JP4935895B2 - エッジ評価方法とエッジ検出方法と画像補正方法と画像処理システム - Google Patents

エッジ評価方法とエッジ検出方法と画像補正方法と画像処理システム Download PDF

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Description

本発明は、エッジ評価方法とエッジ検出方法と画像補正方法と画像処理システムに係り、特に、画像データを構成する画素がエッジ部であることの確からしさを評価する技術に関する。
従来、X線撮像装置や非破壊検査装置などから得られた画像データについてエッジ検出が行われている。この処理は、上下輝度差のアーティファクト回避などのような画質向上、あるいは、組織・病変部の自動検出などに用いられることの多い重要なステップである。
最も基本的には、隣接画素との画素値の差をとり、その差が大きければその画素はエッジ部・組織境界部とする方法がある。また、画像データに広域通過フィルタ(HPF:High Pass Filter)をかけて変動を強調し、その値が大きければその画素をエッジ部・組織境界部とする方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特願平7−134418号公報
しかしながら、上記のような方法は画素値がノイズ等の影響で不安定な場合にはエッジ検出の精度が低下するという不都合がある。これに対して、例えば「輪郭線は閉曲線である」と言った仮定を導入して精度を維持・向上させる方法(Snake法など)がある。しかしながら、手作業による前処理を必要としたり、仮定から外れるケースでは精度が低下するという不都合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができるエッジ評価方法とエッジ検出方法と画像補正方法と画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明のエッジ評価方法は、画像データを構成する画素がエッジ部であることの確からしさを評価するエッジ評価方法において、各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、を備え、前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするものである。
この発明のエッジ評価方法によれば、エッジ度合い算出過程は一画素とその周辺の画素との複数の変動量に基づいて一画素のエッジ度合いを算出するので、一画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができる。
また、この発明の画像処理システムは、画像データを構成する画素がエッジ部であることの確からしさを評価する画像処理システムにおいて、各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出手段と、任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出手段と、を備え、前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするものである。
この発明の画像処理システムによれば、エッジ度合い算出手段は一画素とその周辺の画素との複数の変動量に基づいて一画素のエッジ度合いを算出するので、一画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができる。
また、上述したエッジ評価方法および画像処理システムによれば、画素の周辺画素群の変動量が増加または減少のいずれかで同じであるほど一画素がエッジ部である確からしさが高くなり、周辺画素群の変動量の増加/減少がばらついているほどエッジ部である確からしさが低くなる傾向をエッジ度合いが示す。このような傾向をエッジ度合いが有するため、ノイズの影響等によってエッジ度合いの精度が低下することを防ぐことができる。
また、これらの発明のエッジ評価方法および画像処理システムにおいて、一画素に対応した周辺画素群は、一画素を略中心とした領域内の画素の集合であることが好ましい。画素のエッジ度合いを精度よく求めることができる。
この発明のエッジ評価方法および画像処理システムにおいて、画像データは、二次元画像データまたは三次元画像データであることが好ましい。二次元画像データまたは三次元画像データであっても好適に適用できる。
また、この発明のエッジ評価方法において、前記隣接画素は各画素に対して隣接する方向が異なる複数個の画素とし、前記変動量算出過程は、各画素について前記隣接画素が隣接する方向ごとに前記変動量を個別に算出し、前記エッジ度合い算出過程は、一画素について各方向に対応した変動量ごとに前記エッジ度合いを個別に算出することが好ましい。画素値の変動の勾配がいずれの方向であっても、好適にエッジ度合いを算出することができる。
また、この発明のエッジ評価方法において、前記エッジ度合い算出過程は、さらに各方向の前記エッジ度合いを合成して合成エッジ度合いを取得することが好ましい。画素値の変動の勾配がいずれの方向であっても、好適に合成エッジ度合いを算出することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記隣接画素は各画素に対して隣接する方向が異なる複数個の画素とし、前記変動量算出手段は、各画素について前記隣接画素が隣接する方向ごとに前記変動量を個別に算出し、前記エッジ度合い算出手段は、一画素について各方向に対応した変動量ごとに前記エッジ度合いを個別に算出することが好ましい。画素値の変動の勾配がいずれの方向であっても、好適に合成エッジ度合いを算出することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記エッジ度合い算出過程は、さらに各方向の前記エッジ度合いを合成して合成エッジ度合いを取得することが好ましい。画素値の変動の勾配がいずれの方向であっても、好適に合成エッジ度合いを算出することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記システムは、さらに前記エッジ度合いを閾値と比較した結果に応じて前記一画素がエッジ部であることを判定するエッジ部検出手段を備えていることが好ましい。精度よくエッジ部である画素を検出することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記システムは、前記エッジ度合いに応じて前記一画素の画素値を補正する画像補正手段を備えていることが好ましい。エッジ度合いに応じて画像データを好適に補正することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記エッジ度合い算出手段は、前記画像データを構成する各画素について前記エッジ度合いを算出することが好ましい。画像データの全画素についてエッジ度合いを算出することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記システムは、さらに前記エッジ度合いの算出対象とする画素を指定する入力手段を備え、前記エッジ度合い算出手段は、前記入力手段によって指定された画素について前記エッジ度合いを算出することが好ましい。画像データのエッジ度合いを算出する画素を好適に指定することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、前記システムは、さらに前記エッジ度合いを出力する出力手段を備えていることことが好ましい。算出したエッジ度合いを好適に外部に出力することができる。
この発明の画像処理システムにおいて、画像データを外部から入力可能に構成されていることが好ましい。種々の画像データについてエッジ度合いを算出する処理を行うことができる。
また、この発明のエッジ検出方法は、画像データを構成する画素がエッジ部であることを検出するエッジ検出方法において、各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、前記エッジ度合いを閾値と比較した結果に応じて前記一画素がエッジ部であることを判定するエッジ検出過程と、を備え、前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするものである。
この発明のエッジ検出方法によれば、エッジ度合い算出過程は一画素とその周辺の画素との複数の変動量に基づいて一画素のエッジ度合いを算出するので、一画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができる。このため、精度よくエッジ部である画素を検出することができる。
また、この発明の画像補正方法は、画像データを構成する画素の画素値を補正する画像補正方法において、各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、前記エッジ度合いに応じて前記一画素の画素値を補正する画像補正過程と、を備え、前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするものである。

この発明の画像補正方法によれば、エッジ度合い算出過程は一画素とその周辺の画素との複数の変動量に基づいて一画素のエッジ度合いを算出するので、一画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができる。このため、エッジ度合いに応じて補正した画像データを好適に生成することができる。
本発明に係るエッジ評価方法とエッジ検出方法と画像補正方法と画像処理システムによれば、エッジ度合い算出過程は一画素とその周辺の画素との複数の変動量に基づいて一画素のエッジ度合いを算出するので、一画素がエッジ部であることの確からしさを精度よく評価することができる。
