JP4925515B2 - 油脂を含む食品からの油脂等有用物質の分離回収方法 - Google Patents

油脂を含む食品からの油脂等有用物質の分離回収方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油脂を含む食品および/または食品残渣から、油脂を分離回収するか、または油脂と他の有用物質を分離回収する方法に関する。より詳細には、本発明は、油脂を含む食品および/または食品残渣から、有機溶媒やアルカリ水溶液などを用いることなく、水のみを使用して、油脂、または油脂と蛋白質や炭水化物等の他の有用物質を、油脂の劣化や分解を抑制しながら、しかも他の有用物質の滅菌処理を同時に行いながら、安全に、衛生的に、しかも簡単に、低コストで効率良く分離回収する方法に関する。本発明の方法により分離回収される油脂、および蛋白質や炭水化物等の有用物質は、有機溶媒やアルカリを含んでおらず安全性に優れ、劣化が少なく高品質であり、しかも加熱殺菌されていて腐敗しにくく保存性に優れているので、食品、飼料、肥料、その他の用途に有効に再利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
資源の有効利用、地球環境の汚染防止、改善などの点から、近年、ゴミ排出量の抑制、廃棄物の再資源化、再生利用などによる有効利用が強く求められており、食品廃棄物においても「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」(2000年5月制定)に見られるように例外ではない。油脂を含む各種の食品、特に油脂を多量に含むマーガリン、クリーム、チョコレート、マヨネーズ、ソース類、ドレッシング類、チーズなどの各種の油脂含有加工食品や、それらを用いてなるパン類、菓子類、ケーキ類、アイスクリーム類、ピザ類、シチュー類、スープ類、レトルト食品などにおいても、製造・加工・調理時に生ずる残渣、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどにより、多量の食品廃棄物が生じており、その有効利用が強く求められている。
【0003】
油脂含有食品廃棄物の一部は、飼料または肥料として再利用されているが、その使用量や用途には制限がある。しかも、油脂含有食品廃棄物を飼料や肥料に再利用するに当たっては、(i)腐敗が生じやすく、その保管が困難であり、飼料化には衛生面で危険を伴う、(ii)豚飼料などとして用いる場合に油脂分過多となって肉質低下(軟質化)現象を招く、(iii)肥料として用いる場合に油脂の酸化による植物生育阻害を生じ易いなどの問題がある。
【0004】
そのため、製造・加工・調理時に生ずる残渣、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどによって発生する多量の油脂含有食品廃棄物の大半が、現状では焼却処理されている。しかしながら、焼却処理は、資源のロス、焼却による大気汚染などの環境問題を有しており、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどによって発生する多量の油脂含有食品廃棄物の再利用が急務となっている。
【0005】
上記のような状況下に、油脂含有食品廃棄物を、ヘキサンなどの有機溶媒を用いて処理して、そこに含まれる油脂を抽出して回収する方法が提案されている。しかしながら、引火や爆発の恐れのあるヘキサンなどの有機溶媒を使用するため、装置面や操作面で安全性の確保に十分に配慮する必要があり、しかも作業環境や周囲環境の悪化を伴う。その上、有機溶媒の使用によるコストの上昇、油分の抽出に用いた有機溶媒を回収するための加熱処理装置や工程の付加による工程および装置の複雑化、コストの上昇などを招いている。さらに、有機溶媒抽出によって分離回収した油脂にはヘキサンなどの有機溶媒が含まれるため、安全性などの点で問題があり、食品や飼料などとして再利用することは困難な状況にある。また、油脂含有食品廃棄物には、油脂とともに、蛋白質や炭水化物などの他の有用物質が多量に含まれていることが多いが、有機溶媒による抽出処理を行った場合は、該他の有用物質中にも有機溶媒が含まれることとなり、該有用物質を飼料や肥料などとして安全に有効利用できない。それらの点から、油脂含有食品廃棄物を有機溶媒で処理して油脂を抽出する方法は、実用性に欠ける。
【0006】
