JP4945401B2 - 自動車のバンパービーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のバンパービーム構造の改良に関するものである。
従来の自動車のバンパービーム構造として、長手方向に強度が均一にされたバンパービームが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−26245公報
特許文献1の図1及び図2を以下の図12、図13で説明する。なお、符号は振り直した。
図12は従来のバンパービームの横断面図であり、車両用バンパに搭載されるバンパービームとしてのリインフォースメント構造100は、荷重付与方向X1に対して垂直に設けられた後壁101と、この後壁101の上端及び下端からそれぞれ荷重付与方向X1とは反対方向に延ばされた上リブ102及び下リブ103と、後壁101の上下の中央から荷重付与方向X1とは反対方向に延ばされた中リブ104と、上リブ102の先端から下方に延ばされた前壁上部分106と、下リブ103の先端から上方に延ばされた前壁下部分107と、前壁上部分106及び中リブ104のそれぞれを接続するとともに前壁下部分107及び中リブ04のそれぞれを接続することで形成された三角ビード108とからなる。なお、前壁上部分106と前壁下部分107とは前壁109を構成する部分である。
図13は従来のバンパービームを内蔵するバンパ装置の断面図であり、車両用バンパ装置110は車両ボデー111に取付けられたリインフォースメント構造100と、このリインフォースメント構造100の前方に配置された緩衝材112と、これらのリインフォースメント構造100及び緩衝材112を覆う表皮113とからなる。
上記したリインフォースメント構造100は、長手方向(紙面の表裏方向)に均一な強度であるため、例えば、自車両の前端に設けられたバンパ装置110が、相手車両のバンパ装置や壁等の面積が比較的大きな部分に衝突した場合には、その衝突荷重を自車両のバンパ装置110の全体で受けることで大きな衝突反力を発生させ、衝突エネルギーを吸収するが、例えば、自車両のバンパ装置110が、相手車両の側面のセンターピラーに衝突した場合には、バンパ装置110とセンターピラーとの衝突面積が小さいため、衝突荷重がセンターピラーに集中してセンターピラーを大きく変形させることになる。
衝突部の面積が小さくてもパンバービームに発生する衝突反力を小さくして衝突部の変形を抑え、しかも、衝突部の面積が大きい場合には十分な衝突反力を発生させるバンバービーム構造が望ましい。
本発明の目的は、衝突部の面積が大きい場合には大きな衝突反力を発生させ、衝突部の面積が小さい場合には衝突反力を抑えることが可能な自動車のバンパービーム構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、前壁と上壁と下壁とからなる断面コ字状のバンパービームにおいて、バンパービームは、ビーム上下方向に細長い複数のスリットをビーム長手方向に所定のピッチで開けた外側の鋼板と、外側の鋼板に重ねられて一体化された内側の鋼板とからなり、複数のスリットは、細長い矩形状の矩形穴と、矩形部の上下に連続して形成された三角形状の三角形穴とからなり、外内の鋼板は、バンパービームを車両に組み付けたときに、外側の鋼板が前側になり、内側の鋼板が後側となるように、重なり合うとともに、スリット以外の部分がスポット溶接によって一体化されており、一体化された外内の鋼板は、複数のスリットの矩形穴の上下端を通り且つビーム長手方向に延びる線に沿って外内の鋼板の上端側及び下端側が後側に折り曲げられることで、断面コ字状に形成され、スリットが位置する内側の鋼板が露出する箇所を脆弱部とし、スリットの間で、外内の鋼板が前後に重なって一体化された箇所を非脆弱部としたことを特徴とする。
作用として、バンパービームの長手方向に所定のピッチで脆弱部による剛性差が生じる。自動車の衝突時に、バンパービームの広い範囲に前方から分布荷重が作用すると、バンパービームがその分布荷重を広い面積で受けることで大きな衝突反力が発生する。この結果、大きな衝突エネルギーが吸収される。
