JP4934932B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に、インク流路を構成するチューブと流路構成部材との連結を確実にすることができるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクタンクからチューブを介して記録ヘッドにインクを供給するチューブ供給形式のインクジェット記録装置が知られている。このチューブ供給形式のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを吐出して記録を行うための記録ヘッドと、その記録ヘッドを搭載するキャリッジと、そのキャリッジ外に設けられ、記録ヘッドに供給するインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから記録ヘッドにインクを供給するチューブとを備えている。
【0003】
ここで、図5を参照して記録ヘッド側におけるチューブとの連結について説明する。図5は発明者が先に考えた記録ヘッド側のチューブ連結具25とチューブ26との連結状況を示した断面図である。図5に示すように、記録ヘッド側には、チューブ26と連結するためのチューブ連結具25(以下「連結具」という)が突設されている。この連結具25は、チューブ26の内径D1よりも大きい最大径を有し先端に向け縮径したテーパ状の頭部25aと、その最大径部分側に連続し最大径部分よりも小径の頸部25bとで構成されている。また、頭部25aの先端部の外径d1は、チューブ26の内径D1より小さくなるように形成されている。そして、この連結具25をチューブ26の内側に挿入して両部材は連結される。
【0004】
従って、頭部25aの先端部の外径d1は、チューブ26の内径D1より小さく形成されているので、頭部25aの先端部を容易にチューブ26の内側に挿入できる。また、頭部25aはテーパ状に構成されているので、チューブ26の柔軟性によって、頭部25aをチューブ26内に挿入するにつれて頭部25aとチューブ26とを密着させて連結することができ、更に、頭部25aの最大径部分より小径の頸部25bによってチューブ26を縮径させて、両部材を抜けにくくすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、連結具25をチューブ26の内側に挿入して連結具25とチューブ26とを連結する場合に、チューブ26と連結具25とは、チューブ26の内周と頭部25aの外周との摩擦力によって連結されているので、記録ヘッドの往復移動に伴い、チューブ26が自由に振れることによって、連結具25からチューブ26が抜けたり、あるいは弛んで空気が侵入しやすくなり、侵入した気泡がインク中で気泡の塊となりインクの吐出不良を引き起こすという問題点があった。
【0006】
また、チューブ供給形式のインクジェット記録装置では、チューブ26内のインクの水分の蒸発や外気からのチューブ26内への空気の侵入を防止すべく、チューブ26を蒸気透過性およびガス透過性の低いポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等によって構成する場合がある。一般にこれらの材質は硬質であり、これらの材料によってチューブ26を構成した場合には、エチレンゴムやブタジエンゴム等の柔軟材でチューブ26を構成した場合に比較して、連結具25との密着性に劣り、チューブ26と連結具25との隙間から空気が侵入し、その空気がインク中で気泡の塊となってインク流路が塞がれる等のインクの吐出不良を引き起こすという問題点があった。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、特に、インク流路を構成するチューブと流路構成部材との連結を確実にすることができるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のインクジェット記録装置は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニットに、インク供給源からインクを供給するインク流路を有し、オレフィン系樹脂又はフッ素系樹脂で構成された内層と、その内層の外周を被覆し、オレフィン系ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴムで構成された外層との2層構造であるチューブと、そのチューブの内径よりも大きい外径を有し、そのチューブの内側に挿嵌され、そのチューブと共に前記インク流路を構成する流路構成部材と、その流路構成部材とチューブとの挿嵌部の外径より小さい第1内径部を有し、その第1内径部でチューブの外周を締めつけて、前記チューブおよび流路構成部材の挿嵌部を固定する固定部材とを備えており、前記流路構成部材には、その開口端と反対側の外周に前記チューブが挿嵌する部分の最大径よりも小さい径に形成されると共に、前記チューブの一端の内部に被包される凹部を設け、前記固定部材には、その凹部に向けて前記チューブを縮径する方向に押圧する凸部が設けられている。
【0009】
この請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、インク供給源のインクは、オレフィン系樹脂又はフッ素系樹脂で構成された内層と、オレフィン系ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴムで構成された外層との2層構造であるチューブの内側に、そのチューブの内径より大きい外径を有する流路構成部材が挿嵌されて構成されるインク流路を介して、記録ヘッドユニットに供給される。ここで、流路構成部材とチューブとの挿嵌部は、その挿嵌部の外径より小さい第1内径部を有する固定部材によって、チューブの外周が締めつけられて固定される。更に、流路構成部材の開口端と反対側の外周にチューブが挿嵌する部分の最大径よりも小さい径に形成されると共に、チューブの一端の内部に被包される凹部を設け、その凹部に対応する凸部を固定部材に設け、流路構成部材と固定部材とによって挟まれたチューブは、固定部材の凸部によって、流路構成部材の凹部に向けて縮径する方向に押圧される。
【0010】
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、前記流路構成部材は先端に向け縮径したテーパ状の頭部と、その頭部の最大径側に連設された小径の頸部とを備え、前記流路構成部材の凹部は、前記頸部によって構成されている。
【0011】
この請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置と同様に作用する上、流路構成部材は、先端に向け縮径したテーパ状の頭部から、その頭部の最大径側に連設された小径の頸部をチューブの内側に挿嵌されて、インク流路を構成する。また、チューブと流路構成部材との挿嵌部は、その挿嵌部の外径より小さい第1内径部を有する固定部材によって、チューブの外周が締めつけられて固定される。更に、固定部材に流路構成部材の頸部に向けて凸部を設け、流路構成部材と固定部材とによって挟まれたチューブは、固定部部材の凸部によって、流路構成部材の頸部に向けて縮径する方向に押圧される。
【0012】
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記固定部材の凸部は、前記第1内径部より内径が小さい第2内径部によって構成されている。
【0013】
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項3に記載のインクジェット記録装置において、前記第2内径部は、前記流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために拡径可能に構成されている。
【0014】
請求項5記載のインクジェット記録装置は、請求項4に記載のインクジェット記録装置において、前記固定部材には、前記流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために、前記第2内径部の端部から第1内径部にかけて溝が切欠されている。
【0016】
請求項7記載のインクジェット記録装置は、請求項6に記載のインクジェット記録装置において、前記固定部材の第2凸部は、前記チューブの外径と同径に構成された第3内径部によって構成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるインクジェット記録装置1の内部構成を示した平面図である。このインクジェット記録装置1は、本体フレーム2と、その本体フレーム2に内包され、記録用紙PPにインクを吐出する記録ヘッドユニット3と、その記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留するインクタンク4と、そのインクタンク4から記録ヘッドユニット3にインクを供給するチューブ5と、回復装置6と、記録用紙PPを搬送するための搬送装置とを備えている。
【0019】
本体フレーム2は、略箱状体に形成され、難燃性のプラスチックで構成されている。本体フレーム2の長手方向には、棒状のガイドロッド7が横架されており、記録ヘッドユニット3を記録用紙PPの搬送方向Bと直交する方向A(図1の左右方向)に往復移動可能に支持している。
【0020】
記録ヘッドユニット3は、キャリッジ3aと、そのキャリッジ3aに連設された筐体3bとによって略箱状に形成されており、その内部には記録ヘッド(図示せず)、エアトラップユニット11等(図2参照)が収納されている。尚、記録ヘッドユニット3の内部構成については、図2において説明する。
【0021】
キャリッジ3aは、ガイドロッド7上に往復移動可能に挿嵌されている。キャリッジ3aには、ベルトが装着されており、そのベルトはキャリッジモータに取着されたローラに巻回されている。キャリッジモータが回転するとローラに巻回されたベルトが駆動され記録ヘッドユニット3を移動させる。
【0022】
記録ヘッドユニット3の下方には、記録用紙PPを搬送するための搬送装置としての搬送ローラが配置されている。搬送ローラは、記録ヘッドユニット3の下方においてその前後に位置して、搬送モータの回転によって記録用紙PPをほぼ水平方向(矢印B)に搬送する。
【0023】
記録ヘッドユニット3内の記録ヘッドは、フルカラー記録のために複数個例えば4組並べて設けられ、それぞれ記録用紙PPに対向する側にインク吐出口を下向きに開口させている。記録ヘッドの各組は、後述するエアトラップから供給されるインクを、公知のものと同様に、インク吐出口ごとのインク室に分配し圧電素子等のアクチュエータによってインク吐出口から吐出するものである。また、記録ヘッドの各組は、記録ヘッドユニット3の筺体3bの下面に支持され、インク吐出口を除いて記録用紙PP側の面をカバープレートで覆われている。
【0024】
インクタンク4は、記録ヘッドユニット3に供給するインクを貯留しておくためのものであり、記録用紙PPの搬送経路の下方に配設されている。インクタンク4は、各記録ヘッドに対応したブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各インクが密封されている4つのインクタンク4a〜4dで構成されている。各インクタンク4a〜4dは、4本のチューブ5a〜5dを介して各記録ヘッドに連結されている。
【0025】
回復装置6は、回復処理を実行するための装置であり、本体フレーム2の左側部分に配設されている。回復処理は、記録ヘッドからのインクの吐出状態を回復させるための処理である。回復装置6は、吸引キャップ6aと、その吸引キャップ6aを通して記録ヘッドユニット3からインク等を吸引する吸引ポンプ(図示せず)と、記録ヘッドユニット3のインク吐出口形成面を拭うワイパ6bとから構成されている。
【0026】
吸引キャップ6aは略箱状に形成されており、記録ヘッドのインク吐出口形成面に当接され、インク吐出口形成面を密閉する。吸引キャップ6aの底部には、排出チューブ6cが連通されている。吸引ポンプの作用によって吸引されるインクは、吸引キャップ6aから排出チューブ6cを通過して排出される。吸引処理が終了すると、吸引キャップ6aがインク吐出口形成面から離れる。排出されたインクによって汚れたインク吐出口形成面が板状のゴムで構成されたワイパ6bによって拭われ、回復処理が終了する。
【0027】
次に、図2を参照して記録ヘッドユニット3の内部構成について説明する。図2は記録ヘッドユニット3の内部構成を示した平面図である。記録ヘッドユニット3の内部にはエアトラップユニット11とジョイント12とを備えている。
【0028】
エアトラップユニット11は、チューブ5内で発生した気泡を貯留するためのものである。エアトラップユニット11は略直方体状に形成され、記録ヘッドユニット3の筺体3bの内部中央に配設されている。このエアトラップユニット11内は、各記録ヘッドに対応して独立した4つの気泡貯留部、即ちエアトラップ30〜33に区分けされて構成されている。また、各エアトラップ30〜33の後側面(図2の上方)には、ジョイント部材12と連結するための4つの連結具34が略直線状に突設されている。連結具34は、ジョイント部材12に向かって縮径するテーパ状に構成され、内部にはインク流路すなわち各エアトラップに対するインク流入口11fが形成されている。
【0029】
ジョイント部材12は、各チューブ5a〜5dと各エアトラップ30〜33とを連結するためのものである。ジョイント部材12は、略直方体に形成され、エアトラップユニット11の後方(図2の上方)に配設されている。ジョイント部材12は、4つの独立したインク流路12a〜12dを有し、各インク流路の両端には、各エアトラップ30〜33の連結具34に連結するための第1連結具35と、チューブ5a〜5dに連結するための第2連結具36とがそれぞれ突設されている。
【0030】
第1連結具35は、各エアトラップ30〜33の連結具34と対向する面に略直線状に突設されている。第1連結具35は、ジョイント部材12の本体から突設された頸部とその頸部から拡張し、連結具34に向かって縮径するテーパ状に形成された頭部とで構成されている。そして、各第1連結具35と、対応する各連結具34とは、略中空円筒状に構成された連結部材38の両端からそれぞれ挿入されて連結される。
【0031】
第2連結具36は、ジョイント部材12の左右側面から2本づつ突設されている。第2連結具36は、ジョイント部材12の本体から突設された頸部とその頸部から拡張し、チューブ5a〜5dに向かって縮径するテーパ状に形成された頭部とで構成されている。そして、各第2連結具36は、各チューブ5a〜5dの一端の内部に被包されて連結される。また、第2連結具36を被包したチューブ5a〜5dの外周に略中空円筒状に構成した固定部材37を挿嵌して、連結した両部材を固定する。
【0032】
ここで、第2連結具36とチューブ5a〜5d(以下チューブ5とする)との連結について図3を参照して詳細に説明する。図3(a)は、第2連結具36とチューブ5と固定部材37との連結状況を示した拡大断面図である。まず、図3(a)を参照してチューブ5について説明する。チューブ5は、インクと接する内層50と、その内層50の外周に被覆された外層51との2層構造で構成されている。チューブ5の内径D1は好ましくは略1.4mm、外径D2は略3.0mmで構成されているが、本インクジェット記録装置1としては、内径D1は略0.8mmから略2.0mmの範囲で、外径D2は略2.4mmから略4.0mmの範囲でそれぞれ構成可能である。内層50の肉厚は、略60μmから略80μmの範囲、好ましくは略75μmで構成され、外層51の肉厚は、内層50の略2倍以上あることが耐キンク性において好ましい。
【0033】
また、内層50は蒸気透過性およびガス透過性の低い樹脂、即ち、オレフィン系樹脂又はフッ素系樹脂、例えば、四フッ化エチレン(以下「FEP」と称す)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンが使用可能であり、好ましくはFEPで構成される。
【0034】
外層51は、柔軟性の大きいオレフィン系ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴム、例えば、シリコンゴム又はフッ素ゴムで構成され、好ましくはシリコンゴムで構成される。また、その硬度は、ショア硬度A略60度から80度の範囲で、好ましくは略70度である。
