JP4933570B2 - 無線タグシステムおよび無線タグシステムによる通信方法 - Google Patents

無線タグシステムおよび無線タグシステムによる通信方法 Download PDF

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本発明は、無線タグシステムおよび無線タグシステムによる通信方法に関する。特に、本発明は、電源を有する無線タグと通信する複数のリーダを備える無線タグシステムおよび無線タグシステムによる通信方法に関する。
物流管理を行う際に、コンテナに無線タグを付して、コンテナの所在の確認や経路の履歴管理が行われている。コンテナ単位でなく製品単位、商品単位に無線タグを付すことによって、管理対象の単位がより小さな物流管理を実現することができる。また、特定エリア内(例えば、倉庫)に多数のリーダ(受信機)を設置することによって、特定エリア内における管理対象物の所在をより正確に確認することができる。つまり、コンテナを集める倉庫などの同一エリアに多数のリーダを設置して無線タグを管理することが考えられる。リーダが複数存在してこれらのカバーエリアの一部が重なることで、どの位置にある無線タグも何れかのリーダによって読み取られるというメリットが生まれる。
無線タグは、電池を有する無線タグ(アクティブ型無線タグ)と、電池を有しない無線タグ(パッシブ型の無線タグ)とに分類される。アクティブ型無線タグは、パッシブ型の無線タグに比べ、リーダによって読み取られるカバーエリア(受信可能範囲)が広いという特長がある。
アクティブ型無線タグと複数のリーダとが存在するシステムとして、次のようなものが提案されている。図9、図10は、従来のシステムを説明するための説明図である。例えば、特許文献1のシステムは、図9に示すように、無線タグからの信号を受信する複数のリーダを備える。各リーダは、無線タグからの信号を受信し、受信した信号を物品管理サービス装置へ送信している。物品管理サービス装置は、無線タグの付された物品の所在、状況などを管理している。
また、非特許文献1のシステムは、図10に示すように、カバーエリアの一部が重複する複数のリーダ(受信機A、B、C)を備える。図10の例において、無線タグ(ICタグ)は、間欠発信しながら複数のリーダのカバーエリアを通過している。カバーエリア内の無線タグから発信された信号を複数のリーダが受信することによって、受信情報が活用される。なお、当該システムは、複数のリーダのカバーエリアが一部重複するため、上述の如く、システム全体としてカバーエリアに死角が生じ難いというメリットがある。なお、図9に示す特許文献1のシステムにおいても、複数のリーダのカバーエリアは少なくとも一部重複していると考えるのが妥当である。カバーエリアが全く重複しないように配置するのは困難だからである。
特開2006−134242号公報
"無線タグとは 児童見守りシステムhug−Kum 間欠発信型のアクティブ型ICタグの構成イメージ"、[online]、NTTグループ、[平成20年6月2日検索]、インターネット<URL:http://www.ntt.co.jp/rd/ofis/active/2005pdf/hot/pf/05.html>
しかしながら、少なくとも一部のカバーエリアが重複する複数のリーダが存在する場合には、上述のメリットを享受することができる一方、ある無線タグからの信号が複数のリーダで同時に受信されることによるデメリットも生じる。例えば、リーダに接続されたサーバ(例えば、図9に示す物品管理サービス装置)は、ある無線タグからの信号を複数のリーダ経由で同時に纏めて取得するため、サーバの処理負荷(管理、制御する負荷)が大きいという問題がある。また、リーダとサーバ間のネットワーク負荷(トラフィック量)も大きいという問題もある(無線LANの場合に低速であるから特に問題となる)。特に、上述のように管理対象単位を小さくすべく無線タグの数を増加させた場合、または、管理対象物の所在をより正確に確認すべくリーダの数を増加させた場合には、サーバやネットワークへの影響が一層深刻になる。
また、少なくとも一部のカバーエリアが重複する複数のリーダが存在する場合に、無線タグが、送信だけの片方向型でなく、リーダによって制御される送受信可能な双方向型であるときは、無線タグを速やかに正しく制御することができなくなるという更なる問題も生じうる。例えば、複数のリーダがカバーエリア内のある無線タグにほぼ同時に制御信号を送信するため、制御信号同士が衝突しうる。そして、制御信号同士の衝突した場合は、無線タグを速やかに正しく制御できなくなる可能性がある。例えば、複数のリーダからの制御信号同士が衝突し、無線タグ側で制御信号を受信できなくなる場合があるが、無線タグは、リーダか存在していないために受信できないのか、存在するが、衝突のために受信できないのか判断できず、その後、行うべき動作が判断できなくなることもある。また、無線タグが、複数回(例えば2回)、制御信号を受信したことによって、本来の動作とは異なる動作をする可能性もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、少なくとも一部のカバーエリアが重複する複数のリーダに接続するサーバの処理負荷を軽減するとともに、無線タグを速やかに正しく制御することができる無線タグシステムおよび無線タグシステムによる通信方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の一態様による無線タグシステムは、固有IDと電源を有し、自身の存在を報知する存在報知情報を送信する複数の無線タグと、存在報知情報を受信するカバーエリアの少なくとも一部が重複する複数のリーダと、複数のリーダとネットワークで接続されているサーバで構成された無線タグシステムにおいて、無線タグは、当該無線タグを子局とする親リーダを特定するための親リーダ要求を送信する親リーダ要求送信手段と、当該無線タグを子局とする親リーダを示す親リーダ決定通知をリーダから受信する親リーダ決定通知受信手段とを具備し、リーダは、無線タグから親リーダ要求を受信する親リーダ要求受信手段と、無線タグから受信した親リーダ要求をサーバへ送信する親リーダ要求送信手段と、親リーダ決定通知をサーバから受信する親リーダ決定通知受信手段と、サーバから受信した親リーダ決定通知を無線タグへ送信する親リーダ決定通知送信手段と、当該無線リーダの動作を制御する制御手段とを具備し、サーバは、親リーダ要求をリーダから受信する親リーダ要求受信手段と、親リーダ要求受信手段によって複数のリーダから親リーダ要求が受信された場合に、当該複数のリーダのうちの何れか1つのリーダを親リーダとして決定する親リーダ決定手段と、親リーダ決定手段によって親リーダが決定された場合に、親リーダ決定通知を送信する親リーダ決定通知送信手段とを具備し、リーダの制御手段は、自身の親リーダ決定通知受信手段によってサーバから親リーダ決定通知を受信した場合に、親リーダ決定通知によって示される無線タグを子局として管理し、自身の親リーダ決定通知送信手段によって子局である無線タグに親リーダ決定通知を送信するとともに、子局である無線タグを送信元または送信先とする存在報知情報の送受信を許可する一方、子局以外である無線タグを送信元または送信先とする存在報知情報の送受信を規制することを特徴とする。
換言すれば、以下の無線タグとリーダとを含むシステム構成において、親リーダを決定することである。システム構成は、まず、双方向型アクティブ無線タグがある。この無線タグの送信を受けたり、無線タグへ動作を指示したりする複数のリーダがある。また、リーダから情報を収集し、リーダの動作に指示をする複数のサーバも接続されている。当該システム構成において、最初にリーダが受信した無線タグからの情報をサーバへ伝える。
当該情報を基に、親リーダを決定する。親リーダは、以降、それぞれの無線タグの情報を扱い、その無線タグの動作に指示をする唯一のリーダとなる。
また、本発明の一態様による無線タグシステムにおいて、無線タグに対して特定信号を送信する特定信号送信装置をさらに備え、無線タグは、特定信号送信装置から特定信号を受信する特定信号受信手段と、当該無線タグの動作を制御する制御手段とを更に具備し、無線タグの制御手段は、自身の特定信号受信手段によって特定信号送信装置から特定信号を受信した場合に、自身の親リーダ要求送信手段に供する電源を休止から起動へと制御するとともに、起動後の親リーダ要求送信手段によって親リーダ要求を送信するようにしてもよい。
換言すれば、上述したシステム構成において、以下の2つのうちの何れかの切欠により親リーダを決定することである。1つは、無線を送信していない無線タグへHFリーダ(後述)がwakeup(後述)を発行することである(その直後、このHFリーダからのwakeupを無線タグが受けた直後に、無線タグからwakeupをリーダに送信する)。残りのもう1つは、既に親リーダとして決定したリーダが無線タグからの定期beacon(後述)に対して、決められた何回(3回)連続してACK(後述)を返さないことである。このどちらかを契機にして、親リーダを決定する処理が開始される。
また、本発明の一態様による無線タグシステムにおいて、無線タグは、定期信号を親リーダに送信する定期信号送信手段と、定期信号に対する親リーダからの応答信号を受信する応答信号受信手段と、当該無線タグの動作を制御する制御手段とを更に具備し、リーダは、定期信号を無線タグから受信する定期信号受信手段と、応答信号を無線タグへ送信する応答信号送信手段とを更に具備し、無線タグの制御手段は、自身の定期信号送信手段によって定期信号を送信した後に、自身の応答信号受信手段によって応答信号を一定期間以上受信しなかった場合に、親リーダ要求送信手段によって親リーダ要求を送信するようにしてもよい。
換言すれば、上述したシステム構成において、または、上述した、何れかを契機として、親リーダを決定する以下の5つの処理が順に進むことである。最初は、無線タグからParent_serch(後述)をリーダに送信する処理である。2番目は、リーダが、親未決定通知(後述)を無線タグに返すとともに、サーバへParent_serchを伝える処理である。3番目は、サーバにより親決定した通知をリーダが受け、無線タグに対する親リーダを登録する処理である。4番目は、次の無線タグからのParent_serchをリーダが受けると、親通知(後述)を無線タグへ返す処理である。最後の処理として、上の4番目の以降には、無線タグが定期beacon(後述)を送信することである。
また、本発明の一態様による無線タグシステムにおいて、リーダの制御手段は、自身の親リーダ要求受信手段によって受信した親リーダ要求の受信信号強度を測定し、リーダの親リーダ要求送信手段は、自身の制御手段によって測定した受信信号強度を含む親リーダ要求を送信し、サーバの親リーダ決定手段は、最も高い受信信号強度を含む親リーダ要求を送信したリーダを親リーダとして決定するようにしてもよい。
換言すれば、上述したシステム構成において、または、これまでに述べた方法により親リーダを決定するもので、以下のような動作、制御、設定変更を行う情報処理や命令を有する。振動検知、サーバによるタグ制御(LED点灯、定期beacon周期変更の2つ)、サーバによるリーダ制御(リーダ状態の取得、リーダからの無線送信、リーダの日時設定、リーダの受信機能ON/OFF、リーダが接続するサーバの変更の5つ)、HFリーダによるタグ制御(タグ送信の停止、定期beaconの即時送信の2つ)である。
また、本発明の一態様による無線タグシステムにおいて、サーバの親リーダ決定手段は、最初に受信した親リーダ要求を送信したリーダを親リーダとして決定するようにしてもよい。
また、本発明の一態様による無線タグシステムは、管理サーバと複数の前記サーバとをさらに具備し、前記管理サーバは、前記サーバの負荷を判断する負荷判断部と、前記負荷判断部の判断に基づいて、複数の前記サーバのうち負荷が所定の閾値より高い第1のサーバに接続している前記リーダを、複数の前記サーバのうち前記第1のサーバより負荷が低い第2のサーバに接続するように、前記第1のサーバを制御する負荷分散制御部と、を具備し、前記第1のサーバは、前記管理サーバの前記負荷分散制御部の制御に基づいて、自サーバに接続している前記リーダのうちいずれかの前記リーダを前記第2のサーバに接続するように制御する接続先制御部を具備するようにしてもよい。
本発明によれば、サーバの配下に、少なくとも一部のカバーエリアが重複する複数のリーダが存在している場合であっても、サーバと無線タグとの通信は、当該無線タグの親リーダのみを経由して行うようになる。従って、サーバの処理負荷を軽減し、無線タグを速やかに正しく制御することが可能となる。特に、上述のように管理対象の単位を小さくすべく無線タグの数を増加させた場合、または、管理対象物の所在をより正確に把握すべくリーダの数を増加させた場合に有効である。
本発明は、アクティブ型の無線タグからの送信が複数のリーダで受信される環境において、複数あるリーダからの多数の無線タグからの膨大な受信情報を、決められた親リーダからのみとすることでサーバの処理能力を超えないように制御することができる。また、双方向型無線タグが複数のリーダのカバーエリアが重なる位置にある際も、その無線タグの動作などを制御指示するリーダを的確に決定して確実な制御を可能にする。また、無線タグを間欠動作させ、特定位置に設置されたHFリーダからの信号受信によって、起動状態とすることで、例えば、倉庫の中に入ったら起動するなど、必要な環境において動作を実現し、無線タグの低消費電力化という効果を更に有する。
また、本発明は、複数のサーバを備え、各サーバは階層構造を持ち通信可能なネットワークで接続されている環境において、複数のサーバのうち上位階層のサーバ(上位サーバ)が、下位階層のサーバ(下位サーバ)の負荷を監視し、監視した負荷に基づいて、ある下位サーバに接続しているリーダを他の下位サーバに接続するように制御することができる。これにより、無線タグシステムが備える下位サーバの負荷を分散することができる。例えば、何らかの原因により、一時的に特定の下位サーバに負荷が集中した場合においても、負荷を分散させることができるため、サービスの安定性や継続性を実現することができるという効果を更に有する。
本発明の第1の実施形態に係る無線タグシステムの機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線タグシステムの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る無線タグシステムの動作を説明するためのフローチャートである。 従来のシステムを説明するための説明図である。 従来のシステムを説明するための説明図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム10の機能ブロック図である。無線タグシステム10は、図1に示すように、複数の無線タグ101、リーダ201、リーダ202、サーバ501、サーバ502、および、HFリーダ301を備えて構成される。これらは互いに連携して動作する。
HFリーダ301は、HF(High Frequency)帯の電波を送信(発射)するHF無線部とCPUとを有する。HF無線部は、HF帯の電波を用いて様々な情報(信号)を無線タグ101に送信する。CPUは、HF無線部の処理以外の様々な処理、制御を行う。HFリーダ301は、HF帯の電波によって無線タグ101の動作を制御する。
無線タグ101は、HF帯の電波を受信するHF無線部とUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送(発射)受信するUHF無線部とCPUとを有する。HF無線部は、HFリーダ301から送信された様々な情報(信号)を受信する。UHF無線部は、UHF帯の電波を用いて様々な情報(信号)をリーダ201、202との間で送受信する。CPUは、HF無線部およびUHF無線部の処理以外の様々な処理、制御を行う。
なお、HF無線部は、本発明に係る特定信号受信手段を担当する。UHF無線部は、本発明に係る親リーダ要求送信手段、親リーダ決定通知受信手段、定期信号送信手段および応答信号受信手段を担当し、かつ、自身の存在を報知する存在報知情報を送信する。CPUは、本発明に係る制御手段を担当する。
リーダ201は、UHF帯の電波を送(発射)受信するUHF無線部とネットワーク通信部とCPUとを有する。UHF無線部は、UHF帯の電波を用いて様々な情報(信号)を無線タグ101との間で送受信する。ネットワーク通信部は、ネットワークを介して様々な情報を接続先であるサーバ(例えば、サーバ501)との間で送受信する。CPUは、UHF無線部およびネットワーク通信部の処理以外の様々な処理、制御を行う。リーダ202についても同様である。ネットワークの一例は、有線または無線LANである。
なお、UHF無線部は、本発明に係る親リーダ要求受信手段、親リーダ決定通知送信手段、定期信号受信手段および応答信号送信手段を担当し、かつ、無線タグから存在報知情報を受信する。ネットワーク通信部は、本発明に係る親リーダ要求送信手段、親リーダ決定通知受信手段を担当する。CPUは、本発明に係る制御手段を担当する。
サーバ501は、ネットワーク通信部とCPUとを有する。ネットワーク通信部は、ネットワークを介して様々な情報をリーダ201、202との間で送受信する。CPUは、ネットワーク通信部の処理以外の様々な処理、制御を行う。なお、ネットワーク通信部は、本発明に係る親リーダ要求受信手段、親リーダ決定通知送信手段を担当する。CPUは、本発明に係る親リーダ決定手段を担当する。サーバ502についても同様である。
図2は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム10の動作を説明するための説明図である。具体的には、HFリーダ301による無線タグ101の起動から親リーダの決定までの動作の説明図である。なお、図2の説明において、無線タグ101は、リーダ201のカバーエリア内かつリーダ202のカバーエリア内のある位置に存在するものとする。また、リーダ201およびリーダ202の接続先はサーバ501であるものとする。また、HFリーダ301は、所定の時間間隔でwakeup(本発明の特定信号に該当する)を送信するものとする。また、無線タグ101のUHF無線部については休止(待機)しているものとする。HF無線部については常時ONでも構わない。
まず、HFリーダ301は、HF無線部によりwakeup(特定信号)を無線タグ101に送信する(S100)。また、HFリーダ301は、HFreader_ID_write信号を無線タグ101に送信する(S101)。なお、HFリーダ301は、wakeupとHFreader_ID_write信号とを纏めて1つの信号として無線タグ101に送信してもよい。
無線タグ101は、HFリーダ301からwakeupを受信し、その後、HFreader_ID_write信号を受信した場合、HFreader_ID_write信号を受信してからランダム時間後にキャリアセンスをする。なお、休止中の無線タグ101は、HFリーダ301からのwakeupによって起動(キャリアセンス)しはじめるため、低消費電力化を図ることができる。
無線タグ101は、キャリアが開いていると判断した場合、UHF無線部によりwakeupを送信する(S102)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、無線タグ101からwakeupを受信する。無線タグ101からwakeupを受信したリーダ201は、ネットワーク通信部によりwakeupをサーバ501に送信する(S103)。同様に、無線タグ101からwakeupを受信したリーダ202は、ネットワーク通信部によりwakeupをサーバ501に送信する(S104)。
無線タグ101は、wakeupを送信してから一定時間後、UHF無線部によりParent_serch信号(本発明の親リーダ要求に該当する)を送信する(S105)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、無線タグ101からParent_serch信号(親リーダ要求)を受信する。Parent_serch信号を受信したリーダ201は、受信したParent_serch信号の受信信号強度値(Received Signal Strength Indication。以下、「RSSI値」という)を測定するとともに、自リーダを親リーダとする子局である無線タグ101のIDを管理(登録)するために各リーダが保持するデータベース(以下、「無線タグDB」という。)を参照し、無線タグ101のIDが記憶されているか否かを判断する。同様に、無線タグ101からParent_serch信号を受信したリーダ202は、受信したParent_serch信号のRSSI値を測定するとともに、自身の無線タグDBを参照し、無線タグ101のIDが記憶されているか否かを判断する。
なお、親リーダは、自身が保持する無線タグDBにIDが記憶された無線タグ101(自身に収容された子局)を送信元または送信先とする存在報知情報については送受信を許可する一方、自身に収容された子局以外を送信元または送信先とする存在報知情報の送受信を規制する(例えば、破棄する)。例えば、親リーダでないリーダは、無線タグ101からの信号を受信しても、破棄するなどしてサーバ501に当該情報を転送しない。
リーダ201は、自身が保持する無線タグDBに無線タグ101のIDが記憶されていないと判断し、自身が保持する無線タグDBに無線タグ101のIDが記憶されていない旨を示すNAC信号である親未決定通知(RF−NAK親未決定通知)をUHF無線部により無線タグ101に送信する(S106)。同様に、リーダ202は、自身が保持する無線タグDBに無線タグ101のIDが記憶されていないと判断し、自身が保持する無線タグDBに無線タグ101のIDが記憶されていない旨を示すRF−NAK親未決定通知をUHF無線部により無線タグ101に送信する(S107)。
なお、無線タグ101が、wakeupを送信した後、Parent_serch信号を初めて送信した場合には、親リーダが決定していないことは自明である。また、複数のリーダが存在する場合、複数のリーダからのRF−NAK親未決定通知が衝突する。リーダはお互いの送信チャネルをキャリアセンスしていないため、ほぼ同時に、RF−NAK親未決定通知を送信するからである。従って、無線タグ101は、RF−NAK親未決定通知を受信しても、中身を復調せずに、信号が来ているかどうかをただ検出している(具体的には、RSSI値が閾値を超えているかどうかを見ている)。
また、リーダ201は、サーバ501に親リーダを選択させるため、Parent_serch信号をネットワーク通信部によりサーバ501に送信する(S108)。同様に、リーダ202は、サーバ501に親リーダを選択させるため、Parent_serch信号をネットワーク通信部によりサーバ501に送信する(S109)。なお、リーダ201がサーバ501に送信するParent_serch信号は、リーダ201が無線タグ101から受信した親リーダ要求のRSSI値を含む。また、リーダ202がサーバ501に送信するParent_serch信号は、リーダ202が無線タグ101から受信した親リーダ要求のRSSI値を含む。
リーダ201およびリーダ202からParent_serch信号を受信したサーバ501は、それぞれのParent_serch信号に含まれているRSSI値を参照し、最大のRSSI値を含むParent_serch信号を送信したリーダを無線タグ101の親リーダとして選択する(以下、無線タグ101の親リーダとしてリーダ201が選択されたものとする)。
なお、サーバ501による親リーダの選択方法は、当該方法に限定されない。例えば、サーバ501は、最初に受信したParent_serch信号を送信したリーダを親リーダとして選択してもよい。また、サーバ501は、最初にParent_serch信号を受信してから一定時間内に受信したParent_serch信号のなかから最大のRSSI値を含むParent_serch信号を送信したリーダを親リーダとして選択してもよい。また、サーバ501は、最大のRSSI値を含むParent_serch信号を送信したリーダの子局数が規定値を超えていた場合に、次に大きいRSSI値を含むParent_serch信号を送信したリーダを親リーダとして選択してもよい。リーダの負荷を分散するためである。
親リーダ(リーダ201)を選択したサーバ501は、親リーダに当選した旨を示す当選通知(本発明の親リーダ決定通知に該当する)をネットワーク通信部によりリーダ201(親リーダ)に送信し(S110)、親リーダに落選した旨を示す落選通知をネットワーク通信部によりリーダ202に送信する(S111)。
サーバ501から当選通知(親リーダ決定通知)を受信したリーダ201(親リーダ)は、自身の保持する無線タグDBに無線タグ101のIDを記憶する(無線タグ101を自身の子局として収容する)。また、リーダ201(親リーダ)は、無線タグ101が移動し自身のカバーエリアから離れた場合に無線タグ101のIDを削除すべく、一定期間のタイマを設定する。
サーバ501から落選通知を受信したリーダ202は、自身の保持する無線タグDBに無線タグ101のIDを記憶しない。また、リーダ202は、無線タグ101からの一定期間内のParent_serch信号を無視すべく(応答しないよう)、タイマを設定する。
一方、Parent_serch信号の送信後、リーダ201およびリーダ202からRF−NAK親未決定通知を受信した無線タグ101は、一定時間経過後に再度、UHF無線部によりParent_serch信号を送信する(S112)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、再度、無線タグ101からParent_serch信号を受信する。再度、無線タグ101からParent_serch信号を受信したリーダ201(親リーダ)は、受信したParent_serch信号のRSSI値を測定するとともに、自身が保持する無線タグDBを参照し、今度は、無線タグ101のIDが記憶されていると判断する。無線タグ101のIDが記憶されていると判断したリーダ201は、自身が親リーダである旨を示す親通知(本発明の親リーダ決定通知に該当する)をUHF無線部により無線タグ101に送信する(S113)。なお、リーダ201は、先に、無線タグDBを参照し、IDが記憶されていない場合に、RSSI値を測定してもよい。また、再度、無線タグ101からParent_serch信号を受信したリーダ202は、親通知(親リーダ決定通知)を無線タグ101に送信しない。リーダ202は、タイマによる一定期間内であれば、RF−NAK親未決定通知も送信しない。
リーダ201から親通知を受信した無線タグ101は、自IDを含む定期beacon(本発明の定期信号に該当する)をUHF無線部により送信する(S114)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、無線タグ101から定期beacon(定期信号)を受信する。無線タグ101から定期beaconを受信したリーダ201(親リーダ)は、自身が保持する無線タグDBを参照し、無線タグ101のIDが記憶されていると判断する。無線タグ101のIDが記憶されていると判断したリーダ201は、UHF無線部によりACK(本発明の応答信号に該当)を無線タグ101に送信する(S115)。なお、リーダ202は、ACK(応答信号)を無線タグ101に送信しない。つまり、無線タグ101は、子局としてリーダ201に収容された後は、親リーダであるリーダ201のカバーエリア内に存在している間、定期beaconを送信する度に、リーダ201からACKを受信する。
図3は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム10の動作を説明するための説明図である。具体的には、親リーダ切替時の動作の説明図である。なお、図3の説明において、リーダ201の子局であった無線タグ101は、リーダ201のカバーエリア内かつリーダ202のカバーエリア内のある位置から、リーダ201のカバーエリア外かつリーダ202のカバーエリア内の他の位置に移動したものとする。また、リーダ201およびリーダ202の接続先はサーバ501であるものとする。
無線タグ101は、リーダ201のカバーエリア外に移動後は、定期beaconの送信後にリーダ201からACKを受信できなくなる。無線タグ101から送信された定期beaconがリーダ201へ到達しなくなるからである。無線タグ101は、連続する所定の回数(例えば3回、S200、S201、S202)、定期Beaconを送信しても、リーダ201からACKを受信しなかった場合、UHF無線部によりParent_serch信号を送信する(S203)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ202は、無線タグ101からParent_serch信号を受信する。一方、無線タグ101をカバーエリアとしないリーダ201は、無線タグ101からParent_serch信号を受信できない。
無線タグ101からParent_serch信号を受信したリーダ202は、図2におけるリーダ201と同様、UHF無線部によりRF−NAK親未決定通知を無線タグ101に送信するとともに、ネットワーク通信部によりParent_serch信号をサーバ501に送信する(S204、S205)。
リーダ202からParent_serch信号を受信したサーバ501は、Parent_serch信号がリーダ202からしか届かないため、無線タグ101の新たな親リーダとしてリーダ202を選択し、ネットワーク通信部により当選通知をリーダ202(新たな親リーダ)に送信する(S206)。
サーバ501から当選通知を受信したリーダ202は、自身の保持する無線タグDBに無線タグ101のIDを記憶する。また、リーダ202は、無線タグ101が移動し自身のカバーエリアから離れた場合に無線タグ101のIDを削除すべく、一定期間のタイマを設定する。一方のリーダ201(過去の親リーダ)は、タイマの設定によって、自身が保持する無線タグDB内の無線タグ101のIDを削除する。
一方、Parent_serch信号の送信後、リーダ202からRF−NAK親未決定通知を受信した無線タグ101は、図2と同様、再度、UHF無線部によりParent_serch信号を送信する(S207)。
無線タグ101をカバーエリアとするリーダ202は、無線タグ101からParent_serch信号を受信する(無線タグ101をカバーエリアとしないリーダ201は、無線タグ101からParent_serch信号を受信できない)。無線タグ101からParent_serch信号を受信したリーダ202(新たな親リーダ)は、自身が保持する無線タグDBを参照し、今度は、無線タグ101のIDが記憶されていると判断する。無線タグ101のIDが記憶されていると判断したリーダ202は、UHF無線部により親通知を無線タグ101に送信する(S208)。以降、図2の場合と同様、無線タグ101とリーダ202との間において、定期beaconおよびACKが送受信されるようになる(S209、S210)。以上の様にして、無線タグ101の親リーダがリーダ201からリーダ202に切り替わる。
以上の説明では、Parent_serchの場合に、それを受信したリーダが全てサーバ501に転送したが、親リーダ管理にかかわらず、受信した信号(特別信号)をサーバ501に転送するという機能にしてもよい。即ち、無線タグ101の収容後は、無線タグ101を収容した親リーダが、子局である無線タグ101からの存在報知情報をサーバ501に送信し、サーバ501からの存在報知情報を子局である無線タグ101に送信する旨を説明したが、無線タグ101から特別の信号(例えば、後述の振動検知信号)が送信された場合には、無線タグ101を収容したリーダ(親リーダ)に加えて無線タグ101を収容していないリーダも、無線タグ101からの信号をサーバ501に送信し、サーバ501からの情報を無線タグ101に送信するようにしてもよい。これにより、サーバ501の処理負荷の軽減よりもサーバ501と無線タグ101との通信の確実性を優先するような場合に、サーバ501と無線タグ101との通信をより確実に行うことができるようになる。サーバ501の処理負荷の軽減よりもサーバ501と無線タグ101との通信の確実性を優先するような場合の一例として、サーバ501にて、無線タグ101を付した重要な物品の盗難情報を確実に収集する場合の例を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム10の動作を説明するための説明図である。具体的には、親リーダ決定後の送受信に関わる情報のやりとりの説明図である。
なお、図4の説明において、無線タグ101は、親リーダであるリーダ201のカバーエリア内かつリーダ202のカバーエリア内のある位置に存在するものとする。また、無線タグ101は、振動センサおよびLEDを備えているものとする。また、リーダ201およびリーダ202の接続先はサーバ501であるものとする。
無線タグ101は、振動センサが反応した場合、UHF無線部によりvibration(振動検知信号)を送信する(S300)。無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、無線タグ101からvibrationを受信する。
無線タグ101からvibrationを受信したリーダ201は、ネットワーク通信部によりvibration信号をサーバ501に送信する(S301)。また、無線タグ101からvibrationを受信したリーダ202も、ネットワーク通信部によりvibrationをサーバ501に送信する(S302)。つまり、無線タグ101の親リーダであるか否かにかかわらず、複数のリーダ(リーダ201、リーダ202)が振vibrationをサーバ501に送信するため、vibrationをサーバ501にて確実に収集することができるようになる。例えば、物品管理の際、無線タグが付加された物品がどこかに格納された状態であれば、定期beaconのみを送信するが、もし人等によって持ち出された場合には、センサが反応して、動いたことを複数のリーダ(リーダ201、リーダ202)を介してサーバ501において管理することができるようになる。
なお、複数のリーダ経由とするのは重要な物品に係るvibrationのみとし、重要な物品以外に係るvibrationは親リーダ経由のみとしてもよい(重要な物品であるか否かは、例えば、付した無線タグ101のIDによって識別すればよい)。
また、サーバは、特定の命令(例えば、以下のLED点灯命令、定期beacon周期変更命令)によって無線タグを制御することもできる。例えば、図4において、リーダ201(親リーダ)またはリーダ202の少なくとも一方からvibrationを受信したサーバ501は、LED点灯命令(LED点灯コマンド、図4においてcommandと表記)をネットワーク通信部によりリーダ201(親リーダ)に送信する(S303)。
その後、リーダ201は、無線タグ101から定期beaconを受信した場合(S304)、UHF無線部によりACKとcommand(LED点灯命令)とを無線タグ101に送信する(S305)。リーダ201からACKとcommand(LED点灯命令)とを受信した無線タグ101は、LEDを点灯させる。なお、サーバ501は、リーダ202からのみvibrationを受信した場合には、リーダ201経由でなくリーダ202経由でcommand(LED点灯命令)を無線タグ101に送信してもよい。
また、例えば、振動センサの反応からLED点灯までの流れと場面は異なるが、サーバ501は、ネットワーク通信部により定期beacon周期変更命令(図4においてcommandと表記)をリーダ201に送信する(S306)。
その後、リーダ201は、無線タグ101から定期beaconを受信した場合(S307)、UHF無線部によりACKとcommand(定期beacon周期変更命令)とを無線タグ101に送信する(S308)。リーダ201からACKとcommand(定期beacon周期変更命令)とを受信した無線タグ101は、定期beaconを送信する周期を変更する。
なお、これらの信号をリーダ経由で受信した無線タグは、命令を実行した後、親リーダに実行結果を送信し、親リーダはそれをサーバに返答する。
なお、サーバではないが、HFリーダ301も特定の命令(例えば、タグ送信停止命令、定期beacon即時送信命令)によって無線タグを制御することができる。例えば、図4において、HFリーダ301は、タグ送信を停止させるとき(無線タグのUHF無線部を休止させるときは)、HF無線部によりタグ送信停止命令(sleep)を送信する(S309)。なお、HFリーダ301からのsleepは、複数の無線タグ101に送信されるが、便宜上、1つの無線タグ101に関してのみ説明する。
HFリーダ301からsleepを受信したタグ101は、そのACK信号となる“sleep”をUHF無線部により送信した後に(S310)、自身のUHF無線部を休止する。無線タグ101をカバーエリアとするリーダ201およびリーダ202は、無線タグ101から“sleep”を受信する。無線タグ101の親リーダであるリーダ201は、無線タグ101から受信した“sleep”をサーバ501に転送する(S311)。なお、無線タグ101の親リーダであるリーダ201は、自身の保持する無線タグDBの無線タグ101のIDを削除してもよい。
なお、HFリーダ301は、無線タグ101に定期beaconを即時送信させるときは、HF無線部により定期beacon即時送信命令を送信する(非図示)。HFリーダ301から定期beacon即時送信命令を受信した無線タグ101は、UHF無線部により直ちに定期beaconを送信する。なお、無線タグ101がUHF無線部を休止している状態において、HFリーダ301が定期beacon即時送信命令を送信する場合は、図2に示すようにwakeupに該当することとなる。
なお、これらの信号を受信した無線タグは、指定された動作後、リーダの決定/未決定にかかわらず、それぞれの応答信号(ACK)を送信する。
図5は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム10の動作を説明するための説明図である。具体的には、サーバが、特定の命令(例えば、以下の状態情報取得命令、無線結果取得命令、日時設定命令、受信機能ON/OFF命令、IPアドレス変更命令)によってリーダを制御する動作の説明図である。サーバによるリーダ制御は、例えば、無線タグシステム10の最初の起動時、システム構成の確認時または変更時などに実施される。また、リーダ201およびリーダ202の接続先は当初サーバ501であるものとする。
サーバ501は、リーダ201およびリーダ202の動作状態に係る情報を取得するときは、ネットワーク通信部により動作状態情報取得命令(リーダ取得コマンド)をリーダ201およびリーダ202に送信する(S400、S401)。
サーバ501から状態情報取得命令を受信したリーダ201は、自身の状態(自身のID、自身が無線タグ101に対して送受信可能か、受信のみ可能かなどの状態を含む)を示すリーダ状態応答をネットワーク通信部によりサーバ501に送信する(S402)。
同様に、サーバ501から状態情報取得命令を受信したリーダ202は、自身の状態を示すリーダ状態応答をネットワーク通信部によりサーバ501に送信する(S403)。
また、サーバ501は、リーダ201およびリーダ202に無線送信させて、その無線送信の結果を取得するときは、ネットワーク通信部により無線結果取得命令(NP9送信コマンド)をリーダ201およびリーダ202に送信する(S404、S405)。
サーバ501から無線結果取得命令を受信したリーダ201は、UHF無線部によりテスト信号を送信した後に、ネットワーク通信部により無線送信の結果をサーバ501に送信する(S406)。同様に、サーバ501から無線結果取得命令を受信したリーダ202は、UHF無線部によりテスト信号を送信した後に、ネットワーク通信部により無線送信の結果をサーバ501に送信する(S407)。
また、サーバ501は、リーダ201およびリーダ202の日時を設定するときは、ネットワーク通信部により日時設定命令(日時設定コマンド)をリーダ201およびリーダ202に送信する(S408、S409)。サーバ501から日時設定命令を受信したリーダ201は、日時を設定した後に、ネットワーク通信部により日時設定応答をサーバ501に送信する(S410)。同様に、サーバ501から日時設定命令を受信したリーダ202は、日時を設定した後に、ネットワーク通信部により日時設定応答をサーバ501に送信する(S411)。
また、サーバ501は、リーダ201およびリーダ202の受信機能(UHF無線部)をON/OFFするときは、ネットワーク通信部により受信機能ON/OFF命令(通信shutdownコマンド)をリーダ201およびリーダ202に送信する(S408、S409)。サーバ501から受信機能ON/OFF命令を受信したリーダ201は、無線の受信機能をON状態であればOFF状態にし、OFF状態であればON状態にした後に、ネットワーク通信部により通信shutdown応答をサーバ501に送信する(S410)。同様に、サーバ501から受信機能ON/OFF命令を受信したリーダ202は、無線の受信機能をON状態であればOFF状態にし、OFF状態であればON状態にした後に、ネットワーク通信部により通信shutdown応答をサーバ501に送信する(S411)。
また、サーバ501は、リーダ201およびリーダ202の接続先をサーバ501からサーバ502に変更するときは、ネットワーク通信部によりIPアドレス変更命令(IPアドレス変更コマンド)をリーダ201およびリーダ202に送信する(S412、S413)。なお、当該IPアドレス変更命令は、新たな接続先であるサーバ502のIPアドレスを含む命令である。サーバ501からIPアドレス変更命令を受信したリーダ201は、IPアドレス変更命令に従って、接続先のIPアドレスを、これまで接続してきたサーバ501のIPアドレスから新たに接続するサーバ502のIPアドレスに変更した後に、ネットワーク通信部によりIPアドレス変更応答をサーバ502に送信する(S414)。同様に、サーバ501からIPアドレス変更命令を受信したリーダ202は、IPアドレス変更命令に従って、接続先のIPアドレスを、これまで接続してきたサーバ501のIPアドレスから新たに接続するサーバ502のIPアドレスに変更した後に、ネットワーク通信部によりIPアドレス変更応答をサーバ502に送信する(S415)。
これにより、リーダ201およびリーダ202の接続先がサーバ501からサーバ502に切り替わる。
以上、本発明によれば、サーバの配下に、少なくとも一部のカバーエリアが重複する複数のリーダが存在している場合であっても、サーバと無線タグとの通信は、当該無線タグの親リーダのみを経由して行うようになる。従って、サーバの処理負荷を軽減し、無線タグを速やかに正しく制御することが可能となる。特に、上述のように管理対象の単位を小さくすべく無線タグの数を増加させた場合、または、管理対象物の所在をより正確に把握すべくリーダの数を増加させた場合に有効である。また、休止中の無線タグは、HFリーダ301からの信号によって起動はじめるため、低消費電力化を図ることもできる。また、無線タグが移動した場合、親リーダを自動的に切り替えることもできる。
なお、上述した実施形態では、説明の便宜上、無線タグシステム10が備えるリーダ数は2としたが、リーダの数は3以上であってもよい。また、無線タグシステム10が備えるサーバ数は2としたが、サーバの数は3以上であってもよい。また、リーダが接続するサーバを切り替えることがなければ、1つであってもよい。
また、上述した実施形態では、無線タグは、UHF無線部とHF無線部とを個別に備えたが、無線タグは、HF帯の電波とUHF帯の電波とを切り替えて送受信可能な単独の無線部を備えていてもよい。
また、上述した実施形態では、存在報知情報は、自身の存在を報知する情報であると説明したが、定期beacon(定期信号)は、この存在報知情報の一例であってもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態と第1の実施形態とで異なる点は、本実施形態の無線タグシステムは複数のサーバを備え、各サーバは階層構造を持ち通信可能なネットワークで接続されている。そして、複数のサーバのうち上位階層のサーバ(上位サーバ)が、下位階層のサーバ(下位サーバ)の負荷を監視し、監視した負荷に基づいて、ある下位サーバに接続しているリーダを他の下位サーバに接続するように制御する点である。これにより、無線タグシステムが備える下位サーバの負荷を分散することができる。
図6は、本発明の実施形態に係る無線タグシステム20の構成図である。無線タグシステム20は、図6に示すように、複数の無線タグ101と、リーダ201−1〜201−x,201−y〜201−z(x+1=y<z、xとyとzは整数)と、サーバ501,502,601と、HFリーダ301とを備える。これらは互いに連携して動作する。
無線タグ101と、リーダ201−1〜201−x,201−y〜201−zと、HFリーダ301の構成は第1の実施形態の各装置の構成と同様である。
サーバ501,502,601は、ネットワーク通信部とCPUとを有する。ネットワーク通信部は、通信可能なネットワークを介して接続している他の装置と様々な情報を送受信する。CPUは、ネットワーク通信部の処理以外の様々な処理、制御を行う。
図示する例では、サーバ501,502,601は階層構造を持っている。サーバ601は上位階層のサーバ(上位サーバ)である。また、サーバ501,502は下位階層のサーバ(下位サーバ)である。上位サーバであるサーバ601と、下位サーバであるサーバ501,502とは通信可能なネットワークを介して接続しており、互いに情報の送受信を行う。また、下位サーバであるサーバ501とリーダ201−1〜201−xとは通信可能なネットワークを介して接続しており、互いに情報の送受信を行う。また、下位サーバであるサーバ502と、リーダ201−y〜201−zとは通信可能なネットワークを介して接続しており、互いに情報の送受信を行う。
なお、サーバ501とリーダ201−y〜201−zとは通信可能なネットワークを介して物理的に繋がっているが、論理的には接続していない。また、サーバ502とリーダ201−1〜201−xとは通信可能なネットワークを介して物理的に繋がっているが、論理的には接続していない。しかしながら、第1の実施形態で説明したとおり、サーバ501からリーダ201−1〜201−xに対してIPアドレス変更命令を送信することで、リーダ201−1〜201−xはサーバ502に接続することができる。同様に、サーバ502からリーダ201−y〜201−zに対してIPアドレス変更命令を送信することで、リーダ201−y〜201−zはサーバ501に接続することができる。
また、サーバ501,502,601は、図示せぬ記憶部を備え、記憶部にサーバ識別子を記憶している。サーバ識別子は、自サーバが上位サーバであるか下位サーバであるかを識別するために用いる情報である。本実施形態では、サーバ識別子「A01」は上位サーバを示すサーバ識別子である。また、サーバ識別子「A0101」と「A0102」とは下位サーバを示すサーバ識別子である。サーバ601の記憶部が記憶するサーバ識別子は「A01」である。また、サーバ501の記憶部が記憶するサーバ識別子は「A0101」である。また、サーバ502の記憶部が記憶するサーバ識別子は「A0102」である。
また、下位サーバであるサーバ501,502の記憶部は、ユニット識別子を記憶している。ユニット識別子は、自サーバがどの上位サーバに接続しているかを識別するための識別子である。本実施形態では、上位サーバであるサーバ601に接続している下位サーバが記憶するユニット識別子は「A01」である。これは、サーバ601の記憶部が記憶するサーバ識別子と同一である。サーバ501,502はサーバ601に接続している下位サーバであるため、サーバ501,502の記憶部が記憶するユニット識別子は「A01」である。
また、下位サーバであるサーバ501の記憶部は、自サーバに接続しているリーダ201−1〜201−xを親リーダとする無線タグ101のIDを、リーダ201−1〜201−x毎に記憶する。また、下位サーバであるサーバ501の記憶部は、自サーバに接続しているリーダ201−y〜201−zを親リーダとする無線タグ101のIDを、リーダ201−y〜201−z毎に記憶する。この無線タグ101のIDは、リーダ201−1〜201−x,リーダ201−y〜201−zの無線タグDBが記憶する情報と同じ情報である。これにより、下位サーバは、ある無線タグ101にデータを送信する際に、どのリーダに対してデータを送信すれば無線タグ101に届くか否かを判断することができる。
また、上位サーバであるサーバ601は、自サーバに接続している下位サーバであるサーバ501,502の負荷を監視する。例えば、負荷の監視方法としては、サーバ501,502がリーダ201−1〜201−x,201−y〜201−zから受信したメッセージ種別毎の数を監視し、メッセージ種別毎の受信数に基づいて負荷を決定する方法がある。具体的には、メッセージ種別毎に処理コストや優先順位が異なるため重み付けをし、受信したメッセージ種別毎の数に重みを掛け合わせた値を負荷値とする。下位サーバ501,502それぞれ受信した全てのメッセージ種別の負荷値の和を算出し、この負荷値の和が大きいほど負荷が高い下位サーバ501,502とする。
なお、上位サーバであるサーバ601は、本発明に係る管理サーバとして動作する。また、上位サーバであるサーバ601のCPUは、本発明に係る負荷判断部および負荷分散制御部を担当する。また、下位サーバであるサーバ501,502のCPUは、本発明に係る接続先制御部を担当する。
次に、本実施形態の無線タグシステムにおいて、上位サーバが、下位サーバの負荷を判定し、リーダの接続先を変更する命令を下位サーバに対して送信する手順について図7のフローチャートを参照して説明する。
サーバ501,502,601のCPUは、スレッドタイマーにより負荷分散の処理を開始する。
(ステップS701)サーバ501,502,601のCPUは、記憶部が記憶するサーバ識別子に基づいて自サーバが上位サーバであるか下位サーバであるかを判断する。自サーバが上位サーバであるとCPUが判断した場合はステップS703に進み、自サーバが下位サーバであるとCPUが判断した場合はステップS702に進む。以下、上位サーバと下位サーバとで処理内容が異なる。
(ステップS702)下位サーバのCPUは、自サーバの負荷情報を示すイベント流量情報を生成する。続いて、下位サーバのCPUは、記憶部が記憶しているユニット識別子に基づいて、イベント流量情報を送信する上位サーバを特定する。続いて、下位サーバのネットワーク通信部は、イベント流量情報を上位サーバに送信する。その後、処理を終了する。
イベント流量情報は、例えば、リーダから受信したメッセージの数(受信イベント数)や、リーダから受信したメッセージのうち、Parent_searchメッセージの数を含む。
(ステップS703)上位サーバのネットワーク通信部は、下位サーバから送信されたイベント流量情報を受信する。その後、ステップS704に進む。
(ステップS704)上位サーバのCPUは、ステップS703でネットワーク通信部が受信した下位サーバのイベント流量情報に基づいて、負荷が閾値以上の下位サーバが存在するか否かを判断する。負荷の判断方法としては、イベント流量情報に含まれる受信イベント数が、予め定めた負荷分散開始イベント件数(閾値)以上である場合、負荷が閾値以上と判断する。負荷が閾値以上の下位サーバが存在すると上位サーバのCPUが判断した場合はステップS705に進み、負荷が閾値以上の下位サーバが存在しないと上位サーバのCPUが判断した場合は処理を終了する。
(ステップS705)上位サーバのCPUは、ステップS703でネットワーク通信部が受信した下位サーバのイベント流量情報に基づいて、負荷が最も高い下位サーバを特定する。その後、ステップS706に進む。なお、受信イベント数が同じ場合は、イベント流量情報に含まれるParent_searchメッセージの数が多い下位サーバを負荷が最も高い下位サーバとする。
(ステップS706)上位サーバのCPUは、ステップS703でネットワーク通信部が受信したイベント流量情報に基づいて、負荷が最も低い下位サーバを特定する。その後、ステップS707に進む。なお、受信イベント数が同じ場合は、イベント流量情報に含まれるParent_searchメッセージの数が少ない下位サーバを負荷が最も低い下位サーバとする。
(ステップS707)サーバ601のCPUは、ステップS705で負荷が最も高いと判断した下位サーバに対して、ネットワーク通信部を介してリーダの接続先変更メッセージを送信する。その後、ステップS704に戻る。リーダの接続先変更メッセージは、ステップS706で特定した負荷が最も低い下位サーバのIPアドレスを含む。
ステップS701〜ステップS707の手順により、自サーバの負荷が閾値より高い下位サーバは、負荷が低い下位サーバを特定する情報(IPアドレス)を含んだリーダの接続先変更メッセージを受信することができる。
なお、ステップS705では、上位サーバのCPUが特定する下位サーバを負荷が最も高いサーバとしたが、上位サーバのCPUが特定する下位サーバを、負荷が閾値以上の下位サーバのうちいずれかの下位サーバを特定するとしてもよい。また、ステップS706で上位サーバのCPUが特定する下位サーバを負荷が最も低い下位サーバとしたが、上位サーバのCPUが特定する下位サーバを、ステップS705で特定した負荷が最も高い下位サーバよりも負荷が低い下位サーバとしてもよい。これにより、負荷が閾値以上の下位サーバは、自サーバよりも負荷が低い下位サーバを特定する情報を含んだリーダの接続先変更メッセージを受信することができる。
次に、リーダの接続先変更メッセージを受信した下位サーバの動作について図8のフローチャートを参照して説明する。
(ステップS801)接続先変更メッセージを受信した下位サーバのCPUは、自サーバに接続しているリーダのうち、最も負荷が高いリーダを特定する。その後、ステップS802に進む。
例えば、最も負荷が高いリーダを特定する方法としては、タグから受信したメッセージの数が多いリーダを最も負荷が高いリーダと特定する。なお、タグから受信したメッセージの数が同じ場合は、タグから受信したParent_searchメッセージの数が多いリーダを最も負荷が高いリーダと特定する。
(ステップS802)下位サーバのCPUは、ステップS801で特定したリーダに対して、負荷の低い下位サーバに接続先を変更するように、ネットワーク通信部を介してIPアドレス変更命令を送信する。また、下位サーバのCPUは、ステップS801で特定したリーダを親リーダとする無線タグのIDを記憶部から読み出し、ネットワーク通信部を介して負荷の低い下位サーバに送信する。その後、処理を終了する。なお、負荷の低い下位サーバは、リーダの接続先変更メッセージに含まれている負荷が低い下位サーバを特定する情報で特定される下位サーバである。
ステップS801〜ステップS802の動作により、負荷の高い下位サーバは、最も負荷の高いリーダに対して、負荷の低い下位サーバに接続先を変更するようにIPアドレス変更命令を送信することができる。また、負荷の高い下位サーバは、最も負荷の高いリーダを親リーダとする無線タグのIDを負荷の低い下位サーバに送信することができる。また、IPアドレス変更メッセージを受信したリーダは、負荷の低い下位サーバに対して、第1の実施形態のステップS414またはステップS415の処理と同様にIPアドレス変更応答を送信する。これにより、負荷の高い下位サーバに接続しているリーダのうち、最も負荷の高いリーダは、負荷の低い下位サーバに論理的に接続することができる。
なお、負荷の高い下位サーバは、ステップS801で最も負荷の高いリーダを特定し、ステップS802で最も負荷の高いリーダに対してIPアドレス変更命令を送信したが、これに限らず、負荷の高い下位サーバは任意のリーダに対してIPアドレス変更命令を送信してもよい。また、負荷の高い下位サーバは複数のリーダに対してIPアドレス変更命令を送信してもよい。これにより、負荷の高い下位サーバに接続しているリーダのうち少なくとも1つのリーダは、負荷の低い下位サーバに接続することができる。このとき、負荷の高い下位サーバは、接続先を変更するリーダを親リーダとする無線タグのIDを、負荷の低い下位サーバに送信する。
リーダが、接続する下位サーバを動的に変更する具体例として、図6に示したサーバ501の負荷が閾値より高く、サーバ502の負荷が低く、リーダ201−1の負荷が高い例を用いて以下説明する。
サーバ501,502のCPUは、自サーバが下位サーバであると判断する。また、サーバ601のCPUは、自サーバが上位サーバであると判断する(ステップS701)。サーバ501,502のCPUは、自サーバの負荷情報を示すイベント流量情報を生成する。続いて、サーバ501,502のネットワーク通信部は、イベント流量情報をサーバ601に送信する(ステップS702)。
サーバ601のネットワーク通信部は、サーバ501,502から送信されたイベント流量情報を受信する(ステップS703)。続いて、サーバ601のCPUは、負荷が閾値以上のサーバが接続していると判断する(ステップS704)。続いて、サーバ601のCPUは、サーバ501を負荷が最も高いサーバであると特定する(ステップS705)。続いて、サーバ601のCPUは、サーバ502を負荷が最も低いサーバであると特定する(ステップS706)。続いて、サーバ601のCPUは、ネットワーク通信部を介して、サーバ501に対してリーダの接続先変更メッセージを送信する。なお、このメッセージにはサーバ502のIPアドレスが含まれている(ステップS707)。
サーバ501のCPUは、自サーバに接続しているリーダのうち、最も負荷の高いリーダ201−1を特定する(ステップS801)。サーバ501のCPUは、リーダ201−1に対して、サーバ502に接続先を変更するように、ネットワーク通信部を介してIPアドレス変更命令を送信する。なお、この命令にはサーバ502のIPアドレスが含まれている。また、サーバ501のCPUは、リーダ201−1を親リーダとする無線タグ101のIDを記憶部から読み出し、サーバ502に送信する(ステップS802)。リーダ201−1は、サーバ502に対してIPアドレス変更応答を送信する。リーダ201−1は、サーバ502に論理的に接続し、互いに情報の送受信を行う。これにより、サーバ501とリーダ201−1との論理的な接続が解消するため、サーバ501の負荷が減る。すなわち、サーバ501の負荷をサーバ502に分散することができる。
上述したとおり、上位サーバは下位サーバの負荷を監視し、負荷に応じてリーダの接続先変更メッセージを送信する。リーダの接続先変更メッセージを受信した下位サーバは、自サーバに接続しているリーダに対して、負荷の低い下位サーバに接続先を変更するようにIPアドレス変更命令を送信し、負荷の低い下位サーバに対して、IPアドレス変更命令を送信したリーダを親リーダとする無線タグのIDを送信する。IPアドレス変更命令を受信したリーダは、負荷の低い下位サーバに接続先を変更する。これにより、無線タグシステムが備える下位サーバの負荷を分散することができる。
この負荷分散の構成を無線タグシステムに用いることで、例えば、何らかの原因により、一時的に特定の下位サーバに負荷が集中した場合においても、負荷を分散させることができるため、サービスの安定性や継続性を実現することができる。
なお、上述した実施形態では、説明の便宜上、無線タグシステム20が備えるサーバ数は上位サーバを1台、下位サーバを2台としたが、上位サーバや下位サーバの数はこの限りではない。また、上位サーバと下位サーバの2階層の階層を持つ例で説明したが、3階層以上の階層を持っていてもよい。また、上位サーバと下位サーバを特定する方法として、各サーバが予めサーバ識別子を記憶している例を用いて説明したが、各サーバがネットワークの構成情報などから接続状態を認識し、この接続状態に基づいて自サーバが上位サーバであるか下位サーバであるかを特定する方法でもよい。また、負荷分散を行うか否かをユーザが設定する仕組みを設け、負荷分散の有効・無効を任意に設定できるようにしてもよい。
なお、第1の実施形態で示した図2から図5に示す各ステップや、第2の実施形態で示した図7と図8に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上述の無線タグシステムに係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。例えば、「コンピュータシステム」は、別体である複数の装置から構成され、複数の装置のうちの幾つかの装置は、他の装置との通信するための無線機能を実現する「ハードウェア」などを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10,20 無線タグシステム 101 無線タグ 201,201−1〜201−x,201−y〜201−z,202 リーダ 301 HFリーダ(HFreader) 501,502,601 サーバ

Claims (12)

  1. 固有IDと電源を有し、自身の存在を報知する存在報知情報を送信する複数の無線タグと、前記存在報知情報を受信するカバーエリアの少なくとも一部が重複する複数のリーダと、前記複数のリーダとネットワークで接続されているサーバで構成された無線タグシステムにおいて、
    前記無線タグは、当該無線タグを子局とする親リーダを特定するための親リーダ要求を送信する親リーダ要求送信手段と、当該無線タグを子局とする親リーダを示す親リーダ決定通知を前記リーダから受信する親リーダ決定通知受信手段と
    を具備し、
    前記リーダは、前記無線タグから前記親リーダ要求を受信する親リーダ要求受信手段と、前記無線タグから受信した前記親リーダ要求を前記サーバへ送信する親リーダ要求送信手段と、前記親リーダ決定通知を前記サーバから受信する親リーダ決定通知受信手段と、前記サーバから受信した前記親リーダ決定通知を前記無線タグへ送信する親リーダ決定通知送信手段と、当該無線リーダの動作を制御する制御手段と
    を具備し、
    前記サーバは、前記親リーダ要求を前記リーダから受信する親リーダ要求受信手段と、前記親リーダ要求受信手段によって複数のリーダから前記親リーダ要求が受信された場合に、当該複数のリーダのうちの何れか1つのリーダを親リーダとして決定する親リーダ決定手段と、前記親リーダ決定手段によって前記親リーダが決定された場合に、前記親リーダ決定通知を送信する親リーダ決定通知送信手段と
    を具備し、
    前記リーダの前記制御手段は、自身の前記親リーダ決定通知受信手段によって前記サーバから前記親リーダ決定通知を受信した場合に、前記親リーダ決定通知によって示される前記無線タグを子局として管理し、自身の前記親リーダ決定通知送信手段によって前記子局である前記無線タグに前記親リーダ決定通知を送信するとともに、前記子局である前記無線タグを送信元または送信先とする前記存在報知情報の送受信を許可する一方、前記子局以外である前記無線タグを送信元または送信先とする前記存在報知情報の送受信を規制することを特徴とする無線タグシステム。
  2. 前記無線タグに対して特定信号を送信する特定信号送信装置をさらに備え、
    前記無線タグは、前記特定信号送信装置から前記特定信号を受信する特定信号受信手段と、当該無線タグの動作を制御する制御手段とを更に具備し、
    前記無線タグの前記制御手段は、自身の前記特定信号受信手段によって前記特定信号送信装置から前記特定信号を受信した場合に、自身の前記親リーダ要求送信手段に供する電源を休止から起動へと制御するとともに、起動後の前記親リーダ要求送信手段によって前記親リーダ要求を送信することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
  3. 前記無線タグは、定期信号を前記親リーダに送信する定期信号送信手段と、前記定期信号に対する前記親リーダからの応答信号を受信する応答信号受信手段と、当該無線タグの動作を制御する制御手段とを更に具備し、
    前記リーダは、前記定期信号を前記無線タグから受信する定期信号受信手段と、前記応答信号を前記無線タグへ送信する応答信号送信手段とを更に具備し、
    前記無線タグの前記制御手段は、自身の前記定期信号送信手段によって前記定期信号を送信した後に、自身の前記応答信号受信手段によって前記応答信号を一定期間以上受信しなかった場合に、前記親リーダ要求送信手段によって前記親リーダ要求を送信することを特徴とする請求項1に記載の無線タグシステム。
  4. 前記リーダの前記制御手段は、自身の前記親リーダ要求受信手段によって受信した前記親リーダ要求の受信信号強度を測定し、
    前記リーダの前記親リーダ要求送信手段は、自身の前記制御手段によって測定した前記受信信号強度を含む前記親リーダ要求を送信し、
    前記サーバの前記親リーダ決定手段は、最も高い前記受信信号強度を含む前記親リーダ要求を送信した前記リーダを親リーダとして決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線タグシステム。
  5. 前記サーバの前記親リーダ決定手段は、最初に受信した前記親リーダ要求を送信した前記リーダを親リーダとして決定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線タグシステム。
  6. 前記無線タグシステムは、管理サーバと複数の前記サーバとをさらに具備し、
    前記管理サーバは、
    前記サーバの負荷を判断する負荷判断部と、
    前記負荷判断部の判断に基づいて、複数の前記サーバのうち負荷が所定の閾値より高い第1のサーバに接続している前記リーダを、複数の前記サーバのうち前記第1のサーバより負荷が低い第2のサーバに接続するように、前記第1のサーバを制御する負荷分散制御部と、
    を具備し、
    前記第1のサーバは、
    前記管理サーバの前記負荷分散制御部の制御に基づいて、自サーバに接続している前記リーダのうちいずれかの前記リーダを前記第2のサーバに接続するように制御する接続先制御部
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の無線タグシステム。
  7. 固有IDと電源を有し、自身の存在を報知する存在報知情報を送信する複数の無線タグと、前記存在報知情報を受信するカバーエリアの少なくとも一部が重複する複数のリーダと、前記複数のリーダとネットワークで接続されているサーバで構成された無線タグシステムにおける通信方法であって、
    前記無線タグが、当該無線タグを子局とする親リーダを特定するための親リーダ要求を送信する親リーダ要求送信ステップと、当該無線タグを子局とする親リーダを示す親リーダ決定通知を前記リーダから受信する親リーダ決定通知受信ステップと、
    前記リーダが、前記無線タグから前記親リーダ要求を受信する親リーダ要求受信ステップと、前記無線タグから受信した前記親リーダ要求を前記サーバへ送信する親リーダ要求送信ステップと、前記親リーダ決定通知を前記サーバから受信する親リーダ決定通知受信ステップと、前記サーバから受信した前記親リーダ決定通知を前記無線タグへ送信する親リーダ決定通知送信ステップと、当該無線リーダの動作を制御する制御ステップと、
    前記サーバが、前記親リーダ要求を前記リーダから受信する親リーダ要求受信ステップと、前記親リーダ要求受信ステップによって複数のリーダから前記親リーダ要求が受信された場合に、当該複数のリーダのうちの何れか1つのリーダを親リーダとして決定する親リーダ決定ステップと、前記親リーダ決定ステップによって前記親リーダが決定された場合に、前記親リーダ決定通知を送信する親リーダ決定通知送信ステップと
    を有し、
    前記リーダの前記制御ステップは、自身の前記親リーダ決定通知受信ステップによって前記サーバから前記親リーダ決定通知を受信した場合に、前記親リーダ決定通知によって示される前記無線タグを子局として管理し、自身の前記親リーダ決定通知送信ステップによって前記子局である前記無線タグに前記親リーダ決定通知を送信するとともに、前記子局である前記無線タグを送信元または送信先とする前記存在報知情報の送受信を許可する一方、前記子局以外である前記無線タグを送信元または送信先とする前記存在報知情報の送受信を規制することを特徴とする通信方法。
  8. 前記無線タグシステムは前記無線タグに対して特定信号を送信する特定信号送信装置をさらに備え、
    前記無線タグは、前記特定信号送信装置から前記特定信号を受信する特定信号受信ステップと、当該無線タグの動作を制御する制御ステップとを更に有し、
    前記無線タグの前記制御ステップは、自身の前記特定信号受信ステップによって前記特定信号送信装置から前記特定信号を受信した場合に、自身の前記親リーダ要求送信ステップに供する電源を休止から起動へと制御するとともに、起動後の前記親リーダ要求送信ステップによって前記親リーダ要求を送信することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 前記無線タグは、定期信号を前記親リーダに送信する定期信号送信ステップと、前記定期信号に対する前記親リーダからの応答信号を受信する応答信号受信ステップと、当該無線タグの動作を制御する制御ステップとを更に有し、
    前記リーダは、前記定期信号を前記無線タグから受信する定期信号受信ステップと、前記応答信号を前記無線タグへ送信する応答信号送信ステップとを更に有し、
    前記無線タグの前記制御ステップは、自身の前記定期信号送信ステップによって前記定期信号を送信した後に、自身の前記応答信号受信ステップによって前記応答信号を一定期間以上受信しなかった場合に、前記親リーダ要求送信ステップによって前記親リーダ要求を送信することを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  10. 前記リーダの制御ステップは、自身の前記親リーダ要求受信ステップによって受信した前記親リーダ要求の受信信号強度を測定し、
    前記リーダの前記親リーダ要求送信ステップは、自身の前記制御ステップによって測定した前記受信信号強度を含む前記親リーダ要求を送信し、
    前記サーバの前記親リーダ決定ステップは、最も高い前記受信信号強度を含む前記親リーダ要求を送信した前記リーダを親リーダとして決定することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の通信方法。
  11. 前記サーバの前記親リーダ決定ステップは、最初に受信した前記親リーダ要求を送信した前記リーダを親リーダとして決定することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の通信方法。
  12. 前記無線タグシステムは、管理サーバと複数の前記サーバとをさらに具備し、
    前記管理サーバは、
    負荷判断部が前記サーバの負荷を判断する負荷判断ステップと、
    前記負荷判断ステップでの判断に基づいて、複数の前記サーバのうち負荷が所定の閾値より高い第1のサーバに接続している前記リーダを、複数の前記サーバのうち前記第1のサーバより負荷が低い第2のサーバに接続するように、負荷分散制御部が前記第1のサーバを制御する負荷分散制御ステップと、
    を有し、
    前記第1のサーバは、
    前記管理サーバの前記負荷分散制御ステップでの制御に基づいて、自サーバに接続している前記リーダのうちいずれかの前記リーダを前記第2のサーバに接続するように接続先制御部が制御する接続先制御ステップ
    を有することを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載の通信方法。
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