実施例1に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 FPDの要部の垂直断面図である。 FPDの平面図である。 X線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。 入力画像データの一例を示す模式図である。 周辺画素群を模式的に示す図である。 実施例2に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 X線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。 実施例3に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 X線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。 周辺画素群を模式的に示す図である。
符号の説明
13 … 画像処理部
15 … 入力部
17 … 出力部
21 … 変動量算出部
23 … エッジ度合い算出部
25 … エッジ検出部
26 … 画像補正部
M … 被写体
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
天板1はX線透過材料などで構成されており、検査対象である被写体Mが載置される。X線管3とフラットパネル型X線検出器(以下、単に「FPD」と適宜記載する)5は天板1を挟んで対向配備されている。X線管3は被写体MにX線を照射する。FPD5は被写体Mを透過したX線を検出し、X線の強度に応じた検出信号を出力する。X線管3とFPD5は撮影制御部7に接続されており、この撮影制御部7には図示省略の操作部が接続されている。操作部は撮影者からの指示(たとえば、X線管3のX線照射強度や照射時間やFPD5における増幅度等に関する指示)を受け付けて撮影制御部7に出力する。撮影制御部7はこの操作者の指示に基づいてX線管3からX線を照射させ、FPD5でX線を検出させる。
収集部11はFPD5が出力した検出信号を収集し、収集した検出信号に応じた入力画像データを画像処理部13に出力する。画像処理部13は変動量算出部21とエッジ度合い算出部23とエッジ検出部25を備えて、入力画像データについて画像処理を行う。
変動量算出部21は、入力画像データを構成する各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を求める演算処理を行う。変動量は増加と減少のいずれかの向きを有し、これに応じて正または負の値をとる。
エッジ度合い算出部23は、一の画素がエッジ部であることの確からしさを評価(数値化)したエッジ度合いを、その画素および周辺の画素(以下では、これらの画素を周辺画素群と総称する)の各変動量に基づいて求める演算処理を行う。
より具体的にはエッジ度合い算出部23は、周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を「変動幅総和」とし、周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を「変動量増減幅」としたとき、「変動幅総和」に対する「変動量増減幅」の割合又はこれに応じた値をその画素のエッジ度合いとする。
上述したようにエッジ度合いは画素がエッジ部であることの確からしさの指標であるので、エッジ度合いは0から1までの小数や百分率(%)を用いて表すことが好ましい。なお、「画素がエッジ部である」とは、被写体Mの全体又は一部の輪郭・境界に対応する画素であることをいう。
エッジ検出部25は、エッジ度合いを閾値と比較した結果に応じて画素がエッジ部であることを判定する。
この画像処理部13は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。
また、画像処理部13には入力部15と出力部17とが接続されている。入力部15はキーボードやマウス等で構成されており、出力部17はモニタ等で構成されている。入力部15は操作者からの指示を受け付けて画像処理部13に出力する。指示としては、たとえば、閾値の設定に関する指示、エッジ度合いの算出又はエッジ検出の対象とする画素を指定する指示、各演算処理の結果の出力に関する指示などがある。出力部17は操作者の指示に応じて適宜に画像処理部13の演算処理結果(変動量、エッジ度合い、エッジ部の画素など)を出力する。なお、画像処理部13と入力部15と出力部17とは、この発明における画像処理システムに相当する。
FPD5の構成を図2、図3を参照して説明する。図2はFPDの要部の垂直断面図であり、図3はFPDの平面図である。
FPD5は印加電極31とX線感応型の半導体膜33とキャリア収集電極35とアクティブマトリクス基板37とを有し、X線の入射側からこれらが順に積層されている。また、FPD5はゲートドライバ41と増幅器43等をさらに備えている。
キャリア収集電極35は平面視二次元マトリクス状に分離形成されている。アクティブマトリクス基板37上には、キャリア収集電極35ごとに電荷情報を蓄積するコンデンサCaと、電荷情報を取り出すスイッチ素子である薄膜トランジスタ(Thin Film Transistors)Trとが分離形成されている。キャリア収集電極35とコンデンサCaとは薄膜トランジスタTrのソースに接続されている。これら1組のキャリア収集電極35とコンデンサCaと薄膜トランジスタTrとは1個の検出素子dを構成している。検出素子dは、FPD5の検出面に行列状に多数個配列されている(たとえば、縦30cm×横30cm程の広さにが4096行×4096列)。各検出素子dは上述した画素と対応関係にあるため、画像処理部13に入力される入力画像データは解像度が高い。たとえば、一画素の大きさは150μm四方である。
アクティブマトリクス基板37上には、検出素子dの行ごとにゲートバスライン45が敷設形成されており、検出素子dの列ごとにデータバスライン47が敷設形成されている。各ゲートバスライン45はそれぞれ、各行の薄膜トランジスタTrのゲートを一括してゲートドライバ41に電気的に接続している。また、各データバスライン47は、各列の薄膜トランジスタTrのドレインを増幅器43に電気的に接続している。増幅器43の出力側には図示省略のA/D変換器等が設けられている。
そして、印加電極31にバイアス電圧を印加した状態でFPD5にX線が入射すると、半導体膜33において電荷が発生し、この電荷は各キャリア収集電極35を介してコンデンサCaに蓄積される。ゲートバスライン45は、ゲートドライバ41からの走査信号を送信し、薄膜トランジスタTrのゲートに与える。これによってオン状態に移行した薄膜トランジスタTrを経由して、コンデンサCaに蓄積された電荷情報がデータバスライン47に読み出される。各データバスライン47を通じて読み出される電荷情報はそれぞれ増幅器43で増幅される。その後、A/D変換器にてデジタル化され、検出信号として出力される。
次に、実施例1に係るX線撮像装置の動作について、画像処理部13における処理を中心に説明する。図4はX線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。また、以下では、全画素を対象にしてエッジ検出を行う場合を説明する。
<ステップS1> X線撮影を行う
撮影制御部7による制御のもと、X線管3は被写体Mに向けてX線を照射する。また、FPD5は被写体Mを透過したX線を検出し、得られた検出信号を収集部11に出力する。収集部11は収集した検出信号に応じた入力画像データを画像処理部13に出力する。
<ステップS2> 変動量を算出する(変動量算出過程)
変動量算出部21は各画素について変動量を求める演算処理を行う。図5を参照して具体的に説明する。図5は入力画像データの一例を示す模式図である。図示するように、入力画像データは直交する縦横2方向に画素が行列状に配列されている二次元画像データとする。説明の便宜上、横方向をX軸、縦方向をY軸として、横方向の行番号xと縦方向の列番号yによって各画素を識別するものとする。また、各画素の画素値をA(x,y)と表記する。なお、図5においては「A」のみ表記して行列番号(x、y)を省略している。また、以下の説明においても適宜に行列番号(x、y)を省略して記載する。
変動量算出部21は各画素について横方向の隣接画素に対する画素値Aの変動量SXを算出する。たとえば、変動量SX(x,y)を、右の隣接画素の画素値A(x+1,y)と左の隣接画素の画素値A(x−1,y)の差を2で割った値として、各画素について変動量SXを算出する。この場合の変動量SXと画素値Aの関係式を数式1に示す。
Figure 0004935895
算出された各画素の変動量SXはエッジ度合い算出部23に出力される。
<ステップS3> エッジ度合いを算出する(エッジ度合い算出過程)
エッジ度合い算出部23は、各画素に応じた周辺画素群の変動量SXに基づいてそれぞれ各画素のエッジ度合いを求める演算処理を行う。周辺画素群としては、その画素を中心とした9行9列、計81個の画素が例示される。図6はこの場合における周辺画素群を模式的に示す図である。図示するように、各画素は図5と同様にX軸およびY軸に沿って行列状に配列されており、各画素の変動量を便宜上「SX」と表記している。そして、画素(x、y)の周辺画素群g(x,y)は図示する81の画素の集合である。
エッジ度合い算出部23は、エッジ度合いRXを上述した「変動幅総和」に対する「変動量増減幅」の割合として、各画素についてエッジ度合いRXを算出する。この場合のエッジ度合いRXと変動量SXとの関係式を数式2に示す。
Figure 0004935895
このようにして算出されるエッジ度合いRXは0以上1以下の値をとり、1に近いほど画素がエッジ部である確率が高い。各画素の変動量RXはエッジ検出部25に出力される。
<ステップS4> エッジを検出する(エッジ検出過程)
エッジ検出部25は各画素のエッジ度合いRXを閾値と比較する。閾値としては、0.5などが例示される。そして、エッジ度合いRXが閾値以上である場合のみ、画素がエッジ部であると判定する。
そして、操作者の指示に応じて、画像処理部13は適宜に変動量算出部21、エッジ度合い算出部23およびエッジ検出部25の各演算処理の結果(たとえば、変動量SXの分布、エッジ度合いRXの分布、または、エッジ部と判定した画素の分布など)を出力部17に出力する。なお、エッジ検出部25の処理結果は、入力画像データをエッジ強調した2値化画像データを構成する。
このように、実施例1に係るX線撮像装置が備える画像処理システムによれば、エッジ度合い算出部23は周辺画素群gの複数の変動量SXに基づいてエッジ度合いRXを算出するので、画素がエッジ部であることを精度よく評価することができる。
具体的には、エッジ度合いRXは周辺画素群gの変動量SXの向きが増加または減少のいずれかで一致しているほど1に近くなり、周辺画素群gの変動量SXの向きがばらつくほど0に近くなる傾向を有する。ここで、変動量SXは小さいほどノイズの影響によって変動量SXの向きが容易に逆転する。このため、周辺画素群gの各変動量SXが小さいほど、エッジ度合いRXは低くなりやすい傾向となる。言い換えれば、エッジ度合いRXを求める画素も周辺画素群gの1画素に過ぎず、その画素がノイズを受けているからといってエッジ度合いRXの値が大きく影響を受けることはない。
他方、各変動量SXがノイズの影響を凌駕するほど大きい場合は、ノイズの影響によって変動量SXの向きが逆転されていることは考えられない。この場合、周辺画素群gの各変動量SXの向き(増加または減少)が同じであるほどエッジ度合いRXは高くなる傾向となり、各画素がノイズの影響を受けているからといってエッジ度合いRXの値が低下することはない。
このように、1画素の変動量SXではなく周辺画素群gの各変動量SXに基づいてエッジ度合いRXを算出するので、その画素がノイズを受けていても、精度よくエッジ部であるかどうかを評価することができる。
特に、FPD5のように高分解能で収集した入力画像データによれば、エッジ部に比べて画素のサイズの方が小さく、エッジ部の幅が複数の画素にわたる場合が多い。このようにエッジ部に対して画素の大きさが小さくなるほど、エッジ度合いRXの精度は向上する。この結果、その後の処理においてアーティファクトが発生することを回避できる。また、自動診断の可能性を高めることができる。
また、このようなエッジ度合いRXを閾値と比較するエッジ検出部25によって、エッジ部である画素を好適に検出することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。図7は、実施例2に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例2における画像処理部13は、エッジ度合いに基づいて入力画像データを補正する演算処理を行う画像補正部26を備えている。本実施例では、画像補正部26は、各画素の画素値をそのエッジ度合いに応じた階調値に置き換えて構成される補正画像を生成する。
次に、実施例2に係るX線撮像装置の動作について、画像処理部13における処理を中心に説明する。図8はX線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。なお、実施例1で説明した処理については簡略化して説明する。
<ステップS1> X線撮影を行う
撮影制御部7の制御によりX線撮影を行う。収集部11は入力画像データを画像処理部13に出力する。
<ステップS2> 変動量を算出する(変動量算出過程)
変動量算出部21は各画素について変動量SXを算出するとともに、縦方向の隣接画素に対する画素値Aの変動量SYを求める演算処理を行う。以下では適宜、横方向の変動量SX、縦方向の変動量SYと区別して呼ぶ。
縦方向の変動量SY(x,y)としては、下側に隣接する隣接画素の画素値A(x,y+1)と上側に隣接する隣接画素の画素値A(x,y−1)の差を2で割った値が例示される。この場合の変動量SYと画素値Aの関係式を数式3に示す。
Figure 0004935895
各画素について隣接画素が隣接する方向ごとに算出された変動量SX、SYはエッジ度合い算出部23に出力される。
<ステップS3> エッジ度合いを算出する(エッジ度合い算出過程)
エッジ度合い算出部23は、実施例1と同様に各画素に対応する周辺画素群gの変動量SXに基づいて各画素のエッジ度合いRXをそれぞれ算出する。さらに、各画素に応じた周辺画素群gの縦方向の変動量SYに基づいてエッジ度合いRYをそれぞれ算出する。以下では、これらを適宜に横方向のエッジ度合いRX、縦方向のエッジ度合いRYと区別して呼ぶ。
なお、縦方向のエッジ度合いRYとしては、縦方向の「変動幅総和」に対する縦方向の「変動量増減幅」の割合とすることが例示される。この場合のエッジ度合いRYと変動量SYとの関係式を数式4に示す。
Figure 0004935895
エッジ度合い算出部23はさらに、横方向のエッジ度合いRXと縦方向のエッジ度合いRYを合成した合成エッジ度合いRを各画素について算出する。たとえば、合成エッジ度合いRとしては、エッジ度合いRXの2乗とエッジ度合いRYの2乗の和を2で割った値の平方根が例示される。この場合における合成エッジ度合いRと横方向、縦方向のエッジ度合いRX、RYの関係を数式5に示す。なお、合成エッジ度合いRは0以上1以下の値をとる。
Figure 0004935895
算出された各画素の合成エッジ度合いRは画像補正部26に出力される。
<ステップS6> 補正画像データを生成する(画像補正過程)
画像補正部26は、合成エッジ度合いRの最小値から最大値を、それぞれ出力部17に表示可能な最小階調値から最大階調値に拡大変換することで、各画素について合成エッジ度合いRに応じた階調値を取得する処理を行う。そして、各画素の画素値Aをその合成エッジ度合いRに応じた階調値に変換する処理を行う。このように補正された各画素は補正画像データを構成する。
画像処理部13は、操作者の指示に応じて、変動量算出部21、エッジ度合い算出部23及び画像補正部26の各演算処理の結果を出力部17に出力する。
このように、実施例2に係るX線撮像装置が備える画像処理システムによれば、変動量算出部21は各画素について隣接画素が隣接する方向ごとに変動量RX、RYを個別に算出し、エッジ度合い算出部23は各画素について各方向の変動量RX、RYにそれぞれ基づいてエッジ度合いRX、RYを個別に算出する。さらに、これらエッジ度合いRX、RYで合成した合成エッジ度合いRを算出する。このようなエッジ度合いRX、RYまたは合成エッジ度合いRによれば、画素値Aの勾配が縦方向や横方向である場合のほか任意の方向であっても、適切にその画素がエッジ部であることの確からしさを評価することができる。
また、合成エッジ度合いRに応じて対応する画素の画素値Aを補正する画像補正部26を備えているので、精度よくエッジ部であると評価された画素を強調した画像データ(補正画像データ)を生成することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。図9は、実施例3に係るX線撮像装置の概略構成を示すブロック図である。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
実施例3に係るX線撮像装置は断層撮影を行うものである。本装置はX線管3とFPD5を回転可能に支持するC字状アーム9を備えている。撮影制御部7は、C字状アーム9を駆動して種々の角度から被写体Mを撮影する。
また、画像処理部13は、変動量算出部21とエッジ度合い算出部23と再構成処理部27と記憶部28とを備えている。収集部11から出力された入力画像データは、再構成処理部27に入力される。再構成処理部27は、入力画像データに基づいて再構成演算処理を行い、三次元画像データを生成する。生成された三次元画像データは記憶部28に記憶される。
次に、実施例3に係るX線撮像装置の動作について、画像処理部13における処理を中心に説明する。図10はX線撮像装置の動作の手順を示すフローチャートである。なお、実施例1で説明した処理については簡略化して説明する。
<ステップS1> X線撮影を行う
撮影制御部7の制御によりX線撮影を行う。収集部11は入力画像データを画像処理部13に出力する。
<ステップS6> 三次元画像データを生成する
再構成処理部27は入力画像データに基づいて再構成演算処理を行い、三次元画像データを生成する。再構成演算処理としては、例えば適当な再構成関数を用いて畳み込み積分を行うと共に、畳み込み積分結果を逆投影する処理が挙げられる。生成された三次元画像データは記憶部28に記憶される。
<ステップS2> 変動量を算出する(変動量算出過程)
変動量算出部21は記憶部28から三次元画像データを読み出す。読み出した三次元画像データは、直交する3方向に画素が配列されているものとし、説明の便宜上これら3方向をそれぞれX軸、Y軸、Z軸と呼ぶ。
変動量算出部21は各画素についてX軸方向の変動量SXを算出する。たとえば、変動量SX(x,y,z)としては、画素値A(x+1,y,z)と画素値A(x−1,y,z)の差を2で割った値が例示される。同様にして、各画素についてY軸方向の変動量SYとZ軸方向の変動量SZについても算出する。そして、各画素についてそれぞれ算出された変動量SX、SY、SZはエッジ度合い算出部23に出力される。
<ステップS3> エッジ度合いを算出する(エッジ度合い算出過程)
エッジ度合い算出部23は、各画素に応じた周辺画素群gの変動量SXに基づいて各画素のエッジ度合いRXを求める演算処理を行う。ここで、周辺画素群gとしてはその画素を中心としたX、Y、Z軸方向の9行の共通部分、計729個の画素が例示される。また、エッジ度合いRXと変動量SXとの関係式を数式6に例示する。
Figure 0004935895
エッジ度合い算出部23は同様に、各画素の周辺画素群gの変動量SY、SZに基づいて各画素のエッジ度合いRY、RZを算出する。そして、エッジ度合いRX、RY、RZを合成して合成エッジ度合いRを取得する。合成エッジ度合いRと各エッジ度合いRX、RY、RZとの関係式を数式7に例示する。
Figure 0004935895
画像処理部13は、操作者の指示に応じて、再構成処理部27、変動量算出部21、エッジ度合い算出部23の各演算処理の結果を出力部17に出力する。
このように、実施例3に係るX線撮像装置が備える画像処理システムによれば、変動量算出部21とエッジ度合い算出部23を備えていることで、三次元画像データについても適切にその画素がエッジ部であることの確からしさを評価することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、各画素についてエッジ度合いを算出したが、これに限られない。たとえば、操作者が入力部15を操作することでエッジ度合いの算出対象の画素(画素数は単一または複数のいずれでもよい)が指定されたときは、エッジ度合い算出部23は指定された画素についてエッジ度合いを算出するように変更してもよい。さらに、変動量算出部21は指定された画素に対応した周辺画素について変動量を算出するように変更してもよい。
