JP4934357B2 - ピールオフパック - Google Patents

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本発明は、皮膜形成高分子を高配合しても、高分子由来の曳糸性がないため指とれが良いピールオフパックに関する。
ピールオフパックは、通常、使用時に容器から指にとり出して、顔全体に塗布し、乾燥後、形成された皮膜を顔から剥がして用いるものである。皮膜を形成させるため、ピールオフパックには、皮膜形成高分子を高配合しなければならないが、それにより、高分子由来の曳糸性が生じてしまう。曳糸性は、使い勝手の点において問題となり、特に使用時の指とれに悪影響を及ぼす。
従来、このような曳糸性の問題を解決するため、ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタンなどの微粒子粉体を配合することにより、高分子由来の曳糸性を抑えるという対策がなされていた(例えば、非特許文献1)。しかし、このような微粒子粉体を配合すると、外観が濁ったり、乾燥後に形成される皮膜が硬くなるという問題があった。
クニミネ工業株式会社、スメクトンSAカタログ
本発明は、皮膜形成高分子を高配合しても、高分子由来の曳糸性がないため指とれが良いピールオフパックを提供することを目的とする。
本発明者は、特定のO/W型(水中油型)乳化物で、皮膜形成高分子を特定の割合で組み合わせて用いれば、皮膜形成高分子を高配合しても、高分子由来の曳糸性がないため指とれが良く、また、外観が透明〜半透明のジェル状である全く新しいピールオフパックが得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)油剤、
(B)界面活性剤、
(C)皮膜形成能のある非イオン性水溶性高分子、
(D)水
を含むO/W型乳化物であって、
油滴の平均粒径が0.2μm以下であり、成分(A)及び(B)の合計含有量が2質量%以上40質量%以下、成分(C)の含有量が5質量%以上25質量%未満であり、成分(A)と成分(B)の質量割合(A/B)が、10より大きく20以下であり、成分(C)と成分(A)及び(B)との質量割合(C/(A+B))が4以下であるピールオフパックを提供するものである。
本発明のピールオフパックは、皮膜性高分子を高配合しても、高分子由来の曳糸性がないため指とれが良く、また、外観が透明〜半透明のジェル状のものである。
本発明で用いる成分(A)の油剤としては、セラミド類、脂肪酸、高級アルコール、25℃で液体、半固体(ペースト)、固体の油剤成分を用いることができる。
セラミド類としては、タイプI〜タイプIVの天然セラミド;脂肪酸アミド誘導体であるN−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルデカナミド等のセラミド類似体が挙げられる。
脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の炭素数12〜24の飽和脂肪酸;イソステアリン酸、アンテイソステアリン酸等の炭素数12〜32の分岐脂肪酸;α-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸、エイコサトリエン酸、エイコサペンタエン酸、アラキドン酸等の炭素数12〜24の不飽和脂肪酸が挙げられる。
高級アルコールとしては、炭素数12〜24のものが好ましく、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
25℃で液体の油剤としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、n−オクタン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素油;ジオクチルエーテル、エチレングリコールモノラウリルエーテル、エチレングリコールジオクチルエーテル、グリセロールモノオレイルエーテル等のエーテル油;ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバチン酸ジイソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリカプロイン等のエステル油;イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の飽和分岐高級アルコール;ラウロイルラウリルアミン、ラウリン酸ブチルアミド等の高級脂肪酸アミド;オリーブ油、大豆油、綿実油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン油;パーフルオロアルキルエチルリン酸、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンリン酸、パーフルオロポリエーテル、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系油等が挙げられる。
