JP4935062B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
燃料電池であって、
電解質膜と、
前記電解質膜の膜面に形成された触媒電極層と、
前記触媒電極層の外側に積層され、電気化学反応に供される反応ガスを前記触媒電極に供給するための流路を構成し、導電性多孔質部材によって形成されるガス拡散層と、
前記ガス拡散層中に設けられ、重力方向下向きに沿って、断面積が小さくなっていく部分を少なくとも有し、前記ガス拡散層中の水を収集するための水収集部材と、
前記水収集部材より、前記重力方向下向きに対して下側に設けられる水排出口と、
を備えることを要旨とする。
前記水収集部材は、前記重力方向下向きの先端部分で、前記断面積が小さくなっていく構成としてもよい。
前記水収集部材は、前記重力方向下向きの先端部分が鋭角を形成するようにしてもよい。
前記ガス拡散層の外側に積層されるセパレータを備え、
前記水収集部材は、前記ガス拡散層において、前記セパレータ側に設けるようにしてもよい。
前記水収集部材は、
少なくとも一部の表面に、前記ガス拡散層よりも親水性が高い部分を有するようにしてもよい。
前記水収集部材は、
前記ガス拡散層中に離散的に複数設けるようにしてもよい。
A.実施例:
A1.燃料電池100の構成:
A2.単セル10の構成:
B.変形例:
A1.燃料電池100の構成:
図1は、実施例に係る燃料電池100の外観構成を示す説明図である。燃料電池100は、比較的小型で発電効率に優れる固体高分子型燃料電池である。燃料電池100は、スタック110と、エンドプレート300と、テンションプレート310と、インシュレータ330と、ターミナル340とを備えている。スタック110は、モジュール200が、設置面に対して垂直に複数個積層されて構成される。また、スタック110は、インシュレータ330およびターミナル340を挟んで、2枚のエンドプレート300によって挟持される。そして、燃料電池100は、テンションプレート310がボルト320によって各エンドプレート300に結合されることによって、スタック110(各モジュール200)を、積層方向に所定の力で締結する構造となっている。なお、設置面は、重力方向に垂直な面である。
図2は、燃料電池100を構成するモジュール200の概略構成を示す説明図である。モジュール200は、図2に示すように、本発明の特徴部分であるセパレータ30と単セル10とを交互に積層して構成される。なお、以下では、セパレータ30と単セル10とを積層する方向を積層方向とも呼び、単セル10面に平行な方向を面方向とも呼ぶ。また、図2では、面方向うち、下側が重力方向下向きとなっている。
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
図8は、水収集部材500の変形例を説明するための模式図である。
上記実施例の燃料電池100における水収集部材500は、形状が四角錐であるが、本発明は、これに限られるものではなく、重力方向下向きに沿って、断面積が小さくなっていく部分を少なくとも有する部材であればよい。例えば、上記水収集部材500を、第2ガス拡散層14,15中に配設した場合に、MEA側から見た形状が、図8(A)に示す(a1)〜(a7)のいずれかの形状となるように形成してもよい。また、上記水収集部材500を、第2ガス拡散層14,15中に配設した場合に、z方向から見た形状(図2参照)が、図8の(B)に示す(b1)〜(b3)のいずれかの形状となるように形成してもよい。このようにしても、上記実施例と同様の効果を奏することができる。
上記実施例の燃料電池100において、水収集部材500は、所定の樹脂で形成されることとなっているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、水収集部材500を、樹脂の代わりに、例えば、エポキシ変成シリコン系接着剤などの各種接着剤を用いて形成したり、所定のゴム部材を用いて形成してもよい。この場合、これらが親水性材料でない場合には、親水性材料でコーティングするようにしてもよい。このようにしても、上記実施例と同様の効果を奏することができる。
14...第2ガス拡散層
15...第2ガス拡散層
16...シール部
20...電解質膜
22...カソード
24...アノード
26...第1ガス拡散層
28...第1ガス拡散層
30...セパレータ
31...カソード側プレート
32...アノード側プレート
33...中間プレート
100...燃料電池
110...スタック
200...モジュール
300...エンドプレート
310...テンションプレート
320...ボルト
330...インシュレータ
340...ターミナル
500...水収集部材
Claims (6)
- 燃料電池であって、
電解質膜と、
前記電解質膜の膜面に形成された触媒電極層と、
前記触媒電極層の外側に積層され、電気化学反応に供される反応ガスを前記触媒電極に供給するための流路を構成し、導電性多孔質部材によって形成されるガス拡散層と、
前記ガス拡散層中に設けられ、重力方向下向きに沿って、断面積が小さくなっていく部分を少なくとも有し、前記ガス拡散層中の水を収集するための水収集部材と、
前記水収集部材より、前記重力方向下向きに対して下側に設けられる水排出口と、
を備えることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1に記載の燃料電池において、
前記水収集部材は、前記重力方向下向きの先端部分で、前記断面積が小さくなっていく構成であることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料電池において、
前記水収集部材は、前記重力方向下向きの先端部分が鋭角を形成することを特徴とする燃料電池。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池において、
前記ガス拡散層の外側に積層されるセパレータを備え、
前記水収集部材は、前記ガス拡散層において、前記セパレータ側に設けられることを特徴とする燃料電池。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池において、
前記水収集部材は、
少なくとも一部の表面に、前記ガス拡散層よりも親水性が高い部分を有することを特徴とする燃料電池。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の燃料電池において、
前記水収集部材は、
前記ガス拡散層中に離散的に複数設けられることを特徴とする燃料電池。
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JP2005340214A JP4935062B2 (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 燃料電池 |
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