JP4942422B2 - サンゴ育成用構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、サンゴを人工的に育成する技術に関するものである。
近年、埋め立てや地球の温暖化に起因する海水温度の上昇等によって、サンゴ群集の白化やサンゴの死滅といったサンゴ礁の衰退が問題となっている。このため、近年においては、サンゴを人工的に育成して、サンゴ礁を回復させる試みが提案されている。特許文献1には、海水と接する壁の一部がコンクリートで構成され、そのコンクリートの壁に複数のサンゴ移植用孔を所定間隔に開口させ、その孔にサンゴを取り付けることによって構成したサンゴ養殖棚を設けた浮体構造物が開示されている。
特開2005−245374号公報
一般に、サンゴの成長にはある程度の時間を要するが、サンゴを人工的に育成する場合には、サンゴの成長速度をできるだけ早くすることが望まれる。特許文献1に開示されているサンゴ養殖装置では、サンゴの成長を促進させることに関しては言及されておらず、かかる点には改善の余地がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、サンゴの成育を促進することができるサンゴ育成用構造物を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るサンゴ育成用構造物は、金属の枠体の外側にコンクリートを打設して構成され、かつ海中に没する部分の外側にサンゴが取り付けられる構造体であり、前記サンゴが固定されるとともに、流電陽極法における陰極となるサンゴ固定治具と、海水中に配置されるとともに前記陰極と電気的に接続され、かつ前記陰極よりも自然電位が卑である陽極と、前記構造体のコンクリートに埋め込まれて、前記サンゴ固定治具が取り付けられるサンゴ固定治具取付体と、前記サンゴ固定治具と前記構造体の内部構造物との間に設けられて、前記サンゴ固定治具と前記内部構造物との導通を抑制する導通抑制手段と、を含むことを特徴とする。
このサンゴ育成用構造物は、鉄板や鉄筋を内部構造物として有するコンクリート構造体にサンゴを取り付けて、いわゆる流電陽極法を利用して前記サンゴの成長を促進するものであって、サンゴ育成用構造物の内部構造物と陰極とを絶縁する手段を備える。これによって、電着電流を確実に陽極−陰極間へ流して電着の効果を確実に得ることができる。その結果、サンゴの成長を促進できる。
次の本発明に係るサンゴ育成用構造物は、金属の枠体の外側にコンクリートを打設して構成され、かつ海中に没する部分の外側にサンゴが取り付けられる構造体であり、前記サンゴが固定されるサンゴ固定治具と、前記サンゴ固定治具側に設けられる、流電陽極法における陰極と、海水中に配置されるとともに前記陰極と電気的に接続され、かつ前記陰極よりも自然電位が卑である陽極と、前記構造体のコンクリートに埋め込まれて、前記サンゴ固定治具が取り付けられるサンゴ固定治具取付体と、前記陰極と前記構造体の内部構造物との間に設けられて、前記陰極と前記内部構造物との導通を抑制する導通抑制手段と、を含むことを特徴とする。
このサンゴ育成用構造物は、鉄板や鉄筋を内部構造物として有するコンクリート構造体にサンゴを取り付けて、いわゆる流電陽極法を利用して前記サンゴの成長を促進するものであって、サンゴ育成用構造物の内部構造物と陰極とを絶縁する手段を備える。これによって、電着電流を確実に陽極−陰極間へ流して電着の効果を確実に得ることができる。その結果、サンゴの成長を促進できる。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、前記サンゴ固定冶具と前記導通抑制手段とを同一の部材としてもよい。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、前記コンクリートに埋め込まれ、かつ前記サンゴ固定治具取付体と前記枠体との間に設けられて、前記コンクリートを打設する際には前記サンゴ固定治具取付体の位置決めをする金属製の中間部材と、前記中間部材と前記枠体との間に設けられて、前記中間部材と前記枠体とを電気的に導通させる導電性弾性部材と、を備え、前記導通抑制手段は、前記陰極と前記中間部材との間に設けるようにしてもよい。