JP2009206147A - 気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 - Google Patents

気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みを均一にでき、また、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計を提供する。
【解決手段】 環状に形成された金属リング30と、金属リングを貫通するように平行配置され、金属リングを介して一端側が圧電振動片と接続されるインナーリード31aとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリード31bとされる一対のリード端子31,31と、金属リングとリード端子とを固定する絶縁材32と、を有する気密端子4において、アウターリードの端部近傍に、一対のリード端子を固着する熱硬化樹脂塊33が設けられている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計に関するものである。
近年、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源などとして水晶などを利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子は、様々なものが提供されているが、その一つとして、一対のリード端子と、該リード端子を固定する絶縁材が充填された金属リングと、で構成される気密端子と、リード端子と電気的に接続される音叉型の圧電振動片と、を有する圧電振動子が知られている。
ここで、音叉型の圧電振動片を有する圧電振動子は、各種の電子機器などに搭載されるが、これら電子機器などは年々小型化が進んでいる。そのため、圧電振動子に関しても、さらなる小型化が求められている。よって、必然的に圧電振動子を構成する各部材を小型化することが求められている。
圧電振動子の気密端子においては、小型化が進むにつれてリード端子の外径が細くなっている。リード端子が細くなると、気密端子の製造過程において実施されるメッキ工程において、ある気密端子の一対のリード端子の間に別の気密端子のリード端子が侵入することなどにより、リード端子(アウターリード)に曲がりや捩れが発生する虞があった。リード端子に曲がりや捩れが生じると、リード端子(インナーリード)と圧電振動片とを電気的に接合する際に、リード端子が圧電振動片に対して浮いてしまい、接合不良が発生する問題があった。
このようなリード端子の曲がり不良や接合不良を解消するために、リード端子(棒状電極端子)を備えた気密端子の製造方法において、2本の棒状電極端子を導電材で互いに固着短絡した気密端子を用い、バレル内部にて棒状電極端子同士が絡まることで生じるメッキ不良や棒状電極の曲がり発生(不良)の発生率の低減を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、リード端子を備えた気密端子の別の製造方法では、2本の棒状電極端子の下側の端部若しくはその近傍に、両端氏を互いに接続するように紫外線硬化性樹脂を付着させ、両端子を紫外線硬化樹脂塊で連結された気密端子を作製し、その後、バレルメッキ法で気密端子をメッキすることで、気密端子のメッキ不良や棒状電極端子の曲がり不良の発生の低減を図ったものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−267190号公報 特開2007−328941号公報
しかしながら、上述した特許文献1の気密端子の製造方法では、金属リングとリード端子との間に設けられた絶縁材の加熱溶融工程に加えて、気密端子の2本の棒状電極端子に導電材として用いる低融点金属を加熱溶融させて棒状電極端子に付着させるという、熱処理を伴う手間のかかる工程が必要になる。また、メッキ液の設定温度を変更した際に、導電材として用いる低融点金属を適当な融点を持つものに変更する必要が生じる手間もある。さらに、2本の棒状電極端子を導電材で接続することにより棒状電極端子自体には均一な厚みのメッキ被膜を形成することができるものの、棒状電極端子と金属外環(金属リング)とのメッキ被膜の厚みを均一にすることができないという問題があった。
また、上述した特許文献2の気密端子の製造方法では、金属製リング(金属リング)および2本の棒状電極端子のメッキ被膜の厚みを均一にすることはできるものの、2本の棒状電極端子の端部に紫外線硬化性樹脂からなる硬化樹脂塊を設けて連結しているため、この紫外線硬化樹脂塊を付着させる工程が増え、そのために、気密端子を製造する製造ラインに紫外線を照射する装置を組み込む必要があり、製造装置が高額になることや、紫外線硬化性樹脂を付着させた箇所に対して下側から紫外線を照射して樹脂を硬化させる構成になるため、紫外線照射装置に硬化前の樹脂が落下するため頻繁にメンテナンスを行う必要があるという問題もあった。さらに、気密端子にメッキを施した後、圧電振動片を接合する前に紫外線硬化樹脂塊を含む部分を切断しているため、棒状電極端子の切断後、圧電振動片を接合する工程までの間に、気密端子を運搬したりすることで棒状電極端子の曲がりや捩れが発生するという問題があった。したがって、その状態で棒状電極端子を押えながら圧電振動片をはんだなどで接合する際に、棒状電極端子に浮き(棒状電極端子と圧電振動片との接合箇所において、2本の棒状電極端子に高低差が生じること)が発生し、接合不良が発生する問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みを均一にでき、また、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる気密端子および圧電振動子の製造方法、気密端子、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る気密端子は、環状に形成された金属リングと、該金属リングを貫通するように離隔配置され、前記金属リングを介して一端側が圧電振動片と接続されるインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされる一対のリード端子と、前記金属リングと前記リード端子とを固定する絶縁材と、を有する気密端子において、前記アウターリードの端部近傍に、前記一対のリード端子を固着する熱硬化樹脂塊が設けられていることを特徴としている。
このように構成することで、一対のリード端子が熱硬化樹脂塊で固着された気密端子の表面に、バレルメッキ法でメッキ被膜を形成する際に、リード端子の曲がりや捩れの発生を抑制することができる。つまり、メッキ液中に気密端子を浸漬させた状態で回転させても、気密端子の一対のリード端子の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入することができず、リード端子の曲がりや捩れの発生を防止することができる。また、一対のリード端子が熱硬化樹脂塊で固着されることにより、一対のリード端子が所定間隔を保持したままメッキを施すことができるため、メッキ不良の発生を抑制することができる。さらに、一対のリード端子を熱硬化樹脂塊にて互いに電気的に絶縁された状態で固着したため、金属リングおよび一対のリード端子の表面には、それぞれがメッキ電極に接触した際に、それぞれの部位にのみメッキ被膜が形成され、気密端子の金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みを均一にすることができる。
さらにまた、紫外線硬化性樹脂材料を硬化させる装置より熱硬化性樹脂材料を硬化させる装置の方が低額であり、また、従来の製造装置を大幅に変更することなく製造装置を構成することができる。また、熱硬化性樹脂材料は約100℃の温度環境で固着・乾燥させることができるため、恒温槽でのバッチ処理が可能となる。したがって、生産効率を向上させることができる。
そして、本発明の気密端子はリード端子に熱硬化樹脂塊が設けられており、該熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で運搬可能であるため、運搬中にリード端子に曲がりや捩れが発生することを抑制することができる。また、リード端子に熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で、リード端子と圧電振動片とを接合すると、リード端子に曲がりや捩れが生じていないため、リード端子が圧電振動片に対して浮きが生じることがなく、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる。
また、本発明に係る気密端子は、前記熱硬化樹脂塊の外径が、前記一対のリード端子の離隔距離よりも大きく形成されていることを特徴としている。
このように構成することで、バレルメッキをする際に、メッキ液中に気密端子を浸漬させた状態で回転させたとき、気密端子の一対のリード端子の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入するのを確実に防止することができる。したがって、リード端子の曲がりや捩れの発生を防止することができる。
本発明に係る圧電振動子は、上述の気密端子と、該気密端子と接続される圧電振動片と、該圧電振動片を内部に収納した状態で前記金属リングに固定されるケースと、を備えたことを特徴としている。
このように構成することで、金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みが均一に形成され、また、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる気密端子を有しているため、製品の不良率の低減を図ることができ、安定した電気的特性が得られる圧電振動子を提供することができる。
また、本発明に係る発振器は、上記本発明の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明に係る電子機器は、上記本発明の圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明に係る電波時計は、上記本発明の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴としている。
本発明に係る発振器、電子機器および電波時計によれば、金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みが均一に形成され、また、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる気密端子を有しているため、製品の信頼性の向上を図ることができる。
本発明に係る気密端子の製造方法は、環状に形成された金属リングと、該金属リングを貫通するように離隔配置され、前記金属リングを介して一端側が圧電振動片と接続されるインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされる一対のリード端子と、前記金属リングと前記リード端子とを固定する絶縁材と、を有する気密端子の製造方法において、前記金属リングが固定されたリード端子を加工治具に複数配置するとともに、前記複数のリード端子の前記アウターリードの端部近傍に熱硬化性樹脂材料を塗布する工程と、前記複数のリード端子に塗布された前記熱硬化性樹脂材料を同時に乾燥して、前記一対のリード端子を離隔保持した状態で固着する熱硬化樹脂塊を形成する工程と、前記金属リングおよび前記一対のリード端子の外表面に金属膜をメッキする工程と、を備えていることを特徴としている。
本発明に係る気密端子の製造方法によれば、一対のリード端子のアウターリードの端部近傍に、熱硬化性樹脂材料からなる熱硬化性樹脂材料を配置し、その熱硬化性樹脂材料を一対のリード端子(アウターリード)の端部近傍に熱硬化樹脂塊として固着させることができる。したがって、気密端子の製造装置に熱硬化樹脂塊を形成するための恒温槽を設けるだけで製造装置を構成することができるため、製造装置に費用をかけることなく所望の気密端子を製造することができる。また、紫外線硬化性樹脂を用いる場合と比較して、製造装置のメンテナンス頻度を減少させることができる。また、熱硬化性樹脂材料を一対のリード端子に固着・乾燥させる際に、恒温槽でバッチ処理が可能となり、生産効率を向上させることができる。つまり、複数の気密端子(金属リングが固着された一対のリード端子)を加工治具に配置して恒温槽で処理することができる。
また、このようにしてアウターリードの端部近傍に熱硬化樹脂塊が固着した気密端子の表面に、バレルメッキ法でメッキ被膜を形成することができる。つまり、メッキ液中に気密端子を浸漬させた状態で回転させても、リード端子が回転により振られることがないため、気密端子の一対のリード端子の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入することができず、リード端子の曲がりや捩れの発生を防止することができる。また、一対のリード端子が熱硬化樹脂塊で固着されることにより、一対のリード端子が所定間隔を保持したままメッキを施すことができるため、メッキ被膜がリード端子の全面に形成され、メッキ不良の発生を抑制することができる。さらに、一対のリード端子を熱硬化樹脂塊にて互いに電気的に絶縁された状態で固着したため、金属リングおよび一対のリード端子の表面には、それぞれがメッキ電極に接触した際に、それぞれの部位にのみメッキ被膜が形成され、気密端子の金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みを均一にすることができる。
そして、本発明により製造された気密端子は、リード端子に熱硬化樹脂塊が設けられており、該熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で運搬可能であるため、運搬中にリード端子に曲がりや捩れが発生することを抑制することができる。
また、本発明に係る気密端子の製造方法は、前記アウターリードの端部近傍に熱硬化性樹脂材料を塗布する前に、前記一対のリード端子のアウターリードの端部近傍を互いに近接する方向に折曲する工程を有していてもよい。
本発明に係る気密端子の製造方法によれば、熱硬化性樹脂材料を塗布する際に、一対のリード端子のアウターリード端部近傍の距離が近づくため、熱硬化性樹脂材料が容易に一対のリード端子間に塗布させることができる。
