JP4940705B2 - 光送信器およびバイアス制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、送信用の光に外部変調器を用いて高速変調を行う光送信器およびバイアス制御方法に関する。
従来、光通信システムにおける光送信器は、直接変調、内部変調または外部変調などの様々な変調方式のなかから光源の種類や、通信速度に応じた変調方式が用いられている。近年は、変調方式のなかでも、伝送速度に関わらず光信号の波長変動(チャーピング)が小さい外部変調方式が注目を集め、広く利用されている。
図8は、従来の外部変調方式の光送信器の構成を示すブロック図である。図8に示したように、光送信器800は、光源部810と、外部変調器820と、分岐部830と、光/電気変換部840と、帰還信号部850と、発振器860と、パルス駆動部870と、同期検波器880と、バイアス制御部890と、から構成されている。
光送信器800において、光源部810は、発光素子から無変調光を発生させ外部変調器820へ出力する。また、外部変調器820は、光源部810から入力された光にパルス駆動部870と、バイアス制御部890から入力された電気信号に応じた変調を行い、変調された光を光信号として分岐部830へ出力する。
また、分岐部830は、外部変調器820から入力された光信号を所定の割合で複数に分岐して出力する。光送信器800の場合は、例えば、分岐部830によって光信号を9:1に分岐し、分岐の割合が大きい光信号は光送信器800の光信号として光伝送路へ入力される。また、分岐部830による分岐の割合が小さい光信号は、光/電気変換部840へ入力される。
また、光/電気変換部840は、分岐部830から入力された光信号を電気信号へと変換して帰還信号部850へ出力する。また、帰還信号部850は、フィルタ851と、アンプ852とから構成される。また、フィルタ851は、光/電気変換部840から入力された電気信号の低周波成分のみを透過させて、アンプ852へ出力する。また、アンプ852は、フィルタ851から入力された電気信号の低周波部分の出力を増幅させて、同期検波器880へ出力する。
また、発振器860は、外部変調器820へ入力する電気信号の基準となる所定の周波数の電気信号からなる基準低周波信号を発生し、パルス駆動部870と、同期検波器880とに出力する。また、パルス駆動部870には、送信用データが入力信号として入力され、この入力信号を発振器860から入力された基準低周波信号に重畳させ、変調信号として外部変調器820へ出力させる。
また、同期検波器880は、帰還信号部850のアンプ852から入力された電気信号の低周波成分と、発振器860から入力された基準低周波信号との位相を比較し、位相差に応じた信号をバイアス制御部890へ出力する。また、バイアス制御部890は、同期検波器880から入力された信号に応じて外部変調器820へ入力するバイアス信号の電位(バイアス点)を調整する。
このように、外部変調器820には、パルス駆動部870からの変調信号と、バイアス制御部890からのバイアス信号が入力される。外部変調器820は、バイアス信号の電位に応じて光の透過率が変化する。この透過率は、外部変調器820の種類や、各変調器の素子ごとに固有の消光特性曲線として表される。
すなわち、同じ振幅の変調信号を入力した場合であっても、バイアス信号の電位(バイアス点)の設定により、外部変調器820から出力される光信号の振幅が大きく変化する。したがって、光送信器800に示したように、分岐部830から光信号を帰還させ、光信号の振幅が最大になるように制御する技術が開示されている(例えば、下記特許文献1,2参照。)。
特開平10−123471号公報 特許第3333133号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に示したような光送信器は、光信号を送信する度に波形をモニタリングしながら振幅とバイアス点とを設定しなければならず、利用者にとって調整に手間がかかるという問題があった。
また、光変調器の消光特性は、使用環境や、経年により消光特性が変化するが、従来の光送信器は、消光特性の変化が大きくなるとバイアス信号を正しいバイアス点に調整できない。したがって、光信号の送信に要する消光比を得るために変調信号の振幅を大きくする必要があり、結果として消費電力が増加してしまうという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、自動的にバイアス点を調整し、最適な消光比を確保することで、利用者に利便性が高く、かつ、消費電力を抑えることのできる光送信器およびバイアス制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる光送信器は、入力された無変調光を、入力された電気信号に応じて変調した光信号を出力する光変調手段と、前記光変調手段から出力された光信号の出力の、高出力側の最大出力の振幅に基づく変動幅と、低出力側の最小出力の振幅に基づく変動幅とを検出する変動幅検出手段と、前記変動幅検出手段によって検出された前記最大出力の振幅の前記変動幅と、前記最小出力の振幅の前記変動幅とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて前記光変調手段に入力する前記電気信号のバイアス電位を調整するバイアス電位駆動手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、変動幅検出手段によって検出した最大出力の変動幅と、最小出力の変動幅の比較を行うことで、光変調手段の消光特性を表す曲線の傾斜が最も急峻な電位をバイアス点として設定することができる。
本発明によれば、経年や環境が変化した際にも自動的に最適なバイアス点に調整して、光信号として必要な消光比を確保することができ、利用者に利便性が高く、かつ、消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光送信器およびバイアス制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる光送信器の構成を示すブロック図である。図1に示した光送信器100は、光源部110と、光変調手段としての外部変調器120と、分岐部130と、光/電気変換部140と、帰還信号部150と、重畳信号源160と、パルス駆動部170と、信号結合部180と、から構成される。
光源部110は、発光素子から無変調光を発生させ外部変調器120へ出力する。外部変調器120は、光源部110から入力された光に、信号結合部180から入力された電気信号に応じた変調を行い、変調された後の光を光信号として分岐部130へ出力する。外部変調器120は、信号結合部180から入力された電気信号に応じて光の透過率が変化するデバイスであり、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板を用いたLN変調器や、電界吸収型のEA(Electro Absorption)変調器などがある。
ここで、外部変調器120の動作について図2を用いて詳しく説明する。図2は、本発明にかかるバイアス制御の原理を示す図表である。図2は、図表210と、図表220とから構成される。図表210は、横軸が外部変調器120へ入力される電気信号の電圧VEA(V)を表し、縦軸が外部変調器120から出力された光信号の光出力パワーを表す。また、曲線211は外部変調器120の消光特性を表す。
なお、ここでは、外部変調器120にEA変調器を用いた場合の消光特性の一例を示す。一般的にEA変調器を用いた場合の消光特性を表す曲線は、最大傾斜点を境にほぼ点対称になっている。図表220は、横軸が外部変調器120へ入力される電気信号の電圧VEA(V)を表し、縦軸が消光特性を表す曲線211の傾斜を表す。すなわち、図表220の曲線221は、消光特性を示す曲線211の傾斜特性を表している。
図表210の曲線211に示したような消光特性をもつ外部変調器120に、変調信号212を入力した場合、外部変調器120からは、光信号213が出力される。光信号213の波形は、バイアス信号を中心とする、変調信号212の振幅に対応した振幅をもつ。ここで、光信号213の波形の高出力側(以下、「H側」という)の振幅の変動幅をVHとし、光信号213の波形の低出力側(以下、「L側」という)の振幅の変動幅をVLとする。
一方、図表220に示す曲線221は、消光特性を表す曲線211の傾斜を表している。つまり、縦軸の値=|Δ光出力パワー/Δ電圧VEA|を示す。曲線221の端部∝VHは光信号のVHと比例し、曲線221の端部∝VLは光信号のVLと比例している。したがって、光信号213のVHおよびVLの値を検出して、曲線221の端部∝VHおよび端部∝VLを求める。さらに、この端部∝VH、端部∝VLに基づいて曲線221の中心の位置にバイアス点を調整することができる。曲線221の中心の位置にバイアス点を調整することで、消光特性を表す曲線211の傾斜が最も急峻な位置(上述したような点対称の中心となる最大傾斜点)にバイアス信号の位置を調整していることになる。光送信器100では、以上説明した原理を利用して、VHおよびVLを検出し、所定の演算を行った後に、演算結果を比較して、バイアス点の調整を行う。
図1にもどり、光送信器100の説明を行う。分岐部130には、外部変調器120から光信号が入力される。分岐部130は、入力された光信号を所定の割合で複数に分岐して出力する。例えば、分岐部130によって光信号を9:1に分岐し、分岐の割合が大きい光信号は、光送信器100の光信号として光伝送路へ入力される。また、分岐部130による分岐の割合が小さい光信号は、光/電気変換部140へ入力される。光/電気変換部140は、分岐部130から入力された光信号を電気信号へと変換して帰還信号部150へ出力する。
