JP4942354B2 - 還元型補酵素q水溶化組成物 - Google Patents

還元型補酵素q水溶化組成物 Download PDF

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Description

本発明は、還元型補酵素Qの水溶化組成物に関する。
補酵素Qは、細菌から哺乳類まで広く生体に分布する必須成分であり、生体内の細胞中におけるミトコンドリアの電子伝達系構成成分として知られている。ヒトでは、補酵素Qの側鎖が繰り返し構造を10個持つ、補酵素Q10が主成分であり、生体内においては通常40〜90%程度が還元型で存在している。補酵素Qは種々の用途で使用されており、例えば、酸化型補酵素Q10はその心臓に対する効果から鬱血性心不全薬として用いられている。医薬用途以外でも、ビタミン類同様、栄養剤、栄養補助剤として経口剤および皮膚用剤として用いられている。
しかし、酸化型および還元型補酵素Qは脂溶性が強く水に溶けにくいため、従来から水溶化方法に関しては投与経路や製剤を限定しないための研究が行われ、例えば、酸化型補酵素Qの水溶化組成物に関しては、アポリポタンパクと脂質とからなる担体による水溶化組成物が知られている(特許文献1を参照)。また、還元型補酵素Qの水溶化方法に関しては、例えば、リポソームまたは界面活性剤による方法が知られている(特許文献2を参照)。
一方、人体液または人体類似の液状組成物と抗酸化剤を含有した組成物が報告されており、抗酸化剤の一つとしてユビキノール(還元型補酵素Q)が他の抗酸化剤と共に列挙されている(特許文献3を参照)。
特公平5−2655号公報 特開2003−26625号公報 特開2001−199868号公報
しかしながら、例えば特許文献3では還元型補酵素Q(ユビキノール)の水溶化に関する具体的記載はなく、そこで使用されているような水溶液では、還元型補酵素Q(ユビキノール)の水溶化は出来ないことが確認された。従来、酸化型補酵素Qの水溶化については、特許文献1や2のような、リポタンパク中に補酵素Qを包含させたり、リポソーム化させたりするなど、煩雑な操作が必要であり、還元型補酵素Qについても同様だと考えられてきた。一方、界面活性剤を用いた水溶化では、医薬品分野や食品分野で使用できる界面活性剤の種類や界面活性剤の濃度に制限があるなどの問題がある。さらに、いずれの方法も本発明が目的とする補酵素Q含有水溶液の安定性や保存性においては不十分であった。
本発明の目的は調製方法が簡便であり、かつ安定な還元型補酵素Q水溶化組成物を提供することにある。
本発明者らが補酵素Qの水溶化について鋭意検討した結果、還元型補酵素Qは酸化型補酵素Qと異なり、血清成分を共存させることで簡便かつ安定的に水溶化できること、さらに驚くべき事に本発明の水溶化技術によって還元型補酵素Qの酸化が抑制されることを見出した。
即ち、本発明は、
[1]血清成分によって、
一般式(1):
Figure 0004942354
(式中、nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qが水溶化された組成物。
[2]還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10である[1]記載の組成物。
[3]水溶液形態である[1]記載の組成物。
[4][1]記載の組成物を含む医薬品または医薬部外品。
[5]経口投与剤、吸入剤、注入剤、点滴剤、または注射剤である[4]記載の医薬品 または医薬部外品。
[6][1]記載の組成物を含む食品または機能性食品。
[7]還元型補酵素Qの含有量が0.001〜50重量%である[1]記載の組成物。
[8]一般式(1):
Figure 0004942354
(式中、nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qと血清成分とを混合することを特徴とする還元型補酵素Qの水溶化組成物の製造方法。
[9]還元型補酵素Qと血清成分とを混合する工程において、血清成分を含有する水溶液に還元型補酵素Qを添加し、超音波処理することを特徴とする[8]記載の製造方法。
[10]血清成分を含有する水溶液として、血清を用いる[9]記載の製造方法。
[11]超音波処理を加温条件下で行う[9]記載の製造方法。
本発明によって、食品、健康食品、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)などの飲食品、または医薬品、医薬部外品、化粧品などに利用することができる水溶化組成物が提供される。すなわち、本発明によれば、血清成分によって、還元型補酵素Qを水溶化させることで、容易に還元型補酵素Qを水溶化することができ、リポタンパク中に補酵素Qを包含させたり、リポソーム化させたり、界面活性剤によるエマルジョンを調製させたりするなど、従来の方法では操作が煩雑であるという問題を解決でき、さらに、従来水溶液中での酸化が問題となる還元型補酵素Qを安定に水溶化することができる。さらに、本発明によれば、粉体や液状の還元型補酵素Qを直接水溶化することもできる。
以下に、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
本発明における血清成分とは、通常血清に含まれている成分のことであり、例えば、血清脂質、リポタンパク、血清タンパク質などが挙げられる。血清脂質としては、コレステロールエステル、遊離コレステロール、リン脂質(レシチン、スフィンゴミエリン等)、トリグリセリド(中性脂肪)、遊離脂肪酸、その他のステロール類などが挙げられる。リポタンパクとしては、カイロミクロン、カイロミクロンレムナント、超低比重リポタンパク、超低比重リポタンパクレムナント、低比重リポタンパク、高比重リポタンパク等が挙げられる。血清タンパク質としては、アルブミンやグロブリン等が挙げられる。本発明の還元型補酵素Qの水溶化組成物においては、上記血清成分のうち、リポタンパク、血清タンパク質、および遊離脂肪酸のうち、少なくとも一種類以上の成分が含まれていることが好ましい。
上記血清成分の由来は、特に限定されないが、ヒト、牛、馬、豚、鶏などが挙げられる。ヒトの医薬品、医薬部外品、食品、または機能性食品などに使用する場合は、使用する血清成分の由来として、ヒト由来および/またはヒトにおいてアレルギーなどを誘発しない非抗原性を備えるか、あるいは付加したものであることが好ましい。
血清成分の入手方法としては、例えば、市販されている製品やカラム等を用いて分離したものが挙げられる。なお、血清そのものを用いても、また濃縮、希釈、乾燥粉末化したものを用いても良い。さらに各種の血清成分毎にその由来は異なっていても良い。
補酵素Qは、下記式(1):
Figure 0004942354
(式中、nは1〜12の整数を表す)、および下記式(2):
Figure 0004942354
(式中、nは1〜12の整数を表す)で表される。式(1)は還元型補酵素Qであり、式(2)は酸化型補酵素Qである。
本発明の水溶化組成物およびその製造方法は、上記補酵素Qのうち、還元型補酵素Qを対象とするものであるが、水溶化に影響を与えない範囲で、酸化型補酵素Qが混在していてもよい。補酵素Qとして、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの混合物を使用する場合の還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの割合は、安定的に水溶化させるという観点から、補酵素Q全体に対して還元型補酵素Qの割合が80重量%以上であるのが好ましく、90重量%以上であるのがさらに好ましく、95重量%以上であるのが最も好ましい。
還元型補酵素Q、または還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qの混合物を得る方法としては特に限定されず、例えば、合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法により酸化型を主成分とする補酵素Qを得た後、必要に応じてクロマトグラフィーにより流出液中の還元型補酵素Q区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。また、還元型補酵素Qを得る場合には、必要に応じて上記補酵素Qに対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)等の一般的な還元剤を添加し、常法により上記補酵素Q中の酸化型補酵素Qを還元して還元型補酵素Qとした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度酸化型補酵素Qに上記還元剤を作用させる方法によっても還元型補酵素Qを得ることが出来る。
本発明で使用できる還元型補酵素Qは、前記式(1)で表されるように、側鎖の繰り返し単位(式中n)が1〜12のものが挙げられるが、なかでも側鎖の繰り返し単位が10のもの、すなわち補酵素Q10が特に好適に使用できる。
本発明における「水溶化」とは、還元型補酵素Qが完全に分子あるいはイオン状態で均一にそれぞれの成分が混じり合った状態だけでなく、分子会合、イオン会合、エマルジョン状分子塊の不均一な状態も含まれる。「水溶化された組成物」とは、還元型補酵素Qが可溶化された状態の水溶液、または水に溶解させることで還元型補酵素Qが可溶化された状態の水溶液を得ることができる粉体あるいは液状物を意味する。
上記水溶液の形態としては、例えば溶液、懸濁液、乳濁液のいずれであっても良い。
本発明において、還元型補酵素Qの水溶化された組成物は、還元型補酵素Qと血清成分を単に混合することによって、簡単に得ることが出来る。
上記混合とは、還元型補酵素Qと血清成分とを混和、浸漬、含浸することを意味し、水溶液を含む状態での混合とは、完全に分子あるいはイオン状態で均一にそれぞれの成分が混じり合った状態だけでなく、分子会合、イオン会合、エマルジョン状分子塊の不均一な状態である水溶化状態も含まれる。
還元型補酵素Qおよび血清成分を混合する際の形態としては、還元型補酵素Qおよび血清成分の内、いずれの構成物の形態が液体状、粉末状、溶液状のいずれでも良いが、例えば、粉末の還元型補酵素Qを血清成分の溶液と混合することができる。また、例えば、液体状の還元型補酵素Qを血清成分の溶液と混合することができる。また、例えば、液体状の還元型補酵素Qを粉末状の血清成分と混合することができる。また、例えば、粉末状の還元型補酵素Qと粉末状の血清成分を混合することができ、その後、水などの液体を加えることで溶液状にすることができる。
ここで、液体状の還元型補酵素Qは50℃以上の加温および/または溶解促進剤、親油性基材などの添加により得ることができる。
血清成分の溶液は、上記に記載した血清脂質、リポタンパク、血清タンパク質などの血清成分を、水、アルコール、アセトン、グリセリン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、その他親水性の溶媒やそれらの混合溶媒に溶かすことで得られるものである。本発明においては、血清成分の溶液として水溶液が好ましく用いられる。血清成分を含有する水溶液としては、水溶化組成物中の還元型補酵素Q安定性の観点や入手・調製の容易さから、血清そのものを用いても良い。水溶液の場合、血清成分以外のその他種々の金属塩、アミノ酸、糖などの成分を蒸留水、イオン交換水、超純水等に溶解した市販の水溶液製品を使用することができ、例えば生理食塩水や、リン酸塩緩衝液、トリス塩酸緩衝液などを使用しても良い。また水、蒸留水、イオン交換水、超純水等のみを使用しても良い。
還元型補酵素Qを血清成分と混合させる方法としては通常使用される方法が考えられ、例えば、転倒混和、超音波処理、攪拌、混練等が挙げられる。
超音波処理とは、還元型補酵素Qおよび血清成分を含有する溶液に超音波振動を与えることであり、超音波処理の方法としては、特に限定されず、例えば超音波振動体のチップを還元型補酵素Qおよび血清成分を含有する溶液に接触させ、攪拌しながら超音波を照射する方法や還元型補酵素Qおよび血清成分を含有する溶液を超音波処理槽内に収容して超音波を照射する方法などを挙げることができる。超音波処理を行うことで、補酵素Qの分散性と補酵素Qと血清成分との混合が促進される。使用可能な超音波処理機としては特に制限はないが、超音波処理の周波数としては、還元型補酵素Qの水溶液中での分散性を高める観点から、10KHz以上100KHz以下または1MHz以上3MHz以下が好ましい。加温条件下とは、必ずしも強制的に加温することを意味するものではなく、例えば超音波処理による昇温など、製造工程で発生する熱を利用することも含む。加温条件としては、還元型補酵素Qの速やかな水溶化の観点および滅菌処理や製造過程の簡便性を考慮して、0℃以上135℃以下が好ましく、4℃以上100℃以下がさらに好ましく、40℃以上65℃以下が特に望ましい。なお、還元型補酵素Qまたは血清成分の酸化劣化、分解を防止するため、超音波処理および/または加温は窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気下で実施しても良い。
上記方法により得られた、還元型補酵素Qの水溶化された組成物は、そのままで或いは他の薬学的に許容される成分と混合して医薬品または医薬部外品として使用される。医薬品または医薬部外品として使用される場合の製剤形態としては、注射剤、点滴剤、シロップ剤、外用液剤、ゼリー剤、軟膏剤、塗布剤、吸入剤、エアゾル剤、スプレー剤、坐剤、レクタルカプセル剤、注入剤および膣内投与のためのペッサリー等の他、経口投与用の各種製剤が挙げられる。注射剤、点滴剤の適用としては、静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、鼻腔内、皮内、点眼、脳内、腹腔内、病巣(例えば、腫瘍内部、腫瘍の近位など)などが挙げられる。注入剤の適用としては、直腸内、膣内などが挙げられる。経口投与用の各種製剤としては、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤等が挙げられる。上記製剤のうち、経口投与剤、吸入剤、注入剤、点滴剤または注射剤が好ましく、主として内服用途の経口投与剤、点滴剤、注射剤がより好ましい。
また、本発明の還元型補酵素Qの水溶化された組成物は、そのままで或いは他の食品や許容される成分と混合して、食品または機能性食品としても使用される。食品または機能性食品としては特に限定されるものではないが、還元型補酵素Qが水溶化されている点から、飲料(例えば、清涼飲料、乳飲料、野菜・果汁飲料、酒類、茶)、ドリンク剤、スープ等の液状食品、カレー等の乳状またはペースト状食品、ゼリー、グミ等の半固形状食品、自然流動食、半消化態栄養食および成分栄養食などに好ましく使用される。
本発明の還元型補酵素Qの水溶化された組成物を、上記医薬品、医薬部外品、食品、機能性食品等に使用する場合、その形態や用途に応じて、水溶液の状態、粉体の状態、液状物の状態など適宜選択して使用できる。
還元型補酵素Qの上記組成物中の含有量は、摂取量の効率化および製剤的な制約の観点から0.001〜50重量%が好ましく、さらに還元型補酵素Qを安定的に水溶化させるという観点から0.01〜40重量%がより好ましく、0.01〜20重量%が特に好ましい。
本発明の組成物には、更に、上記補酵素Qの他に薬剤学的および食品衛生学的に許容される他の素材を常法により適宜添加混合してもよい。このようなものとしては特に限定されず、例えば、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、コーティング剤、着色剤、凝集防止剤、吸収促進剤、溶解補助剤、安定化剤、健康食品素材、栄養補助食品素材、ビタミン、香料、甘味剤、防腐剤、保存剤、抗酸化剤などが挙げられる。
上記賦形剤としては特に限定されず、例えば、白糖、乳糖、ブドウ糖、コーンスターチ、マンニト−ル、結晶セルロース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウムなどが挙げられる。
上記崩壊剤としては特に限定されず、例えば、澱粉、寒天、クエン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、デキストリン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、トラガント等が挙げられる。
上記着色剤としては特に限定されず、医薬品あるいは食品に添加することが許可されているものなどを使用することができ、例えば、青色1号、黄色4号、緑色3号、赤色5号、レーキ色素、二酸化チタン、赤キャベツ色素、紅麹色素、ムラサキイモ色素、クチナシ色素、コチニール色素などが挙げられる。
上記吸収促進剤としては特に限定されず、例えば高級アルコール類、高級脂肪酸類、グリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
上記溶解補助剤としては特に限定されず、例えばアジピン酸、L−アルギニン、安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、エステル化トウモロコシ油、エタノール、塩化マグネシウム、塩酸、オリーブ油、カルメロースナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、希塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、グリシン、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、ゲラニオール、ゴマ油、酢酸フタル酸セルロース、サリチル酸ナトリウム、酸化マグネシウム、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、ジブチルヒドロキシトルエン、酒石酸、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化ナトリウム、セスキオレイン酸ソルビタン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、ダイズ油、大豆レシチン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリアセチン、トリオレイン酸ソルビタン、ニコチン酸アミド、乳酸、濃グリセリン、白銅、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒマシ油、氷酢酸、ブドウ糖、プロピレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポビドン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリソルベート、ポリビニルアルコール、マクロゴール、D−マンニトール、ミリスチン酸イソプロピル、無水エタノール、無水クエン酸、モノオレイン酸ソルビタン、ラウリルマクロゴール、リドカイン、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等が挙げられる。
上記安定化剤としては特に限定されず、例えば安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチルなどが挙げられる。
上記健康食品素材としては特に限定されず、漢方薬(例えば、胃苓湯、温経湯、温清飲、黄耆建中湯、黄連解毒湯、黄連湯、葛根湯、加味帰脾湯、加味逍遙散、甘麦大棗湯、桔梗湯、帰脾湯、九味檳榔湯、荊芥連翹湯、桂枝加芍薬大黄湯、桂皮加芍薬湯、桂皮加竜骨牡蛎湯、桂枝湯、桂枝人参湯、桂枝茯苓丸、啓脾湯、香蘇散、五虎湯、五積散、牛車腎気丸、五淋散、柴陥湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴胡桂枝乾姜湯、柴胡桂枝湯、柴胡清肝湯、柴朴湯、柴苓湯、酸棗仁湯、滋陰降火湯、四逆散、四君子湯、四物湯、炙甘草湯、芍薬甘草湯、十全大補湯、十味敗毒湯、小建中湯、小柴胡湯、小青竜湯、消風散、辛夷清肺湯、神秘湯、真武湯、清上防風湯、清暑益気湯、清心蓮子飲、清肺湯、疎経活血湯、大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯、大建中湯、大柴胡湯、大柴胡湯去大黄、大承気湯、大防風湯、治打撲一方、調胃承気湯、釣藤散、腸癰湯、猪苓湯、猪苓湯合四物湯、通導散、桃核承気湯、当帰飲子、当帰建中湯、当帰芍薬散、当帰湯、二陳湯、女神散、人参湯、人参養栄湯、排膿散及湯、麦門冬湯、八味地黄丸、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、白虎加人参湯、茯苓飲、茯苓飲合半夏厚朴湯、平胃散、防已黄耆湯、防風通聖散、補中益気湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、麻杏甘石湯、麻子仁丸、木防已湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、六君子湯、立効散、竜胆瀉肝湯、苓甘姜味辛夏仁湯、六味丸など)、茶葉(例えば、緑茶、玄米茶、抹茶、煎茶、ほうじ茶、焙茶、ジャスミン茶、ウーロン茶、紅茶、黒茶、花茶、青茶、白茶、など)、ハーブ(例えばイタリアンパセリ、エリキャンペーン、オリーブ、オレガノ、カールドン、カモミール、カレープラント、キャットニップ、キャラウェイ、クリスマスローズ、クリムソンクローバ、コーンフラワー、コモンマロウ、サラダバーネット、サントリナ、シナモン、ジャスミン、ステビア、セージ、セイヨウボダイジュ、センテッドゼラニウム、セントジョーンズワート、ソープワート、ソロモンズシール、タイム、タンジー、チャービル、チャイブ、ナスタチウム、ナツメ、バジル、ハニーサックル、ヒソップ、フラックス、フェンネル、フォックスグローブ、ブラックリーホーリーホック、フレンチマリーゴールド、ベトニー、ヘリオトロープ、ベルガモット、ヘンプアグリモニー、ヘンルーダ、ポットマリーゴールド、ボリジ、ホワイトホアハウンド、マートル、マーレイン、マジョラム、ミント、ヤロウ、ラベンダー、レディースベッドストロー、レモングラス、レモンバーベナ、レモンバーム、ローズ、ローズマリー、ロケット、ワイルドストロベリー、ワイルドパンジー、わすれな草など)、プロポリス、イチョウ葉、青汁およびこれらの抽出物などが挙げられる。
栄養補助食品素材としては特に限定されず、アミノ酸類、金属イオン類、蛋白質類、糖類、脂肪酸類、酵母抽出物、野菜抽出物、魚肉抽出物、果実、果実抽出物などが挙げられる。
上記ビタミンとしては特に限定されず、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKおよびこれらの誘導体などが挙げられる。
上記香料としては、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3,1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルエチニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラゾン、エチルラクテート、エチルチオアセテートなどの単品香料、更に、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウインターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミール油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバーなどの調合香料などが挙げられる。
甘味剤としてはサッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチンなど、防腐剤としては、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウムなどが挙げられる
防腐剤としては、アミノエチルスルホン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、カンテン、dl−カンフル、クエン酸、クエン酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、窒素、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、2−ナフトール、白糖、ハチミツ、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、l−メントール、ユーカリ油等が挙げられる。
保存剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、クエン酸、グリセリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、D−ソルビトール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、リン酸等を挙げられる。
抗酸化剤としては、クエン酸、クエン酸誘導体、ビタミンCおよびその誘導体、リコペン、ビタミンA、カロテノイド類、ビタミンBおよびその誘導体、フラボノイド類、ポリフェノール類、グルタチオン、セレン、チオ硫酸ナトリウム、ビタミンEおよびその誘導体、αリポ酸およびその誘導体、ピクノジェノール、フラバンジェノール、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素、カタラーゼ、アスコルビン酸ペルオキシダーゼ、およびこれらの混合物等が挙げられる。特に抗酸化剤は還元型補酵素Qの酸化に対する安定性を更に高め、安定な水溶液とする観点から特に好ましい添加物として使用される。
本発明の補酵素Qを含有する組成物を作製する際の補酵素Qの含有量、剤型、保存方法および保存形態は、その用途に応じて適宜決定できる。本発明の組成物を医薬品、医薬部外品として使用する場合、あるいは飲食品として摂取する場合の目的としては、種々の疾患の予防および改善、健康維持や促進などが挙げられる。その場合の、本発明の組成物の投与量としては特に制限されないが、還元型補酵素Qの量に換算して成人一人当たり1日に1mg/day〜600mg/dayが好ましい。
本発明の組成物は、医薬品、医薬部外品、食品、機能性食品の他に、健康食品、化粧料、動物用医薬品、動物用飼料などにも使用される。さらに、臓器移植時の組織保護、組織障害予防、あるいは細胞の保存などの用途にも使用できる。
上記の臓器移植時または細胞の保存に使用する際には、保存液あるいは潅流液として使用することが考えられ、さらに、電解質、浸透圧調節剤、蛋白分解阻害剤、抗生物質、臓器保存あるいは臓器保護作用を示す各種の薬剤などを組合せて使用することが好ましい。またさらに還元型補酵素Qを含有する水溶液を細胞の凍結保存に使用する際には、例えば、キトサンなどを含有した不織布(特許第3349744号)、乳または乳由来のタンパク質画分(特開平6−217764)、グリセリンおよびショ糖(特開平6−292564)、ニストース(特許第3509148号)、ケラチン加水分解物、加水分解ゼラチン(特開平7−255469)、デキストラン(特開2000−201672)、トレハロース(特表2004−537997)、ガラス化液(特許第3044323号)など既知の有効成分および/または素材ならびに方法を使用することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
10mgの還元型補酵素Q10粉末(補酵素Q10全体に対して還元型補酵素Q10の割合が98重量%以上)を、10mLの液体のウシ血清(Gibco;Invitrogen社製)、および10%(W/W)Gelucire44/14(GATTEFOSE社製)を含む10mLの水溶液それぞれに加え、50℃の湯浴中で10分間超音波処理を行い、還元型補酵素Qを含む水溶液を調製した。各水溶液中の還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10含量を以下に示す方法で測定した。作成直後の0.1mLの各水溶液に0.4mLのメタノール、0.6mLのヘキサンをこの順で加えた。これを30秒間激しく振とうし、その後遠心分離により二層に分離した。有機液媒相を定容量分取し、窒素ガスを用いて直ちに蒸発乾固させた。これに、0.2mLのエタノールを添加し、定量分析用サンプルとした。還元型補酵素Q10および酸化型補酵素Q10の定量分析は以下の条件に従い、高速液体クロマトグラフィーを用いて実施した。
カラム:長さ25cm、直径4.6mm、YMC−PACK ODS−A(株式会社ワイエムシィ製)
移動相:メタノール−ヘキサン(85:15、v/v)
検出波長:290nm
流速:1.0mL/min
その結果、血清を用いた場合では、補酵素Q全体に対して還元型補酵素Qの割合が96.8重量%であった。一方、10%(W/W)Gelucire44/14を用いた場合では、補酵素Q全体に対して還元型補酵素Qの割合が74.4%であった。つまり血清を用いた場合に、補酵素Q全体に対して還元型補酵素Qの割合が高い水溶液が得られた。よって、血清成分を用いることで、還元型補酵素Qの酸化を抑制できる水溶化組成物が得られることが明らかとなった。
(実施例2)
100mgの還元型補酵素Qを500μLのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した液状の還元型補酵素Qを、10mLのウシ血清(Gibco;Invitrogen社製)に50℃の湯浴中で10分間超音波処理を行い、溶解した。その後、一旦氷中(約0℃)にて保存してから、−20℃にて保存凍結した後、再度室温にて液状に戻し、還元型補酵素Qの水溶化状態を肉眼的に観察した。その結果、補酵素Qが液面の上面に浮遊または析出することなく、安定した水溶化状態が得られた。よって、血清成分を用いることで凍結や温度変化に対して還元型補酵素Qを安定的に水溶化できることが明らかとなった。
(実施例3)
実施例1の方法に準じて、還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qのそれぞれを、血清に水溶化し、一晩室温で保存したのちに翌日に顕微鏡で観察した。その結果、酸化型補酵素Qを水溶化させた場合には、還元型補酵素Q(図1)と比較して、酸化型補酵素Qの顕著な結晶析出が認められた(図2)。よって、還元型補酵素Qの場合は、酸化型補酵素Qとは異なり、血清成分を使用することでより安定な水溶液を提供できることが明らかになった。
(実施例4)
実施例1の方法に準じて還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qをそれぞれ血清に水溶化した。その後、凍結乾燥により還元型補酵素Qと酸化型補酵素Qのそれぞれを含む粉末を得た。得られた粉末に蒸留水を加え再溶解し、肉眼にてそれぞれの水溶化状態を観察した。その結果、還元型補酵素Qを含む水溶液では液面の上面に浮遊または析出することなく、安定した水溶化状態が得られた。一方、酸化型補酵素Qを含む水溶液では液面の上面に酸化型補酵素Qが浮遊し、安定な水溶化状態は得られなかった。よって、還元型補酵素Qを用いることで、より安定した水溶化組成物が得られることが明らかとなった。その後、実施例1に記載した方法に準じて還元型補酵素Qの粉末の再溶解液中の補酵素Q全体に対する還元型補酵素Qの割合を算出した。その結果、還元型補酵素Q粉末を再溶解した水溶液中の補酵素Q全体に対する還元型補酵素Qの割合は89.9重量%であった。よって酸化に対して安定な水溶化組成物であることが明らかとなった。
本発明による還元型補酵素Qを含む水溶液は、目的に従って各種の形態として製剤化が可能である。本発明による還元型補酵素Qを含んだ幾つかの製剤化方法を例示するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
<製剤例1>(注射剤)
窒素雰囲気下、50mgの還元型補酵素Q粉末、5gのマンニトール、100mgのヒト血清アルブミン、10mgのカプリル酸ナトリウムを加え、約50℃に加温し、還元型補酵素Qを水溶化した。その後、予め約50℃に加温しておいた生理食塩液を直ちに約80mLとなるように加え超音波処理により還元型補酵素Qを含んだ水溶液とし、さらに生理食塩液を加え全量として100mLにメスアップする。この液をメンブランろ過し、20mLずつバイアル充填し、窒素置換し密栓した後、121℃、20分の高圧蒸気滅菌する。これを常法により凍結乾燥し、還元型補酵素および酸化型補酵素Qを含む10mg/バイアルの凍結乾燥注射剤を製造した。
<製剤例2>(補液剤)
100mgの還元型補酵素Qに、予め65℃に加温したヒト血清を加えて100mLにメスアップし、直ちに超音波処理を行い、還元型補酵素Qを分散させ還元型補酵素Qを含む水溶液を得た。本液にリンゲル液に加えて全量を1,000mLとした。得られた輸液をガラス瓶に充填、窒素置換後密栓し、これを高圧蒸気滅菌することにより、還元型補酵素Q10含有輸液剤を製造した。
<製剤例3>(臓器還流液保存液)
25mgの還元型補酵素Qを50mLのヒト血清に溶解した。約50℃の蒸留水800mLにα,α−トレハロース35g、ヒドロキシエチル澱粉(平均分子量429000、置換度0.55)30g、塩化カリウム1.12g、リン酸二水素カリウム2.05gおよび、リン酸水素二カリウム7.4gを溶解した後、炭酸水素ナトリウム0.84gと蒸留水を加えて全量を1000mLとした。これを直ちに濾過し、ガラス瓶に充填、窒素置換し密栓した後、121℃、20分の高圧蒸気滅菌し、臓器還流用保存液を製造した。
<製剤例4>(細胞凍結保存剤1)
25mgの還元型補酵素Qを予め65℃に加温したヒト血清を加えて25mLにメスアップし、直ちに超音波処理を行い、還元型補酵素Qを分散させ還元型補酵素Qを含む水溶液を加え細胞凍結保存剤を製造した。なお、加える血清には15重量%のジメチルスルホキシド(DMSO)を予め添加したものを使用した。
<製剤例5>(細胞凍結保存剤2)
25mgの還元型補酵素Qを予め65℃に加温したヒト血清を加えて25mLにメスアップし、直ちに超音波処理を行い、還元型補酵素Qを分散させ還元型補酵素Qを含む水溶液を加え細胞凍結保存剤を製造した。なお、加える血清には50重量%のグリセロールを予め添加したものを使用した。
<製剤例6>(ドリンク剤)
製剤例1で製造される還元型補酵素Qを含む粉末5g、糖類150g、蜂蜜15g、アスコルビン酸1g、クエン酸0.3g、アスパラテーム2g、香料適量に水を加えて1000mLとし、これを95℃で20分間殺菌し、100mlずつ無菌的にビンに充填して、ドリンク剤を製造した。
<製剤例7>(錠剤)
製剤例1で製造される20gの還元型補酵素Qを含む乾燥粉末、170gの乳糖、8gのトウモロコシデンプン、47gのカルボキシメチルセルロース、5gステアリン酸マグネシウムを配合し、常法に従い錠剤を製造した。
<製剤例8>(カプセル剤)
製剤例1で製造される100gの還元型補酵素Qを含む乾燥粉末、30gの乳糖、50gのトウモロコシデンプン、10gの微結晶セルロース、3gのステアリン酸マグネシウム、0.3gのメタケイ酸アルミン酸マグネシウムを配合し、常法に従いカプセル剤を製造した。
<製剤例9>(親水軟膏剤)
製剤例1で製造される100mgの乾燥粉体に白色ワセリン1kgを配合し、親水軟膏剤を製造した。
実施例3において調製した、還元型補酵素Qの水溶液を1晩保存した後の顕微鏡写真である。 実施例3において調製した、酸化型補酵素Qの水溶液を1晩保存した後の顕微鏡写真である。

Claims (10)

  1. 血清成分によって、
    一般式(1):
    Figure 0004942354
    (式中、nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qが水溶化された組成物を含む医薬品または医薬部外品。
  2. 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10である請求項1記載の医薬品または医薬部外品
  3. 経口投与剤、吸入剤、注入剤、点滴剤、または注射剤である請求項記載の医薬品または医薬部外品。
  4. 組成物中の還元型補酵素Qの含有量が0.001〜50重量%である請求項1記載の医薬品または医薬部外品
  5. 血清成分によって、
    一般式(1):
    Figure 0004942354
    (式中、nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qが水溶化された組成物を含む食品または機能性食品。
  6. 還元型補酵素Qが還元型補酵素Q10である請求項5記載の食品または機能性食品。
  7. 組成物中の還元型補酵素Qの含有量が0.001〜50重量%である請求項5記載の食品または機能性食品。
  8. 一般式(1):
    Figure 0004942354
    (式中、nは1〜12の整数を表す)で表される還元型補酵素Qと血清成分とを混合する
    ことを特徴とする還元型補酵素Qの水溶化組成物の製造方法であって、還元型補酵素Qと血清成分とを混合する工程において、血清成分を含有する水溶液に還元型補酵素Qを添加し、超音波処理することを特徴とする造方法。
  9. 血清成分を含有する水溶液として、血清を用いる請求項記載の製造方法。
  10. 超音波処理を加温条件下で行う請求項記載の製造方法。
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