JP4926779B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両のシートに着座した乗員をウェビングによって拘束するシートベルト装置に関するものである。
車両に装備されるシートベルト装置は乗員拘束用のウェビングがリトラクタ内のベルトリールに巻回され、装着時にリトラクタから引き出されるようになっている。この種のシートベルト装置はベルトリールの一端に回転軸が突設され、その回転軸が巻取りばねによって回転付勢されるようになっている。
近年、この種のシートベルト装置として、ベルトリーの回転軸にクラッチを介してモータを接続し、ウェビングの弛み取りや緊急引き込みをモータの動力で行うものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
このシートベルト装置は、ベルトリールに突設された回転軸にモータ動力を断接操作するクラッチが設けられるとともに、そのクラッチと巻取りばねの間に、ベルトリールの回転状態(回転方向や回転量、回転速度等)を検出する回転検出手段が設けられ、回転検出手段の検出結果がモータ制御用のコントローラに出力されるようになっている。回転検出手段は、円周方向の位置に応じて磁性の異なる磁性回転体と、この磁性回転体の回転に応じた磁気変化を検出するホール素子等の磁気センサとから成り、磁性回転体がベルトリールの回転軸上のクラッチと巻取りばね間位置に一体に取り付けられている。したがって、ウェビングの繰り出しや巻取りに応じてベルトリールが回転すると、磁性回転体がベルトリールと一体に回転し、そのときの磁性回転体の周囲の磁気変化が磁気センサを通してコントローラに出力され、コントローラにおいてベルトリールの回転状態が把握される。
特開2005−297781号公報
しかし、この従来のシートベルト装置においては、ベルトリールの回転軸上に巻取りばねと回転検出手段が隣接して配置されているため、巻取りばねとその周囲に塗られるグリスや磨耗粉等が回転検出手段に付着する可能性があるうえ、巻取りばね方向から回転検出手段に磁気ノイズが入り込む可能性も考えられる。
そこでこの発明は、回転検出手段に対するグリスや磨耗粉等の付着と、磁気ノイズの侵入を防止できるシートベルト装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、ウェビング(例えば、後述の実施形態におけるウェビング3)が巻回され、回転に応じてウェビングの繰り出しと巻き戻しを行うベルトリール(例えば、後述の実施形態におけるベルトリール4)と、このベルトリールの回転状態を検出する回転検出手段(例えば、後述の実施形態における回転検出手段14)と、ウェビングを巻取る方向に前記ベルトリールを回転付勢する巻取りばね(例えば、後述の実施形態における巻取りばね15)と、を備え、前記回転検出手段が、前記ベルトリールに連動して回転し円周方向の位置に応じて磁性が異なる磁性回転体(例えば、後述の実施形態における回転子11)と、この磁性回転体の回転状態に応じた磁気変化を検出する磁気センサ(例えば、後述の実施形態におけるホール素子13A,13B)とによって構成され、前記巻取りばねの一端が、前記磁性回転体と一体回転する軸(例えば、後述の実施形態における連結軸12)に連結されたシートベルト装置において、前記巻取りばねと前記回転検出手段とは、凹状の共通のカバー(例えば、後述の実施形態における前部カバー16)内に収容され、前記カバー内には、前記巻取りばねと前記磁性回転体の間に配置されて、当該カバー内をばね収容空間(例えば、後述の実施形態におけるばね収容空間21)と回転子収容空間(例えば、後述の実施形態における回転子収容空間22)とに隔成する磁性材料からなる隔壁(例えば、後述の実施形態における隔壁20)が設けられ、当該隔壁によって隔成された前記ばね収容空間内にはグリスが充填され、内部に前記磁気センサの保持ケース(例えば、後述の実施形態における保持ケース25)を係止する凹状のサブカバー(例えば、後述の実施形態におけるサブカバー23)が設けられ、前記サブカバーが前記カバー内に嵌入固定され、前記サブカバーの周壁と前記保持ケースによって前記隔壁の外周縁部が押圧支持されていることを特徴とする。
これにより、回転検出手段と巻取りばねの間がカバー内において隔壁によって物理的に仕切られるとともに、磁気的にも遮蔽されるようになる。また、隔壁の周縁部が回転検出手段側からサブカバーの周壁と保持ケースによって支持され、隔壁の周縁部の反り等の変形が阻止される。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のシートベルト装置において、前記隔壁のうちの、前記巻取りばねに臨む面を摺動性に優れた摺動部材(例えば、後述の実施形態における硬質樹脂)によって構成するとともに、前記回転検出手段に臨む面を磁気遮蔽性に優れた磁気遮蔽部材(例えば、後述の実施形態における金属)によって構成したことを特徴とする。
これにより、隔壁のうちの、巻取りばねに臨む面は摺動性が高まり、回転検出手段に臨む面は磁気遮蔽性が高まる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルト装置において、前記回転検出手段を挟んで前記隔壁と対向する側に磁性材料からなる動力伝達ユニット(例えば、後述の実施形態における動力伝達ユニット8)を配置したことを特徴とする。
これにより、回転検出手段の隔壁と逆側面は動力伝達ユニットによって磁気遮蔽されるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、回転検出手段と巻取りばねの間に設けられた隔壁によって巻取りばね側から回転検出手段側へのグリスや磨耗粉等の飛散を防止することができるうえ、隔壁を磁性材料によって形成したことから、巻取りばね側から回転検出手段側への磁気ノイズの侵入をも防止することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、隔壁の周縁部がサブカバーの周壁と保持ケースによって回転検出手段側から支持されるため、隔壁の周縁部からのグリス等の漏れを確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、隔壁のうちの、巻取りばねに臨む面を摺動部材によって構成し、回転検出手段に臨む面を磁気遮蔽部材によって構成したため、巻取りばねに対する摺動抵抗の低減と、回転検出手段に対する磁気遮蔽性の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、回転検出手段の隔壁と逆側面を動力伝達ユニットによって磁気遮蔽するため、外部から回転検出手段への磁気ノイズの侵入をより確実に防止することが可能になる。
以下、この発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
最初に、図1〜図6に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1のリトラクタ2の概略構成と要部の断面を示すものであり、図2は、リトラクタ2の分解状態を示すものである。リトラクタ2は、これらの図に示すように、ウェビング3(図1参照。)が巻回されたベルトリール4がリトラクタフレーム5に回転可能に支持され、ベルトリール4の軸4aがリトラクタフレーム5から外部に突出している。なお、図2中の6は、ベルトリール4から引き出されたウェビング3を案内するウェビングガイド部であり、7は、衝突衝撃の入力時等に火薬の推力によってベルトリール4に回転力を付与してウェビング3を瞬時に引き込む火薬式のプリテンショナ機構である。以下の説明においては、特別に断らない限りリトラクタフレーム5からベルトリール4の軸4aが突出する方向を前方と呼び、ウェビングガイド部6を介してウェビング3が引き出される方向(図2中の上方)を上方と呼ぶものとする。
ベルトリール4の軸4aは、動力断接用のクラッチとギヤ機構(図示せず)を含む動力伝達ユニット8を介してモータ9に連動可能に接続されている。動力伝達ユニット8には、ベルトリール4の軸4aに同軸に連結される出力軸10が設けられ、その出力軸10が前方に突出している。動力伝達ユニット8内のクラッチは、モータ9が駆動されているときにのみモータ9と出力軸10(ベルトリール4)とを接続状態にし、モータ9が非駆動状態のときにモータ9と出力軸10(ベルトリール4)の接続を遮断するようになっている。また、クラッチやギヤ機構を収容する動力伝達ユニット8のケーシング8aは金属等の磁性材料によって形成されている。
出力軸10の前端部には、外周に磁性リング11aを備えた円板状の回転子(磁性回転体)11が連結され、その回転子11の軸心位置には連結軸12が前方に突出している。磁性リング11aは、円周方向に沿って異磁極が交互に現れるように着磁され、円周方向の位置に応じて磁性が異なっている。回転子11の外周側には、円周方向で離間した一対のホール素子13A,13B(磁気センサ)が非接触状態で近接配置され、この回転子11とホール素子13A,13Bとがベルトリール4の回転状態を検出する回転検出手段14を構成するようになっている。この回転検出手段14については後に詳述する。