帰還信号部150は、H側振幅検出部151およびL側振幅検出部152と、第1演算部153と、第2演算部154と、比較部155と、バイアス駆動部156と、から構成される。
H側振幅検出部151は、光/電気変換部140から入力された光信号の出力の、高出力側の最大出力の変動幅を検出する。具体的には、光/電気変換部140から入力された電気信号の波形からH側の振幅の変動幅であるVHを検出する。
また、L側振幅検出部152は、光/電気変換部140から入力された光信号の出力の、低出力側の最小出力の変動幅を検出する。具体的には、光/電気変換部140から入力された電気信号の波形からL側の振幅の変動幅であるVLを検出する。
第1演算部153は、H側振幅検出部151によって検出されたVHに所定の演算を行い、演算結果を比較部155へ出力する。第2演算部154は、L側振幅検出部152によって検出されたVLに所定の演算を行い、演算結果を比較部155へ出力する。第1演算部153および第2演算部154によって行われる所定の演算の例としては、入力された検出値をそのまま出力する、入力された検出値をn倍して出力するなどがあり、使用形態に応じて演算内容を設定する(詳しくはバイアス制御の実施例1〜実施例4として後述する)。
比較部155は、第1演算部153と、第2演算部154とのそれぞれから入力された演算結果の比較を行う。比較結果は、バイアス駆動部156へ出力される。バイアス駆動部156は、比較部155から入力された比較結果に基づいてバイアス点を調整したバイアス信号を、信号結合部180へ出力する。
重畳信号源160は、外部変調器120へ入力する電気信号の基準となる所定の周波数の電気信号からなる基準低周波信号として重畳信号を発生し、信号結合部180へ出力する。パルス駆動部170は、送信用データが入力信号として入力され、この入力信号を信号結合部180へ出力する。信号結合部180では、重畳信号源160から入力された重畳信号に、パルス駆動部170から入力された入力信号を重畳して変調信号が生成される。さらに、信号結合部180は、生成された変調信号と、バイアス駆動部156から入力されたバイアス信号とを結合して、電気信号として外部変調器120へ出力する。
また、光送信器100は、上記の構成の他に、光/電気変換部140と、帰還信号部150との間に第3演算部190を備えた構成にしてもよい。第3演算部190は、光/電気変換部140から入力された電気信号を、対数変換して帰還信号部150へ出力する。第3演算部190を用いた構成は、外部変調器120の消光特性を対数変換することで返還後の消光特性が曲線221のような波形を示すような場合に用いられる。
(バイアス制御の実施例1)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる4種類のバイアス制御の実施例についての具体的な説明を行う。図3は、本発明のバイアス制御の実施例1にかかる基本的な手順を示すフローチャートである。この手順は最も基本的なものであり、図2のような消光特性を有する外部変調器120に広く適用するものである。図3のフローチャートにおいて、まず、バイアス駆動部156により初期設定バイアス点にEAバイアスを設定する(ステップS301)。つぎに、重畳信号源160から出力された重畳信号と、パルス駆動部170から入力された変調パルスとを信号結合部180に入力する(ステップS302)。続いて、光源部110から外部変調器120に光を入力し(ステップS303)、外部変調器120からの出力光を光/電気変換部140によって電気信号に変換する(ステップS304)。
つぎに、ステップS304によって変換された電気信号に基づいて、H側振幅検出部151は、H側の重畳信号の振幅からVHを検出し、検出したVHを比較値VH0に設定する(ステップS305)。同じくL側振幅検出部152は、L側の重畳信号の振幅からVLを検出し、検出したVLを比較値VL0に設定する(ステップS306)。
その後、比較部155で、ステップS305およびステップS306によって検出した比較値VH0と比較値VL0とが等しいか否かを判断する(ステップS307)。比較値VH0と比較値VL0とが等しい場合は(ステップS307:Yes)、現在のバイアス点、すなわちバイアスの設定を保持し(ステップS308)、ステップS312の処理に移行する。比較値VH0と比較値VL0とが等しくない場合は(ステップS307:No)、つぎに比較値VH0が比較値VL0よりも大きいか否かを判断する(ステップS309)。
ステップS309の処理において比較値VH0が比較値VL0よりも大きい場合は(ステップS309:Yes)、バイアス駆動部156は、バイアス点、すなわちバイアスの設定を上げ(ステップS310)、ステップS312の処理に移行する。また、比較値VH0が比較値VL0よりも小さい場合は(ステップS309:No)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を下げ(ステップS311)、ステップS312の処理に移行する。なお、ここで述べているバイアスの設定を上げる処理とは、図2に示した変調信号212のバイアス電位を左側にシフトさせる処理を意味する。また、バイアス設定を下げる処理とは、図2に示した変調信号212のバイアス電位を右側にシフトさせる処理を意味する。
ステップS307〜ステップS311までの処理によってバイアスの設定が行われると、最後に、制御を終了するか否かを判断する(ステップS312)。このまま制御を継続する場合は(ステップS312:No)、ステップS304の処理にもどり、処理を繰り返す。制御を終了する場合は(ステップS312:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
(バイアス制御の実施例2)
つぎに、バイアス制御の実施例2として、図2に示したような対象な消光特性とは異なる消光特性、具体的には図4に示すような非対称な消光特性を有する変調器のバイアス制御の手順を説明する。
図4は、実施例2にかかるバイアス制御の原理を示す図表である。図表410は、横軸が外部変調器120へ入力される電気信号の電圧VEA(V)を表し、縦軸が外部変調器120から出力された光信号の光出力パワーを表す。また、曲線411は外部変調器120の消光特性を表す。なお図表420は、横軸が外部変調器120へ入力される電気信号の電圧VEA(V)を表し、縦軸が消光特性を表す曲線411の傾斜を表す。すなわち、図表420の曲線421は、消光特性を示す曲線411の傾斜特性を表している。
図表410に曲線411に示したような消光特性をもつ外部変調器120に、変調信号412を入力した場合、外部変調器120からは、光信号413が出力される。光信号413の波形は、バイアス信号を中心とする、変調信号412の振幅に対応した振幅をもつ。ここでも、図2に示した光信号213の波形と同様に、光信号413の波形のH側の振幅の変動幅をVHとし、光信号413の波形のL側の振幅の変動幅をVLとする。
一方、図表420に示す曲線421は、消光特性を表す曲線411の傾斜を表している。曲線421の端部∝VHは光信号のVHと比例し、曲線421の端部∝VLは、光信号のVLと比例している。
図2では、バイアス制御の実施例1に用いるような、一般的なEA変調器からなる外部変調器120の消光特性を、曲線211を用いて例示した。一般的なEA変調器の消光特性を示す曲線211は、最大傾斜点を境にほぼ点対称な曲線を示す。また、消光特性の傾斜は、曲線221のように最大傾斜点を中心に対称に変化する。
しかしながら、バイアス制御の実施例2に用いた外部変調器120の消光特性を示す曲線411は、最大傾斜点を境にほぼ点対称にはなっていない。また消光特性の傾斜特性を示す曲線421からも明らかなように、H側の消光特性の傾斜は大きく、L側の消光特性の傾斜は小さく、非対称である。
このような消光特性が対称性を示さない外部変調器120を用いる場合は、バイアス制御の実施例1のように端部∝VLと端部∝VHとが等しくなるようにバイアス点を調整しても、バイアス点を、消光特性を表す曲線411の傾斜が最も急峻な位置に制御できない。そこで、バイアス制御の実施例2では、使用する外部変調器120の消光特性の非対称性を考慮し、曲線421の端部∝VLのn倍が端部∝VHと等しくなるようにバイアス点を調整する。
具体的には、消光特性の傾斜を示す曲線421を考慮し、第1演算部153および第2演算部154によって行われる所定の演算において、入力された検出値をn倍して出力する際の、n倍の値を調整することで曲線421の示す消光特性が最も急峻な位置へバイアス点を移動させることができる。以上説明した原理を利用し、H側振幅検出部151によって検出したVHとL側振幅検出部152によって検出したVLを用いて、一方の検出値をn倍し、比較値として設定した後、2つの比較値を比較して、バイアス点の制御を行う。
図5は、本発明のバイアス制御の実施例2にかかる処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、バイアス駆動部156により初期設定バイアス点にEAバイアスを設定する(ステップS501)。つぎに、重畳信号源160から出力された重畳信号と、パルス駆動部170から入力された変調パルスとを信号結合部180に入力する(ステップS502)。続いて、光源部110から外部変調器120に光を入力し(ステップS503)、外部変調器120からの出力光を光/電気変換部140によって電気信号に変換する(ステップS504)。
つぎに、ステップS504によって変換された電気信号に基づいて、H側振幅検出部151でH側の重畳信号の振幅からVHを検出し、検出したVHを比較値VH0に設定する(ステップS505)。同じくL側振幅検出部152でL側の重畳信号の振幅からVLを検出し、第2演算部154で検出したVLをn倍して比較値VL0に設定する(ステップS506)。
その後、比較部155でステップS505およびステップS506によって検出した比較値VH0と比較値VL0とが等しいか否かを判断する(ステップS507)。比較値VH0と比較値VL0とが等しい場合は(ステップS507:Yes)、現在のバイアス点、すなわちバイアスの設定を保持し(ステップS508)、ステップS512の処理に移行する。比較値VH0と比較値VL0とが等しくない場合は(ステップS507:No)、つぎに比較値VH0が比較値VL0よりも大きいか否かを判断する(ステップS509)。
ステップS509の処理において比較値VH0が比較値VL0よりも大きい場合は(ステップS509:Yes)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を上げ(ステップS510)、ステップS512の処理に移行する。また、比較値VH0が比較値VL0よりも小さい場合は(ステップS509:No)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を下げ(ステップS511)、ステップS512の処理に移行する。
ステップS507〜ステップS511までの処理によってバイアスの設定が行われると、最後に、制御を終了するか否かを判断する(ステップS512)。このまま制御を継続する場合は(ステップS512:No)、ステップS504の処理にもどり、処理を繰り返す。制御を終了する場合は(ステップS512:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
また、図5では、図4に示したような端部∝VHが大きく、端部∝VLが小さい曲線411のような傾斜を示す消光特性を備えた外部変調器120のバイアス制御の例を説明した。しかし、端部∝VHが小さく、端部∝VLが大きい傾斜を示す消光特性を備えた外部変調器120を用いた場合は、ステップS505で検出値VHをn倍した値を比較値VH0に設定し、ステップS506では、検出値VLをそのまま比較値VL0に設定すればよく、様々な消光特性を有する外部変調器120のバイアス制御を行うことができる。
(バイアス制御の実施例3)
図6は、本発明のバイアス制御の実施例3にかかる処理の手順を示すフローチャートである。バイアス制御の実施例3は、検出値VHと検出値VLとの和が最小になるようなバイアス制御を行う。また、バイアス制御の実施例3は、図2の曲線221の波形を利用して最適なバイアス点へと調整する。したがって、バイアス制御の実施例3は、図2に示したような最大傾斜点を境にほぼ点対称な消光特性の曲線211を有する外部変調器120に広く適用するものである。
図6のフローチャートにおいて、まず、比較部155における比較基準電位V2を0に、比較値Sを1にそれぞれ設定する(ステップS601)。続いて、バイアス駆動部156により初期設定バイアス点にEAバイアスを設定する(ステップS602)。つぎに、重畳信号源160から出力された重畳信号と、パルス駆動部170から入力された変調パルスとを信号結合部180に入力する(ステップS603)。続いて、光源部110から外部変調器120に光を入力し(ステップS604)、外部変調器120からの出力光を光/電気変換部140によって電気信号に変換する(ステップS605)。
つぎに、ステップS605によって変換された電気信号に基づいて、H側の重畳信号の振幅からVHを検出し、検出したVHを比較値VH0に設定する(ステップS606)。同じくL側の重畳信号の振幅からVLを検出し、検出したVLを比較値VL0に設定する(ステップS607)。
その後、ステップS606およびステップS607によって検出した比較値VH0と比較値VL0の和を検出値V1に設定し(ステップS608)、検出値V1が比較基準電位V2と等しいもしくは大きいか否かを判断する(ステップS609)。検出値V1が比較基準電位V2と等しいもしくは大きい場合は(ステップS609:Yes)、比較値Sを“−S”に設定する(ステップS611)。また、検出値V1が比較基準電位V2よりも小さい場合は(ステップS609:No)、比較値Sを“S”に設定する(ステップS610)。
ステップS610、ステップS611によって比較値Sの設定が行われると、続いて、比較値Sが0より大きいか否かを判断する(ステップS612)。比較値Sが0より大きい場合は(ステップS612:Yes)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を下げる(ステップS613)。比較値Sが0より小さい場合は(ステップS612:No)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を上げる(ステップS614)。
ステップS612〜ステップS614までの処理によってバイアスの設定が行われると、比較基準電位V2を検出値V1に設定し(ステップS615)、その後、制御を終了するか否かを判断する(ステップS616)。このまま制御を継続する場合は(ステップS616:No)、ステップS605の処理にもどり、処理を繰り返す。制御を終了する場合は(ステップS616:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
(バイアス制御の実施例4)
図7は、本発明のバイアス制御の実施例4にかかる処理の手順を示すフローチャートである。バイアス制御の実施例4では、光/電気変換部140から出力された電気信号を対数変換してlogスケールに置き換えてバイアス制御を行うことができる。したがって、様々な消光特性を有する外部変調器120を光送信器100に適用させることができる。また、バイアス制御の実施例4の手順を用いて、バイアス制御の実施例2または実施例3で説明したバイアス制御を行うこともできる。
図7のフローチャートにおいて、まず、バイアス駆動部156により初期設定バイアス点にEAバイアスを設定する(ステップS701)。つぎに、重畳信号源160から出力された重畳信号と、パルス駆動部170から入力された変調パルスとを信号結合部180に入力する(ステップS702)。続いて、光源部110から外部変調器120に光を入力し(ステップS703)、外部変調器120からの出力光を光/電気変換部140によって電気信号に変換する(ステップS704)。
つぎに、第3演算部190は、ステップS704によって光信号から変換された電気信号の出力Viを、下記(1)式を用いてlogスケールの出力V0に変換して帰還信号部150に出力する(ステップS705)。
V0=log(Vi) …(1)
その後、ステップS705においてlogスケールに変換した出力V0に基づいて、VHを検出し、検出したVHを比較値VH0に設定する(ステップS706)。同じく出力V0に基づいて、VLを検出し、検出したVLを比較値VL0に設定する(ステップS707)。
その後、ステップS706およびステップS707によって検出した比較値VH0と比較値VL0とが等しいか否かを判断する(ステップS708)。比較値VH0と比較値VL0とが等しい場合は(ステップS708:Yes)、現在のバイアス点、すなわちバイアスの設定を保持し(ステップS709)、ステップS713の処理に移行する。比較値VH0と比較値VL0とが等しくない場合は(ステップS708:No)、つぎに比較値VH0が比較値VL0よりも大きいか否かを判断する(ステップS710)。
ステップS710の処理において比較値VH0が比較値VL0よりも大きい場合は(ステップS710:Yes)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を上げ(ステップS711)、ステップS713の処理に移行する。また、比較値VH0が比較値VL0よりも小さい場合は(ステップS710:No)、バイアス点、すなわちバイアスの設定を下げ(ステップS712)、ステップS713の処理に移行する。
ステップS708〜ステップS712までの処理によってバイアスの設定が行われると、最後に、制御を終了するか否かを判断する(ステップS713)。このまま制御を継続する場合は(ステップS713:No)、ステップS704の処理にもどり、処理を繰り返す。制御を終了する場合は(ステップS713:Yes)、そのまま一連の処理を終了する。
以上説明したように、本発明にかかる光送信器およびバイアス制御方法によれば、自動的にバイアス点を調整し、最適な消光比を確保する。したがって、利用者にとって利便性が高く、かつ、消費電力を抑えることが可能な光送信器100を提供することがきる。
また、本発明にかかる光送信器100は、光信号を出力するごとに光信号の波形からVHおよびVLを検出していることから、温度による消光特性の変化にも自動的に対応して適切なバイアス点を調整できる。したがって、自動温度制御(ATC;Automatic Temperature Control)を行うための制御回路を必要とせず、小型で、低価格な光送信器100としても提供することができる。
なお、本実施の形態で説明したバイアス制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上のように、本発明にかかる光送信器およびバイアス制御方法は、連続した消光特性を有する光変調素子を備えた外部変調器に有用であり、特に、EA変調器を用いた光送信器に適している。
