JP4945362B2 - 穿孔加工方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中空部の壁部に対してレーザ光を照射することで貫通孔を形成する穿孔加工方法及びその装置に関する。
図3は、自動車に搭載される燃料噴射ノズル1の先端部である。この図3から諒解されるように、該燃料噴射ノズル1の先端部は中空部として構成されている。
燃料噴射ノズル1の先端部には、複数個の噴射孔2が貫通形成される。近時、この穿孔加工は、レーザ光Lを用いて実施されている。
この場合、レーザ光Lは、前記先端部の外方側から照射される。従って、レーザ光Lは、前記先端部の壁部を外壁側から溶融し、内壁側まで進行する。最終的に、内壁が溶融することで噴射孔2が形成される。
ところで、内壁が溶融して噴射孔2が形成されたにも関わらずレーザ光Lの照射を短時間でも続行すると、レーザ光Lは、噴射孔2が形成された内壁に対向する内壁(以下、対向壁ともいう)中、前記噴射孔2から延在する部位に到達する。勿論、この場合、当該部位が溶融されてしまう。このように、レーザ光Lによって穿孔加工を行う場合、対向壁に損傷を与えないようにすることが困難であるという不具合がある。
そこで、特許文献1においては、燃料噴射ノズルの先端部に反射鏡を挿入した状態でレーザ光による穿孔加工を行うことが提案されている。すなわち、噴射孔を通過したレーザ光を前記反射鏡によって光吸収体側に反射させ、これにより、対向壁にレーザ光が到達することを回避する、というものである。
また、特許文献2には、燃料噴射ノズルの先端部に流体(特に、液体)を導入してキャビテーションを起こさせ、これによりレーザ光を散乱させることが提案されている。
特開平9−66381号公報(特に、図1) 特表2001−526961号公報(特に、段落[0029])
特許文献1記載の技術においては、レーザ光の入射角度や反射鏡による反射角度を厳密に設定しない場合、レーザ光が内壁側に反射することになる。結局、特許文献1記載の技術には、レーザ光が内壁側に反射することを確実に回避することが容易ではないという不具合がある。
また、特許文献2記載の技術では、レーザ光を散乱させるようにしてはいるものの、散乱したレーザ光の一部が内壁に到達することが懸念される。このような事態が生じると、レーザ光の出力によっては、内壁が損傷することを回避することが困難となる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、レーザ光によって穿孔加工を行う際、対向壁が損傷することを回避することが可能な穿孔加工方法及びその装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、中空部の壁部に対して外方からレーザ光を照射することで前記壁部に貫通孔を形成する穿孔加工方法において、
前記中空部の内部に、前記レーザ光によって溶融しない充填物を挿入する工程と、
前記充填物を振動させながら前記レーザ光を照射し、前記貫通孔が形成されたときに該貫通孔を通過した前記レーザ光を前記充填物に入射させる工程と、
を有することを特徴とする。
この穿孔加工方法を実施する際には、壁部を溶融して中空部の内部に到達したレーザ光が充填物に入射される。この充填物が溶融しないために該充填物にレーザ光が遮られ、これにより、レーザ光が対向壁に向かうことが阻止される。
この入射の際、充填物におけるレーザ光が入射した部位が崩壊する等して除去されることがある。しかしながら、充填物に振動が付与されているため、該充填物は、回転動作や上下動等を常時行っている。このため、充填物におけるレーザ光が入射する部位が常に変化することになる。換言すれば、レーザ光が充填物の同一部位に入射し続けることはなく、従って、レーザ光が充填物を貫通して対向壁に到達することが回避される。
以上のようにして、レーザ光が対向壁に到達することが防止されるので、該対向壁が損傷することを回避することができる。
充填物は、粉体であってもよい。この場合、レーザ光が照射される間、粉体に圧力を付加することが好ましい。粉体が崩壊すると微粉末が発生し、この微粉末が粉体同士の間の間隙に進入する。これにより粉体の見かけの体積が減少し、該粉体に気孔、換言すれば、レーザ光の通路が生じることになる。しかしながら、粉体に圧力が付加されると該粉体が圧縮され、これに伴って気孔が充填される。すなわち、レーザ光の通路が閉塞されるので、対向壁が損傷することを有効に回避することが可能となる。
また、本発明は、中空部の壁部に対して外方からレーザ光を照射することで前記壁部に貫通孔を形成する穿孔加工装置において、
