JP4935322B2 - 熱交換器および温水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼ガスなどの加熱用気体から伝熱管を用いて熱回収を行い、所望の流体を加熱するのに用いられる熱交換器、およびこれを備えた温水装置に関する。
本出願人は、温水装置に用いられる熱交換器の一例として、特許文献1に記載のものを提案している。同文献に記載された熱交換器は、細管式と称されるものであり、燃焼ガスが導入されるケース内に、直線状に延びた細管状の伝熱管が複数収容されている。前記ケース内には、仕切板が設けられており、前記複数の伝熱管は、仕切板よりも下方の第1の熱交換部と、仕切板よりも上方の第2の熱交換部とに区分されている。第1の熱交換部を構成する伝熱管の入水口および出湯口は、ケースの幅方向一端側に配されているのに対し、第2の熱交換部を構成する伝熱管の入水口および出湯口は、ケースの幅方向他端側に配されている。
このような構成によれば、第1および第2の熱交換部を個々に利用した湯水加熱が可能となり、たとえば一般給湯用の湯水加熱と、床暖房用の湯水加熱とを個々に実行することができる。一方、第1および第2の熱交換部は、1つのケース内に収容されているために、それらを2つのケースに別々に収容させる場合と比較すると、全体の大型化も抑制される。また、複数の伝熱管としては、細管が用いられているために、伝熱率が高く、燃焼ガスから潜熱を回収するのに好適となる。さらに、第1の熱交換部に対する入水口および出湯口と、第2の熱交換器に対する入水口および出湯口とは、ケースの一端側と他端側とに振り分けられているために、それらの部分に対する配管接続などに際しても便利となる。たとえば、前記熱交換器を潜熱回収に用いる場合には、前記熱交換器とは別に、顕熱回収用の2つの熱交換器が別途用いられるが、これら2つの熱交換器のうち、一方を第1の熱交換部の入水口および出湯口に接近させ、かつ他方を第2の熱交換部の入水口および出湯口に接近させて、それらの間の配管距離を短くするといったことも可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき点があった。
すなわち、前記熱交換器の熱交換効率を高くするには、伝熱管の本数を多くする必要がある。ところが、このように伝熱管の本数を多くすると、全体の部品点数が多くなって構造が複雑となり、その製造作業は煩雑なものとなる。とくに、多数本の伝熱管に入水用および出湯用のヘッダを取り付ける場合、それら多数本の伝熱管の個々をヘッダに接合させる作業はより煩雑となる。その結果、製造コストが高価となり、この点において改善すべき余地があった。
なお、従来の熱交換器としては、前記した熱交換器とは異なり、たとえば特許文献2〜4に記載されているように、いわゆる螺旋式伝熱管を用いたものがある。このタイプの熱交換器は、伝熱管が螺旋状に形成されているために、1本の伝熱管の伝熱面積を大きくすることができる。そこで、本発明者は、先に述べた細管式の熱交換器の構造において、その伝熱管を螺旋式のものに置き換えることにより、伝熱管の本数を少なくし、構造の簡素化を図ることを着想した。ただし、螺旋式伝熱管は、一連に繋がった複数のループ管体部が一定方向に積層した特異な形態を有している。したがって、このような螺旋状管体部を用いて2つの独立した熱交換部を構成する場合には、全体のサイズの縮小化や熱交換効率の向上などを図る上で特有の問題点を生じることとなり、これを適切に解消することが要望される。
特開2005−274043号公報 特開昭62−288446号公報 実公平6−8442号公報 特許第2835286号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、構造が簡易で製造コストの低減を図ることができるとともに、全体の大型化を抑制しつつ、高い熱交換効率を得ることが可能な熱交換器、およびこれを備えた温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、加熱用流体が内部に導入されるケースと、このケース内に配されている第1および第2の伝熱管と、を備えており、前記第1の伝熱管の被加熱流体の流入口および流出口は、前記ケースの幅方向一端側に配され、かつ前記第2の伝熱管の被加熱流体の流入口および流出口は、前記ケースの幅方向他端側に配されている、熱交換器であって、前記第1および第2の伝熱管は、第1および第2の螺旋状管体部を有しており、これら第1および第2の螺旋状管体部は、それらの螺旋軸長方向に積層し、かつそれらの螺旋の巻き方向は、互いに反対の向きとされており、前記第1および第2の螺旋状管体部どうしの間には、前記ケース内を前記第1および第2の螺旋状管体部が個々に収容された第1および第2の空間部に仕切る仕切板が設けられ、前記ケースには、前記第1および第2の空間部に対して加熱用流体を個別に供給可能とする2つの供給口、ならびに前記第1および第2の螺旋状管体部を挟んで前記2つの供給口とは反対側に位置する加熱用流体用の排出口が設けられており、前記2つの供給口から前記第1および第2の空間部に供給された加熱用流体は、前記螺旋軸長方向と交差する方向に進行して、前記第1および第2の螺旋状管体部のそれぞれに形成されている隙間を通過するとともに、前記第1および第2の螺旋状管体部のそれぞれと前記仕切板との間に形成されている隙間をも通過するように構成されていることを特徴としている。なお、本発明でいう「螺旋軸長方向」とは、螺旋状管体部の螺旋中心軸が延びる方向を意味している。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。ただし、理解の容易のために、図1を参照して説明する。
本発明によれば、たとえば図1(a)に示すように、第1の螺旋状管体部がたとえば右巻き(下方から上方に進む方向の平面視)の場合、第2の螺旋状管体部はそれとは反対の左巻きとされる。このような構成においては、第1および第2の螺旋状管体部どうしの間に大きな隙間を生じさせないようにして、これらを接近させて積層させることができる。これに対し、図1(b)の対比例においては、第1および第2の螺旋状管体部がともに右巻きとされている。この対比例の構成によれば、第1および第2の螺旋状管体部どうしの間に大きな隙間Cが発生する。このようなことから、本発明によれば、第1および第2の螺旋状管体部の全体の高さH1を、対比例の高さH2よりも低くし、小型化を図ることができる。また、重要な点として、隙間Cは、第1および第2の螺旋状管体部に対して加熱用流体を作用させる際に、この加熱用流体の流れの分布を不均一とする要因となり、熱交換効率を低下させる。ところが、本発明によれば、そのような隙間Cに起因して熱交換効率が低下することも適切に回避される。
もちろん、本発明によれば、第1および第2の伝熱管の加熱用流体の流入口および流出口がケースの幅方向一端側と他端側とに振り分けられているために、たとえば本発明の熱交換器を潜熱回収に利用し、かつ顕熱回収用の2つの熱交換器と配管接続する場合には、その配管距離を短くすることができるといった利点が得られる。また、伝熱管がいわゆる螺旋式伝熱管として構成されているために、1本の伝熱管の伝熱面積は大きい。したがって、伝熱管の本数をさほど多くすることなく高い熱交換効率を得ることが可能であり、伝熱管の少数化によって全体構造の簡素化を図り、製造コストを廉価にすることもできる。さらに、前記構成によれば、ケース内の第1および第2の空間部に加熱用流体を個々に供給させることができ、第1および第2の螺旋状管体部を個別に利用した熱交換処理を適切に実行することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2の螺旋状管体部は、前記第1の螺旋状管体部の上方に積層されており、前記ケースは、前記第1および第2の螺旋状管体部からドレインが滴下したときにこのドレインを受け、かつこのケースの前後方向の一端寄りほど高さが低くなるように傾斜した底板部を有しているとともに、この底板部の前記前後方向の一端寄りには、前記ドレインを前記ケースの外部に排出するための排出口が設けられており、前記第1の螺旋状管体部の螺旋の巻き方向は、この第1の螺旋状管体部の下部のうち、前記前後方向の一端側よりも他端側の方が高くなる巻き方向とされている。
加熱用流体が燃焼ガスであって、この燃焼ガスから潜熱を回収した場合には、多くのドレイン(凝縮水)が伝熱管の表面に発生する。前記構成によれば、そのようなドレインが発生し、これが落下した場合に、このドレインをケースの底板部によって受けて、この底板部の傾斜作用によって排出口に導いてからケース外部に排出することができる。また、第1の螺旋状管体部の下部は、ケースの底板部と同様な方向に傾斜し、また段差を生じた状態となるために、これら第1の螺旋状管体部の下部とケースの底板部との間に大きな隙間を生じないようにすることも可能となる。前記した箇所に大きな隙間を生じたのでは、この隙間を多くの加熱用流体が通過することとなって熱回収量が減少する他、ケースの上下高さ寸法が大きくなる不利を生じる。これに対し、前記構成によれば、そのような不利も回避される。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、本発明の第1の側面により提供される熱交換器と、この熱交換器のケース内に前記加熱用流体としての燃焼ガスを供給する燃焼器と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図2〜図9は、本発明が適用された温水装置の具体例としての給湯装置およびこれに関連する構成の一例を示している。図2によく表われているように、本実施形態の給湯装置Aは、2つの燃焼器3a,3b、2つの1次熱交換器1a,1b、および2次熱交換器Bを備えている。2次熱交換器Bは、本発明が適用された熱交換器の一例に相当する。
