WO2009104746A1 - 変調方法、変調プログラム、記録媒体、変調装置及び光送信器 - Google Patents

変調方法、変調プログラム、記録媒体、変調装置及び光送信器 Download PDF

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Abstract

 本発明に係る変調方法は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する変調装置に適用される。本発明に係る変調方法は、光源の入力端子に平均電位の変動が生じた場合に、制御回路により、平均電位の変動の時定数が正相側と逆相側とで等しくなるように外部から電位変動を与え、双方の平均電位の過渡状態を同一とし、光源への入力信号の同相成分として相殺することで光源から光信号を正常の送信できるようにすることとした。光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる。

Description

変調方法、変調プログラム、記録媒体、変調装置及び光送信器
 本発明は、変調回路と直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象との間が容量結合されている場合の変調方法、この変調方法で変調する変調装置及びこの変調装置を備える光送信器に関するものである。
 現在、インターネットの普及にともない、経済的な高速アクセスネットワークに対する要求が高まっており、GE-PONのように1Gbit/sのラインレートをもつ光回線を複数のユーザで時間的に多重することによって、経済化を実現する光アクセスシステムが導入されている。現在、更なる高速化に向けて、ラインレートの10Gbit/s化の技術開発が進められている。PONのような複数のユーザを時間多重する光アクセスシステムでは、ユーザ宅内装置であるONU(Optical Network Unit)から通信事業者ビル内の局内装置OLT(Optical Line Terminal)への上り信号は間欠的なバースト信号となる。従って、ONU内の光送信器は他のONUが送信をする間は光出力を停止する必要があり、安定した光信号を瞬時に出力停止、再出力を行うという機能が必要となる。
 図1は、前記機能を有する従来のGE-PON用バースト信号伝送用光送信器の回路図である(例えば、非特許文献1を参照。)。LD(Laser Diode)420は変調回路11の駆動回路(LDD:Laser Diode Driver)21と直流結合され、LDD21で変調された光送信信号を出力する。この時、LD420は他のONUの送信時間には出力を停止するために、Tx_disable信号の入力に応じて、LDD21への電気信号の入力及び、LD420へのバイアス電流を停止する構成となっている。本明細書では、Tx_disable信号で光信号の出力を停止し、Tx_enable信号で光信号を送信することを「間欠的に信号を送信する」と記載する。ここで、10GE-PONのように、ラインレートの高速化を経済的に実現する上では、送受信系の電気的クロストークを抑圧するために連続信号用の送受信系と同様に差動電気信号を採用することが必要となる(例えば、非特許文献2を参照。)。
木村俊二、「高速バースト技術」電子情報通信学会誌Vol.91 No.1 pp.60-65 2008年1月 T.Yoshida et.al., "First Single-fibre Bi-directiona1 XFP Transceiver for Optical Metro/Access Networks", ECOC 2005, We4. P.021,2005.
 差動電気信号を用いた場合、LDDとLDとを直流結合すれば大きな変調信号振幅が必要となるため、LDDとLDとの間は容量結合が望まれる。しかし、容量結合した場合、LDDが出力電気信号を間欠的に出力すれば、各端子間での時定数により、平均電位が時間的に大きく変動する。このため、LDから出力される光信号には過渡的な状態変動が生じ、正常に光信号を出力することが困難である。
 図2は、LDDとLDとの間を容量結合し、差動電気信号で駆動する変調装置401のブロック図である。図3は、図2の変調装置401において容量結合されている各端子(正相出力端子25a、逆相出力端子25b、正相入力端子35a、逆相入力端子35b)における電位変動を示した図である。一般的なLDDの出力は電流源により生成されるが、説明の簡易化のためにここではLDDの出力を定電圧源とする。LDD21の正相側端子25a、逆相側端子25bは、他のONUの出力時間ではTx_disableの状態で、それぞれVlow,Vhighの電位を保持しているとする。光信号を出力するTx_enableの時間では振幅がVp-pである間欠的な電気信号を出力する。従って、LDD側の平均電位は、正相出力端子25aではVlowから平均電位変動|ΔVDP|(=Vp-p/2)分だけ上界し、逆相出力端子25bではVhighから|ΔVDN|(=Vp-p/2)だけ降下する。LDのアノード側である正相入力端子35a、カソード側である逆相入力端子35bは他のONUの出力時間(Tx_disable)ではLDのバイアス電流を流さないようにVaの電位を保持している。Tx_disableからTx_enableへの状態変動時には、正相入力端子35aでは平均電位が|ΔVDP|、すなわちVp-p/2と等しい電位量だけ上昇し、その後緩やかにVaへと下降する。従って、正相入力端子35aでの過渡状態における電位変動|ΔVLP|はVp-p/2となる。逆相入力端子35bでは、LDのバイアス電流を流すために、平均電位をVcへ下げる。従って、逆相入力端子35bでの過渡状態における電位変動|ΔVLN|はVa-Vc-Vp-p/2に等しくなる。
 このように、LDDとLDとの間を容量結合し、差動電気信号でLDを駆動する光送信器は、Tx_disableからTx_enable時の過渡的状態のLDにかかる平均電位変動が正相側と逆相側で異なり、それぞれの平均電位の変動は互いに異なる過渡状態となる。このため、LDから出力される光信号は、この平均電位変動が安定するまで、波形の歪みが生じ、正常に光信号を送信することが困難であった。
 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる変調方法、変調プログラム、記録媒体、変調装置及び光送信器を提供することを目的とする。
 前記目的を達成するために、本発明に係る変調方法は、光源の入力端子に平均電位の変動が生じた場合に、制御回路により、平均電位の変動の時定数が正相側と逆相側とで等しくなるように外部から電位変動を与え、双方の平均電位の過渡状態を同一とし、光源への入力信号の同相成分として相殺することで光源から光信号を正常の送信できるようにすることとした。
 具体的には、本発明に係る変調方法は、容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、を備える変調装置における変調方法であって、前記制御回路が、前記変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じたときに、前記変調回路に対し、平均電位の変動前後間に生ずる互いの平均電位の過渡状態が同じになるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、前記正相入力端子の平均電位の過渡状態及び前記逆相入力端子の平均電位の過渡状態を前記差動電気信号の同相成分として相殺することを特徴とする。
 変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じたときに、制御回路は、変調回路に、平均電位の変動前後間に生ずる互いの平均電位の過渡状態が同じになるように正相入力端子及び逆相入力端子並びに変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させる。このように制御することで、正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位は同じように推移するため、正相入力端子の平均電位と逆相入力端子の平均電位との間の電位間差は過渡状態であっても一定になる。すなわち、正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位の過渡状態を差動電気信号の同相成分として相殺することができる。
 従って、本発明に係る変調方法は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ変調信号の振幅電圧の変動量となるまで、下げるように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、前記正相出力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ変調信号の振幅電圧の変動量となるまで、上げるように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、前記正相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記制御回路が、前記変調回路に対し、前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、前記逆相出力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することができる。
 本発明に係る変調方法は、前記変調対象から出力される光信号の光電力を測定し、前記光電力が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードバック制御することが好ましい。本発明に係る変調方法は、変調対象が経年変化した場合でも変調対象を駆動する駆動電流やバイアス電流を変調対象の経年変化に追従させることができる。
 この場合、前記送信の可否を指示する信号のうち、送信可能の指示をする信号のときのみ前記フィードバック制御することが好ましい。光信号が出力されない時間では光電力はゼロである。このため、本発明に係る変調方法は、この時間をフィードバック制御する際の計算から除外することで、フィードバック制御の精度が向上する。
 本発明に係る変調方法は、前記変調対象の温度を測定し、前記変調対象の温度が変動しても前記変調対象が出力する光信号の強度が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードフォワード制御することが好ましい。本発明に係る変調方法は、外気や変調対象の温度変動があった場合でも変調対象を駆動する駆動電流やバイアス電流を外気や変調対象の温度変動に追従させることができる。
 本発明に係る変調装置は、容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、を備える変調装置であって、前記制御回路は、前記変調回路に対し、前記変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させることを特徴とする。
 変調装置は、制御回路を備えており、この制御回路が、変調回路に前述の変調方法のように入力信号を変調させる。このため、変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じても、変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位の過渡状態を差動電気信号の同相成分として相殺することができる。
 従って、本発明に係る変調装置は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる。
 本発明に係る変調装置は、容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子に接続する電流源回路と、前記電流源回路の電流値を制御する電流コントローラと、を備える変調装置であって、前記制御回路は、前記変調回路に対し、前記変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、前記電流コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電流源回路の電流値を制御させてもよい。
 本発明に係る変調装置は、容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記制御回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも一方と接地との間に接続される、2つの電圧源と前記電圧源のいずれか一方を選択するスイッチとを直列接続した回路である電圧源回路と、前記電圧源回路の電圧値を制御する電圧コントローラと、を備える変調装置であって、前記制御回路は、前記変調回路に対し、前記変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、前記電圧コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電圧源回路の電圧値を制御させてもよい。
 変調装置は、電圧源回路と、電圧コントローラを備え、制御回路がこれらを制御する。これにより、正相出力端子又は逆相出力端子の平均電位を、正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の正相入力端子の平均電位と逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくことができる。
 本発明に係る変調装置は、容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子に接続される電流源回路と、前記電流源回路の電流値を制御する電流コントローラと、を備える変調装置であって、前記変調回路は、ダーリントン接続型差動対を有しており、前記変調回路の正相出力端子と逆相出力端子との対が前記ダーリントン接続型差動対であり、前記制御回路は、前記変調回路に対し、前記変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、前記電流コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電流源回路の電流値を制御させてもよい。
 変調対象を駆動する駆動電流を小さくすることができる。
 本発明に係る変調装置は、前記正相入力端子及び前記逆相入力端子の少なくとも一方と前記制御手段との間に積分回路をさらに備えてもよい。積分回路を備えることで、正相入力端子における過渡状態の時定数と逆相入力端子における過渡状態の時定数を一致させることができる。
 本発明に係る変調装置は、前記変調対象から出力される光信号の光電力を測定する光モニタ手段をさらに備え、前記制御回路は、前記光モニタ手段が測定した前記光電力が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードバック制御することが好ましい。本発明に係る変調装置は、変調対象を駆動する駆動電流やバイアス電流を変調対象の経年変化に追従することができる。
 この場合、前記制御回路は、前記送信の可否を指示する信号のうち、送信可能の指示をする信号のときのみ前記フィードバック制御することが好ましい。光信号が出力されない時間において光電力はゼロである。このため、本発明に係る変調装置は、この時間をフィードバック制御する際の計算から除外し、フィードバック制御の精度の向上を図っている。
 また、前記光モニタ手段は、前記変調対象が光信号を出力する方向に配置された受光器であることでもよい。変調対象の外部に受光器を備えることで変調対象を小型化することができる。
 本発明に係る変調装置は、前記変調対象の温度を測定する温度センサをさらに備え、前記制御回路は、前記温度センサが測定した前記変調対象の温度が変動しても前記変調対象が出力する光信号の強度が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードフォワード制御することが好ましい。本発明に係る変調装置は、変調対象を駆動する駆動電流やバイアス電流を外気や変調対象の温度変動に追従させることができる。
 本発明に係る光送信器は、前記変調装置と、前記変調対象と、を備える。前述の変調装置を備えることで、変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じても、変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位の過渡状態を差動電気信号の同相成分として相殺することができる。
 従って、本発明に係る光送信器は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる。
 本発明に係る変調プログラムは、コンピュータに前記変調方法を実行させることができる。前記光送信器は、コンピュータに接続されており、前記変調プログラムを読み取りしたコンピュータからの指示で、制御回路が前述の変調方法となるように変調回路を制御する。また、前記変調プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていることが好ましい。
 従って、本発明に係る変調プログラム及び記録媒体は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる。
 本発明は、変調回路と光源との間を容量結合し、差動信号で光源を駆動する場合に、光源の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位が安定する前であっても光源から光信号を正常に送信できる変調方法、変調プログラム、記録媒体、変調装置及び光送信器を提供することが可能である。
従来のGE-PON用バースト信号伝送用光送信器の回路図である。 従来の光送信器のブロック図である。 従来の光送信装置において容量結合されている各端子における電位変動を示した図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の変調装置における各端子の電位状態を示すした図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 記録媒体に記録された変調プログラムを実行するためのコンピュータの例を示した図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。 本発明に係る光送信器の構成を説明するブロック図である。
符号の説明
 図面で使用されている符号は以下の通りである。
301~306、401:変調装置
320、420:LD(Laser Diode)
11、11-1、11-2、11-4、11-5:変調回路
12:制御回路
13:電圧源回路
14:電圧コントローラ
21:駆動回路(LDD:Laser Diode Driver)
21j:電流源回路
22:Gate回路
23:LDバイアス回路
24:容量
25a:正相出力端子
25b:逆相出力端子
27:積分回路
29:抵抗
31:スイッチ(SW)
32、34:電圧源
33:SW制御部
35a:正相入力端子
35b:逆相入力端子
41:受光器
42:温度センサ
90:記録媒体
111:記憶媒体読み取り装置
112:作業用メモリ
113:メモリ
114:ディスプレイ
115:マウス
116:キーボード
117:CPU
118:ハードディスク
119:ケーブル
300:コンピュータ
 添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施の形態1)
 図5に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図5の光送信器は、変調装置301及び変調対象であるLD320からなる。LD320は、例えば、直接変調型レーザダイオードである。変調装置301は、制御回路12及び変調回路11-1からなる。変調回路11-1は、LDD21、LDバイアス回路23、Gate回路22及び積分回路27からなる。
 Gate回路22は、送信の可否を指示する信号である、外部からのTx_enable信号又はTx_disable信号に基づき、入力信号を通過又は遮断する。Gate回路22を通過した入力信号は、LDD21に入力される。LDD21は、LD320を駆動できるように入力信号を増幅して出力する。LDD21は入力信号の正相側である正相出力端子25a及び逆相側である逆相出力端子25bを有する。
 正相出力端子25a及び逆相出力端子25bは、それぞれ容量24を介して正相入力端子35a及び逆相入力端子35bに接続されている。正相入力端子35a及び逆相入力端子35bはLD320に接続される。すなわち、LDD21とLD320との間は容量結合である。また、電流で正相出力端子25a、逆相出力端子25b、正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの電位を制御するため、各々の端子はインダクタを介して電源に接続されている。
 LDバイアス回路23は、逆相入力端子35bに接続されている。LDバイアス回路23は、外部からのTx_enable信号又はTx_disable信号に基づき、逆相入力端子35bに電流を供給する。LDバイアス回路23は、この電流により、逆相入力端子35bの電位を変化させ、正相入力端子35aと逆相入力端子35bとの電位差を調整して、LD320にバイアス電流を流すことができる。
 積分回路27は、例えば、ローパスフィルタ(LPF)である。積分回路27はLDバイアス回路23とLDの逆相入力端子間に接続される。正相出力端子25a及び逆相出力端子25bから出力される差動電気信号により、正相出力端子25a及び逆相出力端子25bの平均電位が急激に変動することがある。正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの平均電位は正相出力端子25a及び逆相出力端子25bの平均電位の変動に応じて、ある時定数をもって変動する。積分回路27を調整することで、正相入力端子35aの時定数と逆相入力端子35bの時定数とを一致させることができる。
 変調回路11-1は、容量結合される、LD320にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号でLD320を駆動する。制御回路12は、変調回路11-1と接続している。制御回路12は、Tx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて変調回路11-1に制御信号を送り、変調回路11-1を制御する。具体的には、制御回路12は、変調回路11-1に対し、以下に説明する変調方法となるように、LD320の正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの平均電位並びに変調回路11-1の正相出力端子25a及び逆相出力端子25bの少なくとも1つの平均電位を制御する。
 変調装置301の変調方法は、制御回路12が、正相入力端子35aの平均電位及び逆相入力端子35bの平均電位に変動が生じたときに、変調回路11-1に対し、平均電位の変動前後間に生ずる互いの平均電位の過渡状態が同じになるように正相入力端子35a及び逆相入力端子35b並びにLDD21の正相出力端子25a及び逆相出力端子25bの少なくとも1つの平均電位を制御させ、正相入力端子35aの平均電位の過渡状態及び逆相入力端子35bの平均電位の過渡状態をLDD21から出力される差動電気信号の同相成分として相殺することを特徴とする変調方法である。
 本実施例では、制御回路12が、変調回路11-1に対し、逆相入力端子35bの平均電位を、正相入力端子35aにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ正相入力端子35aにおける平均電位の変動量の2倍の変動量となるまで、下げるように制御する。
 図4に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlowを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|はVp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhighを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|はVp-p/2となる。
 この時、正相入力端子35aでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2上昇してから、ある時定数をもってVaへ下降し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLP|は|ΔVDP|と同じVp-p/2である。
 逆相入力端子35bでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位を、その変動電位量が正相入力端子35aの変動電位量Vp-p/2の2倍となるようなVc(=Va-Vp-p)へ引き下げる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2下降し、さらにバイアス電流を流すために正相入力端子35aと同じ時定数をもってVcへ下降し、平均電位Vc、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。逆相入力端子35bの時定数は積分回路27の時定数を変化させることにより、正相入力端子35aと同じ時定数に調整する。なお、時定数の調整が不要な場合には、この積分回路27は不要である。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|はVa-Vc-Vp-p/2であり、VcはVa-Vp-pであるから、|ΔVLN|は|ΔVLP|と等しいVp-p/2となる。
 従って、このような変調方法を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 図17は、変調装置301の他の実施形態を説明するブロック図である。変調装置301は、LD320から出力される光信号の光電力を測定する光モニタ手段をさらに備えてもよい。制御回路12は、光モニタ手段が測定した光電力が所定の値となるように正相入力端子25a、逆相入力端子25b、正相出力端子35a、及び逆相出力端子35bの少なくとも1つの平均電位を調整するフィードバック制御を行う。
 光モニタ手段は、LD320内の光モニタを利用してもよいし、図17のようにLD320が光信号を出力する方向に配置された受光器41としてもよい。変調装置301は、LD320から出力された光信号の一部を受光器41へ入力する。受光器41は、出力を制御回路12に入力する。制御回路12は、最適なバイアス電流を流すようにLDバイアス回路23を制御する。具体的には、Tx_disable時に、その時のバイアス電流に対応した|△V|分だけ、逆相入力端子35bの電位を下げる。変調装置301は、このようにLD320が出力する光信号の光電力に基づいてフィードバック制御を行う。このようなフィードバック制御をかけることにより、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 さらに、制御回路12は、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。具体的には、受光器41は光信号を出力するTx_enable時だけ光信号の光電力をモニタし、光信号を出力しないTx_disable時には光信号の光電力をモニタしないこととする。このようにTx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置301は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置301は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図18は、変調装置301の他の実施形態を説明するブロック図である。変調装置301は、LD320の温度又はLD320の付近の温度を測定する温度センサ42をさらに備えてもよい。制御回路12は、LD320の温度又はLD320の付近の温度が変動してもLD320が出力する光信号の強度が所定の値となるように正相入力端子25a、逆相入力端子25b、正相出力端子35a、及び逆相出力端子35bの少なくとも1つの平均電位を調整するフィードフォワード制御を行う。
 温度センサ42は、温度測定の結果を制御回路12に入力する。制御回路12は、最適なバイアス電流を流すようにLDバイアス回路23を制御する。具体的には、Tx_disable時に、その時のバイアス電流に対応した|△V|分だけ、逆相入力端子35bの電位を下げる。変調装置301は、このようにLD320又はLD320の付近の温度情報に基づいてフィードフォワード制御を行う。このようなフィードフォワード制御をかけることにより、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。なお、光信号の強度を測定するため、LD320内の光モニタを利用してもよいし、図18に示していない受光器を配置してもよい。
 なお、図17及び図18で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置301に搭載することができる。
(実施の形態2)
 図7に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図5の光送信器と図7の光送信器との違いは、変調装置301の代替として変調装置302を備えている点である。変調装置302は変調回路11-2を備えている。変調回路11-2と図5の変調回路11-1との違いは、逆相入力端子35bとLDバイアス回路23との間が抵抗29で接地されている点である。抵抗29は、LD320にリーク電流を流し、逆相入力端子35bの電位を調整する。
 図7の光送信器は、図5の光送信器と同様に、制御回路12が、Tx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて変調回路11-2に制御信号を送り、変調回路11-2を制御する。図7の光送信器は、以下の点で図5の光送信器の変調方法と異なる。
 変調装置302の変調方法は、制御回路12が、変調回路11-2に対し、逆相入力端子35bの平均電位を、正相入力端子35aにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、逆相入力端子35bの平均電位を、正相入力端子35aの平均電位及び逆相入力端子35bの平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の正相入力端子35aの平均電位と逆相入力端子35bの平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御する変調方法である。
 図6に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlowを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|はVp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhighを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|はVp-p/2となる。
 この時、正相入力端子35aでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2上昇してから、ある時定数をもってVaへ下降し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLP|は|ΔVDP|と同じVp-p/2である。
 逆相入力端子35bは、Tx_disable時には電位Va-|ΔV|を保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位をVcへ引き下げる。ここで、LDにリーク電流を流すことで|ΔV|がVa-Vc-Vp-pに等しくなるように、追加された抵抗の抵抗値を調整する。 Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2下降し、さらにバイアス電流を流すために正相入力端子35aと同じ時定数をもってVcへ下降し、平均電位Vc、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。逆相入力端子35bの時定数の調整が必要な場合には、第一の実施形態と同様に積分回路27を適用して、正相入力端子35aと同じ時定数に調整する。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|は|ΔVLP|と等しいVp-p/2となる。
 従って、このような手法で変調を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 図19に図17で説明したフィードバック制御を行う構成を加えた変調装置302のブロック図を示す。変調装置302は、フィードバック制御を行うことで、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。また、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。Tx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置302は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置302は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図20に図18で説明したフィードフォワード制御を行う構成を加えた変調装置302のブロック図を示す。変調装置302は、フィードフォワード制御を行うことで、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 なお、図19及び図20で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置302に搭載することができる。
(実施の形態3)
 図9に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図5の光送信器と図7の光送信器との違いは、変調装置301の代替として変調装置303を備えている点である。変調装置303は、制御回路12、変調回路11-1、電圧源回路13及び電圧コントローラ14を備える。また、LDD21は、正相出力端子25a及び逆相出力端子25bに接続する電流源回路21jを持つ。電圧源回路13は、異なる電位を与える電圧源32及び電圧源34とこれらの電圧源のいずれか一方を選択するスイッチ(SW)31とを直列接続した回路とすることができる。電圧コントローラ14は、例えば、スイッチ31を制御するSW制御部33とすることができる。電圧源32及び電圧源34の電位は制御回路12で制御される。
 SW31は、LDD21の電流源回路21jに接続され、異なる電位を与える電圧源32と電圧源34とを切り替える。SW制御部33は、外部からのTx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて、正相出力端子25aにVlowの電位を与えるか、又はVlow-|ΔV|の電位を与えるかを判断してSW31を制御する。制御回路12がTx_enable信号又はTx_disable信号の判断を行い、電圧コントローラ14に対してSW31の切り替えの指示をだしてもよい。変調装置303は、電圧源回路13及び電圧コントローラ14が、LDD21が持つ電流源回路21jを調整することで正相出力端子25aの平均電位を変化させることができる。
 図9の光送信器は、図5の光送信器と同様に、制御回路12が、Tx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて変調回路11-1に制御信号を送り、変調回路11-1を制御する。図9の光送信器は、以下の点で図5の光送信器の変調方法と異なる。
 変調装置303の変調方法は、制御回路12が、変調回路11-1に対し、逆相入力端子35bの平均電位を、正相入力端子35aにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、正相出力端子25aの平均電位を、正相入力端子35aの平均電位及び逆相入力端子35bの平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の正相入力端子35aの平均電位と逆相入力端子35bの平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御する変調方法である。
 図8に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlow-|ΔV|を保持し、Tx_enable時には電位をVlowに上昇させ、振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。SW制御部はTx_disable時には高い電圧を与える電圧源32側、Tx_enable時には低い電圧を与える電圧源34側にSWを制御する。具体的には、次のように行う。
 まず、Tx_disable時の場合を説明する。この場合、LDD21のトランジスタ21a側の経路に常に電流が流れる。
 ゲート回路22は正相側22aでトランジスタ21aのゲートに電圧をかけ、トランジスタ21a側の経路に電流を流す。このため、抵抗Raによる電圧降下が生じて接続端Taの電位は電源Vcより低くなり、Tx_disable時の正相出力端子25aの電位をVlow-|ΔV|に下げることができる。
 一方、ゲート回路22は逆相側22bでトランジスタ21bのゲートに電圧をかけず、トランジスタ21b側の経路の電流を止める。このため、接続端Tbの電位は電源Vcと等しくなり、逆相出力端子25bの電位を変動なくVhighに保持することができる。
 次に、Tx_enable時の場合を説明する。この場合、LDD21のトランジスタ21a側の経路とトランジスタ21b側の経路で交互に電流が流れる。
 ゲート回路22への信号が「1」の場合、ゲート回路22は正相側22aでトランジスタ21aのゲートに電圧をかけず、トランジスタ21a側の経路の電流を止め、逆相側22bでトランジスタ21bのゲートに電圧をかけてトランジスタ21b側の経路に電流を流す。このため、接続端Taの電位は電源Vcと等しくなり、正相出力端子25aの電位を変動なくVhighに保持することができる。また、接続端Tbの電位は抵抗Rbによる電圧降下のため、逆相出力端子25bの電位をVlowに下げることができる。
 ゲート回路22への信号が「0」の場合、ゲート回路22は正相側22aでトランジスタ21aのゲートに電圧をかけてトランジスタ21a側の経路に電流を流し、逆相側22bでトランジスタ21bのゲートに電圧をかけずにトランジスタ21b側の経路の電流を止める。このため、接続端Taの電位は抵抗Raにより電圧降下し、正相出力端子25aの電位をVlowに下げることができる。また、接続端Tbの電位は電源Vcと等しくなり、逆相出力端子25bの電位を変動なくVhighに保持することができる。
 Tx_disable時には電圧源32に接続することにより、正相出力端子25aの電位をTx_enable時の電位Vlowに対して、|ΔV|=Va-Vc-Vp-pだけ下降させる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|は|ΔV|+Vp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhighを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|はVp-p/2となる。
 この時、正相入力端子35aでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位は|ΔV|+Vp-p/2上昇してから、ある時定数をもってVaへ下降し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLP|は|ΔVDP|と同じ|ΔV|+Vp-p/2=Va-Vc-Vp-p/2である。
 逆相入力端子35bは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位をVcへ引き下げる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2下降し、さらにバイアス電流を流すために正相入力端子35aと同じ時定数をもってVcへ下降し、平均電位Vc、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。逆相入力端子35bの時定数の調整が必要な場合には、第一の実施形態と同様に積分回路27を適用して、正相入力端子35aと同じ時定数に調整する。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|はVa-Vc-Vp-p/2であり、|ΔVLP|と等しくなる。
 従って、このような手法で変調を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 なお、ここでは正相出力端子25aのTx_disable時の電位を、スイッチと2つの電圧源とを含む電圧源回路及び電圧コントローラを用いて調整しているが、LDD回路内の電流源自体を上記の様な電位調整可能な可変電流源回路としてもよい。また、正相出力端子25aと逆相出力端子25bとの対をダーリントン接続型差動対としてもよい。
 図21に図17で説明したフィードバック制御を行う構成を加えた変調装置303のブロック図を示す。変調装置303は、フィードバック制御を行うことで、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。また、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。Tx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置303は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置303は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図22に図18で説明したフィードフォワード制御を行う構成を加えた変調装置303のブロック図を示す。変調装置303は、フィードフォワード制御を行うことで、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 なお、図21及び図22で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置303に搭載することができる。
(実施の形態4)
 図11に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図5の光送信器と図11の光送信器との違いは、変調装置301の代替として変調装置304を備えている点である。変調装置304は変調回路11-4を備えている。変調回路11-4と図5の変調回路11-1との違いは、LDバイアス回路23の出力と積分回路27が正相入力端子35aに接続されている点である。
 図11の光送信器は、図5の光送信器と同様に、制御回路12が、Tx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて変調回路11-4に制御信号を送り、変調回路11-4を制御する。図11の光送信器は、以下の点で図5の光送信器の変調方法と異なる。
 変調装置304の変調方法は、制御回路12が、変調回路11-4に対し、正相入力端子35aの平均電位を、逆相入力端子35bにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ逆相入力端子35bにおける平均電位の変動量の2倍の変動量となるまで、上げるように制御する変調方法である。
 図10に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlowを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|はVp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhighを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|はVp-p/2となる。
 この時、逆相入力端子35bでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2下降してから、ある時定数をもってVaへ上昇し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|は|ΔVDN|と同じVp-p/2である。
 正相入力端子35aでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位を変調信号の振幅Vp-pと同じ電位変動となるVa’(=Va-Vp-p)へ引き上げる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2上昇し、さらにバイアス電流を流すために逆相入力端子35bと同じ時定数をもってVa’へ上昇し、平均電位Va’、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。なお、時定数の調整が不要な場合には、この積分回路27は不要である。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLP|はVp-p/2であり、|ΔVLN|と等しくなる。
 従って、このような手法で変調を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 図23に図17で説明したフィードバック制御を行う構成を加えた変調装置304のブロック図を示す。変調装置304は、フィードバック制御を行うことで、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。また、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。Tx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置304は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置304は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図24に図18で説明したフィードフォワード制御を行う構成を加えた変調装置304のブロック図を示す。変調装置304は、フィードフォワード制御を行うことで、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 なお、図23及び図24で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置304に搭載することができる。
(実施の形態5)
 図13に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図7の光送信器と図13の光送信器との違いは、変調装置302の代替として変調装置305を備えている点である。変調装置305は変調回路11-5を備えている。変調回路11-5と図7の変調回路11-2との違いは、LDバイアス回路23の出力とリーク電流用の抵抗29が正相入力端子35aに接続されている点である。
 図13の光送信器は、図7の光送信器と同様に、制御回路12が、Tx_enable信号又はTx_disable信号に基づいて変調回路11-5に制御信号を送り、変調回路11-5を制御する。図13の光送信器は、以下の点で図7の光送信器の変調方法と異なる。
 変調装置305の変調方法は、
制御回路12が、変調回路11-5に対し、正相入力端子35aの平均電位を、逆相入力端子35bにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、正相入力端子35aの平均電位を、正相入力端子35aの平均電位及び逆相入力端子35bの平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の正相入力端子35aの平均電位と逆相入力端子35bの平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御する変調方法である。
 図12に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlowを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|はVp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhighを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|はVp-p/2となる。
 この時、逆相入力端子35bでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2下降してから、ある時定数をもってVaへ上昇し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|は|ΔVDN|と同じVp-p/2である。
 正相入力端子35aは、Tx_disable時には電位Va+|ΔV|を保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位をVa’へ引き上げる。ここで、LDにリーク電流を流すことで|ΔV|がVa’-Va-Vp-p、に等しくなるように、追加された抵抗の抵抗値を調整する。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間が容量結合されているために、平均電位はVp-p/2上昇し、さらにバイアス電流を流すために逆相入力端子35bと同じ時定数をもってVa’へ上昇し、平均電位Va’振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。正相入力端子35aの時定数の調整が必要な場合には、第一の実施形態と同様に積分回路27を適用して、逆相入力端子35bと同じ時定数に調整する。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLP|は|ΔVLN|と等しいVp-p/2となる。
 従って、このような手法で変調を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 図25に図17で説明したフィードバック制御を行う構成を加えた変調装置305のブロック図を示す。変調装置305は、フィードバック制御を行うことで、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。また、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。Tx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置305は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置305は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図26に図18で説明したフィードフォワード制御を行う構成を加えた変調装置305のブロック図を示す。変調装置305は、フィードフォワード制御を行うことで、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 なお、図25及び図26で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置305に搭載することができる。
(実施の形態6)
 図15に本実施形態の光送信器の構成を説明するブロック図を示す。図9の光送信器と図15の光送信器との違いは、変調装置303の代替として変調装置306を備えている点である。変調装置306と図9の変調装置303との違いは、変調回路11-1の代替として変調回路11-4を有する点である。また、変調装置306と図9の変調装置303との違いは、SW31がLDD21内の電流源回路21jではなく、差動対の逆相出力端子25bの電源端子側に接続されていることである。Tx_disable時に逆相出力端子25bに高い電位を与えることでVhigh+|ΔV|だけ保持電位を上げることができる。
 図15の光送信器は、図9の光送信器と同様に入力信号を変調するが、以下の点で図9の変調方法と異なる。
 変調装置306の変調方法は、制御回路12が、変調回路11-4に対し、正相入力端子35aの平均電位を、逆相入力端子35bにおける平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、逆相出力端子25bの平均電位を、正相入力端子35aの平均電位及び逆相入力端子35bの平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の正相入力端子35aの平均電位と逆相入力端子35bの平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御する変調方法である。
 図14に本実施形態の変調装置における各端子の電位状態を示す。各端子の電位変動を実線で、平均電位を破線で表示する。
 正相出力端子25aでは、Tx_disable時には電位Vlowを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDP|はVp-p/2となる。一方、逆相出力端子25bでは、Tx_disable時には電位Vhigh+|ΔV|を保持し、Tx_enable時には電位をVhighに下降させ、振幅Vp-pの変調信号を出力するとする。SW制御部はTx_disable時には高い電位を与える電圧源32側、Tx_enable時には低い電位を与える電圧源34側にSWを制御する。Tx_disable時には電圧源32に接続することにより、逆相出力端子25bの電位をTx_enable時の電位Vhighに対して、|ΔV|=Va’-Va-Vp-pだけ上昇させる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時の平均電位変動|ΔVDN|は|ΔV|+Vp-p/2となる。
 この時、逆相入力端子35bでは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力される。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時にはLDDとLD間が容量結合されているために、平均電位は|ΔV|+Vp-p/2下降してから、ある時定数をもってVaへ上昇し、平均電位Va、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLN|は|ΔVDN|と同じ|ΔV|+Vp-p/2=Va’-Va-Vp-p/2である。
 正相入力端子35aは、Tx_disable時には電位Vaを保持し、Tx_enable時には振幅Vp-pの変調信号が入力されると同時に、LDのバイアス電流を流すために平均電位をVa’へ引き上げる。Tx_disableからTx_enableへ状態変化する時には、LDDとLD間か容量結合されているために、平均電位はVp-p/2上昇し、さらにバイアス電流を流すために逆相入力端子35bと同じ時定数をもってVa’へ上昇し、平均電位Va’、振幅Vp-pの変調信号がLDへ入力される。正相入力端子35aの時定数の調整が必要な場合には、第一の実施形態と同様に積分回路27を適用して、逆相入力端子35bと同じ時定数に調整する。この時の過渡応答の変動電位量|ΔVLPlはVa’-Va-Vp-p/2であり、|ΔVLN|と等しくなる。
 従って、このような手法で変調を行なうことで、正相入力端子35aと逆相入力端子35bでは、LDD-LD間を容量結合していても、過渡応答状態時の平均電位変動と時定数が同じであるため、LDから出力される光送信信号の波形は安定して出力される。
 なお、ここでは逆相出力端子25bのTx_disable時の電位を、スイッチと2つの電圧源とを含む電圧源回路及び電圧コントローラを用いて調整しているが、LDD回路内の電流源自体を上記の様な電位調整可能な可変電流源回路としてもよい。また、正相出力端子25aと逆相出力端子25bとの対をダーリントン接続型差動対としてもよい。
 図27に図17で説明したフィードバック制御を行う構成を加えた変調装置306のブロック図を示す。変調装置306は、フィードバック制御を行うことで、温度変動や経年変化による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。また、光信号を送信可能な時間のみフィードバック制御してもよい。Tx_disable時の光電力をモニタせず、Tx_enable時の光電力のみをモニタすることで、変調装置306は、既に存在する温度や経時変化によるバイアス変動分を補償する各端子(25a、25b、35a、35b)の平均電位の設定値を維持することができる。このため、フィードバック制御をする回路の時定数に対して送信するフレームのフレーム間隔が長い場合であっても、変調装置306は、Tx_disableからTx_enableになったときに光出力を安定させる時間を短縮することができる。
 図28に図18で説明したフィードフォワード制御を行う構成を加えた変調装置306のブロック図を示す。変調装置306は、フィードフォワード制御を行うことで、温度変動による最適なバイアス電流の変動が生じても、安定した光信号を出力することが可能となる。
 なお、図27及び図28で説明したフィードバック制御とフィードフォワード制御を行う構成は組み合わせて変調装置306に搭載することができる。
(他の実施形態)
 以上に説明した実施の形態1~6において、LD320に生じた急激な電位変動によりLDD21に過渡的な電位変動が生じる場合にも、正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの電位変動を相殺するように補正することにより、安定した光信号が送信できる。また、実施の形態1~6ではLD320に直接変調型LDを用いたが、光源及び外部光変調器を用いた場合も同様の変調方法で変調することができる。
(変調プログラム及びその変調プログラムを格納した記録媒体)
 本実施形態の光変調器の変調装置は、変調プログラムをコンピュータが実行することで実現することができる。変調プログラムは、例えば、記録媒体に格納されて提供される。記録媒体としては、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD等の記録媒体や、半導体メモリ等が例示される。データベース格納プログラム及びデータベース検索プログラムは、LAN(Local Area Network)やインターネットを介して提供されてもよい。
 図16は、記録媒体90に記録された変調プログラムを実行するためのコンピュータ300の例を示した図である。コンピュータ300は、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD等の記憶媒体90を読み取る記憶媒体読み取り装置111と、作業用メモリ(RAM)112と、記録媒体90に記憶されたプログラムを記憶するメモリ113と、ディスプレイ114と、入力装置であるマウス115及びキーボード116と、プログラムの実行を制御するCPU117と、データを記憶するハードディスク118と、ケーブル119と、を備えている。図16では、作業用メモリ112、メモリ113、CPU117及びハードディスク118は筐体に内蔵されるので破線で示している。
 コンピュータ300は、記録媒体90が記憶媒体読み取り装置111に挿入されると、記憶媒体読み取り装置111から記録媒体90に格納された変調プログラムがメモリ113にインストールされる。メモリ113へのインストール完了後、CPU117は変調プログラムにアクセス可能になり、当該変調プログラムによって、コンピュータ300は、本実施形態に係る光変調器の変調装置の制御回路として動作することが可能になる。
 コンピュータ300は、図5の光送信器の制御回路12として動作する場合、コンピュータ300はケーブル119で変調回路11-1と接続しており、変調回路11-1から通知される正相出力端子25a、逆相出力端子25b、正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの電位変動のデータから、CPU117、メモリ113、作業用メモリ112を利用して各端子の平均電位を計算し、その変動量を確認する。いずれかの端子に急激な平均電位の変動が生じた場合、実施の形態1~6で説明したように、正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの平均電位の過渡状態を同一とし、光源への入力信号の同相成分として相殺できるように、正相入力端子35a及び逆相入力端子35bの平均電位を制御する。
 ここでのコンピュータ300は、図16のようなパーソナルコンピュータに限らず、記憶媒体読み取り装置111、CPU117を具備しソフトウエアによる処理や制御を行うDVDプレーヤ、ゲーム機、携帯電話などを含む。
 電気信号を光信号へ変調する光送信器であれば、公衆通信網、専用網、LAN等に適用することができる。

Claims (22)

  1.  容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、を備える変調装置における変調方法であって、
     前記制御回路が、前記変調対象の正相入力端子の平均電位及び逆相入力端子の平均電位に変動が生じたときに、前記変調回路に対し、平均電位の変動前後間に生ずる互いの平均電位の過渡状態が同じになるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、前記正相入力端子の平均電位の過渡状態及び前記逆相入力端子の平均電位の過渡状態を前記差動電気信号の同相成分として相殺することを特徴とする変調方法。
  2.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ変調信号の振幅電圧の変動量となるまで、下げるように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  3.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、
     前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  4.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記逆相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で下げ、
     前記正相出力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  5.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で、且つ変調信号の振幅電圧の変動量となるまで、上げるように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  6.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、
     前記正相入力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  7.  前記制御回路が、前記変調回路に対し、
     前記正相入力端子の平均電位を、前記逆相入力端子における平均電位の過渡状態の時定数と同じ時定数で上げ、
     前記逆相出力端子の平均電位を、前記正相入力端子の平均電位及び前記逆相入力端子の平均電位に変動が生じる前に、過渡状態後の前記正相入力端子の平均電位と前記逆相入力端子の平均電位との差分から変調信号の振幅電圧を差し引いた差分電位量を予め変化させておくように制御することを特徴とする請求項1に記載の変調方法。
  8.  前記変調対象から出力される光信号の光電力を測定し、前記光電力が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードバック制御することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の変調方法。
  9.  前記送信の可否を指示する信号のうち、送信可能の指示をする信号のときのみ前記フィードバック制御することを特徴とする請求項8に記載の変調方法。
  10.  前記変調対象の温度を測定し、前記変調対象の温度が変動しても前記変調対象が出力する光信号の強度が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードフォワード制御することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の変調方法。
  11.  コンピュータに請求項1から10に記載のいずれかの変調方法を実行させるための変調プログラム。
  12.  請求項11に記載の変調プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13.  容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、を備える変調装置であって、
     前記制御回路は、
     前記変調回路に対し、請求項1から7のいずれかの変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させることを特徴とする変調装置。
  14.  容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子に接続する電流源回路と、前記電流源回路の電流値を制御する電流コントローラと、を備える変調装置であって、
     前記制御回路は、
     前記変調回路に対し、請求項4又は7の変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、
     前記電流コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電流源回路の電流値を制御させることを特徴とする変調装置。
  15.  容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記制御回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも一方と接地との間に接続される、2つの電圧源と前記電圧源のいずれか一方を選択するスイッチとを直列接続した回路である電圧源回路と、前記電圧源回路の電圧値を制御する電圧コントローラと、を備える変調装置であって、
     前記制御回路は、
     前記変調回路に対し、請求項4又は7の変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、
     前記電圧コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電圧源回路の電圧値を制御させることを特徴とする変調装置。
  16.  容量結合される、直接変調型レーザ又は外部光変調器である変調対象にバイアス電流を流し、正相及び逆相からなる差動電気信号で前記変調対象を駆動する変調回路と、送信の可否を指示する信号に基づいて前記変調回路に制御信号を送り、前記変調回路を制御する制御回路と、前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子に接続される電流源回路と、前記電流源回路の電流値を制御する電流コントローラと、を備える変調装置であって、
     前記変調回路は、ダーリントン接続型差動対を有しており、前記変調回路の正相出力端子と逆相出力端子との対が前記ダーリントン接続型差動対であり、
     前記制御回路は、
     前記変調回路に対し、請求項4又は7の変調方法で、前記変調対象の正相入力端子及び逆相入力端子の平均電位並びに前記変調回路の正相出力端子及び逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を制御させ、
     前記電流コントローラに対し、前記正相出力端子又は前記逆相出力端子の平均電位を前記差分電位量だけ変化させるように、前記電流源回路の電流値を制御させることを特徴とする変調装置。
  17.  前記正相入力端子及び前記逆相入力端子の少なくとも一方と前記制御手段との間に積分回路をさらに備えることを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の変調装置。
  18.  前記変調対象から出力される光信号の光電力を測定する光モニタ手段をさらに備え、
     前記制御回路は、前記光モニタ手段が測定した前記光電力が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードバック制御することを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載の変調装置。
  19.  前記制御回路は、前記送信の可否を指示する信号のうち、送信可能の指示をする信号のときのみ前記フィードバック制御することを特徴とする請求項18に記載の変調装置。
  20.  前記光モニタ手段は、前記変調対象が光信号を出力する方向に配置された受光器であることを特徴とする請求項18又は19に記載の変調装置。
  21.  前記変調対象の温度を測定する温度センサをさらに備え、
     前記制御回路は、前記温度センサが測定した前記変調対象の温度が変動しても前記変調対象が出力する光信号の強度が所定の値となるように前記正相入力端子及び前記逆相入力端子並びに前記変調回路の前記正相出力端子及び前記逆相出力端子の少なくとも1つの平均電位を調整するフィードフォワード制御することを特徴とする請求項13から20のいずれかに記載の変調装置。
  22.  請求項13から21に記載のいずれかの変調装置と、前記変調対象と、を備える光送信器。
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