JPH0924781A - バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造 - Google Patents

バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造

Info

Publication number
JPH0924781A
JPH0924781A JP17844895A JP17844895A JPH0924781A JP H0924781 A JPH0924781 A JP H0924781A JP 17844895 A JP17844895 A JP 17844895A JP 17844895 A JP17844895 A JP 17844895A JP H0924781 A JPH0924781 A JP H0924781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
resin
bumper
ribs
molding structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17844895A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Mitsutano
稔 満多野
Takaaki Nemoto
孝明 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
SABIC Innovative Plastics Japan KK
Original Assignee
GE Plastics Japan Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Plastics Japan Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical GE Plastics Japan Ltd
Priority to JP17844895A priority Critical patent/JPH0924781A/ja
Publication of JPH0924781A publication Critical patent/JPH0924781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工および組付け工数を低減すると共に、バ
ンパースペースを極力小さくすることができる構造の車
両用バンパーシステムを構成するのに適した樹脂製アー
マチャー成形構造を提供する。 【解決手段】 この樹脂製アーマチャー成形構造は、バ
ンパー長手方向に配向されている補強繊維を含む繊維強
化熱可塑性樹脂からなる長尺の剛性のあるアーマチャー
本体(12)と、このアーマチャー本体の外表面から突出し
ていてかつ互いに間隔を置いてバンパー長手方向を横切
って延びている、熱可塑性樹脂のみからなる軟らかい多
数のリブ(13)とからなる。これらのリブ(13)は、アーマ
チャー本体(12)内の繊維配向方向に対して、成形中補強
繊維が溶融樹脂と共にリブ(13)の中へ連行されないよう
な角度60°〜90°をなしてアーマチャー本体(12)の外表
面から突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の各種車
両のためのバンパーの樹脂製アーマチャー成形構造に関
し、特にエネルギー吸収性に優れた合成樹脂製バンパー
システムを構成し得る樹脂製アーマチャー成形構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の各種車両の前後に緩衝
材として金属製のバンパーが用いられていたが、緩衝作
用の向上、軽量化、外観の優美さ等の要求に十分に対応
できないため、近年合成樹脂製のバンパーシステムが用
いられている。そのような樹脂製バンパーシステムの横
断面を図4に示す。1がコの字形横断面を有する樹脂製
アーマチャー成形構造であり、図5にその左半分を平面
図で示してある。2は、衝突の際にエネルギーを吸収す
るエネルギー吸収体で、ポリウレタンやポリプロピレン
等の発泡樹脂が用いられる。3は、エネルギー吸収体2
とアーマチャー成形構造1とを囲繞する外表面を形成す
るバンパーフェイシアであり、ポリプロピレン製や、そ
の他複数樹脂を混合したポリマーアロイまたはアルミニ
ウム製で、成形後車体と同様の塗装を施したものが多く
用いられている。この樹脂製バンパーシステムは、樹脂
製アーマチャー成形構造1にステー4をねじで結合し
て、このステー4を車体に固定することにより取り付け
られる。
【0003】樹脂製アーマチャー成形構造1として、最
近はガラス繊維や炭素繊維等の繊維類によって補強され
た繊維強化プラスチックが用いられ始めている。この種
の従来技術としては、例えば特開平2-231244号公報や実
開平3-84255 号公報に示されたものがある。しかしなが
ら、このような構成のバンパーシステムでは、エネルギ
ー吸収体(プラスチック発泡体)が別体であるため、エ
ネルギー吸収体の加工やバンパーシステムへの組付け等
の工数が増加し、コストの面でも不利であった。
【0004】この経済的理由に加えて、エネルギー吸収
体(プラスチック発泡体)の性能のバラツキが大きいた
め、十分なエネルギー吸収効果を得ようとすると、発泡
体の量を大幅に増やす必要があり、バンパースペースを
極力小さくしようとする要請にも合致しなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、高い衝突エネルギー吸収効果を維持しながら、
部品点数を減らして加工および組付け工数を低減すると
共に、バンパースペースを極力小さくすることができる
構造のバンパーシステムを構成するのに適した樹脂製ア
ーマチャー成形構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるバンパーの樹脂製アーマチャー成形
構造は、バンパー長手方向に配向されている補強繊維を
含む繊維強化熱可塑性樹脂からなる長尺の剛性のあるア
ーマチャー本体と、このアーマチャー本体の外表面から
突出していてかつ互いに間隔を置いてバンパー長手方向
を横切って延びている、熱可塑性樹脂のみからなる軟ら
かい多数のリブとからなり、前記各リブは、アーマチャ
ー本体内の繊維配向方向に対して、成形中補強繊維がリ
ブの中へ流れこまないような角度をなして突出するよう
に設けられている。
【0007】前記のアーマチャー本体内の繊維配向方向
に対するリブの角度は60°〜90°の範囲にあれば、アー
マチャー本体内の補強繊維が成形中リブの中へ流れこま
ないことが実験により確認されている。本発明の樹脂製
アーマチャー成形構造に用いられる熱可塑性樹脂として
は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリアミド、PPS 等を用い
ることができる。
【0008】また、補強繊維としては、ガラス繊維、炭
素繊維、芳香族ポリアミド繊維( ケブラー: 商標) 等を
用いることができる。
【0009】
【作用】本発明の樹脂製アーマチャー成形構造をステー
を介して車体の一端に取り付け、ステーと反対側に薄い
樹脂製のバンパーフェーシアを樹脂製アーマチャー成形
構造を囲繞するように取り付けてバンパーシステムを構
成した場合に、車両の衝突時に、熱可塑性樹脂のみから
なる多数の軟らかいリブが大きく変形し、その変形の過
程でエネルギーを吸収すると同時に、繊維強化樹脂から
なる、高い耐衝撃性と高い剛性を有するアーマチャー本
体が衝撃や曲げモーメントを引き受ける。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により詳細に説明する。図1は車両のバンパーシス
テムに用いられる本発明によるバンパーの樹脂製アーマ
チャー成形構造の平面図であり、図2はその中央横断面
図である。車両のバンパーシステムに用いられる本発明
の樹脂製アーマチャー成形構造11は、バンパー長手方
向に配向されている補強繊維例えばガラス繊維を含む繊
維強化熱可塑性樹脂からなる長尺の剛性のあるアーマチ
ャー本体12を有する。このアーマチャー本体12は、
図2に示すようにコの字形横断面を有し、その開放側と
反対側の面にバンパー長手方向を横切って延びる多数の
リブ13が互いに間隔を置いて配列されている。これら
のリブ13は、本発明により、成形中溶融した熱可塑性
樹脂と共にガラス繊維がリブ13の中へ入りこまないよ
うにするために、図3(b) に示すようにアーマチャー本
体12内の繊維配向方向に対してαの角度、すなわち60
°〜90°の範囲内の角度をなして突出するように設けら
れている。本実施例では、αの角度を90°に設定してい
る。したがって、成形されたリブ13は軟らかい熱可塑
性樹脂のみからなる。前記のガラス繊維の配向方向に対
するリブ13の角度の範囲は実験により確かめられたも
ので、このリブの角度をもっと小さくすればするほど、
リブの中にガラス繊維が入り込みやすくなり、リブにガ
ラス繊維が入ってしまうと、リブの緩衝能力が低下し、
またガラス繊維がリブに流れた分だけアーマチャー本体
12の強度も低下することになる。
【0011】この樹脂製アーマチャー成形構造11は、
コの字形の開放側を車体に向けた状態でステー14(図
1)を介して車体の一端側に取り付けられ、ステー14
と反対側には、薄い肉厚の樹脂製バンパーフェイシア1
5(図2)が樹脂製アーマチャー成形構造11を囲繞す
るように取り付けられる。本発明による樹脂製アーマチ
ャー成形構造11は、例えば次のようにして製造する。
原材料としては、例えばAzdel Inc.製のAzdel またはア
ズデルという商品名で販売されているガラス混入タイプ
(40 〜50%) のポリプロピレン成形シートを用いる。ま
ず、幅のある長尺の前記成形シートを金型に合わせてカ
ッテングして、図4(a) に示すように、ポリプロピレン
の溶融温度に加熱した、底面にリブ成形溝17を有する
下型16内に、ガラス繊維が下型の長手方向に配向され
るように載せる。同様に加熱した上型18を前記成形シ
ートの上に載せて加圧する(図4(b))。本発明により、
型の長手方向に延びているガラス繊維配向方向に対して
なすリブ13の角度が60°〜90°の範囲に設定されてい
ることにより、ガラス繊維をリブ成形溝17の中に連行
せずに、溶融したポリプロピレンのみが下型16の溝1
7の中に押し込まれると共に、さらにガラス繊維を含む
溶融ポリプロピレンが上型18と下型16の側壁の間の
空間を上方へ押し上げられて、コの字形の横断面を有す
る長尺のバンパーの樹脂製アーマチャー成形構造11が
形成される( 図4(c) および(c′))。これを冷却する
と、強度のあるガラス繊維強化ポリプロピレンのアーマ
チャー本体12と、軟らかいポリプロピレンのみのリブ
13とからなる樹脂製アーマチャー成形構造11が得ら
れる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂製ア
ーマチャー成形構造では、バンパー長手方向に配向され
た補強繊維を含む繊維強化熱可塑性樹脂の剛性のあるア
ーマチャー本体と、このアーマチャー本体の一表面にこ
れと一体に成形された熱可塑性樹脂のみからなる多数の
軟らかいリブとからなるので、この樹脂製アーマチャー
成形構造を用いてバンパーシステムを構成すると、繊維
強化熱可塑性樹脂のアーマチャー本体により高いバンパ
ー長手方向剛性や耐衝撃性が得られると共に、アーマチ
ャー本体と一体の熱可塑性樹脂のみからなる軟らかい多
数のリブにより、衝突時の優れたエネルギー吸収性と衝
突後の優れた復元性が得られる。また、剛性のあるアー
マチャー本体と一体のエネルギー吸収体を構成する軟ら
かいリブを有する樹脂製アーマチャー成形構造を用いた
バンパーシステムにより、従来のエネルギー吸収体が別
体のものと比較して加工工数および組付け工数が減少し
てコストが低減されると共に、従来のエネルギー吸収体
であるプラスチック発泡体に比較してバンパーに占める
容積も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバンパーの樹脂製アーマチャー成
形構造の平面図である。
【図2】図1の樹脂製アーマチャー成形構造の中央横断
面図である。
【図3】図3の(a) は図2の線III-III に沿って切断し
た部分横断面図、図3の(b) は図1の樹脂製アーマチャ
ー成形構造の部分正面図である。
【図4】図4の(a),(b),(c) および(d) は、本発明によ
る樹脂製アーマチャー成形構造の製造方法の一連の製造
工程を示す図である。
【図5】従来の車両用バンパーシステムの中央横断面図
である。
【図6】図4のバンパーシステムのうちの樹脂製アーマ
チャー成形構造の平面図である。
【符号の説明】
11 樹脂製アーマチャー成形構造 12 アーマチャー本体 13 リブ 14 ステー 15 バンパーフェーシア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用バンパーシステムに用いられる樹
    脂製アーマチャー成形構造において、 バンパー長手方向に配向されている補強繊維を含む繊維
    強化熱可塑性樹脂からなる長尺の剛性のあるアーマチャ
    ー本体と、 このアーマチャー本体の外表面から突出していてかつ互
    いに間隔を置いてバンパー長手方向を横切って延びてい
    る、熱可塑性樹脂のみからなる軟らかい多数のリブとか
    らなり、 前記リブは、アーマチャー本体内の繊維配向方向に対し