また、自動車の衝突時に、バンパービームの狭い範囲に前方から集中荷重が作用すると、その集中荷重によりバンパービームは衝突箇所に近い脆弱部を起点にして変形するようになり、衝突反力は小さくなる。この結果、相手車両の衝突箇所の変形が抑えられる。
また本発明では、外内の鋼板のスリットが形成された部分と、その板のスリットが形成されていない部分とではバンパービームの板厚が異なり、スリットが形成されて板厚が薄くなった部分が脆弱部になる。
自動車の衝突時に、バンパービームに衝突荷重が作用した場合には、バンパービームの脆弱部以外の部分と、脆弱部のスリットが形成されていない部分との両方で上記の衝突荷重を受ける。スリットが形成されていない板の厚さを変更すれば、脆弱部の強度・剛性を変更することが可能になり、バンパービームに発生する衝突反力が制御可能となる。
請求項1に係る発明では、前壁と上壁と下壁とからなる断面コ字状のバンパービームにおいて、バンパービームは、ビーム上下方向に細長い複数のスリットをビーム長手方向に所定のピッチで開けた外側の鋼板と、外側の鋼板に重ねられて一体化された内側の鋼板とからなり、複数のスリットは、細長い矩形状の矩形穴と、矩形部の上下に連続して形成された三角形状の三角形穴とからなり、外内の鋼板は、バンパービームを車両に組み付けたときに、外側の鋼板が前側になり、内側の鋼板が後側となるように、重なり合うとともに、スリット以外の部分がスポット溶接によって一体化されており、一体化された外内の鋼板は、複数のスリットの矩形穴の上下端を通り且つビーム長手方向に延びる線に沿って外内の鋼板の上端側及び下端側が後側に折り曲げられることで、断面コ字状に形成され、スリットが位置する内側の鋼板が露出する箇所を脆弱部とし、スリットの間で、外内の鋼板が前後に重なって一体化された箇所を非脆弱部としたので、長手方向に所定のピッチで脆弱部による剛性差が発生し、衝突物との接触面積に応じて発生する衝突反力を異ならせることができる。
例えば、側面衝突では、相手車両の面積が小さなピラーに衝突した際に自車両のバンパービームが脆弱部を起点にして変形することで衝突反力が抑えられ、ピラーの変形が抑えられて相手車両を保護することができる。
また、正面衝突では、相手車両の面積が大きな、例えばバンパービームに衝突した際に自車両のバンパービームの広い面積で衝突荷重を受けることで大きな衝突反力が発生し、大きな衝突エネルギーを吸収して自車両を保護することができる。
2枚の内外の鋼板を重ね合わせ、外側(前側)の鋼板にスリットを形成して脆弱部とするので、2枚の鋼板が重なる部分と、スリットが形成された部分とに板厚の差が出来、これにより脆弱部と非脆弱部とができ、衝突物との衝突面積により発生する荷重を異ならせることができる。しかも、脆弱部であるスリットをプレス成形により容易に形成することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るバンパービームを示す平面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。)であり、バンパービーム10が、車両の左右に設けられた一対のフロントサイドフレーム11,12にそれぞれ取付けられたことを示している。
バンパービーム10は、2枚の鋼板13,14を重ね合わせて形成されたものであり、直線状の中央部16と、この中央部16の両端にそれぞれ湾曲部17,18を介して一体に形成された直線状の傾斜部21,22とからなる。
傾斜部21,22は、端部側が中央部16側よりも後退し、それぞれの後部がフロントサイドフレーム11,12に取付けられている。
図2は本発明に係るバンパービームの要部を示す斜視図であり、バンパービーム10は、前壁26、上壁27及び下壁28からなる横断面がコ字状の部材であり、前壁26から上壁27の前端及び下壁28の前端に亘って縦に延びる脆弱部31が長手方向に所定のピッチPで複数設けられている。
前壁26は、鋼板13,14のそれぞれの前壁13a,14aからなる。
脆弱部31は、鋼板13の前壁13aに開けられたスリット13bと、鋼板14の前壁14aとからなる。
従って、鋼板13の前壁13aにおけるスリット13bが開けられていないスリット未形成部13cでのバンパービーム10の厚さ(即ち、バンパービーム10の脆弱部31が形成されていない非脆弱部32の厚さ)は、鋼板13の厚さと鋼板14の厚さとを加えたものであり、スリット13bが開けられたバンパービーム10の脆弱部31の厚さは鋼板14の厚さであるから、バンパービーム10の厚さが長手方向で変化している。
以上に述べたバンパービーム10の製造要領を次に説明する。
図3は本発明に係るバンパービームの製造要領を示す作用図である。
まず、長手方向に対して直交する複数のスリット13bを長手方向に所定のピッチPで開けた鋼板13と、この鋼板13とほぼ同一外形を有する鋼板14とを準備する。
スリット13bは、長細い矩形状の矩形穴13eと、この矩形部13eの上下に形成された三角形状の三角形穴13f,13gとからなる。
次に、鋼板13,14を、車両に組み付けたときに鋼板13が前側になるように鋼板13,14を重ね合わせ、スリット13b以外の部分をスポット溶接する。図中のX印がスポット溶接箇所である。
そして、各スリット13bの矩形穴13eの上下端を通る長手方向に延びる一点鎖線35,36に沿うように鋼板13,14の上端側及び下端側を後側(紙面の奥側)へ折り曲げる。このときに、図1に示された傾斜部21,22も形成され、バンパービーム10(図1参照)が完成する。
以上に述べたバンパービーム10の作用を次に説明する。
図4(a),(b)はバンパービームの比較例の作用を示す第1作用図である。
(a)は、相手車両120に対して自車両121が側面衝突する直前の状態を示している。
相手車両120は、車体の側部にセンターピラー122,122を備えている。なお、123は相手車両120の前部に配置されたエンジン、124は車輪である。
自車両121は、車体の前部に、左右のフロントサイドフレーム126,127に取付けられたバンパービーム128を備える。なお、自車両121の相手車両120と同一構成については説明を省略する。
バンパービーム128は、長手方向に均一な剛性を有する部材である。
(b)において、自車両121が白抜き矢印で示すように進行して相手車両120に側面衝突し、自車両121のバンパービーム128が相手車両のセンターピラー122に当たると、センターピラー122に対してバンパービーム128の剛性が高いためにセンターピラー122は変形して矢印Aで示すように車体内方へ移動する。
図5(a),(b)はバンパービームの実施例(本実施形態)の作用を示す第2作用図であり、図4の比較例と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)は、相手車両120に対して自車両50が側面衝突する直前の状態を示している。
自車両50は、車体の前部に、左右のフロントサイドフレーム11,12に取付けられたバンパービーム10を備える。なお、51は自車両50の前部に配置されたエンジン、52は車輪である。
(b)において、自車両50が白抜き矢印で示すように進行して相手車両120に側面衝突し、自車両50のバンパービーム10が相手車両120のセンターピラー122に当たると、バンパービーム10は、センターピラー122との衝突面積が小さくなるために衝突箇所に近い脆弱部31を起点にして変形し、変形量が大きくなって衝突反力が小さくなる。この結果、センターピラー122の変形は小さくなり、車体内方へほとんど移動しない。
図6は本発明に係るバンパービームの作用を示す第3作用図であり、相手車両120に対して自車両50が正面からオフセット衝突したことを示している。
このとき、相手車両120に備えるバンパービーム128に自車両50のバンパービーム10、詳しくはバンパービーム10の傾斜部22における複数の非脆弱部32(図1参照)が当たることで衝突面積が大きくなり、バンパービーム10には複数の矢印Bで示される分布荷重が作用するため、バンパービーム10の広い範囲で衝突荷重を受けることができ、衝突反力を大きくすることができて、大きな衝突エネルギーを吸収することができる。
図7は本発明に係るバンパービームの作用を示す第4作用図であり、例えば、壁60に対して自車両50が正面衝突したことを示している。
このときにもオフセット衝突と同様に、壁60に自車両50のバンパービーム10、詳しくはバンパービーム10の中央部16における複数の非脆弱部32(図1参照)が当たることで衝突面積が大きくなり、バンパービーム10には複数の矢印Cで示される分布荷重が作用するため、バンパービーム10の広い範囲で衝突荷重を受けることができ、大きな衝突エネルギーを吸収することができる。
以上に述べたバンパービーム10の変形の原理を図8、図9で説明する。
図8(a),(b)は本発明に係るバンパービームの変形の原理を説明する第5作用図である。
(a)において、例えば、バンパービーム10が衝突面積の小さい対象物71に衝突すると、バンパービーム10には対象物71から集中荷重CLが作用するため、衝突箇所に近い脆弱部31A(脆弱部31と同一であるが、他の脆弱部31と区別した。)を起点にしてバンパービーム10は変形する。
(b)は(a)におけるバンパービーム10の変位とバンパービーム10に発生する荷重(衝突反力)との関係を示すグラフであり、横軸は変位、縦軸は荷重を表している。
バンパービーム10が対象物71に衝突して、バンパービーム10が変位し始めたときには荷重が急激に増加し、バンパービーム10の全体が変形するが、変位がd1、荷重がf1となったときに、脆弱部31Aの変形が始まり、変位が大きくなっても荷重は増加しなくなる。即ち、衝突反力が抑えられる。このように荷重が増加しなければ、対象物71の変形を抑えることができる。
図9(a),(b)は本発明に係るバンパービームの変形の原理を説明する第6作用図である。
(a)において、例えば、バンパービーム10が衝突面積の大きい対象物72に衝突すると、バンパービーム10には対象物72から分布荷重DLが作用するため、バンパービーム10は全体的に均等に変形する。
(b)は(a)におけるバンパービーム10の変位とバンパービーム10に発生する荷重(衝突反力)との関係を示すグラフであり、横軸は変位、縦軸は荷重を表している。
バンパービーム10が対象物72に衝突して、バンパービーム10が変位し始めたときには荷重が急激に増加し、バンパービーム10の全体が変形する。変位がd2、荷重がf2を越えると、変位に対する荷重の増加は小さくなるが、バンパービーム10の全体の変形が継続し、大きな変位まで荷重の増加が続く。従って、衝突の吸収エネルギー量は大きくなり、衝突時の衝撃を効果的に吸収することができる。
以上に述べたバンパービーム10の荷重コントロールの原理を図10、図11で説明する。
図10は本発明に係るバンパービームの荷重コントロールの原理を説明する第7作用図である。
バンパービーム10が大きな面積を有する対象物72に衝突した場合には、バンパービーム10の非脆弱部32には対象物72から分布荷重DL1が作用し、脆弱部31の鋼板14にも非脆弱部32を介して分布荷重DL1が作用するため、バンパービーム10は全体的に均等に変形する。
上記の非脆弱部32と脆弱部31との板厚の差を変更することで荷重(衝突反力)をコントロールすることができる。
図11は本発明に係るバンパービームの参考例の荷重コントロールの原理を説明する第8作用図である。
バンパービーム80は、1枚の鋼板13からなり、スリット13bが長手方向に所定のピッチP(図2参照)で複数設けられ、スリット13bが脆弱部となり、スリット未形成部13cが非脆弱部となる。
バンパービーム80が対象物72に衝突した場合には、バンパービーム80の非脆弱部であるスリット未形成部13cには対象物72から分布荷重DL2が作用し、脆弱部であるスリット13bには荷重が伝達されないため、バンパービーム10は全体的に均等に変形するが、荷重は、図10に示したバンパービーム10の場合よりは小さくなる。
このバンパービーム80では、鋼板13の板厚を変更することで荷重(衝突反力)をコントロールすることができる。
以上の図2、図5〜図7に示したように、本発明は、開放断面、或いは矩形断面のバンパービーム10において、開放断面又は矩形断面の前壁26に上下方向に延びる脆弱部31が長手方向に所定のピッチPで複数設けられるので、長手方向に所定のピッチPで脆弱部31による剛性差が発生し、衝突物との接触面積に応じて発生する衝突反力を異ならせることができる。