本発明に係る圧電振動子の製造方法は、上述の製造方法により製造された気密端子と、該気密端子と接続される圧電振動片と、該圧電振動片を内部に収納した状態で前記金属リングに固定されるケースと、を備えた圧電振動子の製造方法において、前記アウターリードを押さえ治具にて押圧保持した状態で、前記インナーリードの端部近傍と前記圧電振動片との間をマウントする工程と、前記圧電振動片を内部に収納するように前記ケースを前記金属リングに圧入し、前記ケース内を封止する工程と、前記一対のリード端子における前記アウターリードの端部近傍に固着された熱硬化樹脂塊を含む部分を切断する工程と、を備えていることを特徴としている。
本発明の圧電振動子の製造方法によれば、リード端子(アウターリード側)に熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で、リード端子(インナーリード)と圧電振動片とを接合すると、アウターリードに曲がりや捩れが生じていないため、アウターリードを押さえ治具にて押圧保持しても、インナーリードが圧電振動片に対して浮きが生じることがなく、インナーリードと圧電振動片とを確実にマウント(電気的に接合)することができる。つまり、リード端子と圧電振動片との接合不良を防ぐことができる。そして、ケースを取り付けた後に、熱硬化樹脂塊を含むアウターリードの端部近傍を切断して、アウターリードの端子(端部)を露出させることで、圧電振動子を得ることができる。
本発明に係る気密端子によれば、一対のリード端子が熱硬化樹脂塊で固着された気密端子の表面に、バレルメッキ法でメッキ被膜を形成する際に、リード端子の曲がりや捩れの発生を抑制することができる。つまり、メッキ液中に気密端子を浸漬させた状態で回転させても、気密端子の一対のリード端子の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入することができず、リード端子の曲がりや捩れの発生を防止することができる。また、一対のリード端子が熱硬化樹脂塊で固着されることにより、一対のリード端子が所定間隔を保持したままメッキを施すことができるため、メッキ不良の発生を抑制することができる。さらに、一対のリード端子を熱硬化樹脂塊にて互いに電気的に絶縁された状態で固着したため、金属リングおよび一対のリード端子の表面には、それぞれがメッキ電極に接触した際に、それぞれの部位にのみメッキ被膜が形成され、気密端子の金属リングおよびリード端子のメッキ被膜の厚みを均一にすることができる効果がある。
さらにまた、紫外線硬化性樹脂材料を硬化させる装置より熱硬化性樹脂材料を硬化させる装置の方が低額であり、また、従来の製造装置を大幅に変更することなく製造装置を構成することができる。また、熱硬化性樹脂材料は約100℃の温度環境で固着・乾燥させることができるため、恒温槽でのバッチ処理が可能となる。したがって、生産効率を向上させることができる効果がある。
そして、本発明の気密端子はリード端子に熱硬化樹脂塊が設けられており、該熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で運搬可能であるため、運搬中にリード端子に曲がりや捩れが発生することを抑制することができる。また、リード端子に熱硬化樹脂塊を取り付けた状態で、リード端子と圧電振動片とを接合すると、リード端子に曲がりや捩れが生じていないため、リード端子が圧電振動片に対して浮きが生じることがなく、リード端子と圧電振動片との接合不良を防止することができる効果がある。
次に、本発明に係る気密端子および圧電振動子の実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。
(気密端子および圧電振動子)
本実施形態の圧電振動子1は、シリンダパッケージタイプの圧電振動子1であって、図1〜図3に示すように、圧電振動片2と、該圧電振動片2を内部に収納するケース3と、圧電振動片2をケース3内に密閉させる気密端子4とを備えている。
圧電振動片2は、図4及び図5に示すように、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。
この圧電振動片2は、平行に配置された一対の振動腕部10、11と、該一対の振動腕部10、11の基端側を一体的に固定する基部12と、一対の振動腕部10、11の外表面上に形成されて一対の振動腕部10、11を振動させる第1の励振電極13と第2の励振電極14とからなる励振電極15と、第1の励振電極13および第2の励振電極14に電気的に接続されたマウント電極17、18とを有している。
また、本実施形態の圧電振動片2は、一対の振動腕部10、11の両主面上に、該振動腕部10、11の長手方向Xに沿ってそれぞれ形成された溝部20を備えている。この溝部20は、振動腕部10、11の基端側から略中間付近まで形成されている。
第1の励振電極13と第2の励振電極14とからなる励振電極15は、一対の振動腕部10、11を互いに接近又は離間する方向に所定の共振周波数で振動させる電極であり、一対の振動腕部10、11の外表面に、それぞれ電気的に切り離された状態でパターニングされて形成されている。具体的には、図6に示すように、第1の励振電極13が、一方の振動腕部10の溝部20上と、他方の振動腕部11の両側面上とに主に形成され、第2の励振電極14が、一方の振動腕部10の両側面上と他方の振動腕部11の溝部20上とに主に形成されている。
また、第1の励振電極13及び第2の励振電極14は、図4及び図5に示すように、基部12の両主面上において、それぞれ引き出し電極21、22を介してマウント電極17、18に電気的に接続されている。そして圧電振動片2は、このマウント電極17、18を介して電圧が印加されるようになっている。
なお、上述した励振電極15、マウント電極17、18及び引き出し電極21、22は、例えば、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)やチタン(Ti)等の導電性膜(電極膜)の被膜により形成されたものである。
また、一対の振動腕部10、11の先端には、自身の振動状態を所定の周波数の範囲内で振動するように調整(周波数調整)を行うための重り金属膜23が被膜されている。なお、この重り金属膜23は、周波数を粗く調整する際に使用される粗調膜23aと、微小に調整する際に使用される微調膜23bとに分かれている。これら粗調膜23a及び微調膜23bを利用して周波数調整を行うことで、一対の振動腕部10、11の周波数をデバイスの公称周波数の範囲内に収めることができる。
ケース3は、図1から図3に示すように、有底円筒状に形成されており、圧電振動片2を内部に収納した状態で気密端子4の後述する金属リング30の外周に対して圧入されて、嵌合固定されている。なお、このケース3の圧入は、真空雰囲気下で行われており、ケース3内の圧電振動片2を囲む空間が真空に保たれた状態となっている。
気密端子4は、図7に示すように、ケース3を密閉させる金属リング30と、該金属リング30を貫通するように平行配置され、金属リング30を間に挟んで一端側が圧電振動片2とマウント(機械的に接合及び電気的に接続)するインナーリード31aとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリード31bとされた2本のリード端子31,31(一対のリード端子)と、金属リング30の内側に充填されて金属リング30とリード端子31とを固定させる絶縁材32とを有している。また、本実施形態においては、アウターリード31bの端部近傍に熱硬化性樹脂からなる熱硬化樹脂塊33が、2本のリード端子31,31を固着するように配されている。この熱硬化樹脂塊33は、少なくとも気密端子4と圧電振動片2とのマウント工程が完了するまでは2本のリード端子31,31に固着されている。
金属リング30は、金属材料で平面視環状に形成されたものである。また、絶縁材32の材料としては、例えば、ホウ珪酸ガラスが用いられている。また、2本のリード端子31,31の表面及び金属リング30の外周面には、それぞれ同材料の図示しないメッキが施されている。
2本のリード端子31,31は、ケース3内に突出している部分がインナーリード31aとなり、ケース3外に突出している部分がアウターリード31bとなっている。また、2本のリード端子31,31は、中実丸棒とされ、所定間隔W2離間した状態で平行に配置されている。
また、インナーリード31aとマウント電極17,18とを重ね合わせてマウントすることができるようになっている。しかも、インナーリード31aの先端は、潰し成形により板状に形成されており、マウント電極17,18に対向する対向面31c(図3参照)が略平面に形成されている。
インナーリード31aとマウント電極17,18とは、ハンダ接合にてマウントされている。即ち、ハンダEを介してインナーリード31aとマウント電極17,18とが機械的に接合されていると同時に、インナーリード31aとマウント電極17,18とが電気的に接続されている。しかも、圧電振動片2は、ハンダEによってかさ上げされており、圧電振動片2とインナーリード31aとの間には所定の隙間(例えば、15μm〜20μmの隙間)が空いた状態となっている。
ここで、熱硬化樹脂塊33は、例えば、エポキシ系の樹脂材料で形成されている。熱硬化樹脂塊33は、外形が略円柱状に形成されており、外径W1の大きさで形成されている。熱硬化樹脂塊33は、アウターリード31bの端部を包含するように設けられており、2本のリード端子31,31を所定間隔W2離間した状態で保持するように固着されている。ここで、熱硬化樹脂塊33の外径W1>2本のリード端子31,31の間隔W2となるように構成されている。
次に、気密端子4を構成する主要部品の寸法及び材質の一例について述べる。
リード端子31の直径は例えば約0.12mmであり、リード端子31の母材の材質としては、コバール(FeNiCo合金)が慣用されている。また、リード端子31の外表面及び金属リング30の外周面に被膜させるメッキの材質としては、下地金属膜としてはCuが用いられ、仕上金属膜としては、耐熱ハンダメッキ(錫と鉛の合金で、その重量比が1:9)や、銀(Ag)や錫銅合金(SnCu)や金錫合金(AuSn)等が用いられる。
また、金属リング30の外周面に被膜された金属膜(メッキ層)を介在させながらケース3の内周に真空中で冷間圧接させることにより、ケース3の内部を真空状態で気密封止できるようになっている。
(気密端子および圧電振動子の製造方法)
次に、上述した気密端子4および圧電振動子1の製造方法を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。本実施形態の圧電振動子1の製造方法は、気密端子4を作製する気密端子作製工程S10と、圧電振動片2を作製する圧電振動片作製工程S20と、気密端子4と圧電振動片2とをマウントするマウント工程S30と、ケース3を圧入する圧入工程S33と、を順に行って、圧電振動子1を製造する方法である。これら各工程について、以下に詳細に説明する。
初めに、気密端子4を作製する気密端子作製工程を行う(S10)。なお、この工程で作製する気密端子4は、図7に示すように、インナーリード31aからアウターリード31bに亘って、2本のリード端子31,31が一律に所定距離W2だけ離間した状態で平行に配置されたものを作製する。
具体的には、まず、金属リング作製工程により金属リング30を作製する(S11)。即ち、鉄ニッケルコバルト合金や鉄ニッケル合金等の導電性を有する板部材をランス加工した後、複数回の深絞り加工を行って有底の筒部材を形成する。そして、筒部材の底面に開口を形成すると共に、外形抜きを行って筒部材を板部材から切り離すことで、金属リング30を作製する。
次いで、金属リング30内に、2本のリード端子31,31及び絶縁材32をそれぞれセットするセット工程を行う(S12)。まず、作製した金属リング30を、図9に示す専用の治具41にセットした後、予めリング状に焼結された絶縁材32を金属リング30の内部にセットすると共に、絶縁材32を貫通するように2本のリード端子31,31をセットする。この際、インナーリード31aの長さを、完成時の長さよりも十分長くなるように調整しておく。ここで、絶縁材32は図10に示すような円柱形状をした仮焼成ガラスである。また、絶縁材32には2本のリード線31,31を挿通可能な2つの貫通孔32aが形成されている。なお、絶縁材32はリング状のものであってもよい。
上記セット工程により、金属リング30、リード端子31および絶縁材32が配置された後、治具41を加熱炉内に入れて1000℃前後の温度雰囲気で絶縁材32の焼成を行う(S13)。これにより、絶縁材32とリード端子31との間、絶縁材32と金属リング30との間が完全に封着されて、気密に耐えられる構造となる。
絶縁材32が金属リング30内に封着されたら、次にアウターリード31bの端部に熱硬化性樹脂材料を塗布する塗布工程を行う(S14)。この熱硬化性樹脂材料は、溶融して2本のリード端子31,31に固着されたときに2本のリード端子31,31間の距離W2よりも外径W1が大きくなるような量が塗布される。
次に、S14で塗布した熱硬化性樹脂材料を乾燥して熱硬化させる乾燥工程を行う(S15)。乾燥工程では、約100℃の恒温槽に熱硬化性樹脂材料が塗布された気密端子4を配置して、約20分乾燥させる。すると、熱硬化性樹脂材料が硬化してアウターリード31bの端部に熱硬化樹脂塊33が形成される。つまり、リード端子31と熱硬化樹脂塊33との間が封着され、2本のリード端子31,31間の距離W2を保持した状態で熱硬化樹脂塊33が完全に固着された構造となる。なお、この乾燥工程では、複数の気密端子4を同時にバッチ処理することができる。そして、治具41から取り出すことで、図11に示す状態の気密端子4を得ることができる。
次に、図12に示すように、インナーリード31aを上下から図示しない加工工具で挟み込むように潰して、中実丸棒を板状に形成する潰し工程を行う(S16)。これにより、インナーリード31aが潰れてマウント電極17,18に対向する対向面31cが略平面となる。続いて、潰れによって余剰になった部分をトリミングして、図13に示すように所定の外形形状に整形する整形工程を行う(S17)。
次に、2本のリード端子31,31の外表面及び金属リング30の外周面に同一材料の金属膜をバレルメッキ法で被膜させるメッキ工程を行う(S18)。そのための前処理として、リード端子31の外表面及び金属リング30の外周面を洗浄すると共に、アルカリ溶液で脱脂した後、塩酸及び硫酸の溶液にて酸洗浄を行う。この前処理が終了した後、図14に示すように、バレル容器45内に気密端子4を収容し、バレル容器45を回転させて、リード端子31の外表面及び金属リング30の外周面に下地金属膜を形成する。例えば、Cuメッキ或いはNiメッキを略2μm〜5μmの膜厚で被膜させる。続いて、下地金属膜上に仕上金属膜を形成する。例えば錫や銀等の単一材料の他、耐熱メッキや、錫銅合金、錫ビスマス合金、錫アンチモン合金等を、略8μm〜15μmの膜厚で被膜させる。
このように、下地金属膜及び仕上金属膜からなる金属膜を被膜させることで、インナーリード31aと圧電振動片2との接続を可能にすることができる。また、圧電振動片2の接続だけでなく、金属リング30の外周面に被膜された金属膜が柔らかく弾性変形する特性を有しているので、金属リング30とケース3との冷間圧接を可能にすることができ、気密接合を行うことができる。
続いて、金属膜の安定化を図るため、真空雰囲気の炉中でアニーリングを行う(S19)。例えば、170℃の温度で1時間の加熱を行う。これにより、下地金属膜の材料と仕上金属膜の材料との界面に形成される金属間化合物の組成を調整して、ウイスカの発生を抑制することができる。このアニーリングが終了した時点でマウント工程を行うことができる。なお、金属膜を被膜する際に、バレルメッキ法で行った場合を例にしたが、この場合に限られず、例えば、蒸着法や化学気相法等で行っても構わない。
この時点で、気密端子作製工程S10が終了する。
次に、圧電振動子作製工程を行って図4〜図6に示す圧電振動片2を作製する(S20)。具体的には、まず水晶のランバート原石を所定の角度でスライスして一定の厚みのウエハを形成する。続いて、このウエハをラッピングして粗加工した後、加工変質層をエッチングで取り除き、その後ポリッシュ等の鏡面研磨加工を行って、所定の厚みのウエハとする。続いて、ウエハに洗浄等の適切な処理を施した後、該ウエハをフォトリソグラフィ技術によって圧電振動片2の外形形状でパターニングすると共に、金属膜の成膜及びパターニングを行って、励振電極15、引き出し電極21、22、マウント電極17、18、重り金属膜23を形成する。これにより、圧電振動片2を作製することができる。
また、圧電振動片2を作製した後、共振周波数の粗調を行っておく。これは、重り金属膜23の粗調膜23aにレーザ光を照射して一部を蒸発させ、重量を変化させることで行う。なお、共振周波数をより高精度に調整する微調に関しては、気密端子4にマウントされた後に行う。これについては、後に説明する。
そして、圧電振動片2をインナーリード31aにマウントするマウント工程を行う(S30)。
図15に示すように、まず、マウント電極17,18とインナーリード31aとを重ね合わせる。ここで、圧電振動片2および気密端子4を加工治具47にセットし、アウターリード31bを押さえ治具48で押圧保持する。このときアウターリード31bの端部には熱硬化樹脂塊33が固着された状態であり、2本のリード線31,31に曲げや捩れが生じていないため、押さえ治具48にて2本のリード線31,31(アウターリード31b)を同時に押圧しても、インナーリード31aの一方に浮きなどが生じることがない。そして、インナーリード31aの対向面31cとマウント電極17,18との間をハンダ接合する。なお、インナーリード31aとマウント電極17,18とを所定の圧力で重ね合わせるとよい。なお、押さえ治具48は、金属製(導電材)の錘を採用しているため、2本のリード線31,31それぞれ個別に押さえ治具48で押圧保持している。
これにより、図16に示すように、ハンダEを介してインナーリード31aとマウント電極17およびインナーリード31aとマウント電極18とを略同等の接合力でそれぞれ接続することができる。その結果、圧電振動片2をマウントすることができる。即ち、インナーリード31aと圧電振動片2を機械的に支持することができると共に、インナーリード31aに対して圧電振動片2のマウント電極17,18を電気的に接続することができる。
なお、ハンダEを介して圧電振動片2をマウントしているので、該ハンダEによって若干かさ上げされ、図3に示すように、インナーリード31aとは所定の隙間を空けた状態でマウントされる。
次に、圧入工程を行う前に、上述したマウントによる歪みをなくすために、所定の温度でベーキングを行う(S31)。続いて、圧電振動片2の周波数調整(微調)を行う(S32)。この周波数調整について、具体的に説明すると、全体を真空チャンバーに入れた状態で、2本のアウターリード31b,31b間に電圧を印加して圧電振動片2を振動させる。そして、周波数を計測しながら、レーザにより重り金属膜23の微調膜23bを蒸発させることで、周波数の調整を行う。なお、周波数計測を行うには、アウターリード31bに図示しないプローブの先端を押し付けることで、計測を正確に行うことができる。この周波数調整を行うことで、予め決められた周波数の範囲内に圧電振動片2の周波数を調整することができる。
なお、上記微調及び先に行った粗調の際に、レーザの照射により重り金属膜23を蒸発させることで、周波数調整を行ったが、レーザではなくアルゴンイオンを利用しても構わない。この場合には、アルゴンイオンの照射によりスパッタリングを行い、重り金属膜23を除去することで周波数調整を行う。
次に、気密端子4によってマウントされた圧電振動片2を内部に収納するようにケース3を金属リング30に圧入し、ケース3内を封止する圧入工程を行う(S33)。具体的に説明すると、真空中で所定の荷重を加えながらケース3を気密端子4の金属リング30の外周に圧入する。すると、金属リング30の外周に形成された金属膜が弾性変形するので、冷間圧接により気密封止することができる。これにより、ケース3内に圧電振動片2を密閉して真空封止することができる。
なお、この工程を行う前に、圧電振動片2、ケース3及び気密端子4を十分に加熱して、表面吸着水分等を脱離させておく。
次に、圧電振動子1のスクリーニングを行う(S34)。このスクリーニングは、周波数や共振抵抗値の安定化を図ると共に、ケース3を圧入した嵌合部に圧縮応力に起因する金属ウイスカが発生してしまうことを抑制するために行うものである。
スクリーニング終了後、内部の電気特性検査を行う(S35)。即ち、圧電振動片2の共振周波数、共振抵抗値、ドライブレベル特性(共振周波数及び共振抵抗値の励振電力依存性)等を測定してチェックする。また、絶縁抵抗特性等を併せてチェックする。
電気特性検査が完了したら、アウターリード31bの端部に固着された熱硬化樹脂塊33を含むアウターリード31bの不要部分を切断する(S36)。図17に示すように、アウターリード31bの不要部分を切断し、アウターリード31bの端部に図示しない外部接続端子が接続できるようにする。そして、最後に圧電振動子1の外観検査を行って、寸法や品質等を最終的にチェックする。この結果、図1から図3に示す圧電振動子1を製造することができる。
なお、上述したマウント工程(S30)から切断工程(S36)までは加工治具47内で処理される。
このようにして製造された圧電振動子1を作動させる場合には、2本のリード端子31のアウターリード31bに対して、所定の駆動電圧を印加する。これにより、インナーリード31a、ハンダE、マウント電極17、18及び引き出し電極21、22を介して、第1の励振電極13及び第2の励振電極14からなる励振電極15に電流を流すことができ、一対の振動腕部10、11を接近・離間させる方向に所定の周波数で振動させることができる。そして、この一対の振動腕部10、11の振動を利用して、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源等として利用することができる。
本実施形態では、2本のリード端子31,31が熱硬化樹脂塊33で固着された気密端子4の表面に、バレルメッキ法でメッキ被膜を形成することができる。つまり、メッキ液中に気密端子4を浸漬させた状態で回転させても、気密端子4の2本のリード端子31,31の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入することができず、リード端子31の曲がりや捩れの発生を防止することができる。また、2本のリード端子31,31が熱硬化樹脂塊33で固着されることにより、2本のリード端子31,31が所定間隔W2を保持したままメッキを施すことができるため、リード端子31の表面全体に亘って確実にメッキを施すことができ、メッキ不良の発生を抑制することができる。さらに、2本のリード端子31,31を熱硬化樹脂塊33にて互いに電気的に絶縁された状態で固着したため、金属リング30および2本のリード端子31,31の表面には、それぞれがメッキ電極に接触した際に、それぞれの部位にのみメッキ被膜が形成され、気密端子4の金属リング30およびリード端子31のメッキ被膜の厚みを均一にすることができる。
また、本実施形態のように2本のリード端子31,31を熱硬化樹脂塊33で固着する気密端子4の製造方法を用いれば、紫外線硬化性樹脂材料を硬化させる装置を用いる必要がなく、熱硬化性樹脂材料を硬化させるための恒温槽を設けるだけでよい。つまり、紫外線硬化性樹脂材料を硬化させる装置より熱硬化性樹脂材料を硬化させる装置の方が低額であり、また、従来の製造装置を大幅に変更することなく製造装置を構成することができる。また、熱硬化性樹脂材料は約100℃の温度環境で固着・乾燥させることができるため、恒温槽でのバッチ処理が可能となる。したがって、生産効率を向上させることができる。なお、熱硬化樹脂塊33は、アニーリング工程S19やベーキング工程S31の際にも樹脂が溶融することなく、切断工程S36で切断されるまで確実に2本のリード端子31,31に固着される。
また、本実施形態の気密端子4はリード端子31に熱硬化樹脂塊33が設けられており、該熱硬化樹脂塊33を取り付けた状態で気密端子4単体として運搬しても、運搬中にリード端子31に曲がりや捩れが発生することを抑制することができる。また、リード端子31に熱硬化樹脂塊33を取り付けた状態で、リード端子31(インナーリード31a)と圧電振動片2とを接合すると、リード端子31(アウターリード31b)に曲がりや捩れが生じていないため、リード端子31(インナーリード31a)が圧電振動片2に対して浮きが生じることがなく、リード端子31と圧電振動片2との接合不良を防止することができる。
また、熱硬化樹脂塊33の外径W1を、2本のリード端子31,31の離隔距離W2よりも大きく形成したため、バレルメッキをする際に、メッキ液中に気密端子4を浸漬させた状態で回転させたとき、気密端子4の2本のリード端子31,31の間に、隣接配置されている別の気密端子のリード端子が侵入するのを確実に防止することができる。したがって、リード端子31の曲がりや捩れの発生を防止することができる。
本実施形態の圧電振動子1は、上述の気密端子4と、該気密端子4と接続される圧電振動片2と、該圧電振動片2を内部に収納した状態で金属リング30に固定されるケース3と、を備えて構成した。つまり、圧電振動子1は、金属リング30およびリード端子31のメッキ被膜の厚みが均一に形成され、また、リード端子31と圧電振動片2との接合不良を防止することができる気密端子4を有しているため、製品の不良率の低減を図ることができ、安定した電気的特性が得られる圧電振動子1を得ることができる。
(発振器)
次に、本発明に係る発振器の一実施形態について、図18を参照しながら説明する。
本実施形態の発振器50は、図18に示すように、圧電振動子1を、集積回路51に電気的に接続された発振子として構成したものである。この発振器50は、コンデンサ等の電子部品52が実装された基板53を備えている。基板53には、発振器用の上記集積回路51が実装されており、この集積回路51の近傍に、圧電振動子1の圧電振動片2が実装されている。これら電子部品52、集積回路51及び圧電振動子1は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器50において、圧電振動子1に電圧を印加すると、該圧電振動子1内の圧電振動片2が振動する。この振動は、圧電振動片2が有する圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路51に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路51によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路51の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
上述したように、本実施形態の発振器50によれば、製品の不良率の低減を図ることができ、安定した電気的特性が得られる圧電振動子1を備えているので、発振器50自体の信頼性の向上を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定した高精度な周波数信号を得ることができる。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図19を参照して説明する。なお電子機器として、上述した圧電振動子1を有する携帯情報機器60を例にして説明する。
始めに本実施形態の携帯情報機器60は、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカ及びマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化及び軽量化されている。
本実施形態の携帯情報機器60の構成について説明する。この携帯情報機器60は、図19に示すように、圧電振動子1と、電力を供給するための電源部61とを備えている。電源部61は、例えば、リチウム二次電池からなっている。この電源部61には、各種制御を行う制御部62と、時刻等のカウントを行う計時部63と、外部との通信を行う通信部64と、各種情報を表示する表示部65と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部66とが並列に接続されている。そして、電源部61によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部62は、各機能部を制御して音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部62は、予めプログラムが書き込まれたROMと、該ROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、該CPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部63は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると圧電振動片2が振動し、該振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部62と信号の送受信が行われ、表示部65に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部64は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部67、音声処理部68、切替部69、増幅部70、音声入出力部71、電話番号入力部72、着信音発生部73及び呼制御メモリ部74を備えている。
無線部67は、音声データ等の各種データを、アンテナ75を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部68は、無線部67又は増幅部70から入力された音声信号を符号化及び複号化する。増幅部70は、音声処理部68又は音声入出力部71から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部71は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部73は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部69は、着信時に限って、音声処理部68に接続されている増幅部70を着信音発生部73に切り替えることによって、着信音発生部73において生成された着信音が増幅部70を介して音声入出力部71に出力される。
なお、呼制御メモリ部74は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部72は、例えば、0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部66は、電源部61によって制御部62等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部62に通知する。
このときの所定の電圧値は、通信部64を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部66から電圧降下の通知を受けた制御部62は、無線部67、音声処理部68、切替部69及び着信音発生部73の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部67の動作停止は、必須となる。更に、表示部65に、通信部64が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
即ち、電圧検出部66と制御部62とによって、通信部64の動作を禁止し、その旨を表示部65に表示することができる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部65の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。
なお、通信部64の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部76を備えることで、通信部64の機能をより確実に停止することができる。
上述したように、本実施形態の携帯情報機器60によれば、製品の不良率の低減を図ることができ、安定した電気的特性が得られる圧電振動子1を備えているので、携帯情報機器60自体の信頼性の向上を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定した高精度な時計情報を表示することができる。
(電波時計)
次に、本発明に係る電波時計の一実施形態について、図20を参照して説明する。
本実施形態の電波時計80は、図20に示すように、フィルタ部81に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
以下、電波時計80の機能的構成について詳細に説明する。
アンテナ82は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ83によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部81によって濾波、同調される。
本実施形態における圧電振動子1は、上記搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部88、89をそれぞれ備えている。
更に、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路84により検波復調される。続いて、波形整形回路85を介してタイムコードが取り出され、CPU86でカウントされる。CPU86では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC87に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部88、89は、上述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
なお、上述の説明は、日本国内の例で示したが、長波の標準電波の周波数は、海外では異なっている。例えば、ドイツでは77.5KHzの標準電波が用いられている。従って、海外でも対応可能な電波時計80を携帯機器に組み込む場合には、さらに日本の場合とは異なる周波数の圧電振動子1を必要とする。
上述したように、本実施形態の電波時計80によれば、製品の不良率の低減を図ることができ、安定した電気的特性が得られる圧電振動子1を備えているので、電波時計80自体の信頼性の向上を図ることができる。さらにこれに加え、長期にわたって安定して高精度に時刻をカウントすることができる。
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、一対の振動腕部10、11に溝部20が形成された溝付きタイプの圧電振動片2を備えた圧電振動子1を例に挙げて説明したが、このタイプの圧電振動片2に限定されるものではない。例えば、溝部20が形成されていない圧電振動片であっても構わないし、一対に振動腕部10、11の先端側が若干大きく形成されたハンマーヘッドタイプの圧電振動片であっても構わない。
また、上記実施形態では、インナーリード31aとマウント電極17,18とをハンダEを介して接続したが、ハンダ接合ではなく、インナーリード31aの外表面に被膜させた金属膜を利用して、該インナーリード31aとマウント電極17,18とを直接マウントしても構わない。例えば、インナーリード31aの表面に被覆したメッキを、加熱した窒素等により溶融させることでマウント用支持部13に直接マウントすることができる。或いは、導電性接着剤を用いることで、インナーリード31aとマウント電極17,18とを接続することができる。このように直接マウントする場合には、一対の振動腕部10、11及び基部12が、直接インナーリード31aに接触して干渉しないようにすれば良い。
また、本実施形態では、熱硬化樹脂塊33をエポキシ系の樹脂材料で構成したが、熱硬化樹脂塊33を他の樹脂材料で構成してもよい。つまり、熱硬化樹脂塊33は、恒温槽でバッチ処理が可能な材料であればよい。
さらに、本実施形態では、電気特性検査が完了した後に、アウターリード31bの不要部分を切断したが、気密端子4と圧電振動片2とのマウント工程の直後に、アウターリード31bの不要部分を切断してもよい。
そして、本実施形態では、2本のリード端子31,31に熱硬化樹脂塊33を固着させる際に、アウターリード31bの端部近傍は平行のまま熱硬化性樹脂材料を塗布したが、熱硬化性樹脂を塗布する前に、2本のリード端子31,31のアウターリード31bの端部を互いに近接する方向に折曲した状態で熱硬化性樹脂材料を塗布してもよい(図21参照)。このようにすることで、アウターリード31bの端部の距離が近づくため、熱硬化性樹脂材料が2本のリード端子31,31間に付着しやすくなる。
本発明の実施形態における圧電振動子の上面側から見た全体図である。 本発明の実施形態における圧電振動子の下面側から見た全体図である。 図1のA−A線に沿う断面図(圧電振動片に関しては側面図)である。 本発明の実施形態における圧電振動片の上面図である。 本発明の実施形態における圧電振動片の下面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 本発明の実施形態における気密端子の斜視図である。 本発明の実施形態における圧電振動子の製造工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における気密端子を製造する際の専用治具の概略構成図である。 本発明の実施形態における絶縁材の斜視図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、インナーリードからアウターリードに亘って一律な間隔を空けて配置され、アウターリードの端部にガラス塊が固着されたリード端子を有する気密端子の斜視図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図11に示す気密端子のインナーリードを潰して板状に加工した状態を示す図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図12に示すインナーリードを所定形状に整形した状態を示す図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、気密端子をバレルメッキする際の状態を示す図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図13に示すインナーリードと図4に示す圧電振動片とを加工治具にセットした状態を示す図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図13に示すインナーリードに圧電振動片をマウントした状態を示す図である。 図8に示すフローチャートに沿って圧電振動子を製造する際の一工程図であって、図16に示すアウターリードの不要部分を切断した状態を示す図である。 本発明の実施形態における発振器の構成図である。 本発明の実施形態における電子機器の構成図である。 本発明の実施形態における電波時計の構成図である。 本発明の実施形態における気密端子の製造過程の別の態様を示す説明図である。
符号の説明
1…圧電振動子 2…圧電振動片 3…ケース 4…気密端子 30…金属リング 31…リード端子 31a…インナーリード 31b…アウターリード 32…絶縁材 33…熱硬化樹脂塊 50…発振器 60…携帯情報機器(電子機器) 63…計時部 80…電波時計 81…フィルタ部 W1…熱硬化樹脂塊の外径 W2…リード端子の離隔距離(所定間隔)

Claims (9)

  1. 環状に形成された金属リングと、
    該金属リングを貫通するように離隔配置され、前記金属リングを介して一端側が圧電振動片と接続されるインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされる一対のリード端子と、
    前記金属リングと前記リード端子とを固定する絶縁材と、を有する気密端子において、
    前記アウターリードの端部近傍に、前記一対のリード端子を固着する熱硬化樹脂塊が設けられていることを特徴とする気密端子。
  2. 前記熱硬化樹脂塊の外径が、前記一対のリード端子の離隔距離よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の気密端子。
  3. 請求項1または2に記載の気密端子と、
    該気密端子と接続される圧電振動片と、
    該圧電振動片を内部に収納した状態で前記金属リングに固定されるケースと、を備えたことを特徴とする圧電振動子。
  4. 請求項3に記載の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする発振器。
  5. 請求項3に記載の圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項3に記載の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
  7. 環状に形成された金属リングと、該金属リングを貫通するように離隔配置され、前記金属リングを介して一端側が圧電振動片と接続されるインナーリードとされ、他端側が外部に電気的に接続されるアウターリードとされる一対のリード端子と、前記金属リングと前記リード端子とを固定する絶縁材と、を有する気密端子の製造方法において、
    前記金属リングが固定されたリード端子を加工治具に複数配置するとともに、前記複数のリード端子の前記アウターリードの端部近傍に熱硬化性樹脂材料を塗布する工程と、
    前記複数のリード端子に塗布された前記熱硬化性樹脂材料を同時に乾燥して、前記一対のリード端子を離隔保持した状態で固着する熱硬化樹脂塊を形成する工程と、
    前記金属リングおよび前記一対のリード端子の外表面に金属膜をメッキする工程と、を備えていることを特徴とする気密端子の製造方法。
  8. 前記アウターリードの端部近傍に熱硬化性樹脂材料を塗布する前に、
    前記一対のリード端子のアウターリードの端部近傍を互いに近接する方向に折曲する工程を有していることを特徴とする請求項7に記載の気密端子の製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の製造方法により製造された気密端子と、該気密端子と接続される圧電振動片と、該圧電振動片を内部に収納した状態で前記金属リングに固定されるケースと、を備えた圧電振動子の製造方法において、
    前記アウターリードを押さえ治具にて押圧保持した状態で、前記インナーリードの端部近傍と前記圧電振動片との間をマウントする工程と、
    前記圧電振動片を内部に収納するように前記ケースを前記金属リングに圧入し、前記ケース内を封止する工程と、
    前記一対のリード端子における前記アウターリードの端部近傍に固着された熱硬化樹脂塊を含む部分を切断する工程と、を備えていることを特徴とする圧電振動子の製造方法。
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