JP4937020B2 - 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 - Google Patents

圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP4937020B2
JP4937020B2 JP2007183320A JP2007183320A JP4937020B2 JP 4937020 B2 JP4937020 B2 JP 4937020B2 JP 2007183320 A JP2007183320 A JP 2007183320A JP 2007183320 A JP2007183320 A JP 2007183320A JP 4937020 B2 JP4937020 B2 JP 4937020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric vibrator
manufacturing
adapter
mounting
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007183320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009021853A (ja
Inventor
宏明 植竹
良文 西野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2007183320A priority Critical patent/JP4937020B2/ja
Publication of JP2009021853A publication Critical patent/JP2009021853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4937020B2 publication Critical patent/JP4937020B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、リード端子に圧電振動片を接合したシリンダパッケージタイプの圧電振動子の製造方法、該製造方法により製造された圧電振動子、これを有する発振器、電子機器及び電波時計に関するものである。
近年、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として水晶等を利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子は、様々なものが提供されているが、その1つとして、音叉型の圧電振動片を有する圧電振動子が知られている。
この圧電振動片は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成されており、基部と、互いに平行に配置され、基端側が基部に一体的に固定された一対の振動腕部とで構成されている。また、一対の振動腕部の外表面上には、該一対の振動腕部を互いに接近又は離間する方向に振動させる励振電極が形成されている。この励振電極は、引き出し電極を介して、基部の外表面上に形成されたマウント電極に電気的に接続されている。
ところで、音叉型の圧電振動片を有する圧電振動子は、各種の電子機器等に搭載されるが、これら電子機器等は年々小型化が進んでいる。そのため、圧電振動子に関しても、さらなる小型化が求められている。よって、必然的に圧電振動片を小型化することが求められている。
例えば、時計に用いる32.768kHzの音叉型水晶振動片では、一般的に振動腕部の長さと基部の長さとが、略6:4の比率になるように設計されている。圧電振動片の小型化を図るために、これらの長さをできるだけ短くすることが考えられている。ところで、周波数Fは、F=k(W/L2)の式で決定されている。なお、kは係数、Wは振動腕部の幅、Lは振動腕部の長さである。よって、振動腕部の長さを単純に短くすると、周波数が変わってしまって所望の数値に収まらない恐れがある。
そこで、振動腕部の長さを短くする場合には、例えば、振動腕部の幅寸法Wの縮小を考慮しつつ、断面H型となるように振動腕部の上下面に溝部を形成して共振抵抗値を下げたうえで短くしたり、振動腕部の先端側を重くして慣性モーメントを増大させるハンマーヘッドタイプにしたうえで短くしたりする等の工夫が必要である。
一方、基部の長さに関しては、周波数に影響しないため、振動漏れを考慮しつつ、短くすることが可能である。そのため、振動腕部の長さを短くすることよりも設計変更し易い。しかしながら、圧電振動片は、基部を介して機械的にマウントされるものであるため、基部の長さを短くしてしまうと機械的にマウントする部分の領域が狭くなってしまい、強固且つ安定したマウントが難しくなってしまう。そのため、この圧電振動片を組み込んだ圧電振動子が落下衝撃等を受けてしまった場合には、衝撃で圧電振動片のマウントが外れる恐れがあった。その結果、信頼性の低下を招いてしまうものであった。
そこで、基部の長さを単純に短くするのではなく、マウント用支持部を基部と一体的に形成したうえで、基部の長さを短くした圧電振動片を有する圧電振動子が知られている(特許文献1及び2参照)。このマウント用支持部は、振動腕部と平行に形成され、基部から振動腕部の先端側に向けて延びるように形成されている。
このように、マウント用支持部を形成することで、該マウント用支持部を介して圧電振動片を固定できるので、基部の長さを短くしたとしても従来のように強固且つ安定した固定を行うことができる。
特願平1−311712号公報 特開2006−311088号公報
しかしながら、まだ以下の課題が残されている。
始めに、音叉型の圧電振動片を有する圧電振動子は、構造の異なるものが数種類あり、用途に応じて最適なものを使用している。例えば、圧電振動片をベースとリッド(蓋)とで箱型にパッケージングしたセラミックパッケージタイプのものや、圧電振動片を気密端子と円筒状のケースとでパッケージングしたシリンダパッケージタイプのものが知られている。なお、セラミックパッケージタイプの場合、圧電振動片はベースのマウント部に固定され、シリンダパッケージタイプの場合、圧電振動片は気密端子のインナーリードに固定される。
ここで、上述した従来の圧電振動子は、いずれもセラミックパッケージタイプであり、圧電振動片のマウント用支持部をマウントするための手段をベース側に形成している。その結果、全長が短くなって小型化した圧電振動片を強固且つ安定にマウントすることができ、圧電振動子自体の小型化を図っている。このセラミックパッケージタイプは、比較的自由にベースを設計することができるので、上述したようにマウント用支持部を形成して小型化を図った圧電振動片をマウントするための設計を行い易い。
これに対して、シリンダパッケージタイプの場合には、図24に示すように、リード201の2本のインナーリード201aに対してのみ圧電振動片200を固定する必要がある。ここで、リード端子201とステム202とは、両者の絶縁性を確実なものとするために距離X1だけ離れている。
そのため、2本のリード端子201の間隔X2を広げる場合には、上記距離X1を確保するためにステム202の外径を大きくせざるを得ない。従って、マウント用支持部が形成された圧電振動片をマウントするために、マウント用支持部の間隔に合わせてリード端子201の間隔X2を広げてしまった場合には、どうしてもステム202の外径が大きくなってしまうものであった。つまり、マウント用支持部を形成することで圧電振動片の全長を短くしたとしても、ステム202の外径が大きくなってしまい、結果的に圧電振動子の小型化を図ることが難しかった。
また、シリンダパッケージタイプの場合には、比較的自由に設計することができるベースを有するセラミックパッケージタイプとは異なり、単にステムから突出した2本のインナーリードに圧電振動片を固定するだけであるので、設計が制限され、マウント用支持部を有する圧電振動片を固定する有効な手立てが見当たらなかった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、マウント用支持部が形成されて基部の長さが短くなった圧電振動片を強固且つ安定にマウントすることができるシリンダパッケージタイプの圧電振動子を、効率良く製造することができる圧電振動子の製造方法、該製造方法で製造された圧電振動子、該圧電振動子を有する発振器、電子機器及び電波時計を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る圧電振動子は、平行に配置された一対の振動腕部と、該一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、一対の振動腕部の外側で該一対の振動腕部に対して平行に配置され、基端側が基部に固定された一対のマウント用支持部と、を有し所定の電圧が印加されたときに振動する圧電振動片と、環状に形成されたステムと、該ステムを貫通するように平行配置され、ステムを間に挟んで一端側がインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされた2本のリード端子と、ステムとリード端子とを固定させる絶縁性の充填材と、を有する気密端子と、前記インナーリードが接合される第1の平坦面と、該第1の平坦面からインナーリードの直径よりも離間した位置で第1の平坦面に対して平行に形成され、前記マウント用支持部が接合される第2の平坦面と、を有するように段状に形成され、インナーリードに対して前記一対の振動腕部を非接触にした状態で前記圧電振動片を支持すると共に、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ電気的に接続させるマウント用アダプターと、前記圧電振動片及び前記マウント用アダプターを内部に収納した状態で前記ステムに固定されるケースと、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、平行に配置された一対の振動腕部と、該一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、一対の振動腕部の外側で該一対の振動腕部に対して平行に配置され、基端側が基部に固定された一対のマウント用支持部と、を有し所定の電圧が印加されたときに振動する圧電振動片がケース内に封止されたシリンダパッケージタイプの圧電振動子を製造する方法であって、環状に形成されたステムと、該ステムを貫通するように平行配置され、ステムを間に挟んで一端側がインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされた2本のリード端子と、ステムとリード端子とを固定させる絶縁性の充填材と、を有する気密端子を作製する気密端子作製工程と、前記ステム及び前記リード端子の外表面に所定の金属膜をメッキするメッキ工程と、前記インナーリードが接合される第1の平坦面と、該第1の平坦面からインナーリードの直径よりも離間した位置で第1の平坦面に対して平行に形成され、前記マウント用支持部が接合される第2の平坦面と、を有する段状のマウント用アダプターを作製するアダプター作製工程と、前記メッキ工程及び前記アダプター作製工程後、前記インナーリードを前記第1の平坦面に接合させる第1のマウント工程と、該第1のマウント工程後、前記マウント用支持部を前記第2の平坦面に接合させて、前記インナーリードに対して前記一対の振動腕部を非接触にした状態で前記圧電振動片を支持すると共に、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ電気的に接続する第2のマウント工程と、該第2のマウント工程後、前記圧電振動片及び前記マウント用アダプターを内部に収納するように前記ケースに前記ステムを圧入し、ケース内を封止する圧入工程と、を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、気密端子作製工程、メッキ工程、アダプター作製工程、第1のマウント工程、第2のマウント工程、圧入工程を行うことで、マウント用支持部が形成されて小型化が図られた圧電振動片を有するシリンダパッケージタイプの圧電振動子を得ることができる。
まず、気密端子作製工程により気密端子を作製すると共に、メッキ工程によりステム及びリード端子の外表面に所定の金属膜を形成する。この金属膜によって、圧電振動片のマウントやケースの圧入が可能となる。
また、上記工程と同時或いは前後してアダプター作製工程を行い、段状のマウント用アダプターを作製する。即ち、インナーリードが接合される第1の平坦面と、マウント用支持部が接合される第2の平坦面とが段違いに配置されたマウント用アダプターを作製する。この際、第2の平坦面は、第1の平坦面からインナーリードの直径よりも離れた位置に形成されており、しかも第1の平坦面に対して平行に形成されている。
上述した気密端子の作製とマウント用アダプターの作製とが共に終了した後、気密端子の2本のインナーリードを第1の平坦面に接合させる第1のマウント工程を行う。これにより、各インナーリードはマウント用アダプターに機械的に接合されると共に、電気的に導通した状態となる。
特に、マウント用アダプターは段状に形成されているので、インナーリードの間隔が一対のマウント用支持部の間隔より小さくても、第2の平坦面間の間隔をマウント用支持部の間隔に一致させることができる。つまり、マウント用アダプターは、互いに間隔の異なるインナーリードとマウント用支持部とをマッチングさせるための、変換器的な役割を果たしている。
よって、マウント用アダプターの第2の平坦面に、圧電振動片のマウント用支持部を確実に重ね合わせることができる。そして、第2の平坦面にマウント用支持部を接合する第2のマウント工程を行う。これにより、圧電振動片は、マウント用支持部及びマウント用アダプターを介してインナーリードに機械的に支持されると共に、電気的に接続された状態となる。
しかも、第2の平坦面と第1の平坦面との間は、インナーリードの直径よりも離れているので、第2の平坦面はインナーリードの上端よりも上方に位置している。そのため、インナーリードに対して一対の振動腕部を非接触にした状態でマウントすることができる。
最後に、マウントされた圧電振動片とマウント用アダプターとを内部に収納するように、ケースをステムに圧入し、ケース内を封止する圧入工程を行う。これにより、圧電振動片が気密端子にマウントされた状態でケース内に収納されたシリンダパッケージタイプの圧電振動子を得ることができる。
特に、変換器的な役割を果たすマウント用アダプターを利用して、互いに間隔の異なるインナーリードとマウント用支持部とをマウントすることができる。そのため、気密端子は、アウターリードからインナーリードに亘って、マウント用支持部の間隔に関係なく、一律に近接させた状態(所定距離だけ離間した状態)にすることができる。そのため、充填材を介して電気的な絶縁性を確保できるサイズまで、ステムの外径を小さくすることができる。
このようにステムの外径を小さくしたとしても、マウント用アダプターを利用してインナーリードの間隔を一対の振動腕部の外側に配置されたマウント用支持部の間隔に一致させることができるので、容易且つ確実に圧電振動片をマウントすることができる。しかも、この圧電振動片は、マウント用支持部が形成されているため、基部の長さをできるだけ短くして小型化が図られたものである。
つまり、外径の小さいステムを用いながら、小型化が図られた圧電振動片を容易且つ確実にマウントした、従来にはないシリンダパッケージタイプの圧電振動子とすることができる。また、マウント用支持部だけがマウント用アダプターの第2の平坦面にマウントされるので、圧電振動片の一対の振動腕部及び基部がインナーリードやマウント用アダプターに干渉せず、圧電振動片の振動が妨げられる恐れがない。よって、安定した振動を確保することができ、信頼性の向上化を図ることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、上記本発明の圧電振動子において、前記マウント用アダプターが、金属材料により形成され、2つに分断された状態で前記インナーリードのそれぞれに接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記アダプター作製工程の際、金属材料により前記マウント用アダプターを作製し、前記第1のマウント工程後、前記マウント用アダプターを2本の前記インナーリードの間で切断して2つに分断する切断工程を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、マウント用アダプターを金属材料で作製するので、第1のマウント工程が終了した時点で2本のマウント用支持部は、マウント用アダプターを介して互いに導通した状態となってしまう。
そのため、第1のマウント工程後、マウント用アダプターを2本のインナーリードの間で切断して2つに分断する切断工程を行う。これにより、電気的な繋がりをなくすことができ、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ単独で電気的接続することができる。
特に、マウント用アダプターを金属材料で作製するので、強固且つ導電性に優れたマウント用アダプターとすることができ、信頼性を高めることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、上記本発明の圧電振動子において、前記マウント用アダプターが、前記リード端子と熱膨張率が略等しい金属材料から形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記金属材料として、前記リード端子と熱膨張率が略等しい材料を使用することを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、リード端子と熱膨張率が略等しい金属材料を使用するので、マウント用アダプターとリード端子とを共に略同じ熱膨張率とすることができる。そのため、圧電振動子を製造するにあたり大きな温度変化を伴う処理を適宜行ったとしても、マウント用アダプター及びインナーリードは同じように熱膨張する。従って、両者の間に、熱膨張率の違いによる歪や変形等が生じ難い。そのため、マウント用アダプターとリード端子との接合箇所に過度な応力がかかってしまうことを防止することができ、接合強度の低下を防止することができる。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記アダプター作製工程の際、前記マウント用アダプターの表面に所定の金属層を被膜させる被膜工程を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子の製造方法においては、被膜工程によりマウント用アダプターの表面に所定の導電性膜を被膜させるので、マウント用アダプターの導電性を高めることができると共に、インナーリードをマウントする際に濡れ性を良くすることができる。従って、電気的な導通性能をより向上することができると共に、機械的な接合をより強固にすることができる。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記アダプター作製工程の際、前記切断工程で切断する切断線に沿って、前記マウント用アダプターの板厚を薄肉にする薄肉部形成工程を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子の製造方法においては、薄肉部形成工程を行うことで、マウント用アダプターを切断して2つに分断する切断線に沿って、マウント用アダプターの板厚を予め薄肉にすることができる。よって、切断工程を行う際に、切削量を減らすことができる。特に、切断工程は、インナーリードがマウントされた後に行うので、切断時の振動等がマウント箇所に伝わってしまうが、上述したように切削量を減らすことができるので、伝わってしまう振動等をできるだけ抑えることができる。そのため、接合強度に影響を与え難くすることができ、強度低下を防止することができる。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記薄肉にした領域のうち一定の範囲を除去する除去工程を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子の製造方法においては、除去工程により、板厚を薄肉にした部分のうち一定の範囲を予め除去しておく。これにより、切断工程時の切削量を最少限に抑えることができる。従って、上述した薄肉にしたときの効果をさらに顕著なものにすることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、上記本発明の圧電振動子において、前記マウント用アダプターが、絶縁材材料により形成され、前記インナーリードと前記マウント用支持部とを電気的に接続する導電性膜が表面にパターニングされていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記アダプター作製工程の際、絶縁性材料により前記マウント用アダプターを作製し、前記アダプター作製工程と前記第1のマウント工程との間に、前記マウント用アダプターの表面に前記インナーリードと前記マウント用支持部とを電気的に接続する導電性膜をパターニングする導電性膜形成工程を行うことを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、マウント用アダプターを絶縁性材料(例えば、セラミックスやガラス等)で作製するので、金属材料等に比べて多様の方法で容易に作製し易い。従って、製造効率を向上することができる。また、マウント用アダプターを形作った後、導電性膜形成工程を行って、表面に導電性膜をパターニングする。これにより、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ単独で電気的接続することができる。