本発明の実施の形態にかかる光送信器の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるバイアス制御の原理を示す図表である。 本発明のバイアス制御の実施例1にかかる基本的な処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2にかかるバイアス制御の原理を示す図表である。 本発明のバイアス制御の実施例2にかかる処理の手順を示すフローチャートである。 本発明のバイアス制御の実施例3にかかる処理の手順を示すフローチャートである。 本発明のバイアス制御の実施例4にかかる処理の手順を示すフローチャートである。 従来の外部変調方式の光送信器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 光送信器
110 光源部
120 外部変調器
130 分岐部
140 光/電気変換部
150 帰還信号部
151 H側振幅検出部
152 L側振幅検出部
153 第1演算部
154 第2演算部
155 比較部
156 バイアス駆動部
160 重畳信号源
170 パルス駆動部
180 信号結合部
190 第3演算部

Claims (8)

  1. 入力された無変調光を、入力された電気信号に応じて変調した光信号を出力する光変調手段と、
    前記光変調手段から出力された光信号の出力の、高出力側の最大出力の振幅に基づく変動幅と、低出力側の最小出力の振幅に基づく変動幅とを検出する変動幅検出手段と、
    前記変動幅検出手段によって検出された前記最大出力の振幅の前記変動幅と、前記最小出力の振幅の前記変動幅とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果に基づいて前記光変調手段に入力する前記電気信号のバイアス電位を調整するバイアス電位駆動手段と、
    を備えることを特徴とする光送信器。
  2. 前記光変調手段の消光特性が最大傾斜点を境にほぼ点対称な場合に、
    前記バイアス電位駆動手段は、前記比較手段による比較結果が等しくなるようにバイアス電位を調整することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記比較手段の前段に演算手段を備え、
    前記演算手段は、前記変動幅検出手段によって検出された前記最大出力の前記変動幅と、前記最小出力の前記変動幅とにそれぞれ所定の演算を行った演算結果を前記比較手段へ出力することを特徴とする請求項1または2に記載の光送信器。
  4. 前記光変調手段の消光特性が最大傾斜点を境に点対称とならない場合に、
    前記演算手段は、前記最大出力の前記変動幅と前記最小出力の前記変動幅をほぼ等しくするために、前記最大出力の前記変動幅もしくは、前記最小出力の前記変動幅をn倍に乗じる演算を行うことを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  5. 前記比較手段は、前記変動幅検出手段によって検出された前記最大出力の振幅の前記変動幅と、前記最小出力の振幅の前記変動幅との和を求め、当該和を基準値と比較する演算を行い、
    さらに、前記バイアス電位駆動手段の出力が変動した際の変動前と変動後との前記演算手段における演算結果を比較することを特徴とする請求項1に記載の光送信器。
  6. 前記変動幅検出手段の前段に変換手段を備え、
    前記変換手段は、前記光変調手段から出力された光信号を対数変換して前記変動幅検出手段へ出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光送信器。
  7. 前記光変調手段は、電界吸収型変調器の消光特性を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光送信器。
  8. 入力された無変調光を、入力された電気信号に応じて変調した光信号を出力する光変調工程と、
    前記光変調工程によって出力された光信号の出力の、高出力側の最大出力の振幅に基づく変動幅と、低出力側の最小出力の振幅に基づく変動幅とを検出する変動幅検出工程と、
    前記変動幅検出工程によって検出された前記最大出力の振幅の前記変動幅と、前記最小出力の振幅の前記変動幅とを比較する比較工程と、
    前記比較工程の比較結果に基づいて前記電気信号のバイアス電位を調整するバイアス電位駆動工程と、
    を含むことを特徴とするバイアス制御方法。
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