JP4935250B2 - 分散補償装置および分散補償制御方法 - Google Patents

分散補償装置および分散補償制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4935250B2
JP4935250B2 JP2006235510A JP2006235510A JP4935250B2 JP 4935250 B2 JP4935250 B2 JP 4935250B2 JP 2006235510 A JP2006235510 A JP 2006235510A JP 2006235510 A JP2006235510 A JP 2006235510A JP 4935250 B2 JP4935250 B2 JP 4935250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
dispersion compensation
dispersion
predetermined frequency
compensation amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006235510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008058610A (ja
Inventor
寛己 大井
寛 尾中
剛司 星田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006235510A priority Critical patent/JP4935250B2/ja
Priority to US11/785,896 priority patent/US7869715B2/en
Priority to EP07008669A priority patent/EP1895692B1/en
Priority to DE602007006384T priority patent/DE602007006384D1/de
Priority to CN200710107461.9A priority patent/CN101136707B/zh
Publication of JP2008058610A publication Critical patent/JP2008058610A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4935250B2 publication Critical patent/JP4935250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2513Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion
    • H04B10/25133Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion including a lumped electrical or optical dispersion compensator

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は、光伝送システムにおいて、波長分散によって波形が劣化した光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う分散補償装置および分散補償制御方法に関する。
近年、40Gbit/s光伝送システムの研究開発が活発に進められている。40Gbit/s光伝送システム実現の課題の一つとして、40Gbit/s光信号の波長分散トレランスが、10Gbit/s光信号の1/16と狭いことが挙げられる。40Gbit/s光信号の波長分散トレランスは、たとえば、NRZ変調した光信号では約70ps/nm、RZ−DQPSK変調した光信号では約200ps/nmとなる。
このため、光伝送システム運用中の、伝送路や分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)の温度変化による波長分散量の変動の影響が大きくなって無視できなくなる。光伝送システム運用中の波長分散量の変動に対応するためには、可変分散補償器を用いた自動分散補償が必要となる。
可変分散補償器を用いた自動分散補償を実現するために、ビットエラー数をモニタし、ビットエラー数が最小になるように可変分散補償器の分散補償量を制御する方法が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。ビットエラー数をモニタするためには、誤り符号訂正機能(FEC:Forward Error Correction)におけるエラー訂正数をモニタする方法がある。
特開2002−208892号公報
しかしながら、上述した方法では、波長分散の影響によるビットエラー数だけでなく、波長分散以外の要因によるビットエラー数も区別されずにモニタされる。したがって、ビットエラー数が最小になるように可変分散補償器の分散補償量を制御しても、可変分散補償器の分散補償量が、波長分散量に対応した最適な分散補償量になるとは限らないという問題がある。
特に、波長分散以外のエラー要因である偏波変動は、ファイバタッチなどの伝送路状態の変化によって大きく変化する。このため、偏波変動に起因する要因によるビットエラー数を考慮せずに上述した方法で可変分散補償器の分散補償量を制御すると、可変分散補償器の分散補償量が最適になるとは限らないという問題がある。
偏波変動に起因する要因は、たとえば、伝送路や光アンプなどの部品による偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)、偏波依存性損失(PDL:Polarization Dependent Loss)あるいは偏波依存性利得(PDG:Polarization Dependent Gain)などがある。
本発明は、上述した問題点を解消するものであり、波長分散以外の要因によるビットエラーが生じても、可変分散補償器の分散補償量を最適に制御することができる分散補償装置および分散補償制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる分散補償装置は、所定周波数の信号を発振する発振手段と、受信する光信号に対して分散補償を行い、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号に応じて前記分散補償の分散補償量を変化させる分散補償手段と、前記分散補償手段によって分散補償された光信号を復調する復調手段と、前記復調手段によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視手段と、前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号から前記所定周波数の信号を取り出すフィルタ手段と、前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成手段と、前記発振手段から前記分散補償手段に出力される前記所定周波数の信号に、前記生成手段によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、分散補償手段の分散補償量を自動的に制御できるとともに、分散補償量を制御するためのビットエラー数から、波長分散以外の要因によるビットエラー数を除外することができる。
以上説明したように、本発明によれば、波長分散を要因とするビットエラー数にのみ基づいて可変分散補償器の分散補償量を制御することができる。このため、本発明によれば、波長分散以外の要因によるビットエラーが生じても、可変分散補償器の分散補償量を最適に制御することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる分散補償装置および分散補償制御方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1−1は、実施の形態1にかかる分散補償装置の構成を示すブロック図である。図1−1に示すように、実施の形態1にかかる分散補償装置100は、低周波発振回路101と、可変分散補償器102と、復調部103と、エラー監視部104と、バンドパスフィルタ部(BPF:Band Pass Filter)105と、同期検波回路106と、重畳回路107と、を備える。
低周波発振回路101は、低周波信号を発振する。低周波発振回路101は、発振した低周波信号を可変分散補償器102へ重畳回路107を介して出力する。また、低周波発振回路101は、発振した低周波信号を同期検波回路106へ出力する。低周波信号の周波数は、可変分散補償器102の分散補償量の変化特性に基づいて定める。具体的には、低周波信号の周波数は、可変分散補償器102の分散補償量の変動が追随できる程度に遅く、伝送路で生じる波長分散の変動よりも速い周波数(以下、「周波数f0」という)の信号である。たとえば、低周波信号は、1Hz程度の信号である。なお、可変分散補償器102を変化させることに対する耐久性が高ければ、低周波信号を高い周波数に設定してもよい。
可変分散補償器102は、図示しない送信装置から伝送路を介して送信される光信号を受信し、受信した光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う。可変分散補償器102は、分散補償を行った光信号を復調部103へ出力する。また、可変分散補償器102は、重畳回路107から出力される分散補償量変更信号(後述)に応じて分散補償量を変化させる。ここで、可変分散補償器102の具体例を説明する。
図1−2は、VIPA型可変分散補償器の構成を示す図である。(Hiroki Ooi et al., “40−Gbit/s WDM Automatic Dispe
rsion Compensation with Virtually Imaged Phased Array (VIPA) Variable Dispersion Compensators”, IEICE Trans. Commun., Vo
l.E85−B, No.2 February 2002 参照)。
ステッピングモータを回転させて、ステージ上に配置した3Dミラーをx軸方向に移動させることで分散補償量を変化させる。3Dミラーの形状は、各x軸方向で所望の分散補償量が得られるように設計させている。低周波信号に従って分散補償量を変化させる場合は、ステッピングモータの移動方向と駆動パルス数を変化させる。
また、図1−3は、FBG型可変分散補償器の構成を示す図である。(S. Matsumoto et al., “Tunable Dispersion Equal
izer with a Divided Thin−Film Heater for 40−Gb/s RZ Transmissions”, IEEE PHOTONI
CS TECHNOLOGY LETTERS, VOL. 13, NO. 8, AUGUST 2001 参照)。
FBG(Fiber Bragg Grating)にThin−Film Heaterを配置し、その温度を変化させることで分散補償量を変化させる。低周波信号に従って分散補償量を変化させる場合は、Thin−Film Heaterの温度を微小変化させる。その他、応力変化FBG型可変分散補償器、エタロン型、AWG型等の様々な可変分散補償器が発表されているが、本発明の技術はいずれの可変分散補償器に対しても適用可能である。
復調部103は、可変分散補償器102から出力される光信号を復調し、復調信号をエラー監視部104へ出力する。復調部103が復調を行う方式は、分散補償装置100を適用する光伝送システムにおける各種復調方式に対応する。
エラー監視部104は、復調部103から出力される復調信号のエラー状態を監視する。エラー監視部104は、復調信号のエラー状態を示す信号をバンドパスフィルタ部105へ出力する。復調信号のエラー状態を示す情報とは、たとえば、ビットエラー数の情報である。
ビットエラー数の情報は、具体的には、単位ビット数あたりのビットエラー数(BER:Bit Error Rate)や、単位時間あたりのビットエラー数の情報である。エラー監視部104は、たとえば、復調信号に付与されたエラー訂正符号に基づいて誤り訂正処理を行うFECデコーダ機能を備え、エラー訂正処理を行うことでビットエラー数を監視する。
バンドパスフィルタ部105は、エラー監視部104から出力されるエラー状態を示す信号から周波数f0の信号を取り出す。バンドパスフィルタ部105は、取り出した信号を同期検波回路106へ出力する。バンドパスフィルタ部105は、たとえば、周波数f0付近の信号のみを通過させ、それ以外の周波数の信号を減衰させるバンドパスフィルタによって構成することができる。
このバンドパスフィルタ部105によって、ファイバタッチなどによる高速な(f0よりも速い)偏波変動によるビットエラー数の変化が生じた場合、エラー状態を示す信号からこの偏波変動によるエラー数の変化の成分を除外することができる。なお、バンドパスフィルタ部105は、周波数f0以下の周波数の信号を取り出すローパスフィルタであってもよい。
同期検波回路106は、低周波発振回路101から出力される周波数f0の低周波信号と、バンドパスフィルタ部105から出力される周波数f0の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する。同期検波回路106は、分散補償量変更信号を重畳回路107へ出力する。たとえば、同期検波回路106は、これらの信号の位相を比較することで分散補償量変更信号を生成する。同期検波回路106は、たとえば、乗算回路106aと、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)106bと、によって構成される。
乗算回路106aは、低周波発振回路101から出力される周波数f0の低周波信号と、バンドパスフィルタ部105から出力される周波数f0の信号と、を乗算して乗算信号をローパスフィルタ106bへ出力する。ローパスフィルタ106bは、乗算回路106aによって発振された乗算信号から低周波(f0よりも低い)の信号を取り出す。ローパスフィルタ106bは、取り出した信号を上述した分散補償量変更信号として重畳回路107へ出力する。
重畳回路107は、低周波発振回路101から可変分散補償器102へ出力される周波数f0の低周波信号に対して、同期検波回路106から出力される分散補償量変更信号を重畳する。これによって、分散補償装置100は、可変分散補償器102による分散補償の結果を、エラー状態を監視することによって可変分散補償器102へフィードバック制御することができる。
また、分散補償装置100は、同期検波回路106と重畳回路107との間に分散補償量変更部108を備える。分散補償量変更部108は、同期検波回路106からの入力信号(分散補償量変更信号)に対して負帰還利得を与えて重畳回路107へ出力することで、分散補償量をその時点での値から変化させる機能を有する。具体的には、分散補償量変更部108は、その時点での分散補償量Dに対して、負帰還利得β×入力信号Vinを引くことによって負帰還利得を与える。
なお、上述した各構成要件は、アナログ処理を行う装置だけでなく、デジタル処理を行う各プログラムによって構成することができる。たとえば、上述した各回路は、実際のアナログ回路ではなく、上述した機能を有するプログラムによって実現してもよい。また、上述した各フィルタは、アナログフィルタではなく、上述した機能を有するデジタルフィルタによって実現してもよい。
図2は、低周波発振回路が発振する低周波信号を示す波形図である。図2の横軸は時間を、縦軸は低周波信号の電圧を示している。上述したように、低周波発振回路101は、周波数f0の低周波信号201を発振する。
図3は、可変分散補償器の分散補償量の時間的変化を示す図である。図3の横軸は時間を、縦軸は可変分散補償器102が分散補償を行う分散補償量を示している。可変分散補償器102の分散補償量は、低周波発振回路101から入力する低周波信号201の電圧に比例して変化する。このため、分散補償量は、図3に示すように周波数f0で変化する。
また、同期検波回路106から出力される分散補償量変更信号に低周波発振回路101から出力される低周波信号201が重畳された結果、分散補償量が周波数f0で変化する(図中、分散補償量301〜303)。ここでは、分散補償量301が最適な分散補償量、すなわち、(残留分散が0の場合、)伝送路で発生した波長分散量と同等の分散補償量であるとする。また、分散補償量302は、伝送路で発生した波長分散量に比べて多い分散補償量を示す。分散補償量303は、伝送路で発生した波長分散量に比べて少ない分散補償量を示す。
図4は、可変分散補償器の分散補償量とビットエラー数の関係を示すグラフである。一般的に、可変分散補償器102の最適な分散補償量は、エラー状態を監視しながら分散補償量を変化させることによって探索される。最適な分散補償量は、たとえば、ビットエラー数が最小となるときの分散補償量(図中、最適点)である。図3における分散補償量301はグラフの領域401の範囲で、分散補償量302は領域402の範囲で、分散補償量303は領域403の範囲で、いずれも周波数f0で変化する。
図5は、エラー監視部が監視するビットエラー数を示す信号の波形を示す波形図である。図5において、ビットエラー数501,502および503は、それぞれ、可変分散補償器102の分散補償量が分散補償量301,302および303である場合のビットエラー数を示す。ビットエラー数501は、領域401(図4参照)上で変化する。このため、ビットエラー数501は、ビットエラー数502および503よりも全体的に少ない値となる。また、ビットエラー数501は、分散補償量301が周波数f0で1周期分変化する毎にビットエラー数が最小となる最適点を2回通過する。このため、ビットエラー数501は、周波数f0の2倍の周波数2f0で変化する。
ビットエラー数502および503は、それぞれ、領域402および403上で変化するため、変化方向が常に逆である。このため、ビットエラー数502および503の波形は、互いに常に位相が反転した(位相が180°ずれた)波形となる。また、ビットエラー数502および503は、分散補償量302および303が周波数f0で1周期分変化する毎に各々のビットエラー数が最小となる点を1回通過する。このため、ビットエラー数502および503は、周波数f0で変化する。
図6は、乗算回路が乗算した乗算信号の波形を示す波形図である。上述したように、乗算回路106aは、低周波信号201(図2参照)と、バンドパスフィルタ部105から出力される信号と、を乗算する。バンドパスフィルタ部105から出力される信号は、図5に示したビットエラー数(501,502および503)の信号のうち、バンドパスフィルタ部105が周波数f0の信号を取り出した信号、すなわち、ビットエラー数502または503の信号である。
ビットエラー数501の信号であった場合、バンドパスフィルタ部105によって取り出される信号がないため、低周波発振回路101から出力される周波数f0の低周波信号と乗算した乗算信号は、乗算信号601のようになる。すなわち、低周波信号201が、周波数f0のまま乗算信号601となる。
ビットエラー数502の信号であった場合、バンドパスフィルタ部105によって取り出されるビットエラー数502の信号と低周波信号201との乗算信号は、乗算信号602のようになる。ビットエラー数502の信号と低周波信号201との周波数は共にf0であるため、乗算信号602の周波数は2f0となる。
ビットエラー数503の信号であった場合、バンドパスフィルタ部105によって取り出されるビットエラー数503の信号と低周波信号201との乗算信号は、乗算信号603のようになる。この場合も同様に、乗算信号603の周波数は2f0となる。ここで、ビットエラー数502の信号と低周波信号201とは位相が一致している。一方、ビットエラー数503の信号と低周波信号201とは位相が180°ずれている。このため、乗算信号603の波形は乗算信号602を−1倍した形状となる。
図7−1は、ローパスフィルタが取り出した分散補償量変更信号を示す波形図である。図7−2は、分散補償量変更部によって負帰還利得を与えられた信号を示す波形図である。上述したように、ローパスフィルタ106bは、乗算回路106aによって発振された乗算信号601,602または603から低周波の信号を分散補償量変更信号として取り出す。
乗算信号601であった場合(すなわち、分散補償量301であった場合)、ローパスフィルタ106bが取り出した分散補償量変更信号は分散補償量変更信号701のように電圧が0となる。この場合、分散補償量変更信号は分散補償量変更部108によって変化を与えられず、分散補償量701aのようになり、分散補償量は直前の値に保たれる。
乗算信号602であった場合(すなわち、分散補償量302であった場合)、ローパスフィルタ106bが取り出した分散補償量変更信号は信号702のように電圧が正の値となる。この場合、分散補償量変更信号は分散補償量変更部108によって負帰還利得を与えられて分散補償量702aのようになり、分散補償量は直前の値から負の方向に変化する。
