JP4944824B2 - 検査結果表示装置 - Google Patents

検査結果表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4944824B2
JP4944824B2 JP2008083997A JP2008083997A JP4944824B2 JP 4944824 B2 JP4944824 B2 JP 4944824B2 JP 2008083997 A JP2008083997 A JP 2008083997A JP 2008083997 A JP2008083997 A JP 2008083997A JP 4944824 B2 JP4944824 B2 JP 4944824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
display
lens
light
inspection result
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008083997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008275597A (ja
Inventor
勇司 小野田
知久 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008083997A priority Critical patent/JP4944824B2/ja
Publication of JP2008275597A publication Critical patent/JP2008275597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4944824B2 publication Critical patent/JP4944824B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は物品の状態を選別して表示する表示装置に関し、さらに詳しくは、物品の欠陥の有無などを検査した結果を表示する表示装置に関する。
精密機器に用いられる電子デバイスや、レンズ,撮像素子といった光学デバイスは多少のキズやヨゴレなどの欠陥であったとしても、その性能に甚大な影響を与えてしまうことが多い。しかし、こうした欠陥は、製造時の様々な要因から、完全に取り除くことは現実的には略不可能である。そこで、実際には出荷前に入念に外観や性能の検査を行い、一定の基準を満たすものだけが商品として出荷される。
このような外観などの検査は、自動化されている部分もあるとはいえ、各種欠陥の定量的な評価は難しく、未だ目視検査に頼らざるを得ない検査項目も多い。目視検査は、検査の熟練度合いや体調などに大きく左右され、必ずしも安定した精度の検査であるとは言えない。また、目視検査の検査速度は必ずしも速いとは言えず、本来ならば全ての製品を正確に検査することが最も好ましいが、実際には目視検査は一部の製品を抜き取り検査することも多い。
近年では、こうした目視検査の問題点を鑑みて、目視検査する分量を低減し、外観などの検査を正確、かつ、効率的に行う外観検査装置が提案されている。例えば、検査する物品を撮像して得られた画像内の最高輝度に基づいて、物品を良品,不良品,判定不能品の何れかに判定し、この判定結果に基づいて必要に応じて再検査を行う外観検査装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−264856号公報
ところで、外観検査の様態が、手動の目視検査の場合も、自動的な外観検査装置による場合も、検査結果に応じて物品を選別し、良品だけを出荷する必要がある。
検査結果に応じた物品の選別を自動化するためには、物品の形状などの特徴に応じて専用の設備が必要となるから、多大な設備投資が必要とされる。さらに、このような設備は、物品の大きさや形状などに応じてつくられるため、大きさや形状が異なるものに対して流用することは困難であり、汎用性が無い。したがって、新製品などの量産を開始する際などには、再び多大な設備投資が必要となるという問題がある。
一方、こうした物品の選別を手動で行う場合、検査結果を表示したモニタや、検査結果をプリントした紙面などを確認しながら行うなど、煩雑な作業を余儀なくされていた。特に、検査結果が、良,不良の2つのカテゴリーだけでない場合、例えば、欠陥の種類に応じて選別する必要がある場合などには、このような物品の選別は極めて煩雑な作業となっていた。したがって、検査した物品の検査結果を、離れた位置にあるモニタや紙面によらず、検査した物品に直接的に表示する検査結果表示装置が必要とされている。
また、こうした検査結果表示装置には、選別作業を行う作業員(以下、選別作業員)に対して検査結果を誤認させることなく、正確に表示することが求められる。例えば、選別作業員は個々に身長など体格が異なることが当然であり、検査結果を表示された物品を見る角度などがそれぞれに異なるが、こうした個々の作業員の差異に影響されず、正確に検査結果を表示することが検査結果表示装置には求められる。
また、例えば、個々の物品の良否自体は検査装置などによって既に検査されているから、通常は複数配列された物品の中から検査結果に応じて一部のものを選別する場合がある。このように複数個配列された物品の中から一部の物品を選別する場合、検査結果表示装置に対する選別作業員の立ち位置などによらず、隣接して配置された物品を誤って選別対象の物品と誤認することがないように、個々の物品の検査結果を明確に区別して選別作業員に認識させることが求められる。
さらに、例えば、数百個単位の物品の中から数個から数十個程度の物品を選別する場合には、見落としや数え間違いなどの避け難い人的な誤りを軽減する必要がある。したがって、検査結果表示装置には、選別作業が正しく遂行されているか否かを確認するために、選別作業員に対して適切な情報を表示することが求められる。
