JP4934875B2 - 非接触式ガイドローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テープ類(例えば磁気テープ)の製造工程で移送方向変換用に使用され、静圧軸受を内設した非接触式ガイドローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の非接触式ガイドローラ(特開2000−145759号公報参照)を示す。この従来技術においては、主軸(センターシャフト)1の外周に2個の内側スリーブ3A,3B及び1個のノズル板8が所定の間隔をおいて固定され、ローラ2の内周に2個の軸受スリーブ4A,4B及びスラスト板7が所定の間隔をおいて固定されている。2個の内側スリーブ3A,3Bの外面と2個の軸受スリーブ4A,4Bの内面とがそれぞれ対向して配置され、スラスト板7の左面及び右面にそれぞれノズル板8の右面及び軸受3Aの左面が対向して配置されている。
【0003】
圧縮空気が、給気コネクタ9,給気通路5,ラジアル方向の給気ノズル6a,スラスト方向の給気ノズル6bを通って、ラジアル軸受隙間(内側スリーブ3Aの外面と軸受スリーブ4Aの内面との間のラジアル軸受隙間A,並びに内側スリーブ3Bの外面と軸受スリーブ4Bの内面との間のラジアル軸受隙間B),スラスト軸受隙間(スラスト板7の左面とノズル板8の右面との間の第1スラスト軸受隙間、並びにスラスト板7の右面と軸受3Aの左面との間の第2スラスト軸受隙間)に噴出される。ラジアル軸受隙間に充満する空気によりローラ2が主軸1に対して非接触状態でラジアル方向に支持され、スラスト軸受隙間に充満する空気によりローラ2が主軸1に対して非接触状態でスラスト方向に支持される。
【0004】
従来の非接触式ガイドローラの製造については、予めローラ2の内側に軸受スリーブ4A,4Bとスラスト板7を所定の間隔をおいて固着(溶接)し、主軸1の外側に内側スリーブ3Aと3Bを所定の間隔をおいて固着(溶接)しておく。組立に際しては、内側スリーブ3A,3Bの外側の対向位置に軸受スリーブ4A,4Bを配置するとともに、内側スリーブ3Aの左面にスラスト板7の右面を対向させる。そして、スラスト軸受隙間が設定値になるよう配慮しつつ、ノズル板8を主軸1の外面に固着(溶接)する。
【0005】
従来の非接触式ガイドローラでは、ローラ2の内面の両側部は、2個のスリーブ4A,4Bで固定支持されるが、ローラ2の内面の中央部にはスリーブ4A,4Bよりも長い空間があり、ローラ2に必要な剛性(外力に対する変形抵抗)を得るためにはローラ2の半径方向の厚みを相当大きくしなければならない。また、スラスト軸受が、主軸1に固定されたノズル板8・スリーブ3A及びローラ2に固定されたスラスト板7により構成されており、この構造ではスラスト板7及びノズル板8の軸線方向の厚みを相当大きくしなければならない。更に、第2スラスト軸受隙間とラジアル軸受隙間Aとが連通しているので、この連通箇所でラジアル方向の給気ノズル6aから噴出された空気と,スラスト方向の給気ノズル6bから噴出された空気とが衝突し、ローラ2の回転が不安定となる。また、溶接により部品の組立てが行なわれるので、組立ての手数が多くコスト高となる。しかも、ローラ2の外表面は軸線方向全体にわたり同一直径であるので、ローラ2に掛けた磁気テープ等の抜け出しを防止するためには、ローラ2の軸線方向の長さを相当大きくしなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、非接触式ガイドローラにおいて、ローラの厚みを大きくすることなく、ローラの外力に対する変形抵抗を十分なものとなし、ローラの剛性を事実上増大させることを第1課題とし、スラスト荷重に耐え易い構造にすることを第2課題とし、ラジアル気体軸受から噴出された空気と,スラスト気体軸受から噴出された空気との衝突を防止してローラの回転を安定化させることを第3課題とし、部品の組立てを簡単にすることを第4課題とし、ローラの軸線方向長さが必要最小限であっても、ローラに掛けたテープが抜けださないようにすることを第5課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、センターシャフトの外面に多孔質材料製で円筒状のラジアル気体軸受が固定され、ラジアル気体軸受の外周にローラが非接触で移動可能な状態に支持される非接触ガイドローラにおいて、ラジアル気体軸受及びローラをそれぞれ1個となし、ローラの軸線方向長さをラジアル気体軸受より短くすることにより、ラジアル気体軸受の外周にローラの内側の全面が対向配置され、センターシャフト及びラジアル気体軸受の両端部が支持ボディによってそれぞれ支持され、各支持ボディの軸線方向の内側面から外側面の位置に、同一軸線上の大径支持孔、中径支持孔、ボルト挿通孔及びボルト頭挿入孔が軸線方向に順次に隣接して形成され、センターシャフトの両端部に雌ねじが形成され、ラジアル気体軸受及びセンターシャフトの両端部が各支持ボディの大径支持孔及び中径支持孔にそれぞれ嵌合して支持され、各支持ボディのボルト頭挿入孔及びボルト軸挿通孔を通して挿入されたシャフトボルトがセンターシャフトの雌ねじにそれぞれ螺合されたこと第1構成とする。
本発明は、第1構成において更に、各支持ボディの軸線方向内側に多孔質材料製でリング状のスラスト気体軸受がそれぞれ配設され、各スラスト気体軸受の軸線方向内側にローラのフランジ部が非接触で移動可能な状態にそれぞれ支持され、各支持ボディの軸線方向内側面で大径支持孔より半径方向外方の位置にスラスト気体軸受支持溝が形成され、各支持ボディのスラスト気体軸受支持溝にスラスト気体軸受がそれぞれ嵌合して支持されたことを第2構成とする。
本発明は、第2構成において、支持ボディ内の給気通路、センターシャフト内の給気通路及びラジアル気体軸受の内部を通じて、ラジアル気体軸受とローラの円筒部との間の微小間隔に気体が供給され、各支持ボディ内の給気通路及びスラスト気体軸受の内部を通して、スラスト気体軸受とローラのフランジ部との間の微小間隔に気体が供給されることを第3構成とする。
本発明は、第2構成又は第3構成において、各支持ボディの軸線方向内側面で、スラスト気体軸受支持溝の半径方向内方かつ大径支持孔の半径方向外方の位置に排気用環状溝がそれぞれ形成され、排気通路の入口端が排気用環状溝にそれぞれ連通され、各支持ボディの半径方向外方の表面に排気通路の出口端がそれぞれ開口されることを第4構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の非接触式ガイドローラの実施の形態を示す。図1において、センターシャフト11の外面に多孔質材料製(例えばカーボンやセラミックスの多孔質材料製)で円筒状のラジアル気体軸受12が嵌合されて固定され、ラジアル気体軸受12の軸線方向長さはセンターシャフト11よりも短い。ラジアル気体軸受12の外周にフランジ付のローラ13の円筒部39が非接触で移動可能な状態に支持され、ローラ13の軸線方向長さはラジアル気体軸受12より短い。本発明の非接触式ガイドローラでは、ラジアル気体軸受12及びローラ13がそれぞれ1個とされ、ラジアル気体軸受12の外周にローラ13の円筒部39の内面の全面が対向して配置されている。左右の支持ボディ14A,14Bの軸線方向内側でラジアル気体軸受12よりも半径方向外方の位置に、多孔質材料製でリング状のスラスト気体軸受15A,15Bがそれぞれ配設され、スラスト気体軸受15A,15Bの軸線方向内側にローラ13のフランジ部40A、40Bが非接触で移動可能な状態にそれぞれ支持されている。
【0009】
左右の支持ボディ14A,14Bの軸線方向の内側面から外側面の位置に、中心軸線上の大径支持孔17A,17B、中径支持孔18A,18B、ボルト軸挿通孔19A,19B及びボルト頭挿入孔20A,20Bが軸線方向に順次に隣接してそれぞれ形成されている。左右の支持ボディ14A,14Bの軸線方向内側面で大径支持孔17A,17Bより半径方向外方の位置に、リング状で断面が長方形のスラスト気体軸受支持溝21A,21Bがそれぞれ形成されている。センターシャフト11の軸中心に軸線方向の給気通路41が形成され、給気通路41の両端部に雌ねじ23A,23Bがそれぞれ形成され、センターシャフト11の両端に雌ねじ23A,23Bが開口されている。
【0010】
非接触式ガイドローラの組立て方について説明する。支持ボディ14A,14Bのスラスト気体軸受支持溝21A,21Bに、断面が長方形でリング状のスラスト気体軸受15A,15Bをそれぞれ嵌合して支持させる。ラジアル気体軸受12の内面にセンターシャフト11を嵌合し、ローラ13の内面にラジアル気体軸受12を挿通する。ラジアル気体軸受12及びセンターシャフト11の両端部を支持ボディ14A,14Bの大径支持孔17A,17B及び中径支持孔18A,18Bにそれぞれ嵌合して支持させる。このとき、ローラ13のフランジ部40A,40Bはラスト気体軸受15A,15Bの軸線方向内側に対向して配置される。支持ボディ14A,14Bのボルト軸挿通孔19A,19B及びボルト頭挿入孔20A,20Bにシャフトボルト24A,24Bを挿入し、シャフトボルト24A,24Bの六角穴25(図2(a) 参照)に係合させた回転工具を回転して、シャフトボルト24A,24Bをセンターシャフト11の雌ねじ23A,23Bにそれぞれ螺合する。この螺合により、非接触式ガイドローラが図1に示す位置に固定され組み立てられる。
【0011】
圧縮空気の給気通路について説明する。図1,図2に示すように、支持ボディ14A,14Bの半径方向外方の表面(例えば上部平面)に給気ポート26A,26Bが開口され、中径支持孔18A,18Bの内壁の軸線方向外側近傍に環状溝27A,27Bが形成されている。給気ポート26A,26Bと環状溝27A,27Bとが半径方向に伸びる給気通路28A,28Bによって連通されている。センターシャフト11の雌ねじ23A,23Bのねじ面に環状溝29A,29Bが形成され、環状溝27A,27Bと環状溝29A,29Bとが半径方向に伸びる給気通路30A,30Bによって連通されている。
【0012】
シャフトボルト24A,24Bの内部には断面L字形の連通路31A,31Bが形成され、連通路31A,31Bの一端は環状溝29A,29Bに連通され、連通路31A,31Bの他端は給気通路41に連通されている。センターシャフト11の外表面には多数(図1では7個)の環状溝32が形成され、環状溝32と給気通路41とが多数(図1では7個)の半径方向に伸びる給気通路33で連通されている。シャフトボルト24A,24Bの頭部側面の環状溝にOリング35A,35Bがそれぞれ装着され、Oリング35A,35Bによってシャフトボルト24A,24Bの頭部側面とボルト頭挿入孔20A,20Bとの間がシールされている。中径支持孔18A,18Bの内壁で環状溝27A,27Bよりも軸線方向内方の位置の環状溝に、Oリング36A,36Bがそれぞれ装着され、Oリング36A,36Bによって中径支持孔18A,18Bとセンターシャフト11との間がシールされている。
【0013】
圧縮空気は空気圧源から給気ポート26A,26Bの一方又は双方に供給することができるが、ここでは給気ポート26Bをプラグ34で閉じ、給気ポート26Aにのみ圧縮空気を供給することとしている。圧縮空気は給気ポート26Aから給気通路28A、環状溝27A、給気通路30A、環状溝29A、連通路31A、給気通路41、給気通路33、環状溝32に流入される。環状溝32に流入された圧縮空気はラジアル気体軸受12の多孔質材の中を通過して、ラジアル気体軸受12の外表面に噴出する。圧縮空気は、ラジアル気体軸受12の外表面とローラ13の円筒部39の内表面との間の微小間隔( 垂直長さ約10μm)に充満し、ローラ13がラジアル気体軸受12より浮上して支持される。この微小間隔内の空気の軸線方向外方への漏洩はOリング36A,36Bによって阻止されている。
【0014】
支持ボディ14A,14Bのスラスト気体軸受支持溝21A,21Bの底面(軸線方向の外側面)の、半径方向の内方部、中央部、外方部に環状溝43A,43B、環状溝44A,44B及び環状溝45A,45Bがそれぞれ形成されている。環状溝43A,43Bは軸線方向に伸びる給気通路46A,46Bによって前記給気通路28A,28Bに連通され、環状溝43A,43B、環状溝44A,44B及び環状溝45A,45Bは半径方向に伸びる給気通路47A,47Bによって相互に連通されている。
【0015】
圧縮空気は給気ポート26Aから給気通路28A、給気通路46A、環状溝43A、給気通路47A、環状溝44A、給気通路47A、環状溝45Aに流入される。環状溝43A、環状溝44A、環状溝45Aに流入された圧縮空気は、スラスト気体軸受15Aの多孔質材の中を通過して、スラスト気体軸受15Aの軸線方向内側面(外表面)に噴出する。圧縮空気は、スラスト気体軸受15Aの軸線方向内側面とローラ13のフランジ部40Aの軸線方向外側面との間の微小間隔( 垂直長さ約10μm)に充満し、ローラ13がスラスト気体軸受15Aより浮上して支持される。
【0016】
同様に、圧縮空気は給気ポート26Aから給気通路28A、環状溝27A、給気通路30A、環状溝29A、連通路31A、給気通路41、連通路31B、環状溝29B、給気通路30B、環状溝27B、給気通路28B、給気通路46B、環状溝43B、給気通路47B、環状溝44B、給気通路47B、環状溝45Bに流入される。環状溝43B、環状溝44B、環状溝45Bに流入された圧縮空気は、スラスト気体軸受15Bの多孔質材の中を通過して、スラスト気体軸受15Bの軸線方向内側面(外表面)に噴出する。圧縮空気は、スラスト気体軸受15Bの軸線方向内側面とローラ13のフランジ部40Bの軸線方向外側面との間の微小間隔( 垂直長さ約10μm)に充満し、ローラ13がスラスト気体軸受15Bより浮上して支持される。
【0017】
各支持ボディ14A,14Bの軸線方向内側面で、スラスト気体軸受支持溝21A,21Bの半径方向内方かつ大径支持孔17A,17Bの半径方向外方の位置に排気用環状溝49A,49Bがそれぞれ形成されている。各支持ボディ14A,14B内に軸線方向に伸びる排気通路50A,50Bがそれぞれ形成され、排気通路50A,50Bの入口端が排気用環状溝49A,49Bにそれぞれ連通されている。各支持ボディ14A,14B内に半径方向に伸びる排気通路51A,51B(図2(c) 参照)がそれぞれ形成され、排気通路51A,51Bの入口端が排気用環状溝49A,49Bにそれぞれ連通され、排気通路51A,51Bの出口端52A,52B(図2(b) 参照)が各支持ボディ14A,14Bの半径方向外方の表面に開口されている。
【0018】
ラジアル気体軸受12から、各支持ボディ14A,14Bの軸線方向内側面とローラ13のフランジ部40A,40Bとの間の間隔を通って、半径方向外方に漏洩する空気は、排気用環状溝49A,49B、排気通路50A,50B、排気通路51A,51B、出口端52A,52Bを通って大気に排出される。同様に、スラスト気体軸受15A,15Bから、各支持ボディ14A,14Bの軸線方向内側面とローラ13のフランジ部40A,40Bとの間の間隔を通って、半径方向内方に漏洩する空気は、排気用環状溝49A,49Bから出口端52A,52Bを通って大気に排出される。このように、ラジアル気体軸受12から半径方向外方に漏洩する空気と、スラスト気体軸受15A,15Bから半径方向内方に漏洩する空気とは、ともに大気に排出される。従って、ラジアル気体軸受12から漏洩する空気と、スラスト気体軸受15A,15Bから漏洩する空気とが衝突することはなく、ローラ2の回転が不安定なることもない。
【0019】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2の非接触式ガイドローラでは、ラジアル気体軸受の外周にローラの内側の全面が対向配置され、ローラの内側の全面はラジアル気体軸受の外周に非接触で移動可能な状態に支持されている。そして、非接触式ガイドローラにおいて、ローラの内側とラジアル気体軸受の外周との間隔は微小間隔であるので、ローラの円筒部がラジアル気体軸受及びセンターシャフトによって補強された状態となる。この補強により、ローラの厚みを大きくすることなく、ローラの外力に対する変形抵抗が十分なものとなり、ローラの剛性が事実上増大する。そして、非接触式ガイドローラの寿命が格段に長くなった。
更に、非接触式ガイドローラを構成する部品を所定箇所に配置し、シャフトボルトを各支持ボディのボルト頭挿入孔及びボルト軸挿通孔を通して挿入したセンターシャフトの雌ねじにそれぞれ螺合する。この螺合により部品が所定箇所に固定され、非接触式ガイドローラの組立てが簡単になる。しかも、シャフトボルトをセンターシャフトの雌ねじから外して非接触式ガイドローラを分解し、老朽化した部品を取り替えることができる。
【0020】
請求項2の非接触式ガイドローラでは、センターシャフト及びラジアル気体軸受の両端部が支持ボディによってそれぞれ支持され、各支持ボディの軸線方向内側に多孔質材料製でリング状のスラスト気体軸受がそれぞれ配設され、各スラスト気体軸受の軸線方向内側にローラのフランジ部が非接触で移動可能な状態にそれぞれ支持されている。このように、ローラに作用するスラストは、ローラのフランジ部、スラスト気体軸受及び支持ボディによって支持され、スラスト荷重に耐え易い構造になっている。また、ローラの両端にフランジ部があるので、ローラの軸線方向長さが必要最小限であっても、ローラに掛けたテープが抜けださない。
【0021】