    て、成形中補強繊維がリブの中へ流れこまないような角
    度をなして突出するように設けられていることを特徴と
    するバンパーの樹脂製アーマチャー成形構造。
  2. 【請求項2】 前記アーマチャー本体内の繊維配向方向
    に対するリブの角度は60°〜90°の範囲にあることを特
    徴とする請求項1のバンパーの樹脂製アーマチャー成形
    構造。
JP17844895A 1995-07-14 1995-07-14 バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造 Pending JPH0924781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17844895A JPH0924781A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17844895A JPH0924781A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0924781A true JPH0924781A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16048701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17844895A Pending JPH0924781A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0924781A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044629A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Hyundai Motor Co Ltd 車両用バンパビーム構造
KR100693076B1 (ko) * 2005-03-28 2007-03-12 임성욱 충격흡수장치
JP2009107378A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Honda Motor Co Ltd 自動車のバンパービーム構造
JP2015123886A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 バンパリインフォースメント及び車体前部構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006044629A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Hyundai Motor Co Ltd 車両用バンパビーム構造
JP4577826B2 (ja) * 2004-08-04 2010-11-10 現代自動車株式会社 車両用バンパビーム構造
KR100693076B1 (ko) * 2005-03-28 2007-03-12 임성욱 충격흡수장치
JP2009107378A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Honda Motor Co Ltd 自動車のバンパービーム構造
JP2015123886A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 バンパリインフォースメント及び車体前部構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5577784A (en) Vehicle bumper
US8136855B2 (en) Vehicle bumper assembly and associated vehicle comprising this bumper assembly
US20040174025A1 (en) Blow molded energy absorber for a vehicle front end
US6082792A (en) Vehicle bumper
US5871253A (en) Lining part, particularly a door-lining carrier for motor vehicles
US6863322B2 (en) Motor vehicle bumper
US6413613B1 (en) Automotive headliners and related articles
US20050218672A1 (en) Energy-absorbent component
US5658027A (en) Blow molded vehicle bumper system in method
US20020121787A1 (en) Energy absorbing external component for vehicle
EP2284045A1 (en) Bumper beam with crush cans
EP1623880B1 (en) Shock absorber of car
JPH0628897B2 (ja) 自動車用バンパ−の製造方法
CN101384452A (zh) 两段式能量吸收装置
US20040113455A1 (en) Energy absorbing impact deflector incorporating a thermoformed outer panel and an expanded foam insert
CN110065465A (zh) 机动车气囊引导装置、气囊单元、内饰部件及其制造方法
CN110114259B (zh) 混合结构及其制备方法
EP2022681B1 (en) Vacuum-formed 'firm-feel' reinforcement for bumper fascias
JPH0924781A (ja) バンパーの樹脂製アーマチャー成形構造
JP2007069832A (ja) 車両用樹脂製部品及びその製造方法
US20120261221A1 (en) Process for producing an energy-absorbing component
KR102518187B1 (ko) 차량의 범퍼용 로워 스티프너
JPH0133404Y2 (ja)
KR101215113B1 (ko) 자동차용 범퍼 백빔
JP2914716B2 (ja) 自動車用バンパー成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031211

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02