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、前記陰極を板状の部材としてもよい。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、前記陰極を籠状に構成し、前記陰極によって前記サンゴを囲うようにしてもよい。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、さらに、前記陰極と前記陽極との間には、電流調整手段を設けてもよい。
また、次の本発明に係るサンゴ育成用構造物のように、前記サンゴ育成用構造物において、前記構造物は、前記枠体で囲まれた中空部を有しており、前記中空部が発生する浮力によって海上に浮かぶようにしてもよい。
この発明に係るサンゴ育成用構造物は、サンゴの成育を促進することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
この実施形態は、金属の枠体の外側にコンクリートを打設して構成される構造体であり、前記構造体の海中に没する部分の外側にサンゴが取り付けられ、流電陽極法を利用することにより前記サンゴの成長を促進する点に特徴がある。
図1は、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の全体構成図である。図2は、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の斜視図である。図3は、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の変形例を示す斜視図である。このサンゴ育成用構造物1、1aは、金属板で構成された中空の枠体1SPの外側にコンクリートを打設した、内部に中空部を有するコンクリート構造物であり、前記中空部により浮力を発生して海上に浮かぶ。なお、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物は、サンゴが取り付けられる部分が海中に没する構造物であれば、中空部を備える浮力体である必要はなく、海底に接地する構造体(例えばケーソンや防波堤等)であってもよい。
ここで、図1、図2に示すサンゴ育成用構造物1は、枠体1SPの外面すべてをコンクリート2で覆う形式であり、枠体1SPはコンクリート2からは露出しない。一方、図3に示すサンゴ育成用構造物1aは、枠体1SPの底部1SBはコンクリート2で覆われない形式であり、コンクリート2からは底部1SBが露出する。なお、図3に示すサンゴ育成用構造物1aでは、底部1SBが海中に没する。
サンゴ育成用構造物1、1aを構成する中空の枠体1SPは、サンゴ育成用構造物1、1aの基本骨格となるもので、例えば、鋼板を溶接等によって組み合わせ、さらに組み合わせた鋼板をリブ1SRで補強して構成される。そして、枠体1SPの外面に複数のジベル1SE、鉄筋1SCを配置した後、枠体1SPの外面にコンクリートを打設してコンクリート2を形成して、サンゴ育成用構造物1が完成する。ここで、枠体1SP、ジベル1SE、鉄筋1SCが、サンゴ育成用構造物1、1aの内部構造体となる。サンゴ育成用構造物1の外側であって海中に没する部分には、この実施形態に係るサンゴ支持構造10が設けられており、サンゴSは、前記サンゴ支持構造10を介してサンゴ育成用構造物1に取り付けられる。サンゴ支持構造10の構成は後述する。
サンゴ育成用構造物1、1aは、サンゴSの養殖をする専用の構造体として用意して、岸壁や海底から係留してもよいが、例えば、サンゴ育成用構造物1、1aをサンゴSの養殖に用いるとともに、浮桟橋等として利用してもよい。ここで、サンゴ育成用構造物1を移動可能な浮力体として構成すると、例えば、海水温度が異常に上昇した場合には、浮体構造物ごと成育中のサンゴを適正な水温の海域に移動させることができる。また、台風等による暴風時には、浮体構造物ごと生育中のサンゴを港内に移動できるので、生育中におけるサンゴの破損等を最小限に抑えることができる。
