JP4936262B1 - ユニット堤体及びこれを用いた堤防 - Google Patents
ユニット堤体及びこれを用いた堤防 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4936262B1 JP4936262B1 JP2011141200A JP2011141200A JP4936262B1 JP 4936262 B1 JP4936262 B1 JP 4936262B1 JP 2011141200 A JP2011141200 A JP 2011141200A JP 2011141200 A JP2011141200 A JP 2011141200A JP 4936262 B1 JP4936262 B1 JP 4936262B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- unit
- levee
- steel
- tide plate
- frame portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
【解決手段】ユニット堤体の主体フレーム部10及び天井フレーム部30が鉄骨骨組み躯体の吹き抜け構造である。これらの骨組みにより直方体空間14などの設置空間が形成される。この設置空間を有効利用する。当該ユニット堤体が設置固定される設置土台部は、例えば断面台形のコンクリートブロック200から成る既設の堤防の上部であり、基礎フレーム部20は、該既設の堤防の上部の形状に合わせて嵌め込み固定される。
【選択図】図1
Description
すなわち、対策地域に既設の堤防よりも高い堤防を築造するために、例えばコンクリートブロックから成る既設の堤防の上部に、上記のフロート式堤防などのコンクリート製の重厚な堤防を設置する場合、既設の堤防と一体的に安定して設置することが難しく、堤防全体の強度が懸念される。この懸念を払拭するためには、既設の堤防に対して大規模な増設工事等を施す必要があり、相当の工期と費用が必要となることが予想される。
通常、都市部等の土地利用が進行している地域において、10メートルを超えるコンクリート製等の大型重厚の堤防を新設することは、用地確保や高額の土地収用費用などの制約が多く、困難になっている。さらに、膨大なコンクリートなどの資材が必要となり、コスト高にもなる。
上記第1の発明であるユニット堤体によれば、主体フレーム部に直方体空間が形成された吹き抜け構造であるため、平常時の日射や通風、景観等の環境への悪影響を最小限に止めて軽量且つ堅牢に構成することができるとともに、設置空間を有効利用することができる。
上記第2の発明であるユニット堤体によれば、既設の堤防に対して加工工事を施さなくても既設の堤防に一体的に安定して設置することが可能になり、堤防全体の強度を十分確保することができるとともに、日射や通風、景観等の環境への悪影響を最小限に止めて既設の堤防を容易に一定の高さまで嵩上げすることが可能となる。
上記第3の発明であるユニット堤体によれば、平地の設置土台部に対して一体的に安定して設置することができる。また、主体フレーム部に形成される直方体空間を利用することにより、例えば既設の道路上に当該ユニット堤体を設置することが可能になり、当該ユニット堤体を設置するための用地選択の制約が少なくなり、都市型の堤防を実現することが可能になる。
上記第4の発明であるユニット堤体によれば、防潮板の折り畳み動作をスムーズに行うことができる。
上記第5の発明であるユニット堤体によれば、波返し部材により、防潮板の表面を上昇する水波の越波を防止することができる。
第6の発明である堤防によれば、各ユニット堤体の設置が容易であるため、工期の大幅な短縮と低コスト化が可能になる。また、設置空間の有効利用が可能であるため、例えば土地利用が進行した都市部でも容易に新設することができる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るユニット堤体を用いた堤防の全体的斜視図である。図1に示すように、本実施の形態のユニット堤体は、例えば断面台形のコンクリートブロック200から成る既設の堤防の上部形状に合わせて嵌め込み固定されるものである。このユニット堤体は、鉄骨骨組み躯体として、主体フレーム部10と、この主体フレーム部10の下端部に設けられた基礎フレーム部20と、主体フレーム部10の上端部に設けられた天井フレーム部30とを備えている。
平常時には、防潮板80は防潮板収納部60に折り畳み収納され(図4参照)、各ユニット堤体は、波返し部材70が防潮板収納部60の上端部に当接した開放状態(図1参照)になっている。そして、非常時の津波警報などにより、操作スイッチ53が押されると、駆動制御装置52は、上部及び下部赤外線センサー54,55を発光状態とし、下部赤外線センサー55から発光された赤外線がセンサー受光部76に受光されていることを確認する。これによって、駆動制御装置52は、防潮板80が防潮板収納部60に収納状態にあると判定することができる。
このようにして、非常時には、各ユニット堤体は、波返し部材70が天井フレーム部30の上端部に当接した閉鎖状態となる(図5の80参照)。
第1の実施の形態によれば、ユニット堤体の主体フレーム部10及び天井フレーム部30が鉄骨骨組み躯体の吹き抜け構造である。これにより、平常時の日射や通風、景観等の環境への悪影響を最小限に止めて軽量且つ堅牢に構成することができ、また直方体空間14などの設置空間を有効利用することができる。
さらに、防潮板80の上部の表面に対して縦方向に波返し部材70を立設したので、波返し部材70により、防潮板80の表面を上昇する水波の越波を防止することができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るユニット堤体を用いた堤防の構成を示し、図1と共通する要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係る各ユニット堤体100が設置固定される設置土台部は平地であり、基礎フレーム部120は、平地に杭打ち固定される。すなわち、基礎フレーム部120は、平地に対して、対策地域側には複数本の鉄骨杭121が打ち込まれるとともに、海側には複数本の鉄骨杭122が打ち込まれる。これら鉄骨杭121は、主体フレーム部10の鉄骨柱11と一体的に構成され、鉄骨杭121は、防潮板収納部60の骨格鉄骨と一体的に構成されている。主体フレーム部10及び天井フレーム部30の構成は、図1のユニット堤体と同様である。
本実施の形態によれば、各ユニット堤体を平地に杭打ち固定したので、平地の設置土台部に対して一体的に安定して設置することができる。また、主体フレーム部10に形成される直方体空間14を利用することにより、例えば既設の道路110上にユニット堤体を設置することが可能になる。これにより、ユニット堤体を設置するための用地選択の制約が少なくなり、土地利用が進行した都市部でも容易に新設することができ、都市型の堤防を実現することが可能になる。また、各ユニット堤体の設置が容易であるため、工期の大幅な短縮と低コスト化が可能になる。
11 鉄骨柱
12 短辺鉄骨梁
13 長辺鉄骨梁
14 直方体空間
20,120 基礎フレーム部
30 天井フレーム部
31,32 ガイドレール
40 昇降部材
50 駆動装置ボックス
60 防潮板収納部
71〜75 止水板
80 防潮板
91a〜95a,91b ガイドローラ
100 ユニット堤体
200 コンクリートブロック
Claims (6)
- 鉄骨柱(11)と前記鉄骨柱にそれぞれ接合された長辺鉄骨梁と短辺鉄骨梁とで構成され、直方体空間(14)が形成される主体フレーム部(10)と、
前記主体フレーム部の下端部に設けられた鉄骨造りの基礎フレーム部(20)と、
前記主体フレーム部の上端部に設けられ、少なくとも一方向に対して傾斜した複数の鉄骨の傾斜梁を有する天井フレーム部(30)と、
前記天井フレーム部の両端部における前記傾斜梁のそれぞれに構成されるガイドレール(31、32)と、
水の流入を阻止する複数枚の止水板を回動可能な連結部材で連結して構成した折り畳み自在な防潮板と、
前記止水板の両サイド部に設けられ、前記ガイドレールに係合するガイドローラと、
前記防潮板を前記ガイドレールに沿って昇降させる駆動手段(40、50)と、
前記ガイドレールの端部に設けられ、前記防潮板を折り畳み収納する収納部(60)とを有することを特徴とするユニット堤体。 - 当該ユニット堤体が設置固定される設置土台部は既設の堤防の上部であり、前記基礎フレーム部は、該既設の堤防の上部の形状に合わせて嵌め込み固定される構造を有することを特徴とする請求項1に記載のユニット堤体。
- 当該ユニット堤体が設置固定される設置土台部は平地であり、前記基礎フレーム部は、該平地に杭打ち固定される構造を有することを特徴とする請求項1に記載のユニット堤体。
- 前記各連結部材の回動角度の上限は180度であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のユニット堤体。
- 前記防潮板の上部に、該防潮板の表面を上昇する水波の越波を防止するための波返し部材(70)を立設したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のユニット堤体。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載されたユニット堤体を複数連接して構成した堤防。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011141200A JP4936262B1 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | ユニット堤体及びこれを用いた堤防 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011141200A JP4936262B1 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | ユニット堤体及びこれを用いた堤防 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4936262B1 true JP4936262B1 (ja) | 2012-05-23 |
JP2013007221A JP2013007221A (ja) | 2013-01-10 |
Family
ID=46395307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011141200A Active JP4936262B1 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | ユニット堤体及びこれを用いた堤防 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4936262B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114657938A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-06-24 | 刘晓宏 | 一种抗冲击能力强的水利工程施工用防汛沙箱 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104032708A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-09-10 | 长江南京航道工程局 | 沉箱式移动导流坝及其使用方法 |
JP7229008B2 (ja) * | 2018-12-19 | 2023-02-27 | 株式会社Ihi建材工業 | 防潮堤 |
JP6682665B1 (ja) * | 2019-01-07 | 2020-04-15 | 株式会社リキョー | 波返し部材及び波返し部材の施工方法 |
JP7157682B2 (ja) * | 2019-03-05 | 2022-10-20 | 西松建設株式会社 | 波除鋼材、及びケーソンの補修方法 |
JP7029716B1 (ja) | 2021-04-19 | 2022-03-04 | 英外 ▲濱▼田 | ロール式多段津波緩衝堰 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045814A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | A Tekku Kk | 嵩上げ堤及び既設堤の嵩上げ方法 |
JP2006070536A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 津波・高潮対策用可動式防波堤 |
JP2008095332A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Sumitomo Metal Steel Products Inc | 既存コンクリート土留め用壁体の腹付け・嵩上げ工法 |
-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011141200A patent/JP4936262B1/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045814A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | A Tekku Kk | 嵩上げ堤及び既設堤の嵩上げ方法 |
JP2006070536A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Penta Ocean Constr Co Ltd | 津波・高潮対策用可動式防波堤 |
JP2008095332A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Sumitomo Metal Steel Products Inc | 既存コンクリート土留め用壁体の腹付け・嵩上げ工法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114657938A (zh) * | 2022-04-07 | 2022-06-24 | 刘晓宏 | 一种抗冲击能力强的水利工程施工用防汛沙箱 |
CN114657938B (zh) * | 2022-04-07 | 2023-09-15 | 刘晓宏 | 一种抗冲击能力强的水利工程施工用防汛沙箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013007221A (ja) | 2013-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4936262B1 (ja) | ユニット堤体及びこれを用いた堤防 | |
US7651298B2 (en) | Flood levee and barrier module and system | |
US8177457B2 (en) | Pipeline protection and levee module system | |
US10174474B2 (en) | Movable tsunami buffer dam | |
ES2845001T3 (es) | Método y sistema para un sistema de muro de contención retráctil | |
RU2539238C2 (ru) | Устройство для улучшенного использования водной энергии на существующих средствах запруживания воды | |
CN110382781B (zh) | 用于在海洋环境中利用重力铺设建筑物、设备和风力涡轮机的基础的海事结构 | |
JP2007126862A (ja) | 建築物用の水害・雪害および土砂災害対策構造 | |
KR100936161B1 (ko) | 항만, 하천 및 댐 공사용 친환경 다변형 셀식 가물막이 공법 | |
US11208779B2 (en) | Boardwalk and sidewalk system with dual use as flood control barrier | |
KR100867012B1 (ko) | 지주식 부방파제 | |
JP6263864B2 (ja) | 防潮堤 | |
CN109736261B (zh) | 港口防波堤与海上阻水坝及其安装方法 | |
KR20110107888A (ko) | 임시 물막이 공사를 생략하는 수중교각공사공법. | |
US11566392B2 (en) | Scaled hydropower | |
JP5407995B2 (ja) | 盛土の補強構造 | |
JP5572540B2 (ja) | 遮水壁における最終締切部の仮締切構造とその締切方法 | |
JP2018119391A (ja) | 浮上式防潮堤 | |
KR100959676B1 (ko) | 선박형 승강식 오탁방지장치 | |
JP7389893B2 (ja) | 海上構造及び建設方法 | |
JP5847648B2 (ja) | 防潮構造物 | |
JP5889102B2 (ja) | 防潮構造物 | |
JP2004003238A (ja) | 高潮防止用水門 | |
JP6429599B2 (ja) | 防水壁構造 | |
KR102586609B1 (ko) | 강제 합성형 조립식 콘크리트 가물막이 시공 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120213 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4936262 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |