JP6312438B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

通信装置及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6312438B2
JP6312438B2 JP2014000080A JP2014000080A JP6312438B2 JP 6312438 B2 JP6312438 B2 JP 6312438B2 JP 2014000080 A JP2014000080 A JP 2014000080A JP 2014000080 A JP2014000080 A JP 2014000080A JP 6312438 B2 JP6312438 B2 JP 6312438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
communication device
communication
transmission power
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014000080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015130548A (ja
Inventor
田中 豊久
豊久 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014000080A priority Critical patent/JP6312438B2/ja
Publication of JP2015130548A publication Critical patent/JP2015130548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6312438B2 publication Critical patent/JP6312438B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、例えば、電力自動検針用スマートメーターに使用され、セル状に配置されたサービスエリア内で構築する無線通信ネットワーク等で用いられる、CSMA/CA方式で無線通信する通信装置及び通信システムに関する。
小電力で無線ネットワークを構築する手段として、例えば特許文献1に開示されたメッシュネットワークあるいはアドホックネットワークと呼ばれる方式がある。これらの方式の特徴はゲートウェイ基地局の役割を果たす通信装置のみならず、ネットワークに属する通信装置が中継という形で参画し、通信システムとなる全体のネットワークを構築することにある。ネットワークの構築は自律的に行われ、ゲートウェイ基地局を中心に相互接続される。中継によるマルチホップ技術では、一般的にキャリアセンス多重アクセス/衝突回避方式(CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance))により時分割での通信を行う。
ここで、電力量の自動検針などを実現するスマートメーターの通信にはマルチホップによる中継機能を用いて、エリア内をカバーするメッシュネットワークの活用が検討されている。メッシュネットワークには様々な通信経路を決定するためのルーチングプロトコルが提案されている。いずれも端末(通信装置)が新規参入する場合においては、フラッディングと呼ばれるブロードキャストを実行する。それに対して受信できた全ての通信装置はブロードキャストを繰り返す。複数の通信経路がある場合には、中継のホップ数、受信レベルなどの評価関数を用いて最適な通信経路を選択する。このようにして新規参入する端末はネットワークに組み込まれる。上述したようにネットワークが構築されると、各電力計器で得られた検針データは上位装置にデータを送致するゲートウェイ基地局に直接あるいは中継によって無線伝送される。また上位サーバに検針値を報告するためのセル内におけるルート(Aルート)とは別に比較的短距離で設置される屋内の通信装置とのルート(Bルート)がある。
特開2003−258719号公報
しかしながら、セル状に構築されるメッシュネットでは先述のようにCSMA/CAによる通信方式が用いられることが一般であり、セル内がキャリアセンスレベルを超える受信レベルの範囲であると仮定すると、セル内では同時に1端末のみが送信する権利である送信権を占有することになる。このため、同一セル内での通信トラフィックは大きく制約を受けることになる。
すなわち、CSMA/CA方式による無線通信では使用しようとする通信周波数にてキャリアセンスを行い、一定時間通信がないことを確認できれば送信権を確保して送信処理を開始することができる。そして、送信処理の開始後は他の通信装置は送信信号のキャリアを感知するため、並行して送信することができないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、送信権を有する通信装置が通信先の通信装置に向けて行う通常送信を妨害することなく、通常送信に並行して並行送信の実行を可能にし、通信トラフィックを拡張するネットワークを実現できる通信装置及び通信システムを得ることを目的とする。
