JP4928421B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体に光ビームを照射して画像を形成する画像形成装置に関する。
電子写真複写機は、家庭、オフィス、軽印刷分野で広く活用されている。なぜなら、誰もが簡単に原稿画像を複写したり、コンピュータで作成した電子画像を用紙上の可視画像としてプリントしたり、画像をファクシミリ機能より送受信したりできるからである。
電子写真技術は、概略、次のような工程で用紙上に可視画像を作成する技術である。まず、感光ドラムを均一に帯電し、その感光ドラム上に画像に応じてレーザ光を走査しながら露光する。これにより、感光ドラム上には静電画像(潜像)が形成される。静電画像はトナーにより現像され、トナー画像が感光ドラム上に形成される。このトナー画像を感光ドラムから用紙上へ転写する。定着器にて用紙上のトナーに圧力と温度を加えることで用紙上にトナー画像が定着する。このようにして永久可視画像が作成される。
ところで、カラー画像形成装置は、通常、4つの感光ドラムを内蔵している。上述した電子写真プロセスによって、画像データに応じたマゼンダ、シアン、イエロー、ブラックといったそれぞれ色の異なるトナー画像が各感光ドラムに形成される。そして、4つの感光ドラムから中間転写体上へ各トナー画像が高精度に位置あわせされた上で重畳的に転写される。これにより、中間転写体上にカラートナー画像が形成される。その後は、上述した転写処理及び定着処理が実行される。
カラー画像形成装置において高画質な画像を作成するためには、レーザビームにより主走査方向に描かれる走査線が理想的な走査線からずれないようにすることが重要である。なお、走査線とは、走査光の軌跡である。感光ドラム上での走査線に傾きが生じたり、湾曲が生じたりすれば、画質が劣化してしまう。また、感光ドラムごとに走査線の傾きの度合いや湾曲の度合いが異なれば、最終的に形成されたカラー画像において色ずれ(色むら)が発生することがある。
従来、この色ずれを補正する方法が提案されている(特許文献1)。当該文献によれば、感光体上の露光ずれ量に応じて画像データの座標変換を行うことで、色ずれを低減している。とりわけ、当該文献によれば、ハーフトーン処理を施すことによって、座標の変換された画素の周辺における画像の劣化を低減している。
特開2006−159451号公報
上述した従来技術は、色ずれを低減するだけでなく、座標変換の行われた画素の周辺に生じうる段差を見えにくくする点で極めて優れている。しかしながら、画像データの解像度に応じた制御については着目していない。例えば、ハーフトーン処理を施さなくても、高解像度になるにしたがって人間の目には段差が感受されにくくなって行く。その一方で、単純にハーフトーン処理を行えば、細線が若干ではあるが太くなってしまうといった弊害が生じうる。よって、ハーフトーン処理は、低解像度で画像を形成するときに実行されることが望ましいだろう。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明では、画素の座標変換により露光位置のずれを補正する際に、解像度に応じてスムージング処理の使用の有無を切り替えることで、さらなる高画質化を実現することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、画像形成装置であって、
光ビームを主走査方向に走査しながら像担持体上を露光する露光手段と、
前記主走査方向の位置である主走査位置に対応させて、前記像担持体上における前記光ビームの露光位置の副走査方向における誤差に応じた誤差情報を取得する取得手段と、
画素の主走査位置に応じた前記誤差情報に応じ、前記画素の副走査方向における座標を変換する変換手段と、
前記変換手段によって生じた前記副走査方向における座標の変化点にスムージング処理を実行するスムージング手段と、
前記出力画像の解像度を特定する特定手段と、
前記出力画像の解像度が所定解像度未満であれば前記スムージング処理を実行させ、前記出力画像の解像度が前記所定解像度未満でなければ前記スムージング処理を実行させない制御手段と
を含むことを特徴とする画像形成装置を提供する
本発明によれば、画素の座標変換により露光位置のずれを補正する際に、解像度に応じてスムージング処理の使用の有無を切り替えることで、さらなる高画質化を実現できるようになる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は、実施形態に係るレーザ光の露光走査の一例を示す図である。感光ドラム101は、像担持体の一例であり、感光体と呼ばれることもある。感光ドラム101の表面は、不図示の露光装置から出力されたレーザ光103が走査されながら露光される。露光装置は、光ビームを主走査方向に走査しながら像担持体上を露光する露光手段の一例であり、スキャナ装置、走査光学装置、光走査装置と呼ばれることもある。
感光ドラム101は、一次帯電器102により一様に帯電された上で、走査光に変更されたレーザ光103が照射される。これにより、感光ドラム101上には、画像データに応じた潜像画像が形成される。
もしレーザ光103が通過してくるレンズやミラーなどの光学部品が理想的であれば、レーザ光103によって描かれる走査線(軌跡)は傾きがゼロの直線となる。しかしながら、実際には、走査線の傾きは完全にはゼロとならないばかりか、走査線が湾曲してしまうこともある。このような現象は、単色の画像形成装置では出力画像の歪みとなり、多色の画像形成装置では画像の歪みに加えて色ずれ(色むら)となる。多色の画像形成装置では、複数の画像形成部が設けられており、各画像形成部ごとに走査線の傾き度合いや湾曲の度合いが異なるため、色ずれが発生する。
図2は、実施形態に係る露光装置の一例を示す概略図である。半導体レーザ201は、光ビームを出力する光源の一例であり、画像データに応じてON/OFF制御される。BDセンサ202は、ポリゴンミラー203により反射されたレーザ光を受光する受光素子である。BDは、ビームディテクト(ビーム検出)の略である。BDセンサ202は、1回の主走査ごとに1度のBD信号204を出力する。よって、BD信号204は、走査光に同期した数々の動作の基準信号として使用される。なお、図中のdgは、感光ドラム101の表面のうち実際に画像が形成される領域の幅を示している。
fθレンズ205は、走査光の像高による焦点距離の差を補正するための光学部品である。折り返しミラー206は、走査光を感光ドラム101に導くためのミラーである。走査開始から走査終了まで、主走査方向において等速かつまっすぐに走査光が走査するよう、fθレンズ205や折り返しミラー206は設計される。実際には、副走査方向の誤差として主走査位置(像高)に応じた曲がり成分、傾き成分及び設計走査位置に対するオフセット成分が発生しうる。なお、感光ドラム101における主走査方向は、感光ドラム101の回転軸と平行な方向である。副走査方向は、主走査方向に対して直交した方向である。
図3A、3Bは、像高に応じた曲がり成分、傾き成分及び設計走査位置に対するオフセット成分の一例を示す図である。横軸は、主走査方向の位置(像高)xを示している。縦軸は、副走査方向の位置yを示している。
露光装置のレンズやミラーの加工精度や取り付け精度が設計値通りであれば、走査線は、傾きがゼロでy軸切片もゼロの直線となる。すなわち、理想的な走査線では、どの像高においても、副走査位置は0である。しかし、実際は、加工精度や取り付け精度の影響により、走査線301は例えば2次曲線となる(図3A)。走査線301は、y=A・x + offset_b と表現できる。ここで、offset_bは、副走査方向における理想的な走査線に対する実際の走査線のオフセット量を示している。Aは、走査線の曲率に相当する係数である。
図3Bに示された走査線302は、傾きが(i_am/dg)で、オフセット(y軸切片)がoffset_iである。加工精度や取り付け精度の程度によっては、走査線がこのような傾きを持った直線となる。すなわち、走査線302は、y=(i_am/dg)・x + offset_iと表現できる。
図3Cは、さらに複雑な誤差成分を有した走査線303の一例と、誤差を測定するためのCCDとの関係を示す図である。CCDは、複数の受光素子をライン状に配置してなるセンサである。走査線303は、上述した走査線301、302を加算した複雑な誤差成分を有している。走査線303は、y=A・x + (i_am / dg)・x + offset_i + offset_bと表現できる。この事実は、実際に測定された走査線303から、1次成分と2次成分とに誤差を分離できることを意味する。
走査線の副走査方向における誤差を確実に高精度で測定するためには、例えば、副走査方向に10μmピッチのCCD304を用いて、走査光の像高領域を5分割した5ポイントで誤差を測定する。5ポイントとしては、例えば、少なくとも、主走査方向の像高中心である像高が0の画素、像高のマイナス方向の端部である像高が−3500である画素、及び、像高のプラス方向の端部である像高が3500である画素を含むものとする。この5ポイントで誤差を測定した後で、2次曲線により近似を行う。なお、CCD304は、光ビームを受光する受光手段の一例である。
2次曲線に近似した誤差成分は、yを副走査方向のアドレス、xを主走査方向のアドレスとすれば、上述したように次式により表現できる。
y = A・x2 + B・x + offset_m ‥‥‥(1)
但し、B=(i_am/dg)である。
さらに(1)式を2次曲線の曲がり成分と、1次曲線の傾き成分に分離してデータを算出する。傾き成分は、像高xが−3500のときの測定値と3500のときの測定値とを結ぶ1次関数としてあらわすことができる。
y = B・x + offset_i ‥‥‥(2)
曲がり成分は、(1)式から2次の項を抽出すればよい。
y = A・x2 + offset_b ‥‥‥(3)
ここで、(1)式におけるoffset_mは、
offset_m = offset_b + offset_i ‥‥‥(4)
である。上記(1)に(4)式を代入すると、次式が得られる。
y = A・x2 + B・x + (offset_b+offset_i) ‥‥‥(5)
とあらわすことができる。このように、副走査方向の誤差は、光ビームが通過するレンズ及び光ビームを反射するミラーに起因して発生した誤差であって、2次関数で近似可能な誤差成分である。
図4は、実施形態に係る制御部のブロック図である。誤差取得部400は、CCD304を用いて各主走査位置の誤差を測定し、メモリ410に格納する。メモリ410は、各主走査位置(像高)ごとの誤差を記憶した記憶手段の一例である。
上述したように、誤差取得部400は、幾つかの主走査位置について実際の誤差を測定し、測定した誤差から2次曲線の関数を算出し、当該関数から他の主走査位置の誤差を算出してもよい。算出した誤差は、RAMなどのメモリ410に格納される。よって、誤差取得部400は、受光された光ビームの副走査位置と、基準となる基準副走査位置との差を誤差として算出する算出手段の一例である。基準となる基準副走査位置は、例えば、誤差が無いときの走査光の軌跡を意味するy=0である。
一方、あらかじめ工場出荷時に誤差を測定し、ROMなどの不揮発性の記憶装置(例:メモリ410)に誤差のデータを記憶しておいてもよい。この場合は、CCD304が不要となるメリットがある。メモリ410は、BD信号が入力されるとリセットされるアドレスカウンタのカウント値を読み出しアドレスとして誤差を座標変換部401に出力する。アドレスカウンタは、1画素分のデータが出力されるたびに1つカウントアップされる。このように誤差取得部400は、像担持体上における光ビームの露光位置の副走査方向における誤差を取得する取得手段の一例である。
座標変換部401は、入力された画像データについて、注目主走査位置の誤差に応じて後段へ出力すべき画素の座標を決定して、決定した座標の画素のデータを出力する。すなわち、実際の走査線が理想的な直線となるように、誤差に応じて各画素の副走査方向の座標が変換される。このように、座標変換部401は、入力画像においてラインを形成している複数の画素のうち、誤差を緩和するために必要となる1つ以上の画素の副走査方向における座標を変換する変換手段の一例である。これにより、副走査方向における誤差が緩和される。
解像度判別部402は、画像データから出力画像の解像度を判別する。例えば、解像度判別部402は、入力画像において指定されている出力画像の解像度を、600、1200、2400[dpi]のように特定する。このように、解像度判別部402は、出力画像について指定された解像度を特定する特定手段の一例である。なお、解像度判別部402は、スムージングしなければならない解像度の情報があらかじめ設定されているものとする。例えば、600dpiでは座標変換された画素の周辺において、段差が人間の目で視認できてしまう。よって、指定された解像度が600dpi以下であれば、スムージング処理を実行する。一方で、1200dpi以上ではスムージングを実行しなくても、段差が視認されることは稀であろう。
指定された解像度がスムージング処理を不要とする解像度であれば、解像度判別部402は、スイッチ403、404にスムージング部405を使用しないための切り替え信号を送出する。これに応じて、スイッチ403、404は、スムージング部405をショートカットするよう信号経路を切り替える。一方で、指定された解像度がスムージング処理を必要とする解像度であれば、解像度判別部402は、スイッチ403、404にスムージング部405を使用するための切り替え信号を送出する。これに応じて、スイッチ403、404は、スムージング部405が信号経路の一部となるよう信号経路を切り替える。なお、スムージング部405は、座標の変換により出力画像に生じる副走査方向の段差を緩和するために、座標を変換された画素の周辺に位置する画素にスムージング処理を実行するスムージング手段の一例である。解像度判別部402、スイッチ403及び404は、出力画像について指定された解像度が所定解像度未満であればスムージング手段を動作させ、指定された解像度が所定解像度以上であればスムージング手段を動作させないよう制御する制御手段の一例である。露光制御部406は、前段から入力された画像データに応じた画像信号を半導体レーザ201へ出力する。
このように本実施形態によれば、出力画像について指定された解像度が所定解像度未満であれば(例:600dpiのような低解像度)、座標変換及びスムージング処理が適用される。一方で、指定された解像度が所定解像度以上であれば(例:1200dpi以上のような高解像度)、座標変換を行うもののスムージング処理については動作させない。これにより、座標変換及びスムージング処理を一律に適用する場合と比較し、低解像度から高解像度まで副走査方向の露光位置のずれをより適切に補正することが可能となろう。
図5は、実施形態に係る低解像度における副走査方向の位置ずれ補正の一例を示す図である。1ラインの画像データ501は、入力された画像データにおける1ラインに相当し、複数の画素502を含んでいる。この画像データを用いて感光ドラム101を走査すると、潜像503においては、感光ドラム101の軸方向である主走査方向に沿ったN番目のラインが形成れることが望ましい。しかし、レンズやミラーの曲がり、傾き、さらには感光ドラム101や露光装置の取り付け誤差により、実際には傾きをもったラインL1となってしまう。すなわち、感光ドラム101上のNラインのみに走査されず、NからN+3番目のラインにまたがるようにレーザ光が走査されてしまう。ビームスポット504は、レーザ光によって感光ドラム上に形成される1画素分のスポットを示している。
そこで、走査線の曲がりや傾きを緩和するよう、画像データのビットマップデータを補正すれば、副走査方向の位置ずれを補正することが可能となる。具体的には、補正を行わない場合の潜像503において、感光ドラム101上においてN番目のラインにスポットが収まる画素については座標変換を行わない。しかし、N+1番目のラインにスポットが形成されてしまう画素については、ビットマップデータにおいてN−1番目の画素となるよう、座標変換部401が座標を変換する。同様に、潜像503におけるN+2番目やN+3番目のラインにスポットが形成されてしまう画素についても、ビットマップデータ上で、N−2番目、N−3番目のラインとなるよう、座標変換部401が座標を変換する。座標変換が施されたビットマップデータ505では、例えば、画素506と画素507との間を境としてラインの乗り換え(座標変換)が施されている。
なお、低解像度では、このようにビットマップデータ上で画素がラインを乗り換えると、段差が目立ちやすい。よって、座標を変換された画素の周辺に位置する画素として画像濃度の低下したハーフドットを追加することで、ラインの乗り換えに伴う変化点(段差)を目立たなくすることが可能となる。座標変換及びスムージング処理が施されたビットマップデータ505では、画素506、507の周辺にハーフドットが追加されている。このようなスムージング処理は、特に解像度の低い画像データを出力する際に発生する段差による画質の劣化を低減する上で、有効な技術である。
このように補正されたビットマップデータを用いて形成されたのが、潜像508である。潜像508においては、感光ドラム101上におけるN番目のラインの前後1画素以内にスポットが収まっている。すなわち、形成された走査線の傾きや曲がりが適切に補正されている。。さらには、ラインの乗り換えが実行された画素の周囲にスムージング処理を施しているため、段差によるライン画質の低下も緩和されている。
図6は、実施形態に係る高解像度における副走査方向の位置ずれ補正の一例を示す図である。2ラインの画像データ601は、入力された画像データにおける2ラインに相当し、複数の画素602を含んでいる。なお、高解像度が1200dpiで低解像度が600dpiとすれば、高解像度における2ラインは低解像度における1ラインに相当する。
潜像603は、座標変換処理を動作させないときに形成される潜像を示している。図5でも説明したように、本来直線となるべき走査線L2が傾きをもってしまっている。ビットマップデータ605は、座標変換処理を施したビットマップデータを示している。図5で説明した場合とは異なり、スムージング処理が省略されている。高解像度では、スムージング処理による利益(段差を見えにくくすること)よりも、失われる利益(走査線の太さの均一性)が勝ってしまうからである。潜像608は、座標変換の施されたビットマップデータ605を用いて形成された潜像を示している。傾きのない、ほぼ理想的な走査線が形成されていることを理解できよう。
このように相対的に高解像度の場合は、座標変換を動作させるもののスムージング処理を禁止することで、補正にともなる副作用(例:走査線の太り)を抑制しつつ、副走査方向における位置ずれを補正することができる。
図7は、実施形態に係る画像形成装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。ステップS701において、誤差取得部400は、感光ドラム101上における光ビームの露光位置の副走査方向における誤差を取得する。例えば、誤差取得部400は、光ビームを受光するCCD304により受光した光ビームの副走査位置と、基準となる基準副走査位置との差を誤差として算出する。あるいは、誤差取得部400は、各像高(主走査方向における位置)に対応した誤差のデータをメモリ410から読み出す。
ステップS702で、座標変換部401は、取得された副走査方向における誤差を緩和するために、入力画像においてラインを形成している複数の画素のうち、誤差を緩和するために必要となる1つ以上の画素の副走査方向における座標を変換する。これにより、上述したラインの乗り換えが実現され、その結果、傾きや曲がりが修正さえ得ることになる。
ステップS703で、解像度判別部402は、出力画像について指定された解像度を特定する。通常、解像度の情報は、入力された画像データや制御信号などに含まれているため、解像度判別部402は、解像度を特定できる。ステップS704で、指定された解像度が閾値(所定解像度)未満か否かを判定する。所定解像度は、スムージング処理を施さなくても段差が人間の目の視認限界以下となる観点から決定される。上述したように、例えば、1200dpi以上では、スムージング処理を施さなくても段差が人間の目の視認限界以下となるであろう。一方で、所定解像度は、スムージング処理により得られる利益と失われる利益との境界となる解像度でもある。600dpiなど、比較的に低解像度では、段差の緩和など、スムージング処理により得られる利益が失われる利益よりも勝る。また、1200dpiなど、比較的に高解像度では、細線の肥大化など、スムージング処理により失われる利益が、得られる利益を勝ってしまう。よって、スムージング処理の利害得失を考慮して、所定解像度が決定されることが望ましいだろう。
所定解像度未満でなければ、すなわち、所定解像度以上であれば、スムージング部405を動作させることなく、ステップS706に進む。所定解像度未満であれば、スムージング部405を動作させるために、ステップS705に進む。なお、解像度判別部402は、特定された解像度が第1の解像度(例:600dpi)であればスムージング部を動作させてもよい。また、解像度判別部402は、、特定された解像度が第1の解像度よりも高い第2の解像度(例:1200dpi)であればスムージング部を動作させないよう制御してもよい。
ステップS705で、スムージング部405は、座標の変換により出力画像に生じる副走査方向の段差を緩和するために、座標を変換された画素の周辺に位置する画素にスムージング処理を実行する。スムージング処理は、上述したハーフトーン処理などである。
ステップS706で、露光制御部406は、副走査方向の位置が補正された画像データに応じて露光制御を実行する。これにより、露光装置は、感光ドラム101上に概ね理想的な走査線を描くことができる。ステップS707で、感光ドラム101上に形成された静電潜像が現像され、形成されたトナー画像が用紙へと転写され、最終的にトナー画像が用紙へと定着する。
図8は、実施形態に係るシート材搬送装置を備えた画像形成装置の断面図である。この画像形成装置100は、いわゆるレーザビームプリンタである。なお、本発明に係る画像形成装置は、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリなどとしても実現可能である。
画像形成装置100は、使用する現像材(例:Y,M,C,Kトナー)の数に応じて設けられた画像形成ステーション150Y、150M、150Cおよび150Kを備えている。各画像形成ステーションは、像担持体としての感光ドラム101、現像器132、露光装置としてのスキャナ133、およびトナー容器104を備えている。
良く知られているように、一様に帯電された感光ドラム101上を、画像信号に応じてスキャナ133が露光することで、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像器132によって可視像(トナー画像)へと現像される。各トナーごとの可視像は、1次転写ローラ105によって、中間転写体106上に重畳転写される。中間転写体106上のカラー可視画像は、2次転写ローラ107によってシート材に転写される。カラー可視画像は、定着装置108によってシート材上に定着される。
ところで、シート材(記録材、転写材または用紙と呼ばれることもある。)Sは、用紙トレイ109、110から搬送路112や両面搬送路113を介して搬送される。搬送路112や両面搬送路113の途中には、シート材の到着や存在を検出するための複数のセンサが配置されている。これらのセンサとしては、例えば、光学式センサの一例であるメディアセンサ111、このメディアセンサ111の位置に隣接して配置されたフラグ式のレジセンサ114、およびその他のシート検出センサ115、116、117、118、119がある。
なお、これらのセンサから出力されるシート材の検出信号は、例えば、レジストレーション、シート材のジャム検出、シート材の実長検出および転写タイミング制御などに使用される。なお、レジストレーションとは、シート材の搬送タイミングと中間転写体106上に形成されたカラー可視画像の搬送タイミングとを一致させるための制御をいう。
画像形成装置100には、シート材Sを搬送するための各種の搬送ローラ121−128が設けられている。とりわけ、搬送ローラ121は、レジストレーションに使用されるためレジローラと呼ばれる。本実施形態では、このレジローラとなる搬送ローラ121の付近に、上述したレジセンサ114とメディアセンサ111が設けられている。
以上説明したように本実施形態によれば、副走査方向における露光位置の誤差を座標変換により補正する際に、指定された解像度に応じてスムージングの実行の可否を決定する。例えば、指定された解像度が第1の解像度であればスムージングを実行し、第1の解像度よりも高い第2の解像度であればスムージングを実行しないようにしてもよい。よって、不用意にスムージングを実行することで従来生じていた細線の肥大化などを防止できるようになる。
例えば、第2の解像度は、スムージングを施さなくても段差が人間の目の視認限界以下となる解像度とすればよい。また、所定解像度は、スムージングにより得られる利益と失われる利益との境界となる解像度とすることが望ましいだろう。例えば、画質的な利益がより多ければスムージングを実行し、画質的な不利益がより多ければスムージングを回避すればよい。
なお、副走査方向の誤差は、光ビームが通過するレンズ及び光ビームを反射するミラーに起因して発生する誤差であり、例えば、2次関数で近似可能な誤差成分であることが多い。このような誤差は、色ずれの原因となりやすいため、補正することが望ましい。
実施形態に係るレーザ光の露光走査の一例を示す図である。 実施形態に係る露光装置の一例を示す概略図である。 像高に応じた曲がり成分、傾き成分及び設計走査位置に対するオフセット成分の一例を示す図である。 像高に応じた曲がり成分、傾き成分及び設計走査位置に対するオフセット成分の一例を示す図である。 さらに複雑な誤差成分を有した走査線303の一例と、誤差を測定するためのCCDセンサとの関係を示す図である。 実施形態に係る制御部のブロック図である。 実施形態に係る低解像度における副走査方向の位置ずれ補正の一例を示す図である。 実施形態に係る高解像度における副走査方向の位置ずれ補正の一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るシート材搬送装置を備えた画像形成装置の断面図である。
符号の説明
400…誤差取得部
401…座標変換部
402…解像度判別部
403…スイッチ
404…スイッチ
405…スムージング部
406…露光制御部406
410…メモリ

Claims (7)

  1. 画像形成装置であって、
    光ビームを主走査方向に走査しながら像担持体上を露光する露光手段と、
    前記主走査方向の位置である主走査位置に対応させて、前記像担持体上における前記光ビームの露光位置の副走査方向における誤差に応じた誤差情報を取得する取得手段と、
    画素の主走査位置に応じた前記誤差情報に応じ前記画素の副走査方向における座標を変換する変換手段と、
    前記変換手段によって生じた前記副走査方向における座標の変化点にスムージング処理を実行するスムージング手段と、
    前記出力画像の解像度を特定する特定手段と、
    前記出力画像解像度が所定解像度未満であれば前記スムージング処理を実行させ、前記出力画像の解像度が前記所定解像度未満でなければ前記スムージング処理を実行させない制御手段と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記所定解像度未満の解像度は、前記スムージング処理を施さなくても前記変換点における段差が人間の目の視認限界以下となる解像度である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記スムージング処理は、ハーフトーン処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記副走査方向における誤差は、前記光ビームが通過するレンズ及び前記光ビームを反射するミラーに起因し、2次関数で近似可能な誤差成分であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記取得手段は、各主走査位置ごとの前記誤差情報を記憶ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記誤差情報は、前記副走査方向における前記光ビームの露光位置と基準副走査位置との差を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記スムージング手段は、前記副走査方向における座標の変化点の周辺に位置する画素にハーフドットを追加することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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