JP4941661B2 - ガスケットの製造方法 - Google Patents

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本発明は、密封装置の一種であるガスケットの製造方法に関するものである。
従来から図3に示すように、ゴムシート51を抜き型52で打ち抜くことにより製造されたガスケット53であって、前記打ち抜かれたゴムシート51よりなるガスケット53が知られている。
この打ち抜きタイプのガスケット53は、その工程上他のタイプのガスケットよりも安価に製造できるメリットがあるものの、平面状を呈するゴムシート51に対して抜き型52を直角に押し付けることから、打ち抜かれたゴムシート51の断面形状すなわちガスケット53の断面形状は長方形もしくは正方形とならざるを得ない。したがってガスケット製品として、相手部材に接触するシール部の接触面積が大きなものとなることから、断面O形状のガスケットやリップ形状のガスケットと比較して、装着時の反力が大きな割にはシール性能に劣る欠点がある。
また、図4に示すように従来、ゴムシート51の一方の面に予め樹脂製のフィルム54を接合したフィルム一体ゴムシートよりなるガスケット55が開発されているが、このタイプのガスケット55もその断面形状は長方形もしくは正方形とされている。したがって上記図3のガスケット53と同様、ガスケット製品としてシール部の接触面積が大きなものとなることから、断面O形状のガスケットやリップ形状のガスケットと比較して、装着時の反力が大きな割にはシール性能に劣る欠点がある。
特開2003−278917号公報
本発明は以上の点に鑑みて、ゴムシートの打ち抜き加工により製造されるガスケットでありながら、シール部の接触面積が比較的小さく、もって優れたシール性能を発揮することができるガスケットの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケット製造方法は、ゴムシートを抜き型で打ち抜くことにより、前記打ち抜かれたゴムシートよりなるガスケットを製造する方法において、前記ゴムシートの一方の面と前記抜き型との間に打ち抜き抵抗を増大させるフィルムを配置するとともに前記ゴムシートの一方の面の摩擦係数を他方の面の摩擦係数よりも大きく設定した状態で打ち抜き加工を実施することにより、ガスケット断面形状を前記一方の面側で幅広、他方の面側で幅狭とする台形状に形成することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2によるガスケット製造方法は、上記した請求項1記載の製造方法において、フィルムはゴムシートの一方の面に予め接合されていて、両者によってフィルム一体ゴムシートをなしていることを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明の製造方法のように、ゴムシートの一方の面と抜き型との間に打ち抜き抵抗を増大させるフィルムを配置するとともに、ゴムシートの一方の面の摩擦係数を他方の面の摩擦係数よりも大きく設定した状態で打ち抜き加工を実施すると、打ち抜き抵抗の増大でゴムが圧縮変形し、また両面の摩擦係数差を大きくすることで、摩擦係数の小さい側のゴムが大きく変形する状態となり、このようにゴムが変形した状態で長方形もしくは正方形に打ち抜くことにより、抜き抵抗を除去すると内部応力が開放され、結果的にガスケット断面形状を一方の面側で幅広、他方の面側で幅狭とする台形状にすることが可能となる。したがってこの台形断面のうちで幅狭な他方の面をシール部とすることによりシール部の接触面積が縮小することから接触面圧が増大することになり、よってガスケットのシール性能を向上させることができる。フィルムは、冶具のひとつとして打ち抜き加工時にのみ用いられるが、請求項2に記載したようにゴムシートの一方の面に予め接合されていて、フィルムおよびゴムシートの両者によってフィルム一体ゴムシートをなしていても良く、この場合、フィルムはガスケット製品の構成要素のひとつをなすことになる。またこの場合、打ち抜き加工は、フィルム一体ゴムシートにおける一方の面すなわちフィルム側から行なうことになる。