例えば、側面衝突では、相手車両120の面積が小さなセンターピラー122に衝突した際に自車両50のバンパービーム10が脆弱部31を起点にして変形することで衝突反力が抑えられ、センターピラー122の変形が抑えられて相手車両120を保護することができる。
また、オフセット衝突(又は正面衝突)では、相手車両120(又は壁60)の面積が大きな、例えばバンパービーム128(又は壁面)に衝突した際に自車両50のバンパービーム10の広い面積で衝突荷重を受けることで大きな衝突反力が発生し、大きな衝突エネルギーを吸収して自車両50を保護することができる。
また本発明は、2枚以上の板としての鋼板13,14を重ね合わせ、少なくとも1枚の鋼板13にスリット13bを形成して脆弱部31とするので、2枚以上の鋼板13,14が重なる部分と、スリット13bが形成された部分とに板厚の差が出来、衝突物との衝突面積により発生する荷重を異ならせることができる。しかも、スリット13bをプレス成形により容易に形成することができる。
尚、本実施形態では図2に示したように、バンパービーム10を断面コ字状の開放断面としたが、これに限らず、バンパービームを矩形断面としてもよい。
また、図2に示したように、脆弱部31を上下に延びるスリットとしたが、これに限らず、円形、楕円形、長円形、矩形、あるいはこれらの形状に近い穴としてもよい。
本発明のバンパービーム構造は、自動車に好適である。
本発明に係るバンパービームを示す平面図である。 本発明に係るバンパービームの要部を示す斜視図である。 本発明に係るバンパービームの製造要領を示す作用図である。 バンパービームの比較例の作用を示す第1作用図である。 バンパービームの実施例(本実施形態)の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るバンパービームの作用を示す第3作用図である。 本発明に係るバンパービームの作用を示す第4作用図である。 本発明に係るバンパービームの変形の原理を説明する第5作用図である。 本発明に係るバンパービームの変形の原理を説明する第6作用図である。 本発明に係るバンパービームの荷重コントロールの原理を説明する第7作用図である。 本発明に係るバンパービーム(別実施形態)の荷重コントロールの原理 従来のバンパービームの横断面図である。 従来のバンパービームの横断面図である。を説明する第8作用図である。
符号の説明
10,80…バンパービーム、13,14…板(鋼板)、13b…スリット、13e…
矩形状の矩形穴、13f,13g…三角形穴、26…前壁、27…上壁、28…下壁、31,31A…脆弱部、35,36…ビーム長手方向に延びる線、P…ピッチ。

Claims (1)

  1. 前壁(26)と上壁(27)と下壁(28)とからなる断面コ字状のバンパービーム(10)において、
    前記バンパービームは、ビーム上下方向に細長い複数のスリット(13b)…をビーム長手方向に所定のピッチ(P)で開けた外側の鋼板(13)と、該外側の鋼板(13)に重ねられて一体化された内側の鋼板(14)とからなり、
    前記複数のスリット(13b)…は、細長い矩形状の矩形穴(13e)と、該矩形部(13e)の上下に連続して形成された三角形状の三角形穴(13f,13g)とからなり、
    前記外内の鋼板(13,14)は、前記バンパービームを車両に組み付けたときに、前記外側の鋼板(13)が前側になり、前記内側の鋼板(14)が後側となるように、重なり合うとともに、前記スリット(13b)…以外の部分がスポット溶接によって一体化されており、
    一体化された前記外内の鋼板(13,14)は、前記複数のスリット(13b)…の矩形穴(13e)の上下端を通り且つビーム長手方向に延びる線(35,36)に沿って該外内の鋼板(13,14)の上端側及び下端側が後側に折り曲げられることで、断面コ字状に形成され、
    前記スリット(13a)…が位置する内側の鋼板(14)が露出する箇所を脆弱部とし、前記スリット(13a)…の間で、前記外内の鋼板(13,14)が前後に重なって一体化された箇所を非脆弱部とした、
    ことを特徴とする自動車のバンパービーム構造。
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