JP4940133B2 - 水生動物用成長システム - Google Patents

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Description

水生環境内に棲息する動物は、最適な水温範囲、明期選好性、塩分範囲及び飼料選好性といったような適切な成長のためのいくつかの基本的必要条件を有する。これらの基本的必要条件に加え、アワビ、キタムラサキウニ及びタマキビといったような或る種の水生動物は、取付くべき表面を必要として、例えば微細藻類及び大型藻類といった食料物質を求めて取付くべき表面を動き回ることによって餌を採る。
水生動物の異なる種の異なるニーズ及び給餌パターンによって、状況はさらに複雑化する。一部の動物種は、餌を発見するまで動き回り、他の種は海藻片が押し流されてくるまで待つことになる。かかる採食水生動物の養殖の現行の方法では、動物が取付くことのできる支持体を提供し、それに加えて食物基板を提供することが試みられている。
これらの方法の中でも最も単純なものでは、動物は、通常は収集及び取出しを容易にできるよう内部メッシュケージの中に入れて水の入ったバケツ又はタンク内に浸漬される。飼料基板は、タンクに対して例えば海藻(例えば褐色巨大海藻Laminaria種)といったような大型藻類シートを添加することによって提供される。動物は、海藻層上に取付く。
この方法には、海藻及び動物が水柱内にあり従って水流を妨げる;動物が、まとまりのない海藻の塊のまわりに不規則に散乱しているために、その収集が厄介である;動物が無作為に飼料基板に付着させられているために、古い又は腐った飼料基板の交換が困難になっている;収獲時点での選別が必要となるため、1つのタンクにつき複数の種又は同一種の異なる年令層を養殖することは非実用的である、といったものを含めた数多くの欠点がある。
特開2000−175591号公報は、外洋でのアワビ及びキタムラサキの水産養殖方法について開示している。海の生き物には、取付くための人工又は天然の海藻が提供され、これはそれを成長させるためのグリッドシステム上に据え付けられる。この方法は、水流の妨害という欠点を回避するものの、残りの上述の欠点をなお有している。
動物のための付加的な支持体を提供しようとして、水産養殖の代替的方法が用いられている。これらは、動物が付着するための中実表面を提供する。最も単純な実施形態においては、これらは、タンクシステム内に垂直に位置づけされた波形プラスチックシートの形をしている。飼料は単純にこの波形プラスチックシートの間に位置づけされる。動物は、プラスチックシーティング上に取付き、飼料の一部がプラスチックシートと接触した時点でそれを採る。動物は、海藻よりもむしろ安定した中実表面への取付きに対する選好性を示す。
米国特許第4,253,418号は、動物が粘着するのに利用可能な面積を大幅に増大させるように設計された一連のインサートを伴うタンクから成るアワビ海洋牧場方法について開示している。これらのインサートは、水槽中にほぼ垂直方向に吊下げられた多数の交差表面を提供する複数のグリッドシートの形をしている。しかしながら、これらの方法は、中実表面に取付いた動物は食物を得るのに絶えず動き回る必要があり従ってエネルギーを消費し、その結果サイズ−飼料比が削減されると同時に動物一個あたりの所要表面積は大きくなることから、不充分なものである。従ってこのタイプの方法は、取付くためにより大きな表面積を提供するものの、自由浮遊飼料を伴うタンク内での動物の単純な養殖方法に付随する欠点の一部をなおも有している。
従ってかかる成長システムの使用にはいくつかの主たる欠点が存在する。最も重要なのは、動物が支持体表面に取付いている一方で飼料(例えば大型藻類のシート)は水柱の中にあるという点である。従って、動物にとってアクセス可能な唯一の飼料は支持体表面と接触する少数の飼料である。水産養殖の見地からみると、採食動物を成長させるための現行のシステムは、飼料の大部分が水柱内にあり支持体表面と接触しないことから、飼料利用可能性が低い。
現在、採食水生動物は、例えば褐色藻類Laminaria種の葉状体といった、収獲したばかりの大型藻類で給餌されている。このような収獲したばかりの飼料はわずか数日の「保管寿命」しか持たずその後劣化し始めて動物にとって受入れ不可能なものとなる。現行の成長システムでは、一定の割合の飼料が動物にとって利用不可能であるため、該飼料の一定の割合は、それが分解し始め受容不可能となり始めるまで消費されずに残ることになる。従って、現行の成長方法のもう1つの欠点は飼料の不経済な使用にある。
その上、現行の成長システムにおいては、動物は、表面と接触する飼料を探して支持体表面上を移動し続けなければならない。動物1個につき一定の表面積が提供されなくてはならないことから、現行の成長システムには大きな表面積が必要である。水産養殖の見地から見ると、現行の成長システムは低い飼育密度(すなわち単位面積又は体積あたりの動物の数)しかもたない。この大きな表面積(低い飼育密度)についての必要条件は、建設コスト及びランニングコストの両方に関して高価かつ不経済である。
現行のシステムのさらなる欠点は、水柱内に位置づけされた飼料による水流の妨害である。全ての水産養殖システムにおいて、酸素を供給し廃棄物を除去するために一定量の水流が必要とされる。採食水生動物用の現行の成長システムにおいては、水柱内への飼料の位置づけはこの水流を妨害する。飼料によるこの水流妨害の結果酸素濃度は低くなり廃棄物濃度は高くなり、かくして成長条件は最適でなくなり、その結果、動物の成長速度は低くなり得る。
飼料による水流の妨害を補償するためには、ポンプ流を増大させること(より大きな又は付加的な水ポンプを使用して)によって水の流速を増大させることが可能である。しかしながら水流を増大させることで、建設費及びランニングコスト(例えば大型/付加的ポンプの購入又はそのための電気)も増大する。その上、水流速が高くなればなるほど水柱内の飼料の「混合」は速くなる。従って、動物が取付く支持体表面と飼料の接触時間は短くなり、飼料の利用可能性(ひいては成長速度)は減少することになる。
特開平10−276607号公報は、キタムラサキウニに対する人工飼料の給餌方法について開示している。この方法は、フランジにより所定の場所で垂直に保持される人工飼料の固体カードを含む。この方法に付随する欠点の1つは、それが専ら人工飼料基板にのみ依存しているという点にある。さらなる欠点は、飼料基板が浸漬時間全体にわたりそしてそれが動物により消費され劣化する可能性があり、その結果、支持構造内のその堆積物の安全性が低下することになるという点にある。
かくして高い飼育密度を可能にしかつ水流に対する妨害が最小限である状態で最大の飼料利用可能性を提供する採食水生動物用の成長システムに対する必要性が存在する。
本発明の目的は、採取動物のための均等で一貫性ある成長条件を可能にする採食水生動物用の成長システムを提供することにある。
本発明の目的は、水流に対する妨害が最小で、採食水生動物の高い飼育密度を可能にする採食水生動物のための成長システムを提供することにもある。