乗算信号603であった場合(すなわち、分散補償量303であった場合)、ローパスフィルタ106bが取り出した分散補償量変更信号は信号703のように電圧が負の値となる。この場合、分散補償量変更信号は分散補償量変更部108によって負帰還利得を与えられて分散補償量703aのようになり、分散補償量は直前の値から正の方向に変化する。
分散補償装置100は、このように、分散補償の結果を、エラー状態を監視することによって可変分散補償器102へフィードバック制御することができる。分散補償装置100は、このフィードバック制御を繰り返すことで可変分散補償器102の分散補償量を最適な分散補償量に制御することができる。
このように、実施の形態1にかかる分散補償装置100によれば、可変分散補償器102の分散補償量を自動的に制御できるとともに、分散補償量を制御するためのビットエラー数から、高速な偏波変動などの波長分散以外の要因によるビットエラー数を除外することができる。このため、実施の形態1にかかる分散補償装置100によれば、波長分散以外の要因によるビットエラーが生じても、可変分散補償器102の分散補償量を最適に制御することができる。
なお、フィードバックループの時間間隔よりも十分遅い偏波変動によるビットエラー変動が起きた場合、可変分散補償器102の分散補償量が自動的に最適値(エラー最小点)に制御される。
(実施の形態2)
図8は、ビットエラー数と残留分散量との関係を分散最適点でのQ値毎に示すグラフである。図9は、ビットエラー数の変化量と残留分散量との関係を分散最適点でのQ値毎に示すグラフである。すなわち、図9は、図8について、ビットエラー数を残留分散量で微分したものであり、同期検波回路106による出力に比例する値である。残留分散量とは、可変分散補償器102によって分散補償が行われた後に残っている波長分散量である。分散最適点でのQ値は、主に伝送信号のOSNR(Optical Signal Noise Ratio;光信号対雑音比)に依存して変化する値である。
図8および図9に示すように、分散最適点でのQ値が異なる場合(つまり伝送信号のOSNRが異なる場合)、エラー数対残留分散量の曲線の形状が大きく変わる。このため、伝送路のOSNRが異なる場合、同期検波での検出感度が大きく異なる。この状態では、分散補償装置中の増幅器(不図示)などの設定値もOSNRが変化する毎に変更する必要が生ずる。
図10は、実施の形態2にかかる分散補償装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態2にかかる分散補償装置のうち、実施の形態1にかかる分散補償装置100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図10に示すように、実施の形態2にかかる分散補償装置1000は、エラー監視部104とバンドパスフィルタ部105との間に変換部1001を備える。
変換部1001は、エラー監視部104から出力されるエラー状態を示す信号に対して、所定の対数変換またはQ値変換を行う。変換部1001は、所定の対数変換またはQ値変換を行った変換信号をバンドパスフィルタ部105へ出力する。バンドパスフィルタ部105は、変換部1001から出力される変換信号から、周波数f0の信号を取り出し、取り出した信号を同期検波回路106へ出力する。
変換部1001が所定の対数変換を行う場合、変換部1001は、エラー監視部104から出力されるエラー状態(ここでは、BERとする)を示す信号に基づいて、下記(1)式を用いて所定の対数変換値を算出する。ここで、BERは、Err/Bで算出できる。また、定数Aは利得係数(たとえば、A=6700)、Errはビットエラー数(たとえば、100ms内のビットエラー数)、Bは総ビット数(たとえば、100ms内の総ビット数、B=4.3×109)、である。
Figure 0004935250
図11は、変換部が対数変換を行った変換信号のモニタ量と残留分散量との関係を示すグラフである。図12は、変換部1001が対数変換を行った変換信号のモニタ量の変化量と残留分散量との関係を示すグラフである。図11および図12に示すように、分散最適点でのQ値が異なる場合でも、変換部1001が所定の対数変換を行った変換信号のモニタ量M対残留分散量の曲線の形状はほぼ同一となる。すなわち、伝送路のOSNRが異なる場合でも、一定の同期検波検出感度を得ることができる。
変換部1001がQ値変換を行う場合、変換部1001は、エラー監視部104から出力されるエラー状態を示す信号に基づいて、ビットエラー数(ここでは、BERとする)をQ値に変換する。BERをQ値に変換するためには、BER/Q値変換テーブルやBER/Q値変換式などを用いる。
図13は、BERとQ値との関係を示すグラフである。図13に示すように、BERとQ値とは1対1で対応しているため、変換部1001は、BER/Q値変換テーブルを備えておくことでBERをQ値に変換することができる。また、変換部1001は、BER/Q値変換式である下記(2)式を用いて、BERからQ値を算出することもできる。ここで、sqrt()は平方根を求める関数である。また、erfc()は下記(3)式の相補誤差関数である。(3)式中のerf()は下記(4)式の誤差関数である。
Figure 0004935250
Figure 0004935250
Figure 0004935250
図14は、変換部がQ値変換した変換信号のモニタ量と残留分散量との関係を示すグラフである。図15は、変換部がQ値変換した変換信号のモニタ量の変化量と残留分散量との関係を示すグラフである。図14および図15に示すように、分散最適点でのQ値が異なる場合でも、変換部1001がQ値変換した変換信号のモニタ量の変化量対残留分散量の曲線の形状はほぼ同一となる。すなわち、伝送路のOSNRが異なる場合でも、一定の同期検波検出感度を得ることができる。
このように、実施の形態2にかかる分散補償装置1000によれば、変換部1001が、エラー監視部104から出力されるエラー状態を示す信号を所定の対数変換またはQ値変換を行うことで、伝送路のOSNRが異なる場合でも、一定の同期検波検出感度を得ることができ、分散補償装置1000中の増幅器などの設定値をOSNRが変化する毎に変更することなく安定して分散補償を行うことができる。
(分散補償装置の動作の概要)
図16は、本発明にかかる分散補償装置の動作の概要を示すフローチャートである。図16に示すように、まず、低周波発振回路101が、低周波信号201を発振する(ステップS1601)。つぎに、可変分散補償器102が、受信する光信号に対して分散補償を行い、ステップS1601によって発振された低周波信号201を用いて分散補償量を変化させる(ステップS1602)。
つぎに、復調部103が、ステップS1602によって分散補償された光信号を復調する(ステップS1603)。つぎに、エラー監視部104が、ステップS1603によって復調された復調信号のエラー状態を監視する(ステップS1604)。つぎに、バンドパスフィルタ部105が、ステップS1604によって監視されるエラー状態を示す信号から周波数f0の信号を取り出す(ステップS1605)。
つぎに、同期検波回路106が、ステップS1605によって取り出された信号と、ステップS1601によって発振された低周波信号201と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する(ステップS1606)。つぎに、分散補償量変更部108が、分散補償量変更信号に基づいて分散補償量を変更し(ステップS1607)、一連の処理を終了する。そして、この一連の処理を繰り返すことで、可変分散補償器102の分散補償量を最適な量に収束させていく。
以上説明したように、本発明にかかる分散補償装置によれば、波長分散を要因とするビットエラー数にのみ基づいて可変分散補償器の分散補償量を制御することができる。このため、本発明によれば、波長分散以外の要因によるビットエラーが生じても、可変分散補償器の分散補償量を最適に制御することができるという効果を奏する。また、伝送路のOSNRが異なる場合でも、同期検波において一定の検出感度を得ることができ、安定して分散補償を行うことができる。
(付記1)所定周波数の信号を発振する発振手段と、
受信する光信号に対して分散補償を行い、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号に応じて前記分散補償の分散補償量を変化させる分散補償手段と、
前記分散補償手段によって分散補償された光信号を復調する復調手段と、
前記復調手段によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視手段と、
前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ手段と、
前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成手段と、
前記発振手段から前記分散補償手段に出力される前記所定周波数の信号に、前記生成手段によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳手段と、
を備えることを特徴とする分散補償装置。
(付記2)前記生成手段から前記重畳手段への入力信号に対して負帰還利得を与える分散補償量変更手段をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の分散補償装置。
(付記3)前記監視手段は、前記エラー状態として、前記復調信号のビットエラー数を監視することを特徴とする付記1または2に記載の分散補償装置。
(付記4)前記フィルタ手段は、前記所定周波数の信号を取り出すバンドパスフィルタによって構成されることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の分散補償装置。
(付記5)前記生成手段は、前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、を比較することによって前記分散補償量変更信号を生成することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の分散補償装置。
(付記6)前記生成手段は、
前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、を乗算する乗算手段と、
前記乗算手段によって乗算された乗算信号から前記所定周波数よりも低い周波数の信号を、前記分散補償量変更信号として取り出すローパスフィルタ手段と、
を備えることを特徴とする付記5に記載の分散補償装置。
(付記7)前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号に対して所定の対数変換を行う対数変換手段をさらに備え、
前記フィルタ手段は、前記対数変換手段によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の分散補償装置。
(付記8)前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号に対してQ値変換を行うQ値変換手段をさらに備え、
前記フィルタ手段は、前記Q値変換手段によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の分散補償装置。
(付記9)前記Q値変換手段は、前記ビットエラー数と当該ビットエラー数のQ値とを対応付けた対応データに基づいて、前記Q値変換を行うことを特徴とする付記8に記載の分散補償装置。
(付記10)前記Q値変換手段は、前記ビットエラー数と当該ビットエラー数のQ値との変換式を用いて、前記ビットエラー数から当該ビットエラー数のQ値を算出することを特徴とする付記8に記載の分散補償装置。
(付記11)前記監視手段は、前記復調信号の誤り訂正処理を行うことでビットエラー数を監視することを特徴とする付記3〜10のいずれか一つに記載の分散補償装置。
(付記12)受信する光信号に対して分散補償を行う分散補償器の分散補償量を制御する分散補償制御方法であって、
所定周波数の信号を発振する発振工程と、
前記分散補償を行い、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号を用いて前記分散補償量を変化させる分散補償工程と、
前記分散補償工程によって分散補償された光信号を復調する復調工程と、
前記復調工程によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視工程と、
前記監視工程によって監視される前記エラー状態を示す信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ工程と、
前記フィルタ工程によって取り出された前記信号と、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成工程と、
前記分散補償工程において用いられる前記所定周波数の信号に、前記生成工程によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳工程と、
を含むことを特徴とする分散補償制御方法。
(付記13)前記生成工程で生成された前記分散補償量変更信号に対して負帰還利得を与える分散補償量変更工程をさらに含むことを特徴とする付記12に記載の分散補償装置。
(付記14)前記生成工程では、前記フィルタ工程によって取り出された前記信号と、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号と、を比較することによって前記分散補償量変更信号を生成することを特徴とする付記11または12に記載の分散補償制御方法。
(付記15)前記監視工程によって監視される前記エラー状態を示す信号に対して所定の対数変換を行う対数変換工程をさらに備え、
前記フィルタ工程では、前記対数変換工程によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すことを特徴とする付記11〜13のいずれか一つに記載の分散補償制御方法。
(付記16)前記監視工程によって監視される前記エラー状態を示す信号をQ値変換するQ値変換工程をさらに備え、
前記フィルタ工程では、前記Q値変換工程によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すことを特徴とする付記11〜13のいずれか一つに記載の分散補償制御方法。
(付記17)可変分散補償器からの光信号を復調することにより該光信号のエラー状態を監視する監視手段と、
前記監視手段からの前記エラー状態を示す信号と発信手段からの信号に基づき分散補償量を変更する信号を生成し、前記可変分散補償器に供給する生成手段と、
前記分散補償量を変更する信号に前記発信手段からの信号を重畳する重畳手段と、
を備えることを特徴とする分散補償装置。
以上のように、本発明にかかる分散補償装置および分散補償制御方法は、光伝送システムにおいて、波長分散によって波形が劣化した光信号に対して可変な分散補償量によって分散補償を行う分散補償装置に有用であり、特に、偏波変動の影響を無視できない高速の光伝送を行う場合に適している。
実施の形態1にかかる分散補償装置の構成を示すブロック図である。 VIPA型可変分散補償器の構成を示す図である。 FBG型可変分散補償器の構成を示す図である。 低周波発振回路が発振する低周波信号を示す波形図である。 可変分散補償器の分散補償量の時間的変化を示す図である。 可変分散補償器の分散補償量とビットエラー数の関係を示すグラフである。 エラー監視部が監視するビットエラー数を示す信号の波形を示す波形図である。 乗算回路が乗算した乗算信号の波形を示す波形図である。 ローパスフィルタが取り出した分散補償量変更信号を示す波形図である。 分散補償量変更部によって負帰還利得を与えられた信号を示す波形図である。 ビットエラー数と残留分散量との関係を分散最適点でのQ値毎に示すグラフである。 ビットエラー数の変化量と残留分散量との関係を分散最適点でのQ値毎に示すグラフである。 実施の形態2にかかる分散補償装置の構成を示すブロック図である。 変換部が対数変換を行った変換信号のモニタ量と残留分散量との関係を示すグラフである。 変換部が対数変換を行った変換信号のモニタ量の変化量と残留分散量との関係を示すグラフである。 BERとQ値との関係を示すグラフである。 変換部がQ値変換を行った変換信号のモニタ量と残留分散量との関係を示すグラフである。 変換部がQ値変換を行った変換信号のモニタ量の変化量と残留分散量との関係を示すグラフである。 本発明にかかる分散補償装置の動作の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
100,1000 分散補償装置
101 低周波発振回路
102 可変分散補償器
103 復調部
104 エラー監視部
105 バンドパスフィルタ部
106 同期検波回路
107 重畳回路
108 分散補償量変更部
201 低周波信号
301,302,303 分散補償量
401,402,403 グラフの領域
501,502,503 ビットエラー数
601,602,603 乗算信号
701,702,703 分散補償量変更信号
1001 変換部

Claims (9)

  1. 所定周波数の信号を発振する発振手段と、
    受信する光信号に対して分散補償を行い、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号に応じて前記分散補償の分散補償量を変化させる分散補償手段と、
    前記分散補償手段によって分散補償された光信号を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号に対して所定の対数変換を行う対数変換手段と、
    前記対数変換手段によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成手段と、
    前記発振手段から前記分散補償手段に出力される前記所定周波数の信号に、前記生成手段によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳手段と、
    を備えることを特徴とする分散補償装置。
  2. 前記生成手段から前記重畳手段への入力信号に対して負帰還利得を与える分散補償量変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の分散補償装置。
  3. 前記監視手段は、前記エラー状態として、前記復調信号のビットエラー数を監視することを特徴とする請求項1または2に記載の分散補償装置。
  4. 前記フィルタ手段は、前記所定周波数の信号を取り出すバンドパスフィルタによって構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の分散補償装置。
  5. 前記生成手段は、前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、を比較することによって前記分散補償量変更信号を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の分散補償装置。
  6. 前記生成手段は、
    前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、を乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段によって乗算された乗算信号から前記所定周波数よりも低い周波数の信号を、前記分散補償量変更信号として取り出すローパスフィルタ手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の分散補償装置。
  7. 所定周波数の信号を発振する発振手段と、
    受信する光信号に対して分散補償を行い、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号に応じて前記分散補償の分散補償量を変化させる分散補償手段と、
    前記分散補償手段によって分散補償された光信号を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視手段と、
    前記監視手段によって監視される前記エラー状態を示す信号に対してQ値変換を行うQ値変換手段と、
    前記Q値変換手段によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ手段と、
    前記フィルタ手段によって取り出された前記信号と、前記発振手段によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成手段と、
    前記発振手段から前記分散補償手段に出力される前記所定周波数の信号に、前記生成手段によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳手段と、
    を備えることを特徴とする分散補償装置。
  8. 受信する光信号に対して分散補償を行う分散補償器の分散補償量を制御する分散補償制御方法であって、
    所定周波数の信号を発振する発振工程と、
    前記分散補償を行い、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号を用いて前記分散補償量を変化させる分散補償工程と、
    前記分散補償工程によって分散補償された光信号を復調する復調工程と、
    前記復調工程によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視工程と、
    前記監視工程によって監視される前記エラー状態を示す信号に対して所定の対数変換を行う対数変換工程と、
    前記対数変換工程によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ工程と、
    前記フィルタ工程によって取り出された前記信号と、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成工程と、
    前記分散補償工程において用いられる前記所定周波数の信号に、前記生成工程によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳工程と、
    を含むことを特徴とする分散補償制御方法。
  9. 受信する光信号に対して分散補償を行う分散補償器の分散補償量を制御する分散補償制御方法であって、
    所定周波数の信号を発振する発振工程と、
    前記分散補償を行い、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号を用いて前記分散補償量を変化させる分散補償工程と、
    前記分散補償工程によって分散補償された光信号を復調する復調工程と、
    前記復調工程によって復調された復調信号のエラー状態を監視する監視工程と、
    前記監視工程によって監視される前記エラー状態を示す信号に対してQ値変換を行うQ値変換工程と、
    前記Q値変換工程によって変換された信号から前記所定周波数以下の周波数の信号を取り出すフィルタ工程と、
    前記フィルタ工程によって取り出された前記信号と、前記発振工程によって発振された前記所定周波数の信号と、に基づいて分散補償量変更信号を生成する生成工程と、
    前記分散補償工程において用いられる前記所定周波数の信号に、前記生成工程によって生成された前記分散補償量変更信号を重畳する重畳工程と、
    を含むことを特徴とする分散補償制御方法。
JP2006235510A 2006-08-31 2006-08-31 分散補償装置および分散補償制御方法 Expired - Fee Related JP4935250B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006235510A JP4935250B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 分散補償装置および分散補償制御方法
US11/785,896 US7869715B2 (en) 2006-08-31 2007-04-20 Dispersion compensating apparatus and dispersion compensation control method
EP07008669A EP1895692B1 (en) 2006-08-31 2007-04-27 Dispersion compensating apparatus and dispersion compensation control method
DE602007006384T DE602007006384D1 (de) 2006-08-31 2007-04-27 Vorrichtung zur Dispersionskompensation und Steuerverfahren zur Dispersionskompensation
CN200710107461.9A CN101136707B (zh) 2006-08-31 2007-05-14 色散补偿装置及色散补偿控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006235510A JP4935250B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 分散補償装置および分散補償制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008058610A JP2008058610A (ja) 2008-03-13
JP4935250B2 true JP4935250B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=38669180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006235510A Expired - Fee Related JP4935250B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 分散補償装置および分散補償制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7869715B2 (ja)
EP (1) EP1895692B1 (ja)
JP (1) JP4935250B2 (ja)
CN (1) CN101136707B (ja)
DE (1) DE602007006384D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5407595B2 (ja) 2009-06-30 2014-02-05 富士通株式会社 信号処理回路、光受信装置、検出装置および波形歪補償方法
CN102075241B (zh) * 2009-11-19 2014-01-01 华为技术有限公司 动态色散检测方法及装置
JP5458826B2 (ja) * 2009-11-24 2014-04-02 富士通株式会社 分散補償装置、光受信装置、分散補償方法および光受信方法
JP5482273B2 (ja) 2010-02-12 2014-05-07 富士通株式会社 光受信器
CN109983718B (zh) * 2016-11-22 2021-05-18 华为技术有限公司 一种色散补偿方法及装置
CN109921849B (zh) * 2017-12-12 2022-02-18 光联通讯有限公司 用于优化光通信系统的传输性能的控制装置及方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0812075B1 (en) 1996-06-07 2006-04-12 Nortel Networks Limited Optical fibre transmission systems including dispersion measurement and compensation
