JP4941761B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びプログラムに関し、詳細には、ローリングシャッタ方式の撮像素子を有する撮像装置及びプログラムに関する。
一般的にデジタルカメラやカメラ付き携帯電話機あるいはカメラ付き携帯情報端末などに用いられる撮像素子は、CCDセンサやCMOSセンサである。いずれも、多数の光電変換部(画素ともいう)を複数の行(ラインともいう)と列からなるマトリクス状に二次元配列している点で構造類似であるが、撮像信号の読み出し方法の点で違いがある。
図15は、CCDセンサとCMOSセンサの構造模式図であり、(a)はCCDセンサ、(b)はCMOSセンサを示している。なお、この図においては、いずれも簡単化のために単純な画素配列(5行×4列)の例を示している。
まず、CCDセンサ1は、フォトディテクタ等の光電変換素子2を備えた画素3をマトリクス状に配列すると共に、各々の画素3の列間に垂直転送路4を配置し、且つ、上下いずれか一方(一般的には下側)に水平転送路5を配置して構成されている。全ての画素3に蓄えられた電荷(露光量に対応した電荷)は、同一のタイミングで隣接する垂直転送路4に送り込まれ、この垂直転送路4から水平転送路5へ行単位(ライン単位)に順次に送り込まれた後、画素毎の信号として直列に出力される。なお、太い矢印線は画素情報の移動経路を表している。
一方、CMOSセンサ6は、フォトディテクタ等の光電変換素子7とスイッチ8及びアンプ9を備えた画素10をマトリクス状に配列すると共に、各々の画素10のスイッチ8を行単位に駆動(ON)する垂直シフトレジスタ11と、上下いずれか一方(一般的には下側)に設けられた負荷/ノイズキャンセラ12と、水平シフトレジスタ13とを備えて構成されている。各々の画素10の出力信号(アンプ9の出力信号)は、垂直シフトレジスタ11からの行単位の駆動信号に従って線順次(ライン単位)に負荷/ノイズキャンセラ12に送り込まれ、水平シフトレジスタ13を介して画素毎の信号として直列に出力される。
このように、CCDセンサ1から得られる画像情報は、1画面内の全ての画素3の情報取り出しに「同時性」があり、したがって、CCDセンサ1は本質的に電子的なシャッタ機能を備えているが、一方のCMOSセンサ6は、ライン毎に画素10の情報を順次に読み出す仕組みになっているため、シビアな時間で見た場合、1画面内の画素10の情報は、各ライン毎に少しずつずれた時間を示すことになる。このようなライン毎に時間がずれたシャッタ動作のことをローリングシャッタという。
ローリングシャッタの欠点は、撮像素子(CMOSセンサ6)と被写体との相対的な位置関係に時間的な動きがある場合、つまり、カメラブレ(手ブレともいう)や被写体ブレが発生した場合に、撮影画像に歪みが生じてしまうことにある。
たとえば、電柱のような垂直な棒状の被写体を撮影する際に、横方向のカメラブレが生じた場合を考えてみる。
図16は、カメラブレを発生したときのローリングシャッタのイメージ図である。CMOSセンサ6で撮影された画像の各ラインに注目すると、最上部の第1ライン(L1)の読み出し時間を基準にして、第2ライン(L2)、第3ライン(L3)、・・・・、第n(nは最終ライン番号)ライン(Ln)の順番で少しずつ読み出し時間がずれる。今、カメラブレが発生していない場合を考えると、静止した垂直棒状の被写体14とCMOSセンサ6との相対的な位置関係が変化しないため、読み出し時間のずれにもかかわらず、撮影画像15に写り込む被写体像16には歪みが発生せず、本来の姿(垂直)を保っている。しかし、被写体14に対して、たとえば、右方向へのカメラブレが生じた場合は、上記の読み出し時間のずれによって各々のライン毎の撮影時間に差を生じるため、撮影画像15に写り込む被写体像は、図示のようなライン毎に徐々に右方にずれた断片像16a〜16dで構成されることとなり、結局、下端に行くほど右方にずれた斜め倒れの歪みを伴った異形状像となって見えてしまう。
かかるローリングシャッタの欠点を解消する従来技術としては、たとえば、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
この文献の段落〔0020〕には、「1行目のフォトダイオード行を構成するフォトダイオードに蓄積された電荷を読み出してからn行目のフォトダイオード行を構成するフォトダイオードに蓄積された電荷を読み出すまでの全ライン読み出し期間は、フォトダイオードに蓄積される電荷の蓄積時間よりも短くなっている」と記載されており、この記載に対応する図面として図3(以下、本件発明の図面と区別するために文献図3という。)が、また、欠点克服前の対比図面として図6(文献図6という。)が示されている。これらの図面(文献図3と文献図6)を見比べると、「全ライン読み出し期間」の長さに違いが認められる。すなわち、明らかに、文献図3の「全ライン読み出し期間」が文献図6のそれよりも短くなっていることが認められる。この期間短縮は、各ラインの読み出しパルス(同文献中の符号10参照)の位置を時間的に前にずらした結果である。
図17は、従来技術の概念図であり、(a)は文献図6に相当するもの、(b)は文献図3に相当するものである。これらの図において、第1ライン(L1)〜第10ライン(L10)の各々の電荷蓄積期間(露光期間)は、1フレーム期間ごと、上から下に段違いにずれながら並ぶn個の横長図形17_1〜17_10、18_1〜18_10で表現されている。各ラインの読み出しパルスは、それぞれの横長図形17_1〜17_10、18_1〜18_10の左端に位置する。したがって、(a)における全ライン読み出し期間19は、L1の横長図形17_1の左端からL10の横長図形17_10の左端までの長さで与えられ、同様に、(b)における全ライン読み出し期間20は、L1の横長図形18_1の左端からL10の横長図形18_10の左端までの長さで与えられる。
さて、図17の(a)と(b)を対比すると、n個の横長図形17_1〜17_10、18_1〜18_10の各々の左端を結んだ線21、22の傾斜に違いがある。つまり、(b)の線22の傾斜の方が急になっている。従来技術におけるローリングシャッタの欠点克服の原理は、要するに、n個の横長図形18_1〜18_10の各々の左端を結んだ線22の傾斜を((a)に比べて)急にしたことにより、仮に、撮影画像中に、図16に示したようなライン毎に徐々に右方にずれた断片像16a〜16dで構成された被写体が写し出されたとしても、断片像16a〜16dのずれの程度を線22の傾斜に合わせて少なくし、これによって、像の歪みを目立たなくしたことにある。
特開2004−64558号公報
しかしながら、従来技術のように、n個の横長図形18_1〜18_10の左端を結んだ線22の傾斜を急にしたとしても、その傾斜には自ずと限界(たとえば、図15の負荷/ノイズキャンセラ12への信号取り込み時間及び水平シフトレジスタ13からの直列信号の出力時間を下回ることはできない)があり、したがって、像の歪みを目立たなくすることにも限界があった。
そこで、本発明は、処理対象画像の先頭ラインから最終ラインまでの露光時間差を少なくすることによって、被写体の歪みを軽減(視覚的に見えにくく)できるようにした撮像装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、被写体からの光を電気信号に変換して出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力された電気信号をデジタル化および画像生成処理して縦方向複数行×横方向複数列構成の画像データを生成する画像生成処理手段と、前記画像生成処理手段によって生成された画像データを行単位に出力する出力手段とを備える撮像装置であって、該撮像装置の撮影態様が静止画撮影であるか動画撮影であるかを判別する判別手段と、前記出力手段から出力される画像データの横方向サイズを指定する指定手段と、前記判別手段の判別結果が静止画撮影である場合の画像データの横方向サイズに対して前記判別手段の判別結果が動画撮影である場合の画像データの横方向サイズが短くなるように前記指定手段に指定させると共に、前記判別手段の判別結果が静止画撮影である場合の画像データの面積と、前記判別手段の判別結果が動画撮影である場合の画像データの面積とが一致するように、前記動画撮影用画像データの横方向サイズと縦方向サイズとを前記指定手段に指定させる指定制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置である。
請求項2記載の発明は、被写体からの光を電気信号に変換して出力する撮像手段と、前記撮像手段から出力された電気信号をデジタル化および画像生成処理して縦方向複数行×横方向複数列構成の画像データを生成する画像生成処理手段と、前記画像生成処理手段によって生成された画像データを行単位に出力する出力手段とを備える撮像装置のプログラムであって、コンピュータに、該撮像装置の撮影態様が静止画撮影であるか動画撮影であるかを判別する機能と、前記出力手段から出力される画像データの横方向サイズを指定する機能と、前記撮影態様が静止画撮影である場合の画像データの横方向サイズに対して前記撮影態様が動画撮影である場合の画像データの横方向サイズが短くなるように指定させると共に、前記撮影態様が静止画撮影である場合の画像データの面積と、前記撮影態様が動画撮影である場合の画像データの面積とが一致するように、前記動画撮影用画像データの横方向サイズと縦方向サイズとを指定させる機能とを実現させるためのプログラムである。
本発明では、静止画撮影の画像データの面積と、動画撮影の画像データの面積とが一致するように、動画撮影の画像データの横方向サイズと縦方向サイズとを指定するので、静止画撮影の画像と動画撮影の画像のフレームレートを実質同一にして、画像生成処理部における処理の簡素化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を、特にそれに限定されないが、カメラ付携帯電話機への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係るカメラ付き携帯電話機の構成図である。この図において、カメラ付き携帯電話機(以下、単に携帯電話機という。)30は、アンテナ31を有する無線通信部32と、マイク33やスピーカ34を有する音声信号処理部35と、液晶や有機EL等の平面表示デバイスで構成された表示部36と、テンキーやオンフック/オフフックボタン及びシャッタキー並びに各種の機能キー(静止画撮影キー又は動画撮影キー等)などで構成された操作部37と、ローリングシャッタ方式の撮像素子(典型的にはCMOSセンサ)で構成された撮像部(カメラモジュールともいう。)38と、RTC(リアルタイムクロック)等で構成された計時部39と、これらの各部をプログラム制御して携帯電話の機能やカメラの機能を実現するマイクロコンピュータ(コンピュータ)で構成された中央制御部40と、この中央制御部40で実行するための各種プログラムやデータを不揮発的に記憶する第1記憶部(以下、ROM)41及び第2記憶部(以下、PROM)42などを備える。
なお、PROM42は、不揮発性(電源をオフにしても記憶情報が失われないこと)である点でROM41と共通するが、その記憶情報が書き換え可能である点で相違する。このPROM42には、ユーザ固有の情報(電話帳データや受発信データなど)が記憶されると共に、加えて、撮像部38で撮影された画像情報、並びに、後述する撮影サイズ情報などの可変的情報が記憶される。撮影画像記憶部43は前者の情報を記憶するためのもの、撮影サイズ記憶部44は後者の情報を記憶するためのものである。
図2は、撮像部38の構成図である。この図に示すように、撮像部38は、ローリングシャッタ方式の撮像素子(ここではCMOSセンサ)45と、画像生成処理部46と、データ出力部47とを備える。
図3は、撮像部38の動作概念図である。この図において、L1〜Lnはそれぞれ第1ライン(第1行)〜第nライン(第n行)を示しており、これらの第1ライン〜第nラインは、撮像素子45の撮影画像の各ラインに対応する。撮像素子45、画像生成処理部46及びデータ出力部47は、各ラインごとに「露光処理」と「画像生成処理」と「データ出力処理」とを順次に実行する。
ここで、本実施の形態の撮像部38は、中央制御部40からの指示に従って、静止画モードと動画モードの二つのモードのいずれかで動作し得るものとし、且つ、各モードで出力可能な画像サイズは、以下のものであるとする。
図4は、静止画モードにおける出力画像サイズを示す図である。この図において、撮像素子45の撮像能力は、ここでは、便宜的に最大で2000×1600の画像48を撮像できるものとする。つまり、水平方向の画素数2000、垂直方向の画素数1600の画像48を出力できるものとする。このような撮像能力を有する撮像素子45の撮像情報は、中央制御部40からの指令に従って、全画素モードと間引きモードの二つのモードのいずれかのモードで画像生成処理部46に取り込まれ、さらに、この画像生成処理部46、データ出力部47及び中央制御部40を経て、たとえば、UXGA規格(1600×1200画素)のUXGA画像49、XGA規格(1024×768画素)のXGA画像50、VGA規格(640×480画素)のVGA画像51、または、QVGA規格(320×240画素)のQVGA画像52のいずれかが作られる。詳細については後述する。
図5は、動画モードにおける出力画像サイズを示す図である。この図において、撮像素子45の撮像能力は、上記の静止画モードと同じ(最大で2000×1600の画像48を出力することができる)であるが、画像生成処理部46に取り込まれる際に「間引きモード」だけが用いられる点で上記の静止画モードと相違する。また、この画像生成処理部46、データ出力部47及び中央制御部40を経て、たとえば、QVGA規格(320×240画素)のQVGA画像54、L規格(170×144画素)のL画像55、M規格(128×96画素)のM画像56、または、S規格(96×80画素)のS画像57のいずれかが作られる点でも相違する。
このように、静止画モードにおいては、UXGA画像49、XGA画像50、VGA画像51、または、QVGA画像52のいずれかが出力され、また、動画モードにおいては、QVGA画像54、L画像55、M画像56、または、S画像57のいずれかが出力されるようになっており、結局、ユーザ(撮影者)の所望により、4種類のサイズの静止画(UXGA画像49、XGA画像50、VGA画像51、QVGA画像52)のいずれかをPROM42の撮影画像記憶部43に記憶保存したり、あるいは、4種類のサイズの動画(QVGA画像54、L画像55、M画像56、S画像57)のいずれかをPROM42の撮影画像記憶部43に記憶保存したりできるようになっている。
ここで、一般的なデジタルカメラ等の撮像装置においては、静止画や動画を撮影記録する際に、構図調整のためのモニタ画面(ファインダ画面ともいい、それらの画面に表示する画像のことをスルー画像ともいう。)を表示できるようになっており、このスルー画像としては、モニタ画面(本実施の形態では表示部36)の表示サイズが高々数インチ程度と小さいことに加え、被写体の動きをスムーズに再現するなどの要求から、たとえば、QVGA規格程度の小さな画像サイズのものが用いられているところ、本実施の形態でもこの仕様に従うものとし、つまり、静止画モードにおけるスルー画像はQVGA画像52であるものとし、また、動画モードにおけるスルー画像も同サイズのQVGA画像54であるものとする。
以上のことをまとめると、以下のとおりとなる。
<静止画モード>
記録可能な画像サイズは、UXGA画像49、XGA画像50、VGA画像51、QVGA画像52であり、画像のサイズは、UXGA画像49、XGA画像50、VGA画像51、QVGA画像52の順に小さくなる。スルー画像は、QVGA画像52である。
<動画モード>
記録可能な画像サイズは、QVGA画像54、L画像55、M画像56、S画像57であり、画像のサイズは、QVGA画像54、L画像55、M画像56、S画像57の順に小さくなる。スルー画像は、静止画モードと同じサイズのQVGA画像54である。
次に、全画素モードと間引きモードの詳細について説明する。
図6は、全画素モードの説明図である。全画素モードは静止画撮影時(静止画撮影のシャッタレリーズ時)のみに適用する。この図において、まず、画像生成処理部46は、撮像素子45の最大撮像能力の画像48のうち、中央制御部40から指定された範囲(AX1、AY1)の画像58を取り込む。次に、画像生成処理部46は、この画像58にダミーデータ59を付加して所定サイズ(AX2、AY2)の画像60を生成し、中央制御部40に出力する。中央制御部40は、この画像60を元に、ユーザによって選択された大きさの画像61(UXGA画像49、XGA画像50、VGA画像51、または、QVGA画像52に相当)を作り、その画像61をPROM42の撮影画像記憶部43に記憶保存する。
図7は、静止画撮影用の間引きモードの説明図である。詳細には、静止画撮影の際のスルー画像表示に用いられる間引きモードの説明図である。この図において、まず、画像生成処理部46は、撮像素子45の最大撮像能力の画像48のうち、中央制御部40から指定された範囲(BX1、BY1)の画像62を取り込む。次に、画像生成処理部46は、この画像62にダミーデータ63を付加して所定サイズ(BX2、BY2)の画像64を生成し、中央制御部40に出力する。中央制御部40は、この画像64を元に、静止画撮影用のスルー画像65(図4のQVGA画像52に相当)を作り、その画像65を表示部36に出力する。
ここで、全画素モードで用いられる「AX2」(図6参照)と、静止画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2」(図7参照)とを同じ値に設定することが望ましい。これは、画像生成処理部46における各モードの処理画像、すなわち、全画素モードの処理画像(画像60)と、静止画撮影用間引きモードの処理画像(画像64)のライン長(横方向の画素数)を揃えることを意味しており、そのようにすると、モードの違いにかかわらず、画像生成処理部46における処理動作の簡素化を図ることができる。
図8は、動画撮影用の間引きモードの説明図である。詳細には、動画撮影の際のスルー画像表示と保存用画像の生成に用いられる間引きモードの説明図である。この図において、まず、画像生成処理部46は、撮像素子45の最大撮像能力の画像48のうち、中央制御部40から指定された範囲(BX1、BY1)の画像66を取り込む。次に、画像生成処理部46は、この画像66にダミーデータ67を付加して所定サイズ(BX2、BY2)の画像68を生成し、中央制御部40に出力する。中央制御部40は、この画像68を元に、動画撮影用のスルー画像69(又は記録保存用の画像)(図5のQVGA画像54に相当)を作り、その画像69を表示部36に出力する(記録保存用の画像の場合はPROM42の撮影画像記憶部43に出力する)。
ここで、図8中に示す「BX2´」及び「BY2´」は、前記の静止画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2」及び「BY2」と同じものである。ダッシュ記号(´)を付したのは、動画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2」及び「BY2」と区別するためである。
さて、この動画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2」及び「BY2」の積(BX2×BY2)と、前記の静止画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2´」及び「BY2´」の積(BX2´×BY2´)は同値で、且つ、BX2はBX2´よりも小さい関係にある。つまり、次式(1)の二つの条件を共に満たす関係にある。
(条件1)BX2×BY2=BX2´×BY2´
(条件2)BX2<BX2´
・・・・(1)
この関係を満たすことにより、動画撮影時の被写体像の歪みを軽減(視覚的に見えにくく)することができる。その理由を説明する。
図9は、実施の形態における歪み軽減の説明図である。今、(a)に示すように、左から右に移動する縦長の被写体70を考える。この被写体70は説明の都合上、4つの正方形71〜74を積み重ねたものであるとし、且つ、各々の正方形71〜74ごとに、画像生成処理部46のライン処理が行われるものとする。
まず、対比のために、前記の式(1)の関係を満たさない場合を説明する。(b)はその説明図である。この図において、画像66にダミーデータ67を付加した処理対象画像(画像68)のBX2とBY2は、共にBX2´とBY2´と等値であり、条件2が満たされない。このような場合、画像66に写し込まれる被写体像75は、上記の被写体70と同様の4つの正方形76〜79を積み重ねたものとして描かれるが、それぞれの正方形76〜79の間には、処理対象画像(画像68)のライン長(BX2=BX2´)に対応する水平処理遅れ時間相当のずれ(水平方向のずれ)が生じる。ここで、「水平処理遅れ時間」とは、処理対象画像(画像68)の各ラインの処理に必要な時間であり、ラインを構成する画素数×画像生成処理部46の単位処理時間に相当する時間である。この水平処理遅れ時間は、ラインを構成する画素数が多いほど(ラインが長いほど)大きな値を示す。
これに対して、前記の式(1)の関係を満たした場合は、(c)に示すように、画像66にダミーデータ67を付加した処理対象画像(画像68)のBX2とBY2のうち、少なくともBX2はBX2´よりも小さいため、画像68のライン長が(b)よりも短くなり、結局、この場合の「水平処理遅れ時間」はBX2とBX2´の差の分だけ短縮されることになる。
したがって、(c)において画像66に写し込まれる被写体像80は、(b)と同様に、上記の被写体70と同じく4つの正方形81〜84を積み重ねたものとして描かれるものの、それぞれの正方形81〜84の間に生じる水平方向のずれ量、つまり、処理対象画像(画像68)のライン長(BX2<BX2´)に対応する水平処理遅れ時間相当のずれ量は、(b)に比べて小さくなり、それ故、被写体像80の歪みを軽減して視覚的に見えにくくすることができるのである。
ちなみに、図示の例でいえば、(b)の画像68のライン長(BX2´)に対して、(c)の画像68のライン長(BX2)がほぼ2対1の関係(BX2´:BX2=2:1)になっているので、(c)の画像68の被写体像80のずれ量は、(b)の画像68の被写体像75のずれ量の概ね1/2に軽減されるものと考えられる。
このように、前式(1)の条件2を満たしている限り、被写体像80の歪みを軽減して視覚的に見えにくくすることができるという効果が得られる。つまり、被写体像80の歪みを軽減するためには、前式(1)の条件2だけを満たしていればよく、歪み軽減に条件1は関与しない。この条件1は、静止画撮影時の間引きモードと動画撮影時の間引きモードとのフレームレート(時間あたりの画像データの枚数)を実質的同一にして、画像生成処理部46の制御を簡素化するための付加的条件である。すなわち、前式(1)の条件1を満たさない場合は、静止画撮影時の間引きモードの画像(図7の画像64)と、動画撮影時の間引きモードの画像(図8の画像68)との面積が異なることとなり、画像生成処理部46は、これらの面積相違の二つの画像64、68の各々について、異なるフレームレートで処理を実行しなければならず、それだけ処理が複雑になるところ、前式(1)の条件1を満たすようにすれば、両画像64、68のフレームレートを実質同一にして、画像生成処理部46における処理の簡素化を図ることができるからである。
したがって、前式(1)の二つの条件(条件1と条件2)を共に満たすことは、実施の形態のベストモードであって、本発明の主たる目的(被写体像80の歪みを軽減する)を達成するためには、前式(1)の条件2だけを満たしていればよいのである。
なお、前述の静止画撮影用の間引きモード(図7参照)と同様に、この動画撮影用の間引きモード(図7参照)においても、全画素モードで用いられる「AX2」(図6参照)と、動画撮影用の間引きモードで用いられる「BX2」(図8参照)とを同じ値に設定することが望ましい。前記と同様に、画像生成処理部46における各モードの処理画像、すなわち、全画素モードの処理画像(画像60)と、動画撮影用間引きモードの処理画像(画像68)のライン長(横方向の画素数)を揃えることができ、モードの違いにかかわらず、画像生成処理部46における処理動作の簡素化を図ることができる。
次に、撮影サイズデータテーブルについて説明する。
図10は、PROM42の撮影サイズ記憶部44に予め記憶保存されている撮影サイズデータテーブルの構造図である。この図において、静止画用撮影サイズデータテーブル85は、ユーザによる撮影サイズ選択によって択一的にセット(ハッチングは現在セット中のフラグを示す)される設定フラグフィールド85aと、複数の撮影サイズを格納する撮影サイズフィールド85bと、静止画撮影における全画素モードのサイズAX1、AY1、AX2及びAY2を格納する全画素モードフィールド85cと、静止画撮影における間引きモードのサイズBX1、BY1、BX2及びBY2を格納する間引きモードフィールド85dとを含む。ここで、この静止画用撮影サイズデータテーブル85は、撮影サイズごとの4つのレコードから構成されている。具体的には、第1レコードにはUXGAのサイズ情報(図4のUXGA画像49のサイズ情報)、第2レコードにはXGAのサイズ情報(図4のXGA画像50のサイズ情報)、第3レコードにはVGAのサイズ情報(図4のVGA画像51のサイズ情報)、第4レコードにはQVGAのサイズ情報(図4のQVGA画像52のサイズ情報)が格納されており、且つ、各レコードに共通の全画素モードのサイズ情報(AX1、AY1、AX2及びAY2)と間引きモードのサイズ情報(BX1、BY1、BX2及びBY2)とが格納されている。
なお、静止画用撮影サイズデータテーブル85におけるAX1は全画素モードの横方向の有効サイズ情報(AX1=1600)であり、AY1は全画素モードの縦方向の有効サイズ情報(AY1=1200)である。また、AX2は全画素モードの横方向の出力サイズ情報(AX2=2000)であり、AY2は全画素モードの縦方向の出力サイズ情報(AY2=1600)である。同様に、BX1は間引きモードの横方向の有効サイズ情報(BX1=800)であり、BY1は間引きモードの縦方向の有効サイズ情報(BY1=600)である。また、BX2は間引きモードの横方向の出力サイズ情報(BX2=2000)であり、BY2は間引きモードの縦方向の出力サイズ情報(BY2=800)である。
一方、動画用撮影サイズデータテーブル86も、ユーザによる撮影サイズ選択によって択一的にセット(ハッチングは現在セット中のフラグを示す)される設定フラグフィールド86aと、複数の撮影サイズを格納する撮影サイズフィールド86bと、動画撮影における間引きモードのサイズBX1、BY1、BX2及びBY2を格納する間引きモードフィールド86dとを含み、前記の静止画用撮影サイズデータテーブル85とは、全画素モードフィールド85cを含まない点で相違する。ここで、前記の静止画用撮影サイズデータテーブル85と同様に、この動画用撮影サイズデータテーブル86も、撮影サイズごとの4つのレコードから構成されている。具体的には、第1レコードにはQVGAのサイズ情報(図5のQVGA画像54のサイズ情報)、第2レコードにはLのサイズ情報(図5のL画像55のサイズ情報)、第3レコードにはMのサイズ情報(図5のM画像56のサイズ情報)、第4レコードにはSのサイズ情報(図5のS画像57のサイズ情報)が格納されており、且つ、各レコードに共通の間引きモードのサイズ情報(BX1、BY1、BX2及びBY2)が格納されている。
なお、動画用撮影サイズデータテーブル86におけるBX1は間引きモードの横方向の有効サイズ情報(BX1=800)であり、BY1は間引きモードの縦方向の有効サイズ情報(BY1=600)である。また、BX2は間引きモードの横方向の出力サイズ情報(BX2=1000)であり、BY2は間引きモードの縦方向の出力サイズ情報(BY2=1600)である。前記の静止画用撮影サイズデータテーブル85との相違はBX2とBY2の値にある。すなわち、前記の静止画用撮影サイズデータテーブル85のBX2は「2000」、BY2は「800」であるが、この動画用撮影サイズデータテーブル86のBX2は「1000」、BY2は「1600」である点で相違する。
前式(1)の関係は、静止画用撮影サイズデータテーブル85の「BX2」及び「BY2」と、動画用撮影サイズデータテーブル86の「BX2」及び「BY2」とに現れている。今、両者を区別するために、静止画用撮影サイズデータテーブル85の「BX2」と「BY2」を「BX2´」と「BY2´」ということにすると、BX2´=2000、BY2´=800であるから、その積(BX2´×BY2´)は「2000×800=1600000」になる。一方、動画用撮影サイズデータテーブル86の「BX2」及び「BY2」は、それぞれ1000と1600であるから、その積(BX2×BY2)も「1000×1600=1600000」になり、前式(1)の条件1を満足する。加えて、BX2=1000、BX2´=2000であり、BX2<BX2´であるから、前式(1)の条件2も満足する。
したがって、この二つのテーブルを用いることにより、前記のとおりの原理(図9参照)で、処理対象画像(画像68)の「水平処理遅れ時間」をBX2とBX2´の差の分だけ短縮し、被写体像80の歪みを軽減して視覚的に見えにくくすることができる。加えて、静止画撮影時と動画撮影時の間引きモードにおける両画像の面積を同一にすることができ、フレームレートを実質同一にして画像生成処理部46における処理の簡素化も図ることができる。
なお、以上の二つのテーブルに格納した値は、説明の便宜上の具体例を示すものに過ぎず、それらの値をもって、本件発明の技術思想の外縁を把握してはならない。撮像素子45の画素数や、表示部36の表示サイズ、及び、要求される保存画像の種別によっては、例示以外の多種多様な値が格納されることは当然である。要は前式(1)の関係を満たしていればよい。
次に、本実施の形態に係る携帯電話機30の具体的動作について説明する。
図11は、携帯電話機30の動作フローを示す図である。このフローにおいて、携帯電話機30の電源オンを検知すると(ステップS1の“YES”)、無線通信部31を起動して電話の着信待ち受け状態に移行し(ステップS2)、着信の有無を判定する(ステップS3)。そして、着信を判定した場合には、通話処理を実行し(ステップS4)、通話の終了と共に、再び待ち受け処理(ステップS2)と着信判定処理(ステップS3)に移行する。なお、通話処理については、本発明と直接の関連がなく、また、周知の技術でもあるため、説明を省く。
一方、着信を判定しなかった場合には、撮影機能の起動操作(たとえば、操作部37の静止画撮影キー又は動画撮影キーの押し下げ操作)であるか否かを判定し(ステップS5)、その判定結果が否定(NO)であれば、電源オフ操作であるか否かを判定し(ステップS6)、その判定結果も否定(NO)であれば、その他の操作(たとえば、電話の発呼操作や撮影済み画像の再生操作又は電話帳の登録操作等々)であるか否かを判定する(ステップS7)。そして、その他の操作である場合には、その操作に対応した処理を実行(ステップS8)した後、再び待ち受け処理(ステップS2)と着信判定処理(ステップS3)に移行し、または、電源オフ操作である場合には、電源オフ処理を実行(ステップS9)した後、フローを終了する。あるいは、撮影機能の起動操作である場合には、所定の撮影機能処理を実行(ステップS10)して撮影操作を完了すると、再び待ち受け処理(ステップS2)と着信判定処理(ステップS3)に移行する。
図12、図13は、撮影機能処理のフローを示す図である。このフローにおいて、撮影機能処理を開始すると、まず、前記の撮影機能の起動操作(図11のステップS5参照)が静止画撮影操作であったか否かを判定し(ステップS21)、静止画撮影操作であった場合には、出力設定処理Aを実行(ステップS22)する一方、静止画撮影操作でなかった場合、つまり、動画撮影操作であった場合には、出力設定処理Bを実行(ステップS23)する。
図14は、出力設定処理Aと出力設定処理Bのフローを示す図である。このフローにおいて、静止画撮影用の「出力設定処理A」では、まず、図10(a)の静止画用撮影サイズデータテーブル85を参照して、その設定フラグフィールド85aの中でフラグがセット(セット=1)されているレコードの撮影サイズ(ここではXGA)と、間引きモードのサイズ情報(BX1、BY1、BX2、BY2)とを読み出し(ステップS51)、撮像部38に出力する(ステップS52)。同様に、動画撮影用の「出力設定処理B」では、まず、図10(b)の動画用撮影サイズデータテーブル86を参照して、その設定フラグフィールド86aの中でフラグがセット(セット=1)されているレコードの撮影サイズ(ここではQVGA)と、間引きモードのサイズ情報(BX1、BY1、BX2、BY2)とを読み出し(ステップS61)、撮像部38に出力する(ステップS62)。
再び、図12のフローにおいて、出力設定処理A又は出力設定処理Bから間引きモードに関するサイズ情報の提供を受けた撮像部38は、そのサイズ情報を用いて間引きモードの画像(静止画撮影の場合は図7の画像65/動画撮影の場合は図8の画像69)を生成し、中央処理部40に出力する(ステップS24)。中央処理部40は、その画像(画像65又は画像69)を、中央制御部40に設けられている不図示の画像バッファに一時保存する(ステップS25)と共に、表示部36に出力し、構図確認用のスルー画像として表示する(ステップS26)。
しかる後、ユーザによるシャッタ操作(操作部37のシャッタキーの押し下げ操作)を判定する(ステップS27の“YES”)と、図13に進んで、静止画撮影であるか否かを判定し(ステップS37)、静止画撮影である場合には、図10(a)の静止画用撮影サイズデータテーブル85を参照して、全画素モードのサイズ情報(AX1、AY1、AX2、AY2)を読み出し(ステップS38)、撮像部38に出力する(ステップS39)。撮像部38は、その全画素モードのサイズ情報を用いて全画素モードの画像(図6の画像61)を生成し、中央処理部40に出力する(ステップS40)。中央処理部40は、その画像61を画像バッファに一時保存する(ステップS41)と共に、PROM42の撮影画像記憶部43に撮影済みの静止画像として記憶し(ステップS42)、さらに、必要であれば、その撮影済みの静止画像を表示部36に出力し、撮影後の確認画像として表示(ステップS43)した後、再び、図12の出力設定処理A(ステップS22)に復帰する。
一方、図13のステップS37の判定結果が否定(NO)であった場合、すなわち、静止画撮影ではなく動画撮影であった場合、撮像部38は、先の出力設定処理Bで取り込んでおいた動画用間引きモードのサイズ情報(BX1、BY1、BX2、BY2)に対応した画像(図8の画像69)を中央処理部40に出力する(ステップS44)。中央処理部40は、その画像69を画像バッファに一時保存し(ステップS45)、動画の撮影終了を判定(ステップS46)するまで、ステップS45をループする。そして、動画の撮影終了を判定すると、画像バッファに一時保存されていた動画データを用いて動画ファイルを生成し、その動画ファイルを、PROM42の撮影画像記憶部43に撮影済みの動画像として記憶する(ステップS47)と共に、必要であれば、その撮影済み動画像を表示部36に出力し、撮影後の確認画像として表示(ステップS48)した後、再び、図12の出力設定処理B(ステップS23)に復帰する。
再度、図12に戻り、ステップS27でシャッタ操作が判定されなかったときには、ユーザによる静止画撮影又は動画撮影への切替が行われたか否かを判定する(ステップS28)。そして、切替が行われた場合には、それが静止画への切替であるか否かを判定し(ステップS33)、静止画への切替であった場合には、図14(a)の出力設定処理Aを実行し、静止画への切替でなかった場合、つまり、動画への切替であった場合には、図14(b)の出力設定処理Bを実行する。
または、ステップS28で切替が判定されなかった場合は、次に、ユーザによる撮影サイズの変更操作が行われたか否かを判定する(ステップS29)。撮影サイズの変更操作とは、静止画撮影における現在の撮影サイズ(図10(a)ではXGA)を他の撮影サイズに変更する操作のことをいう。または、動画撮影における現在の撮影サイズ(図10(b)ではQVGA)を他の撮影サイズに変更する操作のことをいう。撮影サイズの変更操作が行われた場合には、変更された撮影サイズの設定フラグをセット(1)する(ステップS34)と共に、それ以外の設定フラグをリセット(0)(ステップS35)する。
ここで、設定フラグとは、図10の静止画用撮影サイズデータテーブル85の設定フラグフィールド85aのデータ又は動画用撮影サイズデータテーブル86の設定フラグフィールド86aのデータのことである。ステップS34及びステップS36では、静止画撮影の場合に、静止画用撮影サイズデータテーブル85の変更先の設定フラグフィールド85aに“1”を書き込むと共に、それ以外の設定フラグフィールド85aに“0”書き込み、動画撮影の場合に、動画用撮影サイズデータテーブル86の変更先の設定フラグフィールド86aに“1”を書き込むと共に、それ以外の設定フラグフィールド86aに“0”書き込む。
その後、静止画撮影であるか否かを判定し(ステップS36)、静止画撮影であれば、図14(a)の出力設定処理Aを実行し、静止画撮影でなければ、つまり、動画撮影であれば、図14(b)の出力設定処理Bを実行する。
または、ステップS29で撮影サイズの変更操作が判定されなかった場合は、次に、ユーザによる撮影機能終了操作が行われたか否かを判定する(ステップS30)。終了操作が行われた場合は、図11の待ち受け処理(ステップS2)に復帰し、終了操作が行われなかった場合は、その他の操作(たとえば、撮影条件の設定変更操作等々)が行われたか否かを判定し(ステップS31)、その判定結果が否定(NO)の場合には、まだ、撮影機能継続中であると判断して、再びステップS27のシャッタ操作判定に戻る一方、その他の操作が行われた場合には、その操作に対応した処理を実行(ステップS32)した後、同様に、まだ、撮影機能継続中であると判断して、再びステップS27のシャッタ操作判定に戻る。
以上のとおりの構成としたから、本実施の形態に係る携帯電話機30によれば、前式(1)の「条件2」を満たすことにより、撮像素子45のローリングシャッタ動作に起因する、動画像の被写体ブレを軽減して良質の動画像を得ることができるという格別の効果が得られる。また、前式(1)の「条件1」も満たすようにすれば、さらに、静止画撮影時の間引きモード画像と動画撮影時の間引きモード画像の面積を同一にすることができ、画像生成処理部46におけるフレームレートを実質同一にして、処理の簡素化を図ることができるという効果も得られる。
なお、有効サイズ情報及び出力サイズ情報の値は本実施の形態で使用した値(図10参照)に限らず、前式(1)の条件2を満たす値、あるいは、前式(1)の条件1と条件2を共に満たす値であれば任意である。
実施の形態に係るカメラ付き携帯電話機の構成図である。 撮像部38の構成図である。 撮像部38の動作概念図である。 静止画モードにおける出力画像サイズを示す図である。 動画モードにおける出力画像サイズを示す図である。 全画素モードの説明図である。 静止画撮影用の間引きモードの説明図である。 動画撮影用の間引きモードの説明図である。 実施の形態における歪み軽減の説明図である。 撮影サイズデータテーブルの構造図である。 携帯電話機30の動作フローを示す図である。 撮影機能処理のフローを示す図(1/2)である。 撮影機能処理のフローを示す図(2/2)である。 出力設定処理Aと出力設定処理Bのフローを示す図である。 CCDセンサとCMOSセンサの構造模式図である。 カメラブレを発生したときのローリングシャッタのイメージ図である。 従来技術の概念図である。
符号の説明
30 携帯電話機(撮像装置)
40 中央制御部(制御手段、判別手段、指定手段、指定制御手段、コンピュータ)
45 撮像素子(撮像手段)
46 画像生成処理部(画像生成処理手段)
47 データ出力部(出力手段)

Claims (2)

  1. 被写体からの光を電気信号に変換して出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された電気信号をデジタル化および画像生成処理して縦方向複数行×横方向複数列構成の画像データを生成する画像生成処理手段と、
    前記画像生成処理手段によって生成された画像データを行単位に出力する出力手段とを備える撮像装置であって、
    該撮像装置の撮影態様が静止画撮影であるか動画撮影であるかを判別する判別手段と、
    前記出力手段から出力される画像データの横方向サイズを指定する指定手段と、
    前記判別手段の判別結果が静止画撮影である場合の画像データの横方向サイズに対して前記判別手段の判別結果が動画撮影である場合の画像データの横方向サイズが短くなるように前記指定手段に指定させると共に、前記判別手段の判別結果が静止画撮影である場合の画像データの面積と、前記判別手段の判別結果が動画撮影である場合の画像データの面積とが一致するように、前記動画撮影用画像データの横方向サイズと縦方向サイズとを前記指定手段に指定させる指定制御手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 被写体からの光を電気信号に変換して出力する撮像手段と、
    前記撮像手段から出力された電気信号をデジタル化および画像生成処理して縦方向複数行×横方向複数列構成の画像データを生成する画像生成処理手段と、
    前記画像生成処理手段によって生成された画像データを行単位に出力する出力手段とを備える撮像装置のプログラムであって、
    コンピュータに、
    該撮像装置の撮影態様が静止画撮影であるか動画撮影であるかを判別する機能と、
    前記出力手段から出力される画像データの横方向サイズを指定する機能と、
    前記撮影態様が静止画撮影である場合の画像データの横方向サイズに対して前記撮影態様が動画撮影である場合の画像データの横方向サイズが短くなるように指定させると共に、前記撮影態様が静止画撮影である場合の画像データの面積と、前記撮影態様が動画撮影である場合の画像データの面積とが一致するように、前記動画撮影用画像データの横方向サイズと縦方向サイズとを指定させる機能と
    を実現させるためのプログラム。
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