本発明の目的は、人工及び天然の両方の飼料構造を用いて同等の利便性で利用可能である、採食水生動物のための成長システムを提供することにもある。本発明のさらなる目的は、任意の方向性で運転できる採食水生動物のための成長システムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ユーザーが複数のかかる成長システムをモジュール式に合わせて連結できるようにする採食水生動物用の成長システムを提供することにある。
従って、本発明により、飼料基板を固定部材間に反転可能な形で挟持できるように、反転可能な形で一緒に固定されるように適合された少なくとも2つの固定部材を含む、水生動物を成長させるための器具が提供される。
同様に、水生動物を成長させその卵含有量を増大させるための成長システムにおいて、
(i) 少なくとも2つの支持部材の間に飼料基板を保持する段階と、
(ii) 支持部材の間にはさまれた飼料基板を一定体積の水の中に挿入する段階と、
(iii) 水生動物が飼料基板に付着できるようにする段階と、
(iv) 任意には支持部材と飼料基板を分解し、支持部材の間にもう1つの飼料基板を挿入する段階と、
を含んで成るシステムが提供されている。
好ましくは、飼料基板又は固定部材のうちの単数又は複数のものが実質的に層状である。
該発明の好ましい一実施形態においては、飼料基板及び固定部材のうちの2つ以上のものが実質的に層状であり、かつ相補的形状を有する。さらなる好ましい実施形態においては、層状飼料基板は実質的に平面である。
好ましくは、固定部材は互いに実質的に平行に反転可能な形で並置され得る。飼料基板は、固定部材の間に保持された時点で、水生動物付着のための表面を提供できる。
好ましくは、固定部材のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのアパーチャで形成されている。アパーチャという用語はあらゆる穴、隙間、スリット、開口、オリフィス、スロット、ベントなどを包含するものと理解される。該アパーチャは、水生動物のために飼料基板に対するアクセスを提供し、これらの動物が飼料基板で採食しそれに付着できるようにする。好ましい実施形態では、固定部材のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分が、メッシュ、グリッド、マトリクス、ラチス、格子棚、枠組、格子、網状物又はネットの形をしている。一変形実施形態においては、固定部材の少なくとも1つが部分的グリッドを用いてか又は突起などにより飼料基板と係合し得、かくしてアパーチャを飼料基板へのアクセスのために利用可能な状態にしている。ユーザーの選好性に応じて、固定部材の少なくとも1つは、飼料基板からこの固定部材を離脱させることで結果として飼料基板に取付いたあらゆる動物の強制的離脱がもたらされるような形で構成可能である。
好ましくは、固定部材のうちの少なくとも1つは、金属、プラスチック、木、複合材及びそれらの組合せ、例えばPVCコーティングされたステンレス鋼から成る群から選択された材料で構成されている。当業者であれば、きわめて多種多様で大量の適切な材料が存在することを認識し、適切な材料又はその材料の組合せを選択することができるだろう。
本発明の一実施形態においては、固定部材のうちの少なくとも2つが連結領域により一体として形成され接合される。かかる実施形態においては、保持足場と基礎構造の間の連結領域は好ましくは可撓性材料で構成されている。本発明の互いに排他的でない一実施形態においては、固定部材のうちの少なくとも2つが独立して形成されている。好ましくは、固定部材のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの固定部材に対する取付け手段を伴って形成される。
本発明の一実施形態においては、固定部材間の取付け手段は、ヒンジ、ピン及びソケットヒンジ、ボール及び溝ヒンジ、ナットとボルト、押し込み型配置、バネ錠配置、フック、ひも、ワイヤ、磁石、保持ピン、もう1つの固定部材がその上の捕捉具内に滑動係合できるようにするための固定部材の1つの上にある捕捉具、から成る群から選択可能である。熟練したユーザーであれば、固定部材を互いにしっかりとかつ反転可能な形で取付ける方法が数多く存在することがわかるだろう。
本発明の一変形形態においては、器具はさらに該器具を少なくとも1つの他の器具に連結するための係合手段を含む。
本発明は同様に、相互連結モジュール式ユニットから成るモジュール式アセンブリにおいて、各モジュールユニットがその他のモジュール式ユニットと相互連結可能となるように適合され、かくして少なくとも1つのモジュール式ユニットが好ましくは該発明の複数の器具を伴って任意の先行クレームで要求されている通りの器具となっている、モジュール式アセンブリをも提供している。
該発明の一態様においては、モジュール式アセンブリは、ケージ、コンテナ又はボックス又はタンクの形で構築される。或る種の状況下でかつ或る種の水生動物での使用において、こうしてユーザーは、水産養殖環境内での該システムの積重ねの能力又は容易さを増大又は改善することができるかもしれない。これらの実施形態の一部の態様では、モジュール式アセンブリの全ての側面が該発明の器具で構築されているか又はこの器具を含んでいるわけではない。最も好ましくは、左右の垂直方向側面は個々の器具を含み、モジュール式構造により画定される通りの内部体積の中及び外に水の通路が移動できるようにするために前方/後方垂直方向側面を残している。モジュール式アセンブリの前方及び後方側面は好ましくは、水の動きを容易にするためメッシュで作られているが、アパーチャをどんなに設けても又構造が全く無い場合であっても類似の効果が得られるということがわかるだろう。モジュール式アセンブリの底面は同様に、モジュール式アセンブリの構造から外への廃棄物の移動を容易にするためメッシュで構築されることによって、廃棄物除去のためにも適合され得るが、アパーチャをどんなに設けても又構造が全く無い場合であっても類似の効果が得られることがわかるだろう。
さらなる実施形態においては、器具の固定部材のうちの1つ及び各モジュール式ユニットの少なくとも1つの側面は中実でかつかつ防水性を有し、各モジュール式ユニット間の相互連結領域は、モジュール式アセンブリが確定した内部体積内に液体を保持する能力をもつような形で防水性である。この実施形態によると、ユーザーは水コンテナ自体としてさらに作用する内蔵型水産養殖システムを構築するために該成長システムを用いることができる。この実施形態は、海の生き物を輸送するための手段を提供するというさらなる利点を有する。
本発明の一実施形態においては、該器具又はモジュール式アセンブリは水を保持する能力をもつコンテナ内に挿入されるように適合されており、該コンテナは収容部材を含み、該器具は該収容部材と係合するように適合されている。さらなる実施形態においては、このように記述されているコンテナは、複数の相互連結されたモジュール式部材を含み得る。
本発明においては、飼料は、固定部材を分離し飼料基板の単数又は複数の層を追加又は交換することにより補給することができる。
この成長用器具、モジュール式アセンブリ及び付随するシステムは、現行の成長用器具方法に比べていくつかの利点を有する。固定部材間に挟持されて保持される飼料は、取付け及び給餌の両方を可能にし、付着する水生動物に対して飼料基板の最高の利用可能性を提供する。さらに飼料基板を固定部材の間で層状に保つことができるため、水流に対する妨害は最小限となる。
