JP4939328B2 - 作物収穫機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、挟持装置によって茎幹を挟持して後上方へ搬送することで茎根を土中から引き抜く作物引抜収穫機において、挟持装置の下方に搬送途中の茎根についている土を落とす土落し装置を設けたことを特徴とする作物引抜収穫機における土落し装置が開示されている。
作物を圃場より引き抜き後方へ搬送する挟持搬送装置の下方に土落とし装置を設けた作物収穫機において、
前記土落とし装置は、左右往復回動して作物の根部に付着した土を叩き落とす左右それぞれの土落とし杆と、該土落とし杆の回動基部側に設けられ、土落とし時に切られた根部を係止するガイド板と、を備える、
ものである。
前記土落とし杆は、平面視略「く」字状に構成し、
前記ガイド板は、前記土落とし杆の回動基部より折曲部までの反作用側に配置した、
ものである。
前記土落とし杆とガイド板を、左右交互に根部の搬送経路側に回動するように構成した、
ものである。
前記土落とし杆とガイド板を、上下複数配置した、
ものである。
土落とし杆の左右往復回動により根部に付着する土を叩き落とすことが可能となる。
土落とし時に根部が切られて土落とし杆に絡まっても、ガイド板端部に係止した状態で左右往復動されて、その遠心力で回動基部側に滑り落ちることなく振り落とされて、根部が回動基部側に堆積することを防止できる。
叩き落とされた土がガイド板上に落ちても、ガイド板に沿って側方や前下方に滑り落とすことができる。
土落とし杆の端部は搬送経路に位置させて、弾性を有したままで往復回動させることで、土を砕く作用が大きく、杆上に土が堆積したり、付着したりすることがない。
ガイド板は土落とし杆が直接作物の根部に当たらない位置で固設して剛性を高めることができる。
叩き落とした土が直接ガイド板上に落ちることが殆どなく、たとえ、土が載っても揺動により回動基部に至る前に落下し、土はその上に堆積しにくくなる。
根部に付着した土の固まりは、左右から交互に叩かれるので、両側から押さえつけられることがなく、固まりを容易に砕いて落下させることができる。
根部は土落とし杆に叩かれることで左右に振れて、土の固まりが左右に振り落とすことができる。
広い範囲で根部を叩くことが可能となり、根部に土を残すことなく落とすことが可能となる。
搬送と同時に叩くので、叩かれる位置が変わり、根部に土を残すことなく落とすことが可能となる。
図1は本発明の一実施例に係る作物収穫機の側面図、図2は同じく正面図、図3は土落とし装置の側面図、図4は同じく平面図、図5は土落とし杆及びガイド板の斜視図、図6は同じく側面図、図7は同じく平面図である。
作物収穫機は、畝6の上面に複数条植えられている作物、本実施例では枝豆7を往復収穫するためのものであり、図1、図2に示すように、左右両側に配置した走行輪1・1に支持した機体2の前部に作業部3を設け、後部にエンジンやトランスミッションなどからなる伝動部4を設けて、該伝動部4から動力を伝達することにより走行輪1・1で畝6の両側の溝底6aを走行し、作業部3で畝6の枝豆7を引き抜き収穫することができるように構成されている。
土落とし装置15は、図3及び図4に示すように、左右それぞれの土落とし杆41・41を備えるとともに、各土落とし杆41・41の回動基部側に設けられたガイド板42・42と、左右の土落とし杆41・41をそれぞれ左右往復回動させる回動機構40・40と、を備えている。
土落とし杆41・41は、左右それぞれの杆を上下に複数備えており、本実施例では左右両側にそれぞれ上下に三本の杆を備え、合計六本の杆で構成されている。土落とし杆41・41は、上下に異なる傾斜角度で前低後高に斜設されて配置されている。
土落とし杆41・41は上下三本の内、図6及び図7に示すように、上から下に土落とし杆41a(L・R)、土落とし杆41b(L・R)、土落とし杆41c(L・R)とされている。なお、L、Rは、それぞれ左側、右側の土落とし杆であることを示す。
各土落とし杆41は、棒状部材が折曲されて、平面視略「く」字状に構成されている。本実施例では、土落とし杆41は、断面形状が丸形の丸棒状部材で構成されている。土落とし杆41は、平面視略「く」字状に折曲されている丸棒状部材の前端が、機体外方向に折曲されて、後述するステー46への取付部とされている。
各ステー46には、土落とし杆41を取り付けるための取付孔48・48・・・が複数孔穿設されており、本実施例では上下三つの孔がステー46の前後対称に穿設され、合計六つの孔で構成されている。
取付孔48・48・・・は上下三つの内、図6及び図7に示すように、上から下に取付孔48a(F・R)、取付孔48b(F・R)、取付孔48c(F・R)とされている。なお、F、Rは、それぞれステー46の前側、後側に設けられている取付孔であることを示す。
具体的には、本実施例では前側上段の取付孔48aFに、土落とし杆41a(L・R)が嵌合され、前側中段の取付孔48bFに、土落とし杆41b(L・R)が嵌合され、前側下段の取付孔48cFに、土落とし杆41c(L・R)が嵌合されて取り付けられている。