燃焼器3a,3bは、ともに正燃式のガスバーナであり、缶体30a,30b内に配され、かつ燃料ガスが外部から配管32a,32bを介して供給されるように構成されている。缶体30a,30b内には、下方の2つの送風ファン31から燃焼用空気が上向きに送風されるようになっている。1次熱交換器1a,1bは、燃焼器3a,3bによって発生された燃焼ガスから顕熱を回収するためのものであり、複数のフィン12を有する伝熱管11a,11bが缶体30a,30b内に配された構造を有している。
2次熱交換器Bは、1次熱交換器1a,1bによって顕熱が回収された燃焼ガスから潜熱を回収するためのものであり、1次熱交換器1a,1bの上方に配され、かつ缶体30a,30bに対して補助缶体19a,19bを介して接続されている。この2次熱交換器Bは、内部に燃焼ガスが導入されるケース7、複数ずつの第1および第2の伝熱管Pa,Pb、および入水用および出湯用の2組のヘッダ60a,60b,61a,61bを備えている。第1および第2の伝熱管Pa,Pbは、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bを有しており、これら第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bは、それらの螺旋軸長方向であるケース7の上下高さ方向(鉛直方向)に積層されてケース7内に配されている。
ケース7は、中空の略直方体状である。図4によく表われているように、ケース7の内部には、仕切板78が配されている。この仕切板78により、ケース7内は、第1の螺旋状管体部5Aが配された第1の空間部79aと、第2の螺旋状管体部5Bが配された第2の空間部79bとに仕切られている。ケース7の後壁部70aおよび前壁部70bには、燃焼ガス用の2つの供給口71a,71b、および排出口72が設けられている。1次熱交換器1a,1bをそれぞれ通過してその上方に進行した燃焼ガスは、補助缶体19a,19b内を個々に通過して供給口71a,71bから第1および第2の空間部79a,79bに進入し、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bに作用する。排出口72は、共用されており、第1および第2の空間部79a,79bを進行してきた燃焼ガスは、いずれも排出口72を通過してケース7の外部に排出される。この排出口72は、たとえば図3に示すような略矩形状である。供給口71a,71bも同様である。
第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bによって燃焼ガスから潜熱回収がなされると、それらの表面にドレイン(凝縮水)が発生し、下方に滴下する。これに対し、ケース7は底壁部70dを有しており、この底壁部70dの前端部寄りの位置には、ドレイン用の排出口73が設けられている。また、底壁部70dは、前下がり状に傾斜している。このことにより、ドレインが第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bの表面から底壁部70d上に滴下すると、その後このドレインは排出口73に流れ込み、ケース7の外部に排出される。
各第1の螺旋状管体部5Aは、図5および図6によく表われているように、平面視略長円状の一連に繋がった複数のループ部50aが複数の隙間59を介して上下高さ方向に積層した構成である。複数の第1の螺旋状管体部5Aは、それぞれのループ部50aの大きさが相違するように形成され、これらは略同心の重ね巻き状に配されている。複数の第1の螺旋状管体部5Aの螺旋の巻き方向は、右巻き(この第1の螺旋状管体部5Aの下方部分から上方部分に進む方向の平面視)とされている。このことにより、図4に示すように、第1の螺旋状管体部5Aの下部は、前端部5A’側よりも後端部5A”の方が高くなっている。
各第2の螺旋状管体部5Bは、図5および図8によく表われているように、平面視略長円状の一連に繋がった複数のループ部50bが複数の隙間59を介して上下高さ方向に積層された構成を有し、またそれらは略同心の重ね巻き状に配されている。これらの点は、第1の螺旋状管体部5Aと共通している。ただし、第2の螺旋状管体部5Bの螺旋の巻き方向は、左巻き(この第2の螺旋状管体部5Bの下方部分から上方部分に進む方向の平面視)であり、この点が第1の螺旋状管体部5Aとは異なっている。このことの技術的意義については後述する。
複数の第2の螺旋状管体部5Bに延設された下部および上部の延設管体部51b,52bは、ケース7の一側壁70fを貫通してケース外部に引き出され、かつ入水用および出湯用のヘッダ60b,61bに連結されている(図8,図9参照)。これに対し、図6および図7に示すように、複数の第1の螺旋状管体部5Aの下部および上部の延設管体部51a,52aは、前記とは反対方向に延びてケース7の他側壁70eを貫通し、入水用および出湯用のヘッダ60a,61aに連結されている。
図2よく表われているように、ヘッダ61a,61bの出湯口63a,63bは、適当な配管90a,90bを介して伝熱管11a,11bの入水口13a,13bに接続されている。ヘッダ60aの入水口62aには、給水管(図示略)が接続されている。この入水口62aに供給された水は、第1の螺旋状管体部5Aおよび伝熱管11aを順次通過して加熱され、その後出湯口14aから所望の給湯先に供給される。一方、ヘッダ61bの入水口62bにも、給水管(図示略)が接続され、この入水口62bに供給された水は、第2の螺旋状管体部5Bおよび伝熱管11bを順次通過して加熱され、その後出湯口14bから所望の給湯先に供給される。なお、この給湯装置Aが、たとえば床暖房用の加熱源として用いられる場合、好ましくは、被加熱流体として不凍液が供給される。
次に、2次熱交換器B、およびこれを備えた給湯装置Aの作用について説明する。
図2において、まず、燃焼器3aによって発生された燃焼ガスからは、1次熱交換器1aによって顕熱を回収した後に、2次熱交換器Bの第1の螺旋状管体部5Aによって潜熱を回収することができる。同様に、燃焼器3bによって発生された燃焼ガスからは、1次熱交換器1bおよび2次熱交換器Bの第2の螺旋状管体部5Bによって顕熱および潜熱を回収することができる。したがって、このような熱回収により、湯水加熱を効率良く行なうことができる。潜熱回収に伴って発生したドレインが排出口73からケース7の外部に適切に排出される点については、既に述べたとおりである。本実施形態においては、ドレインの排出口73をケース7の前端部寄りに設けているが、このようにすると排出口73に対する配管接続作業が容易となる。また、この排出口73と給気口71aとの距離が遠くなるために、万一、排出口73に詰まりを生じるなどしてドレインがその周辺に溜まった状態において給湯装置Aが振動し、あるいは傾斜しても、このドレインが給気口71aに流れ込んで1次熱交換器1a上に流れ落ちるといったことが容易に生じないようにする効果も期待できる。
既述したとおり、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bの螺旋の巻き方向は相違している。このため、図4に示すように、第1の螺旋状管体部5Aの上部と第2の螺旋状管体部5Bの下部とを接近させることができる。すなわち、本実施形態によれば、図1(b)を参照して説明した対比例の隙間Cに相当する大きな隙間を生じないようにすることができる。このため、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bどうしの間の寸法s1を小さくし、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bの全体の上下高さ寸法、ひいてはケース7の高さ寸法を小さくすることができる。
また、前記した寸法s1を小さくすれば、仕切板78として比較的薄手の板材を用いた場合であっても、第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bのそれぞれと仕切板78との隙間C1,C2の寸法を小さくすることができる。このようにすると、それらの隙間C1,C2を通過する燃焼ガスの流量を少なくできるとともに、隙間C1,C2を通過する燃焼ガスが第1および第2の螺旋状管体部5A,5Bに作用し易くなる効果が得られ、熱交換効率を高めるのに好適となる。また、第1の螺旋状管体部5Aの下部は、前端部5A’よりも後端部5A”の方が高くなっており、これはケース7の底壁部70dの傾斜と合致する。したがって、この第1の螺旋状管体部5Aの下部と底板部70dとの隙間C3の寸法も小さくなり、熱交換効率をより高めることが可能となる。なお、ケース7の上壁部70cについては、底壁部70dとは異なり、ドレインの排出などを考慮する必要がないため、第2の螺旋状管体部5Bの上部との隙間が小さくなるように適当に傾斜させておくことができる。
この給湯装置Aにおいては、図2に示すように、2次熱交換器Bのヘッダ60a,61aと1次熱交換器1aとを接近させることができる。同様に、ヘッダ60b,61bと1次熱交換器1bとを接近させることもできる。したがって、伝熱管Paおよび1次熱交換器1aを利用して湯水加熱を行なう配管系と、伝熱管Pbおよび1次熱交換器1bを利用して湯水加熱を行なう配管系とを明確に区別し、それらの配管構造を整然としたものにすることができる。配管90a,90bの寸法長が短くなる利点も得られる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る熱交換器、および温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