飼料基板の利用可能性を最大限にすることにより、この成長用器具及びシステムは幾つかの利点をもつ。第1に、各々の動物は飼料に達するのに移動する必要がないことから、各動物に必要な表面積は小さくてすむ。かくして、1単位面積あたりの動物の数(すなわち飼育密度)は、現行の成長システムに比べて著しく増大する。その上、該発明は、取付け及び給餌の両方のための単一の表面すなわち飼料基板を提供することから、タンクの単位体積内で成長させることのできる動物の数は従来のシステムの場合よりもはるかに多い。その上全ての動物は、飼料基板に対し同等のアクセスを有することから、飼料に対する競争は減少しサイズ変動はより小さくなる。
飼料基板による水流に対する妨害を最小限におさえることにより、該発明は複数の利点を有する。酸素を送達でき又従来のシステムに比べ容易に廃棄物を除去できることから、水質は改善される。その上、水は飼料によって妨害されないことからポンプ速度は従来のシステムよりも低いものであり得る。従って、本発明によりランニングコストは低減される。
さらに、システムを、モジュール式構造で使用されるように単独で、又は開放水域内の局限的水産養殖環境内で人工又は天然の飼料基板と共に使用可能である。
定義
水域環境というのは、海水、塩水、淡水流水、汽水及びそのあらゆる組合せを含め、あらゆるタイプの水生環境を意味する。
水生動物というのは、完全に又は部分的に水域環境の中で棲息するあらゆる生体である。
採食水生動物は、かき取り又は採食により餌を採る水生動物を意味する。最も好ましくは、採食水生動物は、食用になる水生動物を意味する。採食水生動物にはキタムラサキウニ、アワビ及びタマキビが含まれるが、これらに制限されるわけではない。
採食水生動物がアワビである場合、それはHaliotidae族(Haliotidaeとしての全てのアワビ)及びHaliotis属の一員である。最も好ましくは、アワビは、Haliotis discus hannai、Haliotis gigantea、Haliotis sieboldii、Haliotis rubber、Haliotis iris、Haliotis midae、Haliotis mykonosensis、Haliotis tuberculata、Haliotis cracherodii、Haliotis kamtschatkana、Haliotis rufescens、Haliotis poutalesii、Haliotis sorenseniを意味するが、それらに制限されるわけではない。
採食水生動物がキタムラサキウニである場合、それはEchinoidea鋼の一員である。キタムラサキウニは最も好ましくはPerischoechinoidea、Cidaroida又はEuechinoidea亜鋼に属する。
Euechinoidea亜鋼の一員である場合、それは最も好ましくはEchinothurioidea又はAcroechinoidea.下鋼を意味するがそれに制限されるわけではない。
Acroechinoidea下鋼の一員である場合、それは最も好ましくはDiadematacea、Echinacea、又はIrregulariaコホートを意味するがそれに制限されるわけではない。
Echinaceaコホートの一員である場合、それは、最も好ましくはStirodonta上目、(Phymosomatoida目、Arbaciidae族、Arbacia属)又はCamarodonta上目を意味するが、それに制限されるわけではない。
Camarodonta上目の一員である場合、それは、最も好ましくはEchinidae目及びEchinidae、Echinometridae、Strongylocentrotidae又はToxopneustidae族を意味するがそれに制限されるわけではない。
Echinidae族の一員である場合、それは、最も好ましくはEchinus、Loxechinus、Paracentrotus、又はPsammechinus属を意味するがそれに制限されるわけではない。
Echinometridae族の一員である場合、それは、最も好ましくは、Anthocidaris、Colobocentrotus、Echinometra、Evechinus又はHeliocidaris属を意味するがそれに制限されるわけではない。
Strongylocentrotidae族の一員である場合、それは、最も好ましくはHemicentrotus又はStrongylocentrotus属を意味するがそれに制限されるわけではない。
Toxopneustidae族の一員である場合、それはLytechinus、Pseudoboletia、Pseudocentrotus、Toxopneustes又はTripneustes属を意味するがそれに制限されるわけではない。
採食水生動物は同様にタマキビ又は採食水生動物のその他のあらゆる適切な種でもあり得る。
採食水生動物は、種、亜種、変異体、ハイブリッド、遺伝子的に及び/又は染色体的に修飾された生体及び未同定の変異体関連生体を含めた(ただしそれに制限されるわけではない)天然発生及び非天然発生の両方の生体を意味する。
飼料というのは、水生動物に適したあらゆる食物源を意味する。飼料は天然のもの、人工的なもの、非消化性材料と組合わせたもの、又はそれらの任意の組合せであり得る。
飼料基板というのは、異なる表面の間に挿入されたあらゆるタイプの飼料を意味する。これは、飼料の単一層、多重層又は重複層を含み得る。好ましい実施形態においては、飼料基板は層状である。
飼料が天然である場合、それは最も好ましくは単一の又は複数の大型藻類及び微細藻類種を意味する。
飼料が天然のものである場合、それは、成長中のものでも、収獲されたばかりのものでも又加工されたものでもあり得る。例えば飼料は、食物源を提供するべくケージシステム内で成長させ得る。代替的には、飼料を他の場所で成長させ、収獲し、ケージシステムに適用させることが可能である。代替的には、飼料を他の場所で成長させ、加工しかつ/又は補足し、ケージシステムに適用させることができる。
飼料基板を加工することもできる。
さらに、任意には飼料基板を固体又は半固体ボート、ケーク又はマトリクスとして形成でき、又単独で飼料基板とみなすか、又は充分に個体である場合には基礎構造と飼料基板の組合わせとみなすことができる。
タンクシステムというのは人工的に作り上げた水域環境を意味する。
プレートというのはあらゆる表面を意味する。これは平面、曲面又は波形であり得る。これは、中実でも有孔でもあり得る。又それは単一のタイプの材料からでも多数の材料からでも構築可能である。
「層状」という用語は、平面、湾曲、凸状、凹状、波形、成形型といった形状を包含するがそれに制限されるわけではない。
ここで該発明について特定の実施形態を参考にして記述する。
