JP4937019B2 - 蓋付容器 - Google Patents
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Description
詳しくは、容器の口部の外周縁に外方に張り出したキャップ密封用の係止部がなくても、
容器とキャップの密封が確実に行なわれ、かつ、キャップの開封に際しては、キャップ外
周を反時計方向に回動するだけで、スムースな開蓋が行なわれ、かつ、容器口部の外周縁
に外方に張り出した係止部がないために、あたかも、コップで飲料を飲むが如き口当たり
の良い感覚で飲料を飲むことができる蓋付容器に関する。
部に、簡易開封可能なキャップを密封したものが知られている。この蓋付容器は、口部が
広いため、日本酒などの飲み物を飲むのに都合が良いために広く流通している。しかしな
がら、この蓋付容器は、打栓密封作業が確実に行なわれ、かつ、簡易に開封出来る、とい
う相反する機能が同時に要求されるものであり、例えば、下記特許文献1記載のものが知
られている。
51に金属薄板のキャップ52を打栓して密封したものであり、このキャップ52は、天
面壁53と、その周縁から垂下するスカート壁54と、このスカート壁54の下端から延
出している把持片55とを含んでいる。そして、スカート壁54には、周方向に所定間隔
をおいて軸方向に延びる、切欠56aとこれに続くスリット56bとを有する複数の破断
ライン56が形成され、さらに、スカート壁54には、周方向に延在する補強変形部57
が形成されている。
ート壁54が変形せず、容器50の口部51にキャップ52を打栓密封する作業が容易と
なり、同時に密封保持性も確保され、補強変形部57があることによる開封力の増大は僅
かであるから、簡易開封性も確保できるものである。
保持性も確実であるのに簡易に開封出来る、という相反する機能を兼ね備えているものの
、コップ状の容器50には、口部51の上端外周面に密封保持性のための突起部である玉
縁58が形成されてるために、キャップ52の開封後、飲料物である日本酒などを飲む際
、どうしても玉縁58が口に当たり官能的に飲みにくいという問題がある。ところが、こ
の容器口部51の上端外周面にある玉縁58をなくすと、密封保持性が確保できないこと
になる。
が容易且つその密封保持性も確実で、しかも、容易に開封することが出来る蓋付容器を提
供することにある。
とを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、容器の口部にキャップを打栓して容器を密封してなる蓋付
容器であって、前記容器口部の内側壁に傾斜カムを設けると共に、前記キャップは天面壁
と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とからなり、天面壁内面には該容器口部の内周
面に密接するインナーリングが垂下し、その更に内方側には前記傾斜カムに対応した位置にリブを設 けてなり、前記キャップを開栓方向に回すことで、前記傾斜カムの傾斜面に前記リブを干渉させて、 前記容器口部から前記キャップを開栓させ得るように
したことを特徴とする蓋付容器が提供される。
提供される。
内周面、前記上部内周面の下端から内方側に延びる第一段部、前記第一段部より下方に延びる中間内周面、前記中間内周面より内方側に延びる第二段部が形成されており、前記第二段部に前記傾斜カムが形成されている上記蓋付容器が提供される。
容器の口部における前記キャップの前記天面壁内面から前記インナーリングの外周面の最
大外径部までの軸方向長さ(L)より大である上記蓋付容器が提供される。
密封しているキャップを、開栓方向(反時計方向)に回すと、密封状態のままキャップが
容器口部上をスライドして、キャップのリブが容器口部に設けてある傾斜カムの傾斜面上
に当たり、さらにその上を摺動して、傾斜カムの傾斜面に従いリブによりキャップが上昇
し容器口部から徐々に離れ、遂には容器口部から外れ開栓する。したがって、容器口部が
スカート壁とインナーリングとの間により嵌合密封されるから、密封のための容器口部の
構造に自由度が増して飲料物を官能的に飲み易い形状にすることが可能となり、その上、
打栓密封作業が容易且つその密封保持性も確実で、しかも簡易に開封することが出来る効
果がある。
部の外周端部に突起部に当たること無く口を付け得るために、上記効果に加えて、特に飲
料物を官能的に飲み易くする効果がある。
持性を担保し、且つ第二段部の傾斜カムがキャップのリブと干渉して簡易開封を担保して
いる。したがって、上記効果に加えて、容器側における密封保持性及び簡易開封の役割分
担を明確にすることで、これらの役割をより確実にする効果がある。
によりキャップを上昇させて、インナーリングの外周面の最大外径部を容器口部の上端面
より上になるまでキャップを上昇させれば、容器口部から僅かな外力により外れ開栓出来
る。
容器の平面図、図3は図1の蓋付容器におけるキャップの半裁縦断面図、図4は図3のキ
ャップの底面図である。図面において、蓋付容器1は、容器2の口部3にキャップ4を打
栓して容器2を密封するものであり、容器口部3の内側壁に傾斜カム5を設けると共に、
キャップ4は天面壁6と該天面壁6の周縁から垂下するスカート壁7とからなり、天面壁
6内面には容器口部3の上部内周面10に密接するインナーリング8が垂下し、その更に
内方側には傾斜カム5に対応した位置にリブ9を設けてなり、キャップ4を開栓方向に回
すことで、傾斜カム5の傾斜面5aにリブ9を干渉させて、容器口部3からキャップ4を
開栓させ得るようにしたものである。
のであり、且つ容器2の口部3にキャップ4を液密に打栓出来るものであれば、形状など
に特に限定がない。容器2の材質は、主に合成樹脂やガラスであるが、これにも特に限定
がない。しかしながら、容器2内の飲料物の飲み易さの観点からは、容器口部3が広口で
あるのが望ましく、その上、容器口部3の外周端部3aに突起部を有しないものが特に望
ましい。容器口部3の外周端部3aに突起部がないと、キャップ4を開封して容器2内の
飲料物を飲む際、突起部に当たること無く容器口部3の外周端部3aに口を付け得るから
、飲料物を官能的に飲み易くなる。
内周面10の下端から内方側に延びる第一段部11、第一段部11より下方に延びる中間内周面12、中間内周面12より内方側に延びる第二段部13が形成されており、実施例1では、この第二段部13に前記傾斜カム5が4個形成されているが、傾斜カムの数はそれに限定されるものではない。
り、天面壁6とその周縁から垂下するスカート壁7とからなる。天面壁6の内面からイン
ナーリング8が垂下し、スカート壁7とインナーリング8と両者間の天面壁6とで容器口
部3との嵌合部20を構成している。なお、インナーリング8の外周面にリング状凸部2
1が形成され、さらに、スカート壁7の内周面にもリング状凸部22が形成されて、これ
らリング状凸部21及び22により、容器口部3に打栓された際の密封保持性をより一層
高めている。なお、容器口部3に打栓されたキャップ4は、その状態で少なくとも開栓方
向に回転可能であることが必要であり、その手助けをするため、そのスカート壁7の外周
面にはすべり止め23が形成されている。また、キャップ4の材質は合成樹脂が採用される。
4個設けられている。このリブ9の先端部が傾斜カム5の傾斜面5aによって干渉される
ことにより、傾斜面5aに従いリブ9が上昇して、それに伴いキャップ4も上昇し容器口
部3から徐々に離れて、遂には容器口部3からキャップ4が外れ、開栓し得るようにする
ものである。なお、リブ9の先端部に丸み部9aを設けて、傾斜カム5の傾斜面5a上に
当接し摺動する際、スムーズに行くようにしている。また、この実施例では容器口部3側
の傾斜カム5及びキャップ4側のリブ9を同数の4個としたが、必ずしも同数でなくても
良く、さらに個数も1個以上あれば良い。傾斜カム5の形状としては、例えば、第二段部
13から開栓方向側で上方に傾斜して延びる傾斜面5aと傾斜面5aの上端から下方に延
びて第二段部に至る垂直面5bからなる。
器口部3からキャップ4が外れ開栓し得るには、図5に示すように、傾斜カム5の最高位
と最低位との軸方向高さ(H)が、容器口部3おけるキャップ4の天面壁6内面からイン
ナーリング8の外周面の最大外径部、すなわち、前記リング状凸部21のトップ面までの
軸方向長さ(L)より大であることが必要である。これにより、キャップ4を開栓方向に
回し、傾斜カム5の傾斜面5aに従いキャップ4を上昇させて、インナーリング8の外周
面のリング状凸部21のトップ面21aを、容器口部3の上端面3bより上になるまでキ
ャップ4を上昇させれば、容器口部3から僅かな外力により外れ開栓出来ることになる。
まず、容器2内に飲料物を充填した後、容器口部3にキャップ4の嵌合部20をあてがい打栓して、容器2を密封する。その際、容器2を密封した状態で口部3上をキャップ4が少なくとも開封方向に回転できる状態になっていることが必要であり、必要に応じて蓋付容器1を包装することによって、いたずらによる開封を防止することができる。
次に、蓋付容器1の飲料物の利用に際して、包装があれば取り除き、キャップ4を手指
でつかみ開栓方向に回すと、キャップ4のリブ9の丸み部9aが傾斜カム5の傾斜面5a
における最低位に当たりリブ9の摺動が開始する。なおもキャップ4を回転させると、傾
斜面5aに従いリブ9が上昇しそれに伴いキャップ4も上昇して容器口部3から徐々に離
れて、リブ9が傾斜面5aにおける最高位に達する。リブ9が傾斜面5aの最高位に達し
たことは、キャップ4のインナーリング8外周面におけるリング状凸部21のトップ面2
1aが、容器口部3の上端面3bより上に上昇していることになるから、後は僅かな外力
によりキャップ4を容器口部3から外すことが出来、開栓が完了する。
てがい、容器口部3の傾斜カム5にキャップ4のリブ9が当たらないように打栓すれば、容器2を再密封することが出来、飲料物のこぼれと汚染を防ぐことが出来る。しかし、打
栓の容易性を考慮すると、キャップ4を閉栓方向側に回しながら打栓するか、或いは、リ
ブ9の下面に傾斜カム5と同方向の傾斜面を設ければよい。この傾斜面は傾斜カム5の傾
斜角度と略同等に設けることが好ましい。再び、飲料物を利用したい場合は既述のとおり
開栓すればよい。
旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
易に開封出来る、という相反することが同時に要求される場合に高い利用可能性があり、
その上、嗜好性の高い飲料物を官能的に飲み易い容器を得たい場合に極めて高い利用可能
性がある。
2,50 容器
3,51 口部
3a 外周端部
3b 上端面
4,52 キャップ
5 傾斜カム
5a 傾斜面
6,53 天面壁
7,54 スカート壁
8 インナーリング
9 リブ
9a 丸み部
10 上部内周面
11 第一段部
12 中間内周面
13 第二段部
20 嵌合部
21,22 リング状凸部
21a トップ面
23 スベリ止め
55 把持片
56 破断ライン
56a 切欠
56b スリット
57 補強変形部
58 玉縁
H 軸方向高さ
L 軸方向長さ
Claims (4)
- 容器の口部にキャップを打栓して容器を密封してなる蓋付容器であって、
前記容器口部の内側壁に傾斜カムを設けると共に、前記キャップは天面壁と該天面壁の周
縁から垂下するスカート壁とからなり、天面壁内面には該容器口部の内周面に密接するイ
ンナーリングが垂下し、その更に内方側には前記傾斜カムに対応した位置にリブを設けてなり、前記キャップを開栓方向に回すことで、前記傾斜カムの傾斜面に前記リブを干渉させて、前記容器口部から前記キャップを開栓させ得るようにしたことを特徴とする蓋付容器。 - 前記容器の口部の外周端部に突起部を有しない請求項1記載の蓋付容器。
- 前記容器口部の内面には、前記インナーリングが密接する上部内周面、前記上部内周面の下端から内方側に延びる第一段部、前記第一段部より下方に延びる中間内周面、前記中間内周面より内方側に延びる第二段部が形成されており、前記第二段部に前記傾斜カムが形成されている請求項1または2記載の蓋付容器。
- 前記傾斜カムの最高位と最低位との軸方向高さ(H)は、前記容器の口部における前記
キャップの前記天面壁内面から前記インナーリングの外周面の最大外径部までの軸方向長
さ(L)より大である請求項1ないし3のいずれか1項記載の蓋付容器。
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-
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