JP4931551B2 - 歪み補償装置、増幅装置、歪み補償方法及び増幅方法 - Google Patents

歪み補償装置、増幅装置、歪み補償方法及び増幅方法 Download PDF

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Description

本発明は、歪み補償装置、増幅装置歪み補償方法及び増幅方法に関し、特に高周波増幅回路の入出力特性の非線形性により生じる相互変調歪を抑圧する歪み補償装置、増幅装置歪み補償方法及び増幅方法に関する。
従来、移動体通信用基地局装置には、効率の良い増幅と高い歪み抑圧性能を有する増幅器が要求されている。しかしながら、効率の良い増幅と高い歪み抑圧性能とは、一般的にトレードオフの関係にある。そこで、効率の良い増幅で且つ高い歪み抑圧性能を実現するために、例えばプリディストーション方式により、効率良く動作させながら、且つ高い歪み抑圧性能を実現している。
図5は、従来の歪み補償装置1の構成を示す図である。図5に示すように、従来の歪み補償装置1は、入力信号が入力される入力端子10と、入力信号を増幅して増幅信号を出力する増幅器12と、出力信号が出力される出力端子13と、増幅器12で発生する歪成分の抑圧に用いられる歪み補償回路11とを具備している。
図6(a)〜図6(c)は、図5のキャリア信号及び歪み信号をベクトル的に表現した図である。図6(a)は、歪み補償回路11の出力波形を示す図であり、図6(b)は、歪み補償しない場合の増幅器12の出力波形を示す図であり、図6(c)は、歪み補償した場合の増幅器12の出力波形を示す図である。
図6(b)に示すように、増幅器12は、増幅器12の入出力の非線形増幅特性により発生する相互変調歪み(以下「歪み」と記載する)信号h1、h2を発生する。歪み補償回路11は、図6(a)に示すように、増幅器12の歪み信号h1、h2に対し、同じ振幅で且つ逆位相特性の歪み信号成分h′1、h′2を増幅器12の前段部にて発生させる。歪補償回路11は、図6(a)に示す信号を増幅器12に入力することにより、図6(c)に示すように、歪みのベクトル合成により歪みを抑圧することができる。
また、従来、歪み発生回路で発生する歪みの低域側のIM3Lと高域側のIM3Uとのレベル差と、電力増幅器で発生する歪みの低域側のIM3Lと高域側のIM3Uとのレベル差とを互いに等しくして、広帯域に歪み抑圧をする構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の歪み補償回路の動作原理を図7を用いて説明する。図7は、従来の歪み補償回路11の構成を示すブロック図である。
図7において、歪み補償回路11は、入力信号が入力される入力端子20と、入力信号を分配する第1の分配器21と、第1の分配器21により分配された一方の出力信号の伝播時間を遅延させる第1の遅延回路22と、第1の分配器21により分配された他方の出力信号をさらに分配する第2の分配器23と、第2の分配器23により分配された一方の出力信号の伝播時間を遅延させる第2の遅延回路24と、第2の分配器23により分配された他方の信号を入力し、歪み信号を発生する歪み発生素子26の入力整合を調整する入力回路25と、歪み成分を発生する歪み発生素子26と、歪み発生素子26の出力整合を調整する出力回路27で構成される歪み発生回路50と、歪み発生素子26が発生させた歪み成分を含んだ信号の振幅成分を調整する第1の可変減衰器28と、歪み発生素子26の歪み成分を含んだ信号の位相成分を調整する第1の可変位相器29と、第1の可変位相器29からの出力信号と第2の遅延回路24からの出力信号を合成する第1の合成器30と、第1の合成器30からの信号の振幅成分を調整する第2の可変減衰器31と、第2の可変減衰器31からの信号の位相成分を調整する第2の可変位相器32と、第1の遅延回路22からの信号と第2の可変位相器32からの信号を合成する第2の合成器33と、第2の合成器33で合成した信号を出力する出力端子34とを有する構成である。
この構成により、入力端子20から入力した入力信号は、第1の分配器21により分配される。第1の分配器21によって二系統に分配された一方の入力信号は、第2の分配器23によりさらに分配される。第1の分配器21により分配された一方の入力信号は、歪み発生素子26の非線形性により、入力端子20に入力した入力信号とは別の歪み信号が発生する。歪み信号が発生した一方の入力信号は、第1の可変減衰器28及び第1の可変位相器29により振幅及び位相のベクトル調整が行われ、第1の合成器30に入力される。第2の分配器23によって二系統に分配された他方の送信信号は、第2の遅延回路24を通って第1の合成器30に入力する。歪み補償回路50は、経路2と経路3は同じ減衰特性を持ち、且つ逆位相の関係となるように調整することで、送信信号成分を抑圧する。これにより、第1の合成器30は、歪み成分のみを抽出することが可能である。第1の合成器30によって合成された信号は、第2の可変減衰器31及び第2の可変位相器32を通って位相及び振幅のベクトル調整が行われて第2の合成器33に入力する。第2の合成器33では、経路1の送信信号成分と、経路2と経路3との合成により歪み成分を抽出し且つベクトル調整された経路4の信号とを合成することで、歪み成分が独自に制御可能な歪み補償回路11を構成することができる。
図8(a)〜図8(c)は、図5のキャリア信号及び歪信号をベクトル的に表現した図である。図8(a)は、歪み補償回路11の出力波形を示す図であり、図8(b)は、歪み補償しない場合の増幅器12の出力波形を示す図であり、図8(c)は、歪み補償した場合の増幅器12の出力波形を示す図である。また、図9は、歪み補償回路11の信号における振幅位相特性を示す図である。
図8(a)〜図8(c)に示すように、入力される信号(図8(a)〜図8(c)ではf1とf2の2つの信号)の周波数間隔が大きい広帯域信号になると、増幅器12により増幅されるときに発生する歪み成分には、図8(b)に示すように、歪み成分h1のレベルと歪み成分h2のレベルとの間にアンバランスが生じる。しかし、小電力で動作し且つ高いインピーダンスのデバイスを用いた歪み発生素子26が発生する歪み成分には、図8(a)に示すように、アンバランスが生じない。そのため、図8(a)の信号を増幅器12に入力すると、図8(c)に示すように、歪み補償回路11で生成する歪み成分と増幅器12で発生する歪み成分とのベクトル差分だけ歪み補償が行えないので、歪み補償回路11からは残留した歪み成分h3が出力されてしまう。そこで、歪み発生素子26の出力回路27を調整し、図9に示すように、経路3に高域側の信号成分を減衰させる周波数特性を持たせる。
図10(a)〜図10(c)は、図5のキャリア信号及び歪信号をベクトル的に表現した図である。図10(a)は、歪み補償回路11の出力波形を示す図であり、図10(b)は、歪み補償しない場合の増幅器12の出力波形を示す図であり、図10(c)は、歪み補償した場合の増幅器12の出力波形を示す図である。
経路3に高域側の信号成分を減衰させる周波数特性を持たせることにより、図10(a)に示すように、歪み信号成分h′1、h′2のようなレベルがアンバランスな信号が生成され、図10(a)の信号を、アンバランスなレベルの歪み成分を発生する増幅器12に入力することで、図10(c)に示すように、歪みが抑圧された信号が得られる。
特開2003−332852号公報
しかしながら、従来の装置においては、図7の経路3で歪み信号成分のアンバランスを調整しているが、図7の経路2と経路3との間では、広帯域信号に対しては周波数特性による振幅差及び位相差が生じる。図11は、周波数特性により経路2と経路3との間に生じる振幅差及び位相差を示す図である。
図12(a)は、図7のa点における信号の信号波形を示すものであり、図12(b)は、図7のb点における信号の出力波形を示すものであり、図12(c)は、図7のc点における信号の出力波形を示すものであり、図12(d)は、図7のd点における信号の出力波形を示すものである。つまり、図13(c)に示すように、周波数に対する振幅差や位相差により送信信号にアンバランスが生じるため、送信信号が正しく送信されない。
従って、例えば、経路2における信号と経路3における信号との振幅が異なり且つ位相が逆位相の関係であれば、経路2における信号と経路3における信号とを合成した際に、入力信号の残留分h5が生じる。また、経路2における信号と経路3における信号との振幅が同じで且つ位相が逆位相の関係にならない場合も同様である。
図13(a)〜図13(c)は、図5のキャリア信号及び歪信号をベクトル的に表現した図である。図13(a)は、歪み補償回路11の出力波形を示す図であり、図13(b)は、歪み補償しない場合の増幅器12の出力波形を示す図であり、図13(c)は、歪み補償した場合の増幅器12の出力波形を示す図である。
即ち、図13(c)に示すように、周波数特性による振幅差または位相差により入力信号f1及び入力信号f2との間の振幅または位相にアンバランスが生じるため、入力信号を増幅して送信する際に正しく送信されないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、広帯域で且つ広いダイナミックレンジでも精度良く歪みを抑圧することができるとともに、低消費電力で歪み補償を行うことができ、容易に調整することができる歪み補償装置、増幅装置歪み補償方法及び増幅方法を提供することを目的とする。
本発明の歪み補償装置は、複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配手段と、前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配手段と、前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生手段と、前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整手段と、前記周波数調整手段で調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成手段と、前記第一信号と前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分とを合成する第二合成手段と、前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出手段と、検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整手段における振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の増幅装置は、複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配手段と、前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配手段と、前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生手段と、前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整手段と、前記周波数調整手段で調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成手段と、前記第一信号と前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分とを合成することにより歪み成分を含む合成信号を生成する第二合成手段と、前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出手段と、検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整手段における振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御手段と、前記合成信号を増幅するとともに前記増幅の際に生じる歪み成分を前記合成信号に含まれる歪み成分で抑圧する増幅手段と、を具備する構成を採る。
本発明の歪み補償方法は、複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配ステップと、前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配ステップと、前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生ステップと、前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整ステップと、前記周波数調整ステップで調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成ステップと、前記第一信号と前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分とを合成する第二合成ステップと、前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出ステップと、検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整ステップにおける振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御ステップと、を具備するようにした。
本発明の増幅方法は、複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配ステップと、前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配ステップと、前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生ステップと、前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整ステップと、前記周波数調整ステップで調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成ステップと、前記第一信号と前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分とを合成することにより歪み成分を含む合成信号を生成する第二合成ステップと、前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出ステップと、検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整ステップにおける振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御ステップと、前記合成信号を増幅するとともに前記増幅の際に生じる歪み成分を前記合成信号に含まれる歪み成分で抑圧する増幅ステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、広帯域で且つ広いダイナミックレンジでも精度良く歪みを抑圧することができるとともに、低消費電力で歪み補償を行うことができ、容易に調整することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る歪み補償装置100の構成を示すブロック図である。図1において、入力回路106と、歪み発生素子107と、出力回路108は、歪み発生回路125を構成する。また、第1の分配器102の出力端から第1の遅延回路103を経由して第2の合成器115の入力端まで達する経路を経路1とする。また、第2の分配器104の出力端から第2の遅延回路105を経由して第1の合成器111の入力端まで達する経路を経路2とする。また、第2の分配器104の出力端から歪み発生回路125と第1の可変減衰器109と第1の可変位相器110を経由して第1の合成器111の入力端に達する経路を経路3とする。また、第1の合成器111の出力端から第2の可変減衰器112と第2の可変位相器113と周波数調整回路114を経由して第2の合成器115の入力端に達する経路を経路4とする。
入力端子101は、入力信号が入力した場合に、入力した入力信号を第1の分配器102へ出力する。
第1の分配器102は、入力端子101から入力した入力信号を二系統の信号に分配し、分配した二系統の入力信号の内、一方の入力信号(第一信号)を第1の遅延回路103へ出力するとともに他方の入力信号(第二信号)を第2の分配器104へ出力する。
第1の遅延回路103は、第1の分配器102から入力した入力信号の伝搬時間を遅延させて第2の合成器115へ出力する。
第2の分配器104は、第1の分配器102から入力した入力信号をさらに二系統の信号に分配する。そして、第2の分配器104は、分配した二系統の入力信号の内、一方の入力信号(第三信号)を第2の遅延回路105へ出力するとともに他方の入力信号(第四信号)を入力回路106へ出力する。
第2の遅延回路105は、第2の分配器104から入力した入力信号の伝搬時間を遅延させて第1の合成器111へ出力する。
入力回路106は、第2の分配器104から入力した入力信号に対して歪み発生素子107の入力整合を調整して歪み発生素子107へ出力する。
歪み発生素子107は、入力回路106から入力した入力信号に歪み成分を発生させる。そして、歪み発生素子107は、歪み成分を含む入力信号を出力回路108へ出力する。
出力回路108は、歪み発生素子107の出力整合を調整して、歪み発生素子107から入力する歪み成分を含む入力信号を第1の可変減衰器109へ出力する。なお、出力回路108は、上記の特許文献1と異なり、第1の合成器111から出力される歪み成分がアンバランスになるような調整は行わない。
第1の可変減衰器109は、出力回路108から入力した歪み成分を含む入力信号の振幅成分を調整する。そして、第1の可変減衰器109は、振幅成分を調整した歪み成分を含む入力信号を第1の可変位相器110へ出力する。
第1の可変位相器110は、第1の可変減衰器109から入力した歪み成分を含む入力信号の位相成分を調整する。そして、第1の可変位相器110は、位相成分を調整した歪み成分を含む入力信号を第1の合成器111へ出力する。
第1の合成器111は、第2の遅延回路105から入力した入力信号と第1の可変位相器110から入力した歪み成分を含む入力信号とを合成することにより歪み成分を抽出し、抽出した歪み成分を第2の可変減衰器112へ出力する。
第2の可変減衰器112は、第1の合成器111から入力した歪み成分の振幅成分を調整して第2の可変位相器113へ出力する。
第2の可変位相器113は、第2の可変減衰器112から入力した歪み成分の位相成分を調整して周波数調整回路114へ出力する。
周波数調整回路114は、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、増幅器12で増幅する際に生じる周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を抑圧するために、第2の位相器113から入力した歪み成分の周波数毎のレベルがアンバランスになるようにする。例えば、周波数調整回路114は、入力信号が低域側である周波数f1と高域側である周波数f2からなる場合に、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、周波数f1の入力信号に対する周波数が低域側の歪み成分と周波数f2の入力信号に対する周波数が高域側の歪み成分との間に所定の振幅差または位相差を設けて、歪み成分の周波数毎のレベルがアンバランスになるようにする。そして、周波数調整回路114は、周波数毎のレベルをアンバランスにした歪み成分を第2の合成器115へ出力する。
第2の合成器115は、第1の遅延回路103から入力した入力信号と周波数調整回路114から入力した歪み成分とを合成した合成信号を出力端子116へ出力する。
出力端子116は、第2の合成器115から入力した歪み成分を含む合成信号を出力信号として出力する。
図2は、周波数調整回路114の構成を示すブロック図である。
周波数調整回路114は、図2に示すように、方向性結合器201と、制御電圧により容量を変化させることが可能な可変負荷調整回路202と、固定負荷回路203にて構成する。また、端子204は、入力端子であり、第2の可変位相器113に接続される。また、端子205は、出力端子であり、第2の合成器115に接続される。また、端子206は、可変負荷調整回路202と接続し、端子207は、固定負荷回路203と接続している。
次に、歪み補償装置100における歪み補償方法について、図1及び図2を用いて説明する。
歪み補償装置100は、入力端子101から入力信号が入力すると、第1の分配器102で二系統の信号に入力信号を分配する。第1の遅延回路103は、第1の分配器102で二系統に分配した入力信号の一方の伝搬時間を遅延させる。一方、第2の分配器104は、第1の分配器102で二系統に分配した入力信号の内、他方の入力信号をさらに二系統の入力信号に分配する。
次に、第2の遅延回路105は、第2の分配器104で二系統に分配した入力信号の一方の伝搬時間を遅延させる。一方、入力回路106は、歪み発生素子107の入力整合を調整し、歪み発生素子107は、入力信号に歪みを発生させる。そして、出力回路108は、歪み発生素子107の出力整合を調整する。
次に、第1の可変減衰器109は、歪み成分を含む入力信号の振幅成分を調整し、第1の可変位相器110は、歪み成分を含む入力信号の位相成分を調整する。
次に、第1の合成器111は、第2の遅延回路105から入力した入力信号と第1の可変位相器110から入力した歪み成分を含む入力信号とを合成して歪み成分のみを抽出する。
次に、第2の可変減衰器112は、歪み成分の振幅成分を調整し、第2の可変位相器113は、歪み成分の位相成分を調整する。
次に、周波数調整回路114は、入力した信号の周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を生成する。
次に、第2の合成器115は、第1の遅延回路103から入力した入力信号と周波数調整回路114から入力した信号とを合成した合成信号を出力端子116へ出力する。
ここで、図2の方向性結合器201の4方向の端子を50オームで接続すると、方向性結合器201の端子204と端子207との間の振幅特性、及び端子205と端子206との間の振幅特性は、図3(a)のa及びbに示すように、周波数f1から周波数f2までの周波数帯域F1では振幅特性が平らな特性になる。これにより、端子204と端子205間の振幅特性は図3(b)のcのような、平らな通過特性となる。この時には、周波数f1の送信信号と周波数f2の送信信号との間の周波数による振幅差はない。しかし、例えば、端子206に異なる容量性のコンデンサや誘導性のインダクタンスなどを接続すると、方向性結合器201の端子205と端子206との間の振幅特性は、図3(c)のdのように、周波数帯域F1において傾きを持った通過特性となる。この場合、端子204と端子205との間の振幅特性は図3(d)のeのようになり、周波数f1の送信信号と周波数f2の送信信号との間の周波数特性による振幅差が発生する。なお、位相についても振幅と同様に変化させることができる。
また、可変負荷調整回路202は、印加電圧により容量値が変化する特性を持っているので、周波数調整回路114は、図示しない制御回路により可変負荷調整回路202に印加する電圧を変化させることにより、周波数f1の送信信号と周波数f2の送信信号との間の周波数特性による振幅差を発生させることができる。このように、周波数調整回路114は、可変負荷調整回路202に印加する電圧を変化させることにより、周波数特性による振幅の変化量を補正する機能を具備している。即ち、周波数調整回路114は、第2の可変位相器113から入力した歪み成分を、増幅器12で発生する歪みのアンバランスな振幅と同じ振幅で、且つ増幅器12で発生する歪みの位相と逆位相に調整することができる。このように周波数調整回路114で調整することにより、周波数調整回路114から第2の合成器115に入力する歪み成分には、図12(c)に示すような入力信号の残留分h5が生じることがないので、第2の合成器115から出力される信号は、図10(a)のようになる。
なお、図2以外の振幅及び位相の周波数特性に基づいた補正方法は種々存在しており、それらの方式を用いても本発明を実現できることは言うまでも無い。また、振幅の周波数特性と位相の周波数特性との双方を調整する場合に限らず、振幅の周波数特性のみを調整すること及び位相の周波数特性のみを調整することも可能である。
また、図1の歪み補償装置100を図5の歪み補償回路11の代わりに用いることにより、歪み補償装置100と増幅器12とで増幅装置を構成することができる。この場合、歪み補償装置100の出力端子116から出力された歪み成分を含む合成信号を増幅器12で増幅することにより、増幅器12で合成信号を増幅することにより生じる歪み成分を、合成信号に含まれている歪み成分で抑圧することができる。この結果、増幅器12からは、歪みが抑圧された信号が出力される。
このように、本実施の形態1によれば、歪み成分抽出後の経路4に設けた周波数調整回路114で、周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を生成するので、広帯域内で且つ広いダイナミックレンジ内でも精度良く歪みを抑圧することができるとともに、低消費電力で歪み補償が可能であり、調整を容易にすることができる。
なお、本実施の形態1において、周波数調整回路114を経路4内に設けたが、これに限らず、周波数調整回路114と同様の機能を有する周波数調整回路を、経路1、経路2または経路3に設けても良く、周波数調整回路を設ける位置は、上記に記述した箇所に限定されるものではなく、同じ効果が得られることは言うまでも無い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る歪み補償装置400の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る歪み補償装置400は、図1に示す実施の形態1に係る歪み補償装置100において、図4に示すように、周波数調整回路114を除き、第1の周波数調整回路401と第2の周波数調整回路402と検波回路403と制御回路404を追加する。なお、図4においては、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
図4において、第1の分配器102の出力端から第1の遅延回路103を経由して第2の合成器115の入力端まで達する経路を経路1とする。また、第2の分配器104の出力端から第2の遅延回路105と第1の周波数調整回路401を経由して第1の合成器111の入力端まで達する経路を経路2とする。また、第2の分配器104の出力端から歪み発生回路125と第1の可変減衰器109と第1の可変位相器110と第2の周波数調整回路402を経由して第1の合成器111の入力端まで達する経路を経路3とする。また、第1の合成器111の出力端から第2の可変減衰器112と第2の可変位相器113を経由して第2の合成器115の入力端まで達する経路を経路4とする。
第2の遅延回路105は、第2の分配器104から入力した入力信号の伝搬時間を遅延させて第1の周波数調整回路401へ出力する。
第1の周波数調整回路401は、制御回路404の制御に従って、第2の遅延回路105から入力した入力信号における、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整して第1の合成器111へ出力する。具体的には、第1の周波数調整回路401は、第2の周波数調整回路402で調整した際に生じる入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスと同一のレベルのアンバランスになるように、第2の遅延回路105から入力した入力信号における、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整する。
第1の可変位相器110は、第1の可変減衰器109から入力した歪み成分を含む入力信号の位相成分を調整する。そして、第1の可変位相器110は、位相成分を調整した歪み成分を含む入力信号を第2の周波数調整回路402へ出力する。
第2の周波数調整回路402は、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、増幅器12で増幅する際に生じる周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を抑圧するために、第1の可変位相器110から入力した歪み成分及び入力信号の周波数毎のレベルがアンバランスになるようにする。例えば、第2の周波数調整回路402は、入力信号が低域側である周波数f1と高域側である周波数f2からなる場合に、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、周波数f1の入力信号及び周波数f1の入力信号の歪み成分と、周波数f2の入力信号及び周波数f2の入力信号の歪み成分との間に所定の振幅差または位相差を設けて、歪み成分の周波数毎のレベルがアンバランスになるようにする。そして、第2の周波数調整回路402は、周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに第1の周波数調整回路401から出力される入力信号とは同一振幅で且つ逆位相である入力信号と、この入力信号の歪み成分とを第1の合成器111へ出力する。
第1の合成器111は、第1の周波数調整回路401から入力した入力信号と第2の周波数調整回路402から入力した歪み成分を含む入力信号とを合成することにより歪み成分を抽出し、抽出した歪み成分を第2の可変減衰器112及び検波回路403へ出力する。
検波回路403は、第1の合成器111から入力した歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検波して、検波結果を制御回路404へ出力する。
制御回路404は、検波回路403から入力した検波結果に基づいて、第1の周波数調整回路401を制御する。具体的には、制御回路404は、検波回路403で検波した残留している入力信号成分のレベルが最小になるように第1の周波数調整回路401における振幅の変化量または位相の変化量を調整する制御を行う。
次に、歪み補償装置400における歪み補償方法について、図4を用いて説明する。
歪み補償装置400は、入力端子101から入力信号が入力すると、第1の分配器102で二系統の信号に入力信号を分配する。第1の遅延回路103は、第1の分配器102で二系統に分配した入力信号の一方の伝搬時間を遅延させる。一方、第2の分配器104は、第1の分配器102で二系統に分配した入力信号の内、他方の入力信号をさらに二系統の入力信号に分配する。
次に、第2の遅延回路105は、第2の分配器104で二系統に分配した入力信号の一方の伝搬時間を遅延させる。一方、入力回路106は、歪み発生素子107の入力整合を調整し、歪み発生素子107は、入力信号に歪みを発生させる。そして、出力回路108は、歪み発生素子107の出力整合を調整する。
次に、第1の可変減衰器109は、歪みを含む入力信号の振幅成分を調整し、第1の可変位相器110は、歪みを含む入力信号の位相成分を調整する。
次に、第1の周波数調整回路401は、制御回路404の制御に従って、第2の遅延回路105から入力した入力信号における、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、第2の周波数調整回路402から出力される周波数毎のレベルがアンバランスな入力信号と同一のアンバランスなレベルの入力信号を生成する。また、第2の周波数調整回路402は、第1の可変位相器110から入力した歪み成分を含む入力信号における、周波数特性による振幅の変化量及び位相の変化量を調整することにより、増幅器12で増幅する際に生じる周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を抑圧するために、周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分及び入力信号を生成する。
次に、第1の合成器111は、第1の周波数調整回路401から入力した入力信号と第2の周波数調整回路402から入力した歪み成分を含む入力信号とを合成して歪み成分を抽出する。
次に、第2の可変減衰器112は、歪み成分の振幅成分を調整し、第2の可変位相器113は、歪み成分の位相成分を調整する。
次に、第2の合成器115は、第1の遅延回路103から入力した入力信号と第2の可変位相器113から入力した歪み成分とを合成した合成信号を出力端子116へ出力する。
一方、検波回路403は、第1の合成器111から入力した歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検波し、制御回路404は、検波回路403で検波した信号のレベルが最小になるように第1の周波数調整回路401を制御する。
このように、本実施の形態2によれば、周波数毎のレベルがアンバランスな歪み成分を生成する際に生じる、周波数毎のレベルがアンバランスな入力信号と同一のアンバランスなレベルの入力信号を生成して歪み成分を抽出するので、広帯域内で且つ広いダイナミックレンジ内でも精度良く歪みを抑圧することができるとともに、低消費電力で歪み補償が可能であり、調整を容易にすることができる。また、本実施の形態2によれば、抽出した歪み成分における入力信号の残留分を検波し、検波した入力信号の残留分のレベルが最小になるようにするので、経年変化による歪み補償機能の低下を防ぐことができる。
上記実施の形態1の歪み補償装置100及び実施の形態2の歪み補償装置400を、図5の歪み補償回路11の代わりに適用した増幅装置1は、通信端末装置及び基地局装置等の通信装置に適用することができる。この場合、出力端子13から出力された増幅信号は送信信号として通信装置から送信される。
本発明にかかる歪み補償装置、増幅装置歪み補償方法及び増幅方法は、特に高周波増幅回路の入出力特性の非線形性により生じる相互変調歪を抑圧するのに好適である。
本発明の実施の形態1に係る歪み補償装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る周波数調整回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る周波数調整回路に用いられる方向性結合器の振幅位相特性を示す図 本発明の実施の形態2に係る歪み補償装置の構成を示すブロック図 従来の増幅装置の構成を示す図 従来の歪み補償装置における信号をベクトル的に表現した図 従来の歪み補償装置の構成を示すブロック図 従来の歪み補償装置における信号をベクトル的に表現した図 従来の歪み補償回路の信号における振幅位相特性を示す図 従来の歪み補償装置における信号をベクトル的に表現した図 従来の歪み補償回路の信号における振幅位相特性を示す図 従来の歪み補償装置における信号をベクトル的に表現した図 従来の歪み補償装置における信号をベクトル的に表現した図
符号の説明
100 歪み補償装置
101 入力端子
102 第1の分配器
103 第1の遅延回路
104 第2の分配器
105 第2の遅延回路
106 入力回路
107 歪み発生素子
108 出力回路
109 第1の可変減衰器
110 第1の可変位相器
111 第1の合成器
112 第2の可変減衰器
113 第2の可変位相器
114 周波数調整回路
115 第2の合成器
125 歪み発生回路

Claims (5)

  1. 複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配手段と、
    前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配手段と、
    前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生手段と、
    前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整手段と、
    前記周波数調整手段で調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成手段と、
    前記第一信号と前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分とを合成する第二合成手段と、
    前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出手段と、
    検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整手段における振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御手段と、
    を具備する歪み補償装置。
  2. 複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配手段と、
    前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配手段と、
    前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生手段と、
    前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整手段と、
    前記周波数調整手段で調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成手段と、
    前記第一信号と前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分とを合成することにより歪み成分を含む合成信号を生成する第二合成手段と、
    前記第一合成手段で抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出手段と、
    検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整手段における振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御手段と、
    前記合成信号を増幅するとともに前記増幅の際に生じる歪み成分を前記合成信号に含まれる歪み成分で抑圧する増幅手段と、
    を具備する増幅装置。
  3. 請求項2記載の増幅装置を具備する通信装置。
  4. 複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配ステップと、
    前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配ステップと、
    前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生ステップと、
    前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整ステップと、
    前記周波数調整ステップで調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成ステップと、
    前記第一信号と前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分とを合成する第二合成ステップと、
    前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出ステップと、
    検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整ステップにおける振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御ステップと、
    を具備する歪み補償方法。
  5. 複数の周波数からなる入力信号を第一信号と第二信号の二系統に分配する第一分配ステップと、
    前記第二信号をさらに第三信号と第四信号の二系統に分配する第二分配ステップと、
    前記第四信号に歪み成分を発生させる歪み発生ステップと、
    前記第四信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記歪み成分の周波数毎のレベルをアンバランスにするとともに、前記第三信号の周波数毎の振幅及び位相の調整により前記第三信号と前記第四信号との入力信号の周波数毎のレベルのアンバランスを同一にする周波数調整ステップと、
    前記周波数調整ステップで調整した前記第三信号と前記歪み成分を含む前記第四信号とを合成することにより前記歪み成分を抽出する第一合成ステップと、
    前記第一信号と前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分とを合成することにより歪み成分を含む合成信号を生成する第二合成ステップと、
    前記第一合成ステップで抽出した前記歪み成分に残留している入力信号成分のレベルを検出するレベル検出ステップと、
    検出した前記レベルが最小になるように前記周波数調整ステップにおける振幅または位相を調整する際の調整量を制御する制御ステップと、
    前記合成信号を増幅するとともに前記増幅の際に生じる歪み成分を前記合成信号に含まれる歪み成分で抑圧する増幅ステップと、
    を具備する増幅方法。
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