以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次のとおりである。実施形態1から3は主として請求項1、8などについて説明する。実施形態4は主として請求項2などについて説明する。実施形態5は、主として請求項3などについて説明する。実施形態6は、主として請求項4などについて説明する。実施形態7は、主として請求項5、6、7などについて説明する。
本実施形態の携帯端末装置は、図1に示すように、一つの画面上で、複数の外部メディアから取得したコンテンツを同時に表示することが可能であることを特徴とする。従来の携帯端末装置は、一つの画面上では一つのメディアから取得した一つのコンテンツしか表示することができなかった。そのため、あるメディアから取得したコンテンツを表示中に、他のメディアから取得可能なコンテンツの情報を表示したいと望む場合は、起動中の機能を終了して別の機能を起動する必要があった。
本実施形態の携帯端末装置は、前記問題を解決するためになされたものであり、利用者は、本実施形態の携帯端末装置を利用することで、複数メディアから取得した複数のコンテンツを一つの画面上で同時に把握することが可能となる。
<実施形態1の機能的構成>
図2は、本実施形態の携帯端末装置の機能ブロックの一例を表す図である。図2に示すように本実施形態の「携帯端末装置」(0200)は、複数の「コンテンツ取得部」(0201)と、「マルチ画面レイアウト部」(0202)と、「表示部」(0203)を有する。また、「データ放送変更報知部」(0206)を有し、「表示部」(0203)は、「データ放送変更識別手段」を有してもよい。
なお、以下に記載する本装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやRAM、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部やその外部周辺機器用のI/Oポート、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、情報入力に利用されるユーザインターフェイスなどが挙げられる。
またこれらハードウェアやソフトウェアは、RAM上に展開したプログラムをCPUで演算処理したり、メモリやハードディスク上に保持されているデータや、インターフェイスを介して入力されたデータなどを加工、蓄積、出力処理したり、あるいは各ハードウェア構成部の制御を行ったりするために利用される。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記憶媒体に固定した記憶媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
以下、本実施形態の「携帯端末装置」(0200)、「コンテンツ取得部」(0201)、「マルチ画面レイアウト部」(0202)、「表示部」(0203)と、「データ放送変更報知部」(0206)と、「表示部」(0203)の「データ放送変更識別手段」の機能について説明する。
本実施形態の「携帯端末装置」(0200)は、電話機能、メールの送受信機能、Web閲覧機能、ラジオ放送受信機能、TV放送受信機能など様々な機能を有する端末装置であり、例えば、携帯電話などが該当する。
「コンテンツ取得部」(0201)は、外部メディアからコンテンツを取得するよう構成されている。「外部メディア」とは、デジタルTVやデジタルラジオなどのコンテンツを配信している放送局、インターネット上でコンテンツを配信しているサーバなど、携帯端末装置を利用して取得可能なコンテンツを配信しているあらゆるものが該当する。また、「外部メディアから取得するコンテンツ」とは、前記外部メディアが利用者のために配信している静止画像、動画像、文字、音声、などからなる情報が該当する。ここで、携帯端末装置を利用して受信するメールや電話についても、そのコンテンツは、静止画像、動画像、文字、音声、などからなる情報である。よって、本実施形態においては、これらも外部メディアから取得するコンテンツに該当する。すなわち、コンテンツ取得部(0201)とは、デジタルTVやデジタルラジオの放送波を受信したり、インターネット上で配信されているコンテンツを取得したり、メールや電話を受信したりするように構成されているものである。本実施形態の携帯端末装置は、前記コンテンツ取得部を複数有するように構成しており、それぞれのコンテンツ取得部(0201)が、それぞれの外部メディアからコンテンツを取得するように構成されている。なお、本放送とデータ放送などの複数のコンテンツを表示するデジタルTVなどは、多重化されて送られてくる放送波を一つのコンテンツ取得部(「デジタルTV・ラジオチューナ」)で取得し、それをマルチ画面表示するものである。一方、本実施形態の携帯端末装置は、複数のコンテンツ取得部(「デジタルTV・ラジオチューナ」、「ネットワークI/F」など)で取得した複数のコンテンツを、以下で説明する「マルチ画面レイアウト部」(0202)でレイアウトし、表示部(0203)でマルチ画面表示するよう構成されている。かかる点で、従来技術とは異なる。
なお、複数のコンテンツ取得部(0201)は、利用者が入力した設定内容に応じ、複数の外部メディアから所定のコンテンツを取得するよう構成されている。そして、複数のコンテンツ取得部(0201)が取得した複数のコンテンツは、以下で説明するマルチ画面レイアウト部(0202)でマルチ画面にレイアウトされる。ここで、コンテンツ取得部(0201)が、設定内容に応じて取得するコンテンツを認識する手段としては以下のようなものが考えられる。例えば、利用者はあらかじめ、「マルチ画面レイアウトする子画面の数」、「各子画面に表示するコンテンツ」などを入力し、携帯端末装置はそれらの入力情報を「マルチ画面登録情報」として不揮発性メモリなどに保存しておく。そして、コンテンツ取得部(0201)は、「マルチ画面登録情報」を利用することで、取得するコンテンツを認識するよう構成されていてもよい。参考までに、マルチ画面登録情報のXMLデータの一例を、図25に示す。利用者が「マルチ画面登録情報」を登録する手段については、以下で説明するので、ここでの詳細な説明は省略する。
「マルチ画面レイアウト部」(0202)は、複数のコンテンツ取得部の全部又は一部にて取得される複数のコンテンツを各子画面に配置したマルチ画面にレイアウトするよう構成されている。ここで、「子画面」とは、携帯端末装置の画面上で複数のコンテンツをマルチ画面表示する際に、一つのコンテンツのみを表示している領域を指す。すなわち、複数の子画面が配置されることでマルチ画面が形成される。子画面のレイアウト態様は特段制限されず、例えば、すべての子画面の大きさを等しくレイアウトしてもよいし、それぞれの子画面の大きさをばらばらにレイアウトしてもよい。前記レイアウト態様は利用者が選択可能であり、選択内容は「マルチ画面登録情報」として登録されるように構成されていてもよい。ここで、それぞれの子画面の大きさをばらばらにレイアウトする際は、利用者がそれぞれの子画面の大きさを変更できるよう構成されていてもよい。利用者がそれぞれの子画面の大きさを変更する方法としては、例えば、タッチパネル方式や、カーソルなどで一つの子画面を選択し、数字キーなどで数値を入力したりする方法などが考えられる。一方、すべての子画面の大きさを等しく表示する際には、子画面の数に応じて、自動でマルチ画面レイアウト部(0202)が適切な大きさにレイアウトしてもよい。なお、マルチ画面レイアウトする各子画面の大きさも、「マルチ画面登録情報」として登録されるよう構成されていてもよい。当然、マルチ画面レイアウト及びマルチ画面数は予め決められた数値となっており、上記説明は、それを変更して使えるようにした場合の説明である。当該前提は、以下のすべての実施形態において同様である。
ここで、マルチ画面レイアウト部(0202)が、取得したコンテンツをマルチ画面の所定位置にレイアウトする手段としては以下のようなものが考えられる。例えば、マルチ画面レイアウト部(0202)は、前記「マルチ画面登録情報」を利用可能に構成されている。そして、コンテンツ取得部(0201)からコンテンツを取得すると、そのコンテンツの属性情報(例:メディア「デジタルTV、Webなど」、そのメディアの詳細内容「7CH、http://akabu.co.jpなど」)を認識し、マルチ画面登録情報と照合する。このようにして、取得したコンテンツをレイアウトする子画面を認識してもよい。
「表示部」(0203)は、マルチ画面レイアウト部(0202)でレイアウトされたマルチ画面を画面上に表示するよう構成されている。表示部(0203)が、マルチ画面レイアウト部(0202)でレイアウトされたマルチ画面を画面上に表示した様子を図1に示す。当該図は、均等に12分割された子画面に複数のコンテンツをマルチ画面表示したものである。右上の子画面(0101)は、7CHのデジタルTV放送を本放送のみで表示している。その左の子画面(0102)は、インターネット上で配信されているA企業のホームページを表示している。当該子画面は、十字キーなどでカーソルをその子画面に合わせ決定キーを押下すると、画面上の矢印アイコンが十字キーなどにより操作可能になる。そして、その子画面の表示のみがスクロール移動することができる。その左の子画面(0103)は、7CHのデジタルTV放送を本放送とデータ放送の両方で表示している。その下の子画面(0104)は、メール受信の有無を知らせるための表示をしている。当該子画面は、メールを受信した際、受信メールの送信相手の情報(名前、メールアドレスなど)や、受信したメールの本文を表示して、メールを受信した旨を知らせる。その右の子画面(0105)は、電話受信の有無を知らせるための表示をしている。当該子画面は、電話を受信した際には、電話の相手方の情報(名前、電話番号など)を表示し、電話を受信した旨を知らせる。なお、メールや電話を受信した際には、前記のような表示の代わりに、テキスト情報やイラストなどでメールや電話を受信した旨を利用者に知らせてもよい。当該手段は、前記イラストやテキストデータなどを内部メモリに保存しておき、コンテンツ取得部(0201)は、前記データを利用可能に構成しておく。そして、メールや電話を受信した際には、内部メモリより前記データを取り出し、マルチ画面レイアウト部(0202)でレイアウトすることで実現できる。なお、メールや電話の受信を示す情報は、特別な相手からの受信を示す情報を別の子画面で表示してもよい。当該手段は、以下のようにして実現できる。例えば、特別な相手からの受信を示す情報を表示する子画面のマルチ画面登録情報の中に、特別な相手を特定する情報(例:「電話番号」、「メールアドレス」など)を登録しておく。そして、コンテンツ取得部(0201)でメールや電話を受信した際には、マルチ画面レイアウト部(0202)は、送信先のメールアドレスや電話番号などと、登録している前記特定情報とを照合する。そして、一致した場合には、コンテンツの受信を示す情報をその子画面にレイアウトする。一方、一致しない場合には、特別な相手以外からの受信を示す情報を表示している子画面に、コンテンツの受信を示す情報をレイアウトする。そして、表示部(0203)は、マルチ画面を表示するよう構成されていてもよい。次に、電話受信の有無を知らせるための表示をしている子画面の右の子画面(0106)は、あるデジタルラジオ放送を表示している。その他の子画面の説明は省略する。
ここで、表示部(0203)は、「データ放送変更識別手段」を有してもよい。「データ放送変更識別手段」は、子画面の位置に表示されているデータ放送の表示内容の変更を識別するよう構成されている。ここでのデータ放送とは、デジタルTVやデジタルラジオの本放送に多重化されて送信されてくるコンテンツのことをさす。また、子画面の位置に表示されているデータ放送とは、本放送と組み合わせて表示されているものでもよいし、データ放送のみで子画面に表示されているものでもよい。「データ放送変更識別手段」が、データ放送の表示内容の変更を識別する手段としては、VRAM上で展開されるBMLデータの記載が変更されていないか確認することで識別してもよい。または、画像認識技術により変更を識別してもよい。さらには、新たなBMLデータを取得した際には、当該旨を示す情報を取得することで変更を識別してもよい。
データ放送変更報知部(0206)は、データ放送変更識別手段で表示内容の変更を識別した場合には、内容が変更した旨を利用者に報知するよう構成されている。報知する手段としては特段制限されず、例えば、音声データやバイブレーションを出力してもよい。または、更新した旨を識別できるようなイラストやテキスト情報を子画面に表示してもよい。さらには、それらを組み合わせてもよい。
ここで、一つのチューナを利用して複数のデジタルTV放送を受信しマルチ画面表示する手段としては、例えば、画面に表示するチャンネルが順次選局されるように受信周波数などを一定周期で切り替え、それぞれの信号を受信する。そして、受信した信号に復号化などの所定の処理を行い画面に出力することで実現できる。なお、デジタルラジオ放送をデジタルTV放送と同一チューナで受信する際にも、前記手段を利用してマルチ画面表示することが可能である。
また、コンテンツ取得部(0201)は、外部メディアから取得し、携帯端末装置内のHDDなどに保存されている「静止画像情報」、「動画像情報」、「音声情報」、「テキスト情報」などを、HDDから取得するよう構成されてもよい。そして、マルチ画面レイアウト部(0202)は、前記コンテンツをもマルチ画面にレイアウトするよう構成し、表示部(0203)は前記コンテンツをも画面にマルチ画面表示するよう構成されてもよい。
<実施形態1のハードウェア構成>
図3は、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。図に示すように、本携帯端末装置は、複数の「コンテンツ取得部」、「マルチ画面レイアウト部」、「表示部」などを構成する「CPU」(0301)、「RAM」(0302)、「不揮発性メモリ」(0303)、「ユーザI/F」(0304)、「ネットワークI/F」(0305)、「HDD」(0306)、「デジタルTV・ラジオチューナ」(0307)、「電話信号処理回路」(0308)、「録音装置」(0309)、「デジタルカメラ」(0310)、「オーディオプレーヤー」(0311)、「デジタルブックプレーヤー」(0312)、「ディスプレイ」(0313)、バス(0314)などを備えている。
以下に、図3のハードウェアで本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、利用者が複数のコンテンツをマルチ画面表示するよう入力すると、携帯端末装置は、ユーザI/F(0304)を介して当該入力信号を取得する。すると、当該信号をトリガに、RAM(0302)で展開されたマルチ画面表示プログラムに従って、マルチ画面登録情報(子画面の数、子画面の大きさ、各子画面に表示するコンテンツなど)を取得する。そして、各子画面に表示するコンテンツを識別すると、それぞれのコンテンツ取得プログラムに従いデジタルTV・ラジオチューナ(0307)、または、ネットワークI/F(0305)を介してコンテンツを取得し、RAM(0302)のデータ領域に蓄積する。そして、蓄積したコンテンツを必要に応じて復号化などの処理を行い、マルチ画面表示プログラムに従って、所定の大きさで所定の位置にマルチ画面レイアウトする。その後、マルチ画面レイアウトしてコンテンツをディスプレイ(0313)に出力する。また、メールの受信を知らせる情報や電話の受信を知らせる情報をマルチ画面の一つとして表示するよう登録されている場合は、不揮発性メモリ(0303)に保存されている「メール受信通知データ」などを取り出し、マルチ画面登録情報を利用してマルチ画面の所定の位置に配置し、ディスプレイ(0313)に出力する。
<実施形態1の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図4のフローチャートに示す。
まず、利用者が入力したマルチ画面表示するための信号を取得する(S0401)。
すると、当該信号をトリガにマルチ画面登録情報を取り出す(S0402)。
そして、マルチ画面登録情報を利用して、取得する複数のコンテンツを認識する(S0403)。
その後、複数の外部メディアから複数のコンテンツを取得する(S0404)。
そして、マルチ画面登録情報を利用して、取得した複数のコンテンツを所定の大きさで所定の位置にマルチ画面レイアウトする(S0405)。
その後、マルチ画面レイアウトした複数のコンテンツをディスプレイに出力する(S0406)。
<実施形態1の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、一つの画面上で複数の外部メディアから取得した複数のコンテンツをマルチ画面表示することが可能になる。その結果、利用者は異なったメディアから取得される様々なコンテンツの内容を同時に把握することが可能となる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1の携帯端末装置を基本とし、さらに、複数の子画面それぞれに、個別な処理または設定を行うことが可能である。これにより、選択した一つの子画面のみを全画面表示したり、表示するコンテンツを個別に変更したりすることが可能になる。
