JP4946304B2 - 工具マガジン - Google Patents

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本発明は、工具マガジンに関し、詳細には、複数の工具を収納して所定の割出位置に移送できる工具マガジンに関する。
従来より、ワークに対して、「ネジ切り」、「孔開け」、「座ぐり」等の多種に渡る加工等を単一の装置で複合的に行うことができる工作機械には、主軸に装着された工具を自動的に交換できる工具交換装置(ATC)が設けられているのが一般的である。そして、この工具交換装置は、タップやドリル等の工具を予め所定の収納箇所に多数収納し、所望の工具を適時選択できる工具収納装置(以下、工具マガジンという)を備えている(例えば、特許文献1参照)。このような工具マガジンは、複数の工具ポットを備え、それら工具ポットが工作機械の本体側に固定されたマガジンベース(マガジン本体)の内側に配設された移送機構に各々装着されている。
この移送機構は、マガジンベースの内側に回転可能に配設された一対のスプロケットと、該スプロケット間に架け渡された無端状のチェーンと、該チェーンの外周側に固着されたブラケット等を備え、該ブラケットには複数の工具ポットが各々取り付けられている。そして、一方のスプロケットがモータによって回転駆動されると、各工具ポットは、チェーンとともに循環する移送経路を移送される。また、マガジンベースの下端側には割出口が形成され、この割出口が形成された位置(以下、割出位置という)に限り、工具ポットが、格納状態から工具を下方に向けた状態まで回動可能となっている。そして、この割出位置には、工具ポットを格納状態又は交換可能状態へと回動させる傾倒機構が配設されている。これにより、多数の工具ポットから所望の工具を支持する工具ポットが選択されると、その選択された工具ポットが移送機構によって割出位置まで搬送され、傾倒機構によって工具ポットが傾倒することによって、工具交換装置による工具交換が可能となる。
特開平11−48076号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような工具収納装置をはじめとする工具マガジンでは、マガジンベースに取り付けることのできる工具ポットの収納本数は決まっているため、収納本数を増やしたり、減らしたい場合には、それぞれの収納本数に対応するマガジンベースをそれぞれ用意しなければならないという問題点があった。さらに、各マガジンベースを製造するための金型を作成する手間やコストがかかるという問題点があった。また、多くの工具ポットを収納できるマガジンベースは必然的に大きくなるので、重量がかなり重くなってしまう。このため、工具マガジンを工具交換装置の装置本体に固定する固定手段に負荷がかかったり、マガジンベースの交換時に過大な労力を必要とする等の問題点もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、工具ポットの収納本数に合わせてマガジン本体の大きさを自由に調節できる工具マガジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の工具マガジンは、マガジン本体と、当該マガジン本体に設けられ、工具が着脱される工具ポットを支持する支持手段を、工具交換装置によって工具交換される所定の工具交換位置を含む所定経路に沿って移送する移送手段とを備えた工具マガジンであって、前記移送手段は、第1のスプロケットと、第2のスプロケットと、前記第1のスプロケットを回転駆動するモータと、前記第1のスプロケット及び前記第2のスプロケットの間に架け渡され、前記第1のスプロケットから前記第2のスプロケットに動力を伝達するとともに、前記支持手段が固定される環状伝達部材とから構成され、前記マガジン本体は、前記第1のスプロケットを回転可能に軸支するとともに、前記モータを支持する第1のマガジン本体と、前記第2のスプロケットを回転可能に軸支する第2のマガジン本体と、前記第1のマガジン本体と前記第2のマガジン本体とを連結する連結部材とから構成され、前記連結部材は、前記工具の収納本数に対応する大きさに交換可能であることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の工具マガジンは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第1のマガジン本体には、前記連結部材の一端部を固定するための第1の固定部が設けられ、前記第2のマガジン本体には、前記連結部材の他端部を固定するための第2の固定部が設けられ、前記第1の固定部と前記第2の固定部とは互いに固定可能であることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の工具マガジンは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記第1のマガジン本体は前記工具交換装置に固定され、前記工具交換位置は、前記第1のマガジン本体における前記所定経路内に配置されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の工具マガジンでは、第1のスプロケットがモータにより回転すると、環状伝達部材により第2のスプロケットに動力が伝達されて第2のスプロケットが回転する。よって、環状伝達部材に固定された支持手段は所定経路に沿って移送されるので、工具ポットを所定の工具交換位置に移送することができる。そして、第1のスプロケットを回転可能に軸支する第1のマガジン本体と、第2のスプロケットを回転可能に軸支する第2のマガジン本体とは互いに連結部材によって連結されている。つまり、工具の収納本数に合わせて環状伝達部材の長さを調整し、その環状伝達部材の長さに合わせて連結部材の長さを調整することで、工具のあらゆる収納本数に合わせてマガジン本体の大きさを調整することができる。よって、工具の収納本数に見合ったマガジン本体をそれぞれ用意する必要がないので、マガジン本体を製造するための金型を作成する手間やコストが要らない。また、工具の収納本数が多い場合でも、工具の収納本数に対応する大きさの連結部材交換するだけであるので、マガジン本体の重量が過剰に重くなる恐れがない。さらに、モータと、該モータによって回転駆動する第1のスプロケットはともに第1のマガジン本体に支持されているので、モータの動力を第1のスプロケットに伝達させ易い。
また、請求項2に係る発明の工具マガジンでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1のマガジン本体の第1の固定部を連結部材の一端部に固定し、第2のマガジン本体の第2の固定部を連結部材の他端部に固定することにより、第1のマガジン本体と第2のマガジン本体とを連結部材を介して互いに連結することができる。さらに、第1の固定部と第2の固定部とは互いに固定可能であるので、工具の収納本数が少なくて連結部材が不要となる場合にも対応可能である。これにより、工具の収納本数のあらゆるバリエーションに対応することができる。
また、請求項3に係る発明の工具マガジンでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、工具交換装置に固定された第1のマガジン本体側の所定経路内に工具交換位置が配置されているので、工具交換装置と工具交換位置との間をできるだけ近づけることができる。これにより、工具交換措置による工具交換処理を迅速かつ正確に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態である工具マガジン1について、図面を参照して説明する。図1は、工具マガジン1の正面図であり、図2は、工具マガジン1の右側面図であり、図3は、マガジンベース4の正面図(連結梁部材40を使用)であり、図4は、図3に示すA−A線矢視方向断面図であり、図5は、図4に示す第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3と、連結梁部材40との連結部分の部分拡大図であり、図6は、連結梁部材40の斜視図であり、図7は、連結梁部材40の正面図であり、図8は、連結梁部材40の平面図であり、図9は、マガジンベース4の正面図(連結梁部材40を使用せず)であり、図10は、図9に示すB−B線矢視方向断面図であり、図11は、図10に示す第1マガジンベース2と第2マガジンベース3との連結部分を示す部分拡大図である。
また、以下の説明において、図1の紙面手前側を工具マガジン1の正面側とし、紙面奥行き側を工具マガジン1の背面側とし、図1の右側を工具マガジン1の右側とし、図1の左側を工具マガジン1の左側とする。さらに、図3の紙面手前側をマガジンベース4の正面側とし、紙面奥行き側をマガジンベース4の背面側とし、図3の右側をマガジンベース4の右側とし、図3の左側をマガジンベース4の左側とする。また、図7の紙面手前側を連結梁部材40の正面側とし、紙面奥行き側を連結梁部材40の背面側とし、図7の右側を連結梁部材40の右側とし、図7の左側を連結梁部材40の左側とする。
なお、本実施形態の工具マガジン1は、工作機械の工具交換装置(図示外)に装備されるものであって、タップやドリル等の工具(図示外)を予め所定の収納場所に収納するとともに、所望の工具を適時選択して、工具交換可能な割出位置に移送する移送機構を備えたものである。
はじめに、工具マガジン1の構造について説明する。図1,図2に示すように、工具マガジン1は正面視横長の小判型に形成されている。この工具マガジン1は、正面視亜鈴状に形成された金属製のマガジンベース4を基台として備える。このマガジンベース4は、左側に配置された正面視半小判型の金属製の第1マガジンベース2と、右側に配置された正面視半小判型の金属製の第2マガジンベース3と、第1マガジンベース2と第2マガジンベース3との間に水平に渡設された梁状の金属製の連結梁部材40とから構成されている。そして、第1マガジンベース2の右側に設けられた後述する固定部23,24が工具交換装置の装置本体の固定面に固定されることで、工具マガジン1全体が工具交換装置に支持される。
第1マガジンベース2の前面には、駆動スプロケット7が回転可能に軸支され、第2マガジンベース3の前面には、従動スプロケット8が回転可能に軸支されている。さらに、これら駆動スプロケット7と従動スプロケット8との間には、無端状のチェーン12が架設され、該チェーン12の外周には、複数のブラケット13(図1では40個)が所定間隔毎に固定されている。そして、これら複数のブラケット13に対して、タップやドリル等の工具を支持する工具ポット10(図1では40個)が各々取り付けられている。なお、図1に示す駆動スプロケット7が本発明の「第1のスプロケット」に相当し、従動スプロケット8が本発明の「第2スプロケット」に相当し、チェーン12が「環状伝達部材」に相当し、ブラケット13が本発明の「支持手段」に相当する。
また、第1マガジンベース2の上部には、支持部6が設けられ、該支持部6には、アクチュエータケース5が設けられている。このアクチュエータケース5には、駆動スプロケット7を駆動するための駆動モータ(図示外)が収納されている。よって、駆動スプロケット7が駆動モータによって回転駆動されると、その動力がチェーン12を介して従動スプロケット8が回転される。これにより、工具ポット10は、そのチェーン12とともに駆動スプロケット7及び従動スプロケット8の間を循環する移送経路に沿って移送される。
ところで、マガジンベース4の外周には、工具ポット10を移送経路に沿って案内するための無端状の案内レール16が、マガジンベース4の前面に対して垂直に設けられている。この案内レール16は、第1マガジンベース2の左側に膨出する外周縁に沿って、所定間隔毎にネジ71で固定された半円弧状の左湾曲レール片16aと、第2マガジンベース2の右側に膨出する外周縁に沿って、所定間隔毎にネジ71で固定された半円弧状の右湾曲レール片16bと、第1マガジンベース2の右側の上下部位と第2マガジンベース3の左側の上下部位との間に水平に各々架け渡され、ネジ71で固定された上下一対の直線状の上レール片16c及び下レール片16dとから構成されている。これにより、案内レール16は無端状に形成され、その内面に対して工具ポット10が接触している。これにより、工具ポット10は案内レール16の内面に沿って案内される。
さらに、工具ポット10は、ブラケット13に対して回動可能に取り付けられている。そして、工具ポット10の移送経路のうち、後述する割出位置を除く大部分の範囲では、案内レール16の内面に工具ポット10が接触している。これにより、工具ポット10の回動が規制されるため、工具ポット10は、通常、工具を正面に向けた状態(以下、格納状態という)に保持されている。
また、第1マガジンベース2の下端部には割出口15が形成されている。そして、この割出口15が形成された位置(以下、割出位置という)に限って、工具ポット10を、格納状態から工具を下方に向けた状態(以下、交換可能状態という)まで回動させることができる。そして、この割出位置には、工具ポット10を格納状態又は交換可能状態へと回動させる傾倒機構(図示外)が配設されている。ここで、例えば、工作機械の操作パネル(図示外)で所望の工具が選択されると、工具マガジン1では、その工具を支持する工具ポット10が移送経路に沿って格納状態で割出位置まで移送され、その割出位置まで移送された工具ポット10が、傾倒機構によって格納状態から交換可能状態へと回動される。そして、交換可能状態に回動された工具ポット10に支持された工具は、工具交換装置によって自動的に主軸に装着される。なお、割出位置は、本発明の「工具交換位置」に相当する。
なお、後述するが、本実施形態のマガジンベース4は、連結梁部材40を交換することによって、工具の収納本数に対応して大きさを適宜変更できる点に特徴を有するものである。これにより、案内レール16のうち、上レール片16c及び下レール片16dは、マガジンベース4の左右の長さに対応するものに適宜取り換えられる。さらに、チェーン12についても、マガジンベース4の左右の長さに対応するものに適宜取り換えられる。そして、上記構成からなる工具マガジン1は、工具交換装置に装備された状態において、工具マガジン1の左側を工作機械の前方に、右側を工作機械の後方に向けた状態で配置されるようになっている。
次に、本発明の特徴であるマガジンベース4の構造について説明する。図3,図4に示すように、第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3は、軽量化及び高強度化のため、所謂、肉抜き成形(複数のリブによる骨組構造)がなされている。以下、各構成部材について順に説明する。なお、図3に示すマガジンベース4が、本発明の「マガジン本体」に相当し、第1マガジンベース2が、本発明の「第1のマガジン本体」に相当し、第2マガジンベース3が、本発明の「第2のマガジン本体」に相当し、連結梁部材40が、本発明の「連結部材」に相当する。
まず、第1マガジンベース2の形状について説明する。図3に示すように、第1マガジンベース2は、左側に膨出する半小判型のベース本体21を備えている。このベース本体21の左側中央には、駆動スプロケット7(図1参照)の駆動軸が挿入される軸穴26が設けられている。一方、ベース本体21の連結梁部材40の一端部(後述する第1固定部42)に連結される右端部は左側に湾曲する形状を備え、その湾曲する右端部の中央部には正面視長方形の板状の固定部22が突設されている。この固定部22の上部及び下部の左右両側には、図5に示すように、厚み方向に貫通する一対の固定穴22aが各々設けられ、これら一対の固定穴22aの間には、固定穴22aよりも孔径の小さい固定穴22bが設けられている。
そして、これら固定穴22a及び22bは、連結梁部材40の後述する第1固定部42に設けられた各固定穴42a,42bに各々対応するようになっている。さらに、これら固定穴22a及び22bは、第2マガジンベース3の後述する固定部32に設けられた各固定穴32a,32bにも各々対応するようになっている。これにより、固定部22は、連結梁部材40の第1固定部42と、第2マガジンベース3の固定部32との何れにも固定可能となっている。なお、図3に示す第1マガジンベース2の固定部22が、本発明の「第1の固定部」に相当する。
さらに、ベース本体21の上端部右側には、工具交換装置の装置本体の固定面に当接して固定するための正面視横長の長方形状の板である固定部23が設けられ、ベース本体21の下端部右側には、固定部23と同様の固定部24が設けられている。この固定部23には、厚み方向に貫通する一対の固定穴23aが各々設けられ、固定部24には、厚み方向に貫通する一対の固定穴24aが設けられている。そして、これら固定穴23a,24aを、工具交換装置の装置本体の固定面に設けられた固定穴(図示外)に合わせ、ネジ(図示外)を取り付けることで、マガジンベース4全体が工具交換装置の装置本体に固定される。
ところで、ベース本体21の下部における駆動スプロケット7よりもやや右側の部分には、正面視縦長の長方形状の溝部27が設けられている。この溝部27は、工具マガジン1の移送経路中の割出位置に相対する。また、ベース本体21の右端部(連結梁部材40の第1固定部42に連結される連結端部)を除く外周縁には、孔28が所定間隔毎に穿設されている。この孔28は、案内レール16を固定するネジ71(図1参照)を取り付けるためのものである。これにより、ベース本体21の左端部には左湾曲レール片16aが固定され、上端部には上レール片16cの左側が固定され、下端部には下レール片16dの左側が固定される(図1参照)。
なお、第1マガジンベース2側に割出位置が配置されている理由は以下の通りである。上記した通り、第1マガジンベース2には、工具交換装置の装置本体に固定するための固定部23,24が設けられている。つまり、第1マガジンベース2の位置は、第2マガジンベース2の位置よりも工具交換装置に近くなっている。そこで、第1マガジンベース2側の搬送経路中に割出位置を設けることによって、工具交換装置と割出位置との距離が短くなる。これにより、工具交換装置による工具交換動作を、より迅速かつ確実にすることができる。また、第1マガジンベース2に割出位置を設ける必要があるため、第1マガジンベース2の大きさは、第2マガジンベース3よりもやや大きくなっている。これにより、第1マガジンベース2の強度が向上するので、マガジンベース4全体が第1マガジンベース2の固定部23,24によって支持される点からも好ましい。
