JP4941893B2 - シフトバイワイヤ式変速制御装置 - Google Patents

シフトバイワイヤ式変速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4941893B2
JP4941893B2 JP2007081269A JP2007081269A JP4941893B2 JP 4941893 B2 JP4941893 B2 JP 4941893B2 JP 2007081269 A JP2007081269 A JP 2007081269A JP 2007081269 A JP2007081269 A JP 2007081269A JP 4941893 B2 JP4941893 B2 JP 4941893B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
control device
shift control
driver circuit
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007081269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008240863A (ja
Inventor
一哲 石橋
賢一 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2007081269A priority Critical patent/JP4941893B2/ja
Publication of JP2008240863A publication Critical patent/JP2008240863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4941893B2 publication Critical patent/JP4941893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

この発明はシフトバイワイヤ式変速制御装置に係り、特に、電気的に変速機のシフトレンジを変更する変速制御システムの異常時における信頼性向上を図ったシフトバイワイヤ式変速制御装置に関する。
車両に搭載された自動式の変速機の変速装置には、運転者がシフト操作装置のシフトレバーを操作すると、シフトケーブルを介して変速機内のマニュアルバルブが機械的に操作され、変速機のシフトレンジを変更するものがある。このような機械的にシフトレンジを変更する変速装置に対しては、シフト操作装置の操作を電気的に検出し、変速機のシフトレンジをモータ等のアクチュエータにより変更するシフトバイワイヤ式変速制御装置がある。
従来のシフトバイワイヤ式変速制御装置には、変速機のシフトレンジを変更する2つのモータを設け、一方のモータが誤動作した場合に、この誤動作を抑制する向きに他方のモータを動作させて誤動作前のシフトレンジに戻すことで、システムの信頼性向上を図ったものがある。
特開2005−36957号公報
従来のシフトバイワイヤ式変速制御装置には、変速機のシフトレンジを変更するモータの故障時に、シフトレンジを機械的に変更するバックアップ用のレンジ切換機構を並設して、システムの信頼性向上を図ったものがある。
特開2003−28293号公報
従来のシフトバイワイヤ式変速制御装置には、変速機のシフトレンジを変更する2つのモータを設け、2つのモータを夫々駆動する2つのドライバ回路を設け、同一演算処理を行う2つのシフト制御部を設け、演算処理が一致しない場合は、異常と判断する異常検出部を設け、異常が検出された場合に、シフトロック指令を出力し、かつ、異常と判定されたシフト制御部を作動不能とするフェール制御部を設け、システムの信頼性向上を図ったものがある。
特開2003−97694号公報
ところで、従来のシフトバイワイヤ式変速制御装置では、前記特許文献1〜3に開示されるように、故障時にも変速制御を可能としてシステムの信頼性を向上するために、シフトレンジを機械的に変更するバックアップ用のレンジ切換機構を並設したものや、2つのモータ及び2つのシフト制御部を設けたものがある。
しかし、機械的なバックアップ用のレンジ切換機構を並設することは、構造が複雑になり、かつ、大型化する問題がある。また、シフトモータ及びシフト制御部を複数備えることは、コストアップになり、かつ、小型化が困難になる問題がある。
この発明は、故障時にも変速制御システムがダウンすることなく、通常の変速制御を実現することができ、システムの信頼性を向上することを目的とする。
この発明は、運転者が選択したシフトレンジ位置を出力するシフト操作装置と、運転者が選択したシフトレンジ位置に対応して、変速機のシフトレンジを変更するために動作されるアクチュエータと、前記シフト操作装置の出力信号に応じて、前記アクチュエータを動作させるシフト制御装置とを備えたシフトバイワイヤ式変速制御装置において、前記シフト制御装置は、1つのシフト制御部と、このシフト制御部により演算された駆動電圧を1つのアクチュエータに供給することが可能な2つのドライバ回路とを備え、前記2つのドライバ回路のどちらか一方を前記アクチュエータと接続するドライバ回路切替手段を備え、前記2つのドライバ回路の両方を停止するドライバ回路停止手段を備え、前記アクチュエータと現在接続中のドライバ回路が、異常かどうかを検出する第1の異常検出手段を備え、前記シフト制御装置からの通信信号が予め設定された時間以上受信できない場合には前記シフト制御装置が異常であると判断する第2の異常検出手段を有する変速制御装置を備え、前記シフト制御部は、前記第1の異常検出手段により、現在接続中のドライバ回路が異常であると判断された場合には、前記ドライバ回路切替手段により前記アクチュエータともう一方のドライバ回路とを接続し、前記変速制御装置は、前記第2の異常検出手段により前記シフト制御装置が異常であると判断された場合には、前記ドライバ回路停止手段により前記2つのドライバ回路の両方を停止させるように制御することを特徴とする。
この発明のシフトバイワイヤ式変速制御装置は、2つのドライバ回路の内の一方のドライバ回路のみが故障した場合には、アクチュエータともう一方のドライバ回路とを接続するので、変速制御システムがダウンすることなく、通常の変速制御を実現することができる。これにより、この発明のシフトバイワイヤ式変速制御装置は、システムの信頼性向上に貢献できる。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。図1はシフトバイワイヤ式変速制御装置のシステム構成図、図2はドライバ回路の異常検出フローチャート、図3はドライバ回路の異常検出後の動作フローチャート、図4はシフト制御装置の異常検出フローチャート、図5はシフト制御装置の異常検出後の動作フローチャートである。
図1において、1は車両に搭載された自動式の変速機である。この変速機1は、シフトレンジとして、例えば、パーキングレンジ、ニュートラルレンジ、リバースレンジ、ドライブレンジ、3速レンジ、2速レンジ、ローレンジ等を有している。この変速機1のシフトレンジを変更するシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、運転者が選択したシフトレンジ位置に対応する信号を出力するシフト操作装置3と、運転者が選択したシフトレンジ位置に対応して、変速機1のシフトレンジを変更するために動作されるアクチュエータ4と、シフト操作装置3の出力信号に応じて、変速機1のシフトレンジを変更するようにアクチュエータ4を動作させるシフト制御装置5とを備えている。
前記シフト操作装置3は、前記変速機1の各シフトレンジに対応した、パーキングレンジ位置:P、ニュートラルレンジ位置:N、リバースレンジ位置:R、ドライブレンジ位置:D、3速レンジ位置:3、2速レンジ位置:2、ローレンジ位置:L等を、運転者が選択可能な操作具6を備え、この操作具6が操作されたシフトレンジ位置に対応するシフトレンジ位置信号を出力するシフトレンジ位置スイッチ7を備えている。シフト操作装置3は、運転者が操作具6を操作してシフトレンジ位置の1つを選択すると、シフトレンジ位置スイッチ7が選択されたシフトレンジ位置に対応するシフトレンジ位置信号を出力する。なお、シフト操作装置3は、操作具6を設けず、運転者がシフトレンジ位置スイッチ7を選択操作して、シフトレンジ位置信号を出力する構成とすることもできる。
前記アクチュエータ4は、モータ8と歯車機構等の動力伝達機構9とから構成される。アクチュエータ4は、モータ8により動力伝達機構9を介してレンジ切換手段(例えば、レンジ切換弁)10を動作させ、変速機3のシフトレンジを切り換える。アクチュエータ4には、変速機1のシフトレンジを示すモータ8の動作位置を検出するシフトポテンショセンサ11を設けている。
前記シフト制御装置5には、車両情報入力手段12から車速、エンジン回転数、ブレーキスイッチ信号などの車両情報を入力し、シフトポテンショセンサ11からの変速機1のシフトレンジを示す検出信号と、シフト操作装置3が出力するシフトレンジ位置信号とを比較して、運転者が選択したシフトレンジ位置に変速機1のシフトレンジを変更するように、電源13から駆動電圧をモータ8に供給して動作させる。
このシフト制御装置5は、1つのシフト制御部14と、このシフト制御部14により演算された駆動電圧を1つのアクチュエータであるモータ8に供給することが可能な2つのドライバ回路とを備えている。2つのドライバ回路は、メインドライバ回路15とサブドライバ回路16とから構成される。メインドライバ回路15とサブドライバ回路16とは、シフト制御部14からの指令で駆動電圧をモータ8に供給する。
前記シフト制御装置5は、2つのメイン・サブドライバ回路15・16のどちらか一方をモータ8と接続するドライバ回路切替手段17を備えている。ドライバ回路切替手段17は、2つの遮断回路から構成される。2つの遮断回路は、第1遮断回路18と第2遮断回路19とから構成され、メインドライバ回路15とモータ8との間に設けられている。第1遮断回路18と第2遮断回路19とは、ON時にメインドライバ回路15からモータ8への駆動電圧の出力を遮断し、OFF時にメインドライバ回路15からモータ8への駆動電圧の出力を許容する。これにより、ドライバ回路切替手段17は、第1遮断回路18と第2遮断回路19とのON・OFFによって、メイン・サブドライバ回路15・16のどちらか一方をモータ8と接続する。
前記第1遮断回路18と第2遮断回路19とは、シフト制御部14によりON・OFFされる。また、フェールセーフリレー20は、ONにより外部の電源13からモータ用駆動電圧をメインドライバ回路15及びサブドライバ回路16に供給して駆動し、OFFにより電源13からメインドライバ回路15及びサブドライバ回路16へのモータ用駆動電圧の供給を遮断する。これにより、フェールセーフリレー20は、ON・OFFによりメインドライバ回路15及びサブドライバ回路16を駆動・停止する。
前記フェールセーフリレー20は、リレー制御部21によりON・OFFされる。リレー制御部21は、前記シフト制御部14の出力するフェールセーフリレー制御信号により制御される。シフト制御部14は、異常検出手段22を備えている。異常検出手段22は、モータ8と現在接続中のメインドライバ回路15あるいはサブドライバ回路16が、異常かどうかを検出する。シフト制御部14は、この異常検出手段22により、現在接続中のドライバ回路、例えばメインドライバ回路15が異常であると判断された場合には、ドライバ回路切替手段17の第1・第2遮断回路18・19によりモータ8ともう一方のドライバ回路、例えばサブドライバ回路16とを接続する。
このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、車両の運転状態に応じて、変速機1へ変速指令を出力する変速制御装置23を備えている。変速制御装置23は、シフト制御装置5の外部に設けられて双方向通信可能な高速通信網24により接続され、シフト制御装置5の状態を監視する。変速制御装置23は、高速通信網24で、信号としてシフト制御装置ステータス信号とシフト制御装置要求信号とを得る。シフト制御装置ステータス信号は、シフト制御装置5から他の制御装置である変速制御装置23にシフト制御装置5の状態を伝達する信号である。シフト制御装置要求信号は、シフト制御装置5から変速制御装置23にシフトダウン要求を伝達し、後述するウインカ/ハザード制御装置25にウインカ/ハザードランプ26のハザード点滅要求を伝達する信号である。
シフト制御装置5は、異常検出手段22により、2つのメイン・サブドライバ回路15・16の内、メインドライバ回路15が異常であると検出された場合には、前記モータ8とサブドライバ回路16との接続に合わせて、シフト制御装置5から変速制御装置23に高速通信網24を介してシフトダウンを要求する。変速制御装置23は、シフトダウン要求で、変速機1をシフトダウンする。
また、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、報知手段としてウインカ/ハザード制御装置25を備えている。ウインカ/ハザード制御装置25は、シフト制御装置5の外部に設けられて双方向通信可能な高速通信網24により接続されている。ウインカ/ハザード制御装置25は、シフト制御装置5からのシフトダウン要求による変速機1のシフトダウンが実行された後、車両が停止した場合には、ウインカ/ハザードランプ26を点滅させて、異常により停止したことを車外に報知する。
さらに、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、前記変速制御装置23によりリレー制御部21を制御する。したがって、リレー制御部21は、前記シフト制御部14及び変速制御装置23により制御される。シフト制御部14及び変速制御装置23からは、リレー制御部21に、フェールセーフリレー20をON・OFFするフェールセーフリレー制御信号が出力される。リレー制御部21によるフェールセーフリレー20のON・OFFは、シフト制御部14から出力されるフェールセーフリレー制御信号よりも、変速制御装置23から出力されるフェールセーフリレー制御信号が優先される。
例えば、リレー制御部21は、シフト制御部14からフェールセーフリレー20をONするようにフェールセーフリレー制御信号が出力されていても、変速制御装置23からフェールセーフリレー20をOFFするようにフェールセーフリレー制御信号が出力されていれば、結果としてフェールセーフリレー20をOFFする。
前記変速制御装置23は、高速通信網24で得たシフト制御装置ステータス信号によりシフト制御装置5の状態を監視し、異常検出を行う異常検出手段27を備えている。異常検出手段27は、高速通信網24によるシフト制御装置5からのシフト制御装置ステータス信号の通信が一定時間無い場合には、異常であると判断する。変速制御装置23は、異常検出手段27によりシフト制御装置5が異常であると判断された場合には、フェールセーフリレー20をOFFするようにフェールセーフリレー制御信号を出力し、また、変速機1をシフトダウン制御する。さらに、変速制御装置23は、シフトダウン制御による変速機1のシフトダウンが実行された後、車両が停止した場合には、高速通信網24でウインカ/ハザード制御装置25にハザード点滅要求を通信してウインカ/ハザードランプ26を点滅させて、異常により停止したことを車外に報知する。
次に、シフトバイワイヤ式変速制御装置2の動作を説明する。
シフトバイワイヤ式変速制御装置2は、図2に示すように、モータ8のメイン・サブドライバ回路15・16の異常検出の処理がスタートすると(A01)、運転者がシフト操作装置3により選択して要求するシフトレンジと変速機1の実際のシフトレンジとが一致するかを判断する(A02)。
この判断(A2)がYESの場合は、処理をエンドにする(A03)。この判断(A02)がNOの場合は、要求するシフトレンジと実際のシフトレンジとが一致しない状態が一定時間経過したかを判断する(A04)。
この判断(A04)がNOの場合は、エンドの処理(A03)をする。この判断(A04)がYESの場合は、モータ8への駆動電圧の供給にメインドライバ回路15を選択しているかを判断する(A05)。なお、メインドライバ回路15の選択は、第1・第2遮断回路18・19がOFFか、モータ8への電源供給がONか、により判断される。
この判断(A05)がYESの場合は、メインドライバ回路15を異常と判断し(A06)、処理をエンドにする(A03)。この判断(A05)がNOの場合は、モータ8への駆動電圧の供給にサブドライバ回路16を選択しているかを判断する(A07)。なお、サブドライバ回路16の選択は、第1・第2遮断回路18・19がONか、モータ8への電源供給がONか、により判断される。
この判断(A07)がYESの場合は、サブドライバ回路16を異常と判断し(A08)、処理をエンドにする(A03)。この判断(A07)がNOの場合は、処理をエンドにする(A03)。
このメイン・サブドライバ回路15・16の異常検出の処理後は、異常の有無によりメイン・サブドライバ回路15・16を切り替える。
シフトバイワイヤ式変速制御装置2は、図3に示すように、メイン・サブドライバ回路15・16の異常検出後の処理がスタートすると(B01)、メインドライバ回路15が異常かを判断する(B02)。
メインドライバ回路15が異常で、判断(B02)がYESの場合は、メインドライバ回路15からモータ8への駆動電圧の出力を遮断するように、シフト制御部14により第1・第2遮断回路18・19をON(B03)、フェールセーフリレー20によるメインドライバ回路15へのモータ用駆動電圧の供給を遮断(OFF)するように、シフト制御部14によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(B04)、サブドライバ回路16が異常かを判断する(B05)。
サブドライバ回路16が異常で、判断(B05)がYESの場合は、フェールセーフリレー20によるサブドライバ回路16へのモータ用駆動電圧の供給を遮断するように、シフト制御部14によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(B06)、シフト制御装置5から変速制御装置23に高速通信網24を介してシフトダウン要求を通信し(B07)、車両停止後にシフト制御装置5からウインカ/ハザード制御装置25に高速通信網24を介してハザード点滅要求を通信し(B08)、エンドの処理(B09)をする。
前記メインドライバ回路15が異常かの判断(B02)において、メインドライバ回路15が正常で、判断(B02)がNOの場合は、メインドライバ回路15からモータ8への駆動電圧の出力を許容するように、シフト制御部14により第1・第2遮断回路18・19をOFFし(B10)、フェールセーフリレー20によるメインドライバ回路15へのモータ用駆動電圧の供給を許容(ON)する一方、サブドライバ回路16へのモータ用駆動電圧の供給を遮断ように、シフト制御部14によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(B11)、エンドの処理(B09)をする。
また、前記サブドライバ回路16が異常かの判断(B05)において、サブドライバ回路16が正常で、判断(B05)がNOの場合は、フェールセーフリレー20によるサブドライバ回路16へのモータ用駆動電圧の供給を許容(ON)するように、シフト制御部14によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(B12)、シフト制御装置5から変速制御装置23に高速通信網24を介してシフトダウン要求を通信し(B07)、車両停止後にシフト制御装置5からウインカ/ハザード制御装置25に高速通信網24を介してハザード点滅要求を通信し(B08)、エンドの処理(B09)をする。
このように、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、2つのドライバ回路の内の一方のドライバ回路、例えばメインドライバ回路15のみが故障した場合には、モータ6ともう一方のドライバ回路、例えばサブドライバ回路16とを接続するので、変速制御システムがダウンすることなく、通常の変速制御を実現することができる。これにより、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、システムの信頼性向上に貢献できる。
また、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、2つのドライバ回路をメインドライバ回路15とサブドライバ回路16とから構成し、異常検出手段22により、2つのドライバ回路の内、メインドライバ回路15が異常であると検出された場合には、シフト制御装置5から、車両の運転状態に応じて変速機1へ変速指令を出力する変速制御装置23にシフトダウンを要求することで、メインドライバ回路15の異常時に、車両の走行性をより確保可能な状況へ変速機1を制御することができる。これにより、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、さらに信頼性の高い変速制御システムを実現することができる。
さらに、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、シフト制御装置5からのシフトダウン要求により、変速制御装置23によるシフトダウンが実行された後、車両が停止した場合には、異常により停止したことを車外に報知する報知手段としてウインカ/ハザード制御装置25を備えているので、変速制御システムに異常があることを、運転者に容易に認識させることが可能である。
また、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、変速制御装置23によりシフト制御装置5の異常検出を行っている。変速制御装置23は、図4に示すように、シフト制御装置5の異常検出の処理がスタートすると(C01)、高速通信網24によるシフト制御装置5からのシフト制御装置ステータス信号の通信があるかを判断する(C02)。
シフト制御装置ステータス信号の通信が有り、判断(C02)がYESの場合は、エンドの処理(C03)をする。シフト制御装置ステータス信号の通信が無く、判断(C02)がNOの場合は、通信の無い状態が一定時間経過したかを判断する(C04)。
この判断(C04)がYESの場合は、シフト制御装置5を異常と判断し(C05)、エンドの処理(C03)をする。この判断(C04)がNOの場合、エンドの処理(C03)をする。
このシフト制御装置5の異常検出の処理後は、異常の有無によりフェールセーフリレー20を制御する。
変速制御装置23は、図5に示すように、シフト制御装置5の異常検出後の処理がスタートすると(D01)、シフト制御装置5が異常かを判断する(D02)。
シフト制御装置5が異常で、判断(D02)がYESの場合は、フェールセーフリレー20によるメイン・サブドライバ回路15・16へのモータ用駆動電圧の供給を遮断(OFF)するように、変速制御装置23によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(D03)、変速制御装置23により変速機1をシフトダウン制御し(D04)、車両停止後に変速制御装置23からウインカ/ハザード制御装置25に高速通信網24を介してハザード点滅要求を通信し(D05)、エンドの処理(D06)をする。
一方、シフト制御装置5が正常で、判断(D02)がNOの場合は、フェールセーフリレー20によるメイン・サブドライバ回路15・16へのモータ用駆動電圧の供給を許容(ON)するように、変速制御装置23によりフェールセーフリレー制御信号をリレー制御部21に出力し(D07)、エンドの処理(D06)をする。
このように、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、変速制御装置23によりシフト制御装置5の異常を判断し、シフト制御装置5が異常であると判断した場合は、フェールセーフリレー20をOFFするようにフェールセーフリレー制御信号を出力し、変速機1をシフトダウン制御し、シフトダウン制御による変速機1のシフトダウンが実行された後、車両が停止した場合には、高速通信網24でウインカ/ハザード制御装置25にハザード点滅要求を通信してウインカ/ハザードランプ26を点滅させて、異常により停止したことを車外に報知する。
これにより、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、シフト制御装置5が故障した場合には、変速制御装置23により変速機1をシフトダウン制御することで、車両の走行性をより確保可能な状況へ変速機1を制御することができ、信頼性の高い変速制御システムを実現することができる。
また、このシフトバイワイヤ式変速制御装置2は、変速制御装置23によるシフトダウン制御が実行された後、車両が停止した場合には、異常により停止したことを車外に報知する報知手段としてウインカ/ハザード制御装置25を備えているので、変速制御システムに異常があることを、運転者に容易に認識させることが可能である。
この発明のシフトバイワイヤ式変速制御装置は、運転者の意図に沿わない変速機のシフトレンジ変更を防止し、運転者の意図に応じて変速機のシフトレンジを確実に変更し、信頼性、及び安全性の高いシステムを実現するものであり、車両等に搭載される変速機に適用することができる。
実施例を示すシフトバイワイヤ式変速制御装置のシステム構成図である。 ドライバ回路の異常検出フローチャートである。 ドライバ回路の異常検出後の動作フローチャートである。 シフト制御装置の異常検出フローチャートである。 シフト制御装置の異常検出後の動作フローチャートである。
符号の説明
1 変速機
2 シフトバイワイヤ式変速制御装置
3 シフト操作装置
4 アクチュエータ
5 シフト制御装置
8 モータ
11 シフトポテンショセンサ
12 車両情報入力手段
13 電源
14 シフト制御部
15 メインドライバ回路
16 サブドライバ回路
17 ドライバ回路切替手段
18 第1遮断回路
19 第2遮断回路
20 フェールセーフリレー
21 リレー制御部
22 異常検出手段
23 変速制御装置
24 高速通信網
25 ウインカ/ハザード制御装置
27 異常検出手段

Claims (1)

  1. 運転者が選択したシフトレンジ位置を出力するシフト操作装置と、
    運転者が選択したシフトレンジ位置に対応して、変速機のシフトレンジを変更するために動作されるアクチュエータと、
    前記シフト操作装置の出力信号に応じて、前記アクチュエータを動作させるシフト制御装置とを備えたシフトバイワイヤ式変速制御装置において、
    前記シフト制御装置は、1つのシフト制御部と、このシフト制御部により演算された駆動電圧を1つのアクチュエータに供給することが可能な2つのドライバ回路とを備え、
    前記2つのドライバ回路のどちらか一方を前記アクチュエータと接続するドライバ回路切替手段を備え、
    前記2つのドライバ回路の両方を停止するドライバ回路停止手段を備え、
    前記アクチュエータと現在接続中のドライバ回路が、異常かどうかを検出する第1の異常検出手段を備え、
    前記シフト制御装置からの通信信号が予め設定された時間以上受信できない場合には前記シフト制御装置が異常であると判断する第2の異常検出手段を有する変速制御装置を備え、
    前記シフト制御部は、前記第1の異常検出手段により、現在接続中のドライバ回路が異常であると判断された場合には、前記ドライバ回路切替手段により前記アクチュエータともう一方のドライバ回路とを接続し、
    前記変速制御装置は、前記第2の異常検出手段により前記シフト制御装置が異常であると判断された場合には、前記ドライバ回路停止手段により前記2つのドライバ回路の両方を停止させるように制御することを特徴とするシフトバイワイヤ式変速制御装置。
JP2007081269A 2007-03-27 2007-03-27 シフトバイワイヤ式変速制御装置 Active JP4941893B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081269A JP4941893B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 シフトバイワイヤ式変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081269A JP4941893B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 シフトバイワイヤ式変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008240863A JP2008240863A (ja) 2008-10-09
JP4941893B2 true JP4941893B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39912466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007081269A Active JP4941893B2 (ja) 2007-03-27 2007-03-27 シフトバイワイヤ式変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4941893B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101265425B1 (ko) * 2008-12-19 2013-05-16 아이신에이더블류 가부시키가이샤 시프트 바이 와이어 장치 및 이것을 탑재하는 변속기 장치
US8401747B2 (en) 2008-12-19 2013-03-19 Aisin Aw Co., Ltd. Shift-by-wire device and transmission device mounting thereon the same
JP6187306B2 (ja) * 2014-02-18 2017-08-30 トヨタ自動車株式会社 車両のシフト切替制御装置
JP6614078B2 (ja) * 2016-09-09 2019-12-04 株式会社デンソー シフトレンジ制御装置
DE102019211378A1 (de) 2019-07-30 2021-02-04 Vitesco Technologies Germany Gmbh Anordnung zum Schalten eines Getriebes und Verfahren zum Betrieb der Anordnung

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6435155A (en) * 1987-07-30 1989-02-06 Komatsu Mfg Co Ltd Safety device for transmission
JPH0510435A (ja) * 1991-06-28 1993-01-19 Mazda Motor Corp 電動式シフト制御装置
JPH05157170A (ja) * 1991-12-04 1993-06-22 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の変速制御装置
JPH05203036A (ja) * 1992-01-29 1993-08-10 Mazda Motor Corp 車両用制御装置
JP2880432B2 (ja) * 1995-08-25 1999-04-12 三郎 大沼 車両走行中における安全運転チェック方法及びその装置
JP3893920B2 (ja) * 2001-08-30 2007-03-14 日産自動車株式会社 車両の駆動力制御装置
JP4183111B2 (ja) * 2001-09-27 2008-11-19 ジヤトコ株式会社 シフトバイワイヤシステム
JP2006195580A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Toyota Motor Corp 緊急通報システム
JP4624857B2 (ja) * 2005-05-31 2011-02-02 株式会社デンソー 車両制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008240863A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018016541A1 (ja) モータ制御装置および電動パワーステアリング装置
JP4941893B2 (ja) シフトバイワイヤ式変速制御装置
JP4925701B2 (ja) 船舶
US6559764B1 (en) Automatic gearbox for motor vehicles
JP5377476B2 (ja) 自動化された伝動装置および電気的に作動されるパーキングブレーキシステムを備えた車両用の操作装置
WO2010110177A1 (en) Vehicle shift control apparatus
JP2010525985A5 (ja)
JP2003028293A (ja) 車両用変速制御装置
JP2001004023A (ja) 変速機シフト操作装置用制御装置
JP5724936B2 (ja) シフトポジション判定装置
WO2012063456A1 (en) Combination switch
JP2008223821A (ja) シフト操作入力装置
JP4333957B2 (ja) 車両制御システム
JP4358194B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2014155402A (ja) 電気自動車のモータ制御システム
JP6522532B2 (ja) スイッチ回路及びこのスイッチ回路を用いた電動パーキングブレーキ制御装置
JPH03239865A (ja) 自動変速操作装置
US9835095B2 (en) Electronic switching module for multiple vehicle controls
JP5846394B2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP4733539B2 (ja) 走行車両のリバーサ用アクチュエータの復帰方法
JP2009063057A (ja) トランスミッション用スイッチ装置及びこれを用いたトランスミッション
JP7294183B2 (ja) 異常監視装置
KR100526648B1 (ko) 차량용 동력 전달 장치의 제어 회로 이상 판정 장치
JP2008232182A (ja) シフトバイワイヤ式変速制御装置
WO2023008226A1 (ja) アクチュエータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4941893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120219

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3