前記中空部の内部に挿入され、前記レーザ光によって溶融しない充填物と、
前記充填物を振動させる振動手段と、
を有することを特徴とする。
上記したように、振動手段を介して充填物を振動させ、この状態でレーザ光を照射することによって、対向壁が損傷することを回避することができる。
また、前記充填物は粉体であってもよく、この場合、穿孔加工装置は、該粉体に圧力を付加する圧力付加手段をさらに有するものであることが好ましい。
本発明によれば、中空部に充填物を充填し、さらに、この充填物を振動させた状態でレーザ光を照射して穿孔加工を行うようにしているので、貫通孔を通過したレーザ光が対向壁に到達することが阻止される。これにより、レーザ光の照射条件を厳密に設定する等の煩雑な試行錯誤を繰り返すことなく、対向壁が損傷することを極めて容易に回避することができる。
以下、本発明に係る穿孔加工方法につきそれを実施する装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る穿孔加工装置10の一部が挿入された燃料噴射ノズル1の先端部を示す要部拡大縦断面図である。この穿孔加工装置10は、図示しないレーザ光照射機構と、振動機構を構成する超音波振動子12と、該超音波振動子12のプローブ14に支持されて先端部に充填されたジルコニア製ボール16(充填物)とを有する。
図1に示すように、燃料噴射ノズル1の先端部は、中空部として形成されている。燃料噴射機構が構成される際、この中空な先端部には弁が挿入される。
レーザ光照射機構は、燃料噴射ノズル1の壁部を貫通して噴射孔2を形成するのに十分な出力でレーザ光Lを照射することが可能である。レーザ光Lは、例えば、パルスレーザ装置を用い、発振周波数を1〜10kHz、エネルギを1mJに設定して照射を行うようにすればよい。
超音波振動子12は、レーザ光Lの発振周波数よりも大きな周波数の振動を付与可能であるものが好ましい。後述するように、ジルコニア製ボール16におけるレーザ光Lが入射する箇所がパルス毎に異なるようになるからである。レーザ光Lの照射条件が上記のように設定される場合、超音波振動子12の振動条件を、例えば、振動周波数:64kHz、振幅:14μmに設定すればよい。
ジルコニア製ボール16は、酸化物セラミックスであるジルコニアからなる。周知のようにジルコニアの融点は極めて高く、このため、レーザ光Lが入射しても溶融することがない。なお、ジルコニア製ボール16において、レーザ光Lが入射した箇所は崩壊を起こす。その結果、微粉末が生成する。
ジルコニア製ボール16の直径は、レーザ光Lが照射される間に該レーザ光Lが対向壁に到達することを回避するべく、レーザ光Lの照射時間や発振周波数に基づいて設定される。すなわち、レーザ光Lが照射される前のジルコニア製ボール16の体積をV0、パルス毎に崩壊する体積をZ、レーザ光Lの照射時間をt、レーザ光Lの発振周波数をfとするとき、最低限必要なジルコニア製ボール16の半径Rは、下記の式(1)で表される通りである。
R={(3V0−tfZ)/4π}1/3 …(1)
すなわち、ジルコニア製ボール16としては、式(1)で求められるRよりも半径が大きいものが選定される。
なお、第1実施形態では、噴射孔2が形成される側の内壁と、該噴射孔2に対向する対向壁中の噴射孔2から延在する部位との間のクリアランスCLは、約0.8mmである。一方、ジルコニア製ボール16の直径は約1mmである。
第1実施形態に係る穿孔加工装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、この穿孔加工装置10を用いての穿孔加工方法につき説明する。
穿孔加工を実施するに際しては、先ず、燃料噴射ノズル1の先端部に、ジルコニア製ボール16及び超音波振動子12を挿入する。この際、超音波振動子12のプローブ14でジルコニア製ボール16を支持する。
次いで、超音波振動子12を発振させてジルコニア製ボール16に振動を付与する。上記したように、この際の振動条件は、例えば、振動周波数を64kHz、振幅を14μmとすればよい。直径が約1mmのジルコニア製ボール16は、このような振動条件下で、図1における鉛直方向に沿って約0.1mm上方移動ないし下方移動しながら回転動作する。すなわち、ジルコニア製ボール16は、回転動作をしながらプローブ14に対して着座と離間を繰り返す。
この状態で、前記レーザ光照射機構からレーザ光Lを照射する。照射されたレーザ光Lは、燃料噴射ノズル1の外壁に入射し、この外壁側から壁部を溶融しながら内壁側に進行する。この壁部の溶融に伴い、噴射孔2の形成が進行する。