サンゴ育成用構造物1、1aを構成する金属製の枠体1SPは、コンクリート2を通過した海水が接触するので、腐食を回避する必要がある。このため、この実施形態では、電気防食法によって枠体1を防食する。すなわち、防食される金属(枠体1SPを構成する金属)よりも卑な自然電位をもつ防食用陽極金属3を、導体4を介して枠体1SPに接続する。防食用陽極金属3は、海中に配置される。これによって、枠体1SPの腐食を抑制する。
この実施形態に係るサンゴ育成用構造物1、1aは、いわゆる流電陽極法を利用した電着により、サンゴSの活着、成長を促進する。このため、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物1、1aには、流電陽極法における陽極Aが取り付けられている。次に、流電陽極法を利用したサンゴSの養殖方法を説明する。
図4は、この実施形態に係るサンゴの養殖方法の原理を説明するための概念図である。図4に示すように、サンゴS側に配置する陰極Cを設けるとともに、陰極Cよりも自然電位が卑な金属を陽極(流電陽極)Aとして配置する。そして、陽極Aと陰極Cとを導体Lで接続し、陽極A、陰極C、及び陽極Aと陰極Cとの間に介在する電解質(海水)の電池作用を利用して、陽極A−陰極C間に電流(電着電流)を流す。これによって、陰極CにはCaCO3、Mg(OH)2、MgCO3等の石灰質(電着鉱物)を析出させるとともに、陰極Cの周辺環境のアルカリ化を促進する。
陰極Cに析出した石灰質は、サンゴSが活着する基盤となる。また、陰極Cの周辺環境のアルカリ化が促進される(すなわち陰極の周辺における海水のpHが上昇する)と、サンゴSの石灰化に必要なエネルギーが小さくなるため、サンゴSの成長速度及び耐性を向上させる。これらの作用によって、この実施形態に係るサンゴ養殖装置では、サンゴSの成長を促進させるとともに、陰極Cへの活着をより確実なものとすることができる。
流電陽極法を用いる場合において、陰極Cへの石灰質の析出及び陰極C周辺における環境のアルカリ化を促進させるためには、陽極(流電陽極)10の種類が重要になる。陰極電位が約−1000mV(飽和かんこう電極基準、以下省略)より貴側(電位が高い)であれば、陰極Cにおける反応は、おおむね式(1)で表される酸素還元反応で、電流密度の大きさは100mA/m2程度である。この反応に対応する陽極Aは、アルミニウム系の材料で構成するが、上記電流値では石灰質の析出は遅くなる。一方、陽極Aの消耗は比較的小さいため、陽極Aの寿命は長くなる。
2+H2O+4e-→4OH-・・・(1)
一方、陰極電位が−1100mVより卑側(電位が低い)であれば、陰極Cにおける反応は、おおむね式(2)で表される水素発生反応で、電流密度の大きさは1000mA/m2以上も可能となる。この反応に対応する陽極Aは、マグネシウム系の材料で構成する。上記電流値では、石灰質の析出は早くなるが、流電陽極の消耗が大きく、陽極Aの寿命は短くなる。
2H2O+2e-→H2+2OH-・・・(2)
この実施形態においては、石灰質の析出や陽極Aの消耗、あるいは藻や貝類等の付着抑制等を考慮して、陽極Aの材料を選択したり、陽極Aの形状や配置等を変更したりする。例えば、初期においては陽極Aから陰極Cへ流れる電流を大きくして藻類や貝類の付着を抑制し、ある程度の期間が経過したら、前記電流を小さくして、サンゴの成長を促進する。
サンゴSの成長を促進させるためには、少なくとも通常の電気防食における電流密度(100mA/m2程度)よりも大きいことが好ましい。好ましくは、通常の電気防食における電流密度の2倍以上10倍以下である。これを実現するためには、陰極電位を−1000mV程度よりも低くすればよい。そして、サンゴSの成長を促進させるにあたっては、前記電流密度を実現できるような陽極Aの材料や配置等を選択する。
また、サンゴSの成長を促進させるにあたっては、サンゴSを育成する海域の流速に応じて、前記電流密度を変更することが好ましい。より具体的には、サンゴSを生育する海域の流速が大きくなるにしたがって前記電流を大きくする。これによって、より確実に陰極Cへの石灰質の析出及び陰極C周辺における環境のアルカリ化を促進させることができる。
ここで、陰極Cの材料は、自然電位が陽極Aよりも貴側(電位が高い)の金属であればよいが、海水中で用いることを考慮して、ステンレス鋼、あるいはチタン(Ti)やチタン合金等の耐食性が高い金属を用いることが好ましい。また、陽極Aは、上述したように、陰極Cよりも卑側(電位が低い)の金属を用いる。このような金属の中から、陽極Aを構成する材料としては、適用される電流の大きさや寿命を考慮して、例えば、亜鉛、亜鉛合金(亜鉛系)、アルミニウム、アルミニウム合金(アルミニウム系)、マグネシウム、マグネシウム合金(マグネシウム系)の中から少なくとも一つを用いる。
大きな電流を流すためには陽極Aにマグネシウム系を用い、これよりも電流が小さくてよい場合には陽極Aに亜鉛系又はアルミニウム系を適用する。ただし、電流の大きいマグネシウム系では寿命が短く、また、電流の小さな亜鉛系及びアルミニウム系では長寿命となるので、適宜使い分ける。初期に大電流、後半の中電流を維持する目的で、マグネシウム系と亜鉛系との組み合わせ、あるいはマグネシウム系とアルミニウム系の組み合わせとしてもよい。
図5は、この実施形態に係るサンゴ造礁用構造物の他の構成例を示す概念図である。このように、陰極Cと陽極Aとの間に、陽極Aと陰極Cとの間を流れる電流の大きさを制御可能な電流調整手段(例えばダイオードや抵抗)20を設けてもよい。例えば、陽極Aと陰極Cとに対して直列にダイオードを挿入する。これによって、サンゴSを養殖する海域の流速や塩分濃度等といった海象状況に応じて陽極A−陰極C間を流れる電流を調整できるので、海象状況に応じて陰極の周辺をサンゴSの育成に最適な環境とすることができる。次に、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物1、1aが備えるサンゴ支持構造10の構成を説明する。
図6は、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物が備えるサンゴ支持構造を説明する断面図である。図7は、陰極にサンゴを取り付けた状態を示す平面図である。この実施形態に係るサンゴ支持構造10では、陰極Cがサンゴ固定治具を兼ねており、図7に示すように陰極CにサンゴSが固定される。この実施形態において、陰極Cは金属線を格子状に組み合わせた網状かつ板状の部材で構成される。サンゴSは、例えば針金や糸等によって、陰極Cに縛り付けられ固定される。このように、網状かつ板状の部材にサンゴSを固定することで、サンゴSとサンゴ固定治具(陰極C)との接触部分を大きくすることができるので、サンゴSの活着を促進できる。
この実施形態に係るサンゴ支持構造10は、サンゴ育成用構造物1、1a(図1〜図3参照)のコンクリート2に、サンゴ固定治具取付体11が埋め込まれている。そして、サンゴ固定治具取付体11へ、サンゴSを固定した陰極(サンゴ固定治具)Cを取り付けて、サンゴ育成用構造物1、1aへサンゴSを取り付ける。サンゴ固定治具取付体11は、コンクリート2に埋め込まれるため、コンクリート2となじみやすい材料で構成することが好ましい。このような材料としては、例えば、セメント、モルタル、セラミック等がある。
サンゴ固定治具取付体11には、金属で構成される棒状部材である中間部材12が取り付けられている。サンゴ育成用構造物1、1a(図1〜図3参照)へコンクリート2を打設する際には、枠体1SPの外側に型枠を設ける。このとき、サンゴ固定治具取付体11と中間部材12とを枠体1SPと前記型枠との間に配置し、サンゴ固定治具取付体11を前記型枠に当接させて、前記型枠の位置決めをするとともに支持する。コンクリート2の打設後には、サンゴ固定治具取付体11及び中間部材12は、コンクリート2内へ埋め込まれる。
中間部材12は、金属(例えば鉄)で構成されるため、サンゴ育成用構造物1、1aのコンクリート2から浸透する海水によって腐食するおそれがある。このため、中間部材12を枠体1SPと電気的に接続することにより、枠体1SPを流れる防食電流を中間部材12にも通電させる。
