JP4931260B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。
従来、治療や検査のために、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等を案内するために各種の医療用ガイドワイヤが提案されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
また、最近では、ガイドワイヤを用いて行う心臓のカテーテル治療方法として、目的の治療部位である狭窄部に対して直接的に接近するのでは無く、側副血行路(collateral channel)と呼ばれる細い血管等の特殊な血管を介して、従来とは反対の方向から目的の狭窄部へ接近する逆行性アプローチ(retrograde approach)と呼ばれる手技が提案されている(例えば、下記特許文献3参照)。
例えば、目的の治療部位である狭窄部がある右冠状動脈にある場合、右冠状動脈孔から狭窄部に接近する通常の方法が順行性アプローチ(antegrade approach)と呼ばれるのに対し、逆行性アプローチは左冠状動脈孔から接近し、側副血行路を通過して右冠状動脈にある狭窄部に到達して治療を行うものである。
逆行性アプローチは、従来の順行性アプローチでは治療が困難な比較的重篤な狭窄部の治療に適している。
特開2003−52831号公報 米国特許第5,363,847号明細書 米国特許出願公開第2007/0208368号明細書
逆行性アプローチは従来から行われてきた順行性アプローチとは異なる発想の手技であるため、特許文献3にも示されるように、さまざまな新しい医療機器を用いることが試みられており、また、開発されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、逆行性アプローチに有効に使用できるガイドワイヤを提供することを課題とする。
本願の発明にあっては、上記課題は、以下に列挙される手段により解決がなされる。
<1> 第1端部と第2端部を有する長尺なコア線と、前記コア線の軸線方向の略中央に設けられた本体部と、前記本体部の一端側から延出した前記コア線が、前記第1端部に向かって細径化され、前記第1端部から前記本体部へ向って連続的または段階的に曲げ剛性が増加する第1先端部と、前記本体部の他端側から延出した前記コア線が、前記第2端部に向かって細径化され、前記第2端部側に位置する端部側テーパ部、及び前記コア線の軸線に対する傾斜角度が前記端部側テーパ部より大きく、前記本体部側に位置する本体部側テーパ部が形成され、前記第2端部から前記本体部へ向って連続的または段階的に曲げ剛性が増加する第2先端部とを備えたガイドワイヤであって、前記第2端部から前記本体部側テーパ部の先端までの軸方向の長さより短い、前記第1先端部の前記第1端部と前記第2先端部の前記第2端部のそれぞれから前記本体部へ向かう第1の距離範囲において、前記第1先端部の曲げ剛性が前記第2先端部の曲げ剛性以上の値であり、前記本体部側テーパ部の前記先端から前記本体部までの軸方向の長さを少なくとも有する、前記第1先端部と前記第2先端部のそれぞれの前記第1の距離範囲を超えて前記本体部へ向かう第2の距離範囲において、前記第1先端部の曲げ剛性が前記第2先端部の曲げ剛性未満の値であり、前記第1先端部の先端荷重は、前記第2先端部の先端荷重よりも大きいことを特徴とするガイドワイヤ。
> 前記第1先端部の前記第1端部から前記本体部までの軸方向の長さは、前記第2先端部の前記第2端部から前記本体部までの軸方向の長さより長いことを特徴とする上記態様<1>に記載のガイドワイヤ。
記第2先端部が体外に露出した状態で、前記第1先端部が血管内に挿入され、心臓の冠状動脈を経由して、折り返し、前記本体部を心臓の周囲に位置させた状態で、前記第1先端部が体外へ露出するだけの全長を有することを特徴とする上記態様<1>または<2>に記載のガイドワイヤ。
> 前記本体部は、複数の素線からなる撚り線コイル内に前記コア線を挿通した構成からなることを特徴とする上記態様<1>から<>のいずれかに記載のガイドワイヤ。
<1> 本発明のガイドワイヤは、本体部の両端に逆行性アプローチに好適な第1先端部と順行性アプローチに好適な第2先端部を有する。第1先端部は、第1の距離範囲と第2の距離範囲において、曲げ剛性がゆるやかに増加するように設定されているため、屈曲した血管内に進入することができ、逆行性アプローチによる狭窄部の治療に適している。一方で、先端付近の第1の距離範囲では、第1先端部の曲げ剛性は、第2先端部の対応する部分の曲げ剛性に比べて高く設定されている。これにより、第1先端部が体外に露出した際にバルーンカテーテル等の治療用カテーテルの挿入が容易となる。
第2先端部は、第1の距離範囲において比較的曲げ剛性が低く、柔軟に設定されている。これによって、狭窄部の無い血管や、比較的重篤でない狭窄部にガイドワイヤを順行性アプローチで操作し、進行させるのに適している。第1の距離範囲から第2の距離範囲に移行する部分は、治療用カテーテルをサポートするために比較的曲げ剛性が高い方が好ましいため、第2先端部の第2の距離範囲では、第1先端部の対応する部分に比べて曲げ剛性が高く設定されている。
このような構成によって、逆行性アプローチに用いられる第1先端部と順行性アプローチに用いられる第2先端部とを連続的に使用することができ、従来の手技では困難であった重篤な狭窄部の治療が可能となると共に、逆行性アプローチによって治療した狭窄部以外の狭窄部も、順行性アプローチにて続けて治療が可能となる。
また、第1先端部の先端荷重を第2先端部の先端荷重よりも大きく設定することにより、第1先端部では、逆行性アプローチにより第1先端部が体外に露出した際に、第1先端部の先端からバルーンカテーテル等の治療用カテーテルを挿入することが容易にできる。また、第2先端部では、先端が柔軟となり、順行性アプローチ時に血管の内壁等に先端が突き当ったとしても血管の内壁等を損傷することを可及的に防止できる。
> 発明の態様では、第1先端部の軸方向の長さを第2先端部の軸方向の長さより長く設定しているため、第1先端部が一方の冠状動脈から側副血行路(collateral channel)と呼ばれる細く、比較的急な角度に屈曲した血管を通過し、他方の冠状動脈へ進行する際にも、柔軟に血管に追従し、進行することができる。また、心臓内を横断するようにガイドワイヤ進行しても、長く柔軟な先端部によって心臓への負荷を可及的に防止することができる。
> 発明の態様では、ガイドワイヤは、第2先端部が体外に露出した状態で、第1先端部が体内に挿入され、心臓内を経由して、折り返し、体外へ露出するだけの全長を有しているために、逆行性アプローチに用いられる第1先端部と順行性アプローチに用いられる第2先端部とを連続的に使用することが容易にできる。
> 発明の態様では、本体部が複数の素線からなる撚り線コイル内にコア線を挿通した構成からなるため、所望の外径を撚り線コイルで形成し、それに適合したコア線を使用することによって、ガイドワイヤの外径と剛性との微妙な調整を行うことができる。また、撚り線コイルによる柔軟且つトルク伝達性の高いガイドワイヤを実現できる。
図1は、本実施の形態のガイドワイヤの全体図である。 図2は、図1のA-A断面図である。 図3は、本実施の形態のガイドワイヤの第1先端部を示した図である。 図4は、本実施の形態のガイドワイヤの第2先端部を示した図である。 図5は、本実施の形態のガイドワイヤの曲げ剛性を示したグラフである。 図6は、図5の一部拡大図である。 図7は、図5のデータの測定装置を示した図である。 図8は、本実施の形態のガイドワイヤの先端荷重を示したグラフである。 図9は、図8のデータの測定装置を示した図である。 図10は、本実施の形態のガイドワイヤの作用を説明するための図である。 図11は、図10に続く、本実施の形態のガイドワイヤの作用を説明するための図である。 図12は、図11に続く、本実施の形態のガイドワイヤの作用を説明するための図である。 図13は、図12に続く、本実施の形態のガイドワイヤの作用を説明するための図である。 図14は、第2の実施の形態を示した図である。 図15は、第3の実施の形態を示した図である。
本実施の形態のガイドワイヤを、図1〜図4を参照しつつ説明する。
ガイドワイヤ10は、心臓の治療に用いられるものである。ガイドワイヤ10は、後述するように、手首部または大腿部等の体外から心臓を経て、再度、体外に露出するのに十分な長さを必要とするため、約2600mm以上の長さ、本実施の形態の場合、約3300mmの長さを有する。通常のガイドワイヤが1800mm程度であることを考慮すると、少なくとも1.4倍以上の長さを有することになる。
ガイドワイヤ10は、図1において、左から順に第1先端部30、本体部20、第2先端部60を有している。 第1先端部30は、逆行性アプローチ(retrograde approach)に用いられるものであり、第2先端部60は、逆行性アプローチ後の順行性アプローチ(antegrade approach)に用いられるものである。第1先端部30の軸方向の長さは、150mm以上に設定されており、本実施の形態では、約280mmである。第2先端部60の軸方向の長さは、40〜150mm程度の範囲に設定されており、本実施の形態では、約120mmである。本体部20は、第1先端部30と第2先端部60以外の部分を占めており、本実施の形態では、約2900mmである。
ガイドワイヤ10はコア線14を有している。本体部20において、コア線14は円柱状であり、両端部以外の略全長が撚線コイル12に挿通されている。撚線コイル12は、複数の金属製の素線12aを中空形状に撚り合わせた後、撚り合わせた際の残留応力を公知の熱処理にて除去して製造されたものである。撚線コイル12の外径は特に限定されるものでは無いが、0.25〜0.45mm程度が好ましい。本実施の形態では、約0.35mmとなっている。
この外径の大きさは、ガイドワイヤ10が挿入されるバルーンカテーテル等の治療用カテーテルのガイドワイヤルーメンの内径を考慮して設定されている。
撚線コイル12には、10本の素線12aが用いられている。素線12aの外径は、約0.06mmとなっている。素線12aの数および外径は、必要な撚線コイル12の外径と、剛性を考慮して適宜に決定されるものであり、これらの値に限定されるものでは無い。
素線12aの材料は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ステンレス鋼が用いられている。これ以外の材料として、Ni-Ti合金のような超弾性合金が用いられる。また、異なる材料の素線を組み合わせても良い。
尚、図2において、素線12aの断面が楕円形状に描かれているが、これはコア線14の軸線に直交する断面では、螺旋状に撚られた素線12aの断面が楕円に見えるからであり、素線12aの軸線に直交する断面では略円形である。
本体部20におけるコア線14の外径は、本実施の形態の場合、約0.22mmとされている。
コア線14の材料は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ステンレス鋼(SUS304)が用いられている。これ以外の材料としてNi-Ti合金のような超弾性合金やピアノ線が用いられる。
第1先端部30と第2先端部60において、コア線14には、テーパが形成されて、各先端に向かって細径化されている。
図3に示す第1先端部30において、コア線14は、先端から本体部20へ順に第1テーパ部31、第1小径部32、第2テーパ部33が設けられている。本実施の形態では、第1テーパ部31の軸方向の長さは約140mmであり、第1小径部32の軸方向の長さは約110mmであり、第2テーパ部33の軸方向の長さは約30mmである。また、第1テーパ部31の先端の外径は、約0.07mmであり、第1小径部32の外径は約0.18mmである。
第1先端部30において、コア線14は、単一の素線が螺旋状に巻回された第1コイル35に挿通されている。第1コイル35の先端側の端部は、第1先端部30の先端にロウ付けによって接合されており、このロウ付け部が略半球状の先端チップ15を形成している。第1コイル35の本体部20側の端部は、本体部20まで延び、ロウ付けによって撚線コイル12の第1先端部30側の端部と接合されている。第1コイル35の主要部分は、本実施の形態の場合、ステンレス鋼が用いられているが、先端の30mm程度の部分は、プラチナ等の放射線不透過性の金属によって形成されたマーカ部35aとなっている。
図4に示す第2先端部60において、コア線14は、先端から本体部20へ順に第3テーパ部61(端部側テーパ部)、第4テーパ部62(本体部側テーパ部)が設けられている。第3テーパ部61と第4テーパ部62とは傾斜角度が異なるテーパとなっている。本実施の形態では、第3テーパ部61の軸方向の長さは約50mmであり、第4テーパ部62の軸方向の長さは約70mmである。また、第3テーパ部61の先端の外径は、約0.06mmである。
第2先端部60において、コア線14は、単一の素線が螺旋状に巻回された第2コイル65に挿通されている。第2コイル65の先端側の端部は、第2先端部60の先端に、ロウ付けによって接合されており、このロウ付け部が略半球状の先端チップ16を形成している。第2コイル65の本体部20側の端部は、本体部20まで延び、ロウ付けによって撚線コイル12の第2先端部60側の端部と接合されている。第2コイル65の主要部分も、本実施の形態の場合、ステンレス鋼が用いられているが、先端の30mm程度の部分のみが、プラチナ等の放射線不透過性の金属によって形成されたマーカ部65aとなっている。
上記した第1先端部30と第2先端部60を構成するコア線14の形状、即ち、複数のテーパ部と小径部の組み合わせや、これらの寸法は、上記したものに限定されるものではなく、後述する曲げ剛性と先端荷重の条件を満たす限り各種の態様がとり得る。
図5、図6に示すグラフは、図1〜図4に示される上記のガイドワイヤ10を作製して、図7に示す測定装置80により先端からの所定の距離間隔毎に曲げ剛性を測定したものである。
測定装置80は、台座83上に2つの支柱81a、81bが距離Dの間隔で設置され、この上方に接触子82aを有するロードセル82が配置された構成となっている。ガイドワイヤ10は、支柱81a、81bに載置され、ロードセル82の接触子82aが支柱81a、81b間の中心に向けて下降し、ガイドワイヤ10の側部を押圧して所定の距離だけガイドワイヤ10が下降した際の荷重が測定されるようになっている。
第1先端部30と第2先端部60の曲げ剛性の測定は、本測定の目的となる柔軟で繊細な部分であり、高い精度で測定する必要がある。このため、支柱81a、81bが距離Dは5.0mmに設定され、接触子82aを2.5mm/secで下降させ、ガイドワイヤ10を側方から1.0mm下方に押し込む際の荷重が測定される。
本体部20の曲げ剛性の測定は、第1先端部30と第2先端部60の場合程の精度は必要ないため、支柱81a、81bが距離Dは20.0mmに設定され、接触子82aを5.0mm/minで下降させ、ガイドワイヤ10を側方から10.0mm下方に押し込む際の荷重が測定される。
これらの測定を、第1、第2先端部30,60の各先端から本端部20に向けて順に行ったものが図5に示すグラフであり、図6は先端部分の範囲を拡大したものである。
図5、図6において、黒の三角形で示すグラフが、第1先端部30の曲げ剛性[mN]を示すものであり、白の四角形で示すグラフが、第2先端部60の曲げ剛性[mN]を示すものである。
第1先端部30のグラフに関し、R1、R2、R3で示される部分が、それぞれ第1テーパ部31、第1小径部32、第2テーパ部33に対応する。RMで示される部分以降が、第1先端部30の手元側の端部と接続される本体部20を示している。
同様に、第2先端部60のグラフに関し、A1、A2で示される部分が、それぞれ第3テーパ部61と第4テーパ部62に対応する。AMで示される部分以降が、第2先端部60の手元側の端部と接続される本体部20を示している。
図5に示される様に、第1先端部30と第2先端部60の曲げ剛性は共に先端から本体部20に向けて、連続的または段階的に増加するように設定されている。ここで距離範囲L1とL2で示す、各先端から120mmの範囲、即ち、第1先端部30と第2先端部60の両方が存在する距離範囲において、L1で示される先端から23mm程度の第1の距離範囲では、第1先端部30の方が第2先端部60に比べて曲げ剛性が高く設定されて、第1の距離範囲L1の終点で、第2先端部60の曲げ剛性と一致する。これ以降の第2の距離範囲L2では、第1先端部30の方が第2先端部60に比べて曲げ剛性が低く設定されている。即ち、第1の距離範囲L1と第2の距離範囲L2において、第1先端部30は、曲げ剛性がゆるやかに増加するのに対し、第2先端部60は、曲げ剛性が低い状態から比較的急激に増加する。
L2以降の第3の距離範囲L3においては、第2先端部60は終了し、本端部20に移行するのに対して、第1先端部30は依然曲げ剛性が低い状態を維持した後、距離範囲L3の終了点から本体部20に移行する。
第1先端部30と第2先端部60の両方が本端部20に移行した後は、本端部20の曲げ剛性は一定であるため、第1先端部30と第2先端部60の曲げ剛性は一致する。
このような曲げ剛性に設定されている理由は、第1先端部30は逆行性アプローチに用いられるため、狭く、屈曲した側副血行路(collateral channel)と呼ばれる血管を通過する必要上、距離範囲L1、L2、L3の全範囲において、基本的には長く柔軟な先端部が必要とされるためである。またその一方で、逆行性アプローチによって第1先端部30が体外に露出した際には、その先端からバルーンカーテル等の治療用カテーテルが挿入されるため、その挿入を容易とする必要があり、第1先端部30の先端部分では後述する硬めの先端荷重を有する方が好ましく、結果的に距離範囲L1で示される第1先端部30の先端部の剛性を第2先端部60の対応する部分の剛性より高くする必要があるためである。
上述した通り、第1先端部30の軸方向の長さは、150mm以上に設定されており、本実施の形態では、約280mmである。この長さは、第1先端部30が側副血行路を経由して目的の治療部位に接近する際に、屈曲する血管に柔軟に追従できるだけの柔軟な部分を備えるように設定されたものである。150mm未満の場合、側副血行路に進入する部分が短くなり過ぎ、急角度に曲がる複数の側副血行路の屈曲を通過するのに十分では無くなってしまう。
一方、第2先端部60は、逆行性アプローチ後の順行性アプローチに用いられ、狭窄部の無い血管、逆行性アプローチで既に通過した狭窄部、又は、逆行性アプローチの目的である狭窄部程には重篤でない狭窄部に使用されるため、第1先端部30程には長い柔軟部は必要でない。しかし、第2先端部60は上記したような比較的重篤でない血管内の多様な用途に使用され、且つ、血管の損傷を可及的に防止する必要があることから先端部分に柔軟性が要求される。
また、第2先端部60は、順行性アプローチに用いられた際に、バルーンカテーテル等の治療用カテーテルをサポートする必要があるため、先端から20〜30mm程度の範囲からは、一定の剛性が必要となる。この部分が治療用カテーテルが治療を行う際の反力を受ける上で重要な役割を果たすからである。従って、先端から20〜30mm程度の範囲内で、第2先端部60の剛性が増加する必要があり、この範囲内で、第1先端部30と第2先端部60の剛性の値が逆転することになる。このため、本実施の形態では、第1先端部30と第2先端部60との剛性が逆転する第1の距離範囲L1の終了点は23mm程度の位置に設定されている。
このような剛性の増加を示すように、上述した通り、第2先端部60の軸方向の長さは、40〜150mm程度の範囲に設定され、本実施の形態では、約120mmである。40mm未満の場合、サポートの必要な20〜30mm程度の範囲以降の部分が短くなりすぎ、剛性の変化が急激になり過ぎることになる。150mmを超えてしまうと、サポートの必要な20〜30mm程度の範囲以降の部分が長くなりすぎるため、この部分での剛性変化がなだらかになり過ぎ、操作性が悪化することになる。
本体部20の曲げ剛性も通常のガイドワイヤに比べ低く設定する必要がある。これは本体部20も側副血行路を含めた心臓内部に通過するため、余り剛性が高いと心臓への負担が問題となる可能性があるからである。本体部20の曲げ剛性としては、3000〜6000[mN]が好ましく、本実施の形態では、約4300[mN]に調整されている。本体部20の曲げ剛性は、本体部20の外径が大きくなる程、大きくなる傾向にあるが、本実施の形態のように、コア線14と撚線コイル12とを組み合わせることにより、所望の外径を維持しつつ、曲げ剛性も低く設定することができる。
図8に示すグラフは、図1〜図4に示される上記のガイドワイヤ10を作製して、第1先端部30と第2先端部60の先端荷重[mN]を測定したものを示したものである。測定装置90は、図9に示されるものであり、荷重測定装置93上の測定部93aと、この上方にガイドワイヤ10を支持するための円筒状の支持部92が配置された構成となっている。支持部92の下端と測定部93aとの距離hは30mmに設定されている。この構成により、ガイドワイヤ10は、円筒状の支持部92内に挿通され、ガイドワイヤ10の先端が荷重測定装置93上の測定部93aに接触するように略垂直に載置される。この様な構成により第1先端部30と第2先端部60の各先端によって順次、測定部93aを押圧することにより、その時の最大荷重が測定されるようになっている。
図8において、左側の棒グラフが、第1先端部30の先端荷重[mN]を示すものであり、右側の棒グラフが、第2先端部60の先端荷重[mN]を示すものである。
これらグラフにおいて、第1先端部30の先端荷重[mN]は、約27.0[mN]であり、第2先端部60の先端荷重[mN]は、約12.0[mN]である。
上記した様に、第1先端部30は逆行性アプローチに用いられるため、基本的には長く柔軟な先端部が必要とされるが、先端側からバルーンカーテル等の治療用カテーテルが挿入される関係上、その挿入を容易とするために先端荷重を高く設定している。治療用カテーテルが比較的容易に挿入できる先端荷重としては、24〜45[mN]程度であることが、本願出願人等の実験の結果判明した。先端荷重が24[mN]未満であると、先端が柔らか過ぎて、治療用カテーテルを挿入することが困難となる。一方、先端荷重が45[mN]を超えると、先端が硬くなり過ぎて、血管を損傷する等の危険を生じるため現実の使用に不向きとなる。本実施例の場合は、上記した約27.0[mN]となるように、コア線14における第1テーパ部31、第1小径部32、第2テーパ部33等の剛性を調整している。
一方、第2先端部60は、逆行性アプローチ後の順行性アプローチに用いられ、狭窄部の無い血管、逆行性アプローチで既に通過した狭窄部、又は、逆行性アプローチの目的とした狭窄部程には重篤でない狭窄部に使用される。このような比較的重篤でない血管内で操作し、且つ、先端部分が血管の損傷を可及的に防止するために、先端荷重は比較的低く設定している。このような柔軟なガイドワイヤの先端荷重としては8〜20[mN]程度が好ましいことが、一般的な順行性アプローチで用いられるガイドワイヤの症例で判っているため、第2先端部60は、この範囲、本実施例の場合は、上記した約12.0[mN]となるように、コア線14のおける第3テーパ部61、第4テーパ部62等の剛性を調整している。
以上の構成に基づいて、本実施の形態のガイドワイヤ10を心臓の手技に用いた場合の作用を説明する。
図10〜図1は、患者の体内300における心臓の大動脈310、左冠状動脈320、右冠状動脈330等を模式的に示したものである。
例えば、右冠状動脈330に狭窄部350が存在する場合に、矢印a1の方向、即ち、右冠状動脈330の方向からガイドワイヤを挿通させて、狭窄部350に接近する方法が順行性アプローチである。一方、本実施の形態の逆行性アプローチは、左冠状動脈320の方向から矢印r1,r2,r3の方向へ順にガイドワイヤを挿通させて、側副血行路340を経由して狭窄部350に接近するものである。
ガイドワイヤ10が使用される前の段階において、左冠状動脈320と右冠状動脈330には、それぞれガイディングカテーテル100,200が配置され、ガイディングカテーテル100の先端は左冠状動脈320の冠状動脈孔320aに係合し、ガイディングカテーテル200の先端は右冠状動脈330の冠状動脈孔330aに係合している。
また、通常は、本実施の形態のガイドワイヤ10を使用する前に、逆行性アプローチ用に一般的に用いられるガイドワイヤ(以下、初期使用ガイドワイヤと呼ぶ)を逆行性アプローチにて狭窄部350に到達させた後、狭窄部350を通過して、初期使用ガイドワイヤを右冠状動脈330の冠状動脈孔330aまで到達させる手技が行われる。この時、同時に、初期使用ガイドワイヤに沿って、マイクロカテーテルと呼ばれる細径のカテーテル400が逆行性アプローチにて挿通される。このようなカテーテル400としては、本願出願人による特願2008−264696号に開示されたカテーテル等が挙げられる。
この状態から、初期使用ガイドワイヤが体外に除去されることにより、マイクロカテーテル400のルーメンによって左冠状動脈320の左冠状動脈孔320aと右冠状動脈330の右冠状動脈孔330aとは接続された状態となっている。
尚、図を判り易くするために、ガイディングカテーテル100,200とマイクロカテーテル400は一部分のみを表示している。また、ガイドワイヤ10は実線で示し、第1先端部30側は黒の矢印で示し、第2先端部60側は白の矢印で示している。マイクロカテーテル400は破線で示している。
この状態から、ガイドワイヤ10を使用して狭窄部350をバルーンカテーテル450にて拡張する治療を行う。まず、図10に示す様に、ガイドワイヤ10の第1先端部30をマイクロカテーテル400の内部を通過させて、矢印r1,r2,r3
の方向へ順に進行させる。更なる進行の後、第1先端部30は右ガイディングカテーテル200内に進入し、右ガイディングカテーテル200内を通過して体外に露出する(図11)。ガイドワイヤ10は十分な長さを有しているため、この状態では、第2先端部60は依然体外に露出している。
この様にガイドワイヤ10が一方の冠状動脈側から他方の冠状動脈側へと進行する際に通過する側副血行路340は、血管径が細く、側副血行路340の付近には比較的急な角度の複数の分岐部311a、311b、311cが存在する(図10参照)。
ガイドワイヤ10がこのような側副血行路340を通過して、左冠状動脈孔320の主血管321から右冠状動脈330の主血管331に進行する際でも、第1先端部30は長く柔軟な先端部を有しているため、複数の分岐部311a、311b、311cに追従しながら進行が可能となる。また、本体部20も曲げ剛性が上記したように低く設定されているため、ガイドワイヤ10が側副血行路340付近の心臓内部を折り返し点として、一方の冠状動脈側から他方の冠状動脈側へ往復するように体内に配置されても、ガイドワイヤ10によって心臓や血管に過大な負荷が作用することを可及的に防止できる。
第1先端部30が右ガイディングカテーテル200側から体外に露出すると、マイクロカテーテル400は側副血行路340の出口付近まで引き戻される(図12)。
また、第1先端部30側からガイドワイヤ10は体外へ引き出され、これに連れて第2先端部60は体内へ進入する。即ち、矢印r1,r2
の方向に沿って順次に移動し、右冠状動脈330の主血管331から分岐する分岐血管332に至る。
この後、手技者は、第1先端部30側を操作して、第2先端部60を図12中の60aで示す様に狭窄部等の無い分岐血管332の適切な場所に移動させる。即ち、第2先端部60を順行性アプローチを用いながら位置決めする。
また、場合によっては、図12中の60bで示す様に分岐血管332の抹消側の血管332aまで第2先端部60を順行性アプローチによって移動させ、位置決めしても良い。
このように第2先端部60を順行性アプローチによって移動させることができるため、ガイドワイヤ10を適切な位置に配置することができる。この際、第2先端部60は、第1先端部30に比べて短いが、先端荷重は比較的低く設定しているため、操作が容易で、且つ、血管内を損傷することが防止できる。
このように第2先端部60が安全な血管部分に配置された後、第1先端部30の先端側からバルーンカテーテル450が挿入される。この時、第1先端部30の先端荷重は、バルーンカテーテル450等の治療用カテーテルを挿入しやすい硬さに設定されているため、容易にバルーンカテーテル450を挿入できる。
挿入されたバルーンカテーテル450は、ガイドワイヤ10に沿って、右ガイディングカテーテル200内を通過し、右冠状動脈330の主血管331内に進入した後、狭窄部350に至る。
この状態でバルーンカテーテル450を拡張し、狭窄部350を拡張する治療を行う。
主要な目的である狭窄部350の治療を終了した後、更に、右冠状動脈330における主血管331の抹消側の血管部331aに狭窄部360がある場合には、体外の第1先端部30側を操作して、第2先端部60を主血管331の抹消側の血管部331aに移動させる。即ち、順行性アプローチを用いて第2先端部60を血管部331aへ移動させる。
そして、図13に示す様に、第2先端部60を狭窄部360に通過させた後、ガイドワイヤ10に沿ってバルーンカテーテル450を狭窄部360に移動させ、狭窄部360を拡張する治療を行う。
通常、主要な目的である狭窄部350が最も重篤な狭窄部であるため、逆行性アプローチの目的部となる。その後に治療される狭窄部360は狭窄部350程には重篤で無い箇所であるため、順行性アプローチにて第2先端部60を進入させて治療するのに適している。
以上のように、狭窄部350、360の治療が終了すると、右ガイディングカテーテル200側、即ち、第1先端部30側からバルーンカテーテル450とガイドワイヤ10を抜去し、その後、左ガイディングカテーテル100側からマイクロカテーテル400も抜去することによって治療が終了する。
以上述べたように、本実施の形態のガイドワイヤ10は、逆行性アプローチに用いられる第1先端部30と順行性アプローチに用いられる第2先端部60とを連続的に使用することができ、従来の手技では困難であった重篤な狭窄部の治療も可能となる。また、逆行性アプローチによって、治療した狭窄部以外の狭窄部も、順行性アプローチにて続けて治療が可能となる。
以上述べた第1の実施の形態では、コア線14と複数の素線からなる撚り線コイル12を利用して、本体部20の剛性を調整している。この場合、所望の外径を撚り線コイル12で形成し、それに適合したコア線14を使用することによって、ガイドワイヤ10の外径と剛性との微妙な調整を行うことができる。また、撚り線コイル12は一般的にトルク伝達性が高い特徴を有するため、撚り線コイル12を用いることにより、柔軟且つトルク伝達性の高いガイドワイヤを実現できる。
更に、第1先端部30と第2先端部60を撚り線コイル12と略同径の第1コイル35、第2コイル65で包囲することにより、ガイドワイヤ10が全体として略同一の外径を有する形状を実現できる。このような略同一の外径を有するガイドワイヤ10は、体内に挿入されたり、体外へ引き抜かれたりする場合や、体内で回転等の操作された場合に、ガイドワイヤ10がカテーテル内や体内に引っかかることが可及的に防止できる利点がある。
しかし、上述した第1の実施の形態のような構成は必須のものでは無く、図14に示される第2の実施の形態のような構成でも良い。図14に示されるガイドワイヤ510の本体部520は、撚り線コイルを用いることなく、コア線514のみによって、ガイドワイヤ510の本体部520の外径と剛性を調整している。この場合でも、第1先端部530と第2先端部560は、安全性の観点より、単線の素線からなる第1コイル535、第2コイル565で包囲されている。
この構成により、ガイドワイヤ510は、全体として簡素な構成となる。
また、図15に示す第3の実施の形態のガイドワイヤ610のように、第1先端部、第2先端部及び本体部を全て同じ撚り線コイルでコア線を包囲する構成としても良い。図15に示されるガイドワイヤ610の第1先端部630は、本体部620と同じ複数の素線からなる撚り線コイル612によって包囲されている。第1先端部630は、コア線614を細径化することのみによって剛性を変化させることができる。しかし、本実施の形態の場合は、コア線614をテーパ状に細径化することに加えて、撚り線コイル612を構成する素線の数を630a、630b、630cに示す様に順次減少させていくとことによって、先端にいくほど撚り線コイル612の柔軟性を増加させて剛性を調整している。
同様に、コア線614を一定の直径の円柱状に細径化しておき、撚り線コイル612を構成する素線の数を減少させることのみによって剛性を調整することもできる。
更に、撚り線コイル612の剛性の調整は、撚り線コイル612にセンタレス研磨や電解研磨を施すことによって、素線径を減少させることによっても実現できる。
以上述べた実施の形態では、一方の冠状動脈からガイドワイヤを進入させて、他方の冠状動脈からガイドワイヤを外部に露出させる逆行性アプローチを説明したが、ガイドワイヤが進入した冠状動脈と同じ冠状動脈からガイドワイヤを外部に露出させる逆行性アプローチに用いることも可能である。
また、以上述べた実施の形態では、逆行性アプローチから順行性アプローチに移行する連続的な手技の場合を例示したが、第1先端部と第2先端部をそれぞれ別個に逆行性アプローチまたは順行性アプローチに用いることも可能である。
更に、以上述べた実施の形態では、第1先端部と第2先端部の各先端部分におけるコア線は、断面形状が円形のテーパ形状であるが、シェイピング等の理由から傾斜した平面を有するテーパ形状や、略長方形の断面形状を有し、先端に向かうにつれて厚みが薄くなる複数の平坦部を有する形状等、各種の先端形状が取り得る。
10,510,610 ガイドワイヤ
12,612 撚り線コイル
14,514,614 コア線
20,520,620 本体部
30,530,630 第1先端部
60,560 第2先端部

Claims (4)

  1. 第1端部と第2端部を有する長尺なコア線と、
    前記コア線の軸線方向の略中央に設けられた本体部と、
    前記本体部の一端側から延出した前記コア線が、前記第1端部に向かって細径化され、前記第1端部から前記本体部へ向って連続的または段階的に曲げ剛性が増加する第1先端部と、
    前記本体部の他端側から延出した前記コア線が、前記第2端部に向かって細径化され、前記第2端部側に位置する端部側テーパ部、及び前記コア線の軸線に対する傾斜角度が前記端部側テーパ部より大きく、前記本体部側に位置する本体部側テーパ部が形成され、前記第2端部から前記本体部へ向って連続的または段階的に曲げ剛性が増加する第2先端部とを備えた
    ガイドワイヤであって、
    前記第2端部から前記本体部側テーパ部の先端までの軸方向の長さより短い、前記第1先端部の前記第1端部と前記第2先端部の前記第2端部のそれぞれから前記本体部へ向かう第1の距離範囲において、前記第1先端部の曲げ剛性が前記第2先端部の曲げ剛性以上の値であり、
    前記本体部側テーパ部の前記先端から前記本体部までの軸方向の長さを少なくとも有する、前記第1先端部と前記第2先端部のそれぞれの前記第1の距離範囲を超えて前記本体部へ向かう第2の距離範囲において、前記第1先端部の曲げ剛性が前記第2先端部の曲げ剛性未満の値であり、
    前記第1先端部の先端荷重は、前記第2先端部の先端荷重よりも大きい
    ことを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記第1先端部の前記第1端部から前記本体部までの軸方向の長さは、前記第2先端部の前記第2端部から前記本体部までの軸方向の長さより長いことを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 記第2先端部が体外に露出した状態で、前記第1先端部が血管内に挿入され、心臓の冠状動脈を経由して、折り返し、前記本体部を心臓の周囲に位置させた状態で、前記第1先端部が体外へ露出するだけの全長を有することを特徴とする請求項1または2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記本体部は、複数の素線からなる撚り線コイル内に前記コア線を挿通した構成からなることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のガイドワイヤ。
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