レーザ光Lは、最終的に、燃料噴射ノズル1の内壁を溶融して該燃料噴射ノズル1の中空内部に進入する。ここで、第1実施形態においては、上記したように、この中空内部にジルコニア製ボール16が挿入されている。従って、レーザ光Lは、このジルコニア製ボール16に入射される。
ジルコニア製ボール16は、極めて高融点である。従って、レーザ光Lの入射によって溶融することはない。しかしながら、レーザ光Lが高エネルギであるので、ジルコニア製ボール16において、該レーザ光Lが入射した部位では、物理的な結合力が低減する。このため、ジルコニア製ボール16は、その若干量が崩壊して除去される。なお、崩壊した部位は、微粉末となって燃料噴射ノズル1の内部に滞留する。
上記したように、ジルコニア製ボール16は、レーザ光Lが入射する際、回転動作及び上下動を常時行っている。このため、レーザ光Lは、パルス毎にジルコニア製ボール16の異なる部位に入射する。換言すれば、ジルコニア製ボール16の同一部位に対してレーザ光Lが入射し続けることはない。これにより、レーザ光Lがジルコニア製ボール16を貫通して対向壁に到達することを回避することができる。
このように、第1実施形態においては、回転動作及び上下動、すなわち、振動するジルコニア製ボール16が存在することによって、レーザ光Lが対向壁に到達することが有効に阻止される。上記した条件下では、例えば、レーザ光Lの照射(穿孔加工)を1分間という比較的長時間行った場合であっても、対向壁が損傷することを回避することができる。
しかも、ジルコニア製ボール16は、他のセラミックス製ボールに比して微粉末の生成量、換言すれば、燃料噴射ノズル1の内部に滞留する微粉末の量が少ない。すなわち、この場合、微粉末が多量に堆積してジルコニア製ボール16の回転動作ないし上下動が妨げられることが回避されるという利点が得られる。
また、図示しない微粉末吸引排出手段を設置し、これにより微粉末を吸引することで該微粉末を燃料噴射ノズル1の内部から排出するようにすれば、仮に微粉末が生成した場合であっても、微粉末が燃料噴射ノズル1の内部に滞留することを回避することが一層容易となる。
レーザ光Lは、ジルコニア製ボール16の半径が上記の式(1)から算出されるRとなるまで、ジルコニア製ボール16に対して入射させることが可能である。換言すれば、ジルコニア製ボール16の実際の半径と式(1)から、ジルコニア製ボール16が耐久限界に達してレーザ光Lが対向壁に到達する時間が概算される。ジルコニア製ボール16は、この時間が到来するまで、他の燃料噴射ノズル1に対して穿孔加工を行う際に使用することができる。以上のようにして複数個の燃料噴射ノズル1に対する穿孔加工を繰り返した後、耐久限界となる時間が到来したときにジルコニア製ボール16を交換すればよい。
次に、第2実施例に係る穿孔加工装置につき、図2を参照して説明する。図2から諒解されるように、この穿孔加工装置20では、平均径が30〜70μm程度、代表的には約50μmの粉体22が使用される。なお、この粉体22は、ジルコニアからなる。
この場合、穿孔加工装置20は、図示しないレーザ光照射機構と、支持部材24と、該支持部材24に挿通されたスリーブ26と、該スリーブ26の内部に摺動自在に収容されたピストン28とを有する。
支持部材24には、その直径方向略中心に挿入孔30が設けられており、前記スリーブ26は、この挿入孔30から先端部が露呈するようにして挿通されている。また、該支持部材24の先端部にはテーパ状傾斜部32が形成されており、このテーパ状傾斜部32が燃料噴射ノズル1の内壁に当接している。
スリーブ26の開口は、球形状に拡開している。この拡開部34の高さ方向寸法は順次相違するように設定されており、従って、拡開部34の壁部は、図2における右方になるにつれて高くなるように傾斜している。そして、拡開部34中、対向壁側に臨む部位には、熱センサ36が設置されている。
スリーブ26の等径部には、図示しないシリンダを構成するピストン28が挿入されている。このピストン28は、図2における上方に指向して粉体22を加圧する。
ピストン28の上方には、図示しない超音波振動子が配設されている。すなわち、第2実施形態においては、この超音波振動子によって粉体22に振動が付与される。
この穿孔加工装置20を用いての穿孔加工は、以下のようにして実施される。
先ず、ピストン28を後退動作させた状態で、スリーブ26の内部に粉体22を収容する。その後、燃料噴射ノズル1の先端部に、粉体22及びスリーブ26を支持部材24ごと挿入する。
