JP4938657B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のリンクが共存する無線通信システムにおいて、複数のリンクを同時に伝送することで高い空間利用効率を実現できる無線通信装置および無線通信方法に関する。なお、本明細書内においてリンクとは、送信側の無線局から受信側の無線局に向けたデータの伝送のことを指す。
従来、無線LANなどのパケット無線伝送を行う無線通信システムにおいては、キャリアセンスに基づくアクセス制御方式(CSMA方式)が広く用いられている。例えば非特許文献1では、受信信号強度に基づくキャリアセンスに加えて、データ送信要求(RTS)、受信準備完了(CTS)制御パケットを用いるCSMA/CA方式が記載されている。
CSMA/CA方式は、自局から存在を検知できないが通信相手局には干渉を与える、いわゆる隠れ端末によるパケットの衝突を回避することを目的としたものである。
しかし、CSMA方式やCSMA/CA方式では、キャリアセンス機能により干渉信号を検知した無線局は、干渉信号の受信信号強度が通信の障害にならない程度の弱いものであっても送信を行わなくなってしまう、いわゆるさらされ端末問題が発生するため、システム全体としての伝送容量が制限されるという問題があった。
図20は従来のCSMA方式の動作を説明するためのシステム概念図、図21はそのシステムにおけるパケット伝送の時間的なシーケンスを表す図である。
図20において、無線局101は無線局102へ、無線局103は無線局104へ、それぞれCSMA方式に基づいてデータを伝送する。
図21において、無線局103は、データの送信を開始するためにまずキャリアセンス(CS)を行い、キャリアが検出されないことを確認してから無線局104宛にデータを送信する。ここで、無線局103のデータ送信中に無線局101が送信開始を試みる場合、キャリアセンス(CS)により無線局103が送信しているデータパケットの信号を検出するため、送信が禁止される。逆に、無線局101のデータ送信中に無線局103が送信開始を試みる場合は、無線局103はキャリアセンスにより無線局101の信号を検出してしまうため、送信が禁止される。従来のCSMA方式では、無線局102において受信される無線局103からの干渉信号の強度が、無線局101から送信される希望信号の強度に比べて十分弱く、希望信号の受信の支障にならない場合においても送信禁止状態が発生してしまうため、システム全体の伝送容量を向上させることができない。
この問題に対し、特許文献1では、アクセスポイントが干渉領域と非干渉領域とを判別して、干渉領域の局と非干渉領域の局に異なる通信時間を割り当てる技術が開示されている。ここで、干渉領域とは、その領域の無線局において、通信対象のアクセスポイントからの希望信号と他のアクセスポイントからの干渉信号との信号対干渉電力比(CIR)が、通信成立に必要な最低限のCIR(所要CIR)未満である領域をいう。また、非干渉領域とは、その領域にある無線局において、通信対象のアクセスポイントからの希望信号と他のアクセスポイントからの干渉信号とのCIRが所要CIR以上である領域をいう。
図22は上記特許文献1の技術を用いた無線通信システムの概念を示す図である。図22において、200は制御局、201と202はアクセスポイント、203〜206は無線局である。ここで、無線局203と205はアクセスポイント201と、無線局204および206はアクセスポイント202との間で通信を行っている。各アクセスポイントは、ビーコン等を用いた所定の手続きで、各無線局間の受信電力に基づいて各無線局が非干渉領域にあるかどうかを判断する。
図22の例においては、無線局203と無線局204はそれぞれ異なるアクセスポイントに対応する非干渉領域にあり、同時に通信が行われても互いに所要CIR以上のCIRを確保できる。一方、無線局205と無線局206は干渉領域にあり、同時に通信をすることができない。干渉領域の無線局205と206は、干渉領域用の時間帯において従来通りCSMAを用いて時分割で通信を行い、非干渉領域の無線局203と204は、非干渉領域専用の時間帯においてキャリアセンスを行うことなく通信を行う。これにより、別々のアクセスポイントに属する非干渉領域の局同士は、非干渉領域専用の時間帯において、パケットの損失を起こすことなく同時に送信することが可能になり、システム全体の伝送容量を向上させることができる。
また、非特許文献1では、RTS/CTS及び予約時間情報を用いた仮想キャリアセンスによる衝突回避技術が開示されている。図23は、RTS/CTSと予約時間情報を用いる通信制御方法を図20のシステムに適用した場合のパケット伝送の時間的なシーケンスを表す図である。
図23において、最初に無線局103がキャリアセンス(CS)を行い、キャリアが検出されなかったため、無線局104宛にRTSパケットを送出する。RTSパケットには、送信予定のデータパケットとそれに対応する受信確認(ACK)パケットの伝送が完了するまでの時間を予約するための予約時間情報が含まれている。
無線局101は、無線局103から無線局104宛のRTSパケットを受信すると、RTSパケットに含まれている予約時間情報に基づき、送信禁止時間情報(NAV)のタイマーを設定し、予約時間が経過するまで送信禁止状態に入る。
無線局104は、受信準備ができており且つ送信禁止状態でない場合、無線局104宛にCTSパケットを送出する。無線局103は、無線局104からのCTSパケットを受信すると、無線局104宛のデータパケットを送信する。
データパケットを2個以上連続して送信する場合には、最後のデータパケット以外のデータパケットに、後続のデータパケットとそれに対応するACKパケットの伝送が完了するまでの時間を予約するための予約時間情報が含まれている。
図23は、無線局103が2個のデータパケットを連続して送信する場合を示している。無線局101は、最初のデータパケットの予約時間情報に基づき、NAVのタイマーを更新し、後続のデータパケットとACKパケットが終了する予定時刻まで送信禁止状態の時間を延長する。このようにして、無線局102と無線局103、あるいは無線局101と無線局104が互いに通信できない位置関係にある場合に、同時に送信を行ってパケットの衝突が起こることを防止することができる。
しかし、これらの機構により、無線局101は、無線局103の信号が受信された場合、長時間にわたり送信禁止状態となる。そのため、たとえ、無線局103から無線局102に与える干渉の強度が、無線局101から無線局102宛の信号の強度に比べて十分弱く通信の支障にならない場合においても、前記のような送信禁止状態が発生してしまうため、システム全体の伝送容量を向上させることができない。
この問題に対し、特許文献2では、RTSパケットやCTSパケットが受信されたか否かに応じて、自局の信号が他局への妨害となるか否かを判断し、妨害にならず両立する信号は同時に送信することで、システム全体の伝送容量を向上させる技術が開示されている。
図24は、特許文献2におけるパケット伝送の時間的なシーケンスの一例を表す図である。ここで、無線局103がRTSパケットを送出し、それに対応して無線局104がCTSパケットを送出し、無線局103がデータパケットを送出する手順は、図23の場合と同様であるが、無線局103のデータパケット送出完了時刻から無線局104がACKパケットを送出開始する時刻までの間を、RTSパケットが割り込めるよう確保している点が図23の場合と異なる。
無線局101において、無線局103のRTSパケットは受信されたが、それに対応する無線局104のCTSパケットは受信されなかった場合、無線局101は、自局と無線局104とは互いに干渉を与えない位置関係であると判断し、無線局103のデータパケットの送信終了直後に無線局102宛のRTSパケットを送出する。無線局101のRTSパケットを受信した無線局102は、無線局103および無線局104の信号が受信されていない場合、無線局101宛にCTSパケットを送出する。このCTSパケットは、無線局104からのACKパケットと時間的に重なるが、無線局101は無線局104からの干渉を受けない位置にあるため、問題なくCTSパケットを受信できる。続いて、無線局101は、無線局102宛にデータパケットを送出する。このデータパケットは、無線局103が無線局104宛に送出するデータパケットと時間的に重なるが、無線局104は無線局101から干渉を受けない位置にあり、無線局102は無線局103から干渉を受けない位置にあるため、両データパケットの同時送信が実現できる。
特開2004−260637号公報 特開2001−345809号公報 ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Edition
しかしながら、特許文献1の技術では、複数のアクセスポイントの情報を一元的に管理し制御するための、集中管理局が必要である。さらに、干渉領域専用の時間帯と非干渉領域専用の時間帯に時間を分割して通信を行うため、非干渉領域の局に割り当てられた特定の時間帯でしか同時送信を行うことができない。
また、特許文献2の技術では、通信を行う無線局のペアの片方の無線局が、他の通信を行う無線局のいずれからも信号到達範囲外にあり、もう一方の無線局も、他の通信を行う片方の無線局の信号到達範囲外にあるという、特定の配置の場合にしか、同時送信を実現することができない。すなわち、少なくとも一方の無線局が、他の通信を行う両方の無線局の信号を受信できる場合や、ペアの両方の無線局が、他の通信を行う無線局の信号を受信できる場合には、実際には同時送信が可能であるにもかかわらず同時送信を行うことができない。
無線LAN機器などの普及により無線局の空間的な密度が高くなってくると、多数の無線局が信号到達範囲内に存在する状況が想定される。また、変調方式や符号化率を選択できる通信方式では、制御パケットの制御情報を到達距離が大きくなる変調方式や符号化率で伝送することが多いため、特許文献2の技術で同時送信が可能となる配置が生じる確率は、いっそう小さくなる。このように、特許文献2の技術では、非常に限定された特定の配置の場合にしか同時送信が実現できないため、同時送信の機会が少なく、効率の向上が限られるという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決し、システム全体の伝送容量を向上させることを目的とする。
本発明の第1の発明は、上記問題を解決するために、無線通信装置に、受信された信号を復調して復調データを得る復号部と、復号データから抽出したリンクパラメータ情報を記憶し、リンクパラメータ情報に基づいて同時送信可能なリンクを判定するリンク情報管理部と、リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復号データに含まれる無線局識別情報とに基づいて、受信中のリンクが同時送信可能なリンクか否かを判定し、判定結果に基づいて同時送信タイミング信号を生成し出力する、同時送信リンク管理部と、前記同時送信リンク管理部からの同時送信タイミング信号に基づいて、受信中の信号と時間的に重複するタイミングで信号を送信する送信部とを備えて構成したものである。
また、本発明においては、第一の無線局が第二の無線局と通信を行う際、第二の無線局は、第三の無線局が第四の無線局宛に送信した信号の受信信号強度を測定して第三の無線局の受信信号強度情報として保持するとともに、第一の無線局宛の信号に第三の無線局の受信信号強度情報を含めて送信し、第一の無線局は、第四の無線局が第三の無線局宛に送信した信号に含まれるリンクパラメータ情報を抽出し、第二の無線局から受け取った第三の無線局の受信信号強度情報と、抽出したリンクパラメータ情報とに基づいて、第三の無線局から第四の無線局への伝送リンクと、自局から第二の無線局への伝送リンクとが互いに干渉せず同時送信可能かどうかを判定し、同時送信可能と判定した場合において第三の無線局から第四の無線局宛の信号のヘッダを受信したときは、第三の無線局が送信する信号と時間的に重複させて第二の無線局宛に信号を送信する。