次に、第2マガジンベース3の形状について説明する。図3,図4に示すように、第2マガジンベース3は、右側に膨出する半小判型のベース本体31を備えている。このベース本体31の連結梁部材40の他端部(後述する第2固定部43,43)に連結される左端部の中央には、第1マガジンベース2のベース本体21の右端部に対向する正面視台形状の板である固定部32が突設されている。この固定部32の上部及び下部の左右両側には、図5に示すように、厚み方向に貫通する一対の固定穴32aが各々設けられ、これら一対の固定穴32aの間には、固定穴32aよりも孔径の小さい固定穴32bが設けられている。そして、これら固定穴32a及び32bは、連結梁部材40の後述する一対の第2固定部43に各々設けられた各固定穴43a,43bに各々対応するようになっている。さらに、これら固定穴32a及び32bは、第1マガジンベース2の固定部22に設けられた各固定穴22a,22bにも各々対応するようになっている。
また、ベース本体31の左端部(連結梁部材40の第2固定部43,43に連結される連結端部)を除く外周縁には、孔38が所定間隔毎に穿設されている。この孔38は、案内レール16を固定するネジ71(図1参照)を取り付けるためのものである。これにより、ベース本体31の左端部には右湾曲レール片16bが固定され、上端部には上レール片16cの右側が固定され、下端部には下レール片16dの右側が固定される(図1参照)。なお、図3に示す第2マガジンベース3の固定部32が、本発明の「第2の固定部」に相当する。
次に、連結梁部材40の形状に説明する。図6,図7,図8に示すように、連結梁部材40は、略角柱状に形成された本体部41と、該本体部41の長手方向一端部に設けられ、第1マガジンベース2の固定部22に固定するための正面視長方形状の板である第1固定部42と、前記本体部41の長手方向他端部の上下に設けられ、第2マガジンベース3の固定部32に固定するための正面視横長の長方形状の板である一対の第2固定部43,43とから構成されている。本体部41は、軽量化及び高強度化のため、所謂、肉抜き成形(複数のリブによる骨組構造)がなされている。
第1固定部42は、本体部41の背面側一端部から左側に延設されている。そして、この第1固定部42の上側と下側には、正面視横長の長方形状の厚み部45が各々設けられ、各厚み部45の左右両側には、厚み方向に貫通する一対の固定穴42a,42aが各々設けられ、これら一対の固定穴42aの間には、固定穴42aよりも孔径の小さい固定穴42bが設けられている。そして、これら固定穴42a及び42bは、第1マガジンベース2の固定部22に設けられた各固定穴22a,22bに各々対応するようになっている。
一方、第2固定部43は、本体部41の上面右側と下面右側とに各々設けられている。そして、各第2固定部43の左右両側には、厚み方向に貫通する一対の固定穴43a,43aが各々設けられ、これら一対の固定穴43aの間には、固定穴43aよりも孔径の小さい固定穴43bが設けられている。そして、これら固定穴43a及び43bは、第2マガジンベース3の固定部32に設けられた各固定穴22a,22bに各々対応するようになっている。なお、図4に示すように、第1固定部42と第2固定部43とは、上から見た時に前後方向にズレて配置されている。これにより、連結梁部材40で互いに連結される第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3を同一平面上に配置できる。この点については後述する。
次に、連結梁部材40を用いたマガジンベース4の組立方法について、図3乃至図6を参照して説明する。まず、第1マガジンベース2の固定部22の背面に対して、連結梁部材40の第1固定部42の前面を合わせる。このとき、図5に示すように、固定部22の各固定穴22aに対して、第1固定部42の各固定穴42aが相対する。さらに、固定部22の各固定穴22bに対して、第1固定部42の各固定穴42bが相対する。そして、第1マガジンベース2の前方から固定部22の各固定穴22aに対してネジ61を差し込み、固定部22の各固定穴22aと、連結梁部材40の第1固定部42の各固定穴42aとを締め付ける。さらに、第1マガジンベース2の前方から固定部22の各固定穴22bに対してネジ62を差し込み、固定部22の各固定穴22bと、連結梁部材40の第1固定部42の各固定穴42bとを締め付ける。これによって、第1マガジンベース2の固定部22に対して、連結梁部材40の第1固定部42が強固に固定される。
次いで、第2マガジンベース2の固定部32の前面に対して、連結梁部材40の一対の第2固定部43の背面を合わせる。このとき、図5に示すように、固定部32の各固定穴32aに対して、一対の第2固定部43の各固定穴43aが相対する。さらに、固定部32の各固定穴32bに対して、第2固定部43の各固定穴43bが相対する。そして、連結梁部材40の前方から一対の第2固定部43の各固定穴43aに対してネジ61を差し込み、第2固定部43の各固定穴43aと固定部32の各固定穴32aとを締め付ける。さらに、連結梁部材40の前方から一対の第2固定部43の各固定穴43bに対してネジ62を差し込み、第2固定部43の各固定穴43bと固定部32の各固定穴32bとを締め付ける。これによって、第2マガジンベース2の固定部32に対して、連結梁部材40の第2固定部43,43が強固に固定される。このようにして、図3に示すようなマガジンベース4を組み立てることができる。
そして、本実施形態では、工具収納本数に合わせて種々の長さの連結梁部材40が複数用意されている。例えば、図6に示す連結梁部材40は、工具収納本数が40本の場合に使用されるものである。ここで、工具収納本数が40本の工具マガジン1を組み立てる場合について説明する。まず、図6に示す連結梁部材40を上記方法によって、第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3に取り付け、40本用のマガジンベース4を組み立てる。次に、40個の工具ポット10と、マガジンベース4の搬送経路の長さに相当する無端状のチェーン12とをそれぞれ用意する。そして、マガジンベース4に装着された駆動スプロケット7及び従動スプロケット8間にそのチェーン12を架け渡し、該チェーン12に対してブラケット13を介して工具ポット10を所定間隔毎に取り付ける。次いで、マガジンベース4に対して案内レール16を取り付けるが、上レール片16c及び下レール片16dについては、マガジンベース4の左右の長さに対応するものを取り付ける。こうして、図1に示す40本の工具を収納できる工具マガジン1を組み立てることができる。
また、上記とは異なり、工具収納本数が少ない場合(例えば、18本)、マガジンベース4から連結梁部材40を取り外し、第1マガジンベース2と第2マガジンベース3とを互いに直接連結する。この場合、図9,図10に示すように、まず、第1マガジンベース2の固定部22の背面に対して、第2マガジンベース3の固定部32の前面を合わせる。このとき、図11に示すように、固定部22の各固定穴22aに対して、固定部32の各固定穴32aが相対する。さらに、固定部22の各固定穴22bに対して、固定部32の各固定穴32bが相対する。
そして、第1マガジンベース2の前方から固定部22の各固定穴22aに対してネジ61を差し込み、固定部22の各固定穴22aと、固定部32の各固定穴32aとを締め付ける。さらに、第1マガジンベース2の前方から固定部22の各固定穴22bに対してネジ62を差し込み、固定部22の各固定穴22bと、固定部32の各固定穴32bとを締め付ける。これによって、第1マガジンベース2の固定部22に対して、第2マガジンベース3の固定部32が強固に固定される。このようにして、図9,図10に示すコンパクトなマガジンベース4を組み立てることができるので、工具の収納本数が少ない場合でも十分対応できる。
また、本実施形態のマガジンベース4では、図4,図5に示すように、連結梁部材40の第1固定部42は、第1マガジンベース2の固定部22の背面に固定され、連結梁部材40の第2固定部43,43は、第2マガジンベース2の固定部32の前面に固定されている。つまり、オフセットの状態でそれぞれ固定されているので、第1マガジンベース2と、第2マガジンベース3とを同一平面上に配置できる。これにより、マガジンベース4の前後方向の長さ(厚み)を短く(薄く)できるので、マガジンベース4全体のバランスが良好に保持される。さらに、連結部分の見栄えを向上することもできる。また、第1マガジンベース2の固定部22と、第2マガジンベース3の固定部33とを連結する場合でも、固定部22と固定部33とが互いに前後にズレて重なり合い、第1マガジンベース2と第2マガジンベース3とを同一平面上に配置できるので、上記同様の効果を得ることができる。
このように、工具の収納本数に対応する連結梁部材40を交換するだけで、マガジンベース4の大きさを適宜変更できるので、工具の収納本数に対応するマガジンベースをそれぞれ用意する必要がない。そして、マガジンベースを多数用意しなくてよいので、保管場所の省スペース化を図ることができる。さらに、多数のマガジンベースを製造する必要がないことから、多数の金型を製造する必要もない。よって、金型製造にかかるコストや手間を省略できる。また、工具収納本数が多くなると、マガジンベースの重量が重くなるため、工具交換装置の装置本体に固定するための固定手段に係る負荷が大きくなるが、本発明にかかる工具マガジン1では、連結梁部材40の長さが変わるだけであるので、マガジンベース4の重量が極端に重くならず、支持手段に係る負荷を効果的に低減できる。
以上説明したように、本実施形態の工具マガジン1は、金属製のマガジンベース4を基台として備え、該マガジンベース4は、左側に配置された第1マガジンベース2と、右側に配置された第2マガジンベース3と、第1マガジンベース2と第2マガジンベース3との間に水平に渡設された梁状の連結梁部材40とから構成されている。これにより、工具の収納本数に対応する連結梁部材40を交換するだけで、マガジンベース4の大きさを適宜変更できる。
なお、本発明の工具マガジンは、上記実施形態に限らず、各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、工具交換装置の装置本体に固定するための固定部23,24を、第1マガジンベース2を設けているが、第2マガジンベース3側に設けてもよい。この場合、第2マガジンベース3側の工具ポット10の搬送経路中に割出位置が配置されることになる。そして、上記実施形態とは反対に、第2マガジンベース3の大きさは、第1マガジンベース2の大きさよりも大きくなる。
また、マガジンベース4を構成する第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3の形状は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の工具マガジンは、工具交換装置に装備され、複数の工具を収納する工具マガジンに適用可能である。
工具マガジン1の正面図である。 工具マガジン1の右側面図である。 マガジンベース4の正面図(連結梁部材40を使用)である。 図3に示すA−A線矢視方向断面図である。 図4に示す第1マガジンベース2及び第2マガジンベース3と、連結梁部材40との連結部分の部分拡大図である。 連結梁部材40の斜視図である。 連結梁部材40の正面図である。 連結梁部材40の平面図である。 マガジンベース4の正面図(連結梁部材40を使用せず)である。 図9に示すB−B線矢視方向断面図である。 図10に示す第1マガジンベース2と第2マガジンベース3との連結部分を示す部分拡大図である。
1 工具マガジン
2 第1マガジンベース
3 第2マガジンベース
4 マガジンベース
5 アクチュエータケース
7 駆動スプロケット
8 従動スプロケット
10 工具ポット
12 チェーン
13 ブラケット
15 割出口
22 固定部
32 固定部
40 連結梁部材

Claims (3)

  1. マガジン本体と、当該マガジン本体に設けられ、工具が着脱される工具ポットを支持する支持手段を、工具交換装置によって工具交換される所定の工具交換位置を含む所定経路に沿って移送する移送手段とを備えた工具マガジンであって、
    前記移送手段は、
    第1のスプロケットと、
    第2のスプロケットと、
    前記第1のスプロケットを回転駆動するモータと、
    前記第1のスプロケット及び前記第2のスプロケットの間に架け渡され、前記第1のスプロケットから前記第2のスプロケットに動力を伝達するとともに、前記支持手段が固定される環状伝達部材と
    から構成され、
    前記マガジン本体は、
    前記第1のスプロケットを回転可能に軸支するとともに、前記モータを支持する第1のマガジン本体と、
    前記第2のスプロケットを回転可能に軸支する第2のマガジン本体と、
    前記第1のマガジン本体と前記第2のマガジン本体とを連結する連結部材と
    から構成され、
    前記連結部材は、前記工具の収納本数に対応する大きさに交換可能であることを特徴とする工具マガジン。
  2. 前記第1のマガジン本体には、前記連結部材の一端部を固定するための第1の固定部が設けられ、
    前記第2のマガジン本体には、前記連結部材の他端部を固定するための第2の固定部が設けられ、
    前記第1の固定部と前記第2の固定部とは互いに固定可能であることを特徴とする請求項1に記載の工具マガジン。
  3. 前記第1のマガジン本体は前記工具交換装置に固定され、
    前記工具交換位置は、前記第1のマガジン本体における前記所定経路内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の工具マガジン。
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