次いで、ピストン28を図2における上方に向かって前進動作させる。これに伴って粉体22がスリーブ26の拡開部34から漏出し、その結果、燃料噴射ノズル1の内部に粉体22が充填される。なお、ピストン28への駆動力は停止せず、付勢状態を維持しておく。これにより、ピストン28は、粉体22を常時加圧することになる。
さらに、前記超音波振動子を発振させて粉体22に振動を付与する。振動条件は、例えば、第1実施形態と同様に、振動周波数を64kHz、振幅を14μmとすることができる。この振動付与に伴い、粉体22は、互いの位置を変更しながら燃料噴射ノズル1の内部を移動する。
次いで、前記レーザ光照射機構からレーザ光Lを照射する。レーザ光Lの照射条件も、第1実施形態と同様の条件に設定すればよい。
照射されたレーザ光Lは、燃料噴射ノズル1の外壁側から壁部を溶融しながら内壁側に進行し、最終的に、燃料噴射ノズル1の内壁を溶融して該燃料噴射ノズル1の中空内部に進入する。スリーブ26の拡開部34の壁部は、この進入を妨げない位置に配されている。
燃料噴射ノズル1の内部に進入したレーザ光Lは、移動する粉体22に入射される。この粉体22もジルコニアからなるので、該粉体22は、崩壊しながらレーザ光Lが対向壁側に進行することを妨げる。なお、粉体22が崩壊することで生成した微粉末は、粉体22同士の間の間隙に進入する。
粉体22が崩壊することにより、空隙(気孔)が発生する。しかしながら、粉体22が常時移動しているため、この気孔は即座に充填される。従って、気孔を介してレーザ光Lが通過するようになることが回避される。
微粉末が生成して粉体22同士の間の間隙に進入することに伴い、粉体22の見かけの体積が減少する。しかしながら、第2実施形態では、ピストン28で粉体22を加圧するようにしている。このため、粉体22の見かけの体積が減少して気孔が多くなると、ピストン28が上方に移動して粉体22を圧縮する。これにより気孔が充填され、結局、レーザ光Lが進行する間隙が閉塞される。なお、ジルコニアの粉体22を用いているため、第1実施形態と同様に微粉末の生成量は少ない。
以上のようにして、レーザ光Lが対向壁に到達することが阻止され、その結果、対向壁が損傷することが回避される。
レーザ光Lが仮に粉体22を通過するようになった際には、レーザ光Lは、拡開部34中の対向壁に臨む部位に先ず到達する。その結果、当該部位の温度が上昇する。この部位には熱センサ36が配設されており、従って、拡開部34の温度上昇は、この熱センサ36によって検知される。これにより、レーザ光Lが拡開部34に到達したことが分かる。この時点でレーザ光Lの照射を停止すれば、対向壁が損傷することを確実に回避することができる。
なお、上記した第1及び第2実施形態においては、ジルコニアからなるボール又は粉体を使用するようにしているが、ボール又は粉体の材質は、これらに特に限定されるものではない。例えば、アルミナ、窒化ケイ素又は炭化ケイ素等の各種セラミックスであってもよいし、高融点金属であってもよい。
また、上記したレーザ光Lの照射条件や振動条件は単なる例示であり、穿孔加工を施すワークの肉厚に応じて適宜変更可能である。
さらに、穿孔加工を行うワークは燃料噴射ノズル1に限定されるものではなく、中空部を有するものであれば如何なるものであってもよい。
第1実施形態に係る穿孔加工装置の一部が挿入された燃料噴射ノズルの先端部を示す要部拡大縦断面図である。 第2実施形態に係る穿孔加工装置の一部が挿入された燃料噴射ノズルの先端部を示す要部拡大縦断面図である。 燃料噴射ノズルの先端部に対してレーザ光を照射することで噴射孔を貫通形成している状態を示す要部拡大縦断面図である。
符号の説明
1…燃料噴射ノズル 2…噴射孔
10、20…穿孔加工装置 12…超音波振動子
16…ジルコニア製ボール 22…粉体
28…ピストン 36…熱センサ

Claims (2)

  1. 中空部の壁部に対して外方からレーザ光を照射することで前記壁部に貫通孔を形成する穿孔加工方法において、
    前記中空部の内部に、前記レーザ光によって溶融しない充填物を挿入する工程と、
    前記充填物を振動させながら前記レーザ光を照射し、前記貫通孔が形成されたときに該貫通孔を通過した前記レーザ光を前記充填物に入射させる工程と、
    を有することを特徴とする穿孔加工方法。
  2. 中空部の壁部に対して外方からレーザ光を照射することで前記壁部に貫通孔を形成する穿孔加工装置において、
    前記中空部の内部に挿入され、前記レーザ光によって溶融しない充填物と、
    前記充填物を振動させる振動手段と、
    を有することを特徴とする穿孔加工装置。
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