JP4939140B2 - 圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造、並びに液体吐出装置 - Google Patents

圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造、並びに液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造、並びに液体吐出装置に関し、より詳しくは、圧電アクチュエータと、該圧電アクチュエータの圧電素子に駆動電圧を供給するための外部配線基板との接続部強度向上に好適な圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造、並びに液体吐出装置に関する。
近時、マルチメディアの発達に伴い、情報を高速で記録媒体に出カする記録装置の需要が高まってきている。その中で、インクジェット記録方式の高速化も市場からの要求が大きくなりつつあり、大判印刷や工業用印刷等の各種用途に対して高速吐出が可能なインクジェット記録ヘッドは大きな需要が期待できる。
高速吐出を実現する方法のひとつとして、インクジェット記録ヘッドのノズル(吐出口)配置密度を上げることが有効な手段である。ノズル配置密度を上げることは即ち、ノズルまでインクを送り込むための駆動部となる圧電素子の配置密度の向上も必要となり、圧電素子を平面板あるいは振動板上にマトリックス(多連多列)状に配置する方法が検討、実現されている。
マトリックス配置された圧電素子と、この圧電素子に駆動電圧を供給する外部配線基板との電気接続方法としては、圧電素子側の接続端子と、外部配線基板側のバンプとを加熱・加圧・振動によって接続する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図9(a)は、特許文献1に記載されているような従来のマトリックス配置された圧電素子を具備する圧電アクチュエータと、前記圧電素子に駆動電圧を供給する外部配線基板とを示す概略図であり、図9(b)は、図9(a)の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を示す概略図である。図10は、図9の圧電アクチュエータを示す平面図であり、図11は、図9の外部配線基板を示す平面図である。
図9(a)および図10に示すように、圧電アクチュエータ111は、圧電素子110および振動板105で構成されている。圧電素子110は、共通電極104および表面電極102で圧電体層103を挟持してなり、振動板105上に複数の圧電素子110がマトリックス状(多連多列)に配置され、振動板105を介して剛体106上に配置される。さらに、圧電素子110上には、圧電素子110が振動しない箇所に接続端子101が形成される。
また、図9(a)および図11に示すように、フレキシブル回路基板(FPC)である外部配線基板130はベースフィルム121,配線パターン122およびカバーフィルム123で構成されており、ベースフィルム121に配線パターン122を形成したものがカバーフィルム123で覆われている。圧電素子110の接続端子101と対応する箇所のカバーフィルム123にはバンプ用穴が形成されており、このバンプ用穴を介して配線パターン122と導通するようにバンプ124が形成される。これにより、圧電素子110の接続端子101と対応する位置に、圧電素子110に駆動電圧を供給するためのバンプ124が配置される構成となる。バンプ124は、はんだ等の金属からなり、その表面には導電性の接合剤125が塗布される。
そして、圧電アクチュエータ111と外部配線基板130との接続は、図9(b)に示すように、圧電素子110の接続端子101および外部配線基板130のバンプ124間が、導電性の接合剤125を介して電気的に接続されると共に、加熱・加圧等の既知の方法によって固化した接合剤125が接続部個々の強度を保持する構成となっている。
特開2003−69103号公報
しかしながら、ノズルの配置密度を上げるには、圧電アクチュエータ111の圧電素子110の配置密度を向上させる必要があり、そのためには圧電素子110、接続端子101、あるいはバンプ124のサイズを小型化する必要がある。接続端子101やバンプ124を小型化すると、接続部の接触面積が小さくなってしまい、接続部の強度不足に伴う断線不良の発生要因となる。
従って、本発明の課題は、圧電アクチュエータと外部配線基板との接続強度に優れた圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造、並びに該接続構造を備えた液体吐出装置を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。すなわち、圧電素子の接続端子と、外部配線基板のバンプとの接続部の強度向上を、導電性の接合剤の量を増加させて検討したが、接合剤の量を数倍程度に増やしても強度不足は解消されず、逆に、それ以上に増やすと接合時の加熱・加圧によって流れ出した接合剤が圧電素子に乗り上げて固化し、圧電素子の変形を妨害して変位特性を著しく低下させる問題が生じた。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、圧電アクチュエータと外部配線基板との間を所定の弾性率を有する接合剤を所定の厚みで充填すれば、接合剤を充填することにより生じる圧電素子の変形妨害による著しい変位特性の低下を抑制でき、かつ圧電素子の接続端子と外部配線基板のバンプとの接続強度が向上し、その結果、接続強度に優れた圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造が得られるという新たな知見を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造は、以下の構成からなる。
(1)振動板と、共通電極および表面電極で圧電体層を挟持してなる圧電素子とを備え、前記振動板の上に複数の圧電素子をマトリックス状に配列するとともに、前記圧電素子の表面に該圧電素子に駆動電圧を印加するための接続端子が形成された圧電アクチュエータと、前記接続端子と電気的に接続して駆動電圧を供給するための外部配線基板との接続構造であって、前記圧電アクチュエータと前記外部配線基板との間に、厚みが10μm以上でかつ弾性率が0.05GPa以下の接合剤を有することを特徴とする圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
(2)前記接合剤が、異方性導電樹脂、異方性導電シート、絶縁性樹脂および絶縁性シートから選ばれる少なくとも1種である前記(1)記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
(3)前記接合剤がマトリックス状に配列された前記圧電素子と前記接続端子とを覆い、かつ、互いに隣接する圧電素子間の間隙と、前記外部配線基板との間に空隙を設けた前記(1)または(2)記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
(4)下記式(I)から算出される圧電素子の変位低下率が10%未満である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。

本発明の液体吐出装置は、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を、圧力発生室と、液体流路と、液体吐出口とを有する流路部材上に取り付けてなることを特徴とする。また、該液体吐出装置は、インクジェット記録ヘッドに用いるのが好ましい。
本発明によれば、圧電アクチュエータと外部配線基板との間に接合剤を有するので、圧電素子の接続端子と外部配線基板のバンプとの接続強度を高めることができる。しかも、接合剤の弾性率を所定の値以下とすると共に、その厚みを規定することで、充填された接合剤が圧電アクチュエータと外部配線基板との間(圧電素子上を含む)を埋める構成であっても、該接合剤が圧電素子の変形を妨害し、著しく変位特性が低下することはない。さらに、該接合剤を有することにより、圧電素子および該圧電素子の接続端子と外部配線基板のバンプとの接続部が封止されて露出しない構成となるので、駆動時に吐出されるインクのミスト、あるいは外気に含まれる水分等が圧電素子や圧電アクチュエータと外部配線基板との接続部周辺に付着するのを防止でき、インクや水分が付着した接続部への通電に伴う劣化や導通不良をなくすことができる。
また、上記(2)によれば、隣接する圧電素子(表面電極あるいは接続端子)同士の短絡を防止することができる。これは、接合時の加熱・加圧によって流れ出した接合剤が、隣接する圧電素子(表面電極、接続端子含む)同士を短絡させてしまうという知見に基づくものであり、接合剤が所定の樹脂またはそのシートからなる場合には、上記した短絡を防止することができる。
上記(3)によれば、互いに隣接する圧電素子間の間隙と、前記外部配線基板との間に空隙を設けたことにより、圧電アクチュエータと接合剤との熱膨張係数の差による応力が低減できるため、温度サイクルが加わった場合の接続信頼性を向上することができる。
上記(4)によれば、上記式(I)から算出される圧電素子の変位低下率が10%未満であるので、著しく変位特性が低下することはない。
<接続構造>
以下、本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、マトリックス配置された圧電素子を具備する圧電アクチュエータと、前記圧電素子に駆動電圧を供給する外部配線基板とを示す概略図であり、図1(b)は、図1(a)の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を示す概略図である。
(圧電アクチュエータ)
図1(a)に示すように、圧電アクチュエータ11は、圧電素子10および振動板5で構成されている。圧電素子10は、共通電極4および表面電極2で圧電体層3を挟持してなり、振動板5上に複数の圧電素子10がマトリックス状(多連多列)に配置されている。そして、振動板5を介して剛体6上に配置されている。また、圧電素子10の表面には、圧電素子10が振動しない箇所に接続端子1が形成されている。
振動板5および圧電体層3は圧電セラミックスからなるのが好ましく、さらに、振動板5および圧電体層3の主成分が略同一の材料からなるのがより好ましい。該主成分としてはPb、Zr、Tiを含むことが、高い変位を得る上で好ましい。ここで、前記圧電セラミックスとは圧電性を示すセラミックスを意味し、例えばBi層状化合物やタングステンブロンズ構造物質、Nb酸アルカリ化合物のペロブスカイト構造化合物、Pbを含有するジルコン酸チタン酸鉛(PZT)やチタン酸鉛等を含有するペロブスカイト構造化合物を例示できるが、これらの中でもPbを含むジルコン酸チタン酸鉛(PZT)やチタン酸鉛が、電極との濡れ性を高め、電極との密着強度を高める点で好適である。
即ち、Aサイト構成元素としてPbを含有し、且つBサイト構成元素としてZr及び/又はTiを含有する結晶であり、特にチタン酸ジルコン酸鉛系化合物であることが、より高いd定数を有する安定な圧電焼結体を得るために好ましい。
また、上記圧電セラミックスがSr、Ba、Ni、Sb、Nb、Zn、Yb及びTeのうち少なくとも1種を含むことが好ましい。これによって、より安定した圧電焼結体(圧電アクチュエータ11)を得ることができ、例えば副成分としてPb(Zn1/3Sb2/3)O3及びPb(Ni1/2Te1/2)O3とを固溶してなるものを例示できる。
特に、Aサイト構成元素として、さらにアルカリ土類元素を含有することが望ましい。アルカリ土類元素としては、特にBa、Srが高い変位を得られる点で好ましく、Baを0.02〜0.08モル、Srを0.02〜0.12モル含むことが特に耐応力性が高く、大きな変位を得るのに有効である。
上記のような圧電セラミックとしては、例えば、Pb1-x-ySrxBay(Zn1/3Sb2/3a(Ni1/2Te1/2bZr1-a-b-cTic3+αwt%Pb1/2NbO3(0≦x≦0.14、0≦y≦0.14、0.05≦a≦0.1、0.002≦b≦0.01、0.44≦c≦0.50、α=0.1〜1.0)で表されものが挙げられる。
共通電極4は、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えばAu、Ag、Pd、Pt、Cu、Al、Rh、Niの単独又はこれらの少なくとも1種以上を主成分とする合金を用いることができ、合金としては、例えばAg−Pd合金等が例示できる。また、共通電極4の高さは、導電性を有しかつ変位を妨げない程度である必要があり、一般に0.5〜5μm程度、好ましくは1〜3μmであるのがよい。
表面電極2は、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば上記共通電極4で例示したものと同じものが挙げられる。特に、本発明では、Auが好ましい。表面電極2の高さは、導電性を有しかつ変位を妨げない程度である必要があり、例えば0.1〜2μm程度、好ましくは0.1〜1.0μm、より好ましくは0.1〜0.5μmであるのがよい。
接続端子1は、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば上記共通電極4で例示したものと同じものが挙げられる。特に、本発明では、Agが好ましい。接続端子1の高さは、外部配線基板30との接続信頼性を向上させるために、例えば5μm以上、好ましくは5〜15μmであるのがよい。
剛体6は、特に限定されるものではないが、例えば後述する流路部材における圧力発生室を構成する圧力室プレート等が挙げられ、その材質としては、例えばSUS(ステンレス鋼)材等が挙げられる。
(外部配線基板)
図1(a)に示すように、フレキシブル回路基板(FPC)である外部配線基板30は、ベースフィルム21,配線パターン22およびカバーフィルム23で構成されており、ベースフィルム21に配線パターン22を形成したものがカバーフィルム23で覆われている。また、圧電素子10の接続端子1と対応する箇所のカバーフィルム23にはバンプ用穴が形成されており、このバンプ用穴を介して配線パターン22と導通するようにバンプ24が形成されている。これにより、圧電素子10の接続端子1と対応する位置に、圧電素子10に駆動電圧を供給するためのバンプ24が配置される。
ここで、ベースフィルム21は、例えばポリイミド等からなり、その厚みは25〜50μmであるのが好ましい。また、カバーフィルム23は、例えばポリイミドもしくはエポキシ等からなり、その厚みは25〜50μmであるのが好ましい。配線パターン22は、導電性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば上記共通電極4で例示したものと同じものが挙げられる。
バンプ24は、はんだ、銅、ニッケル等の金属からなる。また、バンプ24は加熱・加圧等によって圧電素子10の接続端子1と電気的に接続できるものであればよく、単独あるいは複合金属のどちらを用いてもよい。バンプ24の厚みは、圧電素子10の接続端子1と、外部配線基板30のバンプ24とを接続した状態で、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間隔が10μm以上、すなわち、この間隔に充填される接合剤25の厚みが10μm以上となるように10〜100μmの範囲とすることが好ましい。また、バンプ24の径は、隣接する圧電素子10同士が、バンプ24によって短絡するのを防止するため30〜100μmの範囲とすることが好ましい。