この発明に係る請求項1の通信装置は、CSMA/CA方式で無線通信する通信装置であって、通常送信時に、シンボルデータと実データとからなる二部データ構成の送信信号を送信する送信処理を実行する送信処理部と、通常送信時に、前記シンボルデータの前記送信処理時における第1の送信電力と、前記実データの前記送信処理時における第2の送信電力とを個別に設定する送信電力設定部とを備え、前記シンボルデータは、送信元の通信装置を特定する送信元情報、受信先の通信装置を特定する受信先情報、前記実データのデータ長、及び前記第1の送信電力と前記第2の送信電力との差分である送信電力情報を含み、前記送信信号と同じ前記二部データ構成の受信信号の受信処理時に前記シンボルデータに基づき、送信元の通信装置及び受信先の通信装置に加え、前記データ長及び前記送信電力情報の内容を認識する受信処理部をさらに備える。
請求項1記載の本願発明の通信装置において、受信処理部は、受信信号の受信処理時にシンボルデータに基づき、受信先の通信装置、送信信号における実データのデータ長及び送信電力情報を認識することにより、受信先が自身ではない他の通信装置への送信信号の実データの送信期間中に並行して自身から別の送信信号の並行送信処理を支障なく行うことが可能か否かの判断基準となる情報(受信先の通信装置、実データのデータ長及び送信電力情報)を比較的容易に取得することができる。
実施の形態1の通信装置を用いて実現される通信システムの全体構成を模式的に示す説明図である。 実施の形態1の通信システムで通常使用時に使用される送信信号の構成を示す説明図である。 実施の形態1の通信装置の概略のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1の通信装置における受信処理及び送信処理の処理手順を示すフロチャートである。 実施の形態1の通信システムにおいて通常通信を行っている場合に並行送信を行うケースを模式的に示す説明図である。 実施の形態2の通信装置における受信処理及び送信処理の処理手順を示すフロチャートである。
<実施の形態1>
図1はCSMA/CA方式で無線通信する実施の形態1の通信装置を用いて実現される通信システムの全体構成を模式的に示す説明図である。
同図に示すように、セル領域30内に基地局1と複数の通信端末2が存在し、比較的近距離に設置される端末ペア32を構成する通信端末2,2間の宅内端末間ルートR32、通信端末2と端末ペア32外の他の通信端末2との間の端末・端末間ルートR14、通信端末2,基地局1間の基地局・端末間ルートR13、基地局1とセル領域30外の上位サーバ3間の基地局・サーバ間ルートR12の通信ルート(経路)を有している。これらの通信ルートのうち、セル領域30内で行われる基地局・端末間ルートR13及び端末・端末間ルートR14がAルートとなり、宅内端末間ルートR32がBルートとなる。
図1における各通信端末2が本実施の形態における通信装置となり、セル領域30内における基地局1及び複数の通信端末2からなる構成が本実施の形態における通信システムとなる。
図2は実施の形態1の通信システムで通常送信時に使用される送信信号STの構成を示す説明図である。同図に示すように、送信信号STは、シンボルデータD10及びペイロードデータD20(実データ)によりなる二部データ構成となっている。
シンボルデータD10はプリアンブル(信号)D11、元アドレスD12(送信元情報)、先アドレスD13(受信先情報)、データ長D14、送信電力制御値D15(送信電力情報)及びCRCコードD16を含んで構成される。
プリアンブルD11は、送信する(無線)通信装置が送信電波検出と同期を取るための信号であり、元アドレスD12は送信側の通信装置を特定するための情報であり、先アドレスD13は受信側の通信装置を特定するための情報である。また、データ長D14は送信信号STに含まれるペイロードデータD20のデータ長DLを特定する情報であり、CRCコードD16は上述したデータD11〜D15の正常性確認のためのコードである。すなわち、CRCコードD16を用いることにより、シンボルデータD10の正常性を確認することができる。なお、送信電力制御値D15(=TS)については後に詳述する。
送信信号STの通常送信時における送信電力は、シンボルデータD10の送信時に設定されるシンボルデータ用送信電力P10(第1の送信電力)と、ペイロードデータD20の送信時に設定されるペイロードデータ用送信電力P20(第2の送信電力)とからなり、シンボルデータ用送信電力P10とペイロードデータ用送信電力P20とでそれぞれ個別に異なる電力(量)に設定していることを特徴としている。すなわち、図2に示すように、予め固定されている定格電力であるシンボルデータ用送信電力P10から送信電力制御値TS分減じた電力をペイロードデータ用送信電力P20に設定している。
以下、送信電力制御値TSについて詳述する。上述のシンボルデータD10を定格電力であるシンボルデータ用送信電力P10で送信後、続いて、ペイロードデータ(ユーザデータ;実データ)D20をペイロードデータ用送信電力P20(=P10−TS)で送信する。
ここで、定格電力送信範囲にある第1の通信装置から第2の通信装置に向けて送信信号ST1を送信する場合を例に挙げて送信電力制御値TS(dB)について説明する。この際、第1の通信装置のシンボルデータ用送信電力P10(dBm)、第1の通信装置と第2の通信装置との伝送路減衰量RD12(dB)、仕様で保証する通信装置の最低受信感度RSmin(dBm)、受信品質保証値RQ(dB)をパラメータとすると、送信電力制御値TSは次の式(1)で求められる。
TS=P10−RD12−RSmin−RQ…(1)
ここで、受信品質保証値RQ(dB)は第2の通信装置が干渉を受けても復調可能となるように影響を与えないレベルを保証するための値である。例えば、他の基地局、通信装置、中継局等が10台存在することを仮定する場合、10台の干渉レベルである−10(dB)を考慮して、十分な受信品質を保証すべく、受信品質保証値RQを20(dB)に設定する。
図3は本実施の形態の(無線)通信装置の概略のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。なお、説明の都合上、図3で示す通信装置を基準となる通信装置2iとして、受信処理時における送信元の通信装置を通信装置2jとし、送信処理時における送信先(受信先)の通信装置を通信装置2kと称する。例えば、図1に示すように、通信端末2Aの送信元が通信端末2Bであり、送信先が通信端末2Cである場合、通信端末2Aを基準とすると、通信端末2Aが通信端末2iに該当し、通信端末2Bが送信元の通信端末2jに該当し、通信端末2Cが送信先の通信端末2kに該当する。
同図を参照して、アンテナ7で受信された受信信号(=通信装置2jから送信される送信信号STj、すなわち、シンボルデータD10及びペイロードデータD20よりなる2部データ構成の受信信号)はスイッチ8を介して受信処理部9に渡される。受信処理部9は受信処理を行い、アンテナ7、スイッチ8を介して付与された受信信号STjを復調し、シンボルデータD10に含まれる元アドレスD12、先アドレスD13、データ長D14、及び送信電力制御値D15を取得し(の内容を認識し)、通信情報保持部10に保持する。
このように、実施の形態1の通信装置における受信処理部9は、受信信号の受信処理時にシンボルデータD10に含まれる元アドレスD12、先アドレスD13、データ長D14及び送信電力制御値D15を取得することにより、自身宛ではない送信信号のペイロードデータD20の送信期間中に並行して自身から送信信号の並行送信処理を行うことが可能か否かの判断基準となる情報(元アドレスD12、ペイロードデータD20のデータ長D14及び送信電力制御値D15)を比較的容易に取得することができる。
さらに、受信処理部9は、シンボルデータD10から取得した元アドレスD12を参照して送信元の通信装置を認識することができるため、シンボルデータ用送信電力P10と受信処理時に測定した受信信号STjの受信電力との差分をとることにより、送信元の通信装置2jとの間における伝送路減衰量RDijを比較的容易に推定することができる。受信処理部9で推定した伝送路減衰量RDijは通信装置単位に分類された伝送路減衰量情報D31として伝送路情報保持部11に順次格納される。したがって、伝送路情報保持部11は受信処理部9で過去に推定された伝送路減衰量RDijの蓄積情報を伝送路減衰量情報D31として保持することができる。
このように、受信処理部9は伝送路減衰量RDijを推定する伝送路減衰量推定機能を有するため、後に送信対象となる通信装置との間における伝送路減衰量の集合体となり、通信装置単位に分類された情報である伝送路減衰量情報D31を事前に伝送路情報保持部11に蓄積保持することができる。
一方、送信処理部12は送信可能状態になると送信準備している送信データ(図示せず)を、送信電力設定部13により設定された送信電力で変調し送信信号STiを送信する。送信信号STiはスイッチ8を経てアンテナ7より送信される。
送信信号STiの送信が可能になる場合として、キャリアセンスにより送信権を獲得した場合に行う通常送信時と、送信権は有していない場合に行う後述する並行送信時とがある。
送信電力設定部13は通常送信時はシンボルデータD10用のシンボルデータ用送信電力P10と、ペイロードデータD20用のペイロードデータ用送信電力P20とを異なる内容に設定する。この際、送信電力設定部13は、伝送路情報保持部11から送信先の通信装置2kとの伝送路減衰量RDikを伝送路情報保持部11の伝送路減衰量情報D31から取得することにより、上述した式(1)(RD12をRDikに置き換える)を適用して通信装置2kへの送信時における送信電力制御値TSを求め、適切なペイロードデータ用送信電力P20(P10−TS)を設定することができる。
このように、実施の形態1の通信装置における送信電力設定部13はシンボルデータ用送信電力P10から送信電力制御値TSを差し引いたペイロードデータ用送信電力P20を設定するため、送信電力制御値TSを式(1)に従い適切に設定することにより、通常の送信処理の品質を損ねない範囲で、必要最小限のペイロードデータ用送信電力P20を設定することができる。
なお、送信電力設定部13は並行通信を行う場合、送信電力送信可能時間算出部14より付与された並行送信情報D34に基づきシンボルデータD10及びペイロードデータD20に共通の並行送信電力を設定する。
送信電力送信可能時間算出部14(並行送信情報算出部)は送信権を有していない場合に、並行送信電力及び並行送信(可能)時間を算出して、その算出結果を指示する並行送信情報D34を送信電力設定部13に出力する。
送信処理部12は、並行送信情報D34が有効な並行送信電力を指示する第1の判定基準、及び、準備している送信データに基づく送信信号STiのデータ長(パケット長)が並行送信情報D34の指示する並行送信(可能)時間内に送信可能である第2の判定基準を共に満足した場合に並行送信可能と判断し、送信電力設定部13により設定された並行送信電力で変調した送信信号STiの並行送信処理を実行する。
図4は実施の形態1の通信装置における受信処理及び送信処理の処理手順を示すフロチャートである。図5は通信端末21(第1の通信装置)が送信権を確保して通信端末22(第2の通信装置)に向けて通常送信を行っている場合における、通信端末23(第3の通信装置)が通信端末24(第4の通信装置)に向けて並行送信を行うケースを模式的に示す説明図である。
すなわち、実施の形態1における無線通信システムは、通信端末21を起点として定格電力送信範囲A1に存在する通信端末21〜24を少なくとも含む無線通信システムを想定している。そして、通信端末21〜24はそれぞれ図3で示した構成を有し、送信権を確保した通常通信時には図2で示した二部データ構成の送信信号ST(ST1〜ST4)を送信することができる。
なお、図5で示す状況は、例えば、広域に展開されるメッシュネットワークと同エリアに併設され、比較的近距離通信となる宅内の通信装置との通信(図1の端末ペア32間等の通信)を並行送信によって行う場合が考えられる。
また、以下の前提条件が成立するものと仮定する。通信端末23には、少なくとも、通信端末22,通信端末23間の伝送路減衰量RD23(第1種の伝送路減衰量)と、通信端末23,通信端末24間の伝送路減衰量RD34(第2種の伝送路減衰量)とを指示する伝送路減衰量情報D31を伝送路情報保持部11に格納している。
一方、通信端末21がキャリアセンスを行い、通信端末22を送信先とする送信権を確保して定格電力送信範囲A1を満足するシンボルデータ用送信電力P10で変調された送信信号ST1のシンボルデータD10を送信している。そして、通信端末23は通信端末24に向けた送信信号ST3の送信待ち状態となっている。
上記前提の下、適宜、図5を参照しつつ、図4に沿って、実施の形態1の無線通信システムの通信処理について説明する。
まず、通信端末22における受信処理について説明する。通信端末22における受信処理部9は、ステップS1で受信信号(送信信号ST1)のシンボルデータD10のプリアンブルD11を受信し、シンボルデータD10の先アドレスD13から自身への受信信号であることを認識し(YES)、ステップS13で通常の受信処理を行う。
その後、ステップS14でシンボルデータD10の元アドレスD12から送信元の通信端末21を認識し、受信処理時に測定された受信信号(送信信号ST1)の受信電力から通信端末21,通信端末22間の伝送路減衰量RD12を推定して、伝送路減衰量RD12を伝送路減衰量情報D31に加えて伝送路情報保持部11に格納して処理を終了する。なお、伝送路減衰量RD12は定格電力であるシンボルデータ用送信電力P10から受信電力を減算することにより比較的簡単に推定することができる。
次に、通信端末24における受信処理及び送信処理について説明する。通信端末24における受信処理部9は、ステップS1で受信信号(送信信号ST1)のシンボルデータD10のプリアンブルD11を受信し、シンボルデータD10の先アドレスD13から自身への受信信号でないことを認識し(NO)、ステップS3でシンボルデータD10から、元アドレスD12、先アドレスD13、データ長D14及び送信電力制御値D15の内容を取得する。そして、ステップS5で送信待ちでない(NO)ため、処理を終了する。
次に、通信端末23における受信処理及び送信処理について説明する。通信端末23における受信処理部9は、ステップS1で受信信号(送信信号ST1)のシンボルデータD10のプリアンブルD11を受信し、シンボルデータD10の先アドレスD13から自身への受信信号でないことを認識し(NO)、ステップS3でシンボルデータD10から、元アドレスD12、先アドレスD13、データ長D14及び送信電力制御値D15の内容を取得する。そして、ステップS5で送信データに基づく送信信号ST3の送信待ち状態である(YES)ため、ステップS6に移行する。
ステップS6において、送信電力送信可能時間算出部14(並行送信情報算出部)による送信時間算出処理及び送信電力算出処理を行う。
まず、送信電力送信可能時間算出部14は、データ長D14に基づき、送信信号ST1のペイロードデータD20の送信時間を並行送信(可能)時間PT3として算出する送信時間算出処理を実行する。
次に、送信電力送信可能時間算出部14は送信電力算出処理を実行する。送信電力算出処理は伝送路減衰量RD23、伝送路減衰量RD34及び送信電力制御値D15に基づく処理である。
送信電力算出処理は、以下の第1及び第2の条件((a) ,(b) )を満足する並行送信電力PR3を算出する処理である。
(a) ペイロードデータ用送信電力P20で送信される送信信号ST1のペイロードデータD20の通信端末22による受信レベルと、並行送信電力PR3で送信される送信信号ST3の通信端末22における受信レベルとの差が復調可能な信号波対干渉波比を満足する第1の条件
(b) 送信信号ST3を受信する通信端末24における受信レベルが適性値を満足する範囲で並行送信電力PR3を設定する第2の条件
すなわち、以下の式(2)を満足することが第1の条件となり、受信レベルマージンRM(dB)を用いて以下の式(3)を満足することが第2の条件となる。
RSmin+RQ(=P20−TS)>PR3−RD23…(2)
PR3−RD34>RSmin+RM…(3)
なお、式(3)における受信レベルマージンRMは、干渉波を許容するために、予め定めた復調可能な信号対干渉波比(SIR )を保証するレベルであり、例えば10(dB)程度に設定される。
上述の第1及び第2の条件を満たせば、通信端末23が並行送信電力PR3で送信信号ST3の並行送信を実行しても、送信信号ST1を受信中の通信端末22の受信品質に影響を与えないことが確認されることになる。
図4に戻って、上記した第1及び第2の条件を満足する場合、ステップS7において、送信処理部12は並行送信が可能か否かを判定する。
送信処理部12は、並行送信情報D34が有効な並行送信電力PR3を指示し、並行送信情報D34が指示する並行送信時間PT3内において、送信データに基づく送信信号ST3の並行送信を実行することができる場合に並行送信可能である(YES)と判定し、そうでない場合に並行送信不能である(NO)と判定する。
例えば、送信信号ST3の送信データ量(パケット量)の送信が並行送信時間PT3内に送信可能なデータ量以下である場合に並行送信可能である(YES)と判定し、そうでない場合に並行送信不能である(NO)と判定する。
なお、送信処理部12は、並行送信情報D34が有効な並行送信電力PR3を指示していない(第1及び第2の条件を満足する並行送信電力PR3が存在しない)場合、並行送信時間PT3に関係無く、並行送信不能である(NO)と判定する。
ステップS7でYESの場合に実行されるステップS8において、通信端末23は以下の並行送信処理を実行する。
すなわち、送信電力設定部13は並行送信情報D34に基づき、並行送信電力PR3を送信信号ST3用の送信電力として設定し、送信処理部12は送信電力を並行送信電力PR3とし、送信先を通信端末24とした送信信号ST3をスイッチ8及びアンテナ7を介して送信する。
上述したように、ステップS6で送信電力送信可能時間算出部14により有効な並行送信電力PR3が算出され(第1の判定基準を満足し)、ステップS7で送信処理部12が並行送信時間PT3内に並行送信の実行が可能と判断した(第2の判定基準を満足した)場合に、ステップS8において、通信端末21,通信端末22間の送信信号ST1のペイロードデータD20の通常送信期間中において、通信端末21から比較的離れた位置にある通信端末23,通信端末24間の並行通信が実行される。
すなわち、図5に示すように、通信端末21,22間の送信信号ST1のペイロードデータD20の送信電力制御後送信範囲A11と、通信端末23,24間の送信信号ST3の後発端末送信範囲A12とが互いに干渉しない関係となる。その結果、通信システム全体の通信トラフィック量を増加させることができる効果を奏する。
図4に戻って、送信電力送信可能時間算出部14が有効な並行送信電力PR3を算出できなかった場合、あるいは送信処理部12が送信信号ST3の送信が並行送信時間PT3内に送信不能である場合は、ステップS7でNOと判定され、処理を終了する。
このように、実施の形態1の通信システムにおいて、通信端末23(第3の通信装置)の送信電力送信可能時間算出部14(並行送信情報算出部)が送信時間算出処理及び送信電力算出処理を実行し、通信端末23の送信処理部1が並行送信(可能)時間内に送信信号ST3の送信が可能であるか否かの最終判定を行っている。
このため、通信端末21,22(第1,第2の通信装置)間における送信信号ST1(第1の送信信号)のペイロードデータD20(実データ)の通常の送信期間中に、送信信号ST1の通常送信処理に悪影響を与えることなく、通信端末23,24(第3,第4の通信装置)間における送信信号ST3(第2の送信信号)の並行送信処理を実行することができる効果を奏する。その結果、通信システム全体の通信トラフィック量を増加させることができる。
また、通常送信時において送信信号STのシンボルデータD10を定格電力(シンボルデータ用送信電力P10)で送信することにより、隠れ端末からの送信を確実に防止する効果を奏する。なお、隠れ端末とは、例えば、図5において、通信端末21から通信端末22に向けて送信信号ST1を送信中、通信端末23が通信端末21からの送信信号ST1を受けていない、もしくは微弱な受信レベルで受信不能の場合、通信端末23は通常送信可能と判断する可能性がある。ところが、通信端末23が通信端末22の近傍に位置し、通信端末23による送信を開始すると、通信端末22は通信端末23の送信による干渉により通信端末21との通信ができなくなるような問題を意味する。この場合、通信端末23が隠れ端末となる。
実施の形態1では、送信信号STのシンボルデータD10を比較的大きな定格電力(シンボルデータ用送信電力P10)で送信することにより、定格電力送信範囲A1を十分広く設定することができるため、上述した例のように、通信端末23は必ず送信信号ST1を受信することになるため、隠れ端末となることは無く、上述した隠れ端末問題は生じることはない。
また、シンボルデータD10にデータ長D14を含ませることにより、送信電力調整されたペイロードデータ用送信電力P20による送信時間を定格電力送信範囲A1に存在する全ての通信装置に周知させることができる。また、ネットワークに参入直後など受信側との伝送路減衰量が既知でない場合、送信電力制御値TSを0(dB)とすれば、送信電力を一定とした一般的な通信と同様な通信も可能となる。
加えて、本実施の形態の通信装置では、通常送信時におけるペイロードデータ用送信電力P20をシンボルデータ用送信電力P10より低減するため低消費電力化の効果も奏する。
また、本方式ではネットワーク全体の同期を取る必要もなく、ビーコンによる時分割制御を用いて送信電力制御を行う必要もない。
<実施の形態2>
実施の形態1の無線通信システムでは、送信権を獲得した通信装置(図4の通信端末21)が送信信号ST1の送信後に、通信端末23はキャリアセンスを行うことなく、上述した第1及び第2の判定基準を満足する場合に並行通信処理を開始していた。
実施の形態2では送信処理部12による並行通信処理の判定基準として、実施の形態1で述べた第1及び第2の判定基準に加え、受信処理部9により送信信号ST1以外に既知の送信電力(例えば、定格電力)以上の信号の無い状態が一定期間経過したことを第3の判定基準として課すべく、再キャリアセンス処理を実行している。
図6は実施の形態2の通信装置における受信処理及び送信処理の処理手順を示すフロチャートである。
同図に示すように、ステップS6とステップS7との間に、ステップS20を挿入し、ステップS20において、受信処理部9により、送信信号ST1以外に既知の送信電力(例えば、定格電力)以上の送信信号の受信が無い状態で一定期間経過することを確認する再キャリアセンス処理を実行している。なお、図6における他の処理内容及び通常送信時における送信信号の構成、各通信装置の内部構成等は図2〜図4で示した実施の形態1と同様である。
したがって、図6で示すステップS7において、送信処理部12は、並行送信情報D34が有効な並行送信電力PR3を指示し(第1の判定基準)、ステップS20で受信処理部9が実行する再キャリアセンスによって他の送信信号の無い状態が一定期間経過したことを確認された情報を受信処理部9より受け(第3の判定基準)、かつ、並行送信情報D34が指示する並行送信時間PT3内において、送信データに基づく送信信号ST3の並行送信が実行することができる(第2の判定基準)場合にはじめて並行送信可能である(YES)と判定し、そうでない場合に並行送信不能である(NO)と判定する。
このように、実施の形態2の通信システムは、有効な並行送信電力PR3の存在、送信信号ST3の送信時間が並行送信時間PT3内にあるという第1及び第2の判定基準に加え、さらに、送信信号ST1以外の送信信号の無い状態の一定時間経過を確認するという第3の判定基準を課すことにより、送信信号ST1(第1の送信信号)以外の送信信号との衝突を確実に回避することができる。すなわち、実施の形態2は、実施の形態1の効果に加え、定格電力送信範囲A1内におけるパケットの衝突を避ける効果を奏する。
<その他>
図3で示したスイッチ8、受信処理部9、送信処理部12、送信電力設定部13及び送信電力送信可能時間算出部14は、その構成の少なくとも一部において、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行しても良い。
また、通信情報保持部10、伝送路情報保持部11は、例えば、HDD、DVD、メモリなどによって構成される。
1 基地局、2,21〜24 通信端末、9 受信処理部、10 通信情報保持部、11 伝送路情報保持部、12 送信処理部、13 送信電力設定部、14 送信電力送信可能時間算出部、30 セル領域、D10 シンボルデータ、D20 ペイロードデータ、ST 送信信号。

Claims (5)

  1. CSMA/CA方式で無線通信する通信装置であって、
    通常送信時に、シンボルデータと実データとからなる二部データ構成の送信信号を送信する送信処理を実行する送信処理部と、
    通常送信時に、前記シンボルデータの前記送信処理時における第1の送信電力と、前記実データの前記送信処理時における第2の送信電力とを個別に設定する送信電力設定部とを備え、
    前記シンボルデータは、送信元の通信装置を特定する送信元情報、受信先の通信装置を特定する受信先情報、前記実データのデータ長、及び前記第1の送信電力と前記第2の送信電力との差分である送信電力情報を含み、
    前記送信信号と同じ前記二部データ構成の受信信号の受信処理時に前記シンボルデータに基づき、送信元の通信装置及び受信先の通信装置に加え、前記データ長及び前記送信電力情報の内容を認識する受信処理部をさらに備える、
    通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    他の通信装置が送信権を確保して通常送信を行っている状況下において前記送信信号を送信する並行送信を実行するための並行送信電力を算出する並行送信情報算出部をさらに備える、
    通信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の通信装置であって、
    前記第1の送信電力は予め固定され、
    前記受信処理部は、前記送信元情報及び受信処理時に測定される前記受信信号の受信電力から、前記送信元情報で特定される送信先の通信装置との通信時における伝送路減衰量を推定し、推定した伝送路減衰量を通信装置単位に分類した伝送路減衰量情報を伝送路情報保持部に格納する伝送路減衰量推定機能を有する、
    通信装置。
  4. 第1〜第4の通信装置を少なくとも含んで構成される通信システムであって、
    前記第1〜第4の通信装置はそれぞれ
    CSMA/CA方式で無線通信する通信装置であって、
    通常送信時に、シンボルデータと実データとからなる二部データ構成の送信信号を送信する送信処理を実行する送信処理部と、
    通常送信時に、前記シンボルデータの前記送信処理時における第1の送信電力と、前記実データの前記送信処理時における第2の送信電力とを個別に設定する送信電力設定部とを備え、
    前記シンボルデータは、送信元の通信装置を特定する送信元情報、受信先の通信装置を特定する受信先情報、前記実データのデータ長、及び前記第2の送信電力を導出するための送信電力情報を含み、
    前記送信信号と同じ前記二部データ構成の受信信号の受信処理時に前記シンボルデータに基づき、送信元の通信装置及び受信先の通信装置に加え、前記データ長及び前記送信電力情報の内容を認識する受信処理部をさらに備え、
    前記送信電力設定部は通常送信時に前記第1の送信電力から送信電力制御値を差し引いた電力を前記第2の送信電力として設定し、
    前記送信電力情報は前記送信電力制御値であり、
    前記第1の送信電力は予め固定され、
    前記受信処理部は、前記送信元情報及び受信処理時に測定される前記受信信号の受信電力から、前記送信元情報で特定される送信先の通信装置との通信時における伝送路減衰量を推定し、推定した伝送路減衰量を通信装置単位に分類した伝送路減衰量情報を伝送路情報保持部に格納する伝送路減衰量推定機能を有し、
    前記第1〜第4の通信装置は前記第1の送信電力による送信範囲に存在し、前記送信信号は第1及び第2の送信信号を含み、
    前記第3の通信装置は、少なくとも、前記第2,第3の通信装置間の前記伝送路減衰量である第1種の伝送路減衰量と、前記第3,第4の通信装置間の前記伝送路減衰量である第2種の伝送路減衰量とを指示する情報を前記伝送路減衰量情報として前記伝送路情報保持部に格納しており、
    前記第3の通信装置は、
    前記第1の通信装置が送信権を確保して行う前記第2の通信装置に向けた前記第1の送信信号の通常送信が行われている状況下に、前記第4の通信装置に向けた前記第2の送信信号の送信待ち状態時において、前記第1の送信信号の前記実データの送信期間中に、前記第2の送信信号を前記第4の通信装置に向けて送信する並行送信を実行するための並行送信電力及び並行送信時間を算出する並行送信情報算出部をさらに備え、
    前記並行送信情報算出部は、
    前記第1の送信信号の前記シンボルデータに含まれる前記データ長に基づき前記並行送信時間を算出する送信時間算出処理、及び前記伝送路減衰量情報から取得した前記第1種及び第2種の伝送路減衰量と前記受信処理部が取得した前記送信電力制御値とに基づく送信電力算出処理を実行し、
    前記送信電力算出処理は、
    (a) 前記第2の送信電力で送信される前記第1の送信信号の前記実データの前記第2の通信装置における受信レベルと、前記並行送信電力で送信される前記第2の送信信号の前記第2の通信装置における受信レベルとの差が予め定められた信号波対干渉波比を満足する第1の条件、及び
    (b) 前記第2の送信信号の前記第4の通信装置における受信レベルが適性値を満足する範囲で前記並行送信電力を設定する第2の条件、
    を共に満足する前記並行送信電力を算出する処理を含み、
    前記第3の通信装置の前記送信電力設定部は前記並行送信情報算出部で算出された前記並行送信電力を並行送信時における前記第2の送信信号用の送信電力として設定し、
    前記第3の通信装置の前記送信処理部は、前記第1及び第2の条件を満足する前記並行送信電力が算出される第1の判定基準、及び前記第2の送信信号の送信処理が前記並行送信時間内に行える第2の判定基準を少なくとも共に満足する場合に、前記第2の送信信号の並行送信処理を実行する、
    通信システム。
  5. 請求項4記載の通信システムであって、
    前記第3の通信装置の前記送信処理部は、前記第1及び第2の判定基準に加え、前記第1の送信信号以外の送信信号の無い状態が一定時間経過したことが前記受信処理部により確認される第3の判定基準を満足するとき、前記第2の送信信号の並行送信処理を実行する、
    通信システム。
JP2014000080A 2014-01-06 2014-01-06 通信装置及び通信システム Active JP6312438B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000080A JP6312438B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 通信装置及び通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000080A JP6312438B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 通信装置及び通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015130548A JP2015130548A (ja) 2015-07-16
JP6312438B2 true JP6312438B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=53761000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014000080A Active JP6312438B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 通信装置及び通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6312438B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE387780T1 (de) * 2003-05-09 2008-03-15 Ericsson Telefon Ab L M Drahtlose ad hoc kommunikation mit unterschiedlicher sendeleistung für kopf und nutzlast der nachrichten
KR101002883B1 (ko) * 2003-10-27 2010-12-21 재단법인서울대학교산학협력재단 무선 통신 시스템에서 송신 전력 제어 장치 및 방법
JP4710321B2 (ja) * 2004-02-02 2011-06-29 ソニー株式会社 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4611374B2 (ja) * 2005-02-09 2011-01-12 三菱電機株式会社 無線装置および送信電力制御による干渉回避方法
JP2009010551A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Panasonic Corp 伝搬環境推定方法および送信制御
KR101341192B1 (ko) * 2010-02-09 2013-12-12 엘지전자 주식회사 무선 랜에서 채널 접근 방법 및 장치
JP5601113B2 (ja) * 2010-09-16 2014-10-08 株式会社リコー 無線通信装置
US9143984B2 (en) * 2012-04-13 2015-09-22 Intel Corporation Mapping of enhanced physical downlink control channels in a wireless communication network

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015130548A (ja) 2015-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hassan et al. Performance analysis of the IEEE 802.11 MAC protocol for DSRC safety applications
Sjoberg et al. How severe is the hidden terminal problem in VANETs when using CSMA and STDMA?
Bazzi et al. Enhancing cooperative driving in IEEE 802.11 vehicular networks through full-duplex radios
JP4938657B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
CN107925893B (zh) 无线环境信息收集系统以及方法
Wang et al. Network coding aware cooperative MAC protocol for wireless ad hoc networks
US8825103B2 (en) Transmission power control
CN103858510A (zh) 用于使得多个设备能够共享数据传输时段的方法和装置
KR20040094297A (ko) 무선 애드혹 네트워크에서 패킷 플러딩 수행방법
Li et al. Oppcast: Opportunistic broadcast ofwarning messages in vanets with unreliable links
US20070201412A1 (en) Protocol for improved utilization of a wireless network using interference estimation
Hassan et al. Effect of retransmissions on the performance of the IEEE 802.11 MAC protocol for DSRC
Farooq et al. Modeling inter-vehicle communication in multi-lane highways: A stochastic geometry approach
US9706573B2 (en) Method of routing data in a network of sensors
Mittag et al. MAC layer and scalability aspects of vehicular communication networks
An et al. Enhanced cooperative communication MAC for mobile wireless networks
US8200169B2 (en) Transmitter apparatus, mobile communication system, base station and communication enable signal transmitter apparatus
JP6312438B2 (ja) 通信装置及び通信システム
US9867215B2 (en) Wireless network and method
Gawas et al. Cross layered adaptive cooperative routing mode in mobile ad hoc networks
Frigau Fair decentralized congestion and awareness control for vehicular networks
JP2021035257A (ja) 電子装置及び方法
Cheng et al. Performance analysis of ITS V2V broadcast communication using CSMA/CA and a roadside relay station at intersections
Jacob et al. Enabling coexistence of ZigBee and WiFi
Khan et al. Towards guaranteed delivery of safety messages in VANETs

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6312438

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250