このように、導電性膜のパターニングで、一方のインナーリードと一方のマウント用支持部との導通経路と、他方のインナーリードと他方のマウント用支持部との導通経路とを分けることができるので、金属材料で作製する場合とは異なり、2本のインナーリードを一体的に固定するようにマウント用アダプターを作製することができる。従って、圧電振動片をより強固に支持することができ、マウントの信頼性を高めることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、上記本発明の圧電振動子において、前記第1の平坦面には、前記インナーリードを位置決めさせる案内溝がライン状に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記アダプター作製工程の際、前記インナーリードを位置決めさせる案内溝を前記第1の平坦面にライン状に形成する案内溝形成工程を備えていることを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、案内溝形成工程により、第1の平坦面にライン状の案内溝を形成することができる。よって、インナーリードをマウントする際に、該インナーリードが案内溝に案内されて常に同じ位置に位置決めされるので、品質にばらつきがなくなり高品質化を図ることができる。また、案内溝によって、インナーリードと第1の平坦面との接触面積が増えるので、より強固且つ安定にマウントすることができ、信頼性を高めることができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、上記本発明の圧電振動子において、前記マウント用アダプターと前記マウント用支持部とが、導電性のバンプを介して接合されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上記本発明の圧電振動子の製造方法において、前記第2のマウント工程の際、導電性のバンプを介して前記第2の平坦面と前記マウント用支持部とを接合することを特徴とするものである。
この発明に係る圧電振動子及び圧電振動子の製造方法においては、圧電振動片をマウントする際に第2の平坦面に導電性のバンプを形成し、該バンプを利用して圧電振動片をバンプ接続することでマウントを行う。この際、圧電振動片は、バンプによってかさ上げされるので、インナーリードとの間隔がさらに開いた状態となる。従って、一対の振動腕部及び基部が、インナーリードに対して干渉してしまうことをより確実に防止することができる。よって、さらなる信頼性の向上化を図ることができる。
また、本発明の発振器は、上記本発明の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の電子機器は、上記本発明の圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の電波時計は、上記本発明の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とするものである。
この発明に係る発振器、電子機器及び電波時計によれば、小型化及び信頼性が向上した圧電振動片を有しているので、同様に小型化及び信頼性の向上化を図ることができる。
本発明に係る圧電振動子によれば、マウント用支持部が形成されて基部の長さが短くなった圧電振動片を強固且つ安定にマウントすることができ、自身のサイズの小型化を図ることができる。また、安定した振動を確保することができ、信頼性の向上化を図ることができる。
また、本発明に係る圧電振動子の製造方法によれば、上述した圧電振動子を効率良く製造することができる。
また、本発明に係る発振器、電子機器及び電波時計によれば、上述した圧電振動片を有しているので、同様に小型化及び信頼性の向上化を図ることができる。
以下、本発明に係る圧電振動子及び該圧電振動子の製造方法の一実施形態を、図1から図14を参照して説明する。
本実施形態の圧電振動子1は、シリンダパッケージタイプの圧電振動子1であって、図1及び図2に示すように、圧電振動片2と、該圧電振動片2を内部に収納するケース3と、圧電振動片2をケース3内に密閉させる気密端子であるプラグ4と、該プラグ4の後述するインナーリード31aと圧電振動片2とを接合させるためのマウント用アダプター5と、を備えている。
なお、図1においては、図を見易くするために、後述する励振電極16、引き出し電極21、22、マウント電極17、18及び重り金属膜23の図示を省略している。
圧電振動片2は、図3及び図4に示すように、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。
この圧電振動片2は、平行に配置された一対の振動腕部10、11と、該一対の振動腕部10、11の基端側を一体的に固定する基部12と、基端側が基部12に一体的に固定された一対のマウント用支持部13と、一対の振動腕部10、11の外表面上に形成されて一対の振動腕部10、11を振動させる第1の励振電極14と第2の励振電極15とからなる励振電極16と、該両励振電極16に電気的に接続されたマウント電極17、18とを有している。
また、本実施形態の圧電振動片2は、一対の振動腕部10、11の両主面上に、該振動腕部10、11の長手方向Xに沿ってそれぞれ形成された溝部20を備えている。この溝部20は、振動腕部10、11の基端側から略中間付近まで形成されている。
一対のマウント用支持部13は、一対の振動腕部10、11の外側で振動腕部10、11に対して平行に配置された状態で、基端側が基部12に固定されている。また、一対のマウント用支持部13は、先端が一対の振動腕部10、11の先端と同じ方向を向くように形成されており、先端位置が基部12を越えた辺りに位置するように長さ調整されている。
本実施形態の圧電振動片2は、この一対のマウント用支持部13を有しているので、マウント用支持部13を有していない振動片に比べて、基部12の長さL1が短く設計されている。従って、全長L3(振動腕部10、11の長さL1+基部12の長さL2)が短く、小型化が図られた圧電振動片2とされている。また、一対のマウント用支持部13間の距離は、W1とされている。
また、基部12の両側には、基部12の幅寸法を部分的に短縮するように切り欠き部(以下、ノッチ12aと称する)が形成されている。このノッチ12aは、一対の振動腕部10、11から適切な範囲離れるように、一対のマウント用支持部13の基端側が固定されているポイントに隣接して形成されている。このノッチ12aは、一対の振動腕部10、11が振動した際に、振動の垂直成分(厚み方向の成分)に起因する基部12の撓みを抑えて、共振抵抗値のばらつきを低減するものである。このノッチ12aは、必須なものではないが、高性能化を図ることができる点で形成することが好ましい。
第1の励振電極14と第2の励振電極15とからなる励振電極16は、一対の振動腕部10、11を互いに接近又は離間する方向に所定の共振周波数で振動させる電極であり、一対の振動腕部10、11の外表面に、それぞれ電気的に切り離された状態でパターニングされて形成されている。具体的には、図5に示すように、第1の励振電極14が、一方の振動腕部10の溝部20上と、他方の振動腕部11の両側面上とに主に形成され、第2の励振電極15が、一方の振動腕部10の両側面上と他方の振動腕部11の溝部20上とに主に形成されている。
また、第1の励振電極14及び第2の励振電極15は、図3及び図4に示すように、基部12の両主面上において、それぞれ引き出し電極21、22を介してマウント電極17、18に電気的に接続されている。そして圧電振動片2は、このマウント電極17、18を介して電圧が印加されるようになっている。また、このマウント電極17、18は、基部12だけではなく一対のマウント用支持部13の外表面上にも形成されている。
なお、上述した励振電極16、マウント電極17、18及び引き出し電極21、22は、例えば、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)やチタン(Ti)等の導電性膜の被膜により形成されたものである。
また、一対の振動腕部10、11の先端には、自身の振動状態を所定の周波数の範囲内で振動するように調整(周波数調整)を行うための重り金属膜23が被膜されている。なお、この重り金属膜23は、周波数を粗く調整する際に使用される粗調膜23aと、微小に調整する際に使用される微調膜23bとに分かれている。これら粗調膜23a及び微調膜23bを利用して周波数調整を行うことで、一対の振動腕部10、11の周波数をデバイスの公称周波数の範囲内に収めることができる。
ケース3は、図1に示すように、有底円筒状に形成されており、圧電振動片2を内部に収納した状態でプラグ4の後述するステム30の外周に対して圧入されて、嵌合固定されている。なお、このケース3の圧入は、真空雰囲気下で行われており、ケース3内の圧電振動片2を囲む空間が真空に保たれた状態となっている。
プラグ4は、ケース3を密閉させるステム30と、該ステム30を貫通するように平行配置され、ステム30を間に挟んで一端側がマウント用支持部13を介して圧電振動片2をマウント(機械的に接合及び電気的に接続)するインナーリード31aとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリード31bとされた2本のリード端子31と、ステム30の内側に充填されてステム30とリード端子31とを固定させる絶縁性の充填材32とを有している。
ステム30は、金属材料で環状に形成されたものである。また、充填材32の材料としては、例えば、ホウ珪酸ガラスである。また、リード端子31の表面及びステム30の外周には、それぞれ同材料の図示しないメッキが施されている。
2本のリード端子31は、ケース3内に突出している部分がインナーリード31aとなり、ケース3外に突出している部分がアウターリード31bとなっている。また、2本のリード端子31は、中実丸棒とされ、インナーリード31aからアウターリード31bに亘って一律に所定間隔W2だけ離間した状態で平行に配置されている。
マウント用アダプター5は、図1に示すように、インナーリード31aに対して一対の振動腕部13を非接触にした状態で圧電振動片2を機械的に支持すると共に、各インナーリード31aと各マウント用支持部13とをそれぞれ電気的に接続させるアダプターである。
具体的には、図6に示すように、マウント用アダプター5は、インナーリード31aが接合される第1の平坦面40aと、該第1の平坦面40aからインナーリード31aの直径よりも離間した位置で第1の平坦面40aに対して平行に形成され、マウント用支持部13が接合される第2の平坦面42aと、を有するように段状に形成されている。
本実施形態では、断面Z形状に形成されたマウント用アダプター5を例に挙げて説明する。このマウント用アダプター5は、リード端子31と熱膨張率が略等しい金属材料からなる後述するシート材51から作製されたものであり、2つに分断された状態でインナーリード31aのそれぞれに接合されている。つまり、本実施形態のマウント用アダプター5は、左右対称に並んだ状態で配置されている。
マウント用アダプター5について、より詳細に説明する。
このマウント用アダプター5は、下方プレート40と、該下方プレート40の一端側から折曲された側板プレート41と、該側板プレート41の一端側から折曲された上方プレート42と、で略Z状に一体的形成されている。この際、上方プレート42は、下方プレート40に対して平行で、且つ、下方プレート40に対向しないように下方プレート40の外側に延びるように折曲されている。そして、下方プレート40の上面が上記第1の平坦面40aとされ、上方プレート42の上面が上記第2の平坦面42aとされている。また、上述したように、両平坦面40a、42a間の距離Tがインナーリード31aの直径よりも大きくなるように高さ調整されている。
また、左右に並んだ2つのマウント用アダプター5は、互いの上方プレート42の間隔が一対のマウント用支持部13間の距離W1に一致するように調整されている。これにより、第2の平坦面42aにマウント用支持部13を重ね合わせてマウントすることができるようになっている。
しかも、上方プレート42とマウント用支持部13とは、図1及び図2に示すように、導電性のバンプEを介してマウントされている。即ち、バンプEを介して上方プレート42とマウント用支持部13とが機械的に接合されていると同時に、上方プレート42とマウント用支持部13の外表面に形成されたマウント電極17、18とが電気的に接続されている。しかも、圧電振動片2は、バンプEによってかさ上げされており、圧電振動片2とインナーリード31aとの間には所定の隙間(例えば、15μm〜20μmの隙間)が開いた状態となっている。
また、本実施形態のマウント用アダプター5は、図6に示すように、第1の平坦面40aにインナーリード31aを位置決めさせるための案内溝43がライン状に形成されている。この案内溝43は、例えば、V字状に形成されている。これによりインナーリード31aは、この案内溝43に嵌って位置決めされた状態で第1の平坦面40aにマウントされている。また、このように構成されたマウント用アダプター5の外表面には、図示しない所定の金属層が被膜されている。
ここで、プラグ4を構成する主要部品の寸法及び材質の一例について述べる。
リード端子31の直径は例えば約0.12mmであり、リード端子31の母材の材質としては、コバール(FeNiCo合金)が慣用されている。また、リード端子31の外表面及びステム30の外周に被膜させるメッキの材質としては、下地金属膜としてはCuが用いられ、仕上金属膜としては、耐熱ハンダメッキ(錫と鉛の合金で、その重量比が1:9)や、銀(Ag)や錫銅合金(SnCu)や金錫合金(AuSn)等が用いられる。
また、ステム30の外周に被膜された金属膜(メッキ層)を介在させながらケース3の内周に真空中で冷間圧接させることにより、ケース3の内部を真空状態で気密封止できるようになっている。
また、マウント用アダプター5は、例えば、リード端子31と同じ材料であるコバール(FeNiCo合金)や、42アロイ(42Ni−Fe)等のニッケル合金から作製されている。また、マウント用アダプター5の外表面に被膜されている金属膜としては、例えば、Niが使用される。
このように構成された圧電振動子1を作動させる場合には、2本のリード端子31のアウターリード31bに対して、所定の駆動電圧を印加する。これにより、インナーリード31a、マウント用アダプター5、バンプE、マウント電極17、18及び引き出し電極21、22を介して、第1の励振電極14及び第2の励振電極15からなる励振電極16に電流を流すことができ、一対の振動腕部10、11を接近・離間させる方向に所定の周波数で振動させることができる。
そして、この一対の振動腕部10、11の振動を利用して、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源等として利用することができる。
次に、上述した圧電振動子1の製造方法を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。本実施形態の圧電振動子1の製造方法は、圧電振動片2を作製する圧電振動片作製工程と、プラグ4を作製する気密端子作製工程と、メッキ工程と、アダプター作製工程と、第1のマウント工程と、切断工程と、第2のマウント工程と、圧入工程と、を順に行って、圧電振動子1を製造する方法である。これら各工程について、以下に詳細に説明する。
初めに、圧電振動子作製工程を行って図3に示す圧電振動片2を作製する(S10)。具体的には、まず水晶のランバート原石を所定の角度でスライスして一定の厚みのウエハとする。続いて、このウエハをラッピングして粗加工した後、加工変質層をエッチングで取り除き、その後ポリッシュ等の鏡面研磨加工を行って、所定の厚みのウエハとする。続いて、ウエハに洗浄等の適切な処理を施した後、該ウエハをフォトリソグラフィ技術によって圧電振動片2の外形形状でパターニングすると共に、金属膜の成膜及びパターニングを行って、励振電極16、引き出し電極21、22、マウント電極17、18、重り金属膜23を形成する。これにより、圧電振動片2を作製することができる。
また、圧電振動片2を作製した後、共振周波数の粗調を行っておく。これは、重り金属膜23の粗調膜23aにレーザ光を照射して一部を蒸発させ、重量を変化させることで行う。なお、共振周波数をより高精度に調整する微調に関しては、マウントされた後に行う。これについては、後に説明する。
次に、上述した圧電振動片作製工程と同じタイミング、或いは前後のタイミングで、プラグ4を作製する気密端子作製工程を行う(S20)。具体的には、まず、ステム作製工程によりステム30を作製する(S21)。即ち、鉄ニッケルコバルト合金や鉄ニッケル合金等の導電性を有する板部材をランス加工した後、複数回の深絞り加工を行って有底の筒部材を形成する。そして、筒部材の底面に開口を形成すると共に、外形抜きを行って筒部材を板部材から切り離すことで、ステム30を作製する。
次いで、ステム30内に、リード端子31及び充填材32をそれぞれセットするセット工程を行う(S22)。まず、作製したステム30を、図示しない専用の治具にセットした後、予めリング状に焼結された充填材32をステム30の内部にセットすると共に、充填材32を貫通するようにリード端子31をセットする。
このセット工程により、ステム30とリード端子31と充填材32とを組み合わせた後、治具を加熱炉内に入れて1000℃前後の温度雰囲気で充填材32の焼成を行う(S23)。これにより、充填材32とリード端子31との間、充填材32とステム30との間が完全に封着されて、気密に耐えられる構造となる。そして、治具から取り出すことで、インナーリード31aからアウターリード31bに亘って、2本のリード端子31が一律に所定距離W2だけ離間したプラグ4を得ることができる。この時点で、気密端子作製工程が終了する。
次に、リード端子31の外表面及びステム30の外周に同一材料の金属膜を湿式メッキ法で被膜させるメッキ工程を行う(S24)。そのための前処理として、リード端子31の外表面及びステム30の外周を洗浄すると共に、アルカリ溶液で脱脂した後、塩酸及び硫酸の溶液にて酸洗浄を行う。この前処理が終了した後、リード端子31の外表面及びステム30の外周面に下地金属膜を形成する。例えば、Cuメッキ或いはNiメッキを略2μm〜5μmの膜厚で被膜させる。続いて、下地金属膜上に仕上金属膜を形成する。例えば錫や銀等の単一材料の他、耐熱メッキや、錫銅合金、錫ビス膜合金、錫アンチモン合金等を、略8μm〜15μmの膜厚で被膜させる。
このように、下地金属膜及び仕上金属膜からなる金属膜を被膜させることで、インナーリード31aとマウント用アダプター5との接続を可能にすることができる。また、マウント用アダプター5との接続だけでなく、ステム30の外周に被膜された金属膜が柔らかく弾性変形する特性を有しているので、ステム30とケース3との冷間圧接を可能にすることができ、気密接合を行うことができる。
続いて、金属膜の安定化を図るため、真空雰囲気の炉中でアニーリングを行う(S25)。例えば、170℃の温度で1時間の加熱を行う。これにより、下地金属膜の材料と仕上金属膜の材料との界面に形成される金属間化合物の組成を調整して、ウイスカの発生を抑制することができる。このアニーリングが終了した時点で第1のマウント工程を行うことができる。なお、金属膜を被膜する際に、湿式メッキ法で行った場合を例にしたが、この場合に限られず、例えば、蒸着法や化学気相法等で行っても構わない。
次に、上述した圧電振動片作製工程及び気密端子作製工程と同じタイミング、或いは前後のタイミングでアダプター作製工程を行って、2つのマウント用アダプター5が連結した状態の連結アダプター50を作製する。
先にこの連結アダプター50について簡単に説明する。連結アダプター50は、図8に示すように、下方プレート40と、該下方プレート40の両端から同じ方向に折曲された側板プレート41と、下方プレート40に対して平行で且つ下方プレート40の外側に延びるように側板プレート41の一端側から折曲された上方プレート42と、で一体的に構成されている。つまり、この連結アダプター50は、断面Z状のマウント用アダプター5が左右対称に2つ並んだ状態で連結されたように作製されている。
また、下方プレート40の中間部分44は、他の部分よりも板厚が薄くなった薄肉部とされている。この中間部分44は、後に行う切断工程によって切断される領域である。しかも、薄肉となった中間部分44は、一定の範囲が既に除去された状態となっている。また、第1の平坦面40aには、この中間部分44を間に挟んだ両側において、V字状の案内溝43がライン状に形成されている。
次に、このように構成された連結アダプター50を作製するアダプター作製工程について説明する。本実施形態では、1枚のシート材51をプレス加工することにより連結アダプター50を一度に複数作製する場合を例に挙げて説明する。
まず、図9に示すように、リード端子31と熱膨張率が略等しい金属材料からなるシート材51を準備する(S30)。このシート材51は、例えば、長尺なフープ材である。なお、図9から図11に図示する点線枠Sは、プレス加工によって1つの連結アダプター50となる領域を示している。
シート材51を準備した後、最初にインナーリード31aを位置決めさせるための案内溝43を下方プレート40の第1の平坦面40aとなる領域に形成する案内溝形成工程と、後に行う切断工程で連結アダプター50を切断して2つのマウント用アダプター5とする切断線に沿って、シート材51の板厚を他の部分よりも薄肉にする薄肉部形成工程と、を行う(S31)。これら両工程は、別々に行っても構わないが、シート材51をプレス加工することで、両工程を同時に行うことができる。これにより、図10に示すように、シート材51に案内溝43及び薄肉となった中間部分44を形成することができる。
次に、薄肉にした領域のうち一定の範囲を予め除去する除去工程を引き続き行う(S33)。つまり、薄肉となった中間部分44を全部残すのではなく、この後に作製される連結アダプター50が分断されない程度に一定の範囲を除去しておく。具体的には、図10に示すように、薄肉となった中間部分44に開口部52を形成することで一定の範囲を除去する。
そして、この開口部52を形成した後、シート材51の外表面に所定の金属層をメッキ等により被膜させる被膜工程を行う(S34)。この際、少なくとも、案内溝43が形成された片面に金属層を形成すれば良い。
その後、シート材51をプレス加工しながら図10に示す点線枠Sに沿ってシート材51を打ち抜くプレス工程を行う(S35)。これにより、図8に示す連結アダプター50を作製することができる。
次に、プラグ4の作製と連結アダプター50の作製とが共に終了した後、プラグ4の2本のインナーリード31aを下方プレート40の第1の平坦面40aに接合させる第1のマウント工程を行う(S40)。具体的には、図12に示すように、インナーリード31aを下方プレート40の第1の平坦面40aに重ね合わせた後、インナーリード31aの外表面に形成された金属膜を溶融させ、半田接続する。これにより、インナーリード31aと連結アダプター50とがマウント、即ち、機械的に接合されると共に電気的に接続された状態となる。
特に、第1の平坦面40aには案内溝43が形成されているので、インナーリード31aを重ね合わせる際に、該インナーリード31aが案内溝43に案内されて常に決まった位置に位置決めされる。よって、品質にばらつきがなくなり高品質化を図ることができる。また、案内溝43によって、インナーリード31aと下方プレート40との接触面積が増えるので、強固且つ安定にマウントすることができる。
また、連結アダプター50には金属層が被膜されているので、導電性が高まっていると共に、濡れ性が優れた状態となっている。従って、インナーリード31aと連結アダプター50との電気的な導通性能を向上することができると共に、機械的な接合をより強固にすることができる。
なお、この時点においては、2本のインナーリード31aは、連結アダプター50を介して一体的に固定されたうえ、電気的に導通した状態となっている。そこで、この工程が終了した後、連結アダプター50を2本のインナーリード31a間で切断して2つに分断する切断工程を行う(S41)。これにより、薄肉となった中間部分44が切断され、図13に示すように、連結アダプター50から各インナーリード31aに接合された断面Z状のマウント用アダプター5を得ることができる。また、各インナーリード31aは、電気的に切り離された状態となる。従って、各インナーリード31aと、各マウント用支持部13とをそれぞれ単独で電気的接続することができる。
また、上述した薄肉部形成工程及び除去工程によって、切断箇所でもある中間部分44が薄肉になっているだけでなく、開口部52によって一定の範囲が既に除去されている。そのため、切断工程を容易にすることができる。特に、この切断工程は、インナーリード31aがマウントされた後に行うので、切断時の振動等がマウント箇所に伝わってしまうが、切断工程が容易になるので伝わってしまう振動等をできるだけ抑えることができる。そのため、インナーリード31aとマウント用アダプター5との接合強度に影響を与え難くすることができ、強度低下を抑えることができる。
また、切断工程によって、各インナーリード31aには断面Z状のマウント用アダプター5が接合された形となるので、インナーリード31aの間隔(距離W2)が一定のマウント用支持部13の間隔(距離W1)よりも小さくても、マウント用アダプター5の上方プレート42間の間隔W1をマウント用支持部13の間隔に一致させることができる。つまり、マウント用アダプター5は、互いに間隔の異なるインナーリード31aとマウント用支持部13とのをマッチングさせるための、変換器的な役割を果たしている。
よって、マウント用アダプター5の上方プレート42の第2の平坦面42aに、圧電振動片2のマウント用支持部13を確実に重ね合わせることができる。
ここで、本実施形態では、次に行う第2のマウント工程のために、連結アダプター50の上方プレート42の第2の平坦面42aに図14に示すように金等の導電性のバンプEを形成しておく(S42)。そして、バンプEを形成した後、第2の平坦面42aにマウント用支持部13を接合する第2のマウント工程を行う(S43)。
具体的には、バンプEを加熱しながら、該バンプEを間に挟んだ状態でマウント用アダプター5とマウント用支持部13とを所定の圧力で重ね合わせる。これにより、バンプEを介してマウント用アダプター5とマウント用支持部13とを接続することができる。その結果、圧電振動片2をマウントすることができる。即ち、マウント用支持部13及びマウント用アダプター5を介して圧電振動片2を機械的に支持することができると共に、インナーリード31aに対して圧電振動片2のマウント電極17、18を電気的に接続することができる。
特に、断面Z状に形成されたマウント用アダプター5の下方プレート40にインナーリード31aをマウントし、下方プレート40に対して段違いに配置された上方プレート42にマウント用支持部13をマウントしているので、インナーリード31aに対して圧電振動片2を非接触状態にすることができる。しかも、本実施形態では、さらにバンプEを介して圧電振動片2をマウントしているので、該バンプEによって若干かさ上げされている。これらの結果、図2に示すように、圧電振動片2はインナーリード31aに対して所定の隙間を空けた状態でマウントされる。
なお、バンプ接続する際に、加熱・加圧を行ってマウントしたが、超音波を利用してバンプ接続を行っても構わない。
次に、圧入工程を行う前に、上述したマウントによる歪みをなくすために、所定の温度でベーキングを行う(S44)。続いて、圧電振動片2の周波数調整(微調)を行う(S45)。この周波数調整について、具体的に説明すると、全体を真空チャンバーに入れた状態で、アウターリード31b間に電圧を印加して圧電振動片2を振動させる。そして、周波数を計測しながら、レーザにより重り金属膜23の微調膜23bを蒸発させることで、周波数の調整を行う。なお、周波数計測を行うには、アウターリード31bに図示しないプローブの先端を押し付けることで、計測を正確に行うことができる。この周波数調整を行うことで、予め決められた周波数の範囲内に圧電振動片2の周波数を調整することができる。
なお、上記微調及び先に行った粗調の際に、レーザの照射により重り金属膜23を蒸発させることで、周波数調整を行ったが、レーザではなくアルゴンイオンを利用しても構わない。この場合には、アルゴンイオンの照射によりスパッタリングを行い、重り金属膜23を除去することで周波数調整を行う。
最後に、プラグ4によってマウントされた圧電振動片2とマウント用アダプター5とを内部に収納するようにケース3をステム30に圧入し、ケース3内を封止する圧入工程を行う(S46)。具体的に説明すると、真空中で所定の荷重を加えながらケース3をプラグ4のステム30の外周に圧入する。すると、ステム30の外周に形成された金属膜が弾性変形するので、冷間圧接により気密封止することができる。これにより、ケース3内に圧電振動片2を密閉して真空封止することができる。
なお、この工程を行う前に、圧電振動片2、マウント用アダプター5、ケース3及びプラグ4を十分に加熱して、表面吸着水分等を脱離させておく。
そして、ケース3の固定が終了した後、スクリーニングを行う(S47)。このスクリーニングは、周波数や共振抵抗値の安定化を図ると共に、ケース3を圧入した嵌合部に圧縮応力に起因する金属ウイスカが発生してしまうことを抑制するために行うものである。スクリーニング終了後、内部の電気特性検査を行う(S48)。即ち、圧電振動片2の共振周波数、共振抵抗値、ドライブレベル特性(共振周波数及び共振抵抗値の励振電力依存性)等を測定してチェックする。また、絶縁抵抗特性等を併せてチェックする。そして、最後に圧電振動子1の外観検査を行って、寸法や品質等を最終的にチェックする。この結果、図1及び図2に示す圧電振動子1を製造することができる。
特に、本実施形態の圧電振動子1は、変換器的な役割を果たすマウント用アダプター5を利用して、互いの間隔の異なるインナーリード31aとマウント用支持部13とをマウントすることができる。そのため、プラグ4は、アウターリード31bからインナーリード31aに亘って、マウント用支持部13の間隔に関係なく一律に近接させた状態(所定距離W2だけ離間した状態)にすることができる。そのため、充填材32を介して電気的な絶縁性を確保できるサイズまで、ステム30の外径を小さくすることができる。
このようにステム30の外径を小さくしたとしても、マウント用アダプター5を利用してインナーリード31aの間隔を一対の振動腕部10、11の外側に配置されたマウント用支持部13の間隔に一致させることができるので、容易且つ確実に圧電振動片2をマウントすることができる。しかも、この圧電振動片2は、マウント用支持部13が形成されているため、基部12の長さをできるだけ短くして小型化が図られたものである。
つまり、外径の小さいステム30を用いながら、小型化が図られた圧電振動片2を容易且つ確実にマウントした、従来にはないシリンダパッケージタイプの圧電振動子1とすることができる。
また、圧電振動片2は、インナーリード31aとの間に所定の隙間が確保されている。そのため、一対の振動腕部10、11及び基部12がインナーリード31aやマウント用アダプター5に干渉することがないので、振動が妨げられることがない。よって、安定した振動を確保することができ、信頼性の向上化を図ることができる。
また、マウント用アダプター5は段状に形成されているので、マウントされた圧電振動片2はインナーリード31aに近接している。つまり、マウント用アダプター5を使用しても、圧電振動片2の位置がケース3の中心から大きくずれないようになっている。従って、ケース3内に収納された圧電振動片2のバランスが良いだけでなく、ケース3に対して圧電振動片2が接近しすぎることがなく十分な隙間を確保することができる。よって、落下等による衝撃が加わったとしても、圧電振動片2がケース3に干渉してしまうことを防止することができる。
また、マウント用アダプター5は、リード端子31と熱膨張率が略等しいシート材51から作製されているので、両者の熱膨張率が略等しい。そのため、圧電振動片2を製造するにあたって、大きな温度変化を伴う処理(例えば、ベーキング等)を行ったとしても、マウント用アダプター5及びリード端子31は同じように熱膨張する。従って、両者の間に、熱膨張率の違いによる歪や変形等が生じ難い。そのため、マウント用アダプター5とリード端子31との接合箇所に過度な応力がかかってしまうことを防止することができる。この点においても、接合強度の低下を防止することができ、高品質化を図ることができる。
次に、本発明に係る発振器の一実施形態について、図15を参照しながら説明する。
本実施形態の発振器60は、図15に示すように、圧電振動子1を、集積回路61に電気的に接続された発振子として構成したものである。この発振器60は、コンデンサ等の電子部品62が実装された基板63を備えている。基板63には、発振器用の上記集積回路61が実装されており、この集積回路61の近傍に、圧電振動子1の圧電振動片2が実装されている。これら電子部品62、集積回路61及び圧電振動子1は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器60において、圧電振動子1に電圧を印加すると、該圧電振動子1内の圧電振動片2が振動する。この振動は、圧電振動片2が有する圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路61に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路61によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路61の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
上述したように、本実施形態の発振器60によれば、小型化及び信頼性が向上した圧電振動子1を備えているので、発振器60自体の小型化及び信頼性の向上化を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定した高精度な周波数信号を得ることができる。
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図16を参照して説明する。なお電子機器として、上述した圧電振動子1を有する携帯情報機器70を例にして説明する。
始めに本実施形態の携帯情報機器70は、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカ及びマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化及び軽量化されている。
次に、本実施形態の携帯情報機器70の構成について説明する。この携帯情報機器70は、図16に示すように、圧電振動子1と、電力を供給するための電源部71とを備えている。電源部71は、例えば、リチウム二次電池からなっている。この電源部71には、各種制御を行う制御部72と、時刻等のカウントを行う計時部73と、外部との通信を行う通信部74と、各種情報を表示する表示部75と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部76とが並列に接続されている。そして、電源部71によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部72は、各機能部を制御して音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部72は、予めプログラムが書き込まれたROMと、該ROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、該CPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部83は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると圧電振動片22が振動し、該振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部82と信号の送受信が行われ、表示部75に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部84は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部77、音声処理部78、切替部79、増幅部80、音声入出力部81、電話番号入力部82、着信音発生部83及び呼制御メモリ部84を備えている。
無線部77は、音声データ等の各種データを、アンテナ85を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部78は、無線部77又は増幅部80から入力された音声信号を符号化及び複号化する。増幅部80は、音声処理部78又は音声入出力部81から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部81は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部83は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部79は、着信時に限って、音声処理部78に接続されている増幅部80を着信音発生部83に切り替えることによって、着信音発生部83において生成された着信音が増幅部80を介して音声入出力部81に出力される。
なお、呼制御メモリ部84は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部82は、例えば、0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部76は、電源部81によって制御部82等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部82に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部84を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部76から電圧降下の通知を受けた制御部82は、無線部77、音声処理部78、切替部79及び着信音発生部83の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部77の動作停止は、必須となる。更に、表示部75に、通信部84が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
即ち、電圧検出部76と制御部82とによって、通信部84の動作を禁止し、その旨を表示部75に表示することができる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部75の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。
なお、通信部84の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部86を備えることで、通信部84の機能をより確実に停止することができる。
上述したように、本実施形態の携帯情報機器70によれば、小型化及び信頼性が向上した圧電振動子1を備えているので、携帯情報機器70自体の小型化及び信頼性の向上化を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定した高精度な時計情報を表示することができる。
次に、本発明に係る電波時計の一実施形態について、図17を参照して説明する。
本実施形態の電波時計90は、図17に示すように、フィルタ部91に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
以下、電波時計90の機能的構成について詳細に説明する。
アンテナ92は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ93によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部91によって濾波、同調される。
本実施形態における圧電振動子1は、上記搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部98、99をそれぞれ備えている。
更に、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路94により検波復調される。続いて、波形整形回路95を介してタイムコードが取り出され、CPU96でカウントされる。CPU96では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC97に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部98、99は、上述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
なお、上述の説明は、日本国内の例で示したが、長波の標準電波の周波数は、海外では異なっている。例えば、ドイツでは77.5KHzの標準電波が用いられている。従って、海外でも対応可能な電波時計90を携帯機器に組み込む場合には、さらに日本の場合とは異なる周波数の圧電振動子1を必要とする。
上述したように、本実施形態の電波時計90によれば、小型化及び信頼性が向上した圧電振動子1を備えているので、電波時計90自体の小型化及び信頼性の向上化を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定して高精度に時刻をカウントすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、一対の振動腕部10、11に溝部20が形成された溝付きタイプの圧電振動片2を備えた圧電振動子1を例に挙げて説明したが、このタイプの圧電振動片2に限定されるものではない。例えば、溝部20が形成されていない圧電振動片であっても構わないし、一対に振動腕部10、11の先端側が若干大きく形成されたハンマーヘッドタイプの圧電振動片であっても構わない。
また、上記実施形態では、マウント用アダプター5とマウント用支持部13とをバンプEを介して接続したが、バンプ接続ではなく、マウント用アダプター5の外表面に被膜させた金属層を利用して、該マウント用アダプター5とマウント用支持部13とを直接マウントしても構わない。例えば、マウント用アダプター5の表面に被覆した金属層を、加熱した窒素等により溶融させることでマウント用支持部13に直接マウントすることができる。このような金属層としては、上述したNi層の他、金錫合金や錫銅合金等が用いられる。或いは、導電性接着剤を用いることで、マウント用アダプター5とマウント用支持部13とを接続することができる。
また、上記実施形態では、第1の平坦面40aにV字状の案内溝43をライン状に形成したが、V字状に限られるものではない。例えば、U字状に形成しても構わない。いずれにしても、インナーリード31aを重ね合わせた時に、該インナーリード31aが案内されたうえ嵌り込んで位置決めがされるような形状であればどのような断面形状で案内溝43を形成しても構わない。なお、この案内溝43は必須なものではなく、形成しなくても構わない。但し、インナーリード31aを確実に位置決めした状態でマウントできるので、案内溝43を形成することが好ましい。
さらにまた、上記実施形態では、圧電振動片2のマウント用支持部13が振動片の長さ方向の中心線に対して対称形の場合を示したが、これにとらわれることなく、非対称であっても良い。例えば、マウント用支持部13の長さが左右で異なっても差し支えない。この場合には、非対称なマウント用支持部13の形状に対応するように、マウント用アダプター5の上方プレート42の軸方向の長さをマウント用支持部13の長さに対応するように適宜変更すれば良い。
また、上記実施形態では、マウント用アダプター5を断面Z形状としたが、この形状に限定されるものではない。インナーリード31aが接合される第1の平坦面40aと、マウント用支持部13が接合される第2の平坦面42aとが段違いに配置されるように段状に形成されていれば構わない。
例えば、図18及び図19に示すように、断面L型に作製したマウント用アダプター100でも構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。更には、図20及び図21に示すようなマウント用アダプター110であっても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、マウント用アダプター5を作製するにあたり、シート材51をプレス加工することで作製したが、プレス加工に限定されるものではなく、マウント用アダプターの形状に合わせて適宜変更して構わない。例えば、厚みのある金属板を切削加工やエッチング加工することで、作製しても構わない。
更に、上記実施形態では、マウント用アダプター5を金属材料で作製したが、金属材料ではなく、絶縁性材料、例えば、セラミックやガラス等で作製しても構わない。この場合には、金属材料の場合に比べて多様の方法(型等を利用する等)で作製し易い。従って、製造効率を向上することができる。なお、図22に示すように、絶縁性材料を利用してマウント用アダプター120を作製した場合には、表面に導電性膜121をパターニングすれば良い。
特に、絶縁性材料で作製する場合には、金属材料で作製する場合と異なり、図23に示すように、2本のインナーリード31aを一体的に固定するようにマウント用アダプター130を作製しても構わない。この場合には、導電性膜131を形成する導電性膜形成工程の際に、各インナーリード31aと各マウント用支持部13とをそれぞれ単独で電気的接続させるようにパターニングすれば良い。つまり、一方のインナーリード31aと一方のマウント用支持部13との導通経路と、他方のインナーリード31aと他方のマウント用支持部13との導通経路とが、電気的に分かれるようにパターニングすれば良い。この場合のマウント用アダプター130であっても、同様の作用効果を奏することができる。それに加え、2本のインナーリード31aを一体的に固定できるので、圧電振動片2をより強固且つ安定に支持することができ、マウントの信頼性を高めることができる。
本発明に係る圧電振動子の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示す圧電振動子を切断線A−A線に沿って切断した断面図である。 図1に示す圧電振動子が有する圧電振動片を上面から見た図である。 図1に示す圧電振動子が有する圧電振動片を下面から見た図である。 図3に示す断面矢視B−B図である。 図1に示す圧電振動子が有するマウント用アダプターの斜視図である。 図1に示す圧電振動子を製造する際の流れを示すフローチャートである。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、シート材から作製される連結アダプターの斜視図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、連結アダプターの元となるシート材の斜視図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図9に示すシート材の上面に案内溝を形成すると共に、薄肉部分を形成した状態を示す図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図10に示す状態の後、開口部を形成して薄肉部分を一定の範囲だけ除去した状態を示す図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図8に示す連結アダプターとインナーリードとをマウントした状態を示す斜視図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図12に示す状態の後、連結アダプターを2つに分断して、各インナーリードに接合された2つのマウント用アダプターを作製した状態を示す斜視図である。 図7に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図13に示す状態の後、各マウント用アダプターの第2の平坦面にバンプを形成した状態を示す斜視図である。 本発明に係る発振器の一実施形態を示す構成図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示す構成図である。 本発明に係る電波時計の一実施形態を示す構成図である。 本発明に係る圧電振動子を構成するマウント用アダプターの変形例を示す斜視図である。 図18に示すマウント用アダプターにより圧電振動片がマウントされている状態を示す圧電振動子の断面図である。 本発明に係る圧電振動子を構成するマウント用アダプターの他の変形例を示す斜視図である。 図20に示すマウント用アダプターにより圧電振動片がマウントされている状態を示す圧電振動子の断面図である。 本発明に係る圧電振動子を構成するマウント用アダプターの別の変形例を示す斜視図である。 本発明に係る圧電振動子を構成するマウント用アダプターの更に別の変形例を示す斜視図である。 従来の気密端子の一例を示す斜視図である。
符号の説明
E バンプ
1 圧電振動子
2 圧電振動片
3 ケース
4 プラグ(気密端子)
5、100、110、120、130 マウント用アダプター
10、11 一対の振動腕部
12 基部
13 マウント用支持部
30 ステム
31 リード端子
31a インナーリード
31b アウターリード
32 充填材
40 マウント用アダプターの下方プレート
40a 下方プレートの上面(第1の平坦面)
41 マウント用アダプターの側板プレート
42 マウント用アダプターの上方プレート
42a 上方プレートの上面(第2の平坦面)
43 案内溝
50 連結アダプター
51 シート材
70 発振器
80 携帯情報機器(電子機器)
90 電波時計
121、131 導電性膜

Claims (18)

  1. 平行に配置された一対の振動腕部と、該一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、一対の振動腕部の外側で該一対の振動腕部に対して平行に配置され、基端側が基部に固定された一対のマウント用支持部と、を有し所定の電圧が印加されたときに振動する圧電振動片と、
    環状に形成されたステムと、該ステムを貫通するように平行配置され、ステムを間に挟んで一端側がインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされた2本のリード端子と、ステムとリード端子とを固定させる絶縁性の充填材と、を有する気密端子と、
    前記インナーリードが接合される第1の平坦面と、該第1の平坦面からインナーリードの直径よりも離間した位置で第1の平坦面に対して平行に形成され、前記マウント用支持部が接合される第2の平坦面と、を有するように段状に形成され、インナーリードに対して前記一対の振動腕部を非接触にした状態で前記圧電振動片を支持すると共に、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ電気的に接続させるマウント用アダプターと、
    前記圧電振動片及び前記マウント用アダプターを内部に収納した状態で前記ステムに固定されるケースと、を備えていることを特徴とする圧電振動子。
  2. 請求項1に記載の圧電振動子において、
    前記マウント用アダプターは、金属材料により形成され、2つに分断された状態で前記インナーリードのそれぞれに接合されていることを特徴とする圧電振動子。
  3. 請求項2に記載の圧電振動子において、
    前記マウント用アダプターは、前記リード端子と熱膨張率が略等しい金属材料から形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  4. 請求項1に記載の圧電振動子において、
    前記マウント用アダプターは、絶縁材材料により形成され、前記インナーリードと前記マウント用支持部とを電気的に接続する導電性膜が表面にパターニングされていることを特徴とする圧電振動子。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電振動子において、
    前記第1の平坦面には、前記インナーリードを位置決めさせる案内溝がライン状に形成されていることを特徴とする圧電振動子。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電振動子において、
    前記マウント用アダプターと前記マウント用支持部とは、導電性のバンプを介して接合されていることを特徴とする圧電振動子。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする発振器。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
  10. 平行に配置された一対の振動腕部と、該一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、一対の振動腕部の外側で該一対の振動腕部に対して平行に配置され、基端側が基部に固定された一対のマウント用支持部と、を有し所定の電圧が印加されたときに振動する圧電振動片がケース内に封止されたシリンダパッケージタイプの圧電振動子を製造する方法であって、
    環状に形成されたステムと、該ステムを貫通するように平行配置され、ステムを間に挟んで一端側がインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされた2本のリード端子と、ステムとリード端子とを固定させる絶縁性の充填材と、を有する気密端子を作製する気密端子作製工程と、
    前記ステム及び前記リード端子の外表面に所定の金属膜をメッキするメッキ工程と、
    前記インナーリードが接合される第1の平坦面と、該第1の平坦面からインナーリードの直径よりも離間した位置で第1の平坦面に対して平行に形成され、前記マウント用支持部が接合される第2の平坦面と、を有する段状のマウント用アダプターを作製するアダプター作製工程と、
    前記メッキ工程及び前記アダプター作製工程後、前記インナーリードを前記第1の平坦面に接合させる第1のマウント工程と、