また、本実施例では左右各三本の土落とし杆41a(L・R)、41b(L・R)、41c(L・R)が、上下に異なる傾斜角度(前低後高)で斜設されているが、当該傾斜角度及び土落とし杆41の本数は、土の付着状況や根部7bの長さ、位置等によって任意に変更することができる。例えば、各土落とし杆41を前端(取付部)を回動軸として上下方向に回動させて、根部7bの長さに応じて傾斜角度を調節することにより、各土落とし杆41の間隔を変更して、土の多い部分の間隔が狭くなるようにしたり、あるいは、左右の土落とし杆41(L・R)をずらして、左右で根部7bに当たる位置が異なるように(換言すると、側面視で重複しないように)することもできる。また、三本の土落とし杆41の内いずれか一本を外したり、あるいは、さらに取付孔48を開口して土落とし杆41を4本以上に増やすこともできる。
また、後側の取付孔48aR、取付孔48bR、取付孔48cRに、土落とし杆41a(L・R)、41b(L・R)、土落とし杆41c(L・R)を嵌合させて取り付けることもできる。
各ガイド板42は、図6から図7に示すように、平面視略「く」字状に折曲されている土落とし杆41の前端(回動基部)から折曲部までの形状に略平行に形成されている(図7参照)。ガイド板42は、平面視略平行四辺形に形成された板状部材であって、土落とし時に切られて土落とし杆41に絡まって滑り落ちる根部7bを上端で係止するように構成されている(図5及び図6参照)。
具体的には、ガイド板42は、土落とし杆41の上面に溶接等されて固設されており、土落とし杆41の剛性を高める補強部材としての機能も有している。ガイド板42は、長手方向(機体前後方向)が、土落とし杆41の折曲部(詳細には当該折曲部よりやや後部)から前端(回動基部)に至るまでの長さに形成されているとともに、短手方向(機体左右方向)が、上端で前記滑り落ちる根部7bを係止でき、かつ、その他の位置で根部7bが絡み付き難い所定の長さに形成されている。ガイド板42の上端は、土落とし杆41と略直角な辺と、その反作用側で斜め前下方に傾斜する辺とが形成されており、絡まって滑り落ちる根部7bを一旦係止し、土落とし杆41の回動によって前記折曲部の位置で振り落として、根部7bが前記回動基部まで滑り落ちて絡まって堆積しないように構成されている(図7参照)。
回動機構40・40は、それぞれ機体2の左右両側に配置され、伝動ロッド34と、伝動アーム43と、中央にボス44aを有する連結板44とを備え、駆動軸5・5からの動力を伝達して土落とし杆41・41を回動するように構成されている。
なお、左右の土落とし杆41・41及びガイド板42・42が同時に根部7bに作用するように回動させる場合は、回動機構40は駆動軸5・5に対し伝動ロッド34・34の後部を同じ位置に取り付け、伝動アーム43・43の前端を左右対称に連結板44・44へ取り付けるように構成される。
このような構成により、土落とし杆41・41の左右往復回動により根部7bに付着する土を叩き落とすことが可能となる。土落とし時に根部7bが切られて土落とし杆41・41に絡まっても、ガイド板端部(後端)に係止した状態で左右往復動されて、その遠心力で回動基部側に滑り落ちることなく振り落とされて、根部7bが回動基部側に堆積することを防止できる。叩き落とされた土がガイド板42・42上に落ちても、ガイド板42・42に沿って側方や前下方に滑り落とすことができる。
このような構成により、土落とし杆41・41の端部は搬送経路に位置させて、弾性を有したままで往復回動させることで、土を砕く作用が大きく、杆上に土が堆積したり、付着したりすることがない。ガイド板42・42は土落とし杆が直接作物の根部7bに当たらない位置で固設して剛性を高めることができる。叩き落とした土が直接ガイド板42・42上に落ちることが殆どなく、たとえ、土が載っても揺動により回動基部に至る前に落下し、土はその上に堆積しにくくなる。
このような構成により、根部7bに付着した土の固まりは、左右から交互に叩かれるので、両側から押さえつけられることがなく、固まりを容易に砕いて落下させることができる。根部7bは土落とし杆41・41に叩かれることで左右に振れて、土の固まりが左右に振り落とすことができる。
このような構成により、広い範囲で根部7bを叩くことが可能となり、根部7bに土を残すことなく落とすことが可能となる。搬送と同時に叩くので、叩かれる位置が変わり、根部7bに土を残すことなく落とすことが可能となる。
なお、土落とし杆41・41及びガイド板42・42の上下の数は、本実施例に限定しない。
15 土落とし装置
41 土落とし杆
42 ガイド板
Claims (4)
- 作物を圃場より引き抜き後方へ搬送する挟持搬送装置の下方に土落とし装置を設けた作物収穫機において、
前記土落とし装置は、左右往復回動して作物の根部に付着した土を叩き落とす左右それぞれの土落とし杆と、該土落とし杆の回動基部側に設けられ、土落とし時に切られた根部を係止するガイド板と、を備えることを特徴とする作物収穫機。 - 前記土落とし杆は、平面視略「く」字状に構成し、
前記ガイド板は、前記土落とし杆の回動基部より折曲部までの反作用側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の作物収穫機。 - 前記土落とし杆とガイド板を、左右交互に根部の搬送経路側に回動するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作物収穫機。
- 前記土落とし杆とガイド板を、上下複数配置したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の作物収穫機。
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