図1を参照すると、水生動物(1)を成長させるための器具が全体的に示されている。該器具(1)は2つの固定部材(2a,2b)を含む。第1の固定部材(2a)は、メッシュ(5)により構成される複数のアパーチャ(4)の備わった層状保持用足場(3)の形をしている。保持用足場(3)は第2の固定部材(2b)に取付けられる。第2の固定部材(2b)は層状基礎構造(6)の形をしている。図1に示されている実施形態においては、層状基礎構造(6)は層状保持用足場(3)を含むメッシュよりも密度の高いメッシュで構成されている。飼料基板(7)の層状シートは、保持用足場(3)と基礎構造(6)の間に保持可能である。この実施形態の好ましい使用方法においては、明確さを期して添付図面では1枚のシートしか表わされていないものの器具(1)により多数の飼料基板(7)シートが保持されている。結束線の形をした固定部材(2a,2b)の間の取付け手段(8)が、保持用足場(3)を基礎構造(6)に取付ける目的で具備されている。代替的なさまざまな取付け手段を利用できるということがわかるだろう。図1及び2に示されているような結束線の使用には、2つの固定部材の間に可変的な体積をしっかりと保持できるようにしかくして飼料基板層(単複)を圧壊する危険性を削減するか又は固定部材間の飼料基板層(単複)の余剰な移動を制限するという利点がある。
ここで図2を参照すると、器具(1)は、間に飼料基板(7)を保持する保持用足場(3)と基礎構造(6)を伴って組立てられた形で描かれている。水生動物(A)が飼料基板に付着させられた状態で描かれている。図1及び2の実施形態は「片面式」と呼ばれる。
ここで図3及び4を参照すると、「両面式」と呼ばれる本発明の一変形実施形態が描かれている。第2の固定部材(2b)は、それが複数の孔(4)を伴って形成されているという点で第2の保持用足場(3)を含む。これにより器具の両面に動物(A)を付着させることができる(図4)。
ここで図5及び6を参照すると、「サンドイッチ式」と呼ばれる本発明の代替的実施形態が描かれている。3つの固定部材(2c,2d,2e)が具備されている。1つの固定部材(2d)は基礎構造(6)として作用し、一方残りの2つの固定部材(2c,2e)は各々保持用足場(3)として作用する。飼料基板(7)は3つの固定部材間で保持され得る。この構成は、動物が取付き各保持用足場内の孔を通して餌を採ることができる2つの付着表面を結果としてもたらす。
ここで図7を参照すると、「ケージ」と呼ばれる本発明の一変形実施形態が描かれている。2つの器具(1)及び(1a)が相互連結されてモジュール式ユニットのモジュール式アセンブリ(10)を用いて1つのケージ(9)を形成する。本発明の両面又は片面式システムの組合せか、又はサンドイッチバージョンかに応じて、動物はケージの内部又は外部で養殖され得る。ケージの異なる領域のために異なる飼料及び/又はメッシュサイズを使用することで、ユーザーは異なる集団を確実に別々に養殖することができる。該発明の変形実施形態によりユーザーは、所望の構造を選択的に構築するべく、組立てられた器具の代りにモジュール式ユニットを用いることができる。図7は2つの器具のアセンブリと4つの非器具型のモジュール式ユニットを描いているものの、いかなる組合せも使用可能であることがわかるだろう。
図8は、基礎構造(6)の形をした固定部材(2b)の1つが防水性材料で構成されている「タンク」と呼ばれる一変形実施形態を描いている。器具のこの場合5つである複数のモジュール式ユニットが合わせて連結されて防水性コンテナ(11)の形のモジュール式アセンブリを形成する。保持用足場(3)の形をした第1の固定部材(2a)は、コンテナの内部に対面して位置設定され、飼料基板(7)上の動物(A)の付着及び給餌を可能にしている。図8はタンクを含む5つのモジュール式ユニットを描いているが、適切なタンクを形成するべく使用され組立てされ得る無限の数のモジュール式ユニットが存在することがわかるだろう。
本発明の変形実施形態においては、タンク内への取付けのため、例えば組立てられた器具又は器具を収容し支持するためのフックなどを収容するように適合された溝又は相補的突出部分などといった付加的な構成要素を使用することができる。
さまざまな水生動物のための成長条件の広い選択範囲を提供するように、実施形態のさまざまな組合せを行なうことができるということがわかるだろう。
最も好ましくは、ケージ(9)は矩形ボックスであるが、当業者であればケージの最も適切なタイプ、形態及びフォーマットを決定できると思われる。
正確な形態の如何に関わらず、本書に記述されている本発明のケージバージョンは1つのエンクロージャ及び水生動物の取付き及び/又は給餌を可能にしうる少なくとも1つの表面を提供する。
最も好ましくは、本発明は、採食水生動物を成長させるために利用される。水生動物の成長は、水産養殖(魚介類飼育)、大規模放流、貯蔵、補完又はそれらの組合せの用途を目的としたものであり得る。個々の又は多数の水生動物を同時に又は逐次的に成長させることもできる。
全ての動物と同様、採食水生動物は飼料の選好性を有し、適切な成長のためその飼料の中に或る種の栄養成分を必要とする。本発明は同様に、採食水生動物のための異なる飼料を開発し、テストし、査定し、最適化しかつその正当性を立証するためにも使用可能である。飼料は天然のもの、人工的なもの又はその組合せであり得る。
本発明は、水生動物のための単一の又は多数の飼料及び/又は食餌成分を開発し、テストし、査定しかつ正当性を立証するためにも使用可能である。
実際の構造の如何に関わらず、本発明は、採食水生動物のための取付き及び給餌を提供するのに利用される多数の表面を提供する。
本発明は、一連の材料を用いて構築することができる。例えば、プラスチック管類、PVC被覆亜鉛メッキ鋼、ワイヤーメッシュなどである。本発明を構築するためには一連の形態及び付属物を使用することができる。
本特許で記述されている本発明の利用分野の1つには、アワビ及びキタムラサキウニといったような採食水生動物の飼育が関与する。
本発明の利用分野のもう1つの例には、キタムラサキウニの卵又は性腺の量の増加が関与している。野生由来のキタムラサキウニはつねに最大の性腺量を含有するとはかぎらない。キタムラサキウニの性腺含有量は季節によって変動する(Unuma、T.12000)、「キタムラサキウニにおける性腺の成長及び水産養殖とのその関係」;キタムラサキウニ:生物学から水産養殖へ;Yokota、Matranga及びSmolenicka、イタリア、Swets & Zeitlinger、Lisse:115-127);従って一年の或る時期には性腺含有量は最低となる。その上、環境条件又は天然飼料の欠如のため、一部のサイトでは、キタムラサキウニにほとんど又は全く性腺が無い場合もあり得る。本発明は以下のように適用できる:すなわち、市場サイズの殻直径をもつ野生キタムラサキウニを収獲し、性腺含有量が増大するまでケージの中に維持することができる。
この利用分野に関連するさらにもう1つの利用分野には、動物の飼育とその性腺含有量の増大の両方が関与している。例えば、まだ市場サイズの殻直径に達していない野生キタムラサキウニを捕獲し、殻直径と性腺含有量の両方が或る一定の値に達するまでケージ内に維持することができる。
本発明の利用分野のもう1つの例には、採食水生動物のための異なる飼料の査定が関与する。例えば、1つの飼料基板又は飼料基板の組合せに対する採食水生動物の選好性をテストし査定するためにケージ(9)を利用することができる。該発明の片面バージョンによりケージの左右の垂直側面が置換されている矩形ケージ(9)が構築されている。飼料基板は、異なる種の微細藻類、人工食餌又はその組合せであり得る。2つの異なるタイプの飼料基板は各側面の中に挿入され、採食水生動物がケージ内に位置づけされる。数日毎に各タイプの飼料の重量が測定される。より速く消費される飼料基板がその動物により選好されている。
その後その他の飼料組合せで上述の手順をくり返すことにより、採食水生動物が最も好む飼料を決定することが可能である。
これと同じ方法を利用して、各基板単独の場合よりもさらに適切である飼料基板の組合せを決定することができる。これと同じ方法を利用して、水生動物のための人工食餌(単複)を処方し、開発し、テストしかつ/又は査定することができる。
上述の手順では、同様に(数日毎にその重量を測定することにより)動物の成長速度を測定しかつ最大成長速度を提供する飼料又は飼料組合せを決定することも可能である。
該発明の固定部材、保持用足場、基礎構造、飼料基板及びモジュール式ユニットは、好ましくは形態が層状であり、理想的には平面であるが、湾曲形状及び波形形状も同様に適している。これらのプレートを単一のタイプの材料で構成することもできるし、又は材料の混合物から構築することもできる。
当業者であれば、飼料を保持する固定部材の剛性、有孔状態、形状及び材料組成を決定することができると思われる。
当業者であれば同様に、基礎を成す飼料基板に対するアクセスを提供する固定部材(単複)上のアパーチャのレベル、数、配置及び形状について決定を下すことができると思われる。
本書で本発明に関して使用される場合の「含む/含んでいる」及び「有する/有している」という用語は、言及されている特長、整数値、段階又は構成要素の存在を規定するのに用いられるが、単数又は複数のその他の特長、整数値、段階、構成要素又はその群の存在又は追加を排除するものではない。
例1.ケージの構築
この例では、ケージ実施形態の1バージョンが構築された(図7を参照のこと)。これは、本発明の実施形態(複数)を構築するために使用可能な海洋グレードの材料のタイプの一例である。さらに、それは、異なるサイズの動物のための異なる材料の使用の一例でもある。
幅3インチ(7.62cm)又は5インチ(12.7cm)、長さ42インチ(106.68cm)の中央ケージ構造を単一部分品のPVC被覆ステンレスメッシュ(メッシュサイズは0.25インチ(6.35mm)又は0.5インチ(12.7mm))から構築した。メッシュを、直角に曲げて中空ボックス(10.5インチ×10.5インチ(26.67mm×26.67mm))の周囲を形成させ、ステンレス鋼のホグリングを用いて端部を固定した。
殻直径が20mm未満であるキタムラサキウニ(殻直径20mm未満のキタムラサキウニは0.5インチのメッシュ(12.7mm)を用いて構築されたケージ構造から抜け出し得ることがわかっている)の場合、幅が3インチ(7.62cm)でメッシュサイズ0.25インチ(6.35mm)のPVC被覆ステンレス鋼で作られたケージ構造を使用した。20mm〜40mmの間の殻直径のキタムラサキウニについては、メッシュサイズ0.5インチ(12.7mm)のPVC被覆ステンレス鋼で製造された幅3インチ(7.62cm)のケージ構造を使用した。40mmより大きい殻直径のキタムラサキウニについては、メッシュサイズ0.5インチ(12.7mm)のPVC被覆ステンレス鋼で構築された幅5インチ(12.7cm)のケージ構造を使用した。
以下に記すのは、異なるサイズクラスのキタムラサキウニについて使用されるPVC被覆ステンレス鋼のサイズのまとめである。
キタムラサキウニ殻直径 ケージ幅 メッシュサイズ
20mm未満 3インチ 0.25インチ
20mm〜40mm 3インチ 0.5インチ
40mm超 5インチ 0.5インチ
PVC被覆ステンレス鋼メッシュは英本国法定標準単位で標準的に入手可能であるのに対しキタムラサキウニの殻直径の科学的尺度ではミリメートルを使用するのが標準であることから、便宜上、メートル法と英本国法定標準単位の両方が使用されている。
2つの垂直側面も構築した。各側面の構築には、0.25インチ(6.35mm)と1.5インチ(12.7mm)のメッシュサイズをもつ2つの10.5インチ×10.5インチ(26.67cm×26.67cm)のPVC被覆ステンレス鋼の正方形の部分品が必要であった。片面でひもを用いて、メッシュサイズ1.5インチ(12.7mm)の正方形に対しメッシュサイズ0.25インチ(6.35mm)の1つの正方形を取付け、かくして1つの垂直方向側面を形成させた(サンドイッチ)。このひもは2つの正方形の部分品の取付けを可能にし可撓性を提供する。
組立てた部分品を合わせて保持するために、追加のひもを使用することができる。
組立てた垂直方向側面を、ひもを用いて中空ボックスの開放側面に取付けた。垂直方向側面を、1.5インチ(12.7mm)メッシュの正方形がボックスの内側に対面するような形で位置づけした。
ケージに対する飼料の付加は、垂直方向側面を含む2つのメッシュの正方形の間の飼料の挿入及びケージ構造に対する垂直方向側面−飼料の再取付けによって実施可能である。2つのメッシュ正方形の間に飼料を位置づけることで、海洋採食動物が取付きかつ餌を採ることができる1つの表面が生成される。例えば、収獲されたばかりの大型藻類(例えばLaminaria digitata)の形をした飼料を10.5インチ(26.67cm)の長さにカットした。垂直方向側面を含むメッシュ正方形部分品の間にそれを挿入した。飼料を伴う垂直方向側面を、ひもを用いてケージ構造に取付けた。同様にして垂直方向側面の2つのメッシュ正方形の間に挿入できる平らなシートとして、人工的飼料食餌(例えば以下の例#3を参照のこと)を作製することができる。
垂直方向側面のうちの1つを取除き、動物を挿入し、垂直方向側面を再度取付けることにより、ケージ構造の内側に動物を位置づけすることが可能である。
例2.ケージ内での市販前キタムラサキウニの成長
この例では、ケージ内で16週間幼若キタムラサキウニを成長させ、キタムラサキウニが本発明の中で餌を採り成長できることを実証している。幼若キタムラサキウニ(15mm未満の殻直径を有するもの)が、環境のストレスに対し最も高い感応性を有することから選択された。
この例では、約14mmの殻直径をもつキタムラサキウニを3つの異なる飼育レベル(ケージ1つあたりの動物の数)すなわち1ケージあたり40、45及び50の動物の割合で、16週間ケージ内に維持した。実験はトリプリケートで実施した。すなわち各飼育レベルについて3つのケージを使用した。当初、そしてその後は4週間毎に、全ての動物をサンプリングして動物の重量と殻直径を決定した。
16週間の試行全体を通して使用した飼料は、大型藻類Laminaria digitataの収獲したばかりの葉状体であった。飼料を毎週補集し、各ケージ内に挿入した量及び7日後に残った量を測定した。
タンクシステム及び水質監視
この成長には標準タンクシステムを利用した。Global Oceans Aqua Cycler V1.0を利用した。このタンクシステムは、約5,000Lの水容量をもつ角の丸い単純な矩形タンクである。タンクの底面には、タンク水の生物学的ろ過を助けるため3/4インチ(19.05mm)の石灰石チップ約2.5メートルトンを置いた。水の循環は、標準的エアリフトシステムとそれに続くタンパク質スキマーを通したものである。
タンク内の海水の曝気は、石灰石チップ上に載ったタンクの底面の上にしっかりと固定された有孔管鋼を通して達成される。
この例については特定のタンクシステムが利用されたが、本発明で使用するためにはあらゆる標準的水産養殖タンクシステムが適当であると思われる。
タンクシステム内の合計海水体積の約10%が毎週補充された。水質パラメータ(例えばアンモニア、亜硝酸塩、硝酸エステルレベル)の監視が毎週実施された。すべての水質測定は受諾可能な限界内にあった。溶存酸素は、16週間の成長試行全体を通して99%〜100%の飽和度範囲内にあった。
水温は、タンクの主本体内に挿入されたステンレス鋼の水加熱要素を用いて17〜17.5℃に維持された。
キタムラサキウニ
キタムラサキウニ(欧州産キタムラサキウニ、Paracentrotus lividus)は、商業的キタムラサキウニ孵化場(Dunmanus seafoods Ltd.、Co. Cork、Ireland)から調達された。納入時点で、ケージ内に入れて成長試行を開始するのに先立ち、飼料無しで少なくとも7日間、動物をタンクシステムに順応させた。
ケージ
この例で使用したキタムラサキウニは20mm未満のテスト直径を有することから、ケージ構造は幅が3インチであり、0.25インチ(6.35mm)メッシュのPVC被覆ステンレス鋼(上記例#1で記述したとおりのもの)で構築された。
サイズと成長
成長試行の初日(0カ月、0日目)に、全ての動物をサンプリングして合計動物重量及び殻直径を決定した。キタムラサキウニの平均長は13.938+/−1.668mm(平均+/−標準偏差)で、平均合計重量は1.34グラムであった。動物を無作為にケージ内に分配した(1ケージあたり40、45及び50の動物という各飼育レベルについて3つのケージ)。
4週間毎に、成長試行内の全ての動物をサンプリングして合計動物重量及び殻直径を測定した。平均動物重量及び殻直径を、各飼育レベル内の全ての動物について計算した。表1及び図9及び10を参照のこと。
Figure 0004940133
実験の始めには、全てのケージ及び飼育レベルで初期殻直径(F8,404=0.8,P>0.605)及び平均動物重量(F8,404=0.52 405,P=0.839)の両方において、統計的差異は全く存在しなかった。
成長試行の終りでは、全てのケージ及び飼育レベルで、平均テスト直径(F8,404=1.71405,P=0.094)及び平均動物重量(F8,404=0.67 405,P=0.717)の両方において、有意な差(P>0.5)は全く存在しなかった。
0カ月目と4カ月目の間の平均殻直径を比較すると、全ての飼育レベル内及びその全体を通してきわめて有意な差異(P<0.01)(F,809=141.17,P=0.007)が観察され、これは動物がケージ内で16週間の成長期間中に成長したことを表わしていた。
殻直径及び合計湿潤重量の増加に関する16週間の成長試行中のキタムラサキウニの成長合計は表1に示されている(「合計」と標示された欄)。全飼育レベルにおいて、平均殻直径は約4mm増大し、一方平均動物重量は1.0〜1.34グラム増大した。
16週間の成長試行中には動物の死亡は全く観察されなかった。16週間の成長試行全体を通してこれらの幼若動物の死亡数が全く欠如していたことは、このシステムが結果として最小限しか又は全くストレスをもたらさないことを表わしている。
飼料消費
飼料の補充の間各ケージの2つの垂直方向側面内に挿入された大型藻類の合計湿潤体積(表2中に「0日目、湿潤」と標示されている)及び7日後に未消費の飼料の湿潤重量(表2に「7日目−湿潤」と標示されている)を測定することによって、飼料消費を監視した。
標準的な実践においてと同様に、飼料消費は、飼料の乾燥重量について計算される。0日目−湿潤重量を0日目乾燥重量に変換するために、成長試行の始めに単純な実験を実施した。既知の湿潤重量の大型藻類飼料(この場合はLaminaria digitata)を24時間100℃のオーブン内で乾燥させ、乾燥重量を測定する。以下の等式から0日目の換算係数を計算する:
0日目の換算係数=乾燥重量/湿潤重量
この成長試行において使用されるLaminaria digitataについての湿潤重量から乾燥重量への0日目の換算係数は0.1918であった。0日目湿潤重量にこの係数を乗じて乾燥重量に換算した。表2を参照のこと(「0日目乾燥」と標示された欄)。
大型藻類飼料の7日目の湿潤重量から乾燥重量への換算は、McBride et al.、2004 (McBride、S. C.、Price. Tom、P.、Lawrence、J. M、& Lawrence、A. 2004. 「性腺品質係数の比較:調製飼料又は海藻食餌で給餌されたキタムラサキウニと北カリフォルニア漁場から捕獲されたキタムラサキウニの間のStrongylocentrotus franciscanusの色、硬度及び弾力、Aquaculture、第233巻、405〜422頁」中で記述されている通りに実施した。大型藻類飼料は7日間海水中に維持されることから、含水量の変化及び大型藻類植物の立ち枯れに起因する乾燥物質の損失の両方を考慮に入れるべく、2つの換算係数を使用する。これらの換算係数を計算するために、飼料の既知の湿潤重量(0日目−湿潤)を7日間我々のタンクシステム内で維持した。7日目に、湿潤重量を測定した(7日目−湿潤)。飼料を24時間100℃のオーブン内で乾燥させ、乾燥重量(7日目−乾燥)を測定した。
7日目飼料についての最初の換算係数は以下の等式より計算した。
換算係数#1=7日目−乾燥/7日目−湿潤。
成長試行で使用されるLaminaria digitataの場合は、換算係数#1は0.1493と計算された。
7日目の飼料のための第2の換算係数には、乾燥物質の損失が考慮に入れられ、それは以下の等式を用いて計算される:
換算係数#2=0日目換算係数/(7日目乾燥/0日目湿潤)。
成長試行において使用されるLaminaria digitataの場合には、換算係数#2は1.2538と計算された。
7日目の未消費飼料の湿潤重量を、まず全ての値に0.1493(換算係数#1)を乗じ次に1.2538(換算係数#2)を乗じることにより、乾燥重量に換算した;表2参照(「7日目−乾燥」と標示された欄)。
0日目と7日目の間の乾燥重量の差として飼料消費を計算した;表2を参照のこと(「Consump.」と標示された欄)。16週間の成長試行にわたり、3つの飼育レベル(トリプリケートでケージあたり40、45及び50個の動物)におけるキタムラサキウニはそれぞれ797.74グラム、951.86グラム及び933.30グラムの飼料を消費した。
飼料の消費及び成長
商業的環境においては、飼育方法の効率などといった財政的に重要な変数を決定するために、(殻直径の変化又は合計動物重量のいずれかとしての)飼料の消費及び成長の分析を使用することができる。水産養殖に関しては、主要な効率パラメータは、1成長単位を結果としてもたらすために必要とされる飼料の量として定義される飼料転換効率である。
表3は、上述の16週間の成長試行についての飼料転換効率を示す。成長の尺度としての動物の重量に関しては、この分析はこの飼育方法が1ケージあたり40個の動物という飼育レベルで14.6%の乾燥重量飼料効率を有することを示している。1ケージあたり45及び50個の動物という飼育レベルで、飼料効率はそれぞれ18.9%及び19.5%まで増大する。
Figure 0004940133
科学共同体にとっては乾燥飼料重量で飼料転換効率を表わすのが普通であるが、飼育場にとっては飼料を乾燥させることが通常不可能又は不経済であることから、湿潤重量として表わされた飼料効率がより直接的に商業的に応用可能であり得る。表3では、飼料効率は同じく飼料の湿潤重量に関しても計算されている。これらの計算を行なうためには、消費乾燥重量値は以下の等式を用いて湿潤重量に換算された:
消費湿潤重量=消費乾燥重量/0.1918
なお式中、0.1918は以上で計算された0日目の換算係数である。
湿潤飼料重量に関しては、1ケージあたり40個の動物という飼育レベルで1グラムの動物重量増加には35.8グラムの湿潤飼料が必要とされることがわかった。1ケージあたり45〜50個の動物という飼育レベルでは、1グラムの動物重量増加に27.8グラム及び26.8グラムの飼料が必要とされる。
成長尺度として殻直径の増加を用いて類似の効率分析を行なうことができる;表3を参照のこと。乾燥飼料効率に関しては、それぞれ40、45及び50という飼育レベルについて1mmの殻直径増加には2.17グラム、1.65グラム及び1.56グラムの乾燥飼料重量が必要とされる。同様にして、それぞれ40、45及び50という飼育レベルについて、11.39グラム、8.67グラム及び8.20グラムの湿潤飼料が必要とされる。
例3.キタムラサキウニを成長させるための天然の及び加工された食餌の使用
この例では、4カ月(16週)の間ケージ内にキタムラサキウニを維持し、天然の又は実験用の人工的な飼料を給餌する。この例の目的は、本発明で天然の及び人工的な又は加工された飼料調製物の両方が利用可能であることを実証することにある。
タンクシステム及び水質の監視
以上の例#2で記述されている通り。
ケージ
この例で使用したキタムラサキウニは20mm〜40mmのテスト直径を有することから、ケージ構造は幅が3インチであり、0.25インチのメッシュサイズのPVC被覆ステンレス鋼で構築された。
キタムラサキウニ
キタムラサキウニ(欧州産キタムラサキウニ、Paracentrotus lividus)は、商業的キタムラサキウニ孵化場(Dunmanus seafoods Ltd.、Co. Cork、Ireland)から調達された。納入時点で、ケージ内に入れて成長試行を開始するのに先立ち、飼料無しで少なくとも7日間、動物をタンクシステムに順応させた。
飼料調製物
2つの異なる飼料を利用した。すなわち、捕獲されたばかりの大型藻類Laminaria digitataの葉状体(Laminariaと標示)及び押出し調理により生産された市販の実験用人工食餌(Artificialと標示)である。人工的食餌は層状形態、特定的にはウェーハ(矩形、平坦)の形状で生産された。
以上で例#2について記述されているように、Laminaria飼料は10.5インチの部分品にカットされ、ケージの垂直方向側面内に挿入された。Laminaria飼料は7日に1回除去され、新鮮な飼料が垂直方向側面に挿入された。
人工的食餌についてはケージの垂直方向側面の中にウェーハ部分品が挿入された。人工飼料は3.5日毎に除去され、新しい飼料が垂直方向側面内に挿入された。(予備的「保管寿命」実験により、人工食餌ウェーハは5日以上海水中に維持された場合に崩壊するということがわかった)。
サイズと成長
約23mmの平均殻直径のキタムラサキウニを、ケージ1つあたり20個の動物という飼育レベルでケージ内に無作為に分配した。4つのケージ内の動物に、(例#2について記述された通り)16週の間、捕獲されたばかりの大型藻類で給餌した。残りの4つのケージ内の動物は、人工食餌調製物で給餌した。
全ての動物のサンプリングを、平均殻直径及び平均動物重量の変化を決定するべく毎月(4週間)行なった。
Figure 0004940133
当初(0カ月目)、Laminaria飼料の入ったケージ間で平均殻直径(F3,80=0.3、P=0.586)及び平均動物重量(F3,80=0.0、P=0.995)の差は全く存在しなかった。同様にして、人工食餌の入ったケージ間には平均殻直径(F3,80=0.16、P=0.693)及び平均動物重量(F3,80=0.34、P=0.561)の差は全く存在しなかった。
16週間の成長試行の終り(16週目、4カ月目)で、Laminaria飼料の入ったケージ間で平均殻直径(F3,80=0.8、P=370)及び平均動物重量(F3,80=0.23、P=0.631)の差は全く存在しなかった。同様にして、4カ月目には、人工食餌の入ったケージ間で、平均殻直径(F3,80=1.3、P=0.257)及び平均動物重量(F3,80=3.76、P=0.056)の差は全く存在しなかった。
Laminaria飼料の入ったケージ内で0カ月目と4カ月目の間の平均殻直径(F2,160=37.30、P=0.000)及び平均動物重量(F2,160=1.75、P=0.007)を比較すると、有意な差が観察された。人工飼料の入ったケージ内で0カ月目と4カ月目の間の平均殻直径(F2,160=30.02、P=0.000)及び平均動物重量(F2,160=1.47、P=0.04)を比較しても、有意な差が観察された。
消費、飼料の開発及びコスト
キタムラサキウニが天然及び人工の両方の飼料を消費しこれらのケージ内で成長するという観察事実は、本発明が飼育方法として適していることを立証している。
例4.市場サイズのキタムラサキウニの卵(性腺)含有量の増加
この例では、野生から捕獲された市場サイズのキタムラサキウニの卵及び性腺含有量を増加させるためにケージが使用される。それは、動物が市場サイズの殻直径に達した点である飼育サイクルの終りにおける本発明の利用について実証している(上述の例#2及び#3はそれぞれ飼育サイクルの始めの区間及び中間区間に関係している)。さらに、それは、野生キタムラサキウニの性腺含有量を増大させるためのシステムとしての本発明の利用を実証している。
野生キタムラサキウニは、市場サイズの動物を豊富に含有するものとして知られている特定のサイトから捕獲された。動物は、ケージ内で3週間又は9週間維持され、天然大型藻類食餌で給餌された。各成長処置の終りで、動物を解剖し、性腺の重量を測定した。
タンクシステム及び水質監視
以上の例#2について記述された通り。
ケージ
この例において利用されているキタムラサキウニは40mm超のテスト直径を有することから、ケージ構造は幅5インチで、例#1で記述されている通りメッシュサイズ0.5インチのPVC被覆ステンレス鋼を用いて構築された。
キタムラサキウニ
欧州産キタムラサキウニ Paracentrotus lividusの市場サイズの動物(殻直径50〜60mm)を、Dunmanus Bay、County Cork、Irelandの特定的部域から捕獲した。
捕獲時点で動物を、1ケージあたり8個の動物という飼育レベルでケージ内に入れられる前に、数時間タンクシステムに順応させた。
全ての処置は、カドラプリケートで行なった(各処置について4つのケージ、合計32のキタムラサキウニ)。
給餌
使用された飼料は、捕獲されたばかりの大型藻類Laminaria digitataの葉状体であった。飼料は7日毎に補充した。