【0035】
このように、内層50をFEPで構成することによって、インク中の水分の蒸発、空気の侵入を抑制し、また、外層51をシリコンゴムで構成することによって、その柔軟性によりインクジェット記録装置1において要求される柔軟性、屈曲耐久性を満たすことができる。また、内層50の肉厚を略75μmに設定して、内層50の肉厚が厚すぎることによるチューブ5の柔軟性の低下を抑制し、外層51の硬度をショア硬度A略70度に設定して、適度な硬度によって内層50の折れを吸収することができる。更に、FEPとシリコンゴムとはFEP表層を表面処理(テトラエッチ)することにより確実に接着することができる。内層50がオレフィン系樹脂で、外層51がオレフィン系ゴムの場合は、同種材質のため、同時押し出し成形して融着により相互に強固に接着することができる。
【0036】
一方、第2連結具36はチューブ5の内径D1より大きい最大径を有し先端に向けし縮径したテーパ状の頭部36aと、その最大径部分側に連続し最大径部分よりも小径の凹部となる頸部36bとで構成されいる。また、頭部36aの先端の外径d1は、チューブ5bの内径D1と略同様に略1.4mm又はそれよりも僅か大きく構成されているが、上記チューブ5の寸法範囲に略比例した大きさで構成可能である。そして、このように構成された第2連結具36を上記チューブ5の内側に頭部36a側から挿入して、両部材は連結される。
【0037】
従って、頭部36aの先端の外径d1は、チューブ5の内径D1と略同等に形成されるので、連結された両部材のインク流路内に隙間をつくることはなく、その隙間に貯留された気泡が成長してインク流路を塞ぐようなことはない。また、チューブ5は、頭部36aの最大径部分で拡径された後に、頸部36bで縮径されて両部材は連結されるので、単に第2連結具36を円筒状に構成した場合に比較して第2連結具36をチューブ5から引き抜く際の抵抗を大きくすることができる。
【0038】
しかし、第2連結具36の外周面と連接するチューブ5の内層50は硬質であるFEPによって構成されているため、特に頭部36aの最大径部分において内層50が塑性変形してチューブの口が広がり、第2連結部36との密着性に欠け、そこから空気が侵入してしまう恐れや第2連結具36からチューブ5が抜けてしまう恐れがあった。そこで、第2連結具36を被包したチューブ5の外周を固定部材37によって締めつけることで、両部材を確実に固定することとした。
【0039】
ここで、図3(b)を参照して固定部材37について説明する。図3(b)に示すように、この固定部材37は、チューブ5よりも剛性のある略円筒状に構成されており、第2連結具36の最大径部分とチューブ5との挿嵌部の外径より小さい第1内径K1を有する第1内径部37aと、その第1内径部37aの端部から内周側へ凸設され、第1内径K1より小さい第2内径K2を有する凸部となる第2内径部37bとで構成されている。また、第2内径部37bの端部から第1内径部37aにかけて溝37cが切欠され、第2内径部37bを複数に分割し各々に半径方向の弾性が付与されている。このように構成した固定部材37の内側に、第2連結具36を被包したチューブ5を挿嵌して、連結された第2連結具36とチューブ5とは固定される。
【0040】
即ち、固定部材37の第1内径部37aの第1内径K1は、第2連結具36の最大径部分とチューブ5との挿嵌部の外径より小さく構成されているので、固定部材の第1内径部37aによって、柔軟材で構成されているチューブ5の外層51を変形させて、チューブ5を第2連結具36側に押圧して、2連結具36とチューブ5との挿嵌部を密着させて固定することができる。また、第2内径部37bの端部から第1内径部37aにかけて溝37cが切欠されているので、第2内径部37bの第2内径K2を拡径させて、第2連結具36の最大径部分とチューブ5との挿嵌部を通過させることができる。そして、第2連結具36の最大径部分とチューブ5との挿嵌部を通過した第2内径部37bは、第2連結具36の頸部36b側に向かってチューブ5を押圧するので、頭部36aの最大径部分によって拡径され、口の広がった状態になるチューブ5を縮径させる。従って、チューブ5が第2連結具36から引き抜かれるのを効果的に防止することができる。また、チューブ5の外層51を構成するシリコンゴムは復元力に優れるので、固定部材37の締めつけによって塑性変形することが少なく、第2連結具36と内層50との密着性を長期にわたって維持することができる。
【0041】
次に、固定部材37についての第2例を図4を参照して説明する。図4はチューブ5と第2連結具36と第2例の固定部材37との連結状況を示した断面図である。尚、図3と同じ部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。第2例の固定部材37は、第1内径部37aの一端に形成された第2内径部37bに加え、第1内径部37aの他端から内周側へ凸設され、チューブ5の外径D2と略同径の第3内径K3を有する第3内径部37dを備えている。また、図3と同様に固定部材37によって両部材を固定する場合、第3内径部37dは、第2連結具36の先端部の外周とチューブ5の内層50との連接部39におけるチューブ5の外周と近接する位置に形成されている。
【0042】
ここで、上記したようにインク流路内の隙間の発生を防止すべく、チューブ5の内径D1は、第2連結具36の縮径側端部の外径d1と略同径または僅かに大きく形成されているため、第2連結具36の先端部の外周とチューブ5の内層50とは連接して連結される。また、チューブ5は記録ヘッドユニット3の往復移動に伴い遊動するため、その遊動によって第2連結具36の先端部の外周との連接部39の近傍においてストレスが発生する。このストレスは硬質材であるFEPで構成されているチューブ5の内層50に亀裂等を生じさせる恐れがあった。
【0043】
しかし、第2連結具36の先端部の外周とチューブ5の内層50との連接部39よりも第2連結具36の反対側であって、チューブ5の外層51には、チューブ5の外径D2と略同径の第3内径K3を有する第3内径部37dが連接されているので、チューブ5の遊動によって生ずるストレスは、第3内径部37dとチューブ5の外層51との連接部40に生じることになる。ここで、チューブ5の外層51は柔軟材であるシリコンゴムで構成されているので、シリコンゴムの弾性力によってかかるストレスを吸収することができ、連接部39におけるチューブ5の内層50に亀裂等が発生するのを防止することができる。
【0044】
以上説明したように、本実施例のインクジェット記録装置1によれば、チューブ5と第2連結具36との連結部分は、固定部材37によって強固に固定されるので、記録ヘッドユニット3の往復移動に伴ってチューブ5が遊動する場合であっても、第2連結具36からチューブ5が引き抜かれることを防止することができるという効果がある。
【0045】
以上、上記実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0046】
例えば、上記実施例では、チューブ5の内層50を蒸気透過性およびガス透過性の低い材料、外層51を柔軟な材料としたが、これを逆にしても良い。
【0047】
また、上記実施例では、固定部材37を略中空円筒状に構成する場合について説明した。しかしながら、固定部材37はかかる形状に限られず、固定部材37の第1内径部37aを頭部36aの外周面と同様にテーパ状に形成しても良い。かかる場合は、固定部材37の第1内径部37aによって、頭部36aの全体とチューブ5とを一層、密着させて固定することができる。
【0048】
請求項1に記載のインクジェット記録装置によれば、流路構成部材と柔軟なチューブとの挿嵌部を固定部材により締めつけるので、チューブが経年変化により塑性変形する材料であっても、流路構成部材とチューブの密着状態を保つことができ、外部から空気の侵入を防ぎ、インク中の気泡による吐出不良を少なくすることができる。また、流路構成部材の開口端と反対側の外周にチューブが挿嵌する部分の最大径よりも小さい径に形成されると共に、チューブの一端の内部に被包される凹部を設け、その凹部に向かった凸部を固定部材に設け、流路構成部材と固定部材とによって挟まれたチューブは、固定部材の凸部によって、流路構成部材の凹部に向けて縮径する方向に押圧されるので、流路構成部材の最大径部分によって拡径されたチューブを縮径させることができ、チューブが流路構成部材から引き抜かれたり、あるいは弛んで空気が侵入しやすくなるのを防止することができ、気泡によるインクの吐出不良を一層低減することができるという効果がある。
また、オレフィン系樹脂又はフッ素系樹脂で構成された層によって、インクの水分の蒸発とチューブ内への空気の侵入とを抑制でき、インクの水分の蒸発と空気の侵入に伴うインクの不吐出やインクの増粘を防止できる。また、オレフィン系ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴムで構成された層によって、チューブの柔軟性を確保し、且つ上記固定部材による締めつけ固定を確実に行うことができるという効果がある。
【0049】
請求項2に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、流路構成部材の凹部は、頸部によって構成されているので、頸部の全周が凹部となり、容易に固定部材に設けた凸部によってチューブを流路構成部材の凹部に向けて押圧することができるという効果がある。
【0050】
請求項3に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、固定部材の凸部は、第1内径部より内径が小さい第2内径部によって構成されているので、固定部材の第2内径部の全周によって、チューブを流路構成部材側に押圧することができ、一層、確実にチューブと流路構成部材とを固定することができるという効果がある。
【0051】
請求項4に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項3に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、第2内径部は、流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために拡径可能に構成されているので、第2内径部の内径が、流路構成部材の最大径部分とチューブとの挿嵌部の外径より小さく構成されていても、第2内径部に流路構成部材の最大径部分とチューブとの挿嵌部を通過させることができるという効果がある。
【0052】
請求項5に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項4に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、固定部材には、流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために、第2内径部の端部から第1内径部にかけて溝が切欠されているので、第2内径部の内径を拡径させることができ、第2内径部の内径が、流路構成部材の最大径部分とチューブとの挿嵌部の外径より小さく構成されていても、第2内径部に流路構成部材の最大径部分とチューブとの挿嵌部を通過させることができるという効果がある。
【0053】
請求項6に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、固定部材には、前記流路構成部材の先端部における前記チューブの外周と近接する第2凸部が凸設されているので、チューブの遊動によって生ずる流路構成部材の先端部の外周と前記チューブとの連接部へのストレスをチューブの外周と近接する第2凸部によって吸収することができるという効果がある。
【0054】
請求項7に記載のインクジェット記録装置によれば、請求項6に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、固定部材の第2凸部は、チューブの外径と同径に構成された第3内径部によって構成されているので、第3内径部はチューブの外周と連接され、チューブの遊動によって生ずる流路構成部材の先端部の外周と前記チューブとの連接部へのストレスを一層効果的に吸収することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェット記録装置の内部構成を示した平面図である。
【図2】記録ヘッドユニットの内部構成を示した平面図である。
【図3】(a)チューブと第2連結具と固定部材との連結状況を示した断面図である。
(b)固定部材を示した図である。
【図4】チューブと第2連結具と第2例の固定部材との連結状況を示した断面図である。
【図5】従来のチューブとチューブ連結具との連結状況を示した断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
3 記録ヘッドユニット
4 インクタンク(インク供給源)
5a〜5d チューブ(インク流路)
11 エアトラップユニット(記録ヘッドユニットの一部)
12 ジョイント部材(記録ヘッドユニットの一部)
36 第2連結具(流路構成部材、インク流路)
36a 頭部
36b 頸部(凹部)
37 固定部材
37a 第1内径部
37b 第2内径部(凸部)
37c 溝
37d 第3内径部
39 連接部
50 内層
51 外層
Claims (7)
- 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニットに、インク供給源からインクを供給するインク流路を有するインクジェット記録装置において、
オレフィン系樹脂又はフッ素系樹脂で構成された内層と、その内層の外周を被覆し、オレフィン系ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴムで構成された外層との2層構造であるチューブと、
そのチューブの内径よりも大きい外径を有し、そのチューブの内側に挿嵌され、そのチューブと共に前記インク流路を構成する流路構成部材と、
その流路構成部材とチューブとの挿嵌部の外径より小さい第1内径部を有し、その第1内径部でチューブの外周を締めつけて、前記チューブおよび流路構成部材の挿嵌部を固定する固定部材とを備えており、
前記流路構成部材には、その開口端と反対側の外周に前記チューブが挿嵌する部分の最大径よりも小さい径に形成されると共に、前記チューブの一端の内部に被包される凹部を設け、
前記固定部材には、その凹部に向けて前記チューブを縮径する方向に押圧する凸部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記流路構成部材は先端に向け縮径したテーパ状の頭部と、その頭部の最大径側に連設された小径の頸部とを備え、
前記流路構成部材の凹部は、前記頸部によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記固定部材の凸部は、前記第1内径部より内径が小さい第2内径部によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェト記録装置。
- 前記第2内径部は、前記流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために拡径可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記固定部材には、前記流路構成部材とチューブとの挿嵌部を通過させるために、前記第2内径部の端部から第1内径部にかけて溝が切欠されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記固定部材には、前記流路構成部材の先端部における前記チューブの外周と近接する第2凸部が凸設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記固定部材の第2凸部は、前記チューブの外径と同径に構成された第3内径部によって構成されていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
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