SE506403C2 (sv) * 1996-09-13 1997-12-15 Ericsson Telefon Ab L M Transmissionssystem med återkopplad optisk förstärkare
US7010231B1 (en) * 1997-08-04 2006-03-07 Cisco Photonics Italy S.R.L. System and method of high-speed transmission and appropriate transmission apparatus
JP3649556B2 (ja) * 1997-08-20 2005-05-18 富士通株式会社 波長分散制御のための方法と装置及び分散量検出方法
JPH11122173A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Fujitsu Ltd 波長分散による波形変化の検出及びその補償のための方法と装置
JP3880635B2 (ja) * 1997-11-28 2007-02-14 富士通株式会社 分散補償制御装置及び分散補償制御方法
WO1999048231A1 (fr) * 1998-03-19 1999-09-23 Fujitsu Limited Procede et dispositif d'egalisation de dispersion de longueurs d'onde
KR100310834B1 (ko) 1998-12-03 2001-12-17 오길록 고속광전송시스템에서의자동색분산등화장치
US6370300B1 (en) 1999-02-18 2002-04-09 Lucent Technologies Inc. Optical communication system incorporating automatic dispersion compensation modules
JP4011290B2 (ja) 2001-01-10 2007-11-21 富士通株式会社 分散補償方法、分散補償装置および光伝送システム
US6947633B2 (en) * 2002-10-28 2005-09-20 Optovia Corporation Dispersion compensation
JP4175904B2 (ja) * 2003-01-16 2008-11-05 富士通株式会社 フィルタデバイスの調整方法と装置
JP4138557B2 (ja) * 2003-03-31 2008-08-27 富士通株式会社 波長分散補償制御システム
JP4366225B2 (ja) 2004-03-26 2009-11-18 富士通株式会社 分散補償方法及びその装置
US20050226613A1 (en) * 2004-03-30 2005-10-13 Lutz Raddatz Net chromatic dispersion measurement and compensation method and system for optical networks

Also Published As

Publication number Publication date
CN101136707A (zh) 2008-03-05
US20080056710A1 (en) 2008-03-06
EP1895692B1 (en) 2010-05-12
JP2008058610A (ja) 2008-03-13
EP1895692A1 (en) 2008-03-05
CN101136707B (zh) 2015-12-09
US7869715B2 (en) 2011-01-11
DE602007006384D1 (de) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4888567B2 (ja) コヒーレント光受信機
US9515763B2 (en) Digital coherent receiver and receiving method of optical signal
JP4935250B2 (ja) 分散補償装置および分散補償制御方法
JP5786427B2 (ja) スキュー低減方法および光伝送システム
JP5157521B2 (ja) 偏波多重光受信機、偏波多重光送受信システムおよび偏波多重光送受信システムの制御方法
JP4516907B2 (ja) 光受信装置およびその制御方法
JP4468656B2 (ja) 信号波形劣化補償器
JP4818142B2 (ja) 光受信装置およびその制御方法、並びに、光伝送システム
JP3910003B2 (ja) 光受信局、光通信システム及び分散制御方法
JP7121887B2 (ja) デジタルコヒーレント受信器およびそのスキュー調整方法
US20130251370A1 (en) Optical receiver, polarization separation device and polarization separating method
JP4744312B2 (ja) 波長分散モニタ方法および装置、並びに、光伝送システム
JP2008010971A (ja) 高速分散補償制御装置
EP2486679B1 (en) Multichannel nonlinearity compensation in an optical communications link
US20120082464A1 (en) Coherent optical receiving apparatus, coherent optical communications system employing same, and coherent optical communications method
JP2003224523A (ja) 分散等化装置および分散等化方法
JP2008072555A (ja) 光受信装置
JP6107815B2 (ja) 光送信装置、光通信システム、光受信装置、光送信装置の調整方法、光送信方法、及び光受信方法
KR101322929B1 (ko) Dqpsk 변조를 근거한 위상차의 모니터 및 제어 방법 및 장치
US9020365B2 (en) Method and apparatus for compensating for polarization mode dispersion (PMD)
JP2009177237A (ja) 分散補償装置
JP5351788B2 (ja) 光受信装置および光伝送システム
JP4516389B2 (ja) 波長多重伝送システム
JP2015213228A (ja) 光受信機
JP2001111494A (ja) 中間周波数安定化制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees