JP2014064094A - 撮像装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

撮像装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】EVFを介して撮影者により視認される被写体像の視認性向上とEVFに着目した低消費電力化とを両立させることができるようにする。
【解決手段】EVF(電子ビューファインダ)を備えた撮像装置は、EVFのファインダ光路中に挿抜可能な拡大用レンズと、ファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させる拡大用レンズ駆動部と、EVFの表示部に表示させる表示画像を撮像画像から生成する画像生成部と、ファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させるように拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、拡大用レンズの挿抜に応じて異なる表示画像を撮像画像から生成するように画像生成部を制御する制御部とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子ビューファインダを備えた撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置においては、低消費電力化が望まれている。特に、電力供給に限りがあるバッテリー駆動の携帯型の撮像装置においては、静止画撮影枚数や動画撮影時間を増やす等の目的のために、それが強く望まれている。
撮像装置の低消費電力化に関しては、次のような技術が知られている。
例えば、デジタルカメラにおいて、指定された解像度に対して固体撮像センサの使用する領域を変更できるようにした技術が知られている(例えば特許文献1参照)。このカメラでは、解像度を低くした場合に、その解像度に合わせて撮影で使用する領域だけを使用して撮影を行うので、消費電力を下げることが可能である。
一方、撮像装置においては、EVF(Electronic View Finder:電子ビューファインダ)を備えた撮像装置がある。EVFは、撮像素子により撮像された被写体像に応じた画像データをファインダ内の表示部に表示する構成を有する。そのため、撮像素子により撮像される被写体像をファインダへ導くための光学系を設けることなく、撮像素子により撮像される被写体像と、ファインダを介して撮影者により視認される被写体像とを同じにすることが可能である。
EVFを備えた撮像装置に関しては、次のようなデジタルカメラが知られている。
例えば、EVFが所定の解像度と所定の更新レートに設定される第1の表示モードと、EVFが第1の表示モードの所定の解像度よりも低く、かつ、第1の表示モードの所定の更新レートよりも高い状態である第2の表示モードと、に切り換え可能なデジタルカメラが知られている(例えば特許文献2参照)。このカメラでは、選択された撮影シーンに応じて、第1の表示モードと第2の表示モードとのいずれかに自動的に切り替えられる。例えば、選択されたポートレートモードに応じて第1の表示モードに切り替えられ、選択されたスポーツモードに応じて第2の表示モードに切り替えられる。
特開2006−74677号公報 特開2006−25008号公報
特許文献2に記載のデジタルカメラのようにEVFの解像度の切り替えが行われる撮像装置においては、EVFを介して撮影者により視認される被写体像の視認性向上とEVFに着目した低消費電力化とを両立させた撮像装置は未だ実現されていない。
なお、特許文献2に記載されているようなデジタルカメラでは、選択された撮影シーンに応じてEVFの解像度が切り替わることに伴い、EVFを介して撮影者により視認される被写体像のサイズが変わることになる。そのため、使用上、撮影者に違和感を与える虞があり、視認性が良いとは言えない。また、特許文献1に記載されているようなデジタルカメラでは、固体撮像センサに着目した低消費電力化は行われているものの、EVFに着目した低消費電力化は行われていない。そのため、特許文献1に記載されているような技術を適用しても、EVFに着目した低消費電力化を実現することはできない。
本発明は、上記実情に鑑み、EVFを介して撮影者により視認される被写体像の視認性向上とEVFに着目した低消費電力化とを両立させることができる、撮像装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る撮像装置は、電子ビューファインダを備えた撮像装置において、前記電子ビューファインダのファインダ光路中に挿抜可能な拡大用レンズと、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿抜させる拡大用レンズ駆動部と、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像を撮像画像から生成する画像生成部と、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿抜させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、前記拡大用レンズの挿抜に応じて異なる表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る撮像装置は、上記第1の態様において、前記異なる表示画像は、異なる解像度の表示画像である、ことを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る撮像装置は、上記第2の態様において、さらに、前記撮像装置は、撮影準備動作を指示するための第1の操作部と、記録用画像の撮像を指示するための第2の操作部と、を具備し、前記制御部は、前記第1の操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、前記第2の操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る撮像装置は、上記第1の態様において、さらに、前記撮像装置は、マクロモードを指示するためのマクロ操作部と、デジタルズームを指示するためのデジタルズーム操作部と、前記撮影レンズのテレ動作又はワイド動作を指示するための光学ズーム操作部と、を具備し、前記制御部は、前記デジタルズーム操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、前記マクロ操作部又は前記光学ズーム操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る撮像装置は、上記第1の態様において、さらに、前記撮像装置は、動作モードを指示するための動作モード操作部、を具備し、前記制御部は、前記動作モード操作部による特定の動作モードの指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る撮像装置は、上記第5の態様において、前記特定の動作モードは、動きの早い被写体の撮影に適した動作モード、又は、動画撮影を可能にする動作モードである、ことを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る撮像装置は、上記第1の態様において、前記撮像画像の取得に用いられる撮像素子は、隣接する複数の画素の電荷を加算して読み出す画素加算読み出しモードと全画素に対応する電荷を読み出す全画素読み出しモードとを含む複数の駆動モードを有する撮像素子であり、前記制御部は、前記撮像素子が画素加算読み出しモードで駆動する場合に、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、前記撮像素子が全画素読み出しモードで駆動する場合に、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、ことを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る撮像装置は、電子ビューファインダを備えた撮像装置において、前記電子ビューファインダのファインダ光路中に挿抜可能な拡大用レンズと、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズが挿抜されたことを検出する拡大用レンズ検出部と、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像を撮像画像から生成する画像生成部と、前記拡大用レンズ検出部の検出結果に応じて異なる解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る撮像装置は、上記第1乃至8の何れか一つの態様において、前記表示部は、液晶表示部又は有機EL表示部である、ことを特徴とする。
本発明の第10の態様に係る画像処理方法は、コンピュータが、電子ビューファインダのファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させ、前記拡大用レンズの挿抜に応じて、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像として異なる解像度の表示画像を撮像画像から生成する、処理を実行することを特徴とする。
本発明の第11の態様に係る画像処理プログラムは、コンピュータに、電子ビューファインダのファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させ、前記拡大用レンズの挿抜に応じて、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像として異なる解像度の表示画像を撮像画像から生成する、処理を実行させることを特徴とする。
開示の装置、方法、及びプログラムは、EVFを介して撮影者により視認される被写体像の視認性向上とEVFに着目した低消費電力化とを両立させることができる、という効果を奏する。
第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの背面斜視図である。 第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの構成例を示す図である。 ASICのシステム構成例を示す図である。 第1センサ及び第2センサの配置例を説明する第1の図である。 第1センサ及び第2センサの配置例を説明する第2の図である。 第1センサ及び第2センサの配置例を説明する第3の図である。 第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの動作例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラのEVF表示動作の詳細を示すフローチャートである。 通常モードによるEVF表示処理の詳細を示すフローチャートである。 低消費電力モードによるEVF表示処理の詳細を示すフローチャートである。 通常モードによるEVF表示時と低消費電力モードによるEVF表示時とを比較する図である。 通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、他の検出の有無に応じても行われるようにしたときの動作例を示す第1のフローチャートである。 通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、他の検出の有無に応じても行われるようにしたときの動作例を示す第2のフローチャートである。 通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、他の検出の有無に応じても行われるようにしたときの動作例を示す第3のフローチャートである。 第2の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラのEVF表示動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施形態>
はじめに、図1乃至6を用いて、第1の実施形態に係る撮像装置の構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの背面斜視図である。なお、本実施形態では、このデジタルカメラを、撮影レンズ内蔵式のデジタルカメラとするが、撮影レンズ交換式のデジタルカメラとしてもよい。
図1に示したように、デジタルカメラ100は、上面に、EVF101、電源ボタン102、レリーズボタン103を備える。なお、レリーズボタン103は、第1の操作部と第2の操作部の一例である。
EVF101は、撮影者により覗かれるファインダ接眼部101aを備え、撮影者が合焦対象や構図の決定等を行う際に使用される。なお、本実施形態では、EVF101を、デジタルカメラ100から取り外し可能な外付型のEVFとするが、デジタルカメラ100に内蔵される内蔵型のEVFとしてもよい。
電源ボタン102は、デジタルカメラ100の電源をオンする指示またはオフする指示を行うためのボタンである。電源ボタン102においては、それが押下される毎に電源をオンする指示またはオフする指示が交互に行われる。
レリーズボタン103は、撮影準備動作の指示、撮影動作(記録用画像の撮像)の指示を行うためのボタンである。レリーズボタン103は二段階式のボタンであり、それが一段階目まで押下されると(半押しされると)撮影準備動作の指示が行われ、二段階目まで押下されると(全押しされると)撮影動作の指示が行われる。
また、デジタルカメラ100は、側面に、ビデオ出力端子104、図示しないUSB(Universal Serial Bus)端子等を備える。
ビデオ出力端子104は、例えばテレビジョン等の外部表示装置へ撮影画像を表示する際に、ビデオケーブルが接続されて使用される。
図示しないUSB端子は、例えばPC(Personal Computer)等の外部装置との間で通信を行う際に、USBケーブルが接続されて使用される。
また、デジタルカメラ100は、背面に、ズームボタン105、表示切替ボタン106、モードダイヤル107、十字ボタン108、OKボタン109、メニューボタン110、削除ボタン111、背面液晶パネル112を備える。なお、モードダイヤル107は、動作モード操作部の一例である。
ズームボタン105は、ワイド(Wide)ボタン105a、テレ(Tele)ボタン105bを有する。なお、ズームボタン105は光学ズーム操作部の一例であり、ワイドボタン105aはマクロ操作部の一例であり、テレボタン105bはデジタルズーム操作部の一例である。ワイドボタン105aは、撮影レンズを広角側へ移動させる指示(撮影レンズのワイド動作の指示)、又は、動作モードをマクロモードへ切り替える指示を行うためのボタンである。ワイドボタン105aにおいては、その押下に応じて撮影レンズを広角側へ移動させる指示が行われ、撮影レンズが最広角側へ移動した後もワイドボタン105aが押下され続けられると、動作モードをマクロモードへ切り替える指示が行われる。テレボタン105bは、撮影レンズを望遠側へ移動させる指示(撮影レンズのテレ動作の指示)、又は、デジタルズーム(電子ズーム)による拡大を指示するためのボタンである。テレボタン105bにおいては、その押下に応じて撮影レンズを望遠側へ移動させる指示が行われ、撮影レンズが最望遠側へ移動した後もテレボタン105bが押下され続けられると、デジタルズームによる拡大が指示される。
表示切替ボタン106は、表示先をEVF101又は背面液晶パネル112へ切り替える指示を行うためのボタンである。表示切替ボタン106においては、それが押下される毎に、表示先をEVF101又は背面液晶パネル112へ切り替える指示が交互に行われる。これにより、その切り替えに応じた表示先に例えば画像等が表示される。
モードダイヤル107は、動作モードを切り替える指示を行うためのものである。本実施形態では、モードダイヤル107の回転位置により、静止画撮影モード、動画撮影モード、スポーツモード、再生モードを含む複数の動作モードの中から一つの動作モードへ切り替える指示が行われる。なお、静止画撮影モードは静止画撮影を可能にする動作モードであり、動画撮影モードは動画撮影を可能にする動作モードであり、スポーツモードは動きの早い被写体の撮影に適した動作モードであり、再生モードは後述の記録媒体に記録された撮影画像の再生を可能にする動作モードである。
十字ボタン108は、上下左右の4方向に操作することにより、背面液晶パネル112に表示された被選択対象(例えばメニュー項目など)を選択する指示を行うためのボタンである。