また、回転子11と一体の連結軸12にはベルトリール4をウェビング巻き取り方向に回転付勢するための巻取りばね15が結合されている。巻取りばね15は、ゼンマイばねによって構成され、その内周端が連結軸12に結合される一方で、外周端がリトラクタ2の前部カバー16(カバー)の内壁に結合されている。この前部カバー16はリトラクタフレーム5に一体に結合されている。また、連結軸12の先端部には軸心穴17が形成され、この軸心穴17に前部カバー16に突設されたガイド突起18が挿入されている。
前部カバー16は、樹脂材料によって一体に成形され、巻取りばね15の収容される有底円筒状のばね収容部16aと、このばね収容部16aと同軸に、かつ、ばね収容部16aよりも大径に形成された大径円筒部16bと、この大径円筒部16bの下端に連設された略矩形状のセンサ収容部16cと、を備えている。大径円筒部16bには回転検出手段14の回転子11が収容され、センサ収容部16cにはホール素子13A,13Bを実装する基板19(図3参照)が収容されるようになっている。
前部カバー16のばね収容部16aと大径円筒部16bの間には、連結軸12の挿通される貫通孔20aを有する略円板状の隔壁20が配置され、前部カバー16の内部が、この隔壁20によって底部側のばね収容空間21と開口側の回転子収容空間22とに隔成されている。隔壁20の外周縁部には、図2に示すように一対の支持突起20b,20bが設けられ、この支持突起20b,20bが大径円筒部16bの周壁の図示しない位置決め溝に嵌合されるようになっている。この位置決め溝は、ばね収容部16aと大径円筒部16bの境界位置に達する位置まで形成され、支持突起20b,20bを位置決め溝の終端部に当接させることにより、隔壁20が前部カバー16内で位置決めされるようになっている。この実施形態の場合、隔壁20は、全体が金属等の磁気遮蔽部材によって形成されている。
また、前部カバー16には、その内部に巻取りばね15、隔壁20、回転子10等をセットした後に、前部カバー16よりも一回り小さいサブカバー23が蓋状に嵌合されている。なお、このときばね収容空間21には巻取りばね15を潤滑するためのグリスが充填される。この実施形態の場合、サブカバー23は前部カバー16と同様の樹脂材料によって形成され、前部カバー16に対してビス止め等によって固定されている。また、サブカバー23の底壁23aには、動力伝達ユニット8の出力軸10を回転子11に連結するための開口30が設けられている。
サブカバー23は、図3,図4に示すように前部カバー16の大径円筒部16bに嵌合される略円筒状の円弧壁23b(支持壁)と、この円弧壁23bの両端部に連設され前部カバー16のセンサ収容部16cに嵌合される略コ字状の矩形壁23cとを備え、矩形壁23cの内側に、ホール素子13A,13Bを実装した基板19を配置するセンサ設置スペース24(図4参照。)が確保されている。基板19は全体が略円弧状を呈する樹脂製の保持ケース25内に保持されており、この保持ケース25はサブカバー23内のセンサ設置スペース24に配置され、サブカバー23に突設された係止爪26,26によって係止されている。
保持ケース25は、前部カバー16の底部に臨む側が開口し、前部カバー16に組み付けられた状態において、回転子11の外周縁部に臨む円弧壁25a(支持壁)がサブカバー23の円弧壁23bとともに円形状の壁を構成するようになっている。これらの円弧壁23b,25aの先端面は、サブカバー23が前部カバー16に嵌合固定された状態において、隔壁20の外周縁部に回転子収容空間22側から当接するようになっている。
なお、このシートベルト装置1の場合、前部カバー16内に巻取りばね15、隔壁20、回転子10等をセットし、前部カバー16の開口側にサブカバー23を保持ケース25とともに取り付けたものはカバーユニット32を構成し、最終的に動力伝達ユニット8とリトラクタフレーム5にボルト締結等によって一体化される。
ここで、回転検出手段14について図5,図6を参照して説明すると、回転検出手段14の一対のホール素子13A,13Bは、信号処理用の図示しないセンサ回路を介してコントローラ27(図1,図5参照。)に接続され、各ホール素子13A,13Bで検出される磁気変化に応じたパルス信号をコントローラ27に出力するようになっている。各ホール素子13A,13Bからコントローラ27に入力されるA相、B相の各パルス信号は、コントローラ27において、モータ9を駆動するためのフィードバック信号等として用いられる。コントローラ27においては、具体的には、A相、B相の各相のパルス信号をカウントすることによってベルトリール4の回転量(ウェビング3の引き出し量)を検出し、A相、B相の二つのパルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール4の回転方向を検出する(図6参照)。
このシートベルト装置1の場合、乗員によるウェビング3の装着時や通常走行時にはモータ9がオフにされており、バックルの解除等により非装着を検出するとモータ9が適宜オンにされ、収納位置までのウェビング3の巻取りが行われる。このとき、ウェビング3の引き出し量や移動方向等は上述した回転検出手段14によって検出され、その検出結果に基づいてモータ9が制御される。
このシートベルト装置1においては、カバーユニット32内の巻取りばね15と回転検出手段14の間が隔壁20によって仕切られているため、巻取りばね15側から回転検出手段14側へのグリスや磨耗粉等の飛散を隔壁20によって確実に防止することができる。そして、このシートベルト装置1の場合、隔壁20全体が磁性材料で形成されているため、巻取りばね15側から回転検出手段14側への磁気ノイズの侵入を隔壁20によって阻止することができる。したがって、前部カバー16を軽量で造形の自由度の高い樹脂材料で形成するにも拘わらず、磁気ノイズによる検出精度の低下を確実に防止することができる。
また、このシートベルト装置1では、隔壁20と回転検出手段14を共通の前部カバー16内に収容して、前部カバー16内をばね収容空間21と回転子収容空間22とに隔成しているため、巻取りばね15から回転検出手段14側へのグリスや磨耗粉等の侵入をより確実に防止することができる。
特に、この実施形態のシートベルト装置1においては、隔壁20の外周縁部を回転子収容空間22側からサブカバー23と保持ケース25の円弧壁23b,25aによって押圧するようになっているため、円弧壁23b,25aで隔壁20の周縁部の反り等を抑制し、周縁部からのグリス等の漏れをより確実に防止できるという利点がある。
なお、隔壁20の周縁部を押圧する壁はサブカバー23に円形状に形成することも考えられるが、この実施形態のようにサブカバー23と保持ケース25に夫々円弧壁23b,25aを形成して両者で連続した円形状の壁を形成するようにした場合には、ホール素子13A,13Bと回転子11の間に配置される壁が一重の壁になるため、カバーユニット32の構造の簡素化と、それによる小型・軽量化、さらには回転検出手段14の検出精度の向上をも図ることができる。
さらに、この実施形態のシートベルト装置1においては、前部カバー16内に巻取りばね15、隔壁20、回転子11等を組み付け、保持ケース25をサブカバー23に取り付け、そのサブカバー23を前部カバー16の開口側に嵌合固定する構造となっているため、これら全体をカバーユニット32として取り扱うことができ、製造や組立が容易であるという利点がある。
また、この実施形態の場合、カバーユニット23部分のみを取り換えることによって、回転検出手段14を備えるシートベルト装置1と回転検出手段14を備えないシートベルト装置で容易に作り分けを行なうことができ、異なる仕様のシートベルト装置で多くの部品を共用化できることから、製造コストの削減を図ることができるという利点もある。
また、この実施形態のシートベルト装置1の場合、カバーユニット32をリトラクタフレーム5に取り付けた状態において、サブカバー23を挟む回転検出手段14の背部側に、ケーシング8aが金属(磁性材料)で形成された動力伝達ユニット8が配置されるため、回転検出手段14に対するサブカバー23側からの磁気ノイズの侵入を動力伝達ユニット8によって阻止することができる。したがって、このシートベルト装置1においては、前述の隔壁20による磁気遮蔽効果と相俟って磁気ノイズの侵入を確実に防止し、回転検出手段14による検出精度のさらなる向上を図ることができる。
図7は、この発明の第2の実施形態を示すものである。
この実施形態のシートベルト装置101は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが前部カバー16内をばね収容空間21と回転子収容空間22とに隔成する隔壁120の構成が異なっている。なお、この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
この実施形態の場合、隔壁120は、全体が金属等の磁気遮蔽部材によって形成されているのではなく、回転検出手段14に臨む一方の面のみが金属等の磁気遮蔽部材によって形成され、巻取りばね15に臨む他方の面は摺動性の高い硬質樹脂等の摺動部材によって形成されている。図7においては、磁気遮蔽部材層を符号aで示し、摺動部材層を符号bで示している。
この実施形態のシートベルト装置101は、基本的には前述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができるが、さらに、隔壁120のうちの、巻取りばね15に臨む面を硬質樹脂等の摺動部材によって構成し、回転検出手段14に臨む面を金属等の磁気遮蔽部材によって構成しているため、巻取りばね15の摺動抵抗の低減と、回転検出手段14に対する磁気遮蔽性の向上を同時に図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、円周方向に沿って異磁極を交互に着磁した回転子11と一対のホール素子13A,13Bによって回転検出手段14を構成したが、磁気変化を検出できる磁気センサであればホール素子13A,13B以外の磁気センサを用いることも可能である。また、回転子も円周方向に沿って異磁極を交互に配置するのではなく、円周方向に沿って磁力の強弱を変えるようにしても良い。
この発明の第1の実施形態を示すものであり、リトラクタの要部の縦断面図。 同実施形態のリトラクタの分解斜視図。 同実施形態のリトラクタのカバーを取り去った 同実施形態のリトラクタのサブカバーと保持ケースの分解斜視図。 同実施形態の回転検出手段の概略構成図。 同実施形態の回転検出手段の信号波形を示す図。 この発明の第2の実施形態を示すものであり、リトラクタの要部の拡大断面図。
符号の説明
1,101…シートベルト装置
3…ウェビング
4…ベルトリール
8…動力伝達ユニット
11…回転子(磁性回転体)
12…連結軸(軸)
13A,13B…ホール素子(磁気センサ)
14…回転検出手段
15…巻取りばね
16…前部カバー(カバー)
20,120…隔壁
21…ばね収容空間
22…回転子収容空間
23…サブカバー
23b…円弧
25…保持ケース
25a…円弧

Claims (4)

  1. ウェビングが巻回され、回転に応じてウェビングの繰り出しと巻き戻しを行うベルトリールと、
    このベルトリールの回転状態を検出する回転検出手段と、
    ウェビングを巻取る方向に前記ベルトリールを回転付勢する巻取りばねと、
    を備え、
    前記回転検出手段が、前記ベルトリールに連動して回転し円周方向の位置に応じて磁性が異なる磁性回転体と、この磁性回転体の回転状態に応じた磁気変化を検出する磁気センサとによって構成され、
    前記巻取りばねの一端が、前記磁性回転体と一体回転する軸に連結されたシートベルト装置において、
    前記巻取りばねと前記回転検出手段とは、凹状の共通のカバー内に収容され、
    前記カバー内には、前記巻取りばねと前記磁性回転体の間に配置されて、当該カバー内をばね収容空間と回転子収容空間とに隔成する磁性材料からなる隔壁が設けられ、
    当該隔壁によって隔成された前記ばね収容空間内にはグリスが充填され、
    内部に前記磁気センサの保持ケースを係止する凹状のサブカバーが設けられ、
    前記サブカバーが前記カバー内に嵌入固定され、前記サブカバーの周壁と前記保持ケースによって前記隔壁の外周縁部が押圧支持されていることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記カバーは、前記巻取りばねが収容される有底円筒状のばね収容部と、このばね収容部と同軸に、かつ、当該ばね収容部よりも大径に形成されて、前記磁性回転体が収容される大径円筒部と、この大径円筒部の周壁に連設されて、前記磁気センサが収容される略矩形状のセンサ収容部と、を備え、
    前記サブカバーは、前記カバーの前記大径円筒部に嵌合される略円筒状の円弧壁と、この円弧壁の両端部に連設され、前記カバーの前記センサ収容部に嵌合される略コ字状の矩形壁と、を備え、
    前記保持ケースは、前記矩形壁の内側に係止され、前記サブカバーの前記円弧壁とともに円形状の壁を構成する円弧壁を備え、
    前記隔壁は外周縁部に支持突起を備え、
    前記カバーの大径円筒部には、前記ばね収容部と大径円筒部の境界位置に達する位置決め溝が形成され、
    前記隔壁は、前記支持突起を前記大径円筒部の前記位置決め溝に嵌入され、前記カバーに前記サブカバーが嵌入固定された状態において、外周縁部が前記サブカバーと保持ケースの前記円弧壁によって押圧支持されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記隔壁のうちの、前記巻取りばねに臨む面を摺動性に優れた摺動部材によって構成するとともに、前記回転検出手段に臨む面を磁気遮蔽性に優れた磁気遮蔽部材によって構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記回転検出手段を挟んで前記隔壁と対向する側に磁性材料からなる動力伝達ユニットを配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
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