<実施形態2の機能的構成>
図5に本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図5に示すように、本実施形態の「携帯端末装置」(0500)は、複数の「コンテンツ取得部」(0501)と、「マルチ画面レイアウト部」(0502)と、「表示部」(0503)と、「子画面選択部」(0504)を有する。なお、「子画面選択部」(0504)は、「ポインタ位置取得手段」と「ポインタ型選択手段」を有してもよい。
「コンテンツ取得部」(0501)と、「マルチ画面レイアウト部」(0502)と、「表示部」(0503)の機能的構成については、実施形態1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「子画面選択部」(0504)、「ポインタ位置取得手段」、「ポインタ型選択手段」の機能について説明する。
「子画面選択部」(0504)は、所定の処理を子画面に関して実行するために子画面の選択入力を受付けるよう構成されている。「子画面の選択入力」とは、ディスプレイにマルチ画面表示された複数の子画面の中から、一つの子画面を選択するための入力である。当該入力の方法としては特段制限されず、例えば、タッチパネル方式を利用し、利用者はディスプレイに表示された複数の子画面の中から一つの子画面をタッチすることで、選択入力できてもよい。または、図6に示すように、ディスプレイに規則正しく配列された複数の子画面(0601)と、携帯端末装置に規則正しく配列された複数の操作キー(0602)を、それらの配列に従って関連付け、例えば、左上に配列された数字の1が記載された操作キー(0603)を押下すると、ディスプレイの左上に配列された子画面(0604)を選択する入力ができ、右上に配列された数字の3が記載された操作キー(0605)を押下すると、ディスプレイの右上に配列された子画面(0606)を選択する入力ができてもよい。
選択した子画面に実行する「所定の処理」とは、例えば、「選択した子画面に表示しているコンテンツを全画面表示する処理」、「表示するコンテンツを変更する処理」、「表示するコンテンツの表示方法を変更する処理」、「コンテンツを更新する処理」、「コンテンツの更新手段を変更する処理」などが考えられる。「選択した子画面に表示しているコンテンツを全画面表示する処理」とは、選択された子画面で表示していたコンテンツのみを、ディスプレイいっぱいの大きさに表示する処理をいう。「表示するコンテンツを変更する処理」とは、選択された子画面で表示するコンテンツを変更する処理をいう。具体的には、表示するコンテンツをデジタルTVの7CHの放送からデジタルラジオの77.7Hzの放送に変更する処理などである。なお、「表示するコンテンツの表示方法を変更する処理」、「コンテンツを更新する処理」、「コンテンツの更新方法を変更する処理」の処理内容については、後述するので、ここでの詳細な説明は省略する。
選択入力した子画面に、これらの処理内容を実行させる手段としては、例えば、図8に示すように、一つの子画面を選択入力(例:タッチパネル方式など)すると選択された子画面が太枠で囲まれるなど識別可能に表示され、メニュー画面が表示される。そして、表示されたメニューの中から希望する処理内容を選択し、決定キーを押下すると選択された処理(例:全画面表示)が実行されてもよい。または、図9に示すように、操作キーに設けられたメニューキー(0901)を押下すると、画面上の右下端に表示された実行される処理内容を特定するための記載(0902)がトグル式に変更される。そして、希望する処理内容を特定するための記載が表示された状態で、一つの子画面を選択入力(例:タッチパネル方式など)すると、所定の処理が実行されてもよい。この時、実行される処理内容として、「表示するコンテンツを変更する処理」が選択されていた場合、子画面を選択入力(例:タッチパネル方式など)するごとに、表示されるコンテンツの内容が変化(放送チャンネルが順次切り替わるなど)してもよい。
また、「子画面選択部」(0504)は、ポインタの位置を取得するポインタ位置取得手段とポインタが位置する子画面を所定の処理を実行する子画面として選択するポインタ型選択手段を有するよう構成されていてもよい。ここで、「ポインタ」とは、図7に示すように、子画面の外枠を囲むことが可能なカーソル(0701)のほか、矢印アイコンや十字アイコンなどが該当する。また、「ポインタが位置する子画面」とは、ポインタがカーソルの場合は、カーソルにより囲まれている子画面、ポインタが矢印アイコンや十字アイコンの場合は、矢印アイコンの先端部分や十字アイコンの二本の線のクロス部分が位置する子画面をいう。ここで、ポインタが位置する子画面を特定し、所定の処理を実行する子画面として選択する手段としては、以下のような手段が考えられる。例えば、「ポインタ位置取得手段」は、ディスプレイ上でのポインタの表示位置を制御しているポインタ操作プログラムが利用しているポインタ位置情報を利用可能に構成しておき、当該情報を利用することで、ディスプレイ上でのポインタの位置を認識する。そして、「ポインタ型選択手段」は、ポインタ位置取得手段よりポインタ位置を取得すると、マルチ画面表示プログラムによりVRAM上などで展開されているマルチ画面レイアウトと照合し、ポインタが位置する子画面を特定する。そして、特定した子画面のIDを所定の処理を実行する子画面IDとして保存する。
<実施形態2のハードウェア構成>
図10Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図10Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、利用者が十字キーにより、ディスプレイに表示されたポインタを移動するよう入力すると、携帯端末装置はユーザI/F(10A04)を介して前記入力信号を取得し、RAM(10A02)のデータ領域に保存する。そして、RAM(10A02)上に展開されたポインタ操作プログラムに従って、演算処理し、現在のポインタ位置情報を書き換える。そして、書き換えたポインタ位置情報を利用して、ディスプレイ(10A13)にポインタを出力する。
その後、ポインタが位置する子画面を所定の処理をするための子画面として選択する入力をユーザI/F(10A04)を介して取得すると、前記入力をトリガに子画面処理プログラムに従って、ポインタ位置情報を取得する。そして、ポインタ位置情報と、マルチ画面表示プログラムに従いレイアウトされたマルチ画面レイアウトを照合し、ポインタが位置する子画面を特定し、その子画面のIDを選択された子画面のID(選択子画面ID)として記憶する。
また、不揮発性メモリ(10A03)より、ディスプレイ(10A13)に表示するメニュー画面データを取り出し、ディスプレイ(10A13)にメニュー画面を出力する。そして、所定の処理を実行する入力信号をユーザI/F(10A04)を介して取得すると、実行する処理を識別し、所定の実行プログラム(例:全画面表示プログラム)に従って処理を実行する。
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図10Bのフローチャートに示す。
まず、ポインタが位置している子画面を所定の処理を行う子画面として選択する入力を受付ける(S10B01)。
すると、ディスプレイ上でのポインタの位置を認識する(S10B02)。
そして、ポインタが位置する子画面を特定し、所定の処理を行う子画面として認識する(S10B03)。
<実施形態2の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者は、マルチ画面表示された複数の子画面を個別に選択し、個別にコンテンツを変更するなどの処理を行うことが可能となる。その結果、利用者は、複数の子画面に希望するコンテンツのみを表示することが可能になるほか、希望するコンテンツを全画面表示して楽しむなど、様々な手段でコンテンツを楽しむことが可能になる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1または実施形態2の携帯端末装置を基本とし、さらに、外部メディアから取得したコンテンツが提供している内容(例:TV放送、ホームページの本文)をそのまま子画面に表示するのでなく、そのコンテンツの簡易情報(例:番組名、ホームページの名称など)を子画面に表示することができることを特徴とする。
<実施形態3の機能的構成>
図12に、本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図12に示すように本実施形態の「携帯端末装置」(1200)は、複数の「コンテンツ取得部」(1201)と、「マルチ画面レイアウト部」(1202)と、「表示部」(1203)を有する。そして、「コンテンツ取得部」(1201)は、「タイトル情報取得手段」と「非タイトル情報取得手段」を有する。
「マルチ画面レイアウト部」(1202)と、「表示部」(1203)の機能的構成については、実施形態1などと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「コンテンツ取得部」(1201)の「タイトル情報取得手段」と「非タイトル情報取得手段」の機能について説明する。
「タイトル情報取得手段」は、子画面にレイアウトされるコンテンツとして外部メディアからタイトル情報のみを取得可能に構成されている。「外部メディアからタイトル情報のみを取得」とは、通信手段により外部メディアからタイトル情報のみを取得するという意味ではなく、通信手段により外部メディアから取得したコンテンツの中からタイトル情報だけを取得するという意味である。タイトル情報取得手段で取得したタイトル情報は、マルチ画面レイアウト部(1202)でマルチ画面の所定の位置にレイアウトされ、表示部(1203)で、ディスプレイに表示される。
ここで、「タイトル情報」とは、文字や図形などからなり、子画面に設定されている内容を把握することが可能な簡易情報である。具体的には、子画面にデジタルTVの番組が設定されていた時、タイトル情報としては、図11の右上の子画面(1101)に示すように、番組名、CH、放送局名、放送時間、その番組の出演者、などが該当する。また、デジタルラジオの番組が設定されていた時、タイトル情報としては、上から1番目、右から2番目の子画面(1102)に示すように、放送局名、番組名、放送時間、DJ、などが該当する。タイトル情報取得手段は、このようなタイトル情報を放送される番組情報であるEPGなどから取得することができる。
また、子画面に設定されている内容が、ある企業のホームページだった場合、タイトル情報としては、左から2番目、上から2番目の子画面(1105)に示すように、そのホームページの名称などが該当する。かかる場合、コンテンツ取得手段は、取得したコンテンツの例えばHTMLで記述されたデータの中から「Title」のようなタグで特定される文字列をタイトル情報として取得することができる。
「非タイトル情報取得手段」は、子画面にレイアウトされるコンテンツとして外部メディアからタイトル情報以外の情報をも取得可能に構成されている。非タイトル情報取得手段で取得したタイトル情報以外の情報は、マルチ画面レイアウト部(1202)でマルチ画面の所定の位置にレイアウトされ、表示部(1203)で、ディスプレイに表示される。
「タイトル情報以外の情報」とは、デジタルTVやデジタルラジオの本放送、Web上で公開されている本文などである。なお、非タイトル情報取得手段は、タイトル情報以外の情報をも取得可能である。すなわち、タイトル情報をも取得可能に構成している。これにより、タイトル情報が非タイトル情報の中に含まれているような場合でも、非タイトル情報取得手段は、タイトル情報も含めてコンテンツを取得することが可能である。
なお、コンテンツ取得部(1201)が、「タイトル情報取得手段」、「非タイトル情報取得手段」のいずれの手段によりコンテンツを取得するか決定するメカニズムとしては、以下のような手段が考えられる。例えば、利用者が子画面ごとに、「タイトル情報」、「タイトル情報以外の情報」のいずれを表示するか選択し入力する。すると、携帯端末装置は、前記選択をマルチ画面登録情報として登録しておく。そして、コンテンツ取得部(1201)は、マルチ画面登録情報に従い、子画面ごとにいずれの手段によりコンテンツを取得するか決定する。または、コンテンツ取得部(1201)は、子画面が大きい場合は非タイトル情報取得手段によりコンテンツを取得し、子画面が小さい場合はタイトル情報取得手段によりコンテンツを取得するよう決定してもよい。具体的には、コンテンツ取得部(1201)は、前記判断をするための基準値を保持しておき、マルチ画面登録情報として登録されている子画面の大きさを基準値と大小比較する。そして、子画面の大きさが基準値より大きい場合は、「非タイトル情報取得手段」によりコンテンツを取得するよう決定し、基準値より小さい場合は、「タイトル情報取得手段」によりコンテンツを取得するよう決定する。
<実施形態3のハードウェア構成>
図13Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図13Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、利用者が一つの子画面を選択入力し、「タイトル情報で表示」するよう入力すると、ユーザI/F(13A04)を介して入力信号を取得し、RAM(13A02)のデータ領域に保存する。そして、タイトル情報取得プログラムに従い、ネットワークI/F(13A05)、または、デジタルTV・ラジオチューナ(13A07)からコンテンツを取得して内部メモリに蓄積する。そして、コンテンツの中に含まれるタイトル情報を識別し、当該情報を取り出して保存する。その後、マルチ画面表示プログラムに従い、タイトル情報を所定の位置にマルチ画面レイアウトして、ディスプレイ(13A13)に出力する。
また、利用者が一つの子画面を選択入力し、「タイトル情報以外の情報で表示」するよう入力すると、ユーザI/F(13A04)を介して入力信号を取得し、RAM(13A02)のデータ領域に保存する。そして、非タイトル情報取得プログラムに従い、ネットワークI/F(13A05)、または、デジタルTV・ラジオチューナ(13A07)からコンテンツを取得し、内部メモリに蓄積する。その後、マルチ画面表示プログラムに従い、所定の処理を行ったコンテンツを所定の位置にマルチ画面レイアウトして、ディスプレイ(13A13)に出力する。
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図13Bのフローチャートに示す。
まず、利用者が入力した「コンテンツの表示方法」を受付ける(S13B01)。
前記入力が「タイトル情報で表示」だった場合(S13B02)、子画面にレイアウトされるコンテンツとして外部メディアからタイトル情報のみを取得する(S13B03:コンテンツ取得ステップ−タイトル情報取得サブステップ)。
一方、前記受付けた入力が「タイトル情報以外の情報で表示」だった場合(S13B02)、携帯端末装置は、子画面にレイアウトされるコンテンツとして外部メディアからタイトル情報以外の情報も取得する(S13B04:コンテンツ取得ステップ−非タイトル情報取得サブステップ)。
そして、コンテンツ取得ステップにて取得したコンテンツを所定の位置にマルチ画面レイアウトする(S13B05:マルチ画面レイアウトステップ)。
最後に、マルチ画面レイアウトステップでレイアウトされたマルチ画面をディスプレイに表示する(S13B06:表示ステップ)。
<実施形態3の効果>
本実施形態の携帯端末装置は、マルチ画面表示するコンテンツとして番組名などの簡易情報を出力することが可能である。その結果、動画像を出力する際などに要するデコーダ処理などが不要になり、処理面の負担を軽減できる。また、マルチ画面表示するための起動しておくアプリの数を減らすことができ、消費電力を軽減することが可能となる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1から3のいずれか一を基本とし、さらに、マルチ画面表示されたコンテンツを間欠的に更新することができることを特徴とする。その結果、更新する間のみコンテンツを取得するアプリを起動し、その他の間はアプリを停止しておくことで、消費電力を軽減することが可能となる。
<実施形態4の機能的構成>
図14に本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図14に示すように本実施形態の「携帯端末装置」(1400)は、複数の「コンテンツ取得部」(1401)と、「マルチ画面レイアウト部」(1402)と、「表示部」(1403)を有する。そして、「コンテンツ取得部」(1401)は、「更新命令取得手段」と「間欠取得手段」を有する。
「マルチ画面レイアウト部」(1402)と、「表示部」(1403)の機能的構成については、実施形態1などと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「コンテンツ取得部」(1401)の「更新命令取得手段」と「間欠取得手段」の機能について説明する。
「コンテンツ取得部」(1401)の「更新命令取得手段」は、更新命令を取得するよう構成されている。「更新命令」とは、子画面に表示されているコンテンツを更新する方法を特定し、かつ、特定した方法により更新するよう指示する命令である。コンテンツを更新する方法は、「常時自動更新する方法」と、「間欠的に更新する方法」が考えられる。また、「間欠的に更新する方法」としては、「一定時間ごとに自動更新する方法」や、「利用者が入力した更新指示信号をトリガに更新する方法」、「乱数を使用して不定期に自動更新する方法」、「表示するコンテンツの内容が変更するごとに自動更新する方法」、「画面の大きさを変更するなどの操作をするたびに自動更新する方法」、などが考えられる。また、子画面に表示しているコンテンツが本放送とデータ放送の組み合わせや、データ放送のみの場合は、「データ放送の表示内容の変更タイミングに合わせてコンテンツを自動更新する方法」なども考えられる。なお、「利用者が入力した更新指示信号をトリガに更新する方法」の場合は、当然、利用者が更新指示を入力するまで更新されないこととなる。ここで、複数のコンテンツ取得部(1401)のそれぞれの更新命令取得手段は、すべてが同じ更新命令を取得するよう構成されてもよいし、それぞれが別々の更新命令を取得するよう構成されてもよい。それぞれが別々の更新命令を取得するよう構成する場合は、それぞれの更新方法が異なってもよい。更新命令取得手段が更新命令を取得する方法としては、例えば、利用者が子画面ごとにいずれの方法で更新するか選択入力すると、携帯端末装置は前記選択内容をマルチ画面登録情報として不揮発性メモリなどに記憶するよう構成しておく。そして、更新命令取得手段は、マルチ画面表示を開始する際や、または、更新方法の内容が変更された際などに、マルチ画面登録情報に登録されている更新方法を更新命令として取得するよう構成されている。なお、利用者は、一定時間ごとに自動更新する方法を選択入力する際は、更新する間隔を定める一定時間をも任意に入力でき、当該情報もマルチ画面登録情報に記憶されてもよい。
「コンテンツ取得部」(1401)の「間欠取得手段」は、更新命令取得手段で取得した更新命令に従って間欠的にコンテンツを取得するよう構成されている。「間欠的にコンテンツを取得する」とは、定められた時間おきにコンテンツを取得したり(例:15秒おきにコンテンツを取得)、不定の時間おきにコンテンツを取得したり(例:「利用者が任意に入力した更新指示信号を取得するごとにコンテンツを取得」、「乱数により決定した時間おきにコンテンツを取得」)することを意味する。具体的には、間欠取得手段は更新命令で定められる更新方法が、「一定時間(例:1分)おきに自動更新する方法」だった場合、携帯端末装置の内部時計などを利用して一定時間(例:1分)をカウントする。そして、カウントし終えるごとに外部メディアからコンテンツを取得する。また、更新命令で定められる更新方法が、「利用者が入力した更新指示信号をトリガに更新する方法」だった場合、間欠取得手段は、利用者が操作キーなどを利用して入力した更新指示信号を取得可能に構成しておく。そして、更新指示信号を取得すると、それをトリガに最新のコンテンツを外部メディアから取得する。なお、利用者が操作キーなどにより更新指示信号を入力する方法としては特段制限されず、例えば、ディスプレイに表示されているポインタを、更新を希望する子画面に位置するよう移動させてメニュー画面を呼び出し、所定の処理として「コンテンツを更新する処理」を選択して決定キーを押下することで、更新指示信号を入力できてもよい。または、更新を希望する子画面にポインタを位置させることのみで、更新指示信号を入力できてもよい。なお、利用者が一つの子画面に対して更新指示を入力し、更新が終了する前に他の子画面に対して他の指示(更新指示など)を入力しても、そのまま更新を継続するよう構成されてもよいし、更新を終了するよう構成されてもよい。かかる場合、更新が継続中であることを利用者が視覚的に確認できるように、更新中の子画面の表示を通常の場合と異ならせるように表示してもよい。例えば、子画面の周辺の枠を点滅させたり、色を異ならせたり、画面に「更新中」のような文字を表示してもよい。さらに、更新命令で定められる更新方法が、「乱数により決定した時間おきに自動更新する方法」だった場合、間欠取得手段は、乱数により決定した時間を携帯端末装置の内部時計などを利用してカウントする。そして、カウントし終えるとそれをトリガに外部メディアからコンテンツを取得する。そして、その後、再び乱数により時間を決定し、カウントを開始することとなる。また、更新命令で定められる更新方法が、「データ放送の表示内容の変更タイミングに合わせてコンテンツを自動更新する方法」だった場合、間欠取得手段は、子画面に表示しているデータ放送の番組進行表を放送局のサーバなどから取得し、その情報で特定されるタイミングに従って、コンテンツを自動的に取得するよう構成されてもよい。
ここで、間欠取得手段により外部メディアから間欠的に取得された最新コンテンツは、更新されるごとにマルチ画面レイアウト部(1402)で所定位置に配置され、表示部(1403)でディスプレイに表示されることとなる。この時、表示部(1403)は、間欠取得手段により取得した最新コンテンツが、それまで表示していたコンテンツから内容の変更がある場合、図15の右上子画面(1501)に表示したマーク(1502)などで、内容に変更があった旨を利用者に伝えるよう構成されていてもよい。または、音声情報やバイブレーションなどを出力し、更新があった旨を報知するよう構成されてもよい。さらには、それらを組み合わせてもよい。表示内容の変更を識別する手段としては、コンテンツのBMLデータやHTMLデータの記載が変更されていないか確認することで識別してもよいし、画像認識技術などにより変更を識別してもよい。
<実施形態4のハードウェア構成>
図16Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図16Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、利用者が操作キーなどを用いて、ある子画面の更新方法を選択入力すると、携帯端末装置は、ユーザI/F(16A04)を介して前記入力信号を取得し、RAM(16A02)のデータ領域に保存する。そして、当該信号で特定される更新方法を識別し、そのID(更新手段ID)をマルチ画面登録情報として保存する。
更新手段IDが、「一定時間ごとに自動更新」だった場合、間欠取得プログラムに従い、当該更新手段IDと関連付けて保持されている一定時間情報を取得する。そして、時計部(図示せず)で一定時間のカウントを開始する。時計部でのカウントが終了すると、それをトリガに、ネットワークI/F(16A05)、または、デジタルTV・ラジオチューナ(16A07)を介して最新のコンテンツを外部メディアから取得し内部メモリに蓄積する。
そして、マルチ画面表示プログラムに従い、取得した最新のコンテンツを所定の位置にマルチ画面レイアウトして、ディスプレイ(16A13)に出力する。
更新命令が、「利用者が入力した更新指示信号をトリガに更新」だった場合、ユーザI/F(16A04)を介して、利用者が入力した更新指示信号を取得すると、それをトリガに、間欠取得プログラムに従って、ネットワークI/F(16A05)、または、デジタルTV・ラジオチューナ(16A07)を介して最新のコンテンツを外部メディアから取得して内部メモリに蓄積する。
そして、マルチ画面表示プログラムに従い、取得した最新のコンテンツを所定の位置にマルチ画面レイアウトして、ディスプレイ(16A13)に出力する。
なお、その他の更新方法が選択された場合にも、上記手段に準じて、最新のコンテンツを取得し、ディスプレイ(16A13)に出力される。
<実施形態4の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図16Bのフローチャートに示す。
まず、利用者が表示するコンテンツの変更を入力すると同時に、その子画面での更新方法を選択入力する。
すると、携帯端末装置は、前記入力信号を取得し(S16B01)、マルチ画面登録情報として保存する(S16B02)。そして、保存した更新方法からなる更新命令を取得する(S16B03)。
その後、入力されたコンテンツを取得するアプリを起動し(S16B04)、外部メディアからコンテンツを取得する(S16B05)。そして、取得したコンテンツをマルチ画面レイアウトし、ディスプレイに出力する。
その後の処理は、取得した更新命令により場合分けして説明する。
更新命令が「一定時間ごとに自動更新」だった場合(S16B07)、コンテンツを取得するアプリを停止し(S16B08)、一定時間をカウントする(S16B09)。そして、一定時間のカウントを終了すると(S16B10)、再びコンテンツを取得するアプリを起動し(S16B11)、外部メディアからコンテンツを取得する(S16B12)。そして、取得したコンテンツをマルチ画面レイアウトし(S16B13)、ディスプレイに出力する。また、コンテンツを取得するアプリを停止する(S16B14)。
更新命令が「利用者が入力した更新指示信号をトリガに更新」だった場合(S16B15)、コンテンツを取得するアプリを停止する(S16B16)。その後、更新指示信号を取得するまで待機する(S16B17)。そして、利用者が入力した更新指示信号を取得すると(S16B18)、それをトリガにコンテンツを取得するアプリを再び起動する(S16B11)。そして、外部メディアからコンテンツを取得し(S16B12)、取得したコンテンツをマルチ画面レイアウトして(S16B13)、ディスプレイに出力する。また、コンテンツを取得するアプリを停止する(S16B14)。
更新命令が「常時自動更新」だった場合(S16B15)は、その後も常時外部メディアからコンテンツを取得する(S16B19)。そして、取得したコンテンツをマルチ画面レイアウトして(S16B20)、ディスプレイに出力する。
<実施形態4の効果>
本実施形態の携帯端末装置は、表示するコンテンツを間欠的に更新することが可能である。そして、間欠的に更新する場合、コンテンツを取得する間のみコンテンツ取得アプリを起動し、その他の間はコンテンツ取得アプリを停止しておくことで、マルチ画面表示するための消費電力を軽減することができる。
間欠的に更新するのに適しているコンテンツとしては、例えば、デジタル放送のコンテンツやWEB上のホームページコンテンツ、また、実施形態3で説明したタイトル情報、などのように常時最新情報を配信していないコンテンツなどが考えられる。
また、デジタルTVやデジタルラジオなどのように常時最新情報を配信しているコンテンツも、間欠的に更新するよう設定することで、番組内の進行具合を把握することが可能となるなどの効果がある。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1から4のいずれか一を基本とし、さらに、図17に示すように、子画面で表示されているコンテンツの属性情報を、複数の子画面(1701)とともにマルチ画面レイアウトし、ディスプレイに表示する(1702)ことを特徴とする。
<実施形態5の機能的構成>
図18に、本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図18に示すように本実施形態の「携帯端末装置」(1800)は、複数の「コンテンツ取得部」(1801)と、「マルチ画面レイアウト部」(1802)と、「表示部」(1803)を有する。そして、「表示部」(1803)は、「コンテンツ属性情報表示手段」を有する。
「コンテンツ取得部」(1801)と、「マルチ画面レイアウト部」(1802)の機能的構成については、実施形態1などと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「表示部」(1803)の「コンテンツ属性情報表示手段」の機能について説明する。
「コンテンツ属性情報表示手段」は、子画面に表示するコンテンツの属性情報を表示するよう構成されている。「属性情報」とは、表示しているコンテンツに関する情報であり、例えば、「コンテンツを配信しているメディア(例:デジタルTV、デジタルラジオ、Webなど)」、「メディアにおける属性(例:CH、周波数、URLなど)」、「更新手段」、「表示手段」などである。図17に、コンテンツ属性情報をディスプレイに表示した様子を示す。当該図は、ディスプレイを上下に2分し、上側に「複数の子画面」(1701)を表示し、下側に「コンテンツ属性情報」(1702)をマルチ画面レイアウトしたものである。なお、これらの配置方法は特段制限されず、ディスプレイを左右に2分し、左側に「複数の子画面」を表示し、右側に「コンテンツ属性情報」を表示してもよい。図17の携帯端末装置は、ポインタ(1707)が位置する子画面の「コンテンツ属性情報」を表示するよう構成されている。
コンテンツ属性情報表示手段が、コンテンツの属性情報を取得する手段としては、以下のようなものが考えられる。例えば、コンテンツ属性情報表示手段は、マルチ画面登録情報を利用可能に構成しておく。そして、ポインタが位置する子画面のIDを識別すると、その子画面IDに表示されているコンテンツの属性情報をマルチ画面登録情報から取得する。なお、ポインタが位置する子画面のIDを識別する手段としては、実施形態2で説明した「選択子画面ID」を取得することで実現可能である。
ここで、「コンテンツ属性情報」(1702)には、マルチ画面登録情報で保持されている属性情報のほか、コンテンツそのものも含まれてよい。かかる場合、図17に示すように、コンテンツ属性情報を表示する領域(1702)には、コンテンツそのものを表示してもよい(1705)。携帯端末装置は、ディスプレイの大きさが制限されてしまい、機種によっては12分割マルチ画面表示(1701)すると内容を十分に把握できなくなる可能性がある。そこで、図17のように表示することで、複数の子画面(1701)はあくまでインデックス情報として利用し、コンテンツ属性情報に表示されているコンテンツをメインコンテンツとして視聴するという活用方法が可能となる。
以下、図19を用いて、コンテンツ属性情報の表示内容の一例を説明する。なお、図19は、便宜上、「コンテンツ属性情報表示手段」により表示された部分のみを図示したものである。
まず、図19(A)に示すように、「メディア欄」に「デジタルTV」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、選択しているコンテンツの「放送チャンネル」が表示される。また、選択している「表示方法」(実施形態3で説明した、利用者が選択可能な「タイトル情報表示」するか否か)を表示してもよい。さらに、選択している「更新方法」(実施形態4で説明した、利用者が選択可能な更新方法)を表示してもよい。
次に、図19(B)に示すように、「メディア欄」に「デジタルラジオ」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、選択しているコンテンツの「放送チャンネル」「周波数」などが表示される。また、選択している「表示方法」を表示してもよい。さらに、選択している「更新方法」を表示してもよい。
次に、図19(C)に示すように、「メディア欄」に「Web」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、選択しているコンテンツの「URL」が表示される。また、選択している「表示方法」を表示してもよい。さらに、選択している「更新方法」を表示してもよい。
次に、図19(D)に示すように、「メディア欄」に「メール」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、最新の受信メールの「送信相手のメールアドレス」「氏名(名称)」「件名」などが表示されてもよい。かかる場合、「コンテンツ欄」には、最新の受信メールの本文が表示されてもよい。さらに、「詳細内容欄」「コンテンツ欄」に表示される前記内容は、スクロールなどして、他の受信メールのものに変更できてもよい。
次に、図19(E)に示すように、「メディア欄」に「電話」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、最新の着信相手の「電話番号」「氏名(名称)」などが表示されてもよい。かかる場合、「コンテンツ欄」には、着信履歴の一覧などを表示してもよい。
次に、図19(F)に示すように、「メディア欄」に「デジタルTV」を選択した場合は、「詳細内容欄」には、選択しているコンテンツの「カテゴリ」(ドラマ、スポーツ、バラエティー、ニュース、天気予報など)が表示されてもよい。かかる場合、コンテンツ取得部(1801)は、現在TV放送されている番組の中から、選択している「カテゴリ」に該当する番組を検索し、コンテンツを取得するよう構成されている。現在放送されている番組がない場合は、その後放送される予定の番組情報を取得するよう構成されていてもよい。前記手段は、例えば、EPGを利用することで実現できる。具体的には、コンテンツ取得部(1801)は、マルチ画面登録情報の中に、カテゴリでコンテンツを特定する前記のような情報が含まれていた場合、EPG情報を取得し、現在、そのカテゴリの番組が放送されていないか確認する。そして、該当する番組がある場合、その番組の放送波を取得するよう構成されていてもよい。一方、該当する番組がない場合は、そのあと最も直ぐ放送される番組を特定し、その番組情報(例:「番組名」、「放送時間」、「CH」など)をEPGから取得するよう構成されてもよい。そして、取得した情報を、所定の子画面の位置にレイアウトし、ディスプレイに表示する。なお、現在放送している番組がなかった場合は、次に放送される番組の放送時間になった際に、音声やバイブレーションで利用者に報知するよう構成されてもよい。
利用者は、コンテンツ属性情報表示手段により表示される前記内容を見て、各子画面に表示しているコンテンツの属性情報を確認することができるほか、当該インターフェイスよりマルチ画面登録情報の変更を入力することができる。
インターフェイスの表示を変更する手段としては、例えば、トグルスイッチを利用してもよい。または、カーソルなどでそれぞれの欄を選択し、操作キーなどで数字や文字を直接入力できてもよい。そして、前記手段により入力された内容に応じて、マルチ画面登録情報の内容が書き換えられる。
<実施形態5のハードウェア構成>
図20Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図20Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、RAM(20A02)に展開された属性情報取得プログラムに従い、RAM(20A02)に保存されている選択子画面IDを取得する。(なお、選択子画面IDについては、実施形態2で説明したので、ここでの詳細な説明は省略する。)そして、マルチ画面登録情報を利用し、選択子画面IDで特定される子画面に出力しているコンテンツの属性情報を取得する。その後、マルチ画面表示プログラムに従い、複数の子画面とコンテンツ属性情報をマルチ画面レイアウトし、ディスプレイ(20A13)に出力する。
<実施形態5の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図20Bのフローチャートに示す。
まず、ポインタが位置する子画面を識別する(S20B01)。
次に、ポインタが位置する子画面の属性情報を、マルチ画面登録情報より取得する(S20B02)。
そして、属性情報と、複数のコンテンツをマルチ画面レイアウトする(S20B03)。
その後、マルチ画面レイアウトしたコンテンツと属性情報をディスプレイに出力する(S20B04)。
<実施形態5の効果>
本実施形態の携帯端末装置は、各子画面に表示しているコンテンツの属性情報をディスプレイに表示することができる。また、属性情報を表示している画面を、コンテンツを変更するためのインターフェイスとして活用することができる。
これにより、利用者は、マルチ画面表示している複数のコンテンツのそれぞれの属性情報を容易に把握することができるほか、容易に表示するコンテンツを変更することが可能となる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1から5などを基本とし、さらに、ディスプレイ上での複数のコンテンツを表示する領域と、コンテンツ属性情報を表示する領域の配分を変更することができる。そして、それらの配分に応じて、マルチ画面レイアウトする子画面の大きさを自動で調整することができる。また、調整された子画面の大きさに応じて、取得したコンテンツをタイトル情報で表示するか否かを自動で判断して変更することができる。
<実施形態6の機能的構成>
図21に、本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図21に示すように本実施形態の「携帯端末装置」(2100)は、複数の「コンテンツ取得部」(2101)と、「マルチ画面レイアウト部」(2102)と、「表示部」(2103)と、「配分管理部」(2105)を有する。そして、「マルチ画面レイアウト部」(2102)は「調整手段」を有する。また、「コンテンツ取得部」(2101)は「機能選択手段」を有してもよい。
「表示部」(2103)の機能的構成については、実施形態1などと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「配分管理部」(2105)と、「マルチ画面レイアウト部」(2102)の「調整手段」と、「コンテンツ取得部」(2101)の「機能選択手段」の機能について説明する。
「配分管理部」(2105)は、表示画面中における、コンテンツ属性情報表示手段によって表示されるコンテンツ属性情報表示領域と、マルチ画面レイアウト部によって構成される子画面表示領域とのディスプレイ中における配分を管理するよう構成されている。図17に、コンテンツ属性情報表示領域と子画面表示領域からなる表示画面を示す。当該図は、ディスプレイを上下に2分し、上側に「子画面表示領域」(1701)を、下側に「コンテンツ属性情報表示領域」(1702)を配置したものである。ここで、「配分を管理」するとは、ディスプレイに表示する配分を保持し、変更指示を受け付けて配分を変更などする処理をいう。配分を変更する指示は、例えば、利用者が入力することができる。入力する手段としては、タッチパネル方式により、「子画面表示領域」と「コンテンツ属性情報表示領域」の境界に存する境界線(1706)を上下に移動させることで配分を変更する指示を入力できてもよい。または、「子画面表示領域」と「コンテンツ属性情報表示領域」の配分を変更するメニュー画面を呼び出し、希望する配分比率を数字で入力できてもよい。
「マルチ画面レイアウト部」(2102)の「調整手段」は、配分管理部(2105)にて定められた配分に応じて子画面の大きさを調整するよう構成されている。具体的には、調整手段は、配分管理部(2105)で管理されている配分を取得すると、子画面をレイアウトするための「子画面表示領域」の大きさを演算処理により求める。また、マルチ画面登録情報より、マルチ画面レイアウトする子画面の数を識別する。そして、子画面表示領域の大きさと子画面の数より、レイアウトする子画面の一つあたりの大きさを求める。そして、求めた大きさでコンテンツをマルチ画面レイアウトするよう構成されている。
「コンテンツ取得部」(2101)の「機能選択手段」は、前記調整手段にて調整された子画面の大きさに応じて、「タイトル情報取得手段」を機能させるか、「非タイトル情報取得手段」を機能させるか選択するよう構成されている。「タイトル情報取得手段」とは、表示するコンテンツのタイトル情報のみを取得するよう構成されたものであり、「非タイトル情報取得手段」とは、表示するコンテンツのタイトル情報以外の情報も取得するよう構成されたものである。
「タイトル情報取得手段」により取得されるタイトル情報とは、コンテンツの「番組名」「放送チャンネル」「ホームページの名称」などの簡易な情報であり、情報量は比較的少ない。一方、「非タイトル情報取得手段」により取得されるタイトル情報以外の情報とは、コンテンツが提供している内容そのものであり、タイトル情報に比べると情報量は断然多い。かかる場合、表示される文字が極めて小さくなるなどの不都合が生じ、表示内容を十分に把握できなくなる可能性がある。すなわち、「タイトル情報取得手段」により取得されるタイトル情報は、小さい子画面に表示するのに適しているが、「非タイトル情報取得手段」により取得されるタイトル情報以外の情報は、小さい子画面に表示するのに比較的適さない。
機能選択手段は、かかる点を考慮し、マルチ画面レイアウト部(2102)の調整手段にて調整された子画面の大きさに基づいて、「タイトル情報取得手段」、または、「非タイトル情報取得手段」のいずれを機能させるか決定するよう構成されている。具体的には、機能選択手段は、「タイトル情報取得手段」、「非タイトル情報取得手段」のいずれを機能させるか定める基準(子画面の大きさ「例:80ピクセル×60ピクセル」)を保持しておく。そして、調整手段よりマルチ画面レイアウトする子画面の大きさを取得すると基準と比較する。マルチ画面レイアウトする子画面の大きさが基準より小さい場合、機能選択手段はタイトル情報取得手段を機能させる。一方、マルチ画面レイアウトする子画面の大きさが基準より大きい場合は、非タイトル情報取得手段を機能させる。
<実施形態6のハードウェア構成>
図22Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図22Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、利用者が操作キーなどを用いて、ディスプレイ(22A13)に表示する「子画面表示領域」と「コンテンツ属性情報表示領域」の希望する配分を入力する。
すると、携帯端末装置は、ユーザI/F(22A04)を介して前記入力信号を取得し、RAM(22A02)のデータ領域に保存する。そして、RAM(22A02)に展開された配分管理プログラムに従い、入力信号を解析し、解析結果に応じてRAM(22A02)に保存している配分情報を書き換える。その後、マルチ画面登録情報から子画面数を取り出し、前記配分情報を利用して子画面の大きさを演算処理する。そして、前記演算処理により求めた子画面の大きさを、マルチ画面登録情報としてRAM(22A02)に保存する。
その後、マルチ画面表示プログラムに従い、マルチ画面登録情報に応じてコンテンツと属性情報をマルチ画面レイアウトする。そして、マルチ画面レイアウトをディスプレイ(22A13)に出力する。
<実施形態6の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図22Bのフローチャートに示す。
まず、利用者が入力した、ディスプレイに表示する「子画面表示領域」と「コンテンツ属性情報表示領域」の希望する配分を取得する(S22B01)。
すると、入力内容に応じて、保存している配分情報を変更する(S22B02)。
その後、マルチ画面登録情報より、子画面表示領域にレイアウトする子画面の数を取得する(S22B03)。
そして、一つの子画面の大きさを求める(S22B04)。
その後、求めた結果を利用して、子画面表示領域とコンテンツ属性情報表示領域をマルチ画面レイアウトする(S22B05)。
そして、マルチ画面レイアウトしたコンテンツと属性情報をディスプレイに出力する(S22B06)。
<実施形態6の効果>
本実施形態の携帯端末装置は、複数のコンテンツをマルチ画面表示する「子画面表示領域」と、選択された子画面のコンテンツ属性情報を表示する「コンテンツ属性情報表示領域」の配分を変更可能である。また、子画面表示領域の大きさに応じて、レイアウトする子画面の大きさを変更したり、子画面に表示するコンテンツの表示内容を変更したりすることができる。これにより、利用者は、コンテンツと属性情報を、希望する大きさでディスプレイに表示し、閲覧することが可能となる。
<<実施形態7>>
<実施形態7の概要>
本実施形態の携帯端末装置は、実施形態1などの携帯端末装置を基本とし、さらに、子画面の一つが電話受信の有無を通知するための表示をしている場合、電話を受信すると自動的にポインタがその子画面に位置することを特徴とする。そして、ポインタがその子画面に位置した状態で決定キーなどを押下すると、通話可能な状態になることを特徴とする。
<実施形態7の機能的構成>
図23に本実施形態における携帯端末装置の機能ブロック図の一例を示す。図23に示すように、本実施形態の「携帯端末装置」(2300)は、複数の「コンテンツ取得部」(2301)と、「マルチ画面レイアウト部」(2302)と、「表示部」(2303)を有する。そして、「表示部」(2303)は、「識別処理手段」を有する。なお、「表示部」(2303)は、「報知識別手段」、「報知識別表示手段」を有してもよい。
「コンテンツ取得部」(2301)と、「マルチ画面レイアウト部」(2302)の機能的構成については、実施形態1などと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。以下、「表示部」(2304)の「識別処理手段」、「報知識別手段」、「報知識別表示手段」の機能について説明する。
「表示部」(2303)の「識別処理手段」は、子画面の位置にコンテンツ取得部としての電話機能部からコンテンツの受信を示す情報が出力された場合には、その子画面を他の子画面から識別して表示するよう構成されている。「コンテンツの受信」とは、電話の受信をさす。「コンテンツの受信を示す情報」としては特段制限されず、例えば、「電話あり」などの文字でもよいし、利用者が受信ありと認識可能な絵や記号またはそれらの組み合わせなどでもよい。なお、前記情報を子画面に出力する際には、電話をしてきた相手を示す情報(例:「電話番号」、「氏名(名称)」、「顔写真」など)をあわせて出力してもよい。
電話の受信を示す情報が出力された際に、「その情報を表示している子画面と他の子画面を識別して表示する方法」としては、例えば、電話の受信を示す情報を出力している子画面のみを点滅させたり、赤く光らせたりしてもよい。または、その子画面に位置したポインタを、点滅させたり、色を変えたりしてもよい。さらに、ディスプレイ上のポインタを自動的にその子画面に位置させてもよい。かかる場合、子画面にポインタが位置する状態で決定キーを押下すると、電話の通信を開始できるよう構成されてもよい。そして、自動でポインタを子画面に位置させた後、一定時間(例:「15秒」、「30秒」)決定キーの押下がなされない場合は、自動的にポインタが元の子画面の位置に戻るよう構成されてもよい。一定時間決定キーの押下がない場合は、「通信の意思なし」と考えられるからである。
「表示部」(2303)の「報知識別手段」は、メールまたは電話を受信した際に報知する手段の設定を識別するよう構成されている。報知する手段としては、「音声情報」を出力したり、「バイブレーション(マナーモード)」を出力したり、それらを組み合わせて出力したりするものが考えられる。報知識別手段は、利用者が設定している前記手段を識別するよう構成されている。
「表示部」(2303)の「報知識別表示手段」は、子画面にメールまたは電話の受信を示す情報が登録されている場合には、報知識別手段での識別結果に応じて、設定内容を識別可能に表示するよう構成されている。識別可能に表示する具体例としては、例えば、「バイブレーション(マナーモード)」を出力するよう設定している場合には、当該子画面に網目模様を表示したり、バツ印や斜め線などを表示したりし、「音声情報」、や「音声情報とバイブレーションの組み合わせ」を出力するよう設定している場合と識別可能に表示するよう構成されてもよい。なお、表示部は、メールまたは電話を受信した際に送信相手の電話番号などを表示し、受信した旨を利用者に報知する際にも、前記と同様の手段で設定内容を識別可能に表示するよう構成されてもよい。
<実施形態7のハードウェア構成>
図24Aは、上記機能的構成をハードウェアとして実現した際の構成の一例を表す図である。以下に、図24Aのハードウェアを用いて、本実施形態を実現する手段の一例を説明する。
まず、携帯端末装置は電話を受信すると、RAM(24A02)に展開された電話受信プログラムに従い、RAM(24A02)に記憶されている電話の受信を知らせるための情報(電話受信通知データ)を取り出す。そして、マルチ画面表示プログラムに従い、電話受信通知データをマルチ画面レイアウトし、ディスプレイ(24A13)に出力する。
<実施形態7の処理の流れ>
本実施形態の処理の流れの一例を図24Bのフローチャートに示す。
まず、携帯端末装置がマルチ画面表示している時に、電話を受信する(S24B01)。
すると、送信相手の電話番号を識別する(S24B02)。そして、電話の受信を示す情報を表示する子画面に送信相手の電話番号をレイアウトし(S24B03)、ディスプレイに出力する(S24B04)。また、電話の受信を報知する手段の設定に応じて(S24B05)、音声を出力したり(S24B06)、バイブレーションを出力したり(S24B07)、音声とバイブレーションの組み合わせを出力したりする(S24B08)。
<実施形態7の効果>
本実施形態の携帯端末装置により、利用者はマルチ画面表示して複数のコンテンツを閲覧している最中に電話を受信しても、子画面の位置から電話の受信を認識することができる。また、電話の受信を通知している子画面を他の子画面と識別可能に表示し、利用者の注目を引くように構成しているので、他の子画面が表示しているコンテンツに夢中になり電話の受信を見逃してしまうことがない。