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)打ち抜き時に、打ち抜き抵抗を大きくするシート(フィルム)をゴムシートと抜き型の間に設置し、さらに、ゴムシートの一方の面の摩擦係数と反対面の摩擦係数の差を大きくさせて打ち抜く。抜き抵抗の増大でゴムが圧縮変形し、また上下面の摩擦係数差を大きくすることで、摩擦係数の小さい側のゴムが大きく変形する状態となり、ゴムシートが変形した状態で長方形もしくは正方形に打ち抜くことにより、抜き抵抗を除去すると内部応力が開放され、結果的にガスケットの断面形状を台形にすることが可能となる。特に樹脂フィルムの片面にゴムをコートしたシートの打ち抜きにおいて有効である。
(2)打ち抜き後のガスケット断面形状を台形状とすることで、従来の抜き形状である長方形状に比べ、シール面圧の増大と反力の低減が得られる打ち抜きガスケットおよび打ち抜き方法。
(3)スクリーン印刷、圧縮成形または射出成形により形成されるフィルム一体ガスケットの打ち抜き方法。
(4)ガスケット断面の高さに対して幅が3倍程度以下の細いひも状の打ち抜きガスケット。特にゴムが変形しやすいHs50以下の低硬度材に有効である。
(5)上記構成によれば、コストアップすることなく、抜き型で台形形状のガスケットが作成できる。シール面の接触面積が低減し、シール性能がアップする。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明すると、図1は当該実施例に係るガスケット製造方法の工程説明図である。また図1(C)は当該製造方法によって製造されたガスケット5の断面図でもある。
当該ガスケット製造方法は、ゴムシート2を抜き型4を用いて所定の平面形状に打ち抜くことにより、打ち抜かれたゴムシート2よりなるガスケット5を製造する方法であって、ゴムシート2の一方の面(図では上面)2aと抜き型4の間に打ち抜き抵抗を増大させるための樹脂製のフィルム3を配置するとともに、ゴムシート2の一方の面2aの摩擦係数を他方の面(図では下面)2bの摩擦係数よりも大きく設定した状態で打ち抜き加工を実施することにより、ガスケット5の断面形状を一方の面2a側で幅広、他方の面2b側で幅狭の台形状に形成するものである。上記樹脂製のフィルム3は、ゴムシート2の一方の面2aに予め接合されていて、両者2,3によってフィルム一体ゴムシート1とされている。
一層詳細には、図1(A)および(B)に示すように、上記樹脂フィルム3としてのPETフィルム(厚みd=75μm)に、上記ゴムシート2としての厚みd=1.0mmのシリコーンゴム(Hs40)を加硫接着にて積層させたフィルム一体ゴムシート1を作製し、このフィルム一体ゴムシート1を抜き型4としてのトムソン刃にて幅w=2.0mmに打ち抜いた。打ち抜きは、ゴムシート2の他方の面2bの摩擦係数を低減させるべく比較的滑りやすい台座(図示せず)上などでこれを行ない、打ち抜きの方向は、トムソン刃がフィルム3側から直角に当たる向きとし、このような向きで打ち抜いたところ、図1(C)に示すように、打ち抜かれたガスケット5の断面形状は、フィルム3側の長辺の幅寸法wが2.0mm、ゴムシート2側の短辺の幅寸法wが1.5〜1.6mmの台形状とすることができた。
これに対して、比較例として図2(A)に示すように、他の条件を上記実施例と同じとして、打ち抜きの方向をトムソン刃がゴムシート2側から当たる向きとして打ち抜いたところ、図2(B)に示すように、打ち抜かれたガスケット5の断面形状は台形状とならず、ほぼ長方形状となった。
上記実施例に係る製造方法においてガスケット5の断面形状が台形状となる一方で、上記比較例に係る製造方法においてガスケット5の断面形状が台形状とならないのは、上記実施例では上記したところの本発明の打ち抜きメカニズムが働く一方で、上記比較例ではこのメカニズムが働かないからである。
ここに繰り返し本発明の打ち抜きメカニズムを説明すると、以下のとおりである。
すなわち、本発明では、ゴムシート2の一方の面2aと抜き型4との間に打ち抜き抵抗を増大させるための樹脂フィルム3を配置するとともに、ゴムシート2の一方の面2aの摩擦係数を他方の面2bの摩擦係数よりも大きく設定した状態で打ち抜き加工を実施することから、打ち抜き抵抗の増大によりゴムシート2がその厚み方向に圧縮変形せしめられるとともに、両面2a,2bの摩擦係数差によって、摩擦係数の小さなゴムシート2の他方の面2b側が平面方向に膨張するように大きく弾性変形する状態となる(図1(B)に矢印eにて示すように変形する)。したがって、このようにゴムシート2が大きく弾性変形した状態で抜き型4によって長方形もしくは正方形状に打ち抜いて弾性復帰させると、内部応力が開放され、結果的にガスケット断面形状は、一方の面2a側すなわちフィルム3側で幅広、他方の面2b側すなわちゴムシート2側で幅狭な台形状となる。本発明はこのようなメカニズムにもとづいて、ゴムシート2の打ち抜き加工により製造されるガスケット5の断面形状を台形状とするものであって、この台形状のうちで幅狭な方の他方の面2b側すなわちゴムシート2側をシール部とすることにより、シール部の接触面積を縮小させるものである。したがって本発明によればシール部の接触面圧が増大することから、ガスケット5のシール性能を向上させることが可能とされている。
尚、上記メカニズムを働かせるには、ガスケット5の打ち抜き幅wに一定の限界があり、打ち抜き幅wが余りに大きいと、ゴムシート2の弾性変形(変位)の方向が安定しないことから(上記矢印e方向とは反対方向にゴムシート2が変形する可能性が生じる)、形状のコントロールが困難となる。本願発明者らが行なった試験結果によると、他の条件を上記実施例と同じとして、打ち抜き幅wを5.0mm以上とすると、ガスケット断面形状は台形になる場合もあるが、菱形や逆台形になる部分も生じることが判明している。したがって目安として、ガスケット5の打ち抜き幅wはガスケット5の高さ寸法に対して3倍まで(3倍以下)とするのが好適である。
また上記実施例では、樹脂フィルム3は、スクリーン印刷法、圧縮成形法または射出成形法等によりゴムシート2の一方の面2aに予め接合されていて、両者2,3によってフィルム一体ゴムシート1とされ、よってフィルム3はガスケット製品の構成要素のひとつとされているが、打ち抜き冶具のひとつとして打ち抜き加工時にのみ用いられるものであっても良く、この場合には、ゴムシート2のみよりなる断面台形状の打ち抜きガスケットが製造されることになる。またこの場合、樹脂フィルム3とゴムシート2は打ち抜きに際して互いに強く密接させる必要がある。
(A)(B)および(C)とも本発明の実施例に係るガスケット製造方法の工程説明図。図1(C)は当該製造方法によって製造されたガスケットの断面図でもある。 (A)および(B)とも比較例に係るガスケット製造方法の工程説明図。図2(B)は当該製造方法によって製造されたガスケットの断面図でもある。 (A)および(B)とも従来例に係るガスケット製造方法の工程説明図。図3(B)は当該製造方法によって製造されたガスケットの断面図でもある。 他の従来例に係るガスケットの断面図
符号の説明
1 フィルム一体ゴムシート
2 ゴムシート
2a 一方の面
2b 他方の面
3 フィルム
4 抜き型
5 ガスケット

Claims (2)

  1. ゴムシートを抜き型で打ち抜くことにより、前記打ち抜かれたゴムシートよりなるガスケットを製造する方法において、
    前記ゴムシートの一方の面と前記抜き型との間に打ち抜き抵抗を増大させるフィルムを配置するとともに前記ゴムシートの一方の面の摩擦係数を他方の面の摩擦係数よりも大きく設定した状態で打ち抜き加工を実施することにより、ガスケット断面形状を前記一方の面側で幅広、他方の面側で幅狭とする台形状に形成することを特徴とするガスケットの製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法において、
    フィルムはゴムシートの一方の面に予め接合されていて、両者によってフィルム一体ゴムシートをなしていることを特徴とするガスケットの製造方法。
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