ここで、コンクリート2の打設条件によって、コンクリート2の厚さが変化することがあり、中間部材12と枠体1SPとの接触が不十分になる結果、中間部材12と枠体1SPとの導通が不十分となることがある。このため、この実施形態では、中間部材12と枠体1SPとの間に、導電性を有する弾性部材(導電性弾性部材)13を介在させる。
これによって、導電性弾性部材13が中間部材12と枠体1SPとに押し付けられて接触するので、導電性弾性部材13を介して中間部材12と枠体1SPとの導通を確保できる。その結果、枠体1SPに流れる防食電流を中間部材12へ通電させて、確実に中間部材12の腐食を抑制できる。導電性弾性部材13は、例えば、金属製のばね等を用いることができる。
この実施形態では、流電陽極法を利用して、陽極A−陰極C間に電着電流を流す。ここで、陰極Cと枠体1SPとが、金属製の中間部材12を介して導通すると、前記電着電流が枠体1SPに流れ、電着によるサンゴSの活着及び成長の促進効果が低減されてしまう。したがって、サンゴ固定治具である陰極Cをサンゴ固定治具取付体11へ取り付ける際には、陰極Cと枠体1SPとの導通を極力抑制する。
陰極Cと枠体1SPとの導通を極力抑えるため、絶縁体(例えば樹脂材料やセラミック等)で構成された固定具を導通抑制手段として用いて、陰極Cをサンゴ固定治具取付体11に固定する。この実施形態では、前記固定具として樹脂ねじ14を用い、この樹脂ねじ14をサンゴ固定治具取付体11に設けられるねじ孔11hにねじ込み、さらにナット15を樹脂ねじ14へねじ込んで、ナット15とサンゴ固定治具取付体11とで陰極Cを挟持する。
このように、陰極Cと、サンゴ育成用構造物1、1aの内部構造物である枠体1SPとの間に導通抑制手段(固定具)を設けることで、中間部材12を介して陰極Cと枠体1SPとが導通するおそれを極力抑制できる。これによって、陽極A−陰極C間へ確実に電着電流を通電させ、電着によってサンゴSの活着及び成長を促進させる。
なお、ナット15に前記電着電流が流れると、それだけ電着によるサンゴSの活着及び成長促進効果が低減するので、ナット15も絶縁体(例えば樹脂材料やセラミックス)とすることが好ましい。あるいは、ナット15と陰極Cとの間に絶縁体を配置して、ナット15へ流れる前記電着電流を極力抑制するように構成してもよい。
ナット15と陰極Cとの間には、電極を兼ねるワッシャー17を介在させ、ワッシャー17と陽極Aとを導体Lで接続することにより、陰極Cと陽極Aとを電気的に接続する。サンゴ育成用構造物1、1aのコンクリート2と陰極Cとの間には、絶縁体(例えば、ゴムや樹脂のシート)16を介在させ、陰極Cと枠体1SPとの導通をより確実に抑制する。これによって、陽極A−陰極C間へより確実に電着電流を通電させ、電着によりサンゴSの活着及び成長を促進させることができる。
図8は、陰極の変形例を示す説明図である。図8に示す例では、金属線を格子状かつ立体的に組み合わせて籠状に形成した籠状陰極Ccを用いて、サンゴを籠状陰極Ccの内部に配置する。これによって、海中の浮遊物やサンゴを食害する生物等からサンゴを保護することができる。また、サンゴを保護することにより、電着によるサンゴの活着及び成長効果をより有効に発揮させることができる。ここで、サンゴは籠状陰極Ccに針金や糸等で固定することができる。この場合、籠状陰極Ccがサンゴ固定治具を兼ねることになる。また、サンゴを固定するサンゴ固定治具を用意し、サンゴを固定したサンゴ固定治具を籠状陰極Ccや樹脂ねじ14へ取り付けてもよい。
また、ナット15から突出する樹脂ねじ14の突出量を大きくして、ナット15から突出した樹脂ねじ14へ針金や糸等を用いてサンゴを固定してもよい。この場合、樹脂ねじ14は、サンゴ固定治具として機能し、籠状陰極Ccは、サンゴ固定治具側へ設けられる。この場合、樹脂ねじ14は、籠状陰極Ccと、サンゴ育成用構造物1、1aの内部構造物である枠体1SPとの間に設けられて、籠状陰極Ccと枠体1SPとの導通を抑制する導通抑制手段としても機能する。
これによって、中間部材12を介して陰極Cと枠体1SPとが導通するおそれを極力抑制できる。その結果、陽極A−陰極C間へ確実に電着電流を通電させ、電着によってサンゴSの活着及び成長を促進させる。樹脂ねじ14にサンゴを固定する場合、サンゴ固定治具と導通抑制手段とは同一の部材で構成されることになる。このようにすると、サンゴ固定治具と導通抑制手段とを別個に設ける必要はないので、部品点数を削減して、構成を簡略化することができる。
籠状陰極Ccは、ナット15とサンゴ固定治具取付体11との間に籠状陰極Ccの一部を挟み込み、サンゴ固定治具取付体11に取り付けられた樹脂ねじ14にナット15をねじ込むことにより固定する。ナット15と陰極Cとの間には、電極を兼ねるワッシャー17を介在させ、ワッシャー17と陽極Aとを導体Lで接続することにより、籠状陰極Ccと陽極Aとを電気的に接続する。なお、サンゴ固定治具取付体11と籠状陰極Ccとの間に絶縁体を設けて、中間部材12及び導電性弾性部材13を介した籠状陰極Cと枠体1SPとの導通をさらに抑制するようにしてもよい。
図9は、この実施形態におけるサンゴ支持構造の変形例を示す説明図である。図10は、この実施形態におけるサンゴ支持構造の変形例を示す平面図である。この変形例に係るサンゴ支持構造10aは、サンゴ固定治具として板状の陰極(板状陰極)Cpを用いる。そして、板状陰極Cpに取り付けた固定具により、板状陰極Cpをサンゴ固定治具取付体11へ取り付ける。なお、この変形例において、陰極は板状としたが、上記実施形態で説明したような網状の陰極を用いてもよい。このように、板状の部材にサンゴSを固定することで、サンゴSとサンゴ固定治具(板状陰極Cp)との接触部分を大きくすることができるので、サンゴSの活着を促進できる。
この変形例において、固定具は、サンゴ固定治具取付体11のねじ孔11hへねじ込まれるねじ32と、板状陰極Cpとねじ32とを連結するブラケット31とで構成される。この変形例においても、板状陰極Cpと枠体1SPとの導通を極力抑制し、陽極A−板状陰極Cp間へ確実に電着電流を通電させ、電着によってサンゴSの活着及び成長を促進させる。このため、固定具を構成するねじ32又はブラケット31のうち少なくとも一方は絶縁体で構成することが好ましい。なお、ブラケット31を金属とした場合には、ブラケット31へも電着電流が流れて、サンゴSの活着及び成長促進効果が低減するおそれもあるため、少なくとも板状陰極Cpと接するブラケット31は絶縁体とすることが好ましい。
成長したサンゴSを他の海域に移動させる場合、サンゴ育成用構造物1、1a(図1〜図3参照)からサンゴSを取り外す必要が生じる。サンゴSをサンゴ育成用構造物1、1aから取り外す作業は海中になるため、できる限り簡易な作業が好ましい。この変形例においては、板状陰極Cpと固定具(ブラケット31及びねじ32)とが一体として構成される。このため、サンゴSを移動させる際には、サンゴSを取り付けたまま板状陰極Cpを取り外せばよいので、サンゴSの移動作業が容易になる。また、サンゴSをサンゴ育成用構造物1、1aに取り付ける作業も、サンゴSを取り付けたまま板状陰極Cpをサンゴ育成用構造物1、1aへ取り付ければよいので、サンゴSの取付作業が容易になる。
以上、この実施形態に係るサンゴ育成用構造物は、鉄板や鉄筋を内部構造物として有するコンクリート構造体にサンゴを取り付けるとともに、いわゆる流電陽極法を利用してサンゴの成長を促進するものである。そして、サンゴ育成用構造物の内部構造物と陰極とを絶縁する手段を備えるので、電着電流を確実に陽極−陰極間へ流して電着の効果を確実に得ることができる。これによって、サンゴの成長を促進できる。なお、この実施形態と同様の構成を備えるものは、この実施形態と同様の作用、効果を奏する。
以上のように、本発明に係るサンゴ育成装置及びサンゴ育成用構造物は、サンゴの養殖に有用であり、特に、サンゴの成長を促進することに適している。
この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の全体構成図である。 この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の斜視図である。 この実施形態に係るサンゴ育成用構造物の変形例を示す斜視図である。 この実施形態に係るサンゴの養殖方法の原理を説明するための概念図である。 この実施形態に係るサンゴ造礁用構造物の他の構成例を示す概念図である。 この実施形態に係るサンゴ育成用構造物が備えるサンゴ支持構造を説明する断面図である。 陰極にサンゴを取り付けた状態を示す平面図である。 陰極の変形例を示す説明図である。 この実施形態におけるサンゴ支持構造の変形例を示す説明図である。 この実施形態におけるサンゴ支持構造の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1、1a サンゴ育成用構造物
1SB 底部
1SC 鉄筋
1SE ジベル
1SP 枠体
1SR リブ
2 コンクリート
3 防食用陽極金属
4 導体
10、10a サンゴ支持構造
11 サンゴ固定治具取付体
12 中間部材
13 導電性弾性部材
14 樹脂ねじ
15 ナット
17 ワッシャー
31 ブラケット
32 ねじ
A 陽極
C 陰極
Cc 籠状陰極
Cp 板状陰極
L 導体
S サンゴ

Claims (8)

  1. 金属の枠体の外側にコンクリートを打設して構成され、かつ海中に没する部分の外側にサンゴが取り付けられる構造体であり、
    前記サンゴが固定されるとともに、流電陽極法における陰極となるサンゴ固定治具と、
    海水中に配置されるとともに前記陰極と電気的に接続され、かつ前記陰極よりも自然電位が卑である陽極と、
    前記構造体のコンクリートに埋め込まれて、前記サンゴ固定治具が取り付けられるサンゴ固定治具取付体と、
    前記サンゴ固定治具と前記構造体の内部構造物との間に設けられて、前記サンゴ固定治具と前記内部構造物との導通を抑制する導通抑制手段と、
    を含むことを特徴とするサンゴ育成用構造物。
  2. 金属の枠体の外側にコンクリートを打設して構成され、かつ海中に没する部分の外側にサンゴが取り付けられる構造体であり、
    前記サンゴが固定されるサンゴ固定治具と、
    前記サンゴ固定治具側に設けられる、流電陽極法における陰極と、
    海水中に配置されるとともに前記陰極と電気的に接続され、かつ前記陰極よりも自然電位が卑である陽極と、
    前記構造体のコンクリートに埋め込まれて、前記サンゴ固定治具が取り付けられるサンゴ固定治具取付体と、
    前記陰極と前記構造体の内部構造物との間に設けられて、前記陰極と前記内部構造物との導通を抑制する導通抑制手段と、
    を含むことを特徴とするサンゴ育成用構造物。
  3. 前記サンゴ固定冶具と前記導通抑制手段とを同一の部材とすることを特徴とする請求項2に記載のサンゴ育成用構造物。
  4. 前記コンクリートに埋め込まれ、かつ前記サンゴ固定治具取付体と前記枠体との間に設けられて、前記コンクリートを打設する際には前記サンゴ固定治具取付体の位置決めをする金属製の中間部材と、
    前記中間部材と前記枠体との間に設けられて、前記中間部材と前記枠体とを電気的に導通させる導電性弾性部材と、を備え、
    前記導通抑制手段は、前記陰極と前記中間部材との間に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサンゴ育成用構造物。
  5. 前記陰極は、板状の部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサンゴ育成用構造物。
  6. 前記陰極を籠状に構成し、前記陰極によって前記サンゴを囲うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサンゴ育成用構造物。
  7. さらに、前記陰極と前記陽極との間には、電流調整手段が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサンゴ育成用構造物。
  8. 前記構造物は、前記枠体で囲まれた中空部を有しており、前記中空部が発生する浮力によって海上に浮かぶことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のサンゴ育成用構造物。
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