JP4941480B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
端隙間12dを介して発生する漏れは、第1の圧縮室15aから第2の圧縮室15bへの漏れのみである。
スクロールのラップ先端に溝を設け、さらに吸入容積の大きい圧縮室よりも、小さい圧縮室の方へオイルを多く供給することで、圧縮室間の漏れ損失を抑制しつつ、圧力変化率の大きい圧縮室の漏れ損失を低減することができ、高効率のスクロール圧縮機を実現することができる。
ルのラップ外壁側に形成される第1の圧縮室の吸入容積が、旋回スクロールのラップ内壁側に形成される第2の圧縮室の吸入容積より大きいスクロール圧縮機であって、固定スクロールのラップ先端にシール部材を備え、貯油部から前記第1の圧縮室と第2の圧縮室に導く給油経路を設け、第2の圧縮室への総給油量を第1の圧縮室への総給油量より多くしたものである。この構成によれば、固定スクロールのラップ先端にシール部材を備えることで、シール部材が固定スクロールのラップ先端部の隙間を埋め、固定スクロールのラップ先端部で発生する漏れを防止する。またシール部材を用いることにより、圧縮室の圧力に関係なくシール部材の装着範囲を設定することが可能となる。さらに圧力変化率の大きい第2の圧縮室へ積極的に給油することで、ひとつ前に形成された第2の圧縮室から、次に形成された第2の圧縮室への漏れを抑制することができる。すなわち圧縮行程における漏れ損失を低減することができるので、高効率を実現するスクロール圧縮機を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図、図2は図1の圧縮機構部の要部拡大断面図である。以下、スクロール圧縮機について、その動作、作用を説明する。
ロール13との間に形成している圧縮室15が、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動することを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16及び固定スクロール12の外周部の吸入口17から作動流体を吸入して、圧縮室15に閉じ込んだのち圧縮を行う。所定の圧力に到達した作動流体は、固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開いて、密閉容器1内に吐出される。
への給油量をGa、第2の圧縮室15bへの給油量をGbとすると、「Ga<Gb」の関係となるように設定してある。これにより、図4と図5に示すように、圧力変化率の大きい第2の圧縮室15bへ積極的に給油することで、1つ前に形成された第2の圧縮室15b−1から、次に形成された第2の圧縮室15b−0への漏れを抑制することができる。すなわち圧縮行程における漏れ損失を低減することができるので、高効率を実現するスクロール圧縮機を提供することができる。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図である。図9において図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1、図2を用いて、まず背圧の印加方法について具体的に説明する。旋回スクロール13の背面13eに、高圧領域30と、高圧と低圧の中間圧に設定された背圧室29を形成する。旋回スクロール13の背面13eから圧力付加により、旋回スクロール13は固定スクロール12に安定的に押し付けられ、背圧室29から圧縮室15への漏れを低減するとともに、安定した運転を行うことができる。
背圧室29に区画し、高圧領域30から背圧室29への背圧室給油経路51と、背圧室29から第2の圧縮室15bへの圧縮室給油経路52という複数の経路を介して給油経路50を構成している。シール部材78を用いることにより、高圧領域30と背圧室29の圧力が完全に分離できるため、旋回スクロール13の背面13eからの圧力付加を安定的に制御することが可能となる。また高圧領域30から背圧室29への背圧室給油経路51を設けることで、自転拘束機構14の摺動部や、固定スクロール12と旋回スクロール13のスラスト摺動部にオイル6を供給することができる。また背圧室29から第2の圧縮室15bへの圧縮室給油経路52を設けることで、第2の圧縮室15bへの給油量を積極的に増やすことができ、第2の圧縮室15bにおける漏れ損失を抑制することが可能となる。
図10は、本発明の第4の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の給油経路の概念図である。図10に示すように、本実施の形態のスクロール圧縮機では、貯油部20から第1の圧縮室15a及び第2の圧縮室15bへ導く給油経路50を、それぞれ第1の給油経路53、第2の給油経路54とし、第2の給油経路54を第1の給油経路53に対し同数以上設ける。例えば、給油経路53の数がmで、給油経路54の数がnの場合では、「m≦n」の関係となる。第1の給油経路53の1つずつに対し、同等の給油量が可能な第2の給油経路54を形成させることで、第1の圧縮室15aへの給油量と第2の圧縮室15bへの給油量は同等となる。これに加え、さらに第2の給油経路54を形成すると、確実に第2の圧縮室15bへの給油量を多くすることができる。また給油経路53、54が同数の場合には、給油経路53が開口する第1の圧縮室15aの平均圧力よりも、給油経路54が開口する第2の圧縮室15bの平均圧力を低くすることで、第2の圧縮室15bへの給油量を多くすることができる。そしてこのような複数の給油経路53、54の具体例としては、例えば先の実施の形態で示したようにラップに設けた圧縮室給油経路52を複数
箇所に設けることで構成してもよく、それ以外の構成によって構成することも考えられるものである。また、前記実施の形態1で説明した破線の給油経路50もこのような圧縮室給油経路52で形成することができる。
6 オイル
12 固定スクロール
12a ラップ側鏡板面
12c ラップ先端
12e 反ラップ側鏡板面
12r 連絡通路
12s 反溝側開口端
12t 凹部
12w 溝巾
12w−1 巻き終わり側の溝巾
12w−2 巻き始め側の溝巾
13 旋回スクロール
13a ラップ側鏡板面
13c ラップ先端
14 自転拘束機構
15圧縮室
15a 第1の圧縮室
15b 第2の圧縮室
20 貯油部
29 背圧室
30 高圧領域
50 給油経路
54 第1の給油経路
55 第2の給油経路
72 シール部材
Claims (9)
- 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールと、前記旋回スクロールを駆動するシャフトと、前記固定スクロールと前記旋回スクロールを噛み合わせて双方間に形成される圧縮室と、オイルを溜める貯油部とを備え、前記旋回スクロールのラップ外壁側に形成される第1の圧縮室の吸入容積が、前記旋回スクロールのラップ内壁側に形成される第2の圧縮室の吸入容積より大きいスクロール圧縮機であって、前記固定スクロールのラップ先端に溝を形成し、前記貯油部から前記第1の圧縮室と前記第2の圧縮室に導く給油経路を設け、前記第2の圧縮室への総給油量を前記第1の圧縮室への総給油量より多くしてなるスクロール圧縮機。
- 固定スクロールの中心部に吐出口を設け、圧縮された作動流体は前記吐出口から前記固定スクロールの反ラップ側鏡板面に吐出され、ラップ先端の溝に連通する連絡通路を設け、前記連絡通路の反溝側開口端を前記固定スクロールの反ラップ側鏡板面に形成してなる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
- 反溝側開口端に凹部を形成し、前記凹部の通路断面積を連絡通路の通路断面積より大きくしてなる請求項2に記載のスクロール圧縮機。
- ラップ先端の溝の形成範囲が、第2の圧縮室の吸入容積を形成する2つの接点のうち、中心側の接点より巻き始め側に形成されてなる請求項3に記載のスクロール圧縮機。
- 溝の巾が、巻き終わり側に向かうにつれ小さくなる請求項3または4に記載のスクロール圧縮機。
- 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールと、前記旋回スクロールを駆動するシャフトと、前記固定スクロールと前記旋回スクロールを噛み合わせて双方間に形成される圧縮室と、オイルを溜める貯油部とを備え、前記旋回スクロールのラップ外壁側に形成される第1の圧縮室の吸入容積が、前記旋回スクロールのラップ内壁側に形成される第2の圧縮室の吸入容積より大きいスクロール圧縮機であって、前記固定スクロールのラップ先端にシール部材を備え、前記貯油部から前記第1の圧縮室と前記第2の圧縮室に導く給油経路を設け、前記第2の圧縮室への総給油量を前記第1の圧縮室への総給油量より多くしてなるスクロール圧縮機。
- 旋回スクロールの背面に高圧領域と背圧室を形成し、給油経路を複数設け、前記給油経路の一部もしくは全てが前記背圧室を経由してなる請求項1から6のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
- 貯油部から第1の圧縮室及び第2の圧縮室へ導く給油経路を、それぞれ第1の給油経路、第2の給油経路とし、前記第2の給油経路を前記第1の給油経路に対し同数以上設けてなる請求項1から7のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
- 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から8のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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