第1および第2の螺旋状管体部のループ形状は、略長円状に限定されず、それ以外のたとえば略長矩形状、略正矩形状、あるいは円形状などの種々の形状にすることができる。また、第1および第2の螺旋状管体部の積層方向は、それらの螺旋軸長方向であればよく、鉛直方向に限定されない。たとえば、第1および第2の螺旋状管体部を水平方向に並べるように積層させてもよい。第1および第2の伝熱管の具体的な本数も限定されない。余り現実的ではないが、第1および第2の伝熱管を1本ずつにすることも可能である。伝熱管に供給される被加熱流体としては、水や不凍液以外の流体を適用することが可能であり、加熱用流体としても、燃焼ガス以外の媒体を適用することができる。ケースは、伝熱管を収容し、かつ内部に燃焼ガスなどの加熱用流体が流入されるものであればよく、やはりその具体的な形状なども限定されない。加熱用流体をケース内に供給させる場合、ケースの背後から加熱用流体を供給させることに代えて、たとえばケースの正面側から加熱用流体を供給し、ケースの背後に排出させるようにすることもできる。
上述した実施形態では、顕熱回収用の1次熱交換器については、本発明を適用していないが、本発明に係る熱交換器は、顕熱回収用、潜熱回収用の種別を問わない。本発明に係る熱交換器を、顕熱回収に用いることもできる。
本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む概念である。
(a)は、本発明の基本的な作用を示す説明図であり、(b)は、対比例を示す説明図である。 本発明が適用された温水装置としての給湯装置の一例を示す概略正面断面図である。 図2に示す給湯装置の要部正面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図2に示す給湯装置の2次熱交換器の正面断面図である。 図5に示す2次熱交換器の第1の伝熱管が設けられている部分の平面断面図である。 図6の右側面図である。 図5に示す2次熱交換器の第2の伝熱管が設けられている部分の平面断面図である。 図8の左側面図である。
符号の説明
A 給湯装置(温水装置)
B 2次熱交換器(熱交換器)
Pa,Pb 第1および第2の伝熱管
3a,3b 燃焼器
5A,5B 第1および第2の螺旋状管体部
7 ケース
62a,62b 入水口(被加熱流体の流入口)
63a,63b 出湯口(被加熱流体の流出口)
70d 底壁部(ケースの)
71a,71b 供給口(燃焼ガス用の)
72 排出口(燃焼ガス用の)
73 排出口(ドレイン用の)
78 仕切板

Claims (3)

  1. 加熱用流体が内部に導入されるケースと、このケース内に配されている第1および第2の伝熱管と、を備えており、
    前記第1の伝熱管の被加熱流体の流入口および流出口は、前記ケースの幅方向一端側に配され、かつ前記第2の伝熱管の被加熱流体の流入口および流出口は、前記ケースの幅方向他端側に配されている、熱交換器であって、
    前記第1および第2の伝熱管は、第1および第2の螺旋状管体部を有しており、
    これら第1および第2の螺旋状管体部は、それらの螺旋軸長方向に積層し、かつそれらの螺旋の巻き方向は、互いに反対の向きとされており、
    前記第1および第2の螺旋状管体部どうしの間には、前記ケース内を前記第1および第2の螺旋状管体部が個々に収容された第1および第2の空間部に仕切る仕切板が設けられ、
    前記ケースには、前記第1および第2の空間部に対して加熱用流体を個別に供給可能とする2つの供給口、ならびに前記第1および第2の螺旋状管体部を挟んで前記2つの供給口とは反対側に位置する加熱用流体用の排出口が設けられており、
    前記2つの供給口から前記第1および第2の空間部に供給された加熱用流体は、前記螺旋軸長方向と交差する方向に進行して、前記第1および第2の螺旋状管体部のそれぞれに形成されている隙間を通過するとともに、前記第1および第2の螺旋状管体部のそれぞれと前記仕切板との間に形成されている隙間をも通過するように構成されていることを特徴とする、熱交換器。
  2. 前記第2の螺旋状管体部は、前記第1の螺旋状管体部の上方に積層されており、
    前記ケースは、前記第1および第2の螺旋状管体部からドレインが滴下したときにこのドレインを受け、かつこのケースの前後方向の一端寄りほど高さが低くなるように傾斜した底板部を有しているとともに、この底板部の前記前後方向の一端寄りには、前記ドレインを前記ケースの外部に排出するための排出口が設けられており、
    前記第1の螺旋状管体部の螺旋の巻き方向は、この第1の螺旋状管体部の下部のうち、前記前後方向の一端側よりも他端側の方が高くなる巻き方向とされている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 請求項1または2に記載の熱交換器と、この熱交換器のケース内に前記加熱用流体とし
    ての燃焼ガスを供給する燃焼器と、を備えていることを特徴とする、温水装置。
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