OKボタン109は、十字ボタン108により選択された被選択対象を確定する指示を行うためのボタンである。
メニューボタン110は、背面液晶パネル112にメニュー画面を表示する指示を行うためのボタンである。メニュー表示中は、上記OKボタン109による確定指示を解除する働きを指示をするためのボタンである。
削除ボタン111は、記録媒体に記録された撮影画像の中から十字ボタン108とOKボタン109により選択、確定された一つ以上の撮影画像を削除する指示を行うためのボタンである。
背面液晶パネル112は、画像、メニュー画面等を表示する表示部である。
図2は、デジタルカメラ100の構成例を示す図である。
図2に示したように、デジタルカメラ100は、撮影レンズ121、レンズシャッター122、CCD(Charge Coupled Device)123、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)124、EVF101、操作部125、電源部126、ビデオ出力端子104、背面液晶パネル表示制御部127、背面液晶パネル112、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)128、FLASHメモリ129、記録媒体130、撮影レンズ制御部131、露光機構132、絞り機構133を含む。
撮影レンズ121は、CCD123の受光面に被写体像を形成するためのレンズ群であり、フォーカスレンズ(焦点調節用レンズ)、ズームレンズ(変倍用レンズ)を含む。
レンズシャッター122は、複数の羽根を開閉させて露光を行う方式のシャッターであり、CCD123の受光面に形成される被写体像の光量を制限する絞りも兼ねる。
CCD123は、受光面に形成された被写体像をアナログ電気信号に変換し、CDS(Correlated Double Sampling)、AGC(Automatic Gain Control)等の処理を行う。なお、CCD123は撮像素子の一例であり、CCD123の代わりに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の他の種類の撮像素子を用いるようにしてもよい。
ASIC124は、図3を用いて後述するように、画像処理、入出力(I/O)処理、各部の制御処理など、各種の処理を行う。
EVF101は、EVFパネル表示制御部134、EVFパネル135、標準用EVFレンズ136、拡大用EVFレンズ137、EVFレンズ制御部138、第1センサ139、第2センサ140を含む。なお、拡大用EVFレンズ137は拡大用レンズの一例であり、EVFレンズ制御部138は拡大用レンズ駆動部の一例であり、第1センサ139と第2センサ140は拡大用レンズ検出部の一例である。
EVFパネル表示制御部134は、ASIC124により出力される制御信号及び表示データ(例えば高解像度画像データや低解像度画像データ等)に基づいて、EVFパネル135の表示制御を行う。
EVFパネル135は、例えば液晶パネルであり、EVFパネル表示制御部134の制御の下に、表示データに応じた表示(例えば高解像度画像や低解像度画像等の表示)を行う。
標準用EVFレンズ136は、EVFパネル135に表示された画像をアイポイント141に形成するためのレンズである。なお、アイポイント141とは、仕様により定められた、ファインダ接眼部101aを覗く撮影者の目の位置である。
拡大用EVFレンズ137は、EVF101のファインダ光路中に挿抜可能であり、標準用EVFレンズ136によりアイポイント141に形成される画像を拡大するためのレンズである。これにより、拡大用EVFレンズ137がファインダ光路中から抜出されているときに標準用EVFレンズ136によりアイポイント141に形成される画像は、拡大用EVFレンズ137がファインダ光路中に挿入されることによって、拡大されることになる。本実施形態では、EVFパネル135に高解像度画像が表示され且つファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出されているときにアイポイント141に形成される画像の大きさと、EVFパネル135に低解像度画像が表示され且つファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が挿入されているときにアイポイント141に形成される画像の大きさとが同じになるように構成されている。
EVFレンズ制御部138は、ASIC124により出力される制御信号に基づいて、ファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137を挿抜させるための制御を行う。
第1センサ139は、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出されたことを検出するためのセンサであり、検出結果をASIC124へ出力する。
第2センサ140は、ファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が挿入されたことを検出するためのセンサであり、検出結果をASIC124へ出力する。
なお、第1センサ139及び第2センサ140の配置位置に関しては、図4、図5、図6を用いて後述する。
操作部125は、電源ボタン102、レリーズボタン103、ズームボタン105(ワイドボタン105a、テレボタン105b)、表示切替ボタン106、モードダイヤル107、十字ボタン108、OKボタン109、メニューボタン110、削除ボタン111を含む複数の操作部材を有し、これらの操作部材の操作状態を検出し、その検出結果をASIC124へ出力する。
電源部126は、電源管理を行う。電源部126は、例えば、図示しない電池(一次電池、二次電池)の残量を検出し、その検出結果をASIC124へ出力する。また、電源部126は、例えば、ASIC124により出力される制御信号に基づいて、各部への電源供給を制御する。
ビデオ出力端子104は、ASIC124により出力されるビデオ信号を外部へ出力するための端子である。
背面液晶パネル表示制御部127は、ASIC124により出力される制御信号及び表示データ(例えば画像データ)に基づいて、背面液晶パネル112の表示制御を行う。
背面液晶パネル112は、背面液晶パネル表示制御部127の制御の下に、表示データに応じた表示(例えば画像表示)を行う。
SDRAM128は、ASIC124内で処理されるデータを一次記憶するメモリである。例えば、ASIC124内の後述のA/D変換部により出力される画像データや、ASIC124内の後述の画像処理部による処理中の画像データ等を一次記憶する。
FLASHメモリ129は、ASIC124内の後述のCPUにより実行されるプログラムや、そのプログラムの実行中に使用される各種データ等を記憶している。
記録媒体130は、デジタルカメラ100に着脱自在なメモリカード等の記録媒体であり、撮影画像を記録する。なお、記録媒体130は、着脱自在なものに限らず、デジタルカメラ100に内蔵される不揮発性メモリやハードディスク等であっても良い。
撮影レンズ制御部131は、ASIC124により出力される制御信号に基づいて、撮影レンズ121(フォーカスレンズ、ズームレンズ)の駆動を制御する。
露光機構132は、ASIC124により出力される露光に関する制御信号に基づいて、レンズシャッター122の駆動を制御する。これにより、露光が制御される。
絞り機構133は、ASIC124により出力される絞りに関する制御信号に基づいて、レンズシャッター122の駆動を制御する。これにより、絞りが制御される。
図3は、ASIC124のシステム構成例を示す図である。
図3に示したように、ASIC124は、A/D変換部141、画像処理部142、表示制御部143、メカトロ制御部144、USB通信部145、I/O部146、メモリI/O部147、CPU148と、その各部が接続されるデータバス149とを含み、各部が互いにデータの送受が可能なように構成されている。なお、画像処理部142は画像生成部の一例であり、CPU148は制御部の一例である。
A/D変換部141は、CCD123により出力されたアナログ電気信号である画像データを、デジタル電気信号である画像データに変換する。なお、A/D変換部141により出力されたデジタル電気信号である画像データ(撮像画像の画像データ)は、メモリI/O部147を介してSDRAM128に一次記憶される。
画像処理部142は、各種の画像処理を行う。例えば、A/D変換部141により出力されてSDRAM128に一次記憶された画像データから、EVFパネル135に表示する高解像度画像や低解像度画像の画像データを生成する。また、例えば、A/D変換部141により出力されてSDRAM128に一次記憶された画像データから、背面液晶パネル112に表示する画像の画像データを生成する。また、例えば、A/D変換部141により出力されてSDRAM128に一次記憶された画像データから、ビデオ信号用の画像データを生成する。
表示制御部143は、表示先に応じた表示制御処理を行う。例えば、表示先がEVFパネル135である場合には、対応する制御信号および表示データ(例えば高解像度画像データや低解像度画像データ)をEVFパネル表示制御部134へ出力する。また、例えば、表示先が背面液晶パネル112である場合には、対応する制御信号および表示データを背面液晶パネル表示制御部127へ出力する。また、例えば、表示先がテレビジョン等の外部表示装置(ビデオ出力端子104にビデオケーブルを介して接続された外部表示装置)である場合には、表示データをビデオ信号に変換し、ビデオ出力端子104へ出力する。
メカトロ制御部144は、撮影レンズ121(フォーカスレンズ、ズームレンズ)の駆動、レンズシャッター122の駆動、拡大用EVFレンズ137の駆動等のメカトロ制御処理を行う。例えば、撮影レンズ121(フォーカスレンズ、ズームレンズ)の駆動を制御するために、撮影レンズ制御部131へ制御信号を出力する。また、例えば、露光のためのレンズシャッター122の駆動を制御するために、露光機構132へ制御信号を出力する。また、例えば、絞りのためのレンズシャッター122の駆動を制御するために、絞り機構133へ制御信号を出力する。また、例えば、拡大用EVFレンズ137の駆動を制御するために、EVFパネル表示制御部134へ制御信号を出力すると共に、第1センサ139及び第2センサ140により出力される検出結果を受信する。
USB通信部145は、図示しないUSB端子にUSBケーブルを介して接続された外部装置(例えばPC)との間で通信を行う。
I/O部146は、操作部125、電源部126、又は記録媒体130との間でのデータの入出力を制御する。
メモリI/O部147は、SDRAM128との間でのデータの入出力を制御する。
CPU148は、FLASHメモリ129に記憶されているプログラムを読み出し実行することによって、デジタルカメラ100全体の動作を制御する。
なお、デジタルカメラ100は、制御、演算、記憶、入力、出力の機能要素を含むことから、コンピュータを含む撮像装置でもある。
図4、図5、図6は、第1センサ139及び第2センサ140の配置例を説明する図である。
図4、図5、図6において、その各図上段は、拡大用EVFレンズ137に対する第1センサ139及び第2センサ140の配置例を示す。但し、その各図上段においては、図の手前側をアイポイント側とし、図の奥側をEVFパネル135側とする。また、その各図上段において、実線により示す拡大用EVFレンズ137及びその保持枠137aは、拡大用EVFレンズ137が退避位置に存在する状態を示し、点線により示す拡大用EVFレンズ137及びその保持枠137aは、拡大用EVFレンズ137が挿入位置に存在する状態を示す。ここで、退避位置とは、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が完全に脱出された状態のときの位置を示す。また、挿入位置とは、ファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が完全に挿入された状態のときの位置を示す。
図4、図5、図6において、その各図下段は、拡大用EVFレンズ137の位置に応じた第1センサ139及び第2センサ140の出力例(検出結果例)を示す。なお、その各図下段において、「退避位置」、「挿入位置」は、上述のとおりである。また、「移動中」は、拡大用EVFレンズ137が、「退避位置」から「挿入位置」へ、又は、「挿入位置」から「退避位置」へ移動中である状態を示す。
図4に示した配置例では、拡大用EVFレンズ137が「退避位置」に存在する場合には、第1センサ139がON、第2センサ140がOFFという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「移動中」である場合には、第1センサ139及び第2センサ140が共にONという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「挿入位置」に存在する場合には、第1センサ139がOFF、第2センサ140がONという検出結果が得られる。
図5に示した配置例では、拡大用EVFレンズ137が「退避位置」に存在する場合には、第1センサ139がON、第2センサ140がOFFという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「移動中」である場合には、第1センサ139がON、第2センサ140がOFFという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「挿入位置」に存在する場合には、第1センサ139がOFF、第2センサ140がONという検出結果が得られる。
図6に示した配置例では、拡大用EVFレンズ137が「退避位置」に存在する場合には、第1センサ139がON、第2センサ140がOFFという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「移動中」である場合には、第1センサ139及び第2センサ140が共にOFFという検出結果が得られる。拡大用EVFレンズ137が「挿入位置」に存在する場合には、第1センサ139がOFF、第2センサ140がONという検出結果が得られる。
例えば、これらの配置例の何れかを採用することにより、第1センサ139及び第2センサ140の検出結果に応じて、拡大用EVFレンズ137が「退避位置」又は「挿入位置」に存在するのか、或いは「移動中」であるのかの判定が可能となる。
なお、第1センサ139及び第2センサ140の配置は、これらの配置例に限らず、ファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が挿抜されたことを検出可能であるならば、他の配置例を採用してもよい。また、本実施形態では、第1センサ139と第2センサ140という2つのセンサを用いてファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が挿抜されたことを検出するようにしているが、一つのみのセンサを用いて、それを検出するようにしてもよい。図6で、さらに、第一センサと、第二センサとの間に移動中を検出する第3センサを設けることで、より精度良く拡大用EVFレンズ137の位置を検出できる。
コストが上がるが、分解能の高いリニアセンサを設けることで、より高精度にレンズ位置を検出することも可能である。
次に、図7乃至図11を用いて、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100の動作例について説明する。なお、本動作例においては、デジタルカメラ100の動作モードがモードダイヤル107により静止画撮影モードにされているものとする。
図7は、デジタルカメラ100の動作例を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートは、CPU148がFLASHメモリ129に記憶されているプログラムを読み出し実行することによって行われるものである。
図7に示したように、本動作が開始すると、CPU148は、デジタルカメラ100の電源がオン状態であるか否かを判定する(S11)。なお、CPU148は、デジタルカメラ100の電源がオフ状態であるときに電源ボタン102の押下を検出すると、デジタルカメラ100の電源をオン状態へ移行し、デジタルカメラ100の電源がオン状態であるときに電源ボタン102の押下を検出すると、デジタルカメラ100の電源をオフ状態へ移行する。
S11の判定において、その判定結果がNoの場合、CPU148は、本動作を終了し、再度電源ボタン102が押下されるまで待機状態となる。
一方、S11の判定結果がYesの場合、CPU148は、表示先がEVFパネル135であるか、又は、それ以外(例えば背面液晶パネル112や外部表示装置)であるかを判定する(S12)。なお、この判定は、次のようにして行われる。ビデオ出力端子104に外部表示装置(例えばテレビジョン)が接続されている場合、CPU148は、表示先が外部表示装置(すなわちEVFパネル135以外)であると判定する。一方、ビデオ出力端子104に外部表示装置が接続されておらず且つデジタルカメラ100の電源がオン状態であるときに、表示切替ボタン106の押下を一度も検出しなかった場合または偶数回検出していた場合、CPU148は、表示先が背面液晶パネル112(すなわちEVFパネル135以外)であると判定する。或いは、ビデオ出力端子104に外部表示装置が接続されておらず且つデジタルカメラ100の電源がオン状態であるときに表示切替ボタン106の押下を奇数回検出していた場合、CPU148は、表示先がEVFパネル135であると判定する。
S12の判定において、その判定結果がEVFパネル135以外である場合、CPU148は、EVFパネル135以外へ表示を行うというEVF以外の表示動作を行う(S13)。
一方、S12の判定結果がEVFパネル135である場合、CPU148は、EVFパネル135へ表示を行うというEVF表示動作を行う(S14)。なお、このEVF表示動作の詳細は、図8を用いて後述する。
S13又はS14の後は、処理がS11へ戻る。
図8は、EVF表示動作(S14)の詳細を示すフローチャートである。
なお、本動作例では、デジタルカメラ100の動作モードがモードダイヤル107により静止画撮影モードにされているとしたことから、このEVF表示動作では、後述するように、EVFパネル135にスルー画像が表示される。スルー画像とは、CCD123の受光面に形成されている被写体像に応じた画像をリアルタイムに表示するようにしたときの画像のことを言い、ライブビュー画像とも言う。
図8に示したように、本動作が開始すると、CPU148は、通常モードによるEVF表示処理を行う(S21)。なお、通常モードによるEVF表示処理とは、通常時のEVF表示処理のことを言う。この通常モードによるEVF表示処理では、詳しくは図9を用いて後述するように、拡大用EVFレンズ137をファインダ光学系から抜出すると共に、EVFパネル135に高解像度のスルー画像を表示することが開始される。
続いて、CPU148は、1stレリーズを検出しているか否かを判定する(S22)。なお、1stレリーズとは、レリーズボタン103が一段階目まで押下されること(半押しされること)を言う。
S22の判定結果がNoの場合、処理がリターンする。
一方、S22の判定結果がYesの場合、CPU148は、撮影レンズ121(フォーカスレンズ)を駆動して合焦動作を行い(S23)、そして合焦したか否かを判定する(S24)。ここで、その判定結果がNoの場合には、処理がS23へ戻る。
一方、S24の判定結果がYesの場合、CPU148は、低消費電力モードによるEVF表示処理を行う(S25)。なお、低消費電力モードによるEVF表示処理とは、デジタルカメラ100の低消費電力化に有効なEVF表示処理のことを言う。この低消費電力モードによるEVF表示処理では、詳しくは図10を用いて後述するように、拡大用EVFレンズ137をファインダ光学系へ挿入すると共に、EVFパネル135に低解像度のスルー画像を表示することが開始される。
続いて、CPU148は、2ndレリーズを検出したか否かを判定する(S26)。なお、2ndレリーズとは、レリーズボタン103が二段階目まで押下されること(全押しされること)を言う。
S26の判定結果がNoの場合、本判定を繰り返す。
なお、S22がYesになってからS26がYesになる前までの間に、CPU148が1stレリーズの解除を検出した場合(レリーズボタン103の押下を検出しなくなった場合)には、図示を省略するが、処理が例えばS21へ戻る。
一方、S26の判定結果がYesの場合、CPU148は、S21と同様に、通常モードによるEVF表示処理を行う(S27)。
続いて、CPU148は、記録画像となり得る静止画像の撮像を行い(S28)、それを記録媒体130へ記録する(S29)。なお、S29では、記録前に、その静止画像を背面液晶パネル112に表示し、それを確認した撮影者の指示に応じて、その静止画像を記録するようにしてもよい。
S29の後は、処理がリターンする。
このように、図8に示したEVF表示動作では、1stレリーズが検出されている場合に、低消費電力モードによるEVF表示(拡大用EVFレンズ137挿入、低解像度スルー画像表示)が行われ、それ以外の場合には、通常モードによるEVF表示(拡大用EVFレンズ137抜出、高解像度スルー画像表示)が行われる。
なお、図8に示したEVF表示動作において、1stレリーズが検出されてない場合に通常モードによるEVF表示が行われる理由は、例えば、次のような理由による。撮影者は、1stレリーズを行う前において、EVF101を介して視認されるスルー画像を確認しながら合焦対象(例えば特定の人や顔等)の決定を行うものと考えられる。そうすると、撮影者が1stレリーズを行う前、すなわち、1stレリーズが検出されていない場合において、撮影者に視認されるスルー画像の解像度は高解像度である必要があると考えられるからである。一方、1stレリーズが検出されている場合に低消費電力モードによるEVF表示が行われる理由は、低消費電力化のためであることは勿論のこと、更に、例えば、次のような理由による。撮影者は、合焦後に1stレリーズの保持を行っている間において、EVF101を介して視認されるスルー画像を確認しながらパン、チルトといったフレーミングを行って構図の決定を行うものと考えられる。そうすると、撮影者が1stレリーズを行っている間、すなわち、1stレリーズが検出されている場合において、撮影者に視認されるスルー画像の解像度は高解像度である必要はなく、低解像度で十分であると考えられるからである。
図9は、通常モードによるEVF表示処理(S21)の詳細を示すフローチャートである。
図9に示したように、本処理が開始すると、CPU148は、拡大用EVFレンズ137をファインダ光路中から抜出させるための制御を開始する(S31)。これにより、拡大用EVFレンズ137のファインダ光路中からの抜出が開始される。なお、その抜出は、EVFレンズ制御部138により行われる。
続いて、CPU148は、EVFパネル135に表示させる高解像度(例えば1024×768)のスルー画像の画像データを生成するための制御を開始する(S32)。これにより、その高解像度のスルー画像の画像データの生成が開始される。なお、この生成は、画像処理部142により行われる。また、その高解像度のスルー画像の画像データは、CCD123及びA/D変換部141を介して得られる画像データ(撮像画像の画像データ)から生成される。
続いて、CPU148は、その高解像度のスルー画像の画像データを伝送するための制御を開始する(S33)。これにより、その高解像度のスルー画像の画像データの伝送が開始される。なお、この伝送は表示制御部143により行われ、その高解像度のスルー画像の画像データはEVFパネル表示制御部134へ伝送される。
続いて、CPU148は、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出完了したか否かを判定する(S34)。なお、この判定は、第1センサ139及び第2センサ140の検出結果に基づいて行われる。例えば、図4に示した配置例では、第1センサ139の出力がON、第2センサ140の出力がOFFである場合に、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出完了したと判定する。
S34の判定において、その判定結果がNoの場合には、本判定を繰り返す。
一方、S34の判定結果がYesの場合には、処理がリターンする。
図10は、低消費電力モードによるEVF表示処理(S25)の詳細を示すフローチャートである。
図10に示したように、本処理が開始すると、CPU148は、拡大用EVFレンズ137をファインダ光路中に挿入させるための制御を開始する(S41)。これにより、拡大用EVFレンズ137のファインダ光路中への挿入が開始される。なお、その挿入は、EVFレンズ制御部138により行われる。
続いて、CPU148は、EVFパネル135に表示させる低解像度(例えば800×600)のスルー画像の画像データを生成するための制御を開始する(S42)。これにより、その低解像度のスルー画像の画像データの生成が開始される。なお、この生成は、画像処理部142により行われる。また、その低解像度のスルー画像の画像データは、CCD123及びA/D変換部141を介して得られる画像データ(撮像画像の画像データ)から生成される。画像データには、拡大用EVFレンズ137を挿入することにより発生する歪曲収差や、色味を補正する画像処理を行う。
続いて、CPU148は、その低解像度のスルー画像の画像データを伝送するための制御を開始する(S43)。これにより、その低解像度のスルー画像の画像データの伝送が開始される。なお、この伝送は表示制御部143により行われ、その低解像度のスルー画像の画像データはEVFパネル表示制御部134へ伝送される。
続いて、CPU148は、ファインダ光路中へ拡大用EVFレンズ137が挿入完了したか否かを判定する(S44)。なお、この判定は、第1センサ139及び第2センサ140の検出結果に基づいて行われる。例えば、図4に示した配置例では、第1センサ139の出力がOFF、第2センサ140の出力がONである場合に、ファインダ光路中へ拡大用EVFレンズ137が挿入完了したと判定する。
S44の判定において、その判定結果がNoの場合には、本判定を繰り返す。
一方、S44の判定結果がYesの場合には、処理がリターンする。
このように、低消費電力モードによるEVF表示処理が行われると、EVFパネル135に表示されるスルー画像の解像度が低解像度になるので、取り扱うデータ量が少なくなり、スルー画像の生成や伝送等の処理に関係する各部(例えばASIC124、EVFパネル表示制御部134、EVFパネル135等)の負荷が軽減される。結果として、EVF101に着目した低消費電力化を図ることができる。また、低消費電力モードによるEVF表示処理が行われると、EVFパネル135に表示されるスルー画像の解像度は低解像度になるものの、撮影者により視認されるスルー画像の大きさは、拡大用EVFレンズ137の挿入によって、通常モードによるEVF表示処理が行われたときに撮影者により視認されるスルー画像の大きさと同じになる。従って、通常モードによるEVF表示処理が行われたときと、低消費電力モードによるEVF表示処理が行われたときとの間では、撮影者に視認されるスルー画像の大きさに変化はなく、EVF101の使用上、撮影者に違和感を与えることはない。すなわち、視認上の違和感を大きく損なうことなく低消費電力を行なうことが可能となる。
図11は、通常モードによるEVF表示時と低消費電力モードによるEVF表示時とを比較する図である。
なお、図11において、左側(図11の(a)、(b)、(c))は、通常モードによるEVF表示時の状態を示し、右側(図11の(d)、(e)、(f))は、低消費電力モードによるEVF表示時の状態を示している。
また、図11において、最上段(図11の(a)、(d))は、EVFパネル135に表示されるスルー画像の一例を示している。なお、この実施形態では、EVFパネル135が表示可能な最大解像度を1024×768とする。また、図11において、中段(図11の(b)、(e))は、拡大用EVFレンズ137の挿抜状態を示している。また、図11において、最下段(図11の(c)、(f))は、撮影者に視認されるスルー画像の一例を示している。
図11において、EVFパネル135に表示されるスルー画像の解像度は、図11の最上段に示したように、通常モードによるEVF表示時には高解像度(ここでは1024×768とする)になるのに対し、低消費電力モードによるEVF表示時には低解像度(ここでは800×600とする)になる。また、拡大用EVFレンズ137の挿抜状態は、図11の中段に示したように、通常モードによるEVF表示時には抜出状態になるのに対し、低消費電力モードによるEVF表示時には挿入状態になる。一方、撮影者に視認されるスルー画像の大きさは、図11の最下段に示したように、通常モードによるEVF表示時と低消費電力モードによるEVF表示時との間で同じになる。これは、低消費電力モードによるEVF表示時には、EVFパネル135に表示されるスルー画像の解像度が低解像度になるものの、そのスルー画像がファインダ光路中に挿入されている拡大用EVFレンズ137により拡大されて撮影者に視認されるからである。
以上、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100によれば、低消費電力モードによるEVF表示処理によって、ファインダ光路中に拡大用EVFレンズ137が挿入されると共に、EVFパネル135に表示されるスルー画像が低解像度になることにより、EVF101を介して撮影者により視認される被写体像の視認性向上とEVF101に着目した低消費電力化とを両立させることができる。
なお、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100では、通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、1stレリーズ又は2ndレリーズの検出の有無に応じて行われていたが、他の検出の有無に応じて行われてもよい。ここで、他の検出としては、例えば、ズームボタン105(ワイドボタン105a、テレボタン105b)によるテレ動作、デジタルズーム、ワイド動作、マクロモードの検出や、モードダイヤル107による動作モード(動画撮影モード、スポーツモード等)の検出や、CCD123の駆動モードの検出等が考えられる。
なお、CCD123は、駆動モードとして、隣接する複数の画素の電荷を加算して読み出す画素加算読み出しモードと、全画素に対応する電荷を読み出す全画素読み出しモードとを含む複数の駆動モードを有する。ここで、画素加算読み出しモードにおける画素加算とは、画素混合とも言われ、隣接する複数の画素を1画素とすることにより、1画素あたりの受光量を高めて高感度ノイズを低減する技術である。この技術では、隣接する4画素を1画素とする4画素加算や、中心画素と隣接画素とを1画素とする9画素加算等の方法がある。この画素加算により、等価的に受光面の面積が、例えば4画素加算では4倍に、9画素加算では9倍になり、高感度撮影に有効である。また、この画素加算により画素数が減少することから、転送データ量が少なくなり、低消費電力化に貢献する。CCD123は、通常時には全画素読み出しモードにより駆動し、例えば被写界が暗い場合には画素加算読み出しモードにより駆動するように、CPU148により制御される。被写界の明暗は、例えば、CCD123や図示しないAE(Automatic Exposure)センサにより被写界輝度を検出し、その検出結果に応じてCCD123により判定される。或いは、CCD123の撮像ノイズ量を検出し、その検出結果に応じて画素加算読み出しモードによる駆動が行われてもよい。若しくは、メニュー画面を介して、撮影者による手動によりCCD123の駆動モードの選択が行われてもよい。また、加算する画素数も、メニュー画面を介して、撮影者による手動により指定されてもよい。
図12(図12A、図12B、図12C)は、通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、上述のように、他の検出の有無に応じても行われるようにしたときの動作例を示すフローチャートである。
なお、このフローチャートも、CPU148がFLASHメモリ129に記憶されているプログラムを読み出し実行することによって行われるものである。
図12において、S51乃至S53は、S11乃至S13(図7参照)の処理と同様である。但し、S53の後は、処理が後述のS73へ進む。また、S52の判定がEVFパネル135の場合に続くS54乃至S62は、S21乃至S29(図8参照)の処理と同様である。よって、これらの処理については説明を割愛する。
S62の後、CPU148は、ズームボタン105(ワイドボタン105a、ズームボタン105b)の押下によりテレ動作、デジタルズーム、ワイド動作、マクロモードへの切り替えの何れかが行われたか否かを判定する(S63)。
S63の判定結果がデジタルズームの場合、CPU148は、低消費電力モードによるEVF表示処理(図10参照)を行い(S64)、S66へ進む。なお、このようにデジタルズームが行われる場合には、デジタルズームによる拡大により解像度の低下が生じることから、低消費電力モードでのEVF表示処理による低解像度スルー画像標示が行われたとしても、撮影者に視認上の違和感を与えることはない。
或いは、S63の判定結果が、テレ動作、ワイド動作、マクロモードへの切り替えの何れかである場合、CPU148は、通常モードによるEVF表示処理(図9参照)を行い(S65)、S66へ進む。
一方、S63の判定結果が、テレ動作、デジタルズーム、ワイド動作、マクロモードへの切り替えの何れでもない場合、処理がS66へ進む。
続いて、CPU148は、モードダイヤル107の回転位置により動作モードが動画撮影モードであるか否かを判定する(S66)。ここで、その判定結果がNoの場合、処理がS68へ進む。
一方、S66の判定結果がYesの場合、CPU148は、低消費電力モードによるEVF表示処理(図10参照)を行い(S67)、S68へ進む。なお、動作モードが動画撮影モードである場合には、動画撮影待機中(動画撮影準備中)に限らず、動画撮影中にも低消費電力モードによるEVF表示処理を行うようにしてもよい。
続いて、CPU148は、モードダイヤル107の回転位置により動作モードがスポーツモードであるか否かを判定する(S68)。ここで、その判定結果がNoの場合、処理がS70へ進む。
一方、S68の判定結果がYesの場合、CPU148は、低消費電力モードによるEVF表示処理(図10参照)を行い(S69)、S70へ進む。なお、S69では、スルー画像のフレームレートを高くするようにしてもよい。例えば、そのフレームレートを、スポーツモード時には60フレーム/秒とし、他の場合には30フレーム/秒としてもよい。低消費電力モードによるEVF表示処理では、スルー画像の解像度が低解像度になることで取り扱うデータ量が少なくなり、負荷が軽減されることから、スルー画像のフレームレートを高くすることは容易に行うことができる。
続いて、CPU148は、CCD123の駆動モードが画素加算読み出しモードであるか否かを判定する(S70)。ここで、その判定結果がNoの場合、処理がS72へ進む。
一方、S70の判定結果がYesの場合、CPU148は、低消費電力モードによるEVF表示処理(図10参照)を行い(S71)、S72へ進む。なお、このようにCCD123の駆動モードが画素加算読み出しモードである場合には、画素加算により解像度の低下が生じることから、低消費電力モードでのEVF表示処理による低解像度スルー画像表示が行われたとしても、撮影者に視認上の違和感を与えることはない。
続いて、CPU148は、表示先の切り替えが行われたか否かを判定する(S72)。なお、この表示先の切り替えは、表示切替ボタン106の押下や外部表示装置との接続が検出されることにより行われる。ここで、外部表示装置との接続とは、ビデオ出力端子104にビデオケーブルを介して外部表示装置が接続されることをいう。
S72の判定結果がYesの場合、CPU148は、表示切替ボタン106の押下又は外部表示装置との接続に応じて、表示先を背面液晶パネル112又は外部表示装置とし、処理がS52へ戻る。
一方、S72の判定結果がNoの場合、CPU148は、デジタルカメラ100の電源がオン状態であるか否かを判定する(S73)。ここで、その判定結果がYesの場合には処理がS55へ戻り、Noの場合には処理がS51へ戻る。
このように、図12に示した動作例によれば、通常モードによるEVF表示処理又は低消費電力モードによるEVF表示処理が、更に、ズームボタン105によるテレ動作、デジタルズーム、ワイド動作、マクロモードの検出や、モードダイヤル107による動画撮影モード、スポーツモードの検出や、CCD123の駆動モードの検出に応じて行われるようになる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る撮像装置は、拡大用EVFレンズが手動により挿抜可能に構成された点が第1の実施形態と異なる。それに伴って、本実施形態に係る撮像装置の構成及び動作は、その一部が、次に説明するように、第1の実施形態と異なる。
図13は、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラの構成例を示す図である。なお、図13において、図2に示した要素と同一の要素には同一の符号を付している。
図13に示したように、デジタルカメラ100は、EVF101における拡大用EVFレンズ137が撮影者により手動で挿抜可能に構成されている。拡大用EVFレンズ137に直接、手を触れて操作するのではなく、拡大用EVFレンズ137を保持するレンズホルダー(不図示)にノブやツマミのような把持部(不図示)を設け、その把持部を操作する。従って、本実施形態では、図2に示したEVFレンズ制御部138は含まれていない。その他の構成については、図2を用いて説明したとおりであるので説明を割愛する。
このような構成に伴い、図13に示したデジタルカメラ100では、図7に示したEVF表示動作(S14)として、図8に示したEVF表示動作の代わりに、次のようなEVF表示動作が行われる。
図14は、そのEVF表示動作の一例を示すフローチャートである。
図14に示したように、本動作が開始すると、CPU148は、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出されたか否かを判定する(S81)。なお、この判定は、第1センサ139及び第2センサ140の検出結果に基づいて行われる。例えば、図4に示した配置例では、第1センサ139の出力がON、第2センサ140の出力がOFFである場合に、ファインダ光路中から拡大用EVFレンズ137が抜出されたと判定する。
S81の判定結果がNoの場合、処理がS84へ進む。
一方、S81の判定結果がYesの場合、CPU148は、高解像度(例えば1024×768)のスルー画像の画像データを生成するための制御を開始し(S82)、その高解像度のスルー画像の画像データを伝送するための制御を開始する(S83)。これにより、その高解像度のスルー画像の画像データの生成及び伝送が開始される。なお、このS82及びS83は、S32及びS33(図9参照)の処理と同様であり、第1の実施形態で説明した通常モードによるEVF表示処理に対応する。
続いて、CPU148は、ファインダ光路中へ拡大用EVFレンズ137が挿入されたか否かを判定する(S84)。なお、この判定は、第1センサ139及び第2センサ140の検出結果に基づいて行われる。例えば、図4に示した配置例では、第1センサ139の出力がOFF、第2センサ140の出力がONである場合に、ファインダ光路中へ拡大用EVFレンズ137が挿入されたと判定する。
S84の判定結果がNoの場合、処理がリターンする。
一方、S84の判定結果がYesの場合、CPU148は、低解像度(例えば800×600)のスルー画像の画像データを生成するための制御を開始し(S85)、その低解像度のスルー画像の画像データを伝送するための制御を開始する(S86)。これにより、その低解像度のスルー画像の画像データの生成及び伝送が開始される。なお、S85及びS86は、S42及びS43(図10参照)の処理と同様であり、第1の実施形態で説明した低消費電力モードによるEVF表示処理に対応する。
このように、図14に示したEVF表示動作では、拡大用EVFレンズ137の抜出が検出された場合に、EVFパネル135に高解像度スルー画像表示が行われ、拡大用EVFレンズ137の挿入が検出された場合に、EVFパネル135に低解像度スルー画像表示が行われる。
以上、本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100によれば、拡大用EVFレンズ137の挿入が検出された場合に低解像度スルー画像表示が行われることによって、EVF101に着目した低消費電力化を図ることができる。また、撮影者により視認されるスルー画像の大きさは、拡大用EVFレンズ137が抜出されているときに撮影者により視認されるスルー画像の大きさと同じになることから、撮影者に視認上の違和感を大きく損なうことがない。よって、EVF101に着目した低消費電力化を確立させることができる。
なお、上述の各実施形態では、EVFパネル135を液晶パネルとしたが、例えば、それを有機EL(Electro Luminescence)パネルとしてもよい。有機ELパネルは、使用する表示領域が少なくなるほど消費電力が少なくなることから、これを採用することにより、より一層、EVF101に着目した低消費電力化を図ることができる。
また、上述の各実施形態では、撮像装置をデジタルカメラとしたが、例えば、それを、デジタルビデオカメラ等、EVF(外付型又は内蔵型)を備えたものであれば他の種類の撮像装置であってもよい。
その他に、本実施形態では、拡大用EVFレンズの拡大率を1種類としたが、異なる拡大率の拡大用レンズを複数設けて配置し、拡大率に応じた異なる解像度の画像を表示することで、用途に応じて2段階、3段階の低消費電流モードを提供することも可能である。
以上、実施の形態を説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
100 デジタルカメラ
101 EVF
101a ファインダ接眼部
102 電源ボタン
103 レリーズボタン
104 ビデオ出力端子
105 ズームボタン
105a ワイドボタン
105b テレボタン
106 表示切替ボタン
107 モードダイヤル
108 十字ボタン
109 OKボタン
110 メニューボタン
111 削除ボタン
112 背面液晶パネル
121 撮影レンズ
122 レンズシャッター
123 CCD
124 ASIC
125 操作部
126 電源部
127 背面液晶パネル表示制御部
128 SDRAM
129 FLASHメモリ
130 記録媒体
131 撮影レンズ制御部
132 露光機構
133 絞り機構
134 EVFパネル表示制御部
135 EVFパネル
136 標準用EVFレンズ
137 拡大用EVFレンズ
137a レンズ枠
138 EVFレンズ制御部
139 第1センサ
140 第2センサ
141 A/D変換部
142 画像処理部
143 表示制御部
144 メカトロ制御部
145 USB通信部
146 I/O部
147 メモリI/O部
148 CPU
149 データバス

Claims (11)

  1. 電子ビューファインダを備えた撮像装置において、
    前記電子ビューファインダのファインダ光路中に挿抜可能な拡大用レンズと、
    前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿抜させる拡大用レンズ駆動部と、
    前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像を撮像画像から生成する画像生成部と、
    前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿抜させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、前記拡大用レンズの挿抜に応じて異なる表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記異なる表示画像は、異なる解像度の表示画像である、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. さらに、前記撮像装置は、
    撮影準備動作を指示するための第1の操作部と、
    記録用画像の撮像を指示するための第2の操作部と、
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記第1の操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、
    前記第2の操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. さらに、前記撮像装置は、
    マクロモードを指示するためのマクロ操作部と、
    デジタルズームを指示するためのデジタルズーム操作部と、
    前記撮影レンズのテレ動作又はワイド動作を指示するための光学ズーム操作部と、
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記デジタルズーム操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、
    前記マクロ操作部又は前記光学ズーム操作部の指示に応じて、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. さらに、前記撮像装置は、
    動作モードを指示するための動作モード操作部、
    を具備し、
    前記制御部は、
    前記動作モード操作部による特定の動作モードの指示に応じて、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記特定の動作モードは、動きの早い被写体の撮影に適した動作モード、又は、動画撮影を可能にする動作モードである、
    ことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記撮像画像の取得に用いられる撮像素子は、隣接する複数の画素の電荷を加算して読み出す画素加算読み出しモードと全画素に対応する電荷を読み出す全画素読み出しモードとを含む複数の駆動モードを有する撮像素子であり、
    前記制御部は、
    前記撮像素子が画素加算読み出しモードで駆動する場合に、前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズを挿入させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、低解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御し、
    前記撮像素子が全画素読み出しモードで駆動する場合に、前記ファインダ光路中から前記拡大用レンズを抜出させるように前記拡大用レンズ駆動部を制御すると共に、高解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 電子ビューファインダを備えた撮像装置において、
    前記電子ビューファインダのファインダ光路中に挿抜可能な拡大用レンズと、
    前記ファインダ光路中に前記拡大用レンズが挿抜されたことを検出する拡大用レンズ検出部と、
    前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像を撮像画像から生成する画像生成部と、
    前記拡大用レンズ検出部の検出結果に応じて異なる解像度の表示画像を前記撮像画像から生成するように前記画像生成部を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  9. 前記表示部は、液晶表示部又は有機EL表示部である、
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の撮像装置。
  10. コンピュータが、
    電子ビューファインダのファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させ、
    前記拡大用レンズの挿抜に応じて、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像として異なる解像度の表示画像を撮像画像から生成する、
    処理を実行することを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータに、
    電子ビューファインダのファインダ光路中に拡大用レンズを挿抜させ、
    前記拡大用レンズの挿抜に応じて、前記電子ビューファインダの表示部に表示させる表示画像として異なる解像度の表示画像を撮像画像から生成する、
    処理を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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