JP5812499B2 - 管理システム及びrfidタグ - Google Patents

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Description

本発明は、管理対象物を管理する技術に関する。
従来、物流分野等において、パレット等の管理対象物にRFID(Radio Frequency IDentification)タグを設置して、管理対象物の所在確認や入出庫状況の把握、さらには移動経路等の履歴管理が行われている。特定のエリア内に管理対象物が存在するか否かを確認するためには、管理したいエリア内にRFIDリーダを設置することによって実現できる。さらに、管理したいエリア内に複数のRFIDリーダを設置することにより、エリア内に存在する管理対象物のより正確な所在確認が可能になる。すなわち、パレット等が蔵置される倉庫等にRFIDリーダを設置することにより、管理対象物が倉庫内に存在するか否かを管理することができる。さらに、複数の倉庫それぞれにRFIDリーダを設置して、倉庫間における管理対象物の移動状況等をトレースする等のサービスが考えられる。
パレット等の物流管理に利用されるRFIDタグは、上述したように倉庫のようなある程度の広さのある場所で利用される。そのため、電波の受信可能エリアが広いアクティブ型タグが利用される。
例えば、特許文献1に開示されている技術では、RFIDタグとRFIDリーダとの同期がとれていない場合、RFIDタグはビーコン信号の送信間隔を長く設定する。そして、RFIDタグとRFIDリーダとの同期が取れると、RFIDタグはRFIDリーダの指示に従ってビーコン信号を送信する。その結果、RFIDタグがRFIDリーダと接続できていない場合には、無駄なビーコン信号を送信しないため、電池を長持ちさせることできる。
特許第4545703号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、RFIDタグが取り付けられた管理対象物がRFIDリーダと接続していない状況から倉庫内等のRFIDリーダと接続できる環境に移動してきた場合、RFIDタグのビーコン信号の送信間隔の設定は長いままである。その結果、倉庫内への入出庫の状況を迅速に管理することができない。そのため、多くの管理対象物が蔵置されている倉庫内において入出庫される管理対象物を迅速に検出できる技術が要求される。
上記事情に鑑み、本発明は、多くの管理対象物の所在を管理しつつ、管理対象物の入出庫の状況を迅速に管理することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、管理対象物に取り付けられ、複数の周波数を使用してRFIDリーダと通信を行うRFIDタグと、前記RFIDタグとの間で複数の周波数を使用して通信を行うRFIDリーダを備え、前記管理対象物の所在を管理する管理システムにおいて、前記RFIDタグは、ビーコン信号の送信終了直後から次のビーコン信号の送信開始直前までの期間を送信間隔として、前記RFIDリーダとの接続時に第1の周波数を使用し、接続するためのビーコン信号を第1の送信間隔で前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の送信間隔よりも短い第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う通信部と、前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記RFIDリーダとの間で使用する周波数を変更する周波数制御部と、自装置が取り付けられている収容具の状態、又は収容具の周囲の状態を監視して、収容具の状態が変化したことを示す状態変化情報を取得する状態情報取得部と、を備え、前記通信部は、前記RFIDリーダとの接続後、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数において前記第1の送信間隔よりも長い第2の送信間隔でビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間よりも短い第2の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、前記第2の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記第2の周波数においてビーコン信号の送信を継続し、前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記状態変化情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも短い第3の送信間隔で前記収容具の状態が変化したことを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記状態変化情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、前記RFIDリーダは、前記RFIDタグから前記第1の周波数又は前記第2の周波数で送信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に応じて応答信号を送信する複数の無線部と、前記無線部を制御し、受信された前記ビーコン信号に含まれる情報を、前記管理対象物の所在を管理する管理装置に通知する制御部と、を備える管理システムである。
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記状態情報取得部は、前記RFIDタグが取り付けられている収容具が移動していることを示す振動検知情報を取得する振動検知情報取得部であり、前記通信部は、前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記振動検知情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第3の送信間隔で移動中であることを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記振動検知情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う。
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記通信部は、前記振動検知情報が所定期間継続して取得された場合、前記第3の送信間隔より長い第4の送信間隔でビーコン信号を送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わない
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記RFIDタグは、自装置が取り付けられている収容具が保管されている場所の温度情報を取得する温度情報取得部を更に備え、前記通信部は、取得された前記温度情報によって示される温度が閾値以下であった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも長い第5の送信間隔でビーコン信号を送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わない
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記RFIDタグは、前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号を受信できない状態が所定期間継続した場合、前記第1の送信間隔を長くする。
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記無線部は、前記第1の周波数でビーコン信号を受信した場合、前記第2の周波数の情報を含む応答信号を当該ビーコン信号の送信元である前記RFIDタグに送信し、前記通信部は、前記応答信号に含まれる前記第2の周波数の情報に基づいてビーコン信号を送信する。
本発明の一態様は、上記の管理システムであって、前記無線部は、前記第2の周波数で複数の前記RFIDタグから送信されるビーコン信号を受信している場合、当該ビーコン信号の送信元である1又は複数の前記RFIDタグの変更後の前記第2の周波数及び前記第2の送信間隔の情報を含む応答信号を送信し、前記通信部は、前記応答信号に含まれる変更後の前記第2の周波数及び前記第2の送信間隔の情報に従ってビーコン信号を送信する。
本発明の一態様は、管理対象物に取り付けられ、複数の周波数を使用してRFIDリーダと通信を行うRFIDタグであって、ビーコン信号の送信終了直後から次のビーコン信号の送信開始直前までの期間を送信間隔として、前記RFIDリーダとの接続時に第1の周波数を使用し、接続するためのビーコン信号を第1の送信間隔で前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の送信間隔よりも短い第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う通信部と、前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記RFIDリーダとの間で使用する周波数を変更する周波数制御部と、自装置が取り付けられている収容具の状態、又は収容具の周囲の状態を監視して、収容具の状態が変化したことを示す状態変化情報を取得する状態情報取得部と、を備え、前記通信部は、前記RFIDリーダとの接続後、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数において前記第1の送信間隔よりも長い第2の送信間隔でビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間よりも短い第2の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、前記第2の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記第2の周波数においてビーコン信号の送信を継続し、前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記状態変化情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも短い第3の送信間隔で前記収容具の状態が変化したことを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記状態変化情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行うRFIDタグである
本発明により、多くの管理対象物の所在を管理しつつ、管理対象物の入出庫の状況を迅速に管理することが可能となる。
本発明の管理システム100のシステム構成を示すシステム図である。 第1実施形態におけるRFIDタグ10の動作概要を表す図である。 第1実施形態におけるRFIDタグ10の機能構成を表す概略ブロック図である。 第1実施形態におけるモードパラメータデータベースの具体的な構成図である。 ビーコン信号のフレームフォーマットの具体例を表す図である。 第1実施形態におけるRFIDリーダ20の機能構成を表す概略ブロック図である。 モジュール210の機能構成を表す概略ブロック図である。 応答信号のフレームフォーマットの具体例を表す図である。 第1実施形態における各動作モードにおけるビーコン信号の送信タイミングに関する概念図である。 第1実施形態におけるRFIDタグ10がアソシエーションモードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるRFIDタグ10が基本モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるRFIDタグ10が振動モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態におけるRFIDタグ10が移動モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるRFIDタグ10aの動作概要を表す図である。 第2実施形態におけるRFIDタグ10aの機能構成を表す概略ブロック図である。 第2実施形態におけるモードパラメータデータベースの具体的な構成図である。 第2実施形態におけるRFIDリーダ20aの機能構成を表す概略ブロック図である。 第2実施形態におけるRFIDタグ10aの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の管理システム100のシステム構成を示すシステム図である。本発明の管理システム100は、RFIDタグ10(10−1〜10−N:Nは2以上の整数)、RFIDリーダ20(20−1〜20−3)及び管理装置30を備える。図1において、各RFIDリーダ20−1〜20−3から電波の届く範囲をそれぞれセル21−1〜21−3と表す。なお、以下の説明では、RFIDタグ10−1〜10−Nについて特に区別しない場合にはRFIDタグ10と記載する。また、以下の説明では、RFIDリーダ20−1〜20−3について特に区別しない場合にはRFIDリーダ20と記載する。
RFIDタグ10は、電池を内蔵しており、RFIDリーダ20との間で通信を行う。RFIDタグ10は、例えばRFIDリーダ20に対してタグID等のRFIDタグ10に関する情報(以下、「タグ情報」という。)を含むビーコン信号を送信する。RFIDタグ10は、例えば物流関係で用いられるパレット等の収容具11(11−1〜11−N)(管理対象物)に取り付けられる。RFIDタグ10は、複数の動作モードを有しており、各動作モードに応じた動作を行う。RFIDタグ10の動作モードについての説明は後述する(図2)。
RFIDリーダ20は、収容具11が蔵置されている場所(例えば、倉庫など)に設置され、RFIDタグ10との間で通信を行う。RFIDリーダ20は、例えばRFIDタグ10から送信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に含まれるタグ情報をネットワーク40を介して管理装置30に送信する。また、RFIDリーダ20は、受信したビーコン信号に応じて、リーダID等のRFIDリーダ20に関する情報(以下、「リーダ情報」という。)を含む応答信号をRFIDタグ10に送信する。
管理装置30は、情報処理装置を用いて構成される。管理装置30は、タグ情報を収集することによって、RFID10が取り付けられた収容具11の入出庫管理、在庫管理を行う。
ネットワーク40は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク40はインターネットを用いて構成されてもよい。
次に、本発明の管理システム100の適用例について図1を用いて説明する。図1に示されるように、RFIDタグ10−1はRFIDリーダ20−1と接続しており、RFIDタグ10−2〜10−NはそれぞれRFIDリーダ20−2と接続している。また、RFIDリーダ20−1〜20−3は、ネットワーク40を介して管理装置30と接続している。このような場合に、RFIDタグ10−1が取り付けられた収容具11−1がフォークリフト等によって移動されると(例えば、矢印1で示す方向)、RFIDタグ10−1はRFIDリーダ20−1に対して、移動中であることを示すビーコン信号(以下、「移動通知」という。)を送信する。RFIDタグ10−1は、移動通知を送信することによりRFIDリーダ20−1に対して移動中であることを通知する。RFIDタグ10−1の移動先に新たなRFIDリーダ20−3が存在した場合、RFIDタグ10−1はRFIDリーダ20−3に対して、接続するためのビーコン信号(以下、「接続要求」という。)を送信する。この処理によりRFIDタグ10−1とRFIDリーダ20−3との接続処理が行なわれる。RFIDリーダ20−3は、RFIDタグ10−1から送信されるビーコン信号に含まれるタグ情報を管理装置30に送信する。そのため、管理装置30は、RFIDタグ10−1が取り付けられた収容具11−1の所在を管理することができる。
また、RFIDリーダ20−2に接続しているRFIDタグ10−2〜10−Nは、RFIDリーダ20−2のエリア内から移動していないことを示すため、定期的にRFIDリーダ20−2に対してビーコン信号を送信する。RFIDリーダ20−2は、RFIDタグ10−2〜10−Nから送信されるビーコン信号に含まれるタグ情報を管理装置30に送信する。そのため、管理装置30は、RFIDタグ10−2〜10−Nが取り付けられた収容具11−2〜11−Nの所在を管理することができる。
以上のように、本発明の管理システム100は、RFIDタグ10が取り付けられた収容具11の所在確認を行うとともに、収容具11が移動していることや、移動後に収容具11がどの場所に蔵置されているのかを素早く的確に把握することを目的としている。
以下、本発明の具体的な構成例(第1実施形態及び第2実施形態)について、詳細に説明する。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態におけるRFIDタグ10の動作概要を表す図である。
ハイバネーションモードで動作しているRFIDタグ10に通電が行われると、RFIDタグ10は起動処理を開始する。ハイバネーションモードは、RFIDタグ10に通電され、起動待ちの状態を表すモードである。RFIDタグ10は、LF帯等を用いた無線信号を受信して起動処理を実施することにより、自装置の動作モードをハイバネーションモードからアソシエーションモードに変更する(A1)。アソシエーションモードは、RFIDタグ10がRFIDリーダ20との間で接続処理を行うためのモードである。
RFIDタグ10は、アソシエーションモードで動作する場合、自装置の動作基準となる周波数(以下、「動作周波数」という。)F1(第1の周波数)で動作し、接続要求の送信間隔(ビーコン信号送信間隔)T1(例えば、1分間隔)で接続要求を周期的にRFIDリーダ20に送信する。接続要求の送信後、RFIDタグ10は接続要求に対する応答信号(ACK信号)の受信期間(以下、「第1の応答信号受信期間」という。)S1(例えば、20ミリ秒)の間、RFIDリーダ20から送信される応答信号の受信処理を行う。
応答信号が受信された場合、RFIDタグ10は応答信号に含まれるリーダ情報を取得する。そして、RFIDタグ10は、取得したリーダ情報に基づいて、自装置(RFIDタグ10)の接続対象とするRFIDリーダ20を選択する。その後、RFIDタグ10は、自装置の動作モードをアソシエーションモードから基本モードに変更して、選択したRFIDリーダ20と接続する(A2)。
一方、応答信号が受信されない場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T1で接続要求を周期的にRFIDリーダ20に送信する(A3)。
また、第1の応答信号受信期間S1の期間内に複数の応答信号が受信された場合、RFIDタグ10は応答信号の送信元である複数のRFIDリーダ20の中から、接続対象とするRFIDリーダ20を選択する。RFIDタグ10は、例えば受信した応答信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)値が最も高いRFIDリーダ20を接続対象とするRFIDリーダ20に選択する。
RFIDリーダ20からの応答信号が受信できない期間がある一定期間以上継続した場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T1を初期値(例えば、1分間隔)よりも長い送信間隔(例えば、5分間隔)に変更してもよい。
RFIDタグ10は、基本モードで動作する場合、動作周波数F2(第2の周波数)で動作し、ビーコン信号送信間隔T2(例えば、10分間隔)でビーコン信号を周期的にRFIDリーダ20に送信する。基本モードで使用される動作周波数F2は、アソシエーションモードで使用される周波数とは異なる周波数である。基本モードは、収容具11が蔵置されている倉庫内等で用いられるモードである。倉庫内等では、RFIDリーダ20は、収容具11に取り付けられた多数のRFIDタグ10と接続する必要がある。そのため、基本モードで動作するRFIDタグ10のビーコン信号送信間隔T2を、アソシエーションモードにおけるビーコン信号送信間隔T1よりも十分に長くすることが望まれる。
RFIDタグ10は、ビーコン信号の送信後、ビーコン信号に対する応答信号(ACK信号)の受信期間(以下、「第2の応答信号受信期間」という。)S2(例えば、5ミリ秒)の間、RFIDリーダ20から送信される応答信号の受信処理を行う。基本モードでは、RFIDタグ10と接続しているRFIDリーダ20が決まっている。そのため、RFIDタグ10は、第2の応答信号受信期間S2の間、接続しているRFIDリーダ20からの応答信号のみを受信すればよい。
第2の応答信号受信期間S2の間に応答信号が受信された場合、RFIDタグ10は基本モードで動作する(A4)。これは、RFIDタグ10とRFIDリーダ20との接続が確認できたことになるためである。
一方、RFIDタグ10が応答信号を受信できない期間が所定回数(以下、「連続不受信規定回数」という。)N1(例えば、3回)以上継続した場合、RFIDタグ10は自装置の動作モードを基本モードからアソシエーションモードに変更する(A5)。これは、RFIDタグ10と接続していたRFIDリーダ20との接続が切断、または、通信圏外である可能性が高いためである。
また、RFIDタグ10は、ビーコン信号の送信前等にキャリアセンスを実行し、連続してビーコン信号を送信できない回数が規定回数を超えた場合に自装置の動作モードを基本モードからアソシエーションモードに変更する、又は、基本モードにおける動作周波数F2を他の周波数に変更する。この際に変更される他の周波数は、動作周波数F1及び動作周波数F2とは異なる周波数(例えば、F3)である。さらに、応答信号を受信できない期間とキャリアセンスにより送信できない期間とが混在した場合、RFIDタグ10はどちらの場合であっても応答信号が受信できない期間が継続しているとカウントする。
また、RFIDタグ10がアソシエーションモード又は基本モードのどちらの動作モードで動作していた場合であっても、振動センサ(不図示、以下同様)から振動検知情報が取得された場合、RFIDタグ10は自装置の動作モードをアソシエーションモード又は基本モードから振動モードに変更する(A6)。振動検知情報は、振動の発生を検知したことを表す情報である。
RFIDタグ10は、振動モードで動作する場合、動作周波数F1で動作し、ビーコン信号送信間隔T3(例えば、30秒間隔)で移動通知(ビーコン信号)を周期的にRFIDリーダ20に送信する。振動モードは、収容具11を蔵置している倉庫内等からフォークリフト等によってRFIDタグ10が取り付けられた収容具11が移動している状況を、振動センサ等で検知した場合に用いられるモードである。収容具11が移動している状況では、収容具11が倉庫内から倉庫外に搬出されていること、又は、倉庫内に収容具11が搬入されていることを管理装置30側で管理する必要がある。そのため、RFIDタグ10は、多数のRFIDタグ10がRFIDリーダ20との接続中に使用している動作周波数F2ではなく、動作周波数F1を使用する。ビーコン信号送信間隔T3は、アソシエーションモードにおけるビーコン信号送信間隔T1よりも短くすることが望まれる。振動モードで動作するRFIDタグ10は、移動通知の送信後、移動通知に対するRFIDリーダ20からの応答信号の受信処理を行わない。
振動センサが振動を検知している状態、すなわちRFIDタグ10が振動検知情報を取得している状態が、RFIDタグ10の移動状態を判定するための期間(以下、「移動状態判定期間」という。)S3(例えば、5分)の間、継続した場合、RFIDタグ10は自装置の動作モードを振動モードから移動モードに変更する(A7)。移動状態判定期間S3は、例えばRFIDタグ10が振動検知情報を取得した時刻から起算される。つまり、RFID10が振動検知情報を取得した時刻から移動状態判定期間S3(例えば、5分)の間、RFIDタグ10が振動検知情報を取得している状態が継続された場合、RFIDタグ10は自装置の動作モードを振動モードから移動モードに変更する。
RFIDタグ10は、移動モードで動作する場合、動作周波数F1で動作し、ビーコン信号送信間隔T4(例えば、1分間隔)でビーコン信号を周期的にRFIDリーダ20に送信する。移動モードは、RFIDタグ10が取り付けられた収容具11が蔵置している倉庫内から倉庫外に搬出されてトラック等の配送車で移動中である場合に用いられるモードである。つまり、RFIDタグ10が移動モードで動作する場合には、RFIDリーダ20への接続を頻繁に行う必要がなくなる。そのため、移動モードで動作するRFIDタグ10のビーコン信号送信間隔T4を、振動モードおけるビーコン信号送信間隔T3よりも長くすることが望まれる。RFIDタグ10は、ビーコン信号の送信後、ビーコン信号に対するRFIDリーダ20からの応答信号の受信処理を行わない。
移動モードで動作する期間が一定期間以上継続した場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T4を初期値(例えば、1分間隔)よりも長い送信間隔(例えば、10分間隔)に変更してもよい(A8)。
一方、RFIDタグ10が振動モード又は移動モードのどちらの動作モードで動作している場合であっても、振動センサが振動を検知していない期間、すなわちRFIDタグ10が振動検知情報を取得していない期間が、振動の不検知を判定するための期間(以下、「振動不検知判定期間」という。)S4(例えば、5分)の間、継続した場合、RFIDタグ10は自装置の動作モードを振動モードからアソシエーションモードに変更する(A9)。
図3は、第1実施形態におけるRFIDタグ10の機能構成を表す概略ブロック図である。
RFIDタグ10は、電池101と、モードパラメータ記憶部102と、制御部103と、ビーコン信号生成部104と、送信部105と、受信部106と、受信信号解析部107と、モード管理部108と、選択部109と、振動検知情報取得部110と、取得情報管理部111とを備える。
電池101は、各機能部(図1では、制御部103、送信部105及び受信部106に伸びる線を示す)に電力を供給する。
モードパラメータ記憶部102は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。モードパラメータ記憶部102は、モードパラメータデータベースを記憶している。
図4は、第1実施形態におけるモードパラメータデータベースの具体的な構成図である。
モードパラメータデータベースは、RFIDタグ10の動作モードに関する情報を表すレコード50を複数有する。レコード50は、モード名、動作周波数、ビーコン振動送信間隔、応答信号受信有無及びその他のパラメータの各値を有する。モード名は、RFIDタグ10が有する動作モードの名前を表す。動作周波数は、RFIDタグ10の動作基準となる周波数を表す。ビーコン信号送信間隔は、RFIDタグ10がビーコン信号(接続要求、移動通知を含む)を送信する間隔を表す。応答信号受信有無は、ビーコン信号に対する応答信号の受信の有無を表す。その他のパラメータは、動作モード毎に予め設定されている設定値を表す。その他のパラメータの具体例として、応答信号の受信期間S1、S2や連続不受信規定回数N1や移動状態判定期間S3や振動不検知判定期間S4がある。
図4に示される例では、モードパラメータデータベースには4つの動作モードが存在する。図4において、モードパラメータデータベースの最上段に登録されているレコード50は、モード名の値が“アソシエーションモード”、動作周波数の値が“F1”、ビーコン信号送信間隔の値が“T1(例えば、1分間隔)(第1の送信間隔)”、応答信号受信有無の値が“有”、その他のパラメータの値が“第1の応答信号受信期間S1(例えば、20ミリ秒)”である。すなわち、RFIDタグ10が“アソシエーションモード”で動作する場合、使用する周波数が“F1”であり、ビーコン信号(接続要求)を送信する間隔T1が“1分間隔”であり、ビーコン信号(接続要求)に対する応答信号を受信し、応答信号の受信期間S1が“20ミリ秒”であることが表されている。
また、図4において、モードパラメータデータベースの2段目に登録されているレコード50は、モード名の値が“基本モード”、動作周波数の値が“F2〜Fm”、ビーコン信号送信間隔の値が“T2(例えば、10分間隔)(>T1)(第2の送信間隔)”、応答信号受信有無の値が“有”、その他のパラメータの値が“第2の応答信号受信期間S2(例えば、5ミリ秒)、連続不受信規定回数N1(例えば、3回)”である。すなわち、RFIDタグ10が“基本モード”で動作する場合、使用する周波数が“F2〜Fm”の中のいずれか1つの周波数であり、ビーコン信号を送信する間隔T2が“10分間隔(T1より長い時間間隔)”であり、ビーコン信号に対する応答信号を受信し、応答信号の受信期間S2が“5ミリ秒”であり、動作モードをアソシエーションモードに変更するための判定基準となる連続不受信規定回数N1が“3回”であることが表されている。
また、図4において、モードパラメータデータベースの3段目に登録されているレコード50は、モード名の値が“振動モード”、動作周波数の値が“F1”、ビーコン信号送信間隔の値が“T3(例えば、30秒間隔)(<T1)”、応答信号受信有無の値が“無”、その他のパラメータの値が“移動状態判定期間S3(例えば、5分)、振動不検知判定期間S4(例えば、5分)”である。すなわち、RFIDタグ10が“振動モード”で動作する場合、使用する周波数が“F1”であり、ビーコン信号を送信する間隔T3(第3の送信間隔)が“30秒間隔(T1より短い時間間隔)”であり、ビーコン信号に対する応答信号を受信せず、動作モードを移動モードに変更するための判定基準となる移動状態判定期間S3が“5分”であり、動作モードをアソシエーションモードに変更するための判定基準となる振動不検知判定期間S4が“5分”であることが表されている。
また、図4において、モードパラメータデータベースの4段目に登録されているレコード50は、モード名の値が“移動モード”、動作周波数の値が“F1”、ビーコン信号送信間隔の値が“T4(例えば、1分間隔)(>T3)(第4の送信間隔)”、応答信号受信有無の値が“無”、その他のパラメータの値が“振動不検知判定期間S4(例えば、5分)”である。すなわち、RFIDタグ10が“移動モード”で動作する場合、使用する周波数が“F1”であり、ビーコン信号を送信する間隔が“1分間隔(T3より長い時間間隔)”であり、ビーコン信号に対する応答信号を受信せず、動作モードをアソシエーションモードに変更するための判定基準となる振動不検知判定期間S4が“5分”であることが表されている。
図3に戻って、RFIDタグ10の説明を続ける。
制御部103は、RFIDタグ10の各機能部を制御する。制御部103は、送信タイミング制御部1031、周波数制御部1032及び受信制御部1033を備える。
送信タイミング制御部1031は、自装置の動作モードに基づいてビーコン信号の送信タイミングを制御する。より具体的には、送信タイミング制御部1031は、モードパラメータデータベースを参照し、自装置の動作モードに対応付けられて設定されているビーコン信号送信間隔が経過する度にビーコン信号生成部104にビーコン信号の生成を指示する。ビーコン信号送信間隔は、ビーコン信号の送信から次のビーコン信号の送信開始までの時間間隔(ビーコン信号を送信する間隔)を表す。なお、送信タイミング制御部1031は、ビーコン信号送信間隔が経過する度にランダムバックオフ区間を設定して、ビーコン信号の生成を指示のタイミングをランダム化してもよい。
周波数制御部1032は、自装置の動作モードに基づいて送信部105及び受信部106の動作周波数を制御する。より具体的には、周波数制御部1032は、モードパラメータデータベースを参照し、自装置の動作モードに対応付けられて設定されている動作周波数でビーコン信号の送信及び応答信号の受信を行うように制御する。例えば、自装置の動作モードがアソシエーションモード、振動モード及び移動モードのいずれかの動作モードである場合、周波数制御部1032は動作周波数F1で動作するように制御する。また、例えば、自装置の動作モードが基本モードである場合、周波数制御部1032は動作周波数F2〜Fmのいずれか1つの周波数で動作するように制御する。基本モードにおける動作周波数F2〜Fmの選択方法は、RFIDタグ10内で予め設定されていてもよいし、RFIDタグ10が動作周波数F2〜Fmにおいてキャリアセンス等を行った結果に基づいて(混雑状況を把握してから)選択されてもよい。
受信制御部1033は、周波数制御部1032の制御に従って、受信部106の受信処理を制御する。例えば、受信制御部1033は、周波数制御部1032に指示された動作周波数で、RFIDリーダ20から送信される応答信号の受信処理を行うように受信部106を制御する。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従ってビーコン信号(接続要求及び移動通知を含む)を生成する。
送信部105は、周波数制御部1032の制御に従い、設定された周波数で、ビーコン信号生成部104によって生成されたビーコン信号を送信する。送信部105は、ビーコン信号を送信する前に、ビーコン信号の変調処理、デジタル/アナログ変換などの送信処理を行う。
受信部106は、受信制御部1033の制御に従い、応答信号の受信処理を行う。例えば、受信部106は、自装置の動作モードがアソシエーションモードである場合、受信制御部1033の制御に従って動作周波数F1で、第1の応答信号受信期間S1(例えば、20ミリ秒)の間、応答信号の受信処理を行う。また、例えば、受信部106は、自装置の動作モードが基本モードである場合、受信制御部1033の制御に従って動作周波数F2〜Fmのいずれか1つの周波数で、第2の応答信号受信期間S2(例えば、5ミリ秒)の間、応答信号の受信処理を行う。受信部106は、受信した応答信号にアナログ/デジタル変換、復調処理などの受信処理を行う。
受信信号解析部107は、受信部106によって受信された応答信号に含まれるリーダ情報の解析を行う。例えば、受信信号解析部107は、リーダ情報から、FCS(Frame Check Sequence)処理により誤りがあるか否か、自装置宛ての応答信号であるか否か、自装置が接続する対象のRFIDリーダ20であるか否か、コマンド通知があるか否かを判定する。受信信号解析部107は、リーダ情報をモード管理部108に出力する。受信信号解析部107は、応答信号に誤りが検出された場合や自装置宛ての応答信号ではない場合には応答信号を破棄する。
モード管理部108は、受信信号解析部107から出力されるリーダ情報、又は、取得情報管理部111から出力される情報に基づいて自装置の動作モードを決定又は変更する。RFIDタグ10の動作モードを決定又は変更した場合、モード管理部108は決定後又は変更後の動作モードの情報を制御部103に出力する。
選択部109は、自装置がアソシエーションモードで動作している場合に、接続対象のRFIDリーダ20を選択する。例えば、第1の応答信号受信期間S1内に応答信号が1つ受信された場合、選択部109は応答信号の送信元であるRFIDリーダ20を接続対象のRFIDリーダ20に選択する。また、第1の応答信号受信期間S1内に複数の応答信号が受信された場合、選択部109は受信された複数の応答信号のうち、RSSIの値が最も高い応答信号の送信元であるRFIDリーダ20を接続対象のRFIDリーダ20に選択する。
振動検知情報取得部(状態情報取得部)110は、RFIDタグ10の外部に接続された振動センサから振動検知情報(状態変化情報)を取得する。
取得情報管理部111は、振動検知情報取得部110によって取得された振動検知情報をモード管理部108に通知する。取得情報管理部111は、自装置が振動モードで動作している場合に、振動検知情報取得部110から振動検知情報が通知されている期間が移動状態判定期間S3(例えば、5分)以上経過すると、移動状態判定期間S3経過したことをモード管理部108に通知する。また、取得情報管理部111は、自装置が振動モード又は移動モードで動作している場合に、振動検知情報取得部110から振動検知情報を取得しない期間が振動不検知判定期間S4(例えば、5分)以上経過すると、振動不検知判定期間S4経過したことをモード管理部108に通知する。
図5は、ビーコン信号(接続要求、移動通知を含む)のフレームフォーマットの具体例を表す図である。
ビーコン信号には、バージョン、シーケンス番号、状態通知、モード通知、タグID、データの各値を格納するフィールドが存在する。バージョンの値は、RFIDタグ10内のファームウェアのバージョンを表す。シーケンス番号の値は、送信するビーコン信号に付けられる通し番号を表す。状態通知の値は、ビーコン信号の送信間隔や送信出力などのRFIDタグ10の状態を表す。モード通知の値は、ビーコン信号送信時のRFIDタグ10の動作モードを表す。タグIDの値は、RFIDタグ10を一意に識別するための識別情報を表す。データの値は、応答信号に含まれるコマンド通知に対する回答などのデータを表す。
図6は、第1実施形態におけるRFIDリーダ20の機能構成を表す概略ブロック図である。
RFIDリーダ20は、複数のモジュール210(210−1〜210−M:Mは2以上の整数)と、統合CPU220とを備える。
モジュール210は、RFIDタグ10との間で通信を行う。モジュール210は、例えばRFIDタグ10から送信されたビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号のタグ情報を統合CPU220に通知する。モジュール210−1は、アソシエーションモード、振動モード、移動モードで動作するRFIDタグ10との間で通信を行う。モジュール210−2〜210−Mは、基本モードで動作するRFIDタグ10との間で通信を行う。なお、図6では、アソシエーションモード、振動モード、移動モードで動作するRFIDタグ10が接続するモジュール210は1台(モジュール210−1)であるが、アソシエーションモード、振動モード、移動モードで動作するRFIDタグ10が複数台のモジュール210と接続してもよい。
統合CPU220は、RFIDリーダ20全体の動作を制御する。統合CPU220は、例えば複数のモジュール210−1〜210−Mから通知されるタグ情報を蓄積して、蓄積したタグ情報を管理装置30に送信する。管理装置30との回線容量やパケット数などの制限がある場合、統合CPU220はタグ情報を管理装置30に対してまとめて送信してもよい。また、統合CPU220は、自装置(RFIDリーダ20)に接続しているRFIDタグ10の情報や、管理装置30から通知される情報を蓄積して必要なタイミングで通知する。
図7は、モジュール210の機能構成を表す概略ブロック図である。
モジュール210は、受信部211と、受信信号解析部212と、パラメータ記憶部213と、パラメータ設定部214と、外部インターフェース215と、応答信号生成部216と、送信部217とを備える。
受信部211は、パラメータ設定部214の制御に従って、送信部217が送信処理を行っていない間にビーコン信号の受信処理を行う。受信部211は、受信したビーコン信号にアナログ/デジタル変換、復調処理などの受信処理を行う。
受信信号解析部212は、受信部211によって受信されたビーコン信号に含まれるタグ情報の解析を行う。例えば、受信信号解析部212は、タグ情報を用いて、FCS処理により誤りがあるか否か、応答信号を送信する必要があるか否か、接続してよいRFIDタグ10であるか否かを判定する。応答信号を送信する必要がある場合、受信信号解析部212は応答信号の生成指示を応答信号生成部216に通知する。応答信号を送信する必要がある場合とは、アソシエーションモード又は基本モードで動作するRFIDタグ10から送信されたビーコン信号が受信された場合である。
パラメータ記憶部213は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。パラメータ記憶部213は、外部インターフェース215を介して統合CPU220から通知されるパラメータを記憶する。パラメータ記憶部213が記憶するパラメータの具体例として、RFIDリーダ20のリーダID、動作周波数、応答信号の送信タイミング等がある。
パラメータ設定部214は、パラメータ記憶部213に記憶されているパラメータに基づいて受信部211、応答信号生成部216及び送信部217を制御する。パラメータ設定部214は、例えばリーダID及び応答信号の送信タイミングに基づいて応答信号生成部216を制御する。また、パラメータ設定部214は、動作周波数に基づいて受信部211の受信処理及び送信部217の送信処理を制御する。
外部インターフェース215は、受信信号解析部212から通知されるタグ情報を統合CPU220に出力し、統合CPU220から通知されるコマンド情報を応答信号生成部216に出力する。また、外部インターフェース215は、統合CPU220から通知されるRFIDリーダ20のパラメータをパラメータ記憶部213に記録する。外部インターフェース215と統合CPU220との接続は、シリアル接続であってもよいし、イーサネット(登録商標)であってもよい。
応答信号生成部216は、受信信号解析部212から応答信号の生成指示がなされ、かつ、ビーコン信号の受信タイミングとパラメータ設定部214がパラメータ記憶部213から読み出した送信タイミングとに基づいて決定される送信タイミングに応じてビーコン信号を生成する。
送信部217は、パラメータ設定部214の制御に従って、応答信号生成部216によって生成された応答信号を、ビーコン信号の送信元であるRFIDタグ10に送信する。送信部217は、応答信号を送信する前に、応答信号の変調処理、デジタル/アナログ変換などの送信処理を行う。
図8は、応答信号のフレームフォーマットの具体例を表す図である。
応答信号には、タグID、リーダID、状態通知、コマンド、データの各値を格納するフィールドが存在する。タグIDの値は、RFIDタグ10を一意に識別するための識別情報を表す。リーダIDの値は、RFIDリーダ20を一意に識別するための識別情報を表す。状態通知の値は、応答信号の送信間隔や送信出力などのRFIDリーダ20の状態を表す。コマンドの値は、RFIDリーダ20が通知するコマンドを表す。データの値は、コマンドの詳細情報を表す。コマンドで通知される内容は、例えばRFIDタグ10の動作周波数やビーコン信号送信間隔などの変更指示、直近に他のRFIDタグ10と接続が成功したRFIDリーダ20のリーダIDなどの送信指示などがある。
図9は、第1実施形態における各動作モードにおけるビーコン信号の送信タイミングに関する概念図である。なお、図9では、RFIDリーダ20が2台(RFIDリーダ20−1及びRFIDリーダ20−2)備えられている場合を例に説明する。
図9(A)は、RFIDタグ10がアソシエーションモードで動作している場合のビーコン信号(接続要求)の送信タイミングに関する概念図である。
図9(A)に示される例では、まず、RFIDタグ10の送信部105は、生成された接続要求(ビーコン信号)をブロードキャストする。その後、受信部106は、受信制御部1033の制御に従って第1の応答信号受信期間S1(例えば、20ミリ秒)の間、応答信号の受信処理を行う。第1の応答信号受信期間S1の間に応答信号を受信できなかった場合、ビーコン信号生成部104は送信タイミング制御部1031の制御に従って自装置の動作モード(アソシエーションモード)におけるビーコン信号送信間隔T1経過後に接続要求を生成する。その後、送信部105は、生成された接続要求をブロードキャストする。受信部106は、受信制御部1033の制御に従って第1の応答信号受信期間S1の間、応答信号の受信処理を行う。
図9(A)に示されるように、第1の応答信号受信期間S1の間にRFIDリーダ20−1及びRFIDリーダ20−2から応答信号が受信された場合、RFIDタグ10は受信された応答信号のうち、RSSIの値が高い応答信号の送信元であるRFIDリーダ20(例えば、RFIDリーダ20−1)を接続対象のRFIDリーダ20に選択する。
図9(B)は、RFIDタグ10が基本モードで動作している場合のビーコン信号の送信タイミングに関する概念図である。
図9(B)に示される例では、RFIDタグ10の送信部105は、接続しているRFIDリーダ20−1に対してビーコン信号を送信する。その後、受信部106は、受信制御部1033の制御に従って第2の応答信号受信期間S2(例えば、5ミリ秒)の間、応答信号の受信処理を行う。第2の応答信号受信期間S2内にRFIDリーダ20−1からの応答信号が受信されると、RFIDタグ10は基本モードを継続する。ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従って自装置の動作モード(基本モード)におけるビーコン信号送信間隔T2経過後にビーコン信号を生成する。その後、送信部105は、生成されたビーコン信号をRFIDリーダ20−1に送信する。受信部106は、受信制御部1033の制御に従って第2の応答信号受信期間S2の間、応答信号の受信処理を行う。基本モードで動作しているRFIDタグ10は、上述した処理を繰り返し実行する。また、第2の応答信号受信期間S2内にRFIDリーダ20−1からの応答信号が受信されなかった場合、モード管理部108は自装置のモードを基本モードからアソシエーションモードに変更する。
図9(C)は、振動モード及び移動モードで動作している場合のビーコン信号の送信タイミングに関する概念図である。
アソシエーションモード又は基本モードで動作しているRFIDタグ10は、振動センサから振動検知情報を受信すると、自装置の動作モードを振動モードに変更する。ビーコン信号生成部104は送信タイミング制御部1031の制御に従って自装置の動作モード(振動モード)におけるビーコン信号送信間隔T3経過後に移動通知を生成する。その後、送信部105は、生成された移動通知をブロードキャストする。RFIDタグ10は、振動モードで動作している場合、応答信号の受信処理を行わない。そして、ビーコン信号送信間隔T3経過後、上述の処理を繰り返し実行する。
RFIDタグ10が振動モードで動作している状態、すなわちRFIDタグ10が振動検知情報を取得している状態が、移動状態判定期間S3以上継続した場合、モード管理部108は、自装置の動作モードを振動モードから移動モードに変更する。ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従って自装置の動作モード(移動モード)におけるビーコン信号送信間隔T4経過後にビーコン信号を生成する。その後、送信部105は、生成されたビーコン信号をブロードキャストする。RFIDタグ10は、移動モードで動作している場合、応答信号の受信処理を行わない。
図10は、第1実施形態におけるRFIDタグ10がアソシエーションモードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。RFIDタグ10は、ハイバネーションモードからの動作モードの変更、又は、他の動作モードから動作モードの変更がなされることによりアソシエーションモードで動作する。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従って接続要求を生成する(ステップS101)。送信部105は、周波数制御部1032の制御に従って動作周波数F1で、生成された接続要求をブロードキャストする(ステップS102)。その後、受信部106は、受信制御部1033の制御に従って第1の応答信号受信期間S1の間、応答信号の受信処理を行う。
また、取得情報管理部111は、振動検知情報取得部110から振動検知情報を取得したか否か判定する(ステップS103)。振動検知情報を取得した場合(ステップS103−YES)、取得情報管理部111は振動検知情報をモード管理部108に出力する。モード管理部108は、取得情報管理部111から出力された振動検知情報に基づいて自装置の動作モードをアソシエーションモードから振動モードに変更する(ステップS104)。
一方、振動検知情報が取得されていない場合(ステップS103−NO)、受信信号解析部107は第1の応答信号受信期間S1の間に応答信号が受信されたか否か判定する(ステップS105)。第1の応答信号受信期間S1の間に応答信号が受信されていない場合(ステップS105−NO)、RFIDタグ10はステップS101以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T1の経過後にステップS101以降の処理を実行する。
一方、第1の応答信号受信期間S1の間に応答信号が受信された場合(ステップS105−YES)、受信信号解析部107は複数の応答信号が受信されたか否か判定する(ステップS106)。複数の応答信号が受信された場合(ステップS106−YES)、選択部109は受信された複数の応答信号のうち、RSSIの値が最も高い応答信号の送信元であるRFIDリーダ20を接続対象のRFIDリーダ20に選択する(ステップS107)。モード管理部108は、接続対象のRFIDリーダ20が決定すると、自装置の動作モードをアソシエーションモードから基本モードに変更する(ステップS108)。
また、ステップS106の処理において、複数の応答信号が受信されていない場合(ステップS106−NO)、選択部109は受信された応答信号の送信元であるRFIDリーダ20を接続対象のRFIDリーダ20に選択する(ステップS109)。
図11は、第1実施形態におけるRFIDタグ10が基本モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。RFIDタグ10は、アソシエーションモードからの動作モードの変更がなされることにより基本モードで動作する。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従ってビーコン信号を生成する(ステップS201)。送信部105は、周波数制御部1032の制御に従って動作周波数F2〜Fmの中のいずれか1つの動作周波数で、生成されたビーコン信号を接続しているRFIDリーダ20に送信する(ステップS202)。その後、受信部106は、受信制御部1033の制御に従って、第2の応答信号受信期間S2の間、応答信号の受信処理を行う。
また、取得情報管理部111は、振動検知情報取得部110から振動検知情報を取得したか否か判定する(ステップS203)。振動検知情報を取得した場合(ステップS203−YES)、取得情報管理部111は振動検知情報をモード管理部108に出力する。モード管理部108は、取得情報管理部111から出力された振動検知情報に基づいて自装置の動作モードを基本モードから振動モードに変更する(ステップS204)。
一方、振動検知情報が取得されていない場合(ステップS203−NO)、受信信号解析部107は第2の応答信号受信期間S2の間に応答信号が受信されたか否か判定する(ステップS205)。第2の応答信号受信期間S2の間に応答信号が受信された場合(ステップS205−YES)、RFIDタグ10はステップS201以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T2の経過後にステップS201以降の処理を実行する。
一方、第2の応答信号受信期間S2の間に応答信号が受信されていない場合(ステップS205−NO)、受信制御部1033は連続不受信規定回数N1以上であるか否か判定する(ステップS206)。連続不受信規定回数N1以上ではない場合(ステップS206−NO)、RFIDタグ10はステップS201以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T2の経過後にステップS201以降の処理を実行する。
一方、連続不受信規定回数N1以上である場合(ステップS206−YES)、モード管理部108は自装置の動作モードを基本モードからアソシエーションモードに変更する(ステップS207)。
図12は、第1実施形態におけるRFIDタグ10が振動モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。RFIDタグ10は、アソシエーションモード又は基本モードからの動作モードの変更がなされることにより振動モードで動作する。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従ってビーコン信号を生成する(ステップS301)。送信部105は、生成された移動通知を周波数制御部1032の制御に従って動作周波数F1で、接続しているRFIDリーダ20に送信する(ステップS302)。取得情報管理部111は、振動検知情報取得部110から振動検知情報を取得したか否か判定する(ステップS303)。振動検知情報を取得した場合(ステップS303−YES)、取得情報管理部111は移動状態判定期間S3以上経過したか否か判定する(ステップS304)。移動状態判定期間S3以上経過した場合(ステップS304−YES)、モード管理部108は自装置の動作モードを振動モードから移動モードに変更する(ステップS305)。
一方、移動状態判定期間S3以上経過していない場合(ステップS304−NO)、RFIDタグ10はステップS301以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T3の経過後にステップS301以降の処理を実行する。
ステップS303の処理において、振動検知情報が取得されていない場合(ステップS303−NO)、取得情報管理部111は振動不検知判定期間S4以上経過したか否か判定する(ステップS306)。振動不検知判定期間S4以上経過していない場合(ステップS306−NO)、RFIDタグ10はステップS301以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T3の経過後にステップS301以降の処理を実行する。
一方、振動不検知判定期間S4以上経過した場合(ステップS306−YES)、モード管理部108は自装置の動作モードを振動モードからアソシエーションモードに変更する(ステップS307)。
図13は、第1実施形態におけるRFIDタグ10が移動モードで動作している場合の処理の流れを示すフローチャートである。RFIDタグ10は、振動モードからの動作モードの変更がなされることにより移動モードで動作する。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従ってビーコン信号を生成する(ステップS401)。送信部105は、周波数制御部1032の制御に従って動作周波数F1で、生成されたビーコン信号をブロードキャストする(ステップS402)。取得情報管理部111は、振動検知情報取得部110から振動検知情報を取得したか否か判定する(ステップS403)。振動検知情報を取得した場合(ステップS403−YES)、RFIDタグ10はステップS401以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T4の経過後にステップS401以降の処理を実行する。
一方、振動検知情報が取得されていない場合(ステップS403−NO)、取得情報管理部111は、振動不検知判定期間S4以上経過したか否か判定する(ステップS404)。振動不検知判定期間S4以上経過していない場合(ステップS404−NO)、RFIDタグ10はステップS401以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10はビーコン信号送信間隔T4の経過後にステップS401以降の処理を実行する。
一方、振動不検知判定期間S4以上経過した場合(ステップS404−YES)、モード管理部108は自装置の動作モードを移動モードからアソシエーションモードに変更する(ステップS405)。
以上のように構成された管理システム100によれば、倉庫内に蔵置されているRFIDタグ10が取り付けられた多くの収容具11の所在管理を行うことが可能になる。具体的には、収容具11の状態に応じてモード管理部108が自装置(RFIDタグ10)の動作モードを変更することにより、管理装置30側で多くの収容具11の所在管理が可能になる。例えば、多くの収容具11が倉庫内に蔵置されている場合には、RFIDタグ10は接続要求を送信する間隔よりも長い間隔で、かつ、接続要求の送信に使用した周波数とは異なる周波数でビーコン信号をRFIDリーダ20に送信する。RFIDリーダ20は、受信したビーコン信号に含まれるタグ情報を管理装置30に送信する。これにより、倉庫内に蔵置されている多くのRFIDタグ10と通信する必要があるRFIDリーダ20との間で通信できる可能性が高まる。その結果、管理装置30側で多くの収容具11の所在を管理することができる。また、収容具11がフォークリフトなどで運ばれている場合には、モード管理部108が自装置の動作モードを振動モードに切り替え、RFIDタグ10は移動通知の送信間隔を短い間隔(例えば、30秒間隔)をRFIDリーダ20に送信する。RFIDリーダ20は、受信した移動通知に含まれるタグ情報を管理装置30に送信する。これにより、管理装置30側で収容具11が移動していることを把握することができる。そのため、多くの管理対象物の所在を管理しつつ、管理対象物(収容具11)の入出庫の状況を迅速に管理することが可能になる。
また、RFIDタグ10が電池を内蔵している場合、常に短い間隔でビーコン信号の送信や応答信号の受信が行われると電池の消耗が激しくなる。それに対して、本実施形態におけるRFIDタグ10は、自装置の動作モードを収容具11の状態に応じて変更することにより、電池を長持ちさせることができる。例えば、収容具11が配送車などで搬送されている場合には、RFIDリーダ20に頻繁に接続を行う必要がない。そのため、自装置が取り付けられた収容具11が配送車などで搬送されている場合、RFIDタグ10はビーコン信号の送信間隔を長くする。これにより、電池の消費を抑えることが可能になる。
<変形例>
本実施形態では、管理システム100が備えるRFIDリーダ20の数は3台であるが、管理システム100は4台以上のRFIDリーダ20を備えてもよいし、2台以下であってもよい。
基本モードにおける動作周波数F2〜Fmの選択方法は、上述の方法に限定される必要はない。例えば、RFIDリーダ20側で接続しているRFIDタグ10の台数及びビーコン信号の送信間隔から混雑状況を求め、混雑状況に基づいて選択されてもよい。このように構成される場合、RFIDリーダ20は基本モードで動作しているRFIDタグ10との通信に使用する動作周波数を応答信号に含めて送信する。RFIDタグ10は、応答信号に含まれる動作周波数に基づいてRFIDリーダ20との間で通信を行う。
このように構成されることによって、RFIDタグ10が取り付けられている収容具11の管理をより確実に行うことが可能になる。
動作周波数F2〜Fm及びビーコン信号送信間隔T2は、周囲の環境等に応じて適宜変更されてもよい。変更するための判断は、RFIDタグ10内で行われてもよいし、RFIDリーダ20側において動作周波数F2の混雑状況等から判断してもよい。RFIDリーダ20側で動作周波数F2〜Fm及びビーコン信号送信間隔T2を変更する場合、RFIDリーダ20は応答信号内のリーダ情報として、変更後の動作周波数F2〜Fm及びビーコン信号送信間隔T2を、ビーコン信号の送信元である1又は複数のRFIDタグ10に通知する。RFIDタグ10は、応答信号内のリーダ情報に従って基本モードにおける動作周波数F2〜Fm及びビーコン信号送信間隔T2を変更する。
RFIDタグ10は、装置内部に振動センサを備えるように構成されてもよい。このように構成される場合、振動検知情報取得部110は装置内部に備えられた振動センサから情報を取得する。
本実施形態では、状態情報取得部の具体例として振動検知情報取得部110を例に挙げて振動検知情報を状態変化情報として取得する構成を示したが、これに限定される必要はない。状態情報取得部は、自装置が取り付けられている収容具11の状態、又は収容具11の周囲の状態を監視して、収容具11の状態が変化したことを示す状態変化情報としてその他の情報を取得してもよい。例えば、状態情報取得部は、照度センサ又は太陽光パネル等から取得される照度に関する情報(照度情報)や加速度センサ等による収容具11の設置情報や温度センサから取得される温度情報(例えば、収容具11が設置されている場所の温度情報)などを状態変化情報として取得してもよいし、その他の情報を状態変化情報として取得してもよい。
本実施形態は、以下のように構成されてもよい。
前記通信部(本実施形態のRFIDタグ10の送信部105に相当)は、前記第2の周波数(本実施形態の動作周波数F2〜Fmに相当)において前記第2の応答信号受信期間で、前記RFIDリーダから送信される応答信号が受信できない期間が連続した場合、又はキャリアセンスを実行し、連続してビーコン信号を送信できない回数が規定回数を超えた場合、前記第1の周波数(本実施形態の動作周波数F1に相当)を使用して前記第1の送信間隔(本実施形態のビーコン信号送信間隔T1に相当)で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信する。
[第2実施形態]
図14は、第2実施形態におけるRFIDタグ10aの動作概要を表す図である。
第2実施形態におけるRFIDタグ10aの動作モードは、第1実施形態におけるRFIDタグ10の動作モードに冷凍モードが追加される。RFIDタグ10aにおけるハイバネーションモード、アソシエーションモード、基本モード、振動モード及び移動モードの動作モードに関しては、RFIDタグ10の動作モードと同様の処理が行なわれる。そのため、RFIDタグ10aの動作モード全体の説明は省略して冷凍モードについて説明する。
RFIDタグ10aがアソシエーションモード、基本モード、振動モード及び移動モードのいずれかの動作モードで動作している場合であっても温度センサ(不図示、以下同様)が検知した、収容具11が蔵置されている場所の温度がモード変更判定温度P1(例えば、−20度)以下である場合、RFIDタグ10aは自装置の動作モードを冷凍モードに変更する(B1)。モード変更判定温度とは、RFIDタグ10の動作モードを冷凍モードに変更するための基準となる温度である。モード変更判定温度として設定されている温度より、温度センサによって取得された温度が低い場合、RFIDタグ10は動作モードを冷凍モードに変更する。
RFIDタグ10aは、冷凍モードで動作する場合、動作周波数をF1とし、ビーコン信号送信間隔をT5(例えば、10分間隔)としてビーコン信号を周期的にRFIDリーダ20に送信する。冷凍モードは、電池動作の長寿命化のために利用されるモードである。そのため、冷凍モードで動作するRFIDタグ10aから送信されるビーコン信号のビーコン信号送信間隔T5を、アソシエーションモードでのビーコン信号送信間隔T1よりも十分に長くすることが望まれる。冷凍モードで動作するRFIDタグ10aは、ビーコン信号の送信後、ビーコン信号に対するRFIDリーダ20aからの応答信号の受信処理を行わない。また、RFIDタグ10aが冷凍モードで動作している場合、ビーコン信号を送信しないように構成されてもよい。
RFIDタグ10aは、自装置の動作モードを冷凍モードに変更した後に、温度センサから取得される温度情報によって示される温度がモード回帰判定温度P2(例えば、−15度)以上になった場合、自装置の動作モードを冷凍モードからアソシエーションモードに変更する(B2)。モード回帰判定温度とは、RFIDタグ10の動作モードを冷凍モードからアソシエーションモードに変更するための基準となる温度である。モード回帰判定温度P2は、モード変更判定温度P1よりも高い値である。モード回帰判定温度として設定されている温度より、温度センサによって取得された温度が高い場合、RFIDタグ10は動作モードをアソシエーションモードに変更する。
図15は、第2実施形態におけるRFIDタグ10aの機能構成を表す概略ブロック図である。
RFIDタグ10aは、電池101と、モードパラメータ記憶部102aと、制御部103と、ビーコン信号生成部104と、送信部105と、受信部106と、受信信号解析部107と、モード管理部108aと、選択部109と、振動検知情報取得部110と、取得情報管理部111aと、温度情報取得部112aとを備える。
RFIDタグ10aは、モードパラメータ記憶部102a、モード管理部108a、取得情報管理部111a、温度情報取得部112aを備える点でRFIDタグ10と構成が異なる。RFIDタグ10aは、他の構成についてはRFIDタグ10と同様である。そのため、RFIDタグ10a全体の説明は省略し、モードパラメータ記憶部102a、モード管理部108a、取得情報管理部111a、温度情報取得部112aについて説明する。
モードパラメータ記憶部102aは、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。モードパラメータ記憶部102aは、モードパラメータデータベースを記憶している。
図16は、第2実施形態におけるモードパラメータデータベースの具体的な構成図である。
モードパラメータデータベースは、RFIDタグ10aの動作モードに関する情報を表すレコード50aを複数有する。レコード50aは、モード名、動作周波数、ビーコン振動送信間隔、応答信号受信有無及びその他のパラメータの各値を有する。モード名は、RFIDタグ10aが有する動作モードの名前を表す。動作周波数は、RFIDタグ10aの動作基準となる周波数を表す。ビーコン信号送信間隔は、RFIDタグ10aがビーコン信号(接続要求、移動通知を含む)を送信する間隔を表す。応答信号受信有無は、ビーコン信号に対する応答信号の受信の有無を表す。その他のパラメータは、動作モード毎に予め設定されている設定値を表す。その他のパラメータの具体例として、応答信号の受信期間S1、S2や連続不受信規定回数N1や移動状態判定期間S3や振動不検知判定期間S4やモード変更判定温度P1やモード回帰判定温度P2がある。
モードパラメータデータベースに登録されているアソシエーションモード、基本モード、振動モード、移動モードについては、図4に示されるモードパラメータデータベースと同様の内容である。そのため、モードパラメータデータベースに登録されている冷凍モードの内容についてのみ説明する。
図16において、モードパラメータデータベースの5段目に登録されているレコード50aは、モード名の値が“冷凍モード”、動作周波数の値が“F1”、ビーコン信号送信間隔の値が“T5(例えば、10分間隔)(>T1)(第5の送信間隔)”、応答信号受信有無の値が“無”、その他のパラメータの値が“モード変更判定温度P1(例えば、−20度)、モード回帰判定温度P2(例えば、−15度)”である。すなわち、RFIDタグ10aが“冷凍モード”で動作する場合、使用する周波数が“F1”であり、ビーコン信号を送信する間隔T5が“10分間隔(T1より長い時間間隔)”であり、ビーコン信号に対する応答信号を受信せず、RFIDタグ10aの動作モードを冷凍モードに変更するための基準となる温度P1が“−20度”以下であり、RFIDタグ10aの動作モードが冷凍モードである場合にアソシエーションモードに変更するための基準となる温度P2が“−15度”以上であることが表されている。
図15に戻って、RFIDタグ10aの説明を続ける。
モード管理部108aは、受信信号解析部107から出力されるリーダ情報、又は、取得情報管理部111aから出力される情報(振動検知情報、温度情報)に基づいて自装置の動作モードを決定する。
取得情報管理部111aは、振動検知情報取得部110によって取得された振動検知情報をモード管理部108aに通知する。また、取得情報管理部111aは、温度情報取得部112aによって取得された温度情報をモード管理部108aに通知する。取得情報管理部111aは、例えば温度情報取得部112aによって取得された温度情報によって示される温度がモード変更判定温度P1(例えば、−20度)以下である場合に、モード変更判定温度P1以下であることをモード管理部108aに通知する。取得情報管理部111aは、温度情報取得部112aによって取得された温度情報によって示される温度がモード回帰判定温度P2(例えば、−15度)以上である場合に、モード回帰判定温度P2以上であることをモード管理部108aに通知する。
温度情報取得部112aは、RFIDタグ10aの外部に接続された温度センサから温度情報を取得する。
図17は、第2実施形態におけるRFIDリーダ20aの機能構成を表す概略ブロック図である。
第2実施形態におけるRFIDリーダ20aの機能構成は、第1実施形態におけるRFIDリーダ20の機能構成と同様である。そのため、RFIDリーダ20aの機能構成についての説明は省略し、第1実施形態におけるRFIDリーダ20との差異のみ説明する。
モジュール210は、RFIDタグ10aとの間で通信を行う。モジュール210は、例えばRFIDタグ10aから送信されたビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号の情報を統合CPU220に通知する。モジュール210−1は、アソシエーションモード、振動モード、移動モード、冷凍モードで動作するRFIDタグ10aとの間で通信を行う。モジュール210−2〜210−Mは、基本モードで動作するRFIDタグ10aとの間で通信を行う。
なお、図17では、アソシエーションモード、振動モード、移動モード、冷凍モードで動作するRFIDタグ10aが接続するモジュール210は1台(モジュール210−1)であるが、アソシエーションモード、振動モード、移動モード、冷凍モードで動作するRFIDタグ10aが複数台のモジュール210と接続してもよい。
図18は、第2実施形態におけるRFIDタグ10aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図18の説明では、RFIDタグ10aは処理開始時にアソシエーションモード、基本モード、振動モード、移動モードのいずれか1つの動作モードで動作している。
温度情報取得部112aは、温度センサから温度情報を取得する(ステップS501)。取得情報管理部111aは、温度情報取得部112aが取得した温度情報によって示される温度がモード変更判定温度P1(例えば、−20度)以下であるか否か判定する(ステップS502)。温度がモード変更判定温度P1以下ではない場合(ステップS502−NO)、RFIDタグ10aは現在の動作モードのまま動作する。
一方、温度がモード変更判定温度P1以下である場合(ステップS502−YES)、モード管理部108aは自装置の動作モードを冷凍モードに変更する(ステップS503)。
ビーコン信号生成部104は、送信タイミング制御部1031の制御に従ってビーコン信号を生成する(ステップS504)。送信部105は、周波数制御部1032の制御に従って動作周波数F1で、生成されたビーコン信号をブロードキャストする(ステップS505)。
また、温度情報取得部112aは、温度センサから温度情報を取得する(ステップS506)。取得情報管理部111aは、温度情報取得部112aが取得した温度情報によって示される温度がモード回帰判定温度P2(例えば、−15度)以上であるか否か判定する(ステップS507)。温度がモード回帰判定温度P2以上ではない場合(ステップS507−NO)、RFIDタグ10aはステップS504以降の処理を繰り返し実行する。この場合、RFIDタグ10aはビーコン信号送信間隔T5の経過後にステップS504以降の処理を実行する。
一方、温度がモード回帰判定温度P2以上である場合(ステップS507−YES)、モード管理部108aは自装置の動作モードを冷凍モードからアソシエーションモードに変更する(ステップS508)。
以上のように構成されたRFIDタグ10aによれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、温度情報取得部112aによって取得された温度情報に応じて、RFIDタグ10aの動作モードが変更される。具体的には、温度がモード変更判定温度P1(例えば、−20度)以下である場合には、RFIDタグ10aの動作モードが冷凍モードに変更される。そして、冷凍モードで動作するRFIDタグ10aは、アソシエーションモードで動作している時よりもビーコン信号を長い送信間隔で送信する。そのため、電池を長持ちさせることが可能になる。
<変形例>
第2実施形態は、第1実施形態と同様に変形されてもよい。
RFIDタグ10aは、装置内部に温度センサを備えるように構成されてもよい。このように構成される場合、温度情報取得部112aは装置内部に備えられた温度センサから情報を取得する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、本発明の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、RFIDタグ10及びRFIDリーダ20の各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10(10−1〜10−N),10a…RFIDタグ,11(11−1〜11−N)…収容具, 20(20−1〜20−3)、20a…RFIDリーダ, 30…管理装置, 40…ネットワーク, 101…電池, 102、102a…モードパラメータ記憶部, 103…制御部, 1031…送信タイミング制御部, 1032…周波数制御部, 1033…受信制御部, 104…ビーコン信号生成部, 105…送信部(通信部), 106…受信部(通信部), 107…受信信号解析部, 108、108a…モード管理部, 109…選択部, 110…振動検知情報取得部, 111、111a…取得情報管理部, 112a…温度情報取得部, 210(210−1〜210−N)…モジュール(無線部), 211…受信部, 212…受信信号解析部, 213…パラメータ記憶部, 214…パラメータ設定部, 215…外部インターフェース, 216…応答信号生成部, 217…送信部, 220…統合CPU(制御部)

Claims (8)

  1. 管理対象物に取り付けられ、複数の周波数を使用してRFIDリーダと通信を行うRFIDタグと、前記RFIDタグとの間で複数の周波数を使用して通信を行うRFIDリーダを備え、前記管理対象物の所在を管理する管理システムにおいて、
    前記RFIDタグは、
    ビーコン信号の送信終了直後から次のビーコン信号の送信開始直前までの期間を送信間隔として、
    前記RFIDリーダとの接続時に第1の周波数を使用し、接続するためのビーコン信号を第1の送信間隔で前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の送信間隔よりも短い第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う通信部と、
    前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記RFIDリーダとの間で使用する周波数を変更する周波数制御部と、
    自装置が取り付けられている収容具の状態、又は収容具の周囲の状態を監視して、収容具の状態が変化したことを示す状態変化情報を取得する状態情報取得部と、
    を備え、
    前記通信部は、
    前記RFIDリーダとの接続後、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数において前記第1の送信間隔よりも長い第2の送信間隔でビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間よりも短い第2の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、前記第2の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記第2の周波数においてビーコン信号の送信を継続し、
    前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記状態変化情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも短い第3の送信間隔で前記収容具の状態が変化したことを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記状態変化情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、
    前記RFIDリーダは、
    前記RFIDタグから前記第1の周波数又は前記第2の周波数で送信されるビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号に応じて応答信号を送信する複数の無線部と、
    前記無線部を制御し、受信された前記ビーコン信号に含まれる情報を、前記管理対象物の所在を管理する管理装置に通知する制御部と、
    を備える管理システム。
  2. 前記状態情報取得部は、前記RFIDタグが取り付けられている収容具が移動していることを示す振動検知情報を取得する振動検知情報取得部であり、
    前記通信部は、
    前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記振動検知情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第3の送信間隔で移動中であることを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記振動検知情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う、
    請求項記載の管理システム。
  3. 前記通信部は、前記振動検知情報が所定期間継続して取得された場合、前記第3の送信間隔よりも長い第4の送信間隔でビーコン信号を送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わない、
    請求項記載の管理システム。
  4. 前記RFIDタグは、自装置が装着されている収容具が保管されている場所の温度情報を取得する温度情報取得部を更に備え、
    前記通信部は、取得された前記温度情報によって示される温度が閾値以下であった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも長い第5の送信間隔でビーコン信号を送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わない、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の管理システム。
  5. 前記RFIDタグは、前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号を受信できない状態が所定期間継続した場合、前記第1の送信間隔を長くする、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の管理システム。
  6. 前記無線部は、前記第1の周波数でビーコン信号を受信した場合、前記第2の周波数の情報を含む応答信号を当該ビーコン信号の送信元である前記RFIDタグに送信し、
    前記通信部は、前記応答信号に含まれる前記第2の周波数の情報に基づいてビーコン信号を送信する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の管理システム。
  7. 前記無線部は、前記第2の周波数で複数の前記RFIDタグから送信されるビーコン信号を受信している場合、当該ビーコン信号の送信元である1又は複数の前記RFIDタグの変更後の前記第2の周波数及び前記第2の送信間隔の情報を含む応答信号を送信し、
    前記通信部は、前記応答信号に含まれる変更後の前記第2の周波数及び前記第2の送信間隔の情報に従ってビーコン信号を送信する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の管理システム。
  8. 管理対象物に取り付けられ、複数の周波数を使用してRFIDリーダと通信を行うRFIDタグであって、
    ビーコン信号の送信終了直後から次のビーコン信号の送信開始直前までの期間を送信間隔として、
    前記RFIDリーダとの接続時に第1の周波数を使用し、接続するためのビーコン信号を第1の送信間隔で前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の送信間隔よりも短い第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う通信部と、
    前記第1の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記RFIDリーダとの間で使用する周波数を変更する周波数制御部と、
    自装置が取り付けられている収容具の状態、又は収容具の周囲の状態を監視して、収容具の状態が変化したことを示す状態変化情報を取得する状態情報取得部と、
    を備え、
    前記通信部は、
    前記RFIDリーダとの接続後、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数において前記第1の送信間隔よりも長い第2の送信間隔でビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間よりも短い第2の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行い、前記第2の応答信号受信期間の間に前記応答信号が受信されると、前記第2の周波数においてビーコン信号の送信を継続し、
    前記第1の周波数又は前記第2の周波数のいずれの周波数でビーコン信号を送信している場合であっても、前記状態変化情報が取得された場合には、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔よりも短い第3の送信間隔で前記収容具の状態が変化したことを示すビーコン信号を前記RFIDリーダに送信し、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行わず、その後、前記状態変化情報が所定期間継続して取得されなかった場合、前記第1の周波数を使用して前記第1の送信間隔で前記RFIDリーダと接続するためのビーコン信号を送信し、該ビーコン信号の送信後に前記第1の応答信号受信期間の間のみ、前記RFIDリーダからの応答信号の受信処理を行う
    RFIDタグ。
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