(2)上述した各実施例では、入力画像データ、三次元画像データとも直交する2軸または3軸に沿って画素が配列されているものとして説明したが、これに限られず、任意の画素配列の画像データに適用することができる。
(3)上述した各実施例では、周辺画素群gとして図6に例示したが、これに限られない。たとえば、図10に示すように、任意の一の画素(x,y)について、その画素を略中心とする円形領域Q内にある画素を周辺画素群g(x,y)としてもよい。これによれば、一の位置画素から各方向に最も遠い画素までの距離を略同じにすることができる。また、周辺画素群の画素数についても、2以上であれば適宜に変更することができる。
(4)上述した各実施例では、変動量を具体的に例示したが、これに限られない。たとえば、変動量SX(x,y)をA(x+1,y)とA(x,y)の差としてもよい。または、変動量SX(x,y)をA(x,y)とA(x−1,y)の差としてもよい。
(5)上述した各実施例では、変動量の方向として横方向、縦方向、または、X軸、Y軸、Z軸方向と具体的に例示したが、これに限られず、斜め方向など任意の方向について変動量を算出するように変更してもよい。
(6)上述した各実施例では、エッジ度合いは「変動幅総和」に対する「変動量増減幅」の割合としたが、これに限られない。たとえば、百分率を用いて表示するために上述した割合に100を掛けた値をエッジ度合いとしてもよい。あるいは、上述した割合の2乗をエッジ度合いRX´としてもよい。この場合のエッジ度合いRX´と変動量SXの関係式を数式8に示す。
Figure 0004935895
また、この場合において、同様に求めたエッジ度合いRY´と合成して合成エッジ度合いRを取得するとき、上述した数式5を用いてもよいが、次に示す数式9を用いてもよい。
Figure 0004935895
(7)上述した実施例2では、画像補正部26は合成エッジ度合いRに応じて補正したが、これに限られず、エッジ度合いRX、RYに応じて補正してもよい。
(8)上述した各実施例では、入力画像データはFPD5の検出結果に応じたものであったが、これに限られることなく、適宜の検出手段または撮像手段等によって得られた画像データに変更してもよい。また、入力画像データはX線撮影によるものであったが、これに限られることなく、その他の放射線画像データや光学画像データに変更してもよい。また、X線撮像装置の用途を特定していないが、たとえば、医用分野や、非破壊検査、RI(Radio Isotope)検査などの産業分野などに用いられるX線線撮像装置であってもよい。

Claims (18)

  1. 画像データを構成する画素がエッジ部であることの確からしさを評価するエッジ評価方法において、
    各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、
    任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、
    備え、
    前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、
    前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、
    前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするエッジ評価方法。
  2. 請求項1に記載のエッジ評価方法において、
    一画素に対応した周辺画素群は、一画素を略中心とした領域内の画素の集合であることを特徴とするエッジ評価方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエッジ評価方法において、
    前記隣接画素は各画素に対して隣接する方向が異なる複数個の画素とし、
    前記変動量算出過程は、各画素について前記隣接画素が隣接する方向ごとに前記変動量を個別に算出し、
    前記エッジ度合い算出過程は、一画素について各方向に対応した変動量ごとに前記エッジ度合いを個別に算出することを特徴とするエッジ評価方法。
  4. 請求項3に記載のエッジ評価方法において、
    前記エッジ度合い算出過程は、さらに各方向の前記エッジ度合いを合成して合成エッジ度合いを取得することを特徴とするエッジ評価方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のエッジ評価方法において、
    画像データは、二次元画像データまたは三次元画像データであることを特徴とするエッジ評価方法。
  6. 画像データを構成する画素がエッジ部であることを検出するエッジ検出方法において、
    各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、
    任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、
    前記エッジ度合いを閾値と比較した結果に応じて前記一画素がエッジ部であることを判定するエッジ検出過程と、
    備え、
    前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、
    前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、
    前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とするエッジ検出方法。
  7. 画像データを構成する画素の画素値を補正する画像補正方法において、
    各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出過程と、
    任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出過程と、
    前記エッジ度合いに応じて前記一画素の画素値を補正する画像補正過程と、
    備え、
    前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、
    前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、
    前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とする画像補正方法。
  8. 画像データを構成する画素がエッジ部であることの確からしさを評価する画像処理システムにおいて、
    各画素について隣接画素に対する画素値の変動量を算出する変動量算出手段と、
    任意の一画素について、この一画素及びその周辺の画素からなる周辺画素群の各変動量に基づいて前記一画素がエッジ部であることの確からしさを数値化したエッジ度合いを算出するエッジ度合い算出手段と、
    備え、
    前記周辺画素群の各変動量を絶対値に置き換えた上で合計した値を変動幅総和とし、
    前記周辺画素群の各変動量をそのまま合計した値の絶対値を変動量増減幅としたとき、
    前記エッジ度合いは、前記変動幅総和に対する変動量増減幅の割合又はこの割合に応じた値であることを特徴とする画像処理システム。
  9. 請求項8に記載の画像処理システムにおいて、
    一画素に対応する周辺画素群は、一画素を略中心とした領域内の画素の集合であることを特徴とする画像処理システム。
  10. 請求項8または請求項9に記載の画像処理システムにおいて、
    前記隣接画素は各画素に対して隣接する方向が異なる複数個の画素とし、
    前記変動量算出手段は、各画素について前記隣接画素が隣接する方向ごとに前記変動量を個別に算出し、
    前記エッジ度合い算出手段は、一画素について各方向に対応した変動量ごとに前記エッジ度合いを個別に算出することを特徴とする画像処理システム。
  11. 請求項10に記載の画像処理システムにおいて、
    前記エッジ度合い算出過程は、さらに各方向の前記エッジ度合いを合成して合成エッジ度合いを取得することを特徴とする画像処理システム。
  12. 請求項8から請求項11のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    画像データは、二次元画像データまたは三次元画像データであることを特徴とする画像処理システム。
  13. 請求項8から請求項12のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記システムは、さらに前記エッジ度合いを閾値と比較した結果に応じて前記一画素がエッジ部であることを判定するエッジ検出手段を備えていることを特徴とする画像処理システム。
  14. 請求項8から請求項13のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記システムは、前記エッジ度合いに応じて前記一画素の画素値を補正する画像補正手段を備えていることを特徴とする画像処理システム。
  15. 請求項8から請求項14のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記エッジ度合い算出手段は、前記画像データを構成する各画素について前記エッジ度合いを算出することを特徴とする画像処理システム。
  16. 請求項8から請求項14のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記システムは、さらに前記エッジ度合いの算出対象とする画素を指定する入力手段を備え、
    前記エッジ度合い算出手段は、前記入力手段によって指定された画素について前記エッジ度合いを算出することを特徴とする画像処理システム。
  17. 請求項8から請求項16のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    前記システムは、さらに前記エッジ度合いを出力する出力手段を備えていることを特徴とする画像処理システム。
  18. 請求項8から請求項17のいずれかに記載の画像処理システムにおいて、
    画像データを外部から入力可能に構成されていることを特徴とする画像処理システム。
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