更に、25℃で固体又は半固体(ペースト状)の油剤成分としては、例えば、脂肪族アミン誘導体が挙げられる。脂肪族アミン誘導体としては、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、スフィンガジエニン、これらのN−メチル体又はN,N−ジメチル体等のスフィンゴシン類;1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソステアリルオキシ−2−プロパノール等が好ましい。また、コレステロール、硫酸コレステロール、ポリオキシエチレンコレステロール、スチグマステロール、エルゴステロール等のステロール類も使用することができる。
O/W型乳化物中の油相には、油剤を2種以上併用してもよく、更に、O/W型乳化物の粒子径を長期にわたり維持する目的で、油剤中にセラミド類、脂肪酸、高級アルコールの少なくとも1つを含有するのがより好ましい。
成分(B)の界面活性剤としては、イオン性界面活性剤が好ましく、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれ、疎水基として、炭素数10〜24、特に炭素数12〜18のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するものが好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム等の高級脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン塩等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;N−ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;モノステアリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエテノールアミン塩等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩などが挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩;塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩;トリアルキルメチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩などが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシルメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系両性界面活性剤;N−ラウロイルグリシン、N−ラウロイルβ−アラニン等のアミノ酸型両性界面活性剤などが挙げられる。
イオン性界面活性剤のうち、アニオン界面活性剤が好ましく、特に、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルキル硫酸エステル塩が好ましい。
界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に、0.1〜4質量%、特に0.1〜3質量%含有するのが好ましい。
本発明において、(A)油剤と(B)界面活性剤の質量割合(A/B)は、ピールオフパックを肌へ塗布、乾燥させた後にパック皮膜を肌より剥離する際、剥がし易い点から、10より大きく20以下、好ましくは11〜16である。
また、本発明のピールオフパックは、水溶性高分子由来の曳糸性を防止するため、全組成中、(A)油剤及び(B)界面活性剤の合計含有量が2〜40質量%、特に5〜30質量%であるのが好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、皮膜形成能のある非イオン性水溶性高分子である。イオン性水溶性高分子では、油滴の表面電荷の影響(例えば、イオン性水溶性高分子と油滴表面が同じ電荷(「+」と「+」、又は「−」と「−」)の場合による静電的な反撥、異なった電荷(「+」と「−」)の場合による凝集)により、高分子の非曳糸性が得られない。
非イオン性水溶性高分子は、水溶性合成高分子、水溶性半合成高分子、水溶性天然高分子のいずれでも良い。
皮膜形成能のある非イオン性水溶性合成高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテル、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド等が挙げられる。
皮膜形成能のある非イオン性水溶性半合成高分子としては、セルロース誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等)、デンプン系(可溶性デンプン、メチルデンプン等)、アルギン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
皮膜形成能のある非イオン性水溶性天然高分子としては、グアーガム、ローカストビーンガム、トラガンド、ゼラチン、カゼイン、デキストリン、プルラン、デンプン(トウモロコシデンプン等)等が挙げられる。
成分(C)としては、ヒドロキシル基を有する非イオン性水溶性高分子が好ましい。更に、高分子の繰り返し単位の構造中にヒドロキシル基を0.1以上3未満含む非イオン性水溶性高分子がより好ましく、特にポリビニルアルコール、メチルセルロースが好ましい。
成分(C)の重量平均分子量は、10000以上、特に30000以上であるのが、皮膜形成性の点から好ましい。
成分(C)は、1種以上を用いることができ、本発明のピールオフパックの全組成中に5質量%以上25質量%未満、好ましくは5〜20質量%含有するのが、パックの曳糸性が抑えられ、指とれが良いので好ましい。5質量%未満では、形成された皮膜を皮膚から剥がす際、十分な皮膜強度が得られず、また、パック中の高分子濃度が低いために、粘度が低く、液だれを生じる場合がある。25質量%以上では、高粘度となるため、皮膚に伸ばしにくくなる。
また、成分(C)の非イオン性水溶性高分子と、成分(A)の油剤及び成分(B)の界面活性剤の合計との質量割合(C/(A+B))は、4以下、好ましくは0より大きく3以下である。この範囲内であれば、パックの曳糸性が抑えられ、指とれが良いので好ましい。
成分(D)水の含有量は、成分(A)、(B)、(C)の残余とすることができる。
成分(D)の水は、精製水のほか、各種水溶性成分を含有することができる。
本発明のピールオフパックは、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、保湿剤、粉体、香料、色素、紫外線吸収剤、防腐剤、美白剤、植物エキス等を含有することができ、これら成分を混合することにより、製造することができる。
本発明のピールオフパックは、O/W型乳化物であり、上記のような水相及び油相を、界面活性剤を利用した液晶乳化法、D相乳化法、転相温度乳化法、又は機械的エネルギーを利用した高せん断乳化法等により製造することができ、特に、高濃度の乳化物の製造が可能な高せん断力乳化法で製造するのが好ましい。
本発明において、乳化物中に乳化分散する油滴の平均粒径は、0.2μm以下であり、0.01〜0.2μmであるのが好ましい。平均粒径はレーザー回折/散乱法で測定される。
このような微細な油滴の乳化系を得るため、高せん断力による乳化は、最大せん断力が10000s-1以上、特に10000〜100000000s-1に相当するせん断力が得られる乳化機で行うのがよい。このような高せん断力は、既存の高圧乳化機、例えば、フィルミックス(特殊機化社製)、クレアミックス(エムテクニック社)、マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディックス社製)、DeBEE2000(B.E.E.インターナショナル社製)等により得ることができる。
例えば、噴射圧力を300〜3000kgf/cm2、温度を5〜50℃の範囲に設定することにより、所望のO/W型乳化物を得ることができる。ただし、上記の圧力・温度等の運転条件は装置の仕様により異なるものであって、特に限定されるものではない。また、通常の乳化方法で得た予備エマルションに同様の高せん断力処理を施すことにより、より効率的に所望の乳化系を得ることもできる。また、必要に応じて、この高せん断力処理を繰り返し行ってもよい。
本発明のピールオフパックは、ジェル状で、25℃における粘度が、10000〜500000mPa・s、特に10000〜350000mPa・sであるのが、指とれや伸ばしやすさの面で好ましい。粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製、B8L型粘度計(粘度が100000mPa・s以下の場合)又はB8R型粘度計(粘度が100000mPa・s以上の場合))により測定される。
本発明のピールオフパックは、ジャー容器に充填して用いることができ、その場合、曳糸性がなく指どれに優れている点、また、外観が透明〜半透明のジェル状である点から、全く新しいピールオフパックを提供することができる。
なお、本発明において、外観については、ピールオフパックを、光路長10mmのディスポセルに入れ、紫外可視分光光度計にて波長550nmにおける透過率を測定したとき、透過率が30〜100%の場合を「半透明〜透明」、30%未満を「白濁」とした。
本発明のピールオフパックは、使用時に指にとり出して、顔全体に塗布し、乾燥後、形成された皮膜を顔から剥がすことにより用いられる。
実施例1〜7、比較例1〜2
表2に示す組成のピールオフパックを製造し、粘度を測定し、曳糸性の有無及び外観を評価した。結果を表2に併せて示す。
(製法)
(1)乳化物の製造:
表1に示す各組成を、80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)で予備乳化した後、高圧乳化機マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディックス社製)を用い、噴射圧力2100kgf/cm2のもとで3回処理を行い、O/W型乳化物1〜5を製造した。
得られたO/W型乳化物について、油滴の平均粒径を、堀場製作所社製、動的光散乱式粒径分布測定装置LB−500を用い、定法によりサンプルを調整することにより、測定した。粒径は平均メジアン粒径をいう。結果を表1に併せて示す。
(2)表2に示す乳化物、非イオン性水溶性高分子及び精製水を、80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)し、非イオン性高分子を溶解させた。その後、室温まで冷却して、ピールオフパックを製造した。
得られたピールオフパックにおいて、油滴の平均粒径は、いずれも表1に示す乳化物の平均粒径と同じであった。
(評価方法)
(1)粘度:
25℃において、B型粘度計(TOKIMEC社製、B8L型粘度計(ローターNo.4、回転数6r/min)又はB8R型粘度計(ローターNo.D、回転数5r/min))を用いて測定した。
(2)曳糸性:
ピールオフパックに、幅9mmのスパーテルを約10mmひたした後、10cm/秒の速さで引き上げたとき、パックが2cm以上糸を引く場合を「曳糸性あり」、パックの糸引きが2cm未満の場合を「曳糸性なし」とした。
(3)外観:
ピープオフパックを、光路長10mmのディスポセルに入れ、紫外可視分光光度計(島津製作所社製、UV−160)にて波長550nmにおける透過率を測定したとき、透過率が30%以上の場合を「半透明」、30%未満を「白濁」とした。
表2の結果より、実施例1〜7のピールオフパックはいずれも、曳糸性がなく、指とれが良いものであった。外観は半透明で、ジェル状のものであった。また、ピールオフパックの使用性能は、いずれも好ましいものであった。
実施例8〜9、比較例3
表4に示す組成のピールオフパックを製造し、実施例1〜7と同様にして、粘度、曳糸性及び外観を評価した。結果を表4に併せて示す。
(製法)
(1)乳化物の製造:
表3に示す各組成を、80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)で予備乳化した後、高圧乳化機マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディックス社製)を用い、噴射圧力2100kgf/cm2のもとで処理回数を変えることにより、乳化粒子径の異なるO/W型乳化物6〜8を製造した。得られたO/W型乳化物について、油滴の平均粒径を、製造例1と同様にして測定した。結果を表3に併せて示す。
(2)表4に示す乳化物、非イオン性水溶性高分子及び精製水を、80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)し、非イオン性高分子を溶解させた。その後、室温まで冷却して、ピールオフパックを製造した。
得られたピールオフパックにおいて、油滴の平均粒径は、いずれも表3に示す乳化物の平均粒径と同じであった。
表4の結果より、実施例8及び9のピールオフパックはいずれも、曳糸性がなく、指とれが良いものであった。また、外観は半透明で、ジェル状のものであった。また、ピールオフパックの使用性能は、いずれも好ましいものであった。
実施例10
以下に示す組成のピールオフパックを製造した。
(成分)
N−ステアロイル−L−グルタミン酸Na 0.16(質量%)
N−ステアロイル−L−グルタミン酸2Na 0.16
メチルポリシロキサン(6cs) 3.6
グリセリン 3.3
防腐剤 0.04
エタノール 1.56
ポリビニルアルコール(分子量98000) 5.0
精製水 残量
合計 100.0
(製法)
N−ステアロイル−L−グルタミン酸Na 0.8質量%、N−ステアロイル−L−グルタミン酸2Na 0.8質量%、メチルポリシロキサン(6cs) 18質量%、グリセリン 16.5質量%、防腐剤 0.2質量%、精製水 55.9質量%を、80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)で予備乳化した後、50℃まで冷却し、エタノール 7.8質量%を添加する。上記予備乳化品を高圧乳化機マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディックス社製)を用い、噴射圧力2100kgf/cm2のもとで3回処理を行い、O/W型乳化物を製造した。このO/W型乳化物 20質量%、ポリビニルアルコール 5質量%、精製水 75質量%を80℃にてプロペラ攪拌(200r/min)し、ポリビニルアルコールを溶解させた。その後、室温まで冷却して、ピールオフパックを製造した。
(油剤/界面活性剤)比は、11.3であり、(非イオン性水溶性高分子/(油剤+界面活性剤))比は、1.28であった。
O/W乳化物の油滴の平均粒径は、0.0618μmであった。また、得られたピールオフパックの25℃における粘度は37000mPa・sであり、曳糸性がなく、指とれが良いものであった。外観は半透明で、ジェル状のものであった。また、ピールオフパックの使用性能は、好ましいものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)セラミド類、メチルポリシロキサン、スクワラン、ミリスチン酸及びステアリン酸から選択される1種以上の油剤、
    (B)高級脂肪酸アミドスルホン酸塩及びN−アシルグルタミン酸塩から選択される1種以上のアニオン界面活性剤、
    (C)ポリビニルアルコール及びメチルセルロースから選択される1種以上の皮膜形成能のある非イオン性水溶性高分子、
    (D)水
    を含むO/W型乳化物であって、
    油滴の平均粒径が0.01〜0.2μmであり、成分(A)及び(B)の合計含有量が2質量%以上40質量%以下、成分(C)の含有量が5質量%以上25質量%未満であり、成分(A)と成分(B)の質量割合(A/B)が、10〜20であり、成分(C)と成分(A)及び(B)との質量割合(C/(A+B))が4以下であるピールオフパック。
  2. (A/B)が、11〜16であり、(C/(A+B))が0より大きく3以下である請求項1記載のピールオフパック。
  3. ジャー容器に充填されている請求項1又は2記載のピールオフパック。
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