性腺含有量及び性腺指数
動物の合計湿潤重量を測定しその後性腺を切開し取出しその合計湿潤重量を測定することによって、キタムラサキウニの性腺含有量を計算した。
性腺含有量の標準指数、性腺指数(GI)を、以下の等式を用いて合計動物重量の百分率として計算した:
GI%=(性腺の湿潤重量/合計湿潤動物重量)×100。
この例の最初に(0日目)、合計96の野生キタムラサキウニを特定のサイトから捕獲した。動物を32個の動物から成る3つのグループすなわち初期サンプリング、3週間の成長、そして9週間の成長グループに無作為に分配した。初期サンプリンググループ内の動物は、合計動物湿潤重量、殻直径及び性腺含有量について直ちにサンプリングされた(表5参照)。残りのキタムラサキウニの合計湿潤重量及び殻直径を測定し、それらを(1ケージあたり8個の動物という飼育レベルで)ケージ内に入れた。これらをケージ内に3週間又は9週間維持した。
Figure 0004940133
3週目及び9週目の終りで、各グループ(4ケージ、動物32個)内のキタムラサキウニを、合計動物重量、殻直径及び性腺含有量についてサンプリングした(表5参照)。
当初の捕獲においては、キタムラサキウニは4.98%の平均GI%を含有していた。すなわち、性腺湿潤重量は合計動物重量の4.98%であった。ケージ内での3週間の後(3週グループ)、平均性腺含有量はきわめて有意に(P<0.001)7.24%まで増大した。ケージ内で9週間の後、平均性腺含有量はきわめて有意に(P<0.001)9.29%まで増大し(9週グループ)、これは当初の野生性腺含有量から86%の増大であった。
Figure 0004940133
該発明の一実施形態の斜視図である(「片面式」バージョン)。 組立てられた形態での図1の実施形態の斜視図である。 該発明の一変形実施形態の斜視図である(「両側」バージョン)。 組立てられた形態での図3の実施形態の斜視図である。 該発明の一変形実施形態の斜視図である(「サンドイッチ」バージョン)。 組立てられた形態での図5の実施形態の斜視図である。 該発明の一変形実施形態の斜視図である(「ケージ」バージョン)。 該発明の一変形実施形態の斜視図である(「タンク」バージョン)。 表1に示された平均殻直径のグラフ表示である。 表1に示された平均動物重量データのグラフ表示である。

Claims (16)

  1. 相互連結モジュール式ユニットから成るモジュール式アセンブリであって、
    各モジュールユニットがその他のモジュール式ユニットと相互連結可能であり、少なくとも1つのモジュール式ユニットが、水生動物を成長させるための器具を有し、
    前記器具は少なくとも2つの固定部材を含み、前記固定部材間に取外し可能な形で飼料基板を挟持できるように、前記固定部材は取外し可能な形で一緒に固定可能であり、
    前記モジュール式アセンブリがケージ、コンテナ、ボックス又はタンクの形状で構成されているモジュール式アセンブリ。
  2. 前記モジュール式アセンブリが、水を保持する能力をもつと共に収容部材を有するコンテナ内に挿入可能であって、前記器具が、前記収容部材としっかりとかつ取外し可能な形で係合可能である、請求項1に記載の器具又はモジュール式アセンブリ。
  3. 前記モジュール式アセンブリが、左垂直方向側面、右垂直方向側面、前方垂直方向側面、及び後方垂直方向側面を含む少なくとも4つの垂直な側面で構成され、前記左垂直方向側面及び右垂直方向側面はそれぞれ水生動物を成長させるための前記器具を有し、前記前方垂直方向側面及び後方垂直方向側面により、モジュール式アセンブリの内部及び外を水が通過可能となっている、請求項1又は2に記載のモジュール式アセンブリ。
  4. 前記器具の前記固定部材のうちの少なくとも1つの側面及び各モジュール式ユニットの少なくとも1つの側面が、アパーチャを備えず、かつ防水性を有し、
    各モジュール式ユニット間の相互連結領域が防水性を有することにより、モジュール式アセンブリに液体を保持することができる、請求項1に記載のモジュール式アセンブリ。
  5. 前記固定部材が、前記飼料基板に対して略相補的形状を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  6. 前記固定部材が互いに対して略平行に取外し可能固定され得る、請求項1から5のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  7. 前記飼料基板および前記固定部材の少なくともいずれか層状である、請求項1から6のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  8. 前記固定部材間に保持された時点で前記飼料基板が水生動物の付着のための表面を提供する、請求項1から7のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  9. 前記固定部材のうちの少なくとも1つが少なくとも1つのアパーチャを備えて形成される、請求項1から8のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  10. 前記固定部材のうちの少なくとも1つの少なくとも一部分が、メッシュ、グリッド、マトリクス、ラチス又はネットの形をしている、請求項1から9のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  11. 固定部材のうちの少なくとも1つが、金属、プラスチック、木、複合材及びそれらの組合せから成る群から選択された材料で構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  12. 少なくとも1つの固定部材がもう1つの固定部材への取付け手段を伴って形成されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  13. 前記固定部材のうちの少なくとも2つが一体的に形成され、可撓性の連結領域において接合されている、請求項1から12のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  14. 前記固定部材のうちの少なくとも2つが個別に形成されている、請求項1から13のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリ。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載のモジュール式アセンブリいることにより水生動物を成長させその卵含有量を増大させる方法であって
    (i) 前記固定部材の間に前記飼料基板を保持する段階と、
    (ii) 前記固定部材の間にはさまれた飼料基板を一定体積の水の中に挿入する段階と、
    (iii) 水生動物を前記飼料基板に付着させる段階と、
    を含む方法。
  16. (iv) 前記固定部材と前記飼料基板を分解し、前記固定部材の間に新たな飼料基板を挿入する段階を含む請求項15に記載の方法。
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