請求項4の非接触式ガイドローラでは、各支持ボディの軸線方向内側面で、スラスト気体軸受支持溝の半径方向内方かつ大径支持孔の半径方向外方の位置に排気用環状溝がそれぞれ形成され、排気通路の入口端が排気用環状溝にそれぞれ連通され、各支持ボディの半径方向外方の表面に排気通路の出口端がそれぞれ開口されている。スラスト気体軸受から半径方向内方に向かって流れる圧縮空気が排気用環状溝及び排気通路を通って大気に排出され、ラジアル気体軸受から半径方向外方に向かって流れる圧縮空気が排気用環状溝及び排気通路を通って大気に排出される。従って、ラジアル気体軸受から噴出された空気と,スラスト気体軸受から噴出された空気との衝突を防止し、ローラの回転を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触式ガイドローラの実施の形態の断面図である。
【図2】図2(a) は本発明の非接触式ガイドローラの実施の形態の縮小状面図、図2(b) は同じく縮小正面図、図2(c) は同じく縮小右側面図である。
【図3】従来の非接触式ガイドローラの断面図である。
【符号の説明】
11 センターシャフト
12 ラジアル気体軸受
13 ローラ
14A,14B 支持ボディ
15A,15B スラスト気体軸受
17A,17B 大径支持孔
18A,18B 中径支持孔
39 円筒部
40A,40B フランジ部
Claims (4)
- センターシャフトの外面に多孔質材料製で円筒状のラジアル気体軸受が固定され、ラジアル気体軸受の外周にローラが非接触で移動可能な状態に支持される非接触ガイドローラにおいて、ラジアル気体軸受及びローラをそれぞれ1個となし、ローラの軸線方向長さをラジアル気体軸受より短くすることにより、ラジアル気体軸受の外周にローラの内側の全面が対向配置され、
センターシャフト及びラジアル気体軸受の両端部が支持ボディによってそれぞれ支持され、各支持ボディの軸線方向の内側面から外側面の位置に、同一軸線上の大径支持孔、中径支持孔、ボルト挿通孔及びボルト頭挿入孔が軸線方向に順次に隣接して形成され、センターシャフトの両端部に雌ねじが形成され、ラジアル気体軸受及びセンターシャフトの両端部が各支持ボディの大径支持孔及び中径支持孔にそれぞれ嵌合して支持され、各支持ボディのボルト頭挿入孔及びボルト軸挿通孔を通して挿入されたシャフトボルトがセンターシャフトの雌ねじにそれぞれ螺合されたことを特徴とする非接触式ガイドローラ。 - センターシャフトの外面に多孔質材料製で円筒状のラジアル気体軸受が固定され、ラジアル気体軸受の外周にローラが非接触で移動可能な状態に支持される非接触ガイドローラにおいて、ラジアル気体軸受及びローラをそれぞれ1個となし、ローラの軸線方向長さをラジアル気体軸受より短くすることにより、ラジアル気体軸受の外周にローラの内側の全面が対向配置され、
センターシャフト及びラジアル気体軸受の両端部が支持ボディによってそれぞれ支持され、各支持ボディの軸線方向内側に多孔質材料製でリング状のスラスト気体軸受がそれぞれ配設され、各スラスト気体軸受の軸線方向内側にローラのフランジ部が非接触で移動可能な状態にそれぞれ支持され、
各支持ボディの軸線方向の内側面から外側面の位置に、同一軸線上の大径支持孔、中径支持孔、ボルト挿通孔及びボルト頭挿入孔が軸線方向に順次に隣接して形成され、各支持ボディの軸線方向内側面で大径支持孔より半径方向外方の位置にスラスト気体軸受支持溝が形成され、センターシャフトの両端部に雌ねじが形成され、各支持ボディのスラスト気体軸受支持溝にスラスト気体軸受がそれぞれ嵌合して支持され、ラジアル気体軸受及びセンターシャフトの両端部が各支持ボディの大径支持孔及び中径支持孔にそれぞれ嵌合して支持され、各支持ボディのボルト頭挿入孔及びボルト軸挿通孔を通して挿入されたボルトがセンターシャフトの雌ねじにそれぞれ螺合されたことを特徴とする非接触式ガイドローラ。 - 支持ボディ内の給気通路、センターシャフト内の給気通路及びラジアル気体軸受の内部を通して、ラジアル気体軸受とローラの円筒部との間の微小間隔に気体が供給され、各支持ボディ内の給気通路及びスラスト気体軸受の内部を通して、スラスト気体軸受とローラのフランジ部との間の微小間隔に気体が供給される請求項2に記載の非接触式ガイドローラ。
- 各支持ボディの軸線方向内側面で、スラスト気体軸受支持溝の半径方向内方かつ大径支持孔の半径方向外方の位置に排気用環状溝がそれぞれ形成され、排気通路の入口端が排気用環状溝にそれぞれ連通され、各支持ボディの半径方向外方の表面に排気通路の出口端がそれぞれ開口された請求項2又は3に記載の非接触式ガイドローラ。
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