    該第1のマウント工程後、前記マウント用支持部を前記第2の平坦面に接合させて、前記インナーリードに対して前記一対の振動腕部を非接触にした状態で前記圧電振動片を支持すると共に、各インナーリードと各マウント用支持部とをそれぞれ電気的に接続する第2のマウント工程と、
    該第2のマウント工程後、前記圧電振動片及び前記マウント用アダプターを内部に収納するように前記ケースに前記ステムを圧入し、ケース内を封止する圧入工程と、を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  11. 請求項10に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記アダプター作製工程の際、金属材料により前記マウント用アダプターを作製し、
    前記第1のマウント工程後、前記マウント用アダプターを2本の前記インナーリードの間で切断して2つに分断する切断工程を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  12. 請求項11に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記金属材料として、前記リード端子と熱膨張率が略等しい材料を使用することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  13. 請求項11又は12に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記アダプター作製工程の際、前記マウント用アダプターの表面に所定の金属層を被膜させる被膜工程を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記アダプター作製工程の際、前記切断工程で切断する切断線に沿って、前記マウント用アダプターの板厚を薄肉にする薄肉部形成工程を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  15. 請求項14に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記薄肉にした領域のうち一定の範囲を除去する除去工程を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  16. 請求項10に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記アダプター作製工程の際、絶縁性材料により前記マウント用アダプターを作製し、
    前記アダプター作製工程と前記第1のマウント工程との間に、前記マウント用アダプターの表面に前記インナーリードと前記マウント用支持部とを電気的に接続する導電性膜をパターニングする導電性膜形成工程を行うことを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  17. 請求項10から16のいずれか1項に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記アダプター作製工程の際、前記インナーリードを位置決めさせる案内溝を前記第1の平坦面にライン状に形成する案内溝形成工程を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
  18. 請求項10から17のいずれか1項に記載の圧電振動子の製造方法において、
    前記第2のマウント工程の際、導電性のバンプを介して前記第2の平坦面と前記マウント用支持部とを接合することを特徴とする圧電振動子の製造方法。
JP2007183320A 2007-07-12 2007-07-12 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 Expired - Fee Related JP4937020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007183320A JP4937020B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007183320A JP4937020B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009021853A JP2009021853A (ja) 2009-01-29
JP4937020B2 true JP4937020B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40361078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007183320A Expired - Fee Related JP4937020B2 (ja) 2007-07-12 2007-07-12 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4937020B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5585240B2 (ja) * 2010-06-25 2014-09-10 セイコーエプソン株式会社 振動片及び振動デバイス
JP5751359B2 (ja) * 2014-02-06 2015-07-22 セイコーエプソン株式会社 振動子、発振器、ジャイロ及び電子機器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5289966A (en) * 1976-01-23 1977-07-28 Mitsui Mining & Smelting Co Signal holding device
JPS56737A (en) * 1979-06-15 1981-01-07 Seiko Epson Corp Tuning fork type crystal oscillator
JPS5761315A (en) * 1980-09-30 1982-04-13 Seiko Epson Corp Composite oscillation quartz oscillator
JPS5864128A (ja) * 1981-10-15 1983-04-16 Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk アルコ−ル含水ゲル組成物
JPH03187510A (ja) * 1989-12-15 1991-08-15 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電振動子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009021853A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5184142B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法
JP5185650B2 (ja) 圧電振動片の製造方法及びウエハ
JP5237976B2 (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器及び電波時計
JP5128262B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法
JP5479931B2 (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
JP5385037B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法
JP2012199735A (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、該圧電振動子を有する発振器、電子機器及び電波時計
JP2009206759A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法
JP5155685B2 (ja) 圧電振動片の製造方法
US8214982B2 (en) Method of fabricating piezoelectric vibrating pieces
JP5421690B2 (ja) パッケージの製造方法
WO2010097901A1 (ja) 陽極接合方法、パッケージの製造方法、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP4990689B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP4937020B2 (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP5200257B2 (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2014179902A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP4865746B2 (ja) 気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
WO2010097900A1 (ja) パッケージの製造方法、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
JP4959302B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
JP2011166617A (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
JP6341966B2 (ja) 圧電振動片および圧電振動子
JP2009206592A (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器、電波時計および圧電振動子の製造方法
JP4902321B2 (ja) 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2009182555A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計並びに圧電振動片の製造方法
JP2009206147A (ja) 気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4937020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees