JP4312626B2 - フィードフォワード型歪補償増幅器 - Google Patents
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Description
入力信号aは、分配器101で2つの経路に分配される。一方の経路の信号は主増幅器102で増幅され、希望信号と歪を含む信号bとなる。信号bは分配器103を介して歪除去ループへ出力されるとともに、その一部の信号c(減衰した希望信号と歪)が結合器106へ入力される。分配器101で分配された他方の経路の信号は、遅延部104、位相・振幅制御部105を介して信号dとなり、結合器106へ入力される。遅延部104は、分配器101で2つの経路に別れて結合器106へ入力する信号cと信号dの時間差が等しくなるように調整する。結合器106で信号cと信号dを結合した信号eは、分配器107を介して歪除去ループへ出力されるとともに、その一部の信号が電力検出器108に入力され、ある周波数の信号電力が検出される。
主増幅器102で発生する歪のみの信号eは分配器107を介して補助増幅器203に入力され、増幅されて信号fとなる。信号fは、位相・振幅制御部204を介して信号gとなり、結合器202へ入力される。信号gは、歪検出ループで検出された歪のみの信号eを増幅し、振幅と位相が調整されたものである。一方、主増幅器102の出力信号b(希望信号と歪)は分配器103を介して遅延部201に入力され、さらに結合器202へ入力される。遅延部201は、結合器202へ遅延部201を介して入力する信号と信号gの時間差が等しくなるように調整する。結合器202から出力される信号は分配器205に入力され、その一部の信号が電力検出器206に入力され、入力信号の帯域外で出力信号の歪成分のみが観測されるある周波数の電力が検出される。この電力を「帯域外歪電力」という。
図1は、本発明のフィードフォワード型歪補償増幅器の第1の実施形態を示す。図において、歪検出ループを構成する分配器101、主増幅器102、分配器103、遅延部104、位相・振幅制御部105、結合器106、分配器107、電力検出器108、電力最小化制御部109は、従来と同様に主増幅器102の出力で発生する歪を検出する。なお、位相・振幅制御部105は、分配器101から主増幅器102を経由して結合器106までの経路、あるいは分配器101から遅延部104を経由して結合器106までの経路のいずれにあってもよい。
入力信号aは、分配器101で2つの経路に分配される。一方の経路の信号は主増幅器102で増幅され、希望信号と歪を含む信号bとなる。信号bは分配器103を介して歪除去ループへ出力されるとともに、その一部の信号c(減衰した希望信号と歪)が結合器106へ入力される。分配器101で分配された他方の経路の信号は、遅延部104、位相・振幅制御部105を介して信号dとなり、結合器106へ入力される。遅延部104は、分配器101で2つの経路に別れて結合器106へ入力する信号cと信号dの時間差が等しくなるように調整する。結合器106で信号cと信号dを結合した信号eは、分配器107を介して歪除去ループへ出力されるとともに、その一部の信号が電力検出器108に入力され、信号帯域内の所定の周波数の信号電力が検出される。
広帯域補償データ算出部110の動作と、周波数特性記憶部111が保有するデータについて説明する。
K=20 log|1−Pexp(jθ)|、P=10A/20
と表される(参考文献:野島,楢崎、「移動通信用超低歪多周波共通増幅器−自己調整型フィードフォワード増幅器−」、RCS90-4 、pp.21-28) 。
20log(2/(P+1))〜A+20log(2/(P+1))[dB]
の範囲となり、位相偏差が
−θ/2〜θ/2[deg]
の範囲となり、希望信号抑圧量K[dB]の最大値は、
K=20 log|1−P×1020log(2/(P+1))exp(jθ/2)|
<20 log|1−Pexp(jθ)|
となり、電力最小化制御部109で求まった位相・振幅制御部105の制御値S1 よりも希望信号成分が低減される。
主増幅器102で発生する歪に対応する信号e,iは分配器107を介して補助増幅器203に入力され、増幅されて信号fとなる。信号fは、位相・振幅制御部204を介して信号gとなり、結合器202へ入力される。信号gは、歪検出ループで検出された歪に対応する信号e,iを増幅し、振幅と位相が調整されたものである。一方、主増幅器102の出力信号b(希望信号と歪)は分配器103を介して遅延部201に入力され、さらに結合器202へ入力される。遅延部201は、結合器202へ遅延部201を介して入力する信号と信号gの時間差が等しくなるように調整する。結合器202から出力される信号は分配器205に入力され、その一部の信号が電力検出器206に入力され、信号帯域外の所定の周波数における帯域外歪電力が検出される。
図2は、本発明のフィードフォワード型歪補償増幅器の第2の実施形態を示す。図において、歪検出ループを構成する分配器101、主増幅器102、分配器103、遅延部104、位相・振幅制御部105、結合器106は、従来と同様に主増幅器102の出力で発生する歪を検出する。歪除去ループを構成する遅延部201、結合器202、補助増幅器203、位相・振幅制御部204は、従来と同様に歪検出ループで検出した歪を用いて主増幅器102で発生した歪を除去する。
第1の実施形態の歪検出ループの電力最小化制御部109および歪除去ループの電力最小化制御部207は、検出される信号電力および帯域外歪電力が最小になるように制御することで歪成分を抑圧する構成であった。そのため、電力最小化制御部109,207の調整には、信号が必ず入力されることが前提であった。第3の実施形態では、入力信号が断続する、あるいは断の場合でも調整が可能なように、等振幅逆位相合成の対象として信号帯域外のパイロット信号を用いる構成を特徴とする。
第2の実施形態の補助歪検出ループの電力最小化制御部109および補助歪除去ループの電力最小化制御部207は、検出される信号電力および帯域外歪電力が最小になるように制御することで歪成分を抑圧する構成であった。そのため、電力最小化制御部109,207の調整には、信号が必ず入力されることが前提であった。第4の実施形態では、入力信号が断続する、あるいは断の場合でも調整が可能なように、等振幅逆位相合成の対象として信号帯域外のパイロット信号を用いる構成を特徴とする。
102 主増幅器
104、114、201、212 遅延部
105、115、204、214 位相・振幅制御部
106、116、202、213、302、304 結合器
108、206 電力検出器
109、207 電力最小化制御部
110、208 広帯域補償データ算出部
111、209 周波数特性記憶部
112、210 切替器
113、211 スイッチ
203 補助増幅器
301、303 発振器
Claims (4)
- 非線形な入出力特性を有する増幅器と、
前記増幅器の入力信号と出力信号の等振幅逆位相合成により信号成分を相殺し、前記増幅器の出力信号に含まれる前記増幅器で発生する歪を検出する歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号と前記歪検出手段で検出された歪の等振幅逆位相合成により歪成分を相殺し、歪のない出力信号を出力する歪除去手段と
を備えたフィードフォワード型歪補償増幅器において、
前記歪検出手段は、
所定の周波数の信号成分を相殺する位相・振幅制御値を出力する電力最小化制御部を有する第1の歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号の信号帯域内の信号成分を低減し、前記増幅器で発生する歪を検出する第2の歪検出手段と、
前記位相・振幅制御値に対応する前記第2の歪検出手段の各構成要素の周波数特性を保持する周波数特性記憶部と、
前記周波数特性記憶部が保持する周波数特性を基に、前記位相・振幅制御値を信号帯域内の信号成分を低減する制御値に補正し、前記第2の歪検出手段の位相・振幅制御値として出力する広帯域補償データ算出部と
を備えたことを特徴とするフィードフォワード型歪補償増幅器。 - 非線形な入出力特性を有する増幅器と、
前記増幅器の入力信号と出力信号の等振幅逆位相合成により信号成分を相殺し、前記増幅器の出力信号に含まれる前記増幅器で発生する歪を検出する歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号と前記歪検出手段で検出された歪の等振幅逆位相合成により歪成分を相殺し、歪のない出力信号を出力する歪除去手段と
を備えたフィードフォワード型歪補償増幅器において、
前記歪除去手段は、
所定の周波数の帯域外歪成分を相殺する位相・振幅制御値を出力する電力最小化制御部を有する第1の歪除去手段と、
前記増幅器の出力信号の信号帯域内の歪成分を低減し、歪のない出力信号を出力する第2の歪除去手段と、
前記位相・振幅制御値に対応する前記第2の歪除去手段の各構成要素の周波数特性を保持する周波数特性記憶部と、
前記周波数特性記憶部が保持する周波数特性を基に、前記位相・振幅制御値を信号帯域内の歪成分を低減する制御値に補正し、前記第2の歪除去手段の位相・振幅制御値として出力する広帯域補償データ算出部と
を備えたことを特徴とするフィードフォワード型歪補償増幅器。 - 非線形な入出力特性を有する増幅器と、
前記増幅器の入力信号と出力信号の等振幅逆位相合成により信号成分を相殺し、前記増幅器の出力信号に含まれる前記増幅器で発生する歪を検出する歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号と前記歪検出手段で検出された歪の等振幅逆位相合成により歪成分を相殺し、歪のない出力信号を出力する歪除去手段と
を備えたフィードフォワード型歪補償増幅器において、
前記歪検出手段は、
信号帯域外のパイロット信号を相殺する位相・振幅制御値を出力する電力最小化制御部を有する第1の歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号の信号帯域内の信号成分を低減し、前記増幅器で発生する歪を検出する第2の歪検出手段と、
前記位相・振幅制御値に対応する前記第2の歪検出手段の各構成要素の周波数特性を保持する周波数特性記憶部と、
前記周波数特性記憶部が保持する周波数特性を基に、前記位相・振幅制御値を信号帯域内の信号成分を低減する制御値に補正し、前記第2の歪検出手段の位相・振幅制御値として出力する広帯域補償データ算出部と
を備えたことを特徴とするフィードフォワード型歪補償増幅器。 - 非線形な入出力特性を有する増幅器と、
前記増幅器の入力信号と出力信号の等振幅逆位相合成により信号成分を相殺し、前記増幅器の出力信号に含まれる前記増幅器で発生する歪を検出する歪検出手段と、
前記増幅器の出力信号と前記歪検出手段で検出された歪の等振幅逆位相合成により歪成分を相殺し、歪のない出力信号を出力する歪除去手段と
を備えたフィードフォワード型歪補償増幅器において、
前記歪除去手段は、
信号帯域外のパイロット信号を相殺する位相・振幅制御値を出力する電力最小化制御部を有する第1の歪除去手段と、
前記増幅器の出力信号の信号帯域内の歪成分を低減し、歪のない出力信号を出力する第2の歪除去手段と、
前記位相・振幅制御値に対応する前記第2の歪除去手段の各構成要素の周波数特性を保持する周波数特性記憶部と、
前記周波数特性記憶部が保持する周波数特性を基に、前記位相・振幅制御値を信号帯域内の歪成分を低減する制御値に補正し、前記第2の歪除去手段の位相・振幅制御値として出力する広帯域補償データ算出部と
を備えたことを特徴とするフィードフォワード型歪補償増幅器。
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