一方、こうした検査結果表示装置は、物品の製造や検査にともなって連続的に使用するものであるから、耐久性が求められる。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、外観検査などの検査結果を分かりやすく正確に表示するとともに、低コストで、汎用性のある検査結果表示装置、及び検査結果表示方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するにあたり、本発明の検査結果表示装置は、複数の被検レンズを配列して保持し、前記複数の被検レンズを検査装置により個別に検査する際にも兼用されるパレットと、前記検査装置で検査した後の複数の被検レンズを前記パレットごと受け入れて被検レンズの個々の検査結果を表示する表示ユニットとから構成される。そして、前記パレットには各被検レンズの真下にそれぞれ光透過部が形成され、前記表示ユニットは、前記パレットを位置決めする位置決め手段と、位置決めされた前記パレットの下方に配列され、前記光透過部ごとに上方に向けて表示光を投光する複数の発光部と、前記検査装置から前記被検レンズごとに得られた検査結果に応じて前記複数の発光部の発光態様を制御する表示光制御手段を備えており、前記パレットと前記複数の発光部との間には、前記発光部の各々からの表示光を対応する前記光透過部に入射させるとともに、隣接する光透過部に入射することを阻止するために前記光透過部の各々に対面するように投光孔が配列された光制限部材が設けられ、かつ前記投光孔の各々に被検レンズとの合成焦点距離を調節する投光レンズが配置され、前記パレットの上方から出射する表示光に基づいて被検レンズ個々の検査結果を表示することが特徴となっている。
前記位置決め手段として、前記パレットを前記複数の表示部の上方に水平姿勢で水平方向に移動自在に支持するガイド手段を用いるのが効果的である。
前記複数の発光部を、前記パレットに対面して配置されマトリクス状に表示画素が配列
されたフラットパネルディスプレイで構成し、前記パレットの光透過部に対応した表示画
素領域を選択的に駆動して表示光を放射するようにしたり、また前記パレットで覆われな
い外側領域にも表示画素を有し、前記外側領域の表示画素をメッセージ表示エリアに用い
ることも効果的手法である。さらに、前記位置決め手段に前記パレットの載置方向を識別
する識別手段を設け、パレットが誤った方向で載置されたときには、前記複数の発光部に
より特定警告パターンを表示し、またはパレットが誤った方向で載置されたときには、前
記メッセージ表示エリアに警告文字情報を表示するようにしてもよい。そして、前記表示
光制御手段により、検査結果に応じて前記表示光の明るさまたは発光色に変化を与えるこ
とによって用途に応じて種々の表示光を得ることも効果的であり、また前記被検レンズが透明または半透明である場合には、前記光透過部を被検レンズの直下に形成することにより、本発明はより簡便な構造で用いることができる。
本発明によれば、外観検査などの検査結果を分かりやすく表示するとともに、低コストで、汎用性のある検査結果表示装置、及び検査結果表示方法を提供することができる。
本発明をレンズの外観検査の結果表示装置に用いる場合の実施形態を図1に示す。検査結果表示装置10は、外観検査の被検体となる複数のレンズ16を配列して保持するパレット17と、このパレット17を支持するとともにパレット17の底面側から各々のレンズ16ごとに検査結果を表す表示光を放射する表示ユニット12とからなる。パレット17は、複数のレンズ16を格子状に配列保持する座繰り穴23を備え、それぞれレンズ16の底面側外周縁を保持している。さらにパレット17には、座繰り穴23と中心が一致し、座繰り穴23よりも小径の貫通孔24が光透過部として形成されている。このパレット17は、図示のように複数のレンズ16を配列保持した状態でレンズ外観検査用の検査装置にも用いられ、検査装置はパレット17に載置された状態で各々のレンズ16の外観検査を行う。
表示ユニット12は、パレット17を位置決めして支持するパレット位置決め手段として機能する一対のガイドプレート21と、表示面27をパレット17に向けた液晶パネル18と、その表示面27を覆うように設けられたスペーサ19を備えている。スペーサ19にはパレット17の貫通孔34に対面するように複数の投光孔34が配列され、液晶パネル18の表示面27からの表示光を対応する貫通孔24に向けるように光路制限し、隣接する貫通孔24に入射することを防いでおり、表示光の光路制限部材として作用する。なお、貫通孔24は下方からの表示光を効率よく座繰り穴23上に配置されたレンズ16に導くことができるように、その内壁面は下側ほど内径を広くしたテーパ面となっている。
レンズ16は、例えばガラス材料を金型で加熱及び加圧して成形され、反射防止コーティングが施されたレンズであり、検査装置によって表面や内部の欠陥の有無、欠陥の種類などが検査される。この外観検査は、前記パレット17に複数のンレズ16を配列したままの状態で個別に全数検査が行われる。検査装置で得られたレンズ個々の検査結果の情報はパレット単位でまとめられ、サーバ56(図2参照)で管理される。検査装置で用いられたパレット17はこの外観検査時にも共用され、検査後にはそのままのレンズ配列を保った状態で表示ユニット12のガイドプレート21上に載置して位置決めされる。
パレット17には、レンズ16の製造量に応じて同一形状のものが複数用意されているが、各々のパレット17にはそれぞれを識別することができるように固有の識別情報(ID情報)が付されている。このID情報は例えばバーコードで表され、パレット17のID表示部26に記されている。そして、パレット17がガイドプレート21上の所定の位置に移動してきたとき、IDスキャナ22がそのパレット固有のID情報を読み取るようになっている。読み取られたID情報には、さらにパレット17上のレンズ配列に応じて決められたレンズ個々の管理番号も対応づけられる。したがって、パレット17のID情報と、レンズ16の管理番号との組み合わせにより検査済みの個々のレンズ16を一義的に特定することができ、またそれぞれに対して検査結果の情報も対応づけることができる。
また、配置されたレンズ16の外観検査を終えた後、パレット17はレンズ16を配置したままの状態で、検査装置から仕分け待機場所に送られる。この仕分け待機場所は、検査結果表示装置10によって、レンズ16の外観検査の結果を表示して良品と不良品とに仕分けされるまでの間に、パレット17及びこれに配置されたレンズ16を保管する場所である。
液晶パネル18は、表示面27、周縁部28などから構成される。表示面27は、例えば、クロスニコルに配置された偏光板と、この偏光板で液晶を挟み込むようにして設けられた液晶層などからなる。この表示面27は、液晶層に印加する電圧を変化させることで、内蔵のバックライトから照射される光の偏光状態を制御し、画素ごとに選択的に光を透過させることで画像などを表示する。また、液晶パネル18は、パレット17と比較して長手方向に長く、パレット17を所定の位置に位置決めしたときに表示面の一部がパレット17よりも突出する大きさのものとなっている。
表示面27は、検査結果表示エリア31(パターン表示エリア)と選別情報表示エリア32(文字情報表示エリア)とからなる。検査結果表示エリア31は、発光しない状態を含め、スペーサ19の投光孔34を通してレンズ16に照射される光の色を調節することで、レンズ16に直接的に検査結果を表示する画像を表示する。また、選別情報表示エリア32は、パレット17をガイドプレート21上の所定の位置に配置したときに、このパレット17の周囲にはみ出る部分の表示面27に設けられ、レンズ16が選別される際に、正確に選別作業が行われているか否かを確認するための文字情報など、検査結果に応じたレンズ16の選別作業を補助する各種情報が表示される。この選別情報表示エリア32に表示される情報にはパレット17から抜き取るレンズ16の個数情報などが含まれ、さらにはパレット17から抜き取るレンズ16の欠陥の種類を表す表示などがある。なお、周縁部28は、表示面27を制御するために設けられた配線などが配置されており、表示面27よりも少なくともスペーサ19の厚み分は上方に突出している。
スペーサ19は、液晶パネル18上に配置される。また、スペーサ19は、表示面27上に配置されたときに、表示面27から上方に突出する周縁部28よりも僅かに低くなる厚さになっている。さらに、スペーサ19には、パレット17の座繰り穴23(及び貫通孔24)の配列間隔と同じ配列間隔で投光孔34が設けられている。この投光孔34は、パレット17が水平にスライドされて液晶パネル18の前面に配置されたときに、座繰り穴23の直下に略正確に位置する。したがって表示面27からの表示光は、この投光孔34を通って直上に位置するレンズ16に入射する。
また、スペーサ19は不透明な材料でつくられており、投光孔34を通過する表示光は直上に位置するレンズ16にだけ入射し、隣接する他のレンズ16には入射しない。すなわち、スペーサ19は、表示面27とパレット17との間の空隙を埋めることで、表示面27からの光を照射するレンズ16を確実に選択し、隣接するレンズ16に不要な光が入射することを防ぐ。
ガイドプレート21は、液晶パネル18の向かい合う2辺に平行に設けられており、レンズ16を配置したパレット17を、液晶パネル18の前面に、液晶パネル18に接触させずに水平にスライドさせるガイドとなる。したがって、ガイドプレート21がパレット17の下面を支持する表面は、液晶パネル18の表面よりも僅かに高い位置に設けられている。また、ガイドプレート21は、パレット17を検査結果表示エリア31の直上に正しく位置決めするストッパ36を備えている。
このストッパ36は、選別作業前のパレット17が配置されている場合には閉じられており、パレット17を検査結果表示エリア31の直上に正しく位置させる。一方、パレット17に配置されたレンズ16の選別作業が完了すると開かれ、パレット17はガイド21上をスライドして移動される。こうしたストッパ36の動作はモータや歯車などの図示しない開閉機構によって行われる。さらに、ガイドプレート21には操作ボタン37が設けられている。この操作ボタン37が押圧されると選別作業が次の段階へと進行し、レンズ16の選別作業の段階によっては、選別情報表示エリア32の表示内容が更新され、また、ストッパ36が開閉される。
図2に示すように、表示ユニット12は、制御部41、RAM42、ROM43、データ通信部44、検査結果取得部47、表示画像作成部48などを備える。制御部41は、ROM43に記憶されている制御用プログラムを読み出し、実行し、データバス39を介して表示ユニット12の各部を統括的に制御する。例えば、スキャナドライバ51を用いてIDスキャナ22を制御し、液晶パネル18上に配置されたパレット17のID情報を読み取らせる。また、例えば、制御部41は、エンコーダ52を介して液晶パネル18に画像などを表示させる。
制御部41は、さらにレンズ16の選別作業の段階に応じて、モータドライバ53を介してストッパ36を開閉させる。また、制御部41は、ボタンセンサ54によって操作ボタン37が押圧されたか否かを監視し、操作ボタン37が押圧されたときに、レンズ16の選別作業の段階に応じて、ストッパ36を開閉させ、また、選別情報表示エリア32に表示する各種情報を更新させる。RAM42は、作業用メモリであり、表示ユニット12の各部から得れたデータなどを一時的に記憶する。例えば、液晶パネル18上に配置されたパレット17から読み取られたID情報は、このRAM42に記憶される。ROM43は、表示ユニット12の制御用プログラムや各種設定などを格納するメモリである。また、サーバ56との通信プログラムなどもこのROM43内に記憶されており、制御部41によって読み出される。さらに、パレット17の位置や向きが誤って配置されたときに読み出される警告画像や警告情報(後述)は、このROM43に記憶されている。
サーバ56は、表示ユニット12とは独立して設けられ、レンズ16の外観検査の結果を管理する。このため、サーバ56は検査装置Tから送られてくるパレット17のID情報、パレット17上に配列されている各レンズ16の管理番号とともにレンズ16の個々の検査結果情報も管理している。サーバ56内には、レンズ16の外観検査の結果を一括して管理するデータベース57が設けられており、レンズ16が配置されたパレット17のID情報とともに、各レンズ16がパレット17上に配置されている位置、外観検査時に用いられた画像、各レンズ16の良,不良の評価、外観に欠陥がある場合にはその欠陥の種類などが、それぞれ相互に関連付けられて記憶されている。データ通信部44は、検査結果取得部47からの指示に基づいて、サーバ56との間で各種データの送受信を行う。また、データ通信部44がサーバ56から取得したデータは、RAM42に記憶される。
IDスキャナ22は、パレット17が液晶パネル18の検査結果表示エリア31の前面に配置され、操作ボタン37が押圧されたときに、このIDスキャナ22に正対しているID表示部26からこのパレット17のID情報を読み取る。パレット17のID情報が正しく読み取れた場合にはこれをRAM42に記憶し、正しく読み取れなかった場合には、エラーコードをRAM42に記憶する。また、IDスキャナ22がパレット17のID情報を読み取ることができる範囲は狭く設定されている。したがって、パレット17が検査結果表示エリア31の前面に正しく配置され、スペーサ19の投光孔34と対応する各レンズ16とが略一直線上に配列されている場合には、IDスキャナ22はパレット17のID情報を正しく読み取り、一方、スペーサ19の投光孔34とこれに対応する各レンズ16とがずれている場合や、パレット17を配置する向きが回転されており、IDスキャナ22の読み取り範囲にパレット17のID表示部26が位置していない場合には、エラーIDが出力される。
検査結果取得部47は、パレット17に配置されたレンズ16の外観検査の結果をデータ通信部44を介してサーバ56から取得する。すなわち、検査結果取得部47は、RAM42からパレット17のID情報を読み出し、これを用いて検査結果を表示するパレット17に配列された各レンズ16の外観検査の結果をサーバ56に問い合わせる。このとき、検査結果取得部47は、データベース57に記憶されたレンズ16に関する各種データのうち、各レンズ16の良,不良の評価と、外観検査で不良と評価されたレンズ16については欠陥の種類とをデータベース57から取得し、RAM42に記憶する。なお、検査結果取得部47は、RAM42からパレット17のID情報ではなく、エラーIDが読み出された場合には、サーバ56にレンズ16の外観検査の結果を問い合わせず、表示画像作成部48と選別情報作成部49とにエラー信号を出力する。
表示画像作成部48は、検査結果取得部47によって取得されたレンズ16の評価及び不良品のレンズの欠陥の種類のデータをRAM42から読み出し、これらのデータに応じて液晶パネル18に表示する検査結果画像(以下、検査結果画像)を生成する表示光制御手段として機能する。この検査結果画像は、パレット17のレンズ16の配列間隔に応じて区切られた部分ごとに色が異なる。すなわち、この検査結果画像が液晶パネル18の検査結果表示エリア31に表示されると、直上に位置するレンズ16にはそれぞれのレンズ16の評価及び欠陥の種類に応じて異なった色の表示光が照射される。一方、表示画像作成部48は、検査結果取得部47からエラー信号を受けると、パレット17の配置が誤っている事を示す警告画像をROM43から読み出す。この警告画像が液晶パネル18の検査結果表示エリア31に表示されると、パレット17に配置された各レンズ16を介してパレット17が正しく配置されていないことを表示させる。
選別情報作成部49は、検査結果取得部47によって取得されたレンズ16の評価に基づいて、良品のレンズの個数、不良品のレンズの個数、欠陥の種類ごとの不良品のレンズの個数などをそれぞれ計数する。また、選別情報作成部49は、計数した不良品のレンズの個数などを選別情報として、選別情報表示エリア32に表示する。一方、選別情報作成部49は、検査結果取得部からエラー信号を受けると、パレット17の配置が誤っていることを示す警告情報をROM43から読み出し、選別情報表示エリア32に表示させる。
以下、上述のように構成される検査結果表示装置10の作用を説明する。図3に示すように、外観検査を終えたパレット17がレンズ16を配置したまま保管されている仕分け待機場所から搬出され、表示ユニット12の一対のガイドプレート21上に載置される。そして、パレット17をガイドプレート21上でスライド操作を行い、パレット17の先端縁をストッパ36に当接させてパレット17の位置決めが行われる。パレット17が正規の向きで正しく位置決めされると、IDスキャナ22から適正なID情報が読み取られるが、パレット17の位置や向きが誤っていると、IDスキャナ22から適切なID情報を得ることができない。この場合には、検査結果表示エリア31に警告画像が表示され、選別情報表示エリア32にパレット17が誤って配置されていることを示すメッセージが表示される。
IDスキャナ22からパレット17の適切なD情報が読み取られると、このID情報に関連付けて管理されているレンズ16の評価や欠陥の種類などがサーバ56から取得され、パレット17に配置されている各レンズ16の評価及び欠陥の種類がそれぞれ取得される。 さらに、パレット17上のレンズ16の配列間隔と、各々のレンズ16の評価及び欠陥の種類に応じて区切られた部分ごとに色が異なる検査結果画像が作成され、この検査結果画像が検査結果表示エリア31に表示される。パレット17上の各レンズ16は液晶パネル18からの表示光を上方へと透過させ、それぞれのレンズ16が良,不良の何れであるか、さらに不良である場合には欠陥の種類が光の色によって表示される。また、同時に、選別情報表示エリア32には抜き取る不良品のレンズの個数が表示される。
そして、表示ユニット12により不良品として表示された不良品レンズが、パレット17から全て抜き取られ、操作ボタン37が押圧されると、ストッパ36が開かれ、良品のレンズ16だけが残るパレット17はスライドして移動され、表示ユニット12から取り外される。そして、パレット17上に残った良品のレンズ16は、パレット17から取り出され、個々にパッケージされて出荷される。
具体的には、図4(A)に示すように、パレット17に5列×5行に25個のレンズ16が配列されているとすると、表示ユニット12は、この25個のレンズ16の内不良品のレンズ16だけが発光するように表示する。このとき、図4(B)に示すように、液晶パネル18の表示面27にはパレット17のレンズ16の配列間隔に応じて区切られた領域ごとに、不良品のレンズ16の欠陥の種類に応じて、それぞれ異なる色が配色された検査結果画像が表示される。
例えば、欠陥の種類がレンズの表面に生じた線状のキズである不良品レンズ61aの直下には赤色が表示される。したがって、不良品レンズ61aは結果として赤色に表示され、不良品レンズ61aが不良品であり、抜き取りの対象であることが示されると同時に、欠陥の種類がキズである事が明瞭に表示される。また、欠陥の種類が反射防止コーティング抜け、いわゆるコート抜けである不良品レンズ61bの直下には青色が表示される。したがって、不良品レンズ61bは、結果として青色の表示光を上方へと透過するから、不良品レンズ61bが不良品であり、抜き取り対象であることが示されると同時に、欠陥の種類がコート抜けであることが目視により明瞭に識別することができる。
欠陥の種類がレンズの表面の範囲に広がって付着した、いわゆるヨゴレである場合には、不良品レンズ61cの直下には緑色の表示光が照射される。したがって、不良品レンズ61cは、結果として緑色に表示され、不良品レンズ61cがヨゴレ不良品であり、抜き取りの対象であることが示されると同時に、欠陥の種類も明瞭に表示される。一方、良品のレンズ16の直下では発光が行われず黒色の表示となる。すなわち、良品のレンズ16は、特に表示面27から表示光の照射を受けることがなく、抜き取り対象でないことが示される。
さらに、不良品レンズ61a,61b,61cが抜き取り対象であることが表示されると同時に、選別情報表示エリア32には、パレット17から抜き取る不良品レンズの総数63が表示される。この選別情報表示エリア32に表示された抜き取り対象の不良品レンズの総数は、例えば、抜き取り作業が行われた回数と比較することによって、抜き取り作業が漏れなく行われたか否かを確認するために用いられる。
パレット17の向きが180度回転して配置されるとパレット17のID表示部26からID情報を読み取ることができない。このような場合、例えば、図5に示すように、検査結果表示エリア31には一面赤色の警告画像が所定時間ごとに表示される(警告パターン)。したがって、パレット17の上方から目視したときには、パレット17上の全てのレンズ16が一定間隔で点滅する赤色の表示光を出射させるので、オペレータはこの表示によりパレット17の配置又は向きが誤っていることがわかる。同時に、選別情報表示エリア32にはパレット17の配置が誤っている事を示す警告情報64(警告文字情報)が表示される。このようにして、表示ユニット12は、パレット17の位置決め不良を報知する。この警告表示は、パレット17の向きが誤っている場合だけでなく、パレット17がストッパ36で適切に位置決めされておらず、スペーサ19の投光孔34とパレット17のレンズ16とがずれて配置されたまま検査結果の表示を行おうとしたときにも同様の警告表示が行われる。
上述のように、上記表示ユニット12を用いれば、検査装置Tでも共通に用いられるパレット17と協同し、パレット17上に配列された検査済みの複数のレンズ16の個々に対し、直接的に、分かりやすく、良品/不良品の別、また不良品については欠陥の種類も併せて明瞭に表示することができる。このように、不良品についてはその欠陥の種類が異なる色の表示光で識別することができるようにしてあるから、欠陥の種類に応じて選別するなどの煩雑な作業も容易に行うことができる。さらに、表示ユニット12は、検査結果を表示すると同時に、選別作業が正しく行われているか否かを確認するための適切な情報を表示するから、選別作業の人的誤りを軽減することができる。
また、パレット17の形状を変更し、これに応じて検査結果表示エリア31に表示する画像の区切りを変えれば、被検体が透明または半透明であれば、形状やサイズが異なるレンズやフィルタ類などの光学部品はもとより、様々な物品の検査結果表示装置10として用いることができる。そして、この装置はパレット17を含め、高価で特殊な構造部品を必要としないため、部品交換も容易かつローコストで行うことができる。
さらに、表示ユニット12は、液晶パネル18とパレット17との間にスペーサ19を配置して使用されるから、検査結果表示エリア31から照射される光が直上のレンズ16以外に入射することを防ぎ、隣接するレンズを誤って不良品レンズと判断してしまう、いわゆる誤認を効果的に防ぐことができる。この結果、検査結果表示装置10は、選別作業員の位置や体格などに影響されず、正確に不良品レンズの位置を表示することができる。
一方、パレット17を厚くして貫通孔24の全長を長くすると、検査結果表示エリア31のうちレンズ16の直下から照射される光だけがこのレンズ16に到達し、検査結果表示エリア31の隣接する部分から斜めに照射される光はこのレンズ16には到達しなくなる。しかし、このようにパレット17を厚くすると重量や体積が増し、レンズ16を配置して移動する際の取り扱いに負荷がかかる。したがって、上述のような誤認を防ぐためには、パレット17と別体のスペーサ19を用いるのが有利である。
また、通常、液晶パネル18の表示面27は、一般に上記のパレット17などのような別体の部品をその上に配置して使用することは想定されておらず、このような使用方法は、液晶パネル18を損傷させ易い。しかし、表示ユニット12では、前述のようにスペーサ19を配置して利用されるから、表示面27と移動するパレット17とは直接的には接触せず、連続的に繰り返し用いても、液晶パネル18の表示面27が間に挟まるゴミなどの影響で損傷してしまうことを防ぐことができ、このスペーサ19の利用により液晶パネル18の耐久性を向上させることができる。
また、液晶パネル18の表示面27にパレット17を上から乗せるように配置すると、このような圧力が負荷されることが想定されていない液晶パネル18は、やはり損傷し易い。しかし、表示ユニット12は、ガイドプレート21に沿ってパレット17を水平にスライドさせ液晶パネル18の前面に配置する構造となっているから、パレット17を液晶パネル18の前面に上方から乗せるように配置する場合と比較して、液晶パネル18が損傷してしまう可能性を低減することができる。
なお、上述の実施形態では、スペーサ19には投光孔34が設けられているが、検査結果を表示する対象がレンズである場合には、図6(A)に示すように、検査結果を表示するレンズの焦点距離を調節する投光レンズ66を、スペーサ19の投光孔34に配置することが好ましい。検査結果を表示するものがレンズである場合、液晶パネル18から照射される光はレンズ16によって屈折される。したがって、投光孔34に投光レンズ66が設けられていないと、例えば、レンズ16の曲面の形状によっては、図6(B)に示すように、レンズ16の中央部67だけが液晶パネル18に表示された色に見えるという結果となることがある。このように、レンズ16の一部だけに検査結果が表示されると、必ずしも見やすい表示であるとは言えず、選別作業においては見落としなどの原因となる。
一方、レンズ16の下方に位置する投光孔34にレンズ16の焦点距離を調節する投光レンズ66を配置すると、図6(C)に示すように、レンズ16の略全体に検査結果が表示される。投光レンズ66としては、レンズ16の外径や焦点距離、さらにはレンズ16と液晶パネル18の検査結果表示エリア31までの距離などの条件に応じ、収斂レンズあるいは発散レンズのいずれでも使用することができる。例えば、レンズ16自体の外径が数ミリ程度と小さくなると、これに応じて液晶パネル18の検査結果表示エリア31に表示される検査結果画像の表示パターンも小さくなる。そして、レンズ16がたとえ凸レンズであったとしても、検査結果表示エリア31までの距離に対してレンズ16の焦点距離が短くなると、レンズ16を通して観察される表示パターンは非常に小さくなる。
このような場合には、投光レンズ66に発散レンズを用いてレンズ16との合成焦点距離を調節することによって、検査結果表示エリア31に表示された表示パターンを拡大して目視観察しやすい状態にすることができる。また、レンズ16が凹レンズであると、レンズ16だけでは表示パターンが縮小され観察しにくくなるので、この場合には投光レンズ66に収斂性のある凸レンズを用いて表示パターンを拡大して視認性を向上させればよい。このように、検査結果を表示する対象がレンズなどの光学部品で、単純に底面側から光を照射しただけでは必ずしも見やすい検査結果の表示を行うことができない場合には、この光学部品の焦点距離,屈折率などの光学特性を考慮して、スペーサ19の投光孔34に凸または凹の投光レンズ66を配置することで、見易くすることができる。
なお、上述の実施形態では、1度の検査結果の表示で異なる種類の欠陥の不良レンズを同時に表示することを前提にしているが、以下のように、欠陥の種類ごとに数回に分けて検査結果を表示し、選別作業を行わせることも可能である。
図7(A)に示すように、例えば、欠陥の種類がコート抜けである不良品レンズ68aを全て表示し、これを抜き取らせる。このとき、選別情報表示エリア32には、コート抜けが原因の不良品レンズ68aの総数69aを表示する。そして、このコート抜けが原因の不良品レンズ68aの抜き取り作業が終わり、操作ボタン37が押圧されると、例えば、図7(B)に示すように、欠陥の種類がレンズの周縁部などが欠け落ちた、いわゆるカケである不良品レンズ68bを全て表示し、これを抜き取らせる。このとき、選別情報表示エリア32の情報は更新され、カケが原因の不良品レンズ68bの総数69bを表示する。さらに、同様に、欠陥の種類が他のものである不良品レンズについても同様に、順に表示し、これらを抜き取らせる。
このように、不良品レンズの欠陥の種類ごとに分けて、順に表示し、これらを抜き取らせると、抜き取る不良品レンズがどういった種類の欠陥で不良品と評価されているかを殆ど意識させることなく、表示されたものを単純に抜き取るという作業に集中させることができる。すなわち、選別作業員の負担を軽減し、延いては選別作業の人的な誤りを防ぐことができる。
なお、上述の実施形態では、異なる種類の欠陥の不良品レンズを、それぞれ異なる色で表示するが、これに限らず、如何なる欠陥が原因であれ、不良品レンズ又は良品レンズの全てを同じ色で表示しても良い。例えば、安定した量産体制が確立されたときに行う外観検査の検査結果を表示する場合には、現実的には除ききれない程度の原因で生じる不良品を選別する。こうした状況下では、必ずしも、不良品レンズの欠陥の種類に応じて選別する必要がないから、単純に良品と不良品との区別が明確に表示されれば良い。したがって、このような必ずしも欠陥の種類に応じて区別された表示が必要とされない場合には、不良品(良品)だけを認識し易い同じ色で同時に表示しても良い。
なお、上述の実施形態では、選別情報表示エリア32に表示する情報として、抜き取り対象のレンズの総数を表示する例を示すが、これに限らず、選別作業に必要な他の有益な情報を選別情報表示エリア32に表示させても良い。例えば、検査結果を表示するパレット17のID表示部26や、不良品レンズの欠陥の種類の内訳などを選別情報表示エリア32に表示しても良い。
なお、上述の実施形態では、レンズの外観を検査した結果を表示する例を示したが、これに限らず、他の透明な物品の外観検査の結果を表示しても良い。また、検査の種類も外観検査に限られず、(レンズの光学的な特性などの)各種性能検査の検査結果であっても検査結果表示装置10を用いることができる。
また、上述の実施形態では、レンズ16の外観検査の結果を表示する例を示しているが、検査の結果を表示するレンズ16の形状は限定されず、単レンズの場合の面の組み合わせはメニスカスレンズ、両凸、両凹のレンズであっても良く、また、形状が球面であるか、非球面であるかも問わない。また、大きさも任意のものを用いることができ、さらには、フレネルレンズなど特殊なレンズであっても良い。また、単レンズだけでなく、2枚以上のレンズを組み合わせた複合レンズの光学性能検査の結果を表示する検査結果表示装置として用いることも可能である。さらに、検査するレンズの材質もガラスに限らず、周知の樹脂材料などであっても良く、また、レンズの製造方法も上述の実施形態に限らず、各種成型、あるいは研磨などにより製造しても良い。
なお、上述の実施形態では、検査結果の表示用に液晶パネル18を用いて表示光をレンズ16に入射させているが、これに限らず、その外にも有機EL表示パネルのようなフルカラー型のフラットパネルディスプレイを用いることができる。表示面27に多数の表示画素がマトリクス配列されたフラットパネルディスプレイを用いると、検査結果画像のパターンや色を簡便に変えることができ、また選別情報表示エリア32には簡便に文字表示を行うことができる。それ以外にも、CRT,FED,SEDなどの画像表示面がフラットな各種のディスプレイや、多数のLEDをマトリクス配列したLEDディスプレイを用いることも可能で、パレット17に配列されたレンズのそれぞれに個別に検査結果に応じた表示光を入射させることができれば、適宜の装置を用いることが可能である。
また、上述の実施形態では、液晶パネル18はフルカラーで表示可能であるが、これに限らず、必ずしもカラーで表示する必要はない。例えば、前述のように、欠陥の種類に応じた区別を必要としない状況下では、例えば、点灯と消灯とを切り替えられるものであれば液晶パネル18でなくとも良く、パレット17上のレンズ配列に応じて単色のLEDや微小なランプを配列した複合的なディスプレイなどを好適に用いることができる。
なお、上述の実施形態では、IDスキャナ22がパレット17からID情報を読み取る手段であると同時に、その読み取りの結果に応じて一対のガイドプレート21上の所定位置にパレット17が正しい方向で載置されているかを識別する識別手段として兼用されているが、IDスキャナ22とは別に専用の識別装置を設けてパレット17の載置方向の適否あるいは所定の載置位置に位置決めされているかを確認できるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、パレット17の配置が誤っていると、検査結果表示エリア31を点滅させるとともに、選別情報表示エリア32に警告情報を表示して、パレット17の位置や向きが誤って配置されていることを警告表示するが、警告を発する方法はこれに限らない。例えば、警告を示す色の画像を検査結果表示エリア31に表示することで警告を表示しても良い。さらに、所定の警告を示す模様となるように、レンズ16を点灯,点滅させても良い。また、例えば、選別情報表示エリア32の警告情報の表示と、検査結果表示エリア31の警告画像の表示とを必ずしも同時に行う必要はなく、何れか一方でパレット17の配置が誤っている事を表示しても良い。
なお、上述の実施形態では、光を透過するレンズ16の外観検査の結果を表示するが、これに限らず、不透明な物品や電子デバイスなどの光学デバイスでない物品の性能,外観検査の結果を表示する場合にも本発明の検査結果表示装置10を好適に用いることができる。例えば、パレット17の物品を配置する部分の周囲等に液晶パネル18からの光を通す孔を設けておくことで、検査結果表示装置10は、不透明な物品の各種検査結果も容易に表示することができる。
なお、上述の実施形態では、パレット17のID情報に応じてサーバ56からレンズ16の外観検査の結果を取得するが、これに限らず、サーバ56などを介さずに、レンズ16の検査装置Tと直接接続し、検査結果を取得するようにしても良い。このような接続は、外観検査と同時に検査結果を表示する際に有効である。
なお、上述の実施形態では、表示ユニット12の動作及び選別作業を次々と進行させるために操作ボタン37を設けたが、これに限らず、さらに細かく表示ユニット12を操作するために複数の操作部を設けてもよい。
なお、上述の実施形態では、表示ユニット12は一度選別作業が完了したパレット17に対しても再度検査結果の表示を行うことができるが、これに限らず、一度選別作業が完了したパレット17に対しては再度検査結果の表示を行うことができないようにしても良い。例えば、レンズ16の選別作業が完了したときに、レンズ16の選別作業が完了したパレット17のID情報を作業済みパレットデータとしてRAM42に記憶しておく。そして、パレット17のID情報がIDスキャナ22によって読み込まれたときに、この作業済みパレットデータと読み込まれたID情報とを比較して、作業済みパレットデータ内に同一のID情報が含まれている場合には、検査結果の表示を行わないようにしても良い。
また、例えば、レンズの選別作業が完了したパレット17のID情報をサーバ56に通知し、データベース57に登録する。そして、サーバ56は表示ユニット12から再度同じID情報についてレンズの検査結果が要求されたときには、作業完了済みを示すデータのみを出力し、同じID情報に関連付けられた検査結果が読み出されないようにしても良い。このような設定を行うことで、2重作業を防止することができる。また、このような設定を行う場合に、パレット17を再利用するときには以前とは異なるID情報を付与する必要がある。
なお、上述の実施形態では、パレット17のID情報としてバーコードを用いる例を示したが、このバーコードは1次元バーコードでも良く、また、2次元バーコードでも良い。さらに、ID表示部26にバーコードを記録する代わりに、ICチップやIDタグなどの情報記録媒体をパレット17に固着してパレット固有のID情報を付与することもできる。
検査結果表示装置の構成を概略的に示す斜視図である。 検査結果表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 検査結果表示装置の作用を示すフローチャートである。 不良品レンズを表示する例を示す説明図である。 欠陥の種類に応じて順に不良品レンズを表示する例を示す説明図である。 検査トレイが正しく配置されていないときに警告を表示する例を示す説明図である。 投光孔に投光レンズを設ける例を示す説明図である。
符号の説明
10 検査結果表示装置
12 表示ユニット
16 レンズ
17 パレット
18 液晶パネル
19 スペーサ
21 ガイド
22 IDスキャナ
23 座繰り穴
24 貫通孔
26 ID表示部
27 表示面
31 検査結果表示エリア(パターン表示エリア)
32 選別情報表示エリア(文字情報表示エリア)
34 投光孔
47 検査結果取得部
48 表示画像作成部
49 選別情報作成部
56 サーバ
57 データベース
66 投光レンズ

Claims (8)

  1. 複数の被検レンズを配列して保持し、前記複数の被検レンズを検査装置により個別に検査する際にも兼用されるパレットと、前記検査装置で検査した後の複数の被検レンズを前記パレットごと受け入れて被検レンズの個々の検査結果を表示する表示ユニットとからなる検査結果表示装置において、
    前記パレットには各被検レンズの真下にそれぞれ光透過部が形成されるとともに、
    前記表示ユニットは、
    前記パレットを位置決めする位置決め手段と、
    位置決めされた前記パレットの下方に配列され、前記光透過部ごとに上方に向けて表示
    光を投光する複数の発光部と、
    前記検査装置から前記被検レンズごとに得られた検査結果に応じて前記複数の発光部の発光態様を制御する表示光制御手段を有し、
    前記パレットと前記複数の発光部との間には、前記発光部の各々からの表示光を対応する前記光透過部に入射させるとともに、隣接する光透過部に入射することを阻止するために前記光透過部の各々に対面するように投光孔が配列された光制限部材が設けられ、
    かつ前記投光孔の各々に被検レンズとの合成焦点距離を調節する投光レンズが配置され、
    前記パレットの上方から出射する表示光に基づいて被検レンズ個々の検査結果を表示することを特徴とする検査結果表示装置。
  2. 前記位置決め手段は、前記パレットを前記複数の表示部の上方に水平姿勢で水平方向に
    移動自在に支持するガイド手段を備えることを特徴とする請求項1記載の検査結果表示装置。
  3. 前記複数の発光部が、前記パレットに対面して配置されマトリクス状に表示画素が配列
    されたフラットパネルディスプレイで構成され、前記パレットの光透過部に対応した表示
    画素領域を選択的に駆動して表示光を放射することを特徴とする請求項1〜のいずれか
    記載の検査結果表示装置。
  4. 前記フラットパネルディスプレイは、前記パレットで覆われない外側領域にも表示画素
    を有し、前記外側領域の表示画素がメッセージ表示エリアに用いられることを特徴とする
    請求項記載の検査結果表示装置。
  5. 前記位置決め手段は前記パレットの載置方向を識別する識別手段を備え、パレットが誤
    った方向で載置されたときには、前記複数の発光部により特定警告パターンが表示される
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の検査結果表示装置。
  6. 前記位置決め手段は前記パレットの載置方向を識別する識別手段を備え、パレットが誤
    った方向で載置されたときには、前記メッセージ表示エリアに警告文字情報が表示される
    ことを特徴とする請求項記載の検査結果表示装置。
  7. 前記表示光制御手段は、検査結果に応じて前記表示光の明るさまたは発光色に変化を与
    えることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の検査結果表示装置。
  8. 前記被検レンズが透明または半透明であり、前記光透過部が被検レンズの直下に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の検査結果表示装置。
JP2008083997A 2007-03-30 2008-03-27 検査結果表示装置 Expired - Fee Related JP4944824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008083997A JP4944824B2 (ja) 2007-03-30 2008-03-27 検査結果表示装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092646 2007-03-30
JP2007092646 2007-03-30
JP2008083997A JP4944824B2 (ja) 2007-03-30 2008-03-27 検査結果表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008275597A JP2008275597A (ja) 2008-11-13
JP4944824B2 true JP4944824B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40053694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008083997A Expired - Fee Related JP4944824B2 (ja) 2007-03-30 2008-03-27 検査結果表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4944824B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102879406A (zh) * 2012-09-24 2013-01-16 苏州五方光电科技有限公司 一种蓝玻璃检验治具
TWI482957B (zh) * 2013-03-20 2015-05-01 King Yuan Electronics Co Ltd 陣列式光學檢測模組
KR20190058641A (ko) * 2016-12-07 2019-05-29 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 전자부품의 진동 삽입 방법 및 장치
EP3521804A1 (en) 2018-02-02 2019-08-07 CL Schutzrechtsverwaltungs GmbH Device for determining at least one component parameter of a plurality of, particularly additively manufactured, components

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63200879A (ja) * 1987-02-14 1988-08-19 三菱鉛筆株式会社 パレツト搬送装置
JPH08132323A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Aisin Aw Co Ltd 軸状部品嵌入方法及び装置
JP2000085959A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Hirata Corp ストッパ装置、被搬送物処理装置及びストッパ作動ユニット
JP2000266691A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Olympus Optical Co Ltd 外観検査装置
JP4550610B2 (ja) * 2005-02-09 2010-09-22 株式会社ケー・デー・イー レンズ検査装置
JP4640055B2 (ja) * 2005-09-08 2011-03-02 富士フイルム株式会社 レンズ合否表示装置
JP5009663B2 (ja) * 2007-03-30 2012-08-22 富士フイルム株式会社 外観検査システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008275597A (ja) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5009663B2 (ja) 外観検査システム
EP1714141B1 (en) Device and method for detecting contamination in a container
US10976217B2 (en) System and method for inspecting optical power and thickness of ophthalmic lenses immersed in a solution
CN101346623B (zh) 根据图像分析进行缺陷检查的缺陷检查装置
CN101617213B (zh) 用于物体检查的方法和设备
DE102012100987B3 (de) Inspektionsvorrichtung und Inspektionsverfahren
US10169855B2 (en) Method and device for detecting defects on a display subtrate
JP4944824B2 (ja) 検査結果表示装置
JP7510215B2 (ja) コンタクトレンズの欠陥分析及び追跡システム
WO2017204766A2 (en) A quality control system for semi-finished glass products
JP6788837B2 (ja) ガラス板の検査方法及びその製造方法並びにガラス板の検査装置
US20240273707A1 (en) High-speed automatic film-foreign substance detection apparatus
JP2010048602A (ja) プリント基板検査装置及び検査方法
Jia A machine vision application for industrial assembly inspection
CN103308539A (zh) 荧光x射线分析装置和荧光x射线分析方法
US7330579B2 (en) Automated inspection of tinted ophthalmic parts
US20120268728A1 (en) Gem positioning and analysis system
JP2001305075A (ja) 外観検査装置
JP2018023484A (ja) 遊技機用測定装置、遊技機用測定方法及び遊技機製造方法
KR20190120063A (ko) 적외선(ir) 검사를 위한 시스템 및 방법
CN208082919U (zh) 一种弹簧自动分选设备
WO2013124958A1 (ja) 視線位置特定手段を備えた目視検査装置
TWM562969U (zh) 瑕疵品標示裝置
CN109829455B (zh) 一种微米级id图像识别的方法及系统
US20030043369A1 (en) Automated optical inspection and marking systems and methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees