JP4945991B2 - プログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置並びに半導体検査装置 - Google Patents

プログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置並びに半導体検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、信号間のタイミングずれの補正等のために信号を遅延させるプログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置、並びに当該装置を備える半導体検査装置に関する。
半導体検査装置(いわゆるICテスタ)は、被検査対象としての半導体デバイスに検査信号を印加するドライバ、及び、検査信号を半導体デバイスに印加したときに半導体デバイスから得られる信号を受信するコンパレータを備える。半導体デバイスに検査信号としてのパターンデータを印加して検査する場合には、半導体デバイスが備える複数のピンに上記ドライバを介してパターンデータを同時に印加し、また、複数のピンから出力される信号を上記コンパレータを介して受信することが殆どである。
一般的に、スキュー(skew)とは複数の伝送系において同一の信号を伝送する際に、その信号間に生ずる位相又は時間的な振幅の期待値からのずれをいう。半導体検査装置においては、上記スキューとして、パターンデータがドライバを通過する際にドライバを形成する素子の特性誤差及び回路誤差により生ずるドライバスキュー、及び、半導体デバイスから出力された信号がコンパレータを通過する際に生じるコンパレータスキュー等がある。上記のスキューを高分解能で補正するために、半導体検査装置は、プログラマブルディレイライン(プログラマブル遅延発生装置:タイミング・バーニアともいう)を備えている。
上記のプログラマブル遅延発生装置としては、ロジック回路の段数を可変することで遅延時間を調整するもの、連続的に電圧値が変化するランプ信号に対する閾値を可変して遅延時間を調整するもの(以下の特許文献1参照)、及び容量による電荷注入を利用したもの(以下の特許文献2参照)等がある。上記のドライバ等と同様に、プログラマブル遅延発生装置を構成する遅延素子にも製造ばらつきがあるため、プログラマブル遅延発生装置では各遅延素子の製造ばらつきを吸収するための調整が行われる。特に、プログラマブル遅延発生装置がIC化されている場合には、製造ばらつきが大きいため調整が必須になる。従来は、プログラマブル遅延発生装置を構成する各遅延素子の遅延設定スパン(遅延時間を設定することができる範囲)が一定となるように調整を行っていた。
図3は、従来のプログラマブル遅延発生装置の調整方法を説明するための図である。尚、以下では、プログラマブル遅延発生装置に設けられた複数の遅延素子のうちの3つの遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを調整する方法を例に挙げて説明する。図3(a)〜(c)に示す棒グラフの斜線を付した部分は遅延素子A,B,C各々の固定遅延時間(最短遅延時間)を示している。つまり、遅延素子A,B,Cの遅延時間を各々の固定遅延時間よりも短く設定することはできない。また、棒グラフの斜線を付していない残りの部分は遅延設定スパンを示している。つまり、遅延素子A,B,Cの遅延時間は各々の遅延設定スパン内に設定することができる。
図3(a)は、調整前における各遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを示す図である。図3(a)に示す通り、調整前においては遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンはそれぞれ異なる長さに設定されているものとする。また、図3(a)から各遅延素子A,B,Cの固定遅延時間にもばらつきがあることが分かる。図3(b)は、遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを同一に調整した状態を示す図である。尚、この調整で遅延素子A,B,Cに設定される遅延設定スパンの長さを設定値T0とする。
図3(b)に示す通り、遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを調整することで遅延素子A,B,C各々の遅延設定スパンを同一の設定値T0にすることができるものの、遅延素子A,B,Cで共通して設定することができる遅延設定スパン(以下、共通遅延設定スパンという)SPは、遅延素子A,B,Cの各々で設定された設定値T0よりも固定遅延時間のばらつきΔT1分だけ短くなってしまう。
そこで、従来は、図3(c)に示す通り、遅延設定スパンが同一となるよう調整された遅延素子A,B,Cについて、更に各々の遅延設定スパンを伸ばすことにより、設定値T0以上の長さを有する共通遅延設定スパンSPを確保する調整が行われている。
特許第2725495号明細書 特許第3136890号明細書
ところで、一般的に遅延素子の遅延設定スパンを伸ばすと固定遅延時間も増加する。例えば、図3(b)に示す通り、固定遅延時間がT2である遅延素子Bの遅延設定スパンを伸ばすと、図3(c)に示す通り、固定遅延時間がT2′(T2′>T2)に増加する。従って、遅延素子の遅延設定スパンを伸ばすと、図3(c)に示す通り、遅延素子A,B,Cの固定遅延時間のばらつきΔT1もΔT1′(ΔT1′>ΔT1)に増大する。よって、上記の設定値T0以上の長さを有する共通遅延設定スパンSPを確保するためには、各遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを、固定遅延時間のばらつきΔT1の分よりも長く伸ばす必要がある。その結果として、全体の遅延時間が長くなってしまう。
ここで、各遅延素子で遅延させることができる時間は有限であるため、全体の遅延時間が余り長くなってしまうと、遅延素子によっては必要とする遅延時間を確保することができなくなるという問題がある。また、余り遅延時間を長くしてしまうと、動作速度の低下、ノイズ等によるタイミング精度の悪化という問題がある。ここで、遅延素子を直列に接続すれば遅延させることができる時間を伸ばせると考えられるが、回路面積の増大及び消費電力の増大を招いてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、タイミング精度の悪化並びに回路面積及び消費電力の増大を招かずに、必要な長さの共通遅延設定スパンを確保することができるプログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置、並びに当該装置を備える半導体検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のプログラマブル遅延発生装置の調整方法は、信号の遅延時間を設定することができる範囲である遅延設定スパンを個別に可変可能な複数の遅延素子(12a,12b,…,12n)を備えるプログラマブル遅延発生装置(12)の調整方法であって、前記複数の遅延素子を調整して前記複数の遅延素子の各々の前記遅延設定スパンの長さを同一の所定の長さに設定する第1調整ステップと、設定可能な最短遅延時間である固定遅延時間と前記所定の長さに設定された前記遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子を前記複数の遅延素子から選択する選択ステップと、前記最大遅延時間が前記選択ステップで選択した遅延素子の前記最大遅延時間と等しくなるように、前記選択ステップで選択した遅延素子以外の遅延素子の前記遅延設定スパンを伸ばす調整を行う第2調整ステップとを含むことを特徴としている。
この発明によると、まず各遅延素子の遅延設定スパンの長さが同一の所定の長さに設定され、次いで固定遅延時間と所定の長さに設定された遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子が選択される。そして、選択された遅延素子以外の遅延素子が調整されて遅延設定スパンが伸ばされ、これらの遅延素子の最大遅延時間が、選択された遅延素子の最大遅延時間と等しくされる。
上記課題を解決するために、本発明のプログラマブル遅延発生装置の調整装置は、信号の遅延時間を設定することができる範囲である遅延設定スパンを個別に可変可能な複数の遅延素子(12a,12b,…,12n)を備えるプログラマブル遅延発生装置の調整装置であって、前記複数の遅延素子を調整して前記複数の遅延素子の各々の前記遅延設定スパンの長さを同一の所定の長さに設定し、設定可能な最短遅延時間である固定遅延時間と前記所定の長さに設定された前記遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子を前記複数の遅延素子から選択し、前記最大遅延時間が選択した遅延素子の前記最大遅延時間と等しくなるように、選択した遅延素子以外の遅延素子の前記遅延設定スパンを伸ばす調整を行う制御装置(18)を備えることを特徴としている。
この発明によると、制御装置によって、まず各遅延素子の遅延設定スパンの長さが同一の所定の長さに設定され、次いで固定遅延時間と所定の長さに設定された遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子が選択される。そして、選択された遅延素子以外の遅延素子が調整されて遅延設定スパンが伸ばされ、これらの遅延素子の最大遅延時間が、選択された遅延素子の最大遅延時間と等しくされる。
また、本発明のプログラマブル遅延発生装置の調整装置は、前記制御装置が、前記遅延素子の実際の遅延時間を測定する計時装置を備えることを特徴としている。
また、本発明のプログラマブル遅延発生装置の調整装置は、前記制御装置が、前記遅延設定スパンが前記所定の長さに設定された前記複数の遅延素子の遅延時間を、前記遅延設定スパン内で設定可能な最長の遅延時間に設定し、前記計時装置は、前記最長の遅延時間に設定された前記遅延素子の実際の遅延時間を計測することにより前記最大遅延時間を求めることを特徴としている。
本発明の半導体検査装置は、被検査対象(20)の検査を行う半導体検査装置(10)において、上記の何れかに記載のプログラマブル遅延発生装置の調整装置を備え、前記調整装置で調整された前記プログラマブル遅延発生装置を介した信号を前記検査信号として前記被検査対象に与えて得られる信号を用いて前記被検査対象の検査を行うことを特徴としている。
本発明によれば、プログラマブル遅延発生装置に設けられる遅延素子の全体の遅延時間をさほど長くせずに、所定の長さの共通遅延設定スパンを確保することができる。これにより、タイミング精度の悪化を招くことなく必要な長さの共通遅延設定スパンを確保することができるという効果がある。また、回路面積及び消費電力の増大を招くこともないという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置並びに半導体検査装置について詳細に説明する。
〔半導体検査装置〕
図1は、本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整装置を備える本発明の一実施形態による半導体検査装置の構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の半導体検査装置10は、パターン発生装置11、プログラマブル遅延発生装置12、ドライバ装置13、マルチプレクサ14、コンパレータ回路15、判定回路16、基準判定クロック発生回路17、及び制御装置18を含んで構成される。
パターン発生装置11は、制御装置18の制御の下で、被試験対象(DUT(Device Under Test))としての半導体デバイス20に印加する検査信号としてのパターンデータP1〜Pnを発生する。プログラマブル遅延発生装置12は、パターン発生装置11で発生したパターンデータP1〜Pnを個別に所定時間だけ遅延させる。このプログラマブル遅延発生装置12は、複数の遅延素子12a,12b,…,12nを備えており、これら遅延素子12a,12b,…,12nの各々にパターン発生装置11からのパターンデータP1〜Pnがそれぞれ入力される。
遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間は、制御装置18からの制御信号C1によって個別に設定される。また、遅延素子12a,12b,…,12nは遅延設定スパン(遅延時間を設定することができる範囲)が個別に可変可能であり、遅延素子12a,12b,…,12n各々の遅延設定スパンは制御装置18からの制御信号C2によって個別に設定される。ドライバ装置13は、プログラマブル遅延発生装置12から出力されたパターンデータP1〜Pnを半導体デバイス20のピン20a〜20nの各々に印加する。このドライバ装置13には、遅延素子12a,12b,…,12nに対応してドライバ回路13a,13b,…13nが設けられている。
マルチプレクサ14は、内部にスイッチを備えており、ピン20a〜20nに印加されるパターンデータP1〜Pnの何れか1つを出力する。マルチプレクサ14の内部に設けられたスイッチの切り替えは、制御装置18により行われる。コンパレータ15は、マルチプレクサ14から出力される信号のレベルを所定の基準レベルと比較し、マルチプレクサ14からの信号のレベルが所定の基準レベルを超えている場合にコンパレータ信号CSを出力する。
判定回路16は、コンパレータ回路15から出力されるコンパレータ信号CSと、基準判定クロック発生回路17から出力される基準判定クロックCLKとの時間的な前後関係を判定し、その判定結果を制御装置18に出力する。具体的には、コンパレータ信号CSが基準判定クロックCLKよりも時間的に遅い場合には、判定結果として「PASS」を制御装置18に出力し、コンパレータ信号CSが基準判定クロックCLKより早い場合には、判定結果として「FAIL」を制御装置18に出力する。
制御装置18は、半導体検査装置10の各部を制御して半導体検査装置10の動作を統括的に制御する。具体的には、パターン発生装置11を制御してパターンデータの出力を制御する。また、プログラマブル遅延発生装置12に対して制御信号C1を出力し、プログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間を設定する。更に、プログラマブル遅延発生装置12に対して制御信号C2を出力し、プログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延設定スパンを設定する。即ち、制御装置18は、プログラマブル遅延発生装置12の調整装置の一部をなす。更に、制御装置18は、マルチプレクサ14の内部に設けられたスイッチの切り替えを制御するとともに、基準判定クロック発生装置17を制御して基準判定クロックCLKの出力タイミングを制御する。
尚、半導体検査装置10は、パターン発生装置11からのパターンデータP1〜Pnを半導体デバイス20に印加し、半導体デバイス20から出力される信号が予め定められた期待値と一致するか否かにより半導体デバイス20の良否の判定を行うものである。図1においては、半導体デバイス20からの信号に基づいて半導体デバイス20の良否を判定する構成については図示を省略している。
次に、上記構成の半導体検査装置10の動作について説明する。半導体検査装置10は、出荷時又は定期的なメンテナンス時にプログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延設定スパンの設定が行われ、定期的なメンテナンス時又は半導体デバイス20の試験開始前に遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間の設定が行われる。以下の説明では、まず試験開始前等に行われる遅延時間の調整処理を説明し、続いてメンテナンス時等に行われる遅延設定スパンの調整処理を説明する。
〔遅延時間の調整処理〕
プログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間を調整する処理は、半導体デバイス20のピン毎に順次実行される。例えば、まずピン20aに対応する遅延素子12aの遅延時間が調整され、次にピン20bに対応する遅延素子12bの遅延時間が調整され、以下同様にピン20nに対応する遅延素子12nまで、全てのピンに対応する遅延素子の遅延時間が順次調整される。尚、プログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nには予め所定の遅延設定スパンが設定されているものとして話を進める。遅延素子12a,12b,…,12nの遅延時間を調整する具体的な処理手順は以下の通りである。
まず、制御装置18は、プログラマブル遅延発生装置12に制御信号C1を出力して、調整対象であるピン20aに対応する遅延素子12aの遅延時間を設定する。このとき、制御装置18は、遅延素子12aの遅延時間が予め遅延素子12aに設定された遅延設定スパン内に収まるよう遅延時間を設定する。次に、制御装置18は、マルチプレクサ14に制御信号を出力し、マルチプレクサ14に入力されるパターンデータの内、ピン20aに印加されるパターンデータが出力されるようマルチプレクサ14内のスイッチを切り替える。
以上の設定を終えると、制御装置18からパターン発生装置11に対して制御信号が出力され、パターン発生装置11からパターンデータP1〜Pnが同一タイミングで出力される。パターン発生装置11から出力されたパターンデータP1〜Pnは、プログラマブル遅延発生装置12の遅延素子12a,12b,…,12nにそれぞれ入力される。遅延素子12a,12b,…,12nは、入力されたパターンデータP1〜Pnを所定時間だけ遅延させる。尚、遅延素子12aは、パターンデータP1を、先に制御装置18によって設定された遅延時間だけ遅延される。
遅延素子12a,12b,…,12nの各々で遅延されたパターンデータP1〜Pnは、ドライバ装置13のドライバ回路13a,13b,…,13nをそれぞれを介して半導体デバイス20のピン20a〜20nにそれぞれ印加されるとともに、マルチプレクサ14に入力される。このとき、マルチプレクサ14は、ピン20aに印加されるパターンデータを出力するよう内部のスイッチが切り替えられているため、マルチプレクサ14に入力されるパターンデータP1〜PnのうちのパターンデータP1のみがコンパレータ回路15に出力される。コンパレータ回路15は、入力されたパターンデータP1のレベルを所定の基準レベルと比較し、入力されたパターンデータP1のレベルが所定の基準レベルを超えていれば判定回路16にコンパレータ信号CSを出力する。
判定回路16は、コンパレータ回路15から出力されたコンパレータ信号CSと、制御装置18の制御の下で基準判定クロック発生回路17から出力される基準判定クロックCLKとの時間的な前後関係を判定し、その判定結果を制御装置18に出力する。即ち、コンパレータ信号CSが基準判定クロックCLKよりも時間的に遅い場合には、判定結果として「 PASS」を制御装置18へ出力し、コンパレータ信号CSが基準判定クロックCLKよりも時間的に早い場合には、判定結果として「FAIL」を制御装置18へ出力する。
制御装置18は、判定回路16からの判定結果が「FAIL」である場合には、プログラマブル遅延発生装置12に制御信号C1を出力して、調整対象であるピン20aに対応する遅延素子12aの遅延時間を予め設定された遅延設定スパン内で増加させる。これにより、遅延素子12aの遅延時間が長く設定される。以上の設定が終了すると、再度パターン発生装置11からパターンデータP1〜Pnが出力され、パターンデータP1が遅延素子12aに入力される。
遅延素子12aで遅延されたパターンデータP1は、ドライバ回路13a及びマルチプレクサ14を介してコンパレータ回路15に入力される。コンパレータ回路15は、入力されたパターンデータP1のレベルを所定の基準レベルと比較し、パターンデータP1のレベルが所定の基準レベルを超えた場合にはコンパレータ信号CSを判定回路16に出力する。判定回路16は、再度コンパレータ信号CSと基準判定クロックCLKとの前後関係を判定する。以上の動作はコンパレータ信号CSが基準判定クロックCLKよりも時間的に遅くなって判定回路16における判定結果が「PASS」となるまで繰り返される。
コンパレータ信号CSが、基準判定クロックCLKよりも時間的に遅くなり、判定回路16における判定結果が「PASS」になると、制御装置18は、その時点で遅延素子12aに設定していた遅延時間を、遅延素子12aの遅延時間として確定する。以下同様に、半導体デバイス20の残りのピン20b〜20nに対応する遅延素子12a,12b,…,12nの各々について遅延時間の調整を同様に行う。
〔遅延設定スパンの調整処理〕
図2は、本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整方法を説明するための図である。尚、以下では、プログラマブル遅延発生装置12に設けられた遅延素子12a,12b,…,12nのうちの3つの遅延素子(例えば、遅延素子12a,12b,12c)の遅延設定スパンを調整する方法を例に挙げて説明する。図2においては、図3との違いを明確化するため、これら3つの遅延素子をそれぞれA,B,Cとしている。
図2(a)〜(c)に示す棒グラフの斜線を付した部分は遅延素子A,B,C各々の固定遅延時間(最短遅延時間)を示している。つまり、遅延素子A,B,Cの遅延時間を各々の固定遅延時間よりも短く設定することはできない。また、棒グラフの斜線を付していない残りの部分は遅延設定スパンを示している。つまり、遅延素子A,B,Cの遅延時間は各々の遅延設定スパン内に設定することができる。
図2(a)は、調整前における各遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを示す図である。図2(a)に示す通り、調整前においては遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンはそれぞれ異なる長さに設定されているものとする。また、図2(a)から各遅延素子A,B,Cの固定遅延時間にもばらつきがあることが分かる。
遅延素子12a,12b,…,12nの遅延設定スパンの調整処理が開始されると、まず制御装置18からプログラマブル遅延発生装置12に対して制御信号C2が出力され、この制御信号C2に基づいて遅延素子12a,12b,…,12nの遅延設定スパンの長さを同一に調整する処理が行われる(第1調整ステップ)。図2(b)は、遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを同一に調整した状態を示す図である。尚、この調整で遅延素子A,B,Cに設定される遅延設定スパンの長さを設定値T0とする。
図3(b)に示す通り、本実施形態においても、遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを調整することで遅延素子A,B,C各々の遅延設定スパンを同一の設定値T0にすることができるものの、遅延素子A,B,Cで共通して設定することができる遅延設定スパン(以下、共通遅延設定スパンという)SPは、遅延素子A,B,Cの各々で設定された設定値T0よりも固定遅延時間のばらつきΔT1分だけ短くなってしまう。
次に、制御装置18からプログラマブル遅延発生装置12に対して制御信号C1が出力され、遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間が上記の処理で設定した遅延設定スパン内で設定可能な最長の遅延時間に設定される。続いて、制御装置18は、マルチプレクサ14に制御信号を出力し、マルチプレクサ14に入力されるパターンデータの内、ピン20aに印加されるパターンデータが出力されるようマルチプレクサ14内のスイッチを切り替える。
以上の設定を終えると、制御装置18はパターン発生装置11に対して制御信号を出力し、パターン発生装置11からパターンデータP1〜Pnを同一タイミングで出力させる。そして、前述した遅延時間の調整処理と同様の処理を行って、遅延素子12aの固定遅延時間と遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間を求める。ここで、前述した遅延時間の調整処理では、遅延素子12a,12b,…,12nで遅延されたパターンデータと基準判定クロック発生回路17からの基準判定クロックCLKとの時間的な前後関係を判断して遅延素子12a,12b,…,12nの各々の遅延時間を確定していた。
基準判定クロックCLKのタイミングは制御装置18によって制御されるため、制御装置18が基準判定クロックCLKのタイミングを制御することで、遅延素子12a,12b,…,12nの実際の遅延時間を測定することができる。この測定原理を利用して、制御装置18は、基準判定クロックCLKのタイミングを制御して遅延素子12aの最大遅延時間を求めている。即ち、制御装置18は、遅延素子12a,12b,…,12nの実際の遅延時間を測定する計時装置を備えている。以下、制御装置18は、マルチプレクサ14の内部に設けられたスイッチを切り替えつつ同様の処理を行って遅延素子12b〜12nの各々の最大遅延時間を求める。
遅延素子12a,12b,…,12nの最大遅延時間をそれそれぞれ求めると、制御装置18は最大遅延時間が最大となる遅延素子を遅延素子12a,12b,…,12nから選択する(選択ステップ)。図2(b)に示す例では、遅延素子A,B,Cの内、遅延素子Aの最大遅延時間が最大であるため、制御装置18は遅延素子A,B,Cから遅延素子Aを選択する。
遅延素子の選択が終了すると、制御装置18はプログラマブル遅延発生装置12に制御信号C2を出力し、選択した遅延素子以外の遅延素子(例えば、遅延素子12b〜12n)の最大遅延時間が、選択した遅延素子(例えば、遅延素子12a)の最大遅延時間と等しくなるよう選択した遅延素子以外の遅延素子を調整する。具体的には、選択した遅延素子以外の遅延素子の遅延設定スパンを伸ばして、各々の最大遅延時間を選択した遅延素子の最大遅延時間に等しくする(第2調整ステップ)。
図2(c)は、本実施形態による調整方法を用いて調整された各遅延素子A,B,Cの遅延設定スパンを示す図である。図2(c)を参照すると、各遅延素子A,B,Cの最大遅延時間は等しくなっていることが分かる。また、遅延素子A,B,Cの全体の遅延時間をさほど長くせずに、設定値T0と等しい長さの共通遅延設定スパンSPを確保することができる。よって、タイミング精度の悪化を招くことなく必要な長さの共通遅延設定スパンを確保することができる。更に、本実施形態ではプログラマブル遅延発生装置12の構成を変えることなく、制御装置18による調整方法を変えることによって必要な長さの共通遅延設定スパンを確保しているため、回路面積及び消費電力の増大を招くこともない。
以上、本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整方法及び調整装置並びに半導体検査装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態ではドライバ装置13で生ずるドライバスキューを調整するためのプログラマブル遅延発生装置12を調整する場合を例に挙げて説明したが、半導体デバイス20から出力される信号を受信するコンパレータで生ずるコンパレータスキューを調整するためのプログラマブル遅延発生装置を調整する場合にも本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整装置を備える本発明の一実施形態による半導体検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるプログラマブル遅延発生装置の調整方法を説明するための図である。 従来のプログラマブル遅延発生装置の調整方法を説明するための図である。
符号の説明
10 半導体検査装置
12 プログラマブル遅延発生装置
12a,12b,…,12n 遅延素子
18 制御装置
20 半導体デバイス(被検査対象)

Claims (5)

  1. 信号の遅延時間を設定することができる範囲である遅延設定スパンを個別に可変可能な複数の遅延素子を備えるプログラマブル遅延発生装置の調整方法であって、
    前記複数の遅延素子を調整して前記複数の遅延素子の各々の前記遅延設定スパンの長さを同一の所定の長さに設定する第1調整ステップと、
    設定可能な最短遅延時間である固定遅延時間と前記所定の長さに設定された前記遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子を前記複数の遅延素子から選択する選択ステップと、
    前記最大遅延時間が前記選択ステップで選択した遅延素子の前記最大遅延時間と等しくなるように、前記選択ステップで選択した遅延素子以外の遅延素子の前記遅延設定スパンを伸ばす調整を行う第2調整ステップと
    を含むことを特徴とするプログラマブル遅延発生装置の調整方法。
  2. 信号の遅延時間を設定することができる範囲である遅延設定スパンを個別に可変可能な複数の遅延素子を備えるプログラマブル遅延発生装置の調整装置であって、
    前記複数の遅延素子を調整して前記複数の遅延素子の各々の前記遅延設定スパンの長さを同一の所定の長さに設定し、設定可能な最短遅延時間である固定遅延時間と前記所定の長さに設定された前記遅延設定スパンの長さとの和である最大遅延時間が最大となる遅延素子を前記複数の遅延素子から選択し、前記最大遅延時間が選択した遅延素子の前記最大遅延時間と等しくなるように、選択した遅延素子以外の遅延素子の前記遅延設定スパンを伸ばす調整を行う制御装置を備えることを特徴とするプログラマブル遅延発生装置の調整装置。
  3. 前記制御装置は、前記遅延素子の実際の遅延時間を測定する計時装置を備えることを特徴とする請求項2記載のプログラマブル遅延発生装置の調整装置。
  4. 前記制御装置は、前記遅延設定スパンが前記所定の長さに設定された前記複数の遅延素子の遅延時間を、前記遅延設定スパン内で設定可能な最長の遅延時間に設定し、
    前記計時装置は、前記最長の遅延時間に設定された前記遅延素子の実際の遅延時間を計測することにより前記最大遅延時間を求める
    ことを特徴とする請求項3記載のプログラマブル遅延発生装置の調整装置。
  5. 被検査対象の検査を行う半導体検査装置において、
    請求項2から請求項4の何れか一項に記載のプログラマブル遅延発生装置の調整装置を備え、前記調整装置で調整された前記プログラマブル遅延発生装置を介した信号を前記検査信号として前記被検査対象に与えて得られる信号を用いて前記被検査対象の検査を行うことを特徴とする半導体検査装置。
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