接合剤25は、外部配線基板30のカバーフィルム23側全域を覆う形で形成されている。ここで、本発明にかかる接合剤は異方性導電樹脂、異方性導電シート、絶縁性樹脂および絶縁性シートから選ばれる少なくとも1種であるのが好ましい。これにより、隣接する圧電素子10間で発生する短絡不良を防止することができる。
前記異方性導電樹脂とは、厚み方向に高い導電性を有しかつ平面方向には高い絶縁性を示す特性を有する樹脂を意味し、例えば酸無水物硬化型、フェノール硬化型、アミン硬化型などのエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂中に導電性粒子が分散したものである。導電性粒子としては、例えば金、銀、ニッケル等の金属粒子や表面に金めっき等が施された樹脂粒子等が用いられる。導電性粒子の粒径は3〜15μm程度、好ましくは5〜10μm程度であるのがよい。熱硬化性樹脂中における導電性粒子の配合量は1〜25質量%程度であるのがよい。
前記絶縁性樹脂は、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の絶縁性を有する熱硬化性樹脂等が挙げられる。また、異方性導電シートは、前記異方性導電樹脂をシート状の形態にしたものであり、絶縁性樹脂シートは、前記絶縁性樹脂をシート状の形態にしたものである。ここで、異方性導電シートおよび絶縁性樹脂シートの厚みは、圧電アクチュエータ11および外部配線基板30の間に充填された状態で10μm以上となる厚みであり、好ましくは10〜100μm、より好ましくは30〜60μmであるのがよい。また、複数の異方性導電シート・絶縁性樹脂シートを重ね合わせて所定の厚さとしてもよい。
本実施形態の接合剤25は、異方性導電樹脂、絶縁性樹脂または異方性導電シートからなる。ここで、接合剤25が異方性導電樹脂または異方性導電シートからなる場合には、図1(b)に示すように、圧電素子10の接続端子1と外部配線基板30のバンプ24とは、接合剤25を介して電気的に接続されている。そして、加熱・加圧等の既知の方法によって固化された接合剤25が、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間に充填された構成となり、接続部の強度が保持される。
接合剤25が絶縁性樹脂からなる場合には、該絶縁性樹脂が接続端子1とバンプ24との電気的接続を阻害しないようにする。具体的には、接続端子1とバンプ24との接続は、絶縁性樹脂からなる接合剤25を介さず電気的に接続される。なお、この構成であっても、固化した接合剤25が、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間に充填された構成となるので、接続部の強度が保持される。
ここで、本発明にかかる接合剤は、弾性率が0.05GPa以下、好ましくは0.05〜0.01GPaであり、かつ厚みが10μm以上、好ましくは30μm以上となるように、圧電アクチュエータと外部配線基板との間に充填されるものである。これにより、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間(圧電素子10上を含む)に接合剤25を充填する構成であっても、圧電素子10の変形を妨害して、著しく変位特性が低下することはない。具体的には、下記で説明する変位低下率を10%未満とすることができる。また、前記厚みの上限値としては、100μm以下程度であるのが好ましい。
一方、前記弾性率および厚みが所定の範囲内にないと、圧電素子の振動を大きく妨げ、著しく変位特性を低下させることになる。具体的には、前記弾性率が0.05GPaより大きい、例えば2GPa程度(エポキシ樹脂同等)であると、圧電素子の振動を大きく妨げ、著しく変位特性を低下させることになる。また、前記厚みが10μmより薄いと、下記変位低下率が10%以上となる。さらに、前記厚みが100μmより大きいと、前記接続部の強度を保持できないおそれがある。
本発明の接合剤の弾性率を0.05GPa以下とするには、例えば接合剤のガラス転移点を下げればよい。また、形態がシート状である場合には、弾性率が0.05GPa以下となるように、シートの厚みを調製してもよい。本発明の弾性率は、試験片を用いた引っ張りあるいは曲げ弾性率測定から得られる値である。
本発明では、圧電素子10上に振動を妨害する樹脂等が何もない(自由に振動できる)状態を100とした場合の変位特性に対して、特性低下が10%未満であるのが好ましく、具体的には、上記式(I)から算出される変位低下率が10%未満であるのがよい。この変位低下率が10%未満であれば、著しく変位特性が低下することはない。これに対し、該変位低下率が10%以上であると、所定の変位特性を示すことができないおそれがある。
(接続方法)
次に、本実施形態にかかる圧電アクチュエータ11および外部配線基板30の接続方法について説明する。まず、圧電素子10に駆動電圧を供給するための外部配線基板30を準備する。具体的には、ベースフィルム21上に所定の配線パターン22を形成し、この配線パターン22を覆うようにしてカバーフィルム23を被着し、外部配線基板30を作製する。
また、カバーフィルム23の所定の位置に上記したバンプ用穴を形成し、このバンプ用穴を介して配線パターン22と導通するようにバンプ24を形成する。これにより、圧電素子10の接続端子1と対応する位置に、圧電素子10に駆動電圧を供給するためのバンプ24が配置される構成となる。バンプ24の形成方法としては、例えば印刷やめっき等の各種の公知の方法が採用可能である。
ついで、バンプ24を形成した外部配線基板30側に接合剤25を形成する。ここで、接合剤25が異方性導電樹脂あるいは絶縁性樹脂からなる場合には、外部配線基板30のカバーフィルム23全域に印刷、塗布あるいは転写等の方法によって形成するのが、作業性の面から好ましい。この際には、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間隔に充填された接合剤の厚みが10μm以上となるように形成する。また、接合剤25が異方性導電樹脂からなる場合には、該接合剤25はバンプ24を被覆するようにして形成してもよい。
また、接合剤25が異方性導電シートからなる場合には、外部配線基板30のカバーフィルム23全域に接着等の方法によって貼着することが、作業性の面から好ましい。なお、この場合には、異方性導電シートからなる接合剤25がバンプ24を被覆した状態でカバーフィルム23全域に貼着していてもよい。
次に、マトリックス配置された圧電素子10を具備する圧電アクチュエータ11を準備する。具体的には、例えばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)を圧電セラミックスとして用いた場合には、原料として純度99%、平均粒子径1μm以下のPZT粉末を圧電性セラミックス粉末として準備する。この圧電セラミックス粉末に、適当な有機バインダーを添加してテープ状に成形し、ついで、作製したグリーンシートの一部に共通電極4としてAg−Pdペーストを塗布し、この共通電極4上にグリーンシートを積層し、さらに、10〜50MPaの圧力で加圧した後、所定の形状にカットする。これを、400℃程度で脱バインダーを行い、その後焼成する。焼成後、表面に複数の表面電極2を形成し、分極して積層圧電体である圧電アクチュエータ11が得られる。
なお、グリーンシートを積層して積層体を作製する場合には、該グリーンシートと実質的に同一組成の圧電セラミックスと、有機組成物からなる拘束シートとを、上記積層体の両面若しくは片面に配置し、加圧密着を行うことが好ましい。このように、拘束シートで外側のグリーンシートの収縮を抑制することによって、積層体のソリを低減するという効果が期待できる。
さらに、焼結前生密度が4.5g/cm2以上であることが好ましい。焼結体密度を4.5g/cm2以上に上げることにより、より低温での焼成が可能であり、さらに生密度を上げると、Pbの蒸発を抑制することが可能である。
圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との接合は、加熱・加圧等の既知の方法によって行う。ここで、前記加熱・加圧は、外部配線基板30のベースフィルム21側面から、加熱治具を押付ける方式で行うのが好ましい。
加熱温度は、バンプ24にはんだを用いる場合には、圧電素子10の接続端子1および外部配線基板30のバンプ24に伝達される温度を考慮し、はんだが十分に溶けて接続端子1と接続できる250〜330℃、特に260〜300℃の温度設定が安定した接続を行う上で好ましい。
また、バンプ24にはんだ以外の金属を用いる場合には、圧電素子10の接続端子1と、外部配線基板30のバンプ24とが電気的に接続され、且つ接合剤25が完全に硬化して接続部を十分に保持できる状態となる温度設定であれば、先の温度範囲外でも何ら問題はない。
前記加熱治具を押付ける際の加圧力および加圧時間は、バンプ24の材質に関係なく、圧電素子10の接続端子1と、外部配線基板30のバンプ24とが、電気的に接続できる条件であれば良い。具体的には、例えば加圧力は0.5〜2.0kgf/cm2、加圧時間は10〜60秒の範囲内であれば接続は可能であり、最適条件は接続状態を見ながら決定すれば良い。
上記のようにして外部配線基板30のカバーフィルム23の表面に形成された接合剤25は、圧電素子10の接続端子1と、外部配線基板30のバンプ24とが、加熱、加圧等の方法によって接続されることにより、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間に充填された構成となる。これにより、圧電素子10の接続端子1と、外部配線基板30のバンプ24との接続部を回りから保持する構成となり、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との接続強度に優れた圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造が形成される。
次に、本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造にかかる他の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2(a)は、本実施形態にかかる外部配線基板を示す概略図であり、図2(b)は、図1の圧電アクチュエータと図2(a)の外部配線基板との接続構造を示す概略図である。なお、図2においては、前述した図1の構成と同一または同等な部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図2(a)に示すように、本実施形態にかかる接合剤27は絶縁性シートからなる。この接合剤27には、外部配線基板30に形成されるバンプ24の位置に、予めバンプ24の径と同等の径の貫通孔が形成されている。これにより、接合剤27を外部配線基板30のカバーフィルム23全域に貼着すると、前記貫通孔からバンプ24の表面が露出する構成となる。
上記構成により、接続端子1とバンプ24との接続は、図2(b)に示すように、絶縁性シートからなる接合剤27を介さず電気的に接続されるので、接続端子1とバンプ24との電気的接続が接合剤27で阻害されることはない。また、この構成であっても、固化した接合剤27が、圧電アクチュエータ11と外部配線基板30との間に充填された構成となるので、接続部の強度は保持される。
なお、上記した以外の構成は、上記で説明した実施形態と同じであるので説明を省略する。
次に、本発明の接続構造にかかるさらに他の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図3は、本実施形態の接続構造を示す概略図である。図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図3および図4においては、前述した図1および図2の構成と同一または同等な部分には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、互いに隣接する圧電素子間の間隙と、前記外部配線基板との間に空隙を設けた点で、上記で説明した実施形態と異なる。すなわち、図3,図4に示すように、本実施形態の接続構造は、接合剤25がマトリックス状に配列された圧電素子10と接続端子1とを覆い、かつ、互いに隣接する圧電素子10間の間隙と、外部配線基板30との間に空隙26を設けたものである。このような構成であっても、上記で説明した実施形態と同様に接続部の強度を保持することができると共に、圧電素子10および接続端子1と外部配線基板30のバンプ24との接続部が封止されて露出しない構成となるので、駆動時に吐出されるインクのミスト等が圧電素子や接続部周辺に付着するのを防止することができる。特に、互いに隣接する圧電素子10間の間隙と、外部配線基板30との間に空隙26を設けたことにより、圧電アクチュエータ11と接合剤25との熱膨張係数の差による応力が低減できるため、温度サイクルが加わった場合の接続信頼性を向上することができる。
図4に示すように、圧電素子10の間の接合剤25のない部分の幅Wは20〜50μmであることが好ましい。幅Wを50μm以下にすることにより、表面電極2の配置密度を高くすることができる。また、幅Wを20μm以上にすることにより、接続時に接合剤25の異動や変形があっても、隣接する接合剤25を分離して形成でき、温度サイクルが加わった場合の接続信頼性が向上する。また、マトリックス状に配列された圧電素子10の全体の外側に、圧電素子10と接続端子1とを覆う接合剤25とは分離して接合剤25を形成することにより、さらに温度サイクルが加わった場合の接続信頼性が向上する。さらに、圧電素子10の全体の外側に形成する接合剤25と圧電素子10と接続端子1とを覆う接合剤25との空隙の幅を幅Wと同一にすることにより、マトリックス状に配列された圧電素子10の中で最外部の圧電素子10と内部の圧電素子10とで周囲の接続状態の差により圧電素子10の変形特性に差が生じて液体吐出状態が変わることを抑制できる。
なお、上記した以外の構成は、上記で説明した実施形態と同じであるので説明を省略する。
<液体吐出装置>
次に、本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を備えた液体吐出装置について、図面を参照して詳細に説明する。図5は、本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を備えた液体吐出装置を示す概略図である。図6は、図5の液体吐出装置をノズル口側から見た平面図である。なお、図5においては、前述した図1〜図4の構成と同一または同等な部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図5に示すように、この液体吐出装置は、流路部材50の上に圧電アクチュエータ11および外部配線基板30の接続構造を取り付けて構成されている。具体的には、液体流路部材50は、ノズルプレート41と、プールプレート42と、供給口プレート43と、封止プレート44と、圧力室プレート45とを積層して構成されている。そして、振動板5上に複数の圧電素子10がマトリックス状(多連多列)に配置されており、共通電極4と表面電極2との間に、外部電極基板30から供給された駆動電圧の印加によって、表面電極2直下の圧電体層3に振動(変形)が発生する構成となっている。
ノズルプレート41には、液体を噴出させるための液体吐出口であるノズル口51が形成され、ノズル口51は、プールプレート42、供給孔プレート43および封止プレート44内に設けられている液体流路であるノズル連通口52を介して、圧力室プレート45に設けられている圧力発生室である圧力室53とつながっており、圧力室53は、封止プレート44に形成されている供給連通路54と供給口プレート43に形成されている供給口55とを介して、プールプレート42に形成されている液体プール56に接続している。つまり、液体プール56から、供給口55、供給連通路54、圧力室53、ノズル連通口52を通ってノズル口51に至るまで、液体流路が形成されている。
このような構成の流体流路が流体流路部材50に複数設けられており、図6に示すように、ノズルプレート41には複数のノズル口51が形成されている。そして、圧電素子10の駆動によって振動板5が振動し、圧力室53の容積を変化させ、ノズル口51から液滴を噴出させることができる。圧電素子10は、液滴噴出がノズル口51ごとに制御可能とするため、互いに独立している。このような構成の液体吐出装置は、インクジェット記録ヘッドとして好適に用いることができる。
なお、各プレートの組み合わせや層構成等については、図5に限定されるものではなく、どのような組み合わせでも良い。また、圧電発生部として用いた圧電素子10は、圧力室の容積を変化させることができ、液滴をノズル口51から吐出させることができれば、どのようなものでも使用できる。更に、静電方式や加熱方式といった、圧電素子以外の圧力発生部を使用することも可能である。
なお、各プレートの接合に関しては、互いの位置を基準となるマーカー等で合わせた上で接着等の方法で行うことは、言うまでもない。
また、上記で説明した実施形態では、圧電アクチュエータとして図1に示すように、圧電体層3および共通電極4が個々に独立した構成のものについて説明したが、本発明にかかる圧電アクチュエータはこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すように、圧電アクチュエータ11を構成する複数の圧電素子10において、圧電体層3および共通電極4が一体の構成であってもよい。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図8に示すような圧電アクチュエータおよび外部配線基板を作製した。
<外部配線基板の作製>
まず、外部配線基板30を準備し、ついで、バンプ24としてPb−Snからなるはんだを用い、該はんだを印刷方式にて、外部配線基板30のカバーフィルム23側に形成した。その後、異方性導電樹脂からなる接合剤25を、カバーフィルム23とバンプ24全域を覆うように転写方式で形成した。
<圧電アクチュエータの作製>
ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)からなるセラミックス材の振動板5上にAgを主成分とする共通電極4を印刷し、その上に振動板5と同じ材質からなる圧電体層3を積層し、焼成によって一体化させた。その後、Auからなる表面電極2およびAgを主成分とする接続端子1を、印刷および焼成の繰り返しによって各圧電素子10として形成し、ステンレス金属からなる圧力室と同等の穴を有する剛体6に、接着によって接合した。
<圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接合>
圧電素子10の接続端子1と、対応する外部配線基板側のバンプ24との位置合わせを行い、加熱部を外部配線基板30のベースフィルム21側から押付ける加熱加圧方式によって、接続端子1とバンプ24との接続を実施した。この際、はんだバンプ24を溶かして圧電素子10の接続端子1と十分に接続でき、且つ異方性導電樹脂からなる接合剤25を固化することで接続を保持できる条件として、加熱温度は300℃、加圧力は1.5kgf/cm2、加圧時間は30秒に設定した。
<接合剤の弾性率と厚み>
圧電アクチュエータ11と、外部配線基板30との間に充填する接合剤25の弾性率は0.02〜1.0GPaの範囲で、また接合剤25の厚みは3〜50μmの範囲でパラメータを変更し、それぞれの組み合わせによる試作を行った。各パラメータの組み合わせを表1に示す(表1中の試料No.1〜14)。
<圧電素子の変位特性測定>
圧電素子の各変位特性を以下に示す方法で測定した。その結果を表1に併せて示す。
(変位)
外部配線基板30側から各圧電素子10に駆動電圧を印加し、各圧電素子10の位置に対応する振動板5側面の振動による変位量をレーザードップラー振動計にて測定した。
(変位低下率)
上記で測定した変位量を上記式(I)に当てはめて変位低下率を算出した。
表1から明らかなように、本発明の範囲内である試料No.3,4,7,8,11,12は、接合剤が圧電素子に乗り上げた構成であっても、変位低下率が10%未満であるのがわかる。これに対し、本発明の範囲外である試料No.1,2,5,6,9,10,13,14は、変位低下率が悪いのがわかる。
外部配線基板30を圧電アクチュエータと接合した際に、接合剤25がマトリックス状に配列された圧電素子10と接続端子1とを覆い、かつ、互いに隣接する圧電素子10間の間隙と、外部配線基板30との間に空隙が形成されるように、接合剤25を外部配線基板30に転写方式で形成した以外は、上記実施例1と同様にして外部配線基板30を作製した。
ついで、上記実施例1と同様にして圧電アクチュエータを得、この圧電アクチュエータと上記で得た外部配線基板30とを、上記実施例1と同様にして接合した。すなわち、圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接合構造は、圧電アクチュエータが図8に示す構成である以外は、図3および図4に示す状態である。圧電素子10の間の接合剤25のない部分の幅Wは30μmであった。接合剤25の弾性率および厚みを表2に示す(表2中の試料No.15,16)。
上記で接合した試料No.15,16について、上記実施例1と同様にして変位および変位低下率を測定した。その結果を表2に併せて示す。
表2から明らかなように、本発明の範囲内である試料No.15は、接続構造が図3および図4に示す状態であっても、高い変位を有しているのがわかる。これに対し、本発明の範囲外である試料No.16は、変位低下率が悪いのがわかる。
(a)は、本発明の一実施形態にかかる圧電アクチュエータと外部配線基板とを示す概略図であり、(b)は、(a)の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を示す概略図である。 (a)は、本発明の他の実施形態にかかる外部配線基板を示す概略図であり、(b)は、図1の圧電アクチュエータと図2(a)の外部配線基板との接続構造を示す概略図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる接続構造を示す概略図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を備えた液体吐出装置を示す概略図である。 図5の液体吐出装置をノズル口側から見た平面図である。 本発明にかかる他の圧電アクチュエータを示す概略図である。 実施例で作製した圧電アクチュエータおよび外部配線基板を示す概略図である。 (a)は、従来の圧電アクチュエータ外部配線基板を示す概略図であり、(b)は、(a)の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を示す概略図である。 図9の圧電アクチュエータを示す平面図である。 図9の外部配線基板を示す平面図である。
符号の説明
1 接続端子
2 表面電極
3 圧電体層
4 共通電極
5 振動板
6 剛体
10 圧電素子
11 圧電アクチュエータ
21 ベースフィルム
22 配線パターン
23 カバーフィルム
24 バンプ
25,27 接合剤
26 空隙
41 ノズルプレート
42 プールプレート
43 供給口プレート
44 封止プレート
45 圧力室プレート
50 液体流路部材
51 ノズル口
52 ノズル連通口
53 圧力室
54 供給連通路
55 供給口
56 液体プール

Claims (6)

  1. 振動板と、共通電極および表面電極で圧電体層を挟持してなる圧電素子とを備え、前記振動板の上に複数の圧電素子をマトリックス状に配列するとともに、前記圧電素子の表面に該圧電素子に駆動電圧を印加するための接続端子が形成された圧電アクチュエータと、前記接続端子と電気的に接続して駆動電圧を供給するための外部配線基板との接続構造であって、
    前記圧電アクチュエータと前記外部配線基板との間に、厚みが10μm以上でかつ弾性率が0.05GPa以下の接合剤を有することを特徴とする圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
  2. 前記接合剤が、異方性導電樹脂、異方性導電シート、絶縁性樹脂および絶縁性シートから選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
  3. 前記接合剤がマトリックス状に配列された前記圧電素子と前記接続端子とを覆い、かつ、互いに隣接する圧電素子間の間隙と、前記外部配線基板との間に空隙を設けた請求項1または2記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
  4. 下記式(I)から算出される圧電素子の変位低下率が10%未満である請求項1〜3のいずれかに記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の圧電アクチュエータおよび外部配線基板の接続構造を、圧力発生室と、液体流路と、液体吐出口とを有する流路部材上に取り付けてなることを特徴とする液体吐出装置。
  6. インクジェット記録ヘッドに用いる請求項5記載の液体吐出装置。
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