また、本発明の第2の発明における無線通信装置は、干渉低減モードを制御可能な干渉低減処理機能を備える無線局に対してデータを伝送する際、前記無線局での少なくとも一種類の干渉低減モードにおける信号対干渉電力比に基づいて、自局から前記無線局宛の送信信号と干渉局との同時送信が可能かどうかを判定するリンク情報管理部と、前記同時送信判定結果を記憶し、同時送信可能な特定の干渉低減モードの動作を前記無線局宛に指示する干渉低減モード制御信号を生成する同時送信リンク管理部とを備え、前記干渉低減モード制御信号を前記無線局に送信した後、前記干渉局の送信信号と時間的に重複させて前記無線局宛に送信信号を送信するよう構成したものである。
また、本発明の別の無線通信装置は、干渉低減モードを制御可能な干渉低減処理部と、干渉低減モード制御信号を受信して前記干渉低減モード制御信号に基づき前記干渉低減処理部の動作状態である干渉低減モードを決定し制御する干渉低減制御部とを備え、通信相手以外の干渉局について、前記干渉局の識別子と、前記干渉低減モードの種別を示す情報と、前記干渉低減モードにおける干渉信号の受信強度の情報とを含む、干渉信号を生成し、通信相手に送信するよう構成したものである。
また、本発明の第2の発明における無線通信方法は、同時送信制御機能を有する第一の無線局が、干渉低減モードを制御可能な干渉低減処理機能を備える第二の無線局に対してデータを伝送する際、前記第一の無線局は、前記第二の無線局での少なくとも一種類の干渉低減モードにおける信号対干渉電力比に基づいて、自局から前記第二の無線局宛の送信信号と干渉局との同時送信が可能かどうかを判定し、同時送信可能な特定の干渉低減モードがあると判断した場合、前記第二の無線局に対して前記特定の干渉低減モードの動作を指示する干渉低減モード制御信号を送信し、以後、前記干渉局の送信信号と時間的に重複させて前記第二の無線局宛に送信信号を送信することで、無線通信を行うものである。
その際、好ましくは、前記第一の無線局は、検知した干渉局である第三の無線局を示す干渉局情報を前記第二の無線局に送信し、前記第二の無線局は、前記第一の無線局の信号の信号強度を含むリンクパラメータ情報と、前記干渉局の干渉低減モードと前記干渉低減モードに対応する干渉強度とを含む干渉情報を送信し、前記第一の無線局は、前記リンクパラメータ情報と前記干渉情報とに基づき、前記干渉局との同時送信が可能かどうかを判定する。
以上の構成および方法により、本発明の無線通信装置は、同時送信可能なリンクを自律的に判断し、自律的に送信タイミングを制御して、複数リンクの同時送信を行うことができる。すなわち、アドホックネットワーク構成のような集中管理局や制御局の制御を受けないシステム構成においても、複数リンク同時送信を実現することが可能となる。また、送信側の無線局の信号と干渉局の信号が両方とも受信側の無線局で受信される場合でも、同時送信が成立するかどうかを的確に判定し、複数リンクの同時送信を行うことを可能にし、さらに、送信側の無線局の信号に対して干渉局の信号が無視できない強度で受信側に到達する配置の場合にも、受信側の干渉低減機能を制御することで複数リンクの同時送信を成立させるものである。
本発明の第1の発明によれば、集中管理局を設けることなく、同時送信による伝送容量の向上が可能となる。また、各端末が自律的に同時送信の可否を判断して送信タイミングを制御するので、アドホック構成のような、アクセスポイントの無い構成でも同時送信が可能となる。さらに、同時送信の時間が限定されないため、より効果的に伝送容量を向上させることができる。
また、本発明の第2の発明によれば、干渉源の信号が無視できない強さで届く範囲の端末にも、信号対干渉電力比に基づいて同時に信号を伝送するので、システム全体の伝送容量を向上させることができる。通常の受信状態では信号対干渉電力比が不十分な場合にも、干渉低減機能を制御して適切に干渉低減を行い、信号対干渉電力比を向上させることで同時送信を可能とするので、さらに伝送容量の向上が可能になる。加えて、各端末が自律的に同時送信の可否を判断して送信タイミングを制御するので、アドホック構成のような、制御局や基地局の無いシステム構成でも同時送信が可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における無線通信システムの概念を示す図である。図1において、11、12、13、14は無線局である。無線局11は無線局12と通信を行い、無線局13は無線局14と通信を行っている。d12は無線局11が送信する無線局12宛のデータパケット、d34は無線局13が送信する無線局14宛のデータパケット、a21は無線局12が無線局11宛に受信確認として返すACKパケット、a43は無線局14が無線局13宛に受信確認として返すACKパケットである。
図2は、図1の無線通信システムにおいて同時にデータパケットの送信を開始する前のCSMAに基づく伝送シーケンスを示す図である。ここでは、従来のCSMA方式と同様に、データ送信前に所定時間のキャリアセンス(CS)を行い、キャリアが検出されないことを確認してからデータパケットの送出を行う。
無線局13は、送信開始前のキャリアセンスの後に無線局14宛のデータパケットd34を送信し、データパケットd34を受信した無線局14は無線局13宛にACKパケットa43を送信する。無線局11がデータパケットd34が送信されている期間に無線局12に対する送信を試みた場合、キャリアセンスによりデータパケットd34のキャリアが検出されるため送信禁止状態となる。そのため、無線局11は、データパケットd34およびACKパケットa43の送信が完了した後に再度キャリアセンスを行い、キャリアが検出されないことを確認して無線局12宛にデータバケットd12を送信する。データパケットd12を受信した無線局12は、無線局11宛にACKパケットa21を送信する。
ここで、ACKパケットa43およびa21には、送信元アドレスAs、宛先アドレスAd、およびリンクパラメータ情報pが含まれている。ここで、リンクパラメータ情報pとは、所要CIR情報p1、送信電力情報p2、受信信号強度情報p3を含む情報である。例えば、ACKパケットa43には、所要CIR情報p1として無線局13からの信号を無線局14が受信する際に必要なCIRの最小値を示す情報、送信電力情報p2としてACKパケットa43の送信電力を示す情報、受信信号強度情報p3として無線局14の信号が無線局13で受信された際の受信信号電力を示す情報が含まれている。また、リンクパラメータ情報pは、さらに同時送信候補局からの受信信号強度情報p4を含んでいてもよい。図2では、ACKパケットa21に同時送信候補局からの受信信号強度情報p4が含まれている例が示されている。p4の詳細については後述する。
なお、所要CIR情報p1は、通信成立に必要なCIRの最小値を示す情報としたが、最小値に所定のマージンを加算した値を示す情報としてもよい。また、受信信号強度情報p3は、受信信号電力を表す情報としたが、これに限るものではなく、受信電界強度であってもよいし、受信電力の大小の区分を示す記号であってもよい。
本実施の形態の無線通信システムでは、図2に示すリンクパラメータ情報pを利用して、キャリアセンスによりキャリアが検出される場合でも、所要CIRを満足する複数リンクの同時送信を行うことを試みる。
無線局14から無線局13へのリンクに対し、無線局11から無線局12へのリンクを同時に成立させることができるかどうかを、無線局11は無線局12と協力して以下の手順で自律的に判断する。
まず、無線局12は、データパケットd34を傍受した際、その受信信号強度を測定する。これを受信信号強度R32とする。
次に、無線局11は、ACKパケットa43を傍受した際、その受信信号強度を測定する。これを受信信号強度R41とする。同時に、ACKパケットa43に含まれる送信電力情報p3を抽出することで、ACKパケットa43の送信電力がわかる。これをT4とする。
ここで、無線局11が無線局12に対してデータパケットd12を送信する際の送信電力をT1とする。無線局14から無線局11への伝送路と無線局11から無線局14への伝送路とは伝搬減衰量Lが等しいと仮定すると、無線局11はデータパケットd12が無線局14において受信される際の受信信号強度R14を、R41、T4、およびT1から推定することができる。すなわち、送信電力、受信信号強度、および伝搬減衰量をデシベル表現などの電力の対数表現で表した場合、T1から伝搬減衰量Lを減じた値がR14、T4から伝搬減衰量Lを減じた値がR41となり、受信信号強度R14は、
R14=R41+(T1−T4)
で求めることができる。
但し、実際には、無線局11が保持している送信電力情報T1と実際の送信電力との誤差、受信信号強度の測定誤差、伝搬減衰量の非対称性などの要因が有り得るため、上記で求めた値は一般に誤差を含むものである。ここで求めるR14は、受信信号強度の推定値と呼ぶことにする。
なお、無線局14が無線局11の送信する信号を過去に傍受してその受信信号強度情報を保持している場合、上記手順でR14を求める代わりに、無線局14が受信信号強度情報R14をACKパケット等に含めて報知して、それを無線局11が抽出することでR14を得る方法もある。計算によりR14を推定する前者の方法では、無線局11は無線局14がR14を報知していない場合でもR14の推定値が得られるという利点がある反面、推定の際の誤差が大きくなる可能性がある。したがって、R14が報知されていない場合は前者の計算による推定値を使用し、R14の報知情報を受信した場合は報知情報を使用する構成が好ましい。しかし、常に推定値を使用したり、報知情報のみを使用する構成としても本発明が実施可能であることは言うまでもない。
さらに、データパケットd34が無線局14において受信された際の受信信号強度は、ACKパケットa43に含まれる受信信号強度情報p3を抽出することで得られる。これを受信信号強度R34とする。
このように、無線局14において受信される希望信号の受信信号強度R34と、無線局14における干渉信号の受信信号強度推定値R14とが得られたので、無線局14におけるCIRは、希望信号の受信信号強度R34と干渉信号の受信信号強度推定値R14の差として推定することができる。
また、無線局14における所要CIR(CIR34とする)は、ACKパケットa43から所要CIR情報p1を抽出することで得られる。
無線局11は、以上の手順により求められた無線局14におけるCIRの推定値がCIR34の値に所定のマージンを加えた値以上であった場合、無線局11から無線局12へのリンクが、無線局13から無線局14へのリンクを妨害する可能性は低いと判断することができる。ここで、所定のマージンとは、例えば、受信機特性の変動やばらつき、他の干渉信号や雑音が同時に存在する場合を考慮した値である。なお、前述したように所要CIR情報p1自体にマージンを含めておいた場合は、無線局11ではマージンを考慮せずに判断することができる。
ここで、無線局11は、無線局13から無線局14へのリンクを、無線局11から無線局12へのリンクの同時送信候補のリンクとして認識する。無線局13から無線局14へのリンクと無線局11から無線局12へのリンクが同時送信可能かどうかを判断するためには、さらに、無線局12において無線局13からの干渉信号が無線局11からの希望信号に対して十分小さいかどうかを判断する必要がある。この手順を以下に説明する。
無線局11は、無線局12にデータパケットd12を送信する際、そのパケットヘッダ中に、同時送信候補局情報c1を含めておく。ここで、同時送信候補局情報c1は無線局13を示す情報であり、典型的には無線局アドレスが用いられる。
同時送信候補局情報c1を含むデータパケットd12を受信した無線局12は、可能であれば、ACKパケットa21に同時送信候補局からの受信信号強度情報p4を含めて送信する。ACKパケットa21には、p4として同時送信候補局情報c1で示された無線局13が送信するデータパケットd34の無線局12における受信信号強度を示す情報が含まれている。図2の場合は、既に無線局12において測定されている受信信号強度情報R32が同時送信候補局からの受信信号強度情報p4に該当するため、受信信号強度情報R32の情報を同時送信候補局からの受信信号強度情報p4としてACKパケットa21に含めて送信する。なお、未測定である等の理由で同時送信候補局からの受信信号強度情報p4に該当する情報を保持していない場合は、同時送信候補局からの受信信号強度情報p4を含まない通常のACKパケットを送信する。
次に、無線局11は、受信したACKパケットa21に同時送信候補局からの受信信号強度情報p4が含まれていた場合、これを抽出して受信信号強度情報R32を求め、受信信号強度情報p3を抽出することでデータパケットd12の受信信号強度R12を求める。このようにして、無線局12が受信する希望信号の受信信号強度R12と干渉信号の受信信号強度R32とが得られたので、無線局12におけるCIRは、R12とR32の差として推定することができる。
さらに、ACKパケットa21から所要CIR情報p1を抽出することで、無線局12における所要CIR(CIR12とする)が得られる。
無線局11は、求めた無線局12におけるCIRの推定値がCIR12の値に所定のマージンを加えた値以上であった場合、無線局11から無線局12へのリンクは、無線局13から無線局14へのリンクから妨害を受けずに成立すると判断することができる。
以上の手順により、図2に示されるシーケンスを通じて、無線局11は、無線局11から無線局12へのリンクと無線局13から無線局14へのリンクは同時に成立可能であると判断し、両立可能リンク情報として記憶する。
図3は、図2のシーケンス以降に、無線局13から無線局14へのリンクと無線局11から12へのリンクにおいて、同時にデータパケットを伝送するシーケンスを示す図である。
図3では、まず無線局13がCSMA方式に基づいて無線局14宛のデータパケットd34を送信する。d34のヘッダには、送信元アドレスAs、宛先アドレスAd、およびパケット長情報Lpが含まれている。無線局11は、データパケットd34のヘッダを傍受して無線局識別情報を分析し、記憶している両立可能リンク情報と照合することで、無線局11から12へのリンクと両立可能なリンクであることを判断する。その際、無線局11は、ヘッダに含まれるパケット長情報も抽出する。
無線局11は、ヘッダから上記情報を抽出完了後に、無線局12宛のデータパケットd12を、時間的にd34と重複させて送信する。その際、抽出したパケット情報Lpを元に、データパケットd34の送信終了とほぼ同時にデータパケットd12の送信が終了するように、d12のデータ長を制御する。このように、同時送信するリンクの送信時間を揃えることで、同時送信が行われている時間率を高めて、より効果的に伝送容量を向上させることができる。以後、同様の手順を繰り返すことで、引き続き複数リンクの同時送信が実現できる。なお、無線局識別情報としては、一般にはアドレス情報が使用される。
なお、同時送信を行っているデータパケットd12には、同時送信を行っている旨を示す情報を含めておく。無線局12は、この同時送信を行っている旨を示す情報に基づいて、データパケットd12の受信完了後直ちにACKパケットa21を送信するのではなく、通常のACK送信が完了するだけの間隔を空けて送信する。これにより、ACKパケットa43にa21が衝突することを防止することができる。また、無線局11もa43を傍受して、R41などのリンクパラメータ情報を更新することができる。
また、無線局12は、同時送信開始直前のデータパケットd34のヘッダを受信して、受信信号強度情報R32を更新する。
各無線局が保持するリンクパラメータ情報の更新方法としては、常に最新の情報のみを保持するのが最も簡単な方法である。しかし、測定誤差、一時的な雑音、一時的な伝搬路変動などの要因により、最新の情報だけでは信頼性が低い場合があるので、最近の複数回の情報を平均したものをリンクパラメータ情報として保持し利用する方が好ましい場合もある。複数回の平均を取る方法としては、所定回数の平均を取る方法、所定時間内の情報の平均を取る方法、直前の平均値に1未満の忘却係数を乗じて最新の情報の値を加算した後正規化する方法など、各種の平均化手法が利用可能である。
また、リンクパラメータ情報は、不特定多数の無線局に対して報知する目的があるため、上記のように特定の局宛のACKパケット等に含ませて送信するのではなく、専用のブロードキャストまたはマルチキャストの報知パケットを用いて報知することもできる。その場合、データパケットやACKパケットを送信するタイミングに関わらず任意のタイミングでリンクパラメータ情報を報知できるという利点がある。一方、特定の局宛のACKパケットやデータパケットのヘッダ部に含ませて報知する方法では、専用の報知パケットを使うことなく報知できるため、伝送容量を消費するオーバーヘッドが少なくできるという利点がある。したがって、両者の利点を取り入れるために、通常はリンクパラメータ情報をACKパケット等に含ませて送信し、ACKパケット等の伝送機会が長時間無かった場合にのみ専用の報知パケットで送信する方法が好ましい。また、リンクパラメータ情報は、ACKパケット以外の任意のパケットに含ませることが可能であるのは言うまでもない。
次に、本発明の実施の形態1における無線局の構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1の無線局における、無線通信装置の構成例を示す図である。図4において、41は復調部、42は受信信号強度検出部、43は送信電力制御部、44はリンク情報管理部、45は同時送信リンク管理部、47は送信部、s1はアンテナからの入力信号、s2は復調データ、s3は受信しているパケットの受信信号強度情報、s4は自局の送信電力情報、s5は送信電力制御信号、s6は送信データ、s7は同時送信リンク判定情報、s9は同時送信タイミング信号、s10は同時送信パケット長情報、s12は送信信号である。
復調部41は、アンテナからの入力信号41を受信して復調し、復調データを得る。復調データには、伝送されているパケットのヘッダ情報も含まれている。
受信信号強度検出部42は、受信されたパケットの受信信号強度を測定し、受信信号強度情報s3を出力する。
リンク情報管理部44は、復調データs2から受信信号強度情報などのリンクパラメータ情報を抽出すると共に、測定した受信信号強度s3や自局の送信電力情報s4を使用して、復調データから抽出できないリンクの受信信号強度を推定し、記憶する。それらの情報に基づいて同時送信可能なリンクであるかどうかを判定し、同時送信リンク判定情報s7を出力する。
同時送信リンク管理部45は、復調データs2のパケットヘッダ部から無線局識別情報を抽出し、同時送信リンク判定情報s7に基づいて同時送信可能なリンク情報として記憶しておくと共に、現在の復調データs2のパケットヘッダ部から抽出した無線局識別情報を、過去に記憶されている同時送信リンク情報と照合することで現在受信中のリンクが同時送信可能なリンクかどうかを判定する。同時送信可能なリンクであると判定した場合は、同時送信を行うための同時送信タイミング信号を出力する。さらに、復調データs2のパケットヘッダからパケット長情報を抽出し、それに基づいて、今から同時送信を行うパケット(同時送信パケット)の終了時刻が既に送信中のリンクのパケット終了時刻とほぼ同時になるための同時送信パケットの長さを決定し、パケット長情報として出力する。
送信部46は、送信データs6を受け取り、パケットを生成し、送信信号s12を生成して送信する。CSMAの手順に従っているときは、送信部46は受信信号強度s3に基づいてキャリアセンスを行い、送信の可否を判断する。しかし、同時送信リンク管理部45から同時送信タイミング信号を受け取った場合は、受信信号強度s3によるキャリアセンス結果とは無関係に、直ちに同時送信を行う判断を下し、同時送信タイミング信号s9およびパケット長情報s10に基づいてパケットを生成して送信する。
送信電力制御部43は、自局が送信する送信信号の電力を決定し、送信部に対して送信電力制御情報s5を与えて制御している。それと同時に、自局の送信電力情報s4をリンク情報管理部44に与える。
図5は、図4のリンク情報管理部44の構成例を示す図である。図5において、51は受信信号強度情報抽出部、52は送信電力情報抽出部、53は所要CIR情報抽出部、54は受信信号強度記憶部、55は受信信号強度推定部、56は所要CIR情報記憶部、57はCIR判定部、s8は復調データs2から抽出された受信信号強度情報、s13は復調データs2から抽出された送信電力情報、s14は受信信号強度推定値、s15はCIR推定値、s16は復調データs2から抽出された所要CIR情報、s17は同時送信候補リンクの所要CIR情報である。その他、図4と同じ符号については説明を省略する。
受信信号強度情報抽出部51、送信電力情報抽出部52、および所要CIR情報抽出部53は、それぞれ、復調データs2から、受信信号強度情報s8、送信電力情報s13、およびCIR情報s16を抽出する。
受信信号強度推定部55は、受信信号の受信信号強度s3、受信信号の送信元の無線局における送信電力情報s13、および自局の送信電力情報s4から、受信信号の送信元の無線局における自局から送信される信号の受信信号強度を推定し、受信信号強度推定値s14を出力する。
受信信号強度記憶部54は、復調データs2から抽出された受信信号強度情報s8と、受信信号強度推定部55で推定された受信信号強度s14の値から同時送信を行った場合の受信信号の送信元の無線局におけるCIRを推定してCIR推定値s15を出力する。
所要CIR情報記憶部56は、復調データs2から抽出された所要CIR情報s16を記憶する。
CIR判定部57は、CIR推定値s15と所要CIR情報s16とに基づいて、現在受信中のリンクが同時送信可能なリンクかどうかを判定し、判定結果を同時送信リンク判定情報s7として出力する。
図6は、図4の同時送信リンク管理部45の構成例を示す図である。図6において、61は同時送信リンク記憶部、62はアドレス抽出部、63はパケット長抽出部、64は同時送信判定部、65はパケット長演算部、s18は記憶された同時送信リンク情報、s19は無線局識別情報(アドレス情報)、s20は復調データから抽出されたパケット長情報である。
アドレス抽出部62は、復調データs2から無線局識別情報s19を抽出する。
同時送信リンク記憶部61は、同時送信リンク判定情報s7に基づいて、現在受信中の信号のアドレスを同時送信可能なリンクの情報として記憶しておく。
同時送信判定部64は、無線局識別情報s19を既に記憶されている同時送信リンク情報s18と照合し、現在受信中の信号が同時送信可能なリンクかどうか判定する。同時送信可能と判定した場合は、同時送信タイミング信号s9を出力する。
パケット長抽出部63は、復調データs2からパケット長情報s20を抽出する。
パケット長演算部65は、抽出されたパケット長情報s20から同時送信の際の送信開始遅延時間分だけパケット長が短くなるような同時送信パケットの長さを求め、パケット長情報s10として出力する。つまり、現在受信中のパケットとこれから送信する同時送信パケットの終了時刻がほぼ同時になるようにパケット長を設定する。
以上の構成により本実施の形態の無線局は、図2〜図3に基づいて説明した複数リンクの同時送信シーケンスを実現することができる。
なお、図4〜図6に示した装置構成の各部は、ハードウェアで構成してもよいし、プロセッサとそこで実行されるソフトウェアとして実装してもよい。
図7は、図5の受信信号強度記憶部54が記憶する受信信号強度情報の例である。図7の表において、例えばR12は、無線局11から無線局12へ伝送される信号の、無線局12における受信信号強度である。これらの受信信号強度には、受信されたパケットの復調データから抽出された受信信号強度情報と、他の情報から推定した受信信号強度推定値と、自局で測定した受信信号強度測定値とがある。図2〜図3に基づいて説明したシーケンスの場合、具体的には、R12とR32は無線局12のパケットから抽出され、R34は無線局14のパケットから抽出される。また、R13は、無線局13のパケットの受信
信号強度測定値と、無線局13のパケットから抽出した送信電力情報と、自局の送信電力情報とから計算された推定値である。R21、R31、R41はそれぞれ、無線局12、13、14から送信された信号の受信電力強度を自局で測定して得られる測定値である。図2〜図3に示した以外のパケットの傍受結果も利用すると、例えばR42やR43などが抽出でき、R14が推定できる。このように、パケットを受信および傍受しながら各受信信号強度情報を記憶し、新しい情報が得られたら更新していくことにより、図7の表のデータの信頼性を高めることができる。
図8は、図5の所要CIR情報記憶部が保持する所要CIR情報の例である。所要CIRは基本的に変調方式や符号化方式、符号化率などの組み合わせからなる信号モードにより決定される。各無線局の送信する信号モードが変化しない場合は、同じ無線局の信号の所要CIRは宛先によらず一定である。その場合は、図8(a)のように、送信側の無線局に対して1つずつの所要CIR情報を記憶するだけでよい。しかし、宛先によって信号モードを変える可能性がある場合や、無線局ごとの受信性能の偏差などを考慮したい場合は、図8(b)のように、送信局と受信局の組み合わせに応じた所要CIR情報を記憶する必要がある。なお、図2を用いた説明においては、所要CIR情報は、対象となるリンクの受信側の無線局が自局の所要CIR情報をACKパケット等に含ませて送信するものとしたが、対象となるリンクの送信側の無線局が所要CIR情報をパケットに含ませて送信し、そのパケットを傍受した無線局がその所要CIR情報を抽出することも可能である。
また、所要CIR情報としては、所要CIRの値そのものを表す情報ではなく、信号モードを表す情報でもよい。例えば、無線LANの標準規格である非特許文献1のANSI/IEEE Std 802.11における、PHYヘッダのSIGNALフィールドを、所要CIR情報として利用することができる。この場合は、受信性能の偏差を考慮することができないという欠点がある反面、所要CIR情報専用のデータフィールドを設ける必要がないのでオーバーヘッドが少ないことや、所要CIR情報記憶部の容量が小さくすむという利点がある。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における無線通信システムの概念を示す図である。図9において、211、212、213、214は無線局である。無線局211と212、213と214が、それぞれ通信を行っており、d212は無線局211が送信する無線局212宛のデータパケット、d234は無線局213が送信する無線局214宛のデータパケット、a221は無線局212が無線局211宛に受信確認として返すACKパケット、a243は無線局214が無線局213宛に受信確認として返すACKパケットである。これらの無線局のうち、少なくとも無線局212には、受信時の干渉信号の強度を低減させる干渉低減機能が備えられている。
図10は、図9の無線通信システムにおける、CSMAに基づく伝送シーケンスを示す図である。ここでは、従来のCSMA方式と同様に、データ送信直前に所定時間のキャリアセンス(CS)を行い、キャリアが検出されないことを確認してからデータパケットの送出を行う。
無線局213は、送信開始前のキャリアセンスの後に無線局214宛のデータパケットd234を送信し、データパケットd234を受信した無線局214はACKパケットa243を送信する。無線局211がデータパケットd234が送信されている期間に無線局212に対する送信を試みた場合、キャリアセンスによりデータパケットd234のキャリアが検出されるため送信禁止状態となる。このとき、無線局211は、無線局213を干渉局として認識し、記憶しておく。
無線局213が送信するデータパケットd234は、無線局212においても受信される可能性がある。無線局212は、データパケットd234を傍受した場合、無線局213を干渉局であると認識し、その干渉局を示す識別子を記憶すると共に、データパケットd234の受信強度を測定する。また、データパケットd234の傍受中に、後述する干渉低減手段の動作を切り替えて、各々の動作に対応する干渉電力を記憶しておく。具体的には、干渉低減有効時の干渉電力と、干渉低減無効時の干渉電力とを、それぞれ記憶する。しかし、これは実施の一例であり、より多種類の動作状態について記憶してもよい。
無線局211は、データパケットd234およびACKパケットa243の送信が完了した後に再度キャリアセンスを行い、キャリアが検出されないことを確認して無線局212宛にデータパケットd212を送信する。データパケットd212のパケットヘッダ中には、記憶している干渉局の情報に基づく干渉局情報c201を含まれている。ここで、c201は無線局213を示す情報であり、典型的には無線局アドレスが用いられる。
データパケットd212を受信した無線局212は無線局211宛にACKパケットa221を送信する。
ここで、ACKパケットa243およびa221には、送信元アドレスAs、宛先アドレスAd、リンクパラメータ情報p、および干渉情報qが含まれている。リンクパラメータ情報pは、所要CIR情報p201、送信電力情報p202、受信信号強度情報p203を含む情報である。例えば、ACKパケットa243には、所要CIR情報p201として無線局213からの信号を無線局214が受信する際に必要なCIRの最小値を示す情報、送信電力情報p202としてACKパケットa243の送信電力を示す情報、受信信号強度情報p203として無線局214の信号が無線局213で受信された際の受信信号電力を示す情報が含まれている。
図11は、干渉情報qの構成を示す図である。図11において、q201は干渉局識別子、q202は干渉強度情報、q203は干渉低減モード情報である。干渉情報qには干渉局識別子q201、干渉強度情報q202、干渉低減モード情報q203がそれぞれ1個以上含まれている。典型的には、1個の干渉局識別子q201について、干渉低減有効の場合と干渉低減無効の場合に対応する2組のq202、q203を含むが、より多くの種類の干渉低減モードに対応する情報を含ませることもできる。また、異なる干渉局に関するq201〜q203のセットを、複数セット同時に含ませることもできる。
なお、所要CIR情報p201は、通信成立に必要なCIRの最小値を示す情報としたが、最小値に所定のマージンを加算した値を示す情報としてもよい。また、受信信号強度情報p203は、受信信号電力を表す情報としたが、これに限るものではなく、受信電界強度であってもよいし、受信電力の大小の区分を示す記号であってもよい。干渉強度情報q202は、典型的には干渉信号の受信電力(以下、干渉電力と表記する)に相当する情報が用いられるが、目的信号であるデータパケットd212の受信信号電力と干渉信号であるデータパケットd234の干渉電力との比であるCIRを用いてもよい。また、所要CIRに対するCIRのマージンを用いることもできる。
本実施の形態の無線通信システムでは、図10に示すリンクパラメータ情報pを利用して、キャリアセンスによりキャリアが検出される場合でも、所要CIRを満足する複数リンクの同時送信を行うことを試みる。
無線局214から無線局213へのリンクに対し、無線局211から無線局212へのリンクを同時に成立させることができるかどうかを、無線局211は無線局212と協力して以下の手順で自律的に判断する。
まず、無線局212は、データパケットd234を傍受した際に、、干渉低減動作有効時と干渉低減動作無効時におけるデータパケットd234の干渉電力を測定する。干渉低減動作有効時の受信干渉電力をR32A、干渉低減動作無効時の受信干渉電力をR32Bとする。
次に、無線局211はACKパケットa243を傍受した際、その受信信号強度を測定する。これを、受信信号強度R41とする。同時に、ACKパケットa243に含まれる送信電力情報p202を抽出することで、ACKパケットa243の送信電力がわかる。これをT4とする。
ここで、無線局211自身が無線局212に対してデータパケットを送信する場合の送信電力をT1とする。無線局214から無線局211への伝送路と無線局211から無線局214への伝送路とは伝搬減衰量が等しくLであると仮定すると、無線局211は無線局211データパケットd212が無線局214において受信される際の受信信号強度R14を、R41、T3、およびT1から、推定することができる。すなわち、送信電力、受信信号強度、および伝搬減衰量を、デシベル表現などの、電力の対数表現で表した場合、T1から伝搬減衰量Lを減じた値がR14、T4から伝搬減衰量Lを減じた値がR41であることから、受信信号強度R14は、
R14=R41+(T1−T4)
で求められる。
但し、実際には、無線局211が保持している送信電力情報T1と実際の送信電力との誤差、受信信号強度の測定誤差、伝搬減衰量の非対称性などの要因が有り得るため、上記で求めた値は一般に誤差を含むものである。ここで求めるR14は、受信信号強度の推定値と呼ぶことにする。
なお、無線局214が無線局211の送信する信号を過去に傍受して、その受信信号強度情報を保持している場合、上記手順でR14を求める代わりに、無線局214が受信信号強度情報R14をACKパケット等に含めて報知して、それを無線局11が抽出することでR14を得る方法もある。計算によりR14を推定する前者の方法では、無線局211は無線局14がR14を報知していない場合でもR14の推定値が得られるという利点がある反面、推定の際の誤差が大きくなる可能性がある。したがって、R14が報知されていない場合は前者の計算による推定値を使用し、R14の報知情報を受信した場合は報知情報を使用する構成がが好ましい。しかし、常に推定値を使用したり、報知情報のみを使用する構成としても本発明が実施可能であることは言うまでもない。
さらに、無線局213のデータパケットd234が無線局214において受信された際の受信信号強度は、ACKパケットa243に含まれる受信信号強度情報p203を抽出することで得られる。これを受信信号強度R34とする。
このように、無線局214において受信される希望信号の受信信号強度R34と、無線局214における干渉信号の受信信号強度推定値R14とが得られたので、無線局214におけるCIRは、希望信号の受信信号強度R34と干渉信号の受信信号強度推定値R14の差として推定することができる。
また、無線局214における所要CIR(CIR34とする)は、ACKパケットa243から所要CIR情報p201を抽出することで得られる。
無線局211は、以上の手順により求められた無線局214におけるCIRの推定値がCIR34の値に所定のマージンを加えた値以上であった場合、無線局211から無線局212へのリンクが、無線局214へのリンクを妨害する可能性は低いと判断することができる。ここで、所定のマージンとは、例えば、受信機特性の変動やばらつき、他の干渉信号や雑音が同時に存在する場合を考慮した値である。なお、前述したように所要CIR情報p201自体にマージンを含めておいた場合は、無線局211ではマージンを考慮せずに判断することができる。
次に、無線局212において無線局213からの干渉信号無線局211からの希望信号に対して十分小さいかどうかを判断する手順を説明する。
無線局211は、無線局212宛にデータパケットd212を送信する際、そのパケットヘッダ中に、干渉局情報c201を含めておく。ここで、干渉局情報c201は無線局213を示す情報であり、典型的には無線局アドレスが用いられる。
干渉局情報c201を含むデータパケットd212を受信した無線局212は、ACKパケットa221にリンクパラメータ情報pと干渉情報qを含めて送信する。干渉情報qには、干渉局情報c201で示された干渉局である無線局213に関し、その時点で利用可能な一つ以上の干渉低減モードに対応した情報を含んでいる。なお、データパケットd234が受信されなかったため干渉情報を記憶していない場合は、干渉電力として既定値を使用する。既定値は、好ましくは内部雑音レベルの標準値とする。干渉情報qは、具体的には図11(a)および図11(b)に示すように、無線局213を示す干渉局識別子q201と、干渉電力情報R32AまたはR32B、干渉低減モード情報(ここではONまたはOFF)で構成される。無線局11が送信するデータパケットの送信電力や、変調方式や符号化率などの伝送モードが固定されている場合は、干渉低減を有効にした場合のみ所要CIRを満足する場合は図11(a)のように干渉低減有効(ON)時のモードに関する情報のみを、干渉低減の無効時にも所要CIRを満足する場合は図11(b)のように干渉低減無効(OFF)時および干渉低減有効(ON)時の両モードに関する情報を含むように構成することが好ましい。しかし、送信電力を増加させる余地がある場合や、伝送モードを変更できる場合には、特定の送信電力と伝送モードにおいて所要CIRが満足しない場合でも、送信電力と伝送モードを変更することで所要CIRを満足させうるため、CIRにかかわらず利用可能な干渉低減モードに関する情報の組を複数含むように構成する方が好ましい。
ACKパケットa221を受信した無線局211は、無線局211の信号を無線局213からの干渉と同時に無線局212が受信した場合のCIRマージンを、無線局212の干渉低減モードの各々について算出する。a221に含まれるリンクパラメータ情報pより、無線局211の信号が無線局212において受信される電力と、その際の所要CIRがわかり、a221に含まれる干渉情報qより、無線局213からの干渉信号が無線局212において受信される受信干渉電力がわかるので、これらに基づいてCIRマージンが算出できる。但し、干渉情報qに含まれる干渉強度情報q202がCIRマージンそのものを示す情報である場合は、抽出するのみで求められるので、算出は不要であることは言うまでもない。
無線局211は、以上で求められたCIRマージンが所定値以上となる干渉低減モードが存在する場合、無線局211から無線局212へのリンクは、無線局213から無線局214へのリンクと同時に送信しても妨害を受けずに成立すると判断し、無線局212に対して、干渉低減モードを指示する干渉低減モード指示情報を含む制御パケットc212を送信する。
以上の手順により、図10に示されるシーケンスを通じて、無線局211は、無線局212から無線局212へのリンクと、無線局213から無線局214へのリンクは同時に成立可能であると判断し、両立可能リンク情報として記憶する。
図12は、図10のシーケンス以降に、無線局213から無線局214へのリンクと、無線局211から212へのリンクにおいて、同時にデータパケットを伝送するシーケンスを示す図である。
図12では、まず無線局213がCSMA方式に基づいて無線局214宛のデータパケットd234を送信する。d234のヘッダには、送信元アドレスAs、宛先アドレスAd、およびパケット長情報Lpが含まれている。無線局211は、データパケットd234のヘッダを傍受して無線局識別情報を分析し、記憶している両立可能リンク情報と照合することで、無線局211から212へのリンクと両立可能なリンクであることを判断する。その際、無線局211は、ヘッダに含まれるパケット長情報も抽出する。
無線局211は、ヘッダから必要な情報を抽出完了後に、無線局212宛のデータパケットd212を、時間的にd234と重複させて送信する。その際、抽出したパケット情報Lpを元に、データパケットd234の送信終了とほぼ同時にデータパケットd212の送信が終了するように、d212のデータ長を制御する。このように、同時送信するリンクの送信時間を揃えることで、同時送信が行われている時間率を高めて、より効果的に伝送容量を向上させることができる。以後、同様の手順を繰り返すことで、引き続き複数リンクの同時送信が実現できる。なお、無線局識別情報としては、一般にはアドレス情報が使用される。
なお、同時送信を行っているデータパケットd212には、同時送信を行っている旨を示す情報を含めておく。無線局212は、この同時送信を行っている旨を示す情報に基づいて、データパケットd212の受信完了後直ちにACKパケットa212を送信するのではなく、通常のACK送信が完了するだけの間隔を空けて送信する。これにより、ACKパケットa243にa221が衝突することを防止することができる。また、無線局211もa243を傍受して、R41などのリンクパラメータ情報を更新することができる。
また、無線局212は、同時送信開始直前のデータパケットd234のヘッダを受信して、受信信号強度情報R34を更新する。
各無線局が保持する受信信号強度情報や干渉強度情報の更新方法としては、常に最新の情報のみを保持するのが最も簡単な方法である。しかし、測定誤差、一時的な雑音、一時的な伝搬路変動などの要因により、最新の情報だけでは信頼性が低い場合があるので、最近の複数回の情報を平均したものをリンクパラメータ情報として保持し利用する方が好ましい場合もある。複数回の平均を取る方法としては、所定回数の平均を取る方法、所定時間内の情報の平均を取る方法、直前の平均値に1未満の忘却係数を乗じて最新の情報の値を加算した後正規化する方法など、各種の平均化手法が利用可能である。
以上の説明においては、リンクパラメータ情報や干渉情報はACKパケットに含めて送信するものとしたが、通信のシーケンス中に用いる他の制御パケットやデータパケットに含めてもよい。また、リンクパラメータ情報等は、不特定多数の無線局に対して報知する目的があるため、上記のように特定の局宛のパケットに含ませて送信するのではなく、専用のブロードキャストまたはマルチキャストの報知パケットを用いて報知することもでき
る。その場合、データパケットやACKパケットを送信するタイミングに関わらず任意のタイミングでリンクパラメータ情報を報知できるという利点がある。一方、特定の局宛のACKパケットやデータパケットのヘッダ部に含ませて報知する方法では、専用の報知パケットを使うことなく報知できるため、伝送容量を消費するオーバーヘッドが少なくできるという利点がある。したがって、両者の利点を取り入れるために、通常はリンクパラメータ情報をACKパケット等に含ませて送信し、ACKパケット等の伝送機会が長時間無かった場合にのみ専用の報知パケットで送信する方法が好ましい。なお、リンクパラメータ情報等は、以上に例示した以外の任意のパケットに含ませることが可能であることは言うまでもない。
次に、本発明の実施の形態2における無線局の構成について説明する。
図13は、本発明の実施の形態2の無線局における、無線通信装置の構成例を示す図である。図13において、s1aは第一のアンテナからの入力信号、s1bは第二のアンテナからの入力信号、s1cは第一の復調信号、s1dは第二の復調信号、s202は復号データ、s203は受信しているパケットの受信信号強度情報、s204は自局の送信電力情報、s205は送信電力・伝送モード制御信号、s206は送信データ、s207は同時送信リンク判定情報、s209は同時送信タイミング信号、s210は同時送信パケット長情報、s212は送信信号、s221は干渉低減制御信号である。
第一のアンテナは、送信および受信の両方に使用し、第二のアンテナは受信のみに使用する。
復調部241aおよび復調部241bはそれぞれ、第一のアンテナからの入力信号および第二のアンテナからの入力信号を復調して、複素ベースバンド信号である第一の復調信号および第二の復調信号をそれぞれ出力する。
干渉低減処理部248は、複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整して合成することで、干渉信号のレベルを低減させる処理を行い、その結果得られる信号を復号して復号データを出力する。復号データには、伝送されているパケットのヘッダ情報や制御情報も含まれている。
干渉低減制御部249は、復号データs202から干渉低減モード指示情報を抽出し、その内容に従って干渉低減部に動作モードを指示する。また、モードごとの干渉情報を収集するために、干渉信号の受信中に干渉低減モードを切り替える制御も行う。動作モード設定の具体的な内容としては、干渉低減動作の有効/無効や、干渉低減処理方法の種類の指定、干渉低減対象の干渉局の設定がある。
受信信号強度検出部242は、受信されているパケットの受信信号強度を測定し、受信信号強度情報s203を出力する。
干渉情報管理部410は、復号データs202から干渉情報qを抽出し、記憶している干渉情報の更新を行い、最新の干渉情報s222をリンク情報管理部へ出力する。リンク情報管理部244は、復号データs202から受信信号強度情報などのリンクパラメータ情報を抽出して記憶し、干渉情報管理部410からの干渉情報s222も記憶する。さらに、測定した受信信号強度s203、および自局の送信電力情報s204も使用して、復号データから抽出できないリンクの受信信号強度を推定し、記憶する。それらの情報に基づいて、同時送信対象の候補とする干渉局を判定し、同時送信リンク判定情報s207を出力する。
同時送信リンク管理部245は、復号データs202のパケットヘッダ部から無線局識別情報を抽出し、同時送信リンク判定情報s207と、干渉情報管理部410からの干渉情報とに基づいて、同時送信可能かどうかを判定し、可能と判定したリンクとそれに対応する干渉低減モード情報とを同時送信リンク情報として記憶する。さらに、現在の復号データs202のパケットヘッダ部から抽出した無線局識別情報を、過去に記憶されている同時送信リンク情報と照合することで、現在受信中のリンクが同時送信可能なリンクかどうかを判定する。同時送信可能なリンクであると判定した場合は、同時送信を行うための同時送信タイミング信号s209を出力する。また、復号データs202のパケットヘッダからパケット長情報を抽出し、それに基づいて、今から同時送信を行うパケット(同時送信パケット)の終了時刻が既に送信中のリンクのパケット終了時刻とほぼ同時になるための同時送信パケットの長さを決定し、パケット長情報s210として出力する。
パケット生成部246は、送信データs206を受け取り、パケットデータを生成して変調部247に入力する。CSMAの手順に従っているときは、パケット生成部246は受信信号強度s203に基づいてキャリアセンスを行い、送信の可否を判断する。しかし、同時送信リンク管理部245から同時送信タイミング信号s209を受け取った場合は、受信信号強度s203によるキャリアセンス結果とは無関係に、同時送信を行う判断を下し、同時送信タイミング信号s209およびパケット長情報s210に基づいてパケットを生成して送信する。
変調部247は、入力されたパケットデータを変調信号に変換し、送信信号s212を生成して送信する。
送信電力・伝送モード制御部243は、自局が送信する信号の送信電力および、変調方式や符号化率を決定し、送信部に対して送信電力・伝送モード制御情報s205を与えて制御している。それと同時に、自局の送信電力情報s204をリンク情報管理部244に与える。
なお、図13においてアンテナは2個で、送信には第一のアンテナのみ使用するものとしたが、3個以上のアンテナを使用することも可能で、送信にも複数のアンテナを重み付けして使用することも可能である。
図14は、図13における干渉低減処理部248の構成例を示す図である。図14において、振幅位相調整部441は、係数記憶部444に格納された複素係数を、入力される復調信号s1cおよびs1dにそれぞれ乗算し、合成部442は前記乗算の結果を合成し、復号部443は合成部444の出力を復号して復号データs202を得る。係数演算部445は、合成部444の出力における干渉信号の成分を低減するように演算を行い、係数記憶部445の係数を更新する。
係数演算の処理方法には、例えばアダプティブアレーの処理と同様のものが利用できる。具体的な処理としては、目的信号と干渉信号の比を最大化するように係数を定める方法が好ましいが、他の方法として、干渉信号のレベルを極小化するヌルステアリング、目的信号のレベルを最大化するビームステアリング、単純なアンテナ切り替え、あるいはそれらの複合処理や中間的な処理なども可能で、これらの複数のモードを状態として取り得る構成も可能である。最も単純には、特定の制御方法のみを用いて、その有効/無効の判別だけを干渉低減モードとして使用することができるが、前記複数のモードを切り替え可能として、複数の干渉低減モードを取り得るように構成しても良い。このように複数のモードを切り替える場合、処理は多少複雑になるが、自由度が増えるため、対象としている干渉局以外の干渉源が同時に存在する場合にも、適切なモードを選択することで対応が可能になる。
なお、干渉低減処理部244は、復調部241a及び241bの後段に置かれ、ベースバンド信号を処理するものとして説明したが、復調部241a及び241bの前段の高周波信号や中間周波信号の振幅および位相を調整して合成する構成とすることもできる。
また、図14においては振幅位相調整部441を各アンテナ系統に1個だけ図示したが、OFDM信号のようなマルチキャリア信号を扱う場合は、サブキャリアごとに係数を掛けて合成することで、より精密な合成処理を行うことができる。
図15は、図13におけるリンク情報管理部244の構成例を示す図である。図15において、251は受信信号強度情報抽出部、252は送信電力情報抽出部、253は所要CIR情報抽出部、254は受信信号強度記憶部、255は受信信号強度推定部、256は所要CIR情報記憶部、257はCIR判定部、s208は抽出された受信信号強度情報、s213は復号データの送信電力情報、s214は受信信号強度推定値、s215はCIR推定値、s216は復号データの所要CIR情報、s217は同時送信候補リンクの所要CIR情報である。その他、図13と同じ記号については説明を省略する。
受信信号強度情報抽出部251、送信電力情報抽出部252、および所要CIR情報抽出部253は、それぞれ、復号データs202から、受信信号強度情報s208、送信電力情報s213、およびCIR情報s216を抽出する。受信信号強度推定部255は、測定した受信信号強度s203、受信信号の送信元の無線局における送信電力情報s213、および自局の送信電力情報s204から、受信信号の送信元の無線局における自局から送信される信号の受信信号強度を推定し、受信信号強度推定値s214を出力する。
受信信号強度記憶部254は、抽出された受信信号強度情報s208、推定された受信信号強度s214、および干渉情報s222とを記憶し、これらの値から、同時送信を行った場合の他局におけるCIRを推定してCIR推定値s215を出力する。
所要CIR情報記憶部256は、抽出された所要CIR情報s216を記憶する。
CIR判定部257は、CIR推定値s215と所要CIR情報s216とに基づいて、同時送信可能なリンクかどうかを判定し、判定結果を同時送信リンク判定情報s207として出力する。
図16は、図13の同時送信リンク管理部245の構成例を示す図である。図16において、261は同時送信リンク記憶部、262はアドレス抽出部、263はパケット長抽出部、264は同時送信判定部、265はパケット長演算部、s218は記憶された同時送信リンク情報、s219は無線局識別情報(アドレス情報)、s220は復号データから抽出されたパケット長情報である。
アドレス抽出部262は、復号データs202から無線局識別情報s219を抽出する。
同時送信リンク記憶部261は、同時送信リンク判定情報s207に基づいて、現在受信中の信号のアドレスを同時送信可能なリンクの情報として記憶しておく。
同時送信判定部264は、無線局識別情報s219を既に記憶されている同時送信リンク情報s218と照合し、現在受信中の信号が同時送信可能なリンクかどうか判定する。同時送信可能と判定した場合は、同時送信タイミング信号s209を出力する。
パケット長抽出部263は、復号データs202からパケット長情報を抽出する。
パケット長演算部265は、抽出された現在受信中のパケットのパケット長に対して、同時送信の際の送信開始遅延時間分だけパケット長が短くなるような同時送信パケットの長さを求め、パケット長情報s210として出力する。つまり、現在受信中のパケットとこれから送信する同時送信パケットの終了時刻がほぼ同時になるようにパケット長を設定する。
以上の構成により本実施の形態の無線局は、図10〜図12に基づいて説明した、複数リンクの同時送信シーケンスを実現することができる。
なお、図13の構成では、同時送信制御機能と干渉低減機能の両方を備えているが、全無線局が両方の機能を備えている必要はなく、例えば無線局211は同時送信制御機能を備え、無線局212は干渉低減機能を備える、といった構成での運用も可能である。また、図13〜図16に示した装置構成の各部は、ハードウェアで構成してもよいし、プロセッサとそこで実行されるソフトウェアとして実装してもよい。
図17は、図15の受信信号強度記憶部254が記憶する受信信号強度情報の例である。図17の表において、例えばR12は、無線局211から無線局212へ伝送される信号の、無線局212における受信信号強度である。これらの受信信号強度には、受信されたパケットの復号データから抽出された受信信号強度情報と、他の情報から推定した受信信号強度推定値と、自局で測定した受信信号強度測定値とがある。また、干渉情報から抽出される受信干渉強度については、干渉低減動作モード情報と対応付けて格納する。この場合、複数モードに対応して複数個の受信干渉強度情報が有り得る。図10〜図12に基づいて説明したシーケンスの場合、具体的には、R12、R32A、R32Bは無線局212のパケットから抽出でき、R34は無線局214のパケットから抽出できる。また、R13は、無線局213のパケットの受信信号強度測定値と、無線局213のパケットから抽出した送信電力情報と、自局の送信電力情報とから計算された推定値である。R21は、R31、R41はそれぞれ、無線局212、213、214のパケットの受信電力強度を自局で測定して得られる測定値である。図10〜図11に示した以外のパケットの傍受結果も利用すると、例えばR42A、R42B、R43などが抽出でき、また、R14が推定できる。このように、パケットを受信および傍受しながら各受信信号強度情報を記憶し、新しい情報が得られたら更新していくことにより、図17の表のデータの信頼性を高めて保持しておく。
図15の所要CIR情報記憶部256が保持する所要CIR情報は、実施の形態1の場合と同様であり、例えば図8に示すようになる。所要CIRは基本的に変調方式や符号化方式、符号化率などの組み合わせからなる信号モードにより決定される。各無線局の送信する信号モードが変化しない場合は、同じ無線局の信号の所要CIRは宛先によらず一定である。その場合は、図8(a)のように、送信側の無線局に対して1つずつの所要CIR情報を記憶するだけでよい。しかし、宛先によって信号モードを変える可能性がある場合や、無線局ごとの受信性能の偏差などを考慮したい場合は、図8(b)のように、送信局と受信局の組み合わせに応じた所要CIR情報を記憶する必要がある。なお、図10を用いた説明においては、所要CIR情報は、対象となるリンクの受信側の無線局が自局の所要CIR情報をACKパケット等に含ませて送信するものとしたが、対象となるリンクの送信側の無線局が所要CIR情報をパケットに含ませて送信し、そのパケットを傍受した無線局がその所要CIR情報を抽出することも可能である。また、所要CIR情報としては、所要CIRの値そのものを表す情報ではなく、信号モードを表す情報でもよい。
(実施の形態3)
図18は、本発明の実施の形態3における無線通信装置の構成例を示す図である。大部分は図13と同様であるが、図13の構成に加えて、与干渉判定部412を備える点と、送信電力・伝送モード制御部431が図13の243に対して追加機能を有する点が異なっている。その他の構成や動作は、実施の形態2と同様であるので、詳細な説明を省略する。
与干渉判定部412は、復号データs202を監視して、干渉局とその通信相手局の間の通信が正常に行われているかどうかを監視し、その結果を送信電力・伝送モード制御部431に伝える。与干渉判定部412は、図10のシーケンスにおいて無線局214のACKパケットa243が受信された場合、図12の同時送信シーケンスにおいてa243が受信されるか否かを観測して与干渉の有無を推定する。具体的には、図12のシーケンスにおいて、まず無線局213のデータパケットd234のヘッダを受信し、そのヘッダに含まれる情報から無線局214が無線局213宛に送信するACKパケットa243のタイミングを予測する。次に、自局のデータパケットd212を送信した後、予測したタイミングで無線局214のACKパケットa243が実際に受信されたかどうかを判断する。ここで、ACKパケットa243が受信されなかった場合には、自局の送信したデータパケットd212が無線局214の受信を妨害したものと推定し、ACKパケットa243が受信された場合には、妨害を与えていないものと推定し、その推定結果を与干渉推定結果s224として送信電力・伝送モード制御部431に与える。また、その推定結果に基づいて、同時送信が成立するか否かの推定情報s223を、リンク情報管理部244に与える。リンク情報管理部244は、実施の形態2の動作に加えてs223の情報も加味し、同時送信成立を判定する。
図19は、送信電力・伝送モード制御部431が送信電力および伝送モードを制御する際の制御アルゴリズムを示すフロー図である。図19において、同時送信開始とは、図12のシーケンスにおいて無線局211が最初にデータパケットを送信する時点に相当する。以下、図10および図12における無線局211が、無線局213から無線局214へのリンクと同時送信を行う場合を例に、図19における送信電力と伝送異モードの制御動作を説明する。
同時送信開始時に、無線局211が無線局214に与える干渉の程度が推定できていない場合、まず、無線局214からの信号、たとえばACKパケットa243の受信信号強度により、同時送信をするか否かを判定する(121)。受信信号強度が所定値を超える強いレベルの場合、無線局211が送信する信号は無線局214にも強いレベルで届くことが予想されるため、同時送信を開始せずに従来のCSMA/CA方式に基づく通信を行う。無線局214からの信号レベルが所定値以下の場合、伝送モードを所定の開始モードに設定し、送信電力は、無線局214に与える干渉を小さくするために、無線局212へのリンクが成立する
範囲で低い電力に設定する(122)。ここで開始モードは、通常利用される範囲で最も所要CIRが小さい伝送モードであり、一般に低い伝送レートのモードになる。送信電力については、同時送信をしていない図10のシーケンスで用いた送信電力と、その際のリンクパラメータ情報と干渉情報から計算した干渉マージンとから、リンクが成立する最低送信電力を算出する。この場合、算出した最低送信電力に、推定誤差や変動などに対応するマージンを加えた値を、開始時の送信電力として設定するのが好ましい。これにより、与干渉の推定ができていない状態でも、与干渉により他の無線局に妨害を与える確率を小さくしながら、同時送信を開始することができる。
次に、図12のシーケンスで同時送信を開始し、無線局214からのACKパケットa243を待ち受ける(124)。ACKパケットa243が受信された場合、無線局211の送信した信号が無線局214の受信を妨害していないと判断する。伝送モードは、伝送速度に基づいてレベル分けされており、所定の高レベルとして実用範囲で十分高い伝送速度を有する特定のモードが、所定の低レベルとして低い伝送速度を有する特定のモードがそれぞれ予め定められている。現在の伝送モードが所定の高レベル以上の場合は、送信電力と伝送モードは変更しない(125)。所定の高レベル未満の場合は、前回の電力低減時から所定時間経過しているかどうかを判定する(126)。所定時間経過していない場合は、送信電力と伝送モードは変更せず、所定時間経過している場合は、伝送モードを所定のステップで高速なモードに変更し、そのモードでリンクが成立するように送信電力を増加させる(127)。この所定時間を設けることにより、伝送路の一時的な変動などの要因によって、妨害を生じやすい送信電力において無線局214の受信が無事成功した場合等に、さらに無線局211が送信電力を上げて連続的に妨害を与えてしまうことを防止することができる。所定時間としては、標準的なデータパケット伝送の所要時間に対して十分大きい時間とするのが好ましい。
ACKパケット受信の有無を判定するステップ124において、ACKパケットa243が受信されなかった場合、無線局211の送信した信号が無線局214の受信を妨害していると判断し、妨害を無くすことを試みる。まず、現在の伝送モードが前記所定の低レベル以下であるかどうかを判断し(128)、所定の低レベル以下の場合は、これ以上電力を下げることをせずに、同時送信を諦める。この場合、以後の通信は通常のCSMA/CAに従って行われる。現在のモードが所定の低レベル以下でない場合、伝送モードを所定のステップで低速なモードに変更すると共に、そのモードでリンクが成立する範囲で送信電力を低減する(129)。以後、引き続きデータパケットの同時送信を行い、ACK待機のステップ(123)以降の処理を繰り返す。
127および129のステップにおいて送信電力を変更する際、リンクが成立するかどうかは、リンクパラメータ情報と干渉情報から干渉マージンを計算することで判断できる。この計算においては、リンクパラメータ情報および干渉情報の誤差や伝送路の時間的変動などに対するマージンを持たせて運用するのが好ましい。また、電力を増加および低減させる際のステップをデシベル等の対数で表現するものとすると、電力増加時は小さいステップで、電力低減時は大きいステップで変更することで、無線局213から無線局214へのリンクに妨害を与える回数を最小限にしながら適切なマージンを確保することができる。
本実施の形態では、無線局211が無線局214に妨害を与えるかどうかを、無線局214からの信号に含まれるリンクパラメータ情報によらずに推定することができる。したがって、図10において無線局214のACKパケットa243にリンクパラメータ情報が含まれない場合でも、同時送信が成立するかどうかの推定が可能になる。すなわち、図9の無線局213および無線局214が本発明の機能を備えていない場合においても、従来同時送信が成立しなかった状況において同時送信を実現できるため、同時送信の適用機会をいっそう増大させることが可能となる。
以上の各実施の形態の説明においては、リンクや干渉の状態を評価するためにCIRを用いたが、CIRの代わりに、信号対干渉雑音電力比(CINR)を用いてもよい。信号電力や干渉電力の値が小さい場合には干渉以外の雑音成分の電力も無視できないため、CINRを用いる方が、より正確な通信可否の判断を行うことができる。
なお、以上の各実施の形態においては、無線局11または無線局211がさらに送信指向性制御機能を備えることが好ましい。送信相手局に対する利得が大きくなるように、または、干渉を与えるおそれのある局に対する利得が小さくなるように指向性を制御することにより、同時送信の適用機会をいっそう増大させることができる。送信指向性制御は、具体的にはアダプティブアレイアンテナの技術による方法が典型的である。例えば、無線局11が無線局13または無線局14が送信する信号を受信することにより、所望のアダプティブアレイの合成係数を算出し制御することで実現する。
なお、以上に述べた全ての実施の形態の構成は、典型的には集積回路であるLSIとして実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、上述した実施の形態の全ての構成または一部の構成を含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FieldP
rogrammable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明にかかる無線制御装置および無線通信方法は、集中制御局を必要とせずに複数リンクの同時送信を行うことで高いシステム伝送容量を得られることから、無線LANなどの、一定の空間に多数の無線局を配置する無線システムにおいて有効である。また、家庭内やオフィスにおけるオーディオビデオ機器や情報機器間で無線伝送を行う場合のような、集中管理局を設けにくい無線システムや、時分割で複数リンクを伝送すると容量不足になりやすい、映像情報などの高速大容量なデータを連続的に伝送する場合において、特に有効である。
本発明の実施の形態1における無線通信システムの概念図 本発明の実施の形態1における、CSMAに基づく伝送シーケンス図 本発明の実施の形態1における、同時送信時の伝送シーケンス図 本発明の実施の形態1における無線通信装置の構成図 本発明の実施の形態1におけるリンク情報管理部の構成図 本発明の実施の形態1における同時送信リンク管理部の構成図 本発明の実施の形態1の無線通信装置に記憶される受信信号強度情報を示す図 本発明の実施の形態1の無線通信装置に記憶される所要CIR情報を示す図 本発明の実施の形態2における無線通信システムの概念図 本発明の実施の形態2における、CSMAに基づく伝送シーケンス図 本発明の実施の形態2における干渉情報の構成図 本発明の実施の形態2における、同時送信時の伝送シーケンス図 本発明の実施の形態2における無線通信装置の構成図 本発明の実施の形態2における干渉低減処理部の構成図 本発明の実施の形態2におけるリンク情報管理部の構成図 本発明の実施の形態2における同時送信リンク管理部の構成図 本発明の実施の形態2の無線通信装置に記憶される受信信号強度情報を示す図 本発明の実施の形態3における無線通信装置の構成図 本発明の実施の形態3における送信電力および伝送モードの制御アルゴリズムを示すフロー図 従来のCSMAを用いる無線通信システムの概念図 従来のCSMAを用いる無線通信システムの伝送シーケンス図 従来の領域分割して同時送信を行う無線通信システムの概念図 従来のCSMA/CAを用いる無線通信システムの伝送シーケンス図 従来の同時送信を行う無線通信システムの伝送シーケンス図
符号の説明
11〜14 無線局
41 復調部
42 受信信号強度検出部
44 リンク情報管理部
45 同時送信リンク管理部
47 送信部
d12、d34 データパケット
a21、a43 ACKパケット
p リンクパラメータ情報
p1 所要CIR情報
p2 送信電力情報
p3 受信信号強度情報
c1 同時送信候補局情報
s1 アンテナからの入力信号
s2 復調データ
s3 受信しているパケットの受信信号強度情報
s4 自局の送信電力情報
s7 同時送信リンク判定情報
s8 抽出された受信信号強度情報
s9 同時送信タイミング信号
s10 同時送信パケット長情報
s12 送信信号
s13 復調データの送信電力情報
s14 受信信号強度推定値
s15 CIR推定値
s16 復調データの所要CIR情報
s17 同時送信候補リンクの所要CIR情報
s18 記憶された同時送信リンク情報
s19 無線局識別情報
s20 復調データから抽出されたパケット長情報
211〜214 無線局
244 リンク情報管理部
245 同時送信リンク管理部
p201 所要CIR情報
p202 送信電力情報
p203 受信信号強度情報
q 干渉情報
q201 干渉局識別子
q202 干渉強度情報
q203 干渉低減モード情報
c201 干渉局情報
s203 受信しているパケットの受信信号強度情報
s204 自局の送信電力情報
s208 抽出された受信信号強度情報
s213 復号データの送信電力情報
s214 受信信号強度推定値
s215 CIR推定値
s216 復号データの所要CIR情報
s217 同時送信候補リンクの所要CIR情報

Claims (19)

  1. 受信された信号を復調して復調データを得る復調部と、
    前記復調データから抽出したリンクパラメータ情報を記憶し、前記リンクパラメータ情報に基づいて同時送信可能なリンクを判定するリンク情報管理部と、
    前記リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復調データに含まれる無線局識別情報とに基づいて、受信中のリンクが同時送信可能なリンクか否かを判定し、判定結果に基づいて同時送信タイミング信号を生成し出力する、同時送信リンク管理部と、
    前記同時送信リンク管理部からの同時送信タイミング信号に基づいて、受信中の信号と時間的に重複するタイミングで信号を送信する送信部と、
    受信中の信号の信号強度を測定し受信中の信号の受信信号強度情報を生成する受信信号強度検出部を備え、
    前記リンク情報管理部は、前記復調データから受信信号強度情報と所要CIR情報とを抽出する機能を有し、前記受信信号強度情報と前記所要CIR情報とに基づいて同時送信可能なリンクを判定し、
    前記リンク情報管理部は、前記復調データから送信電力情報を抽出する機能を有し、抽出した前記送信電力情報と、前記受信中の信号の受信信号強度情報と、自局の送信電力情報とに基づいて、自局の送信信号を他局で受信した場合の前記他局における受信信号強度を推定し、前記抽出した受信信号強度情報と前記他局における受信信号強度の推定値とに基づいて自局が前記他局に干渉を与える場合の前記他局におけるCIRを推定してCIR推定値を求め、前記所要CIR情報と前記CIR推定値とに基づいて同時送信可能なリンクを判定する、無線通信装置。
  2. 受信された信号を復調して復調データを得る復調部と、
    前記復調データから抽出したリンクパラメータ情報を記憶し、前記リンクパラメータ情報に基づいて同時送信可能なリンクを判定するリンク情報管理部と、
    前記リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復調データに含まれる無線局識別情報とに基づいて、受信中のリンクが同時送信可能なリンクか否かを判定し、判定結果に基づいて同時送信タイミング信号を生成し出力する、同時送信リンク管理部と、
    前記同時送信リンク管理部からの同時送信タイミング信号に基づいて、受信中の信号と時間的に重複するタイミングで信号を送信する送信部とを備え、
    前記同時送信リンク管理部は、前記リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復調データに含まれる無線局識別情報とに基づいて判定した同時送信可能なリンクを、同時送信リンク情報として記憶しておき、新たに前記同時送信リンク判定情報を受け取った場合、前記復調データから抽出した無線局識別情報と、既に記憶されている同時送信リンク情報とを照合することにより、同時送信可能なリンクか否かを判定する無線通信装置。
  3. 受信された信号を復調して復調データを得る復調部と、
    前記復調データから抽出したリンクパラメータ情報を記憶し、前記リンクパラメータ情報に基づいて同時送信可能なリンクを判定するリンク情報管理部と、
    前記リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復調データに含まれる無線局識別情報とに基づいて、受信中のリンクが同時送信可能なリンクか否かを判定し、判定結果に基づいて同時送信タイミング信号を生成し出力する、同時送信リンク管理部と、
    前記同時送信リンク管理部からの同時送信タイミング信号に基づいて、受信中の信号と時間的に重複するタイミングで信号を送信する送信部とを備え、
    前記同時送信リンク管理部は、前記復調データに含まれるパケット長情報に基づいて、同時送信するパケットが現在送信されている他の無線局のパケットとほぼ同時に終了するように前記同時送信するパケット長を設定する機能を有する無線通信装置。
  4. 受信された信号を復調して復調データを得る復調部と、
    前記復調データから抽出したリンクパラメータ情報を記憶し、前記リンクパラメータ情報に基づいて同時送信可能なリンクを判定するリンク情報管理部と、
    前記リンク情報管理部からの同時送信リンク判定情報と前記復調データに含まれる無線局識別情報とに基づいて、受信中のリンクが同時送信可能なリンクか否かを判定し、判定結果に基づいて同時送信タイミング信号を生成し出力する、同時送信リンク管理部と、
    前記同時送信リンク管理部からの同時送信タイミング信号に基づいて、受信中の信号と時間的に重複するタイミングで信号を送信する送信部と、
    受信中の信号の信号強度を測定し受信中の信号の受信信号強度情報を生成する受信信号強度検出部を備え、
    前記送信部は、前記同時送信タイミング信号が無いときは、前記受信信号強度情報に基づいてキャリアセンスを行い、前記キャリアセンスの結果に基づいて送信を行うか否かを制御し、前記同時送信タイミング信号を受け取ったときは、前記受信信号強度情報に関わらず前記同時送信タイミング信号に基づいて送信を行う無線通信装置。
  5. 第一の無線局が第二の無線局と通信を行う無線通信方法であって、
    前記第二の無線局は、第三の無線局が第四の無線局宛に送信した信号の受信信号強度を測定して第三の無線局の受信信号強度情報として保持し、前記第一の無線局宛の信号に前記第三の無線局の受信信号強度情報を含めて送信し、
    前記第一の無線局は、前記第四の無線局が前記第三の無線局宛に送信した信号に含まれるリンクパラメータ情報を抽出し、前記第二の無線局から受け取った前記第三の無線局の受信信号強度情報と、前記抽出したリンクパラメータ情報とに基づいて、前記第三の無線局から前記第四の無線局への伝送リンクと、自局から前記第二の無線局への伝送リンクとが互いに干渉せず同時送信可能かどうかを判定し、同時送信可能と判定した場合において前記第三の無線局から前記第四の無線局宛の信号のヘッダを受信したときは、前記第三の無線局が送信する信号と時間的に重複させて前記第二の無線局宛に信号を送信し、
    前記リンクパラメータ情報は、前記第三の無線局の信号を前記第四の無線局が受信した際の受信信号強度の情報と、前記第四の無線局の送信電力情報と、前記第三の無線局の信号を前記第四の無線局が受信する際に必要となる所要CIR情報とを含み、
    前記第一の無線局は、前記リンクパラメータ情報に基づいて前記第四の無線局におけるCIRを推定し、前記所要CIR情報と比較することで、前記第三の無線局から前記第四の無線局への伝送リンクと、自局から前記第二の無線局への伝送リンクとが互いに干渉せず同時送信可能かどうかを判定する無線通信方法。
  6. 第一の無線局は、第四の無線局が第三の無線局宛に送信した信号の受信信号強度を測定して得られる第四の無線局の受信信号強度情報と、前記リンクパラメータに含まれる前記第三の無線局の信号を前記第四の無線局が受信した際の受信信号強度の情報および第四の無線局の送信電力情報と、自局の送信電力情報とに基づいて、前記第四の無線局におけるCIRを推定する、請求項に記載の無線通信方法。
  7. 第一の無線局が第二の無線局と通信を行う無線通信方法であって、
    前記第二の無線局は、第三の無線局が第四の無線局宛に送信した信号の受信信号強度を測定して第三の無線局の受信信号強度情報として保持し、前記第一の無線局宛の信号に前記第三の無線局の受信信号強度情報を含めて送信し、
    前記第一の無線局は、前記第四の無線局が前記第三の無線局宛に送信した信号に含まれるリンクパラメータ情報を抽出し、前記第二の無線局から受け取った前記第三の無線局の受信信号強度情報と、前記抽出したリンクパラメータ情報とに基づいて、前記第三の無線局から前記第四の無線局への伝送リンクと、自局から前記第二の無線局への伝送リンクとが互いに干渉せず同時送信可能かどうかを判定し、同時送信可能と判定した場合において前記第三の無線局から前記第四の無線局宛の信号のヘッダを受信したときは、前記第三の無線局が送信する信号と時間的に重複させて前記第二の無線局宛に信号を送信し、
    第一の無線局は、前記第三の無線局が送信する信号に対して同時送信を行う際、前記第三の無線局が送信する信号のパケット長情報を抽出し、それに基づいて、送信しようとする信号のパケット長を、前記第三の無線局が送信する信号のパケットと略同時に終了する長さに設定して送信する記載の無線通信方法。
  8. 同時送信制御機能を有する第一の無線局から、複数の干渉低減モードから選択された干渉低減モードで動作する干渉低減処理機能を備える第二の無線局に対してデータを伝送する無線通信方法であって、
    前記干渉低減処理機能は、複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整して合成することで、干渉信号のレベルを低減させる機能であり、
    前記複数の干渉低減モードは、前記干渉低減モード毎に前記干渉低減処理機能における複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整方法が互いに異なり、
    前記第一の無線局は、前記第二の無線局での少なくとも一種類の干渉低減モードにおける信号対干渉電力比(CIR)に基づいて、自局から前記第二の無線局宛の送信信号と干渉局との同時送信が可能かどうかを判定し、同時送信可能な特定の干渉低減モードがあると判断した場合、前記第二の無線局に対して前記特定の干渉低減モードの動作を指示する干渉低減モード制御信号を送信し、以後、前記干渉局の送信信号と時間的に重複させて前記第二の無線局宛に送信信号を送信する、無線通信方法。
  9. 前記第一の無線局は、検知した干渉局である第三の無線局を示す干渉局情報を前記第二の無線局に送信し、
    前記第二の無線局は、前記第一の無線局の信号の信号強度を含むリンクパラメータ情報と、前記干渉局の干渉低減モードと前記干渉低減モードに対応する干渉強度とを含む干渉情報を送信し、
    前記第一の無線局は、前記リンクパラメータ情報と前記干渉情報とに基づき、前記干渉局との同時送信が可能かどうかを判定する、請求項に記載の無線通信方法。
  10. 第四の無線局が、前記第三の無線局の信号を第四の無線局が受信した際の受信信号強度の情報と、前記第四の無線局の送信電力情報と、前記第三の無線局の信号を前記第四の無線局が受信する際に必要となる所要CIR情報とを含むリンクパラメータ情報を送信し、
    前記第一の無線局は、前記第四の無線局のリンクパラメータ情報に基づいて前記第四の無線局におけるCIRを推定し、前記所要CIR情報と比較した結果を加味して、前記第三の無線局から前記第四の無線局への伝送リンクと、自局から前記第二の無線局への伝送リンクとが互いに干渉せず同時送信可能かどうかを判定することを特徴とする、請求項に記載の無線通信方法。
  11. 第一の無線局は、第四の無線局が第三の無線局宛に送信した信号の受信信号強度を測定して得られる第四の無線局の受信信号強度情報と、前記第四の無線局のリンクパラメータ情報に含まれる前記第三の無線局の信号を前記第四の無線局が受信した際の受信信号強度の情報および第四の無線局の送信電力情報と、自局の送信電力情報とに基づいて、前記第四の無線局におけるCIRを推定することを特徴とする、請求項10に記載の無線通信方法。
  12. 第四の無線局が、第三の無線局からの受信信号強度の情報を含むリンクパラメータ情報と、第一の無線局からの受信信号強度の情報を含むリンクパラメータ情報とを送信し、
    第一の無線局は、前記第四の無線局のリンクパラメータ情報に基づいて、前記第四の無線局におけるCIRを推定することを特徴とする、請求項10に記載の無線通信方法。
  13. 第一の無線局は、第四の無線局に向けて第三の無線局が送信する信号に、時間的に重複させて、第二の無線局宛の信号を送信した後、前記第四の無線局が前記第三の無線局に送信する受信確認信号を待ちうけ、前記受信確認信号が期待されるタイミングで前記受信確認信号が受信されなかった場合は、現在の送信電力が所定の低電力レベル以下であれば次回の信号送信時は同時送信を中止し、現在の送信電力が所定の低電力レベルを超える場合は所定の電力減少量だけ送信電力を低下させて次回の同時送信を試行することを特徴とする、請求項10に記載の無線通信方法。
  14. 第一の無線局は、第四の無線局に向けて第三の無線局が送信する信号に、時間的に重複させて、第二の無線局宛の信号を送信する際、送信電力の初期値として前記所定の電力を使用することを特徴とする、請求項13に記載の無線通信方法。
  15. 第一の無線局は、第四の無線局に向けて第三の無線局が送信する信号に、時間的に重複させて、第二の無線局宛の信号を送信した後、前記第四の無線局が前記第三の無線局に送信する受信確認信号を待ちうけ、前記受信確認信号が期待されるタイミングで前記受信確認信号が受信され、かつ前回送信電力を低減してから所定時間以上経過しており、現在の送信電力が所定の高電力レベル未満の場合、電力増加量だけ送信電力を増加させて次回の同時送信を試行することを特徴とする、請求項13に記載の無線通信方法。
  16. 電力の変化量をデシベルで表現した場合に、前記電力低減量が前記電力増加量より大きいことを特徴とする、請求項15に記載の無線通信方法。
  17. 受信側無線局が、少なくとも一つの干渉局に関する干渉情報を無線パケットに含めて送信側無線局に送信する無線通信方法であって、
    前記干渉情報は、前記干渉局を示す干渉局識別子と、前記受信側無線局の干渉低減処理において動作可能な複数の干渉低減モードのうちのいずれかの干渉低減モードで動作した状態における前記干渉局に関する干渉強度情報と、前記干渉強度情報の測定時に前記干渉低減手段が使用していた干渉低減モードを示す干渉低減モード情報とを含み、
    前記干渉低減処理は、複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整して合成することで、干渉信号のレベルを低減させる処理であり、
    前記複数の干渉低減モードは、前記干渉低減モード毎に前記干渉低減処理機能における複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整方法が互いに異なり、
    前記干渉強度情報は、前記干渉局から受ける干渉信号の受信干渉電力、または、前記受信信号電力と前記受信干渉電力との比で表される信号対干渉電力比、または、所要信号対干渉電力比に対する前記信号対干渉電力比のマージンのうち、少なくともいずれかの値に対応する情報を含むことを特徴とする、無線通信方法。
  18. 干渉低減モードを制御可能な干渉低減処理機能を備える無線局に対してデータを伝送する無線通信装置であって、
    前記無線局が動作可能な複数の干渉低減モードのうち少なくとも一種類の干渉低減モードで動作した場合に所定の干渉局からの受ける干渉を示す信号対干渉電力比に基づいて、自局から前記無線局宛の送信信号と前記所定の干渉局との同時送信が可能かどうかを判定するリンク情報管理部と、
    前記同時送信判定結果を記憶し、同時送信可能な特定の干渉低減モードの動作を前記無線局宛に指示する干渉低減モード制御信号を生成する同時送信リンク管理部とを備え、
    前記干渉低減処理は、複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整して合成することで、干渉信号のレベルを低減させる処理であり、
    前記複数の干渉低減モードは、前記干渉低減モード毎に前記干渉低減処理機能における複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整方法が互いに異なり、
    前記干渉低減モード制御信号を前記無線局に送信した後、前記干渉局の送信信号と時間的に重複させて前記無線局宛に送信信号を送信する、無線通信装置。
  19. 無線通信装置であって、
    複数の干渉低減モードから選択された干渉低減モードで動作する干渉低減処理部と、
    通信相手からの干渉低減モード制御信号を受信して、前記干渉低減モード制御信号に基づき前記干渉低減処理部の動作状態である干渉低減モードを決定し制御する干渉低減制御部とを備え、
    前記干渉低減処理部は、複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整して合成することで、干渉信号のレベルを低減させ、
    前記複数の干渉低減モードは、前記干渉低減モード毎に前記干渉低減処理における複数のアンテナからの入力信号の振幅と位相を調整方法が互いに異なり、
    通信相手以外の干渉局について、前記干渉局の識別子と、前記複数の干渉低減モードのうちのいずれかの干渉低減モードの種別を示す情報と、前記干渉低減モードにおける干渉信号の受信強度の情報とを含む、干渉信号を生成し、通信相手に送信する、無線通信装置。
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