また、魚のあらなどの廃棄有機物を、温度375℃以上および圧力22.1MPa以上の超臨界水、または温度200〜300℃、圧力1.5〜15MPaの亜臨界水で処理して有機酸を製造する方法が提案されている(特開平11−342379号公報)。しかしながら、この方法は、苛酷な処理条件を採用して廃棄有機物中に含まれる蛋白質、油脂、その他の成分を有機酸にまで高度に分解させる技術である。そのため、この処理方法を油脂含有食品廃棄物に応用した場合には、油脂含有食品廃棄物中に含まれる油脂の分解や酸化劣化などを生じ、酸化や劣化のない油脂を、そのまま分離回収することができず、油脂の分離回収方法としては適していない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製造・加工・調理時に生ずる残渣、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどによって多量に発生している油脂含有食品廃棄物を有機溶媒を用いずに処理して、品質および安全性に優れる油脂、すなわち、分解、変質、劣化が少なくて品質に優れ、しかも有機溶媒を含まず安全性および衛生性に優れていて、食品や飼料などとして有効に再利用することのできる油脂を、安全に、効率よく、低コストで分離回収する方法を提供することである。
さらに、本発明の目的は、そのような油脂の分離回収と併せて、油脂含有食品廃棄物中に含まれる蛋白質や炭水化物などの他の有用物質を、安全に且つ効率良く分離回収する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上述の目的を達成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、油脂含有食品またはその残渣を、特定量の水の存在下に、特定の温度および圧力で加熱加圧処理すると、食品中に含まれる油脂の分解や劣化を抑制しながら、品質および安全性に優れ、食品や飼料などとして再利用可能な油脂を、簡単に、効率よく、安全に、低コストで分離回収できることを見出した。
さらに、本発明者らは、そのような加熱加圧処理による場合は、油脂の分離回収と併せて、蛋白質や炭水化物などの有用物質を固形物として別途分離回収することができ、これらの固形物は、有機溶媒を含まず、油脂含量が極めて少なく、しかも高温高圧下での加熱処理によって殺菌処理されているために腐敗や変質を生じにくく保存性に優れていて、飼料や肥料などの用途に極めて有用であることを見出し、それらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、
(1) 油脂を含む食品および/または食品残渣を、該食品および/または食品残渣中に含まれる水以外の成分の合計100質量部に対して、100〜500質量部の水の存在下に、120℃以上200℃未満の温度および0.2MPa以上1.5MPa未満の圧力で加熱加圧処理して、該食品および/または食品残渣中に含まれる油脂を分離回収することを特徴とする方法である。
【0010】
そして、本発明は、
(2) 加熱加圧処理を1〜60分間行う前記(1)の方法;
(3) 加熱加圧処理を、温度120〜180℃および圧力0.2〜1.3MPaの条件下に行う前記(1)または(2)の方法;
(4) 油脂の分離回収と併せて、他の有用物質を別途分離回収する前記(1)〜(3)のいずれかの方法;
(5) 油脂を液状で分離回収し、他の有用物質を固形状で別途分離回収する前記(4)の方法;
(6) 油脂を含む食品および食品残渣が、油脂を含む加工食品およびその残渣である前記(1)〜(5)のいずれかの方法;および、
(7) 油脂を含む食品および食品残渣が、マーガリン、バター、クリーム、チョコレート、マヨネーズ、ソース類、ドレッシング類またはチーズからなる油脂含有加工食品、前記した油脂含有加工食品の少なくとも1種を用いてなる食品、およびその残渣から選ばれる少なくとも1種である前記(1)〜(6)のいずれかの方法;
を具体的な態様として包含する。
さらに、本発明は、
(8) 前記(1)〜(7)のいずれかの方法により分離回収された油脂を用いてなる食品または飼料;および、
(9) 前記(1)〜(7)のいずれかの方法により分離回収された油脂以外の固形物を用いてなる飼料または肥料;
を包含する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明において処理の対象としている「油脂を含む食品および/または食品残渣」とは、植物性油脂および/または動物性油脂を含む食品およびその残渣の総称であり、該食品は、油脂を含む非加工食品(例えば、肉類、魚介類、卵類、牛乳、果物などの生鮮食品、穀類、豆類など)、油脂含有加工食品、油脂含有加工食品を用いてなる食品のいずれであってもよい。本発明の方法は、油脂を含む食品および食品残渣のうちの1種を用いるか、または2種以上の混合物を用いて行うことができる。そのうち、前記した「油脂含有加工食品」とは、何らかの食品材料に油脂を加えて例えば加熱、加圧、混合、混練、乳化、発酵、調理、成形などの何らかの処理加工を行った食品、またはそれ自体で元々油脂を含有する食品材料を用いて前記したような何らかの処理加工を行った食品を意味する。また、「油脂含有加工食品を用いてなる食品」とは、前記した油脂含有加工食品を用いて製造された食品をいう。
【0012】
油脂を含む種々の食品および/またはその残渣(以下これらを総称して「油脂含有食品」という)のうちでも、本発明の方法は、食品の製造工場や保存庫、スーパー、コンビニエンスストアー、デパートの食品売り場、小売店、レストランやその他の飲食店、弁当販売店などで、製造・加工・調理時に生ずる残渣、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどによって多量に発生している、油脂含有加工食品および/またはそれを用いてなる食品の廃棄物の処理方法として適しており、それらの食品廃棄物からそこに含まれる油脂、または油脂と蛋白質や炭水化物等の有用物質を分離回収して、その有効利用を図るものである。
その際に、油脂含有加工食品の種類および油脂含有加工食品を用いてなる食品の種類は特に制限されず、いずれでもよいが、本発明の方法は、例えば、マーガリン、バター、クリーム、チョコレート、マヨネーズ、ソース類、ドレッシング類、チーズなどの油脂を多量に含有する油脂含有加工食品、それらの油脂含有加工食品の少なくとも1種を用いてなる各種パン類、菓子類、ケーキ類、アイスクリーム類、ピザ類、シチュー類、スープ類、レトルト食品などからの油脂の分離回収方法、または油脂並びに蛋白質や炭水化物などの有用物質の分離回収方法として適している。
【0013】
本発明では、油脂含有食品中に含まれる水以外の成分の合計100質量部に対して、100〜500質量部の水の存在下に、120℃以上200℃未満の温度および0.2MPa以上1.5MPa未満の圧力で加熱加圧処理して、油脂含有食品中に含まれる油脂を分離回収する。
【0014】
ここで、本発明における「油脂含有食品中に含まれる水以外の成分の合計100質量部に対して、100〜500質量部の水の存在下に加熱加圧処理する」とは、油脂含有食品自体が水分を含有している場合は、[油脂含有食品中の水以外の成分]:[油脂含有食品中の水と外部から加えた水の合計量]の比率(質量比)が100:100〜500の範囲になるようにして加熱加圧処理を行うことを意味する。
なお、本発明でいう「油脂含有食品中に含まれる水以外の成分」としては、油脂、蛋白質、糖質、炭水化物、繊維質、ミネラル、ビタミン類などの各種成分を挙げることができる。
例えば、水分含量が20質量%である油脂含有食品125質量部を処理する場合は、油脂含有食品125質量部中の水含量は25質量部、水以外の成分の含量は100質量部であるから、油脂含有食品125質量部に対して、水を更に75〜475質量部加えて、水以外の成分100質量部に対する水の量を合計100〜500質量部にして、上記温度および圧力下に加熱加圧処理するようにする。油脂含有食品への水の添加は、油脂含有食品と水を予め混合してからその混合物を加熱加圧装置に入れるようにしても、油脂含有食品と水を個別に加熱加圧装置に入れるようにしてもよい。
【0015】
また、油脂含有食品自体が多量の水分を含有していて、油脂含有食品中に含まれる水以外の成分の合計:油脂含有食品中の水分の割合が100:100〜500(質量比)になっている場合は、外部から水を加えずに、油脂含有食品のみを加熱加圧装置に入れて、温度120℃以上200℃未満および圧力0.2MPa以上1.5MPa未満で加熱加圧処理を行うようにする。
そして、油脂含有食品中の水分含量が極めて多く、油脂含有食品中に含まれる水以外の成分の合計100質量部に対して油脂含有食品中の水の含量が500質量部を超える場合は、水の量を100〜500質量部の範囲まで減じてから加熱加圧処理を行うようにする。
【0016】
加熱加圧処理時に、油脂含有食品中の水以外の成分100質量部に対して水の存在量が100質量部未満であると、油脂含有食品からの油脂の分離が十分に行われなくなって油脂の回収率が低下し、しかも油脂の分解や酸化などによる変質や劣化を生じ易くなる。一方、加熱加圧処理時に、油脂含有食品中の水以外の成分100質量部に対して水の存在量が500質量部を超えると、加熱加圧装置の規模を大きくしなければならず、加熱加圧処理時に多量の熱量を要するようになり、加熱加圧処理後の油脂や他の有用物質の分離に時間を要するようになり、不経済であり、しかも処理時間の長期化、熱効率の低下、コストの上昇などを招く。油脂含有食品中の水以外の成分100質量部に対して、水の存在量を100〜300質量部にして加熱加圧処理を行うことが好ましい。
【0017】
上記したように、本発明では、油脂含有食品から油脂または他の有用物質を分離回収するための加熱加圧処理を、120℃以上200℃未満の範囲内の温度で行うことが必要である。加熱加圧処理温度が120℃未満であると、油脂の回収率が低下し、しかも蛋白質や炭水化物などの他の有用物質の滅菌が十分に行われなくなり、分離回収した他の有用物質の保存性が低下する。一方、加熱加圧処理温度が200℃以上であると、分離回収される油脂および他の有用成分の分解、変質、劣化が大きくなり、食品や飼料などに再利用できなくなる。
さらに、本発明では、上記のように、加熱加圧処理を0.2MPa以上1.5MPa未満の圧力で行うことが必要である。加熱加圧処理の圧力が0.2MPa未満であると、油脂の回収率が低下する。一方、加熱加圧処理の圧力が1.5MPa以上であると、分離回収される油脂および他の有用成分の分解、変質、劣化が大きくなり、食品や飼料などに再利用ができなくなる。
本発明では、油脂含有食品の加熱加圧処理を、温度120〜180℃および圧力0.2〜1.3MPaの条件下に行うことが好ましい。
【0018】
加熱加圧処理の時間は、油脂含有食品の種類、水の存在量などに応じて異なり得るが、処理効率、油脂の分離率、分離回収される油脂の品質、固形物として回収される蛋白質や炭水化物などの他の有用物質の品質(特に保存性)などの点から、一般的に1〜60分程度であることが好ましく、3〜30分程度であることがより好ましい。
【0019】
油脂含有食品の加熱加圧処理に当たっては、油脂含有食品が液状物やペースト状物である場合は、そのままの状態で必要量の水を加えて加熱加圧装置に供給して加熱加圧処理することができる。油脂含有食品が固形状物である場合は、適当な大きさに粉砕して加熱加圧処理することが油脂の分離回収が円滑に行われる点から好ましい。その際の粉砕の程度は、油脂含有食品の種類、固さ、密度などに応じて適宜選択することができるが、固形状の油脂含有食品に加熱加圧処理に必要な水を加えて粉砕処理して液状、ペースト状などにして用いることが、油脂の分離効率の点から好ましい。
油脂含有食品の加熱加圧処理、加熱加圧処理物からの油脂および他の有用物質の分離回収は、バッチ方式で行ってもまたは連続方式で行ってもよい。
【0020】
加熱加圧処理に用いる加熱加圧装置の種類や構造などは特に制限されず、油脂含有食品を上記した量の水の存在下に、温度120℃以上200℃未満および圧力0.2MPa以上1.5MPa未満の条件下に加熱加圧処理し得る装置であればいずれも使用可能であり、例えば、オートクレーブ、温水ボイラーなどを挙げることができる。また、加熱の方法は、直接加熱、間接加熱、それらの併用などのいずれの方法であってもよい。加熱加圧装置は、水および油脂などの液体分の取出口と加熱により凝集した固形物の取出口を別々に有していても、または液体分と固形物を1つの取出口から取り出す形式のものであってもいずれでもよい。
また、加熱加圧装置内に、装置内の内容物を撹拌するための手段を設けておいてもよい。
【0021】
上記のように、本発明の方法はバッチ方式または連続方式のいずれを採用して行ってもよく、例えば、バッチ方式による場合は、油脂含有食品を上記した量の水の存在下に上記した温度および圧力条件下で加熱加圧処理することにより、油脂含有食品に含まれていた油分が、油脂含有食品中の他の成分(例えば蛋白質や炭水化物など)から分離して水蒸気相へと移行し、一方蛋白質、炭水化物、その他の成分の大部分は加熱より凝固するので、次いで加熱加圧処理に用いた装置内でまたは該装置から取り出した後に系の温度を100℃以下で且つ油脂の融解温度以上の温度に冷却することにより、水蒸気相が水相へと変化する。
また、油脂がエマルジヨン状態で水相に乳化分散しているクリームなどの油脂含有食品では、バッチ方式および連続方式の如何に拘わらず、本発明における加熱加圧処理によって、エマルジヨン状態(乳化状態)が簡単に破壊されて、油相と水相に相分離する。
この状態で、濾過、遠心分離、静置などによって系を液体成分と凝固した固形物に分離してそれぞれを分取する。分取した液体成分を静置すると、一般に水よりも比重の小さい油脂は上澄みとして簡単に層分離するので、上澄みの油脂層を分取することにより、油脂を回収することができる。また、液体成分とは別に分取した凝固固形物は、蛋白質、炭水化物、その他の有用物質からなっており、しかも上記した高温・高圧下での加熱加圧処理によって十分に滅菌されているので、湿潤状態のままでまたは乾燥して、肥料や飼料などの用途に有効に再利用することができる。
【0022】
上記により分離回収された油脂は、有機溶媒やアルカリなどを含まず安全性および取り扱い性に極めて優れており、しかも分解、劣化、変質が少なく高い品質を保っているので、食品として再利用できる。また、食品以外にも、肥料、飼料、その他の用途にも有効に再利用することができる。さらに、上記により分離回収された固形物は、蛋白質、炭水化物、その他の有用物質を多量に含んでおり、有機溶媒やアルカリなどを含んでおらず安全性および取り扱い性に優れており、しかも油脂の含有量が大幅に低減しており、さらには高温高圧での加熱加圧処理によって十分に滅菌処理されていて腐敗しにくく保存性および安全性に優れているので、飼料や肥料として有効に用いることができる。固形物として分離回収された蛋白質、炭水化物などからなる有用物質は、油脂含量が少ないので、飼料として用いる場合は油脂分過多による肉質低下(軟質化)の心配がなく、また肥料として用いる場合は油脂の酸化による植物生育阻害を生じないという優れた効果を有する。
【0023】
【実施例】
以下に実施例などにより本発明について具体的に説明するが、本発明は以下の例に何ら限定されない。
以下の例において、油脂の酸価および過酸化物価、並びに無脂乳固形分および分離回収した固形物中の蛋白質および炭水化物の含量は次のようにして測定した。
【0024】
[油脂の酸価]
社団法人日本油化学会制定の「基準油脂分析試験法(I)」の“2.3 酸価”の項に規定されている、水酸化カリウム滴定法に従って測定した。
【0025】
[油脂の過酸化物価]
社団法人日本油化学会制定の「基準油脂分析試験法(I)」の“2.5.2 過酸化物価”の項に規定されている、酢酸−イソオクタン法に従って測定した。
【0026】
[固形物中の蛋白質含量および炭水化物含量]
(1) 蛋白質含量は、日本薬学会編「衛生試験法・注解」(2000)(金原出版株式会社発行)の「2.1 食品成分試験法」(第151〜203頁)の項における“2.1.2.1 総窒素および粗タンパク質”の欄に規定されている方法(セミミクロケルダール法)(第163〜165頁)に準じて測定した。
(2) 炭水化物含量は、前記「衛生試験法・注解」(2000)の「2.1 食品成分試験法」の項に規定されている方法に従って試料中の水分、タンパク質、脂質および灰分の含有量を測定した後、その“2.1.5.1 炭水化物”の欄に規定されているように、試料から前記で測定した水分、タンパク質、脂質および灰分の量を減じて求めた。
【0027】
《実施例1》
(1) 被処理油脂含有食品として、無脂乳固形分(蛋白質含量4.1質量%、炭水化物含量13.1質量%)の含量が20質量%、植物性油脂(サラダオイル;酸価0.1;過酸化物価0.2)の含量が10質量%、水の含量が70質量%である植物性油脂クリーム300gを用いた。この植物性油脂クリーム300g中には、水以外の成分(無脂乳固形分と植物性油脂)90g(100質量部)に対して、水が210g(約233質量部)の割合で含まれている。
(2) 上記(1)の植物性油脂クリームを、容量500mlのオートクレーブに入れ、オートクレーブ内の温度を160℃に昇温させ(圧力0.6MPa)、同温度および圧力に5分間維持した。次いで、オートクレーブの内容物の温度を60℃に冷却した後、内容物全体をオートクレーブから取り出して、フィルターにより濾過して、液体分と固形物とに分けて、それぞれを分取した。分取した液体分では、エマルジヨン状態で水相に乳化分散されていたクリーム中の油脂が、この加熱加圧処理によってエマルジヨン状態が簡単に破壊されて油相と水相に分離していた。
【0028】
(3) 上記(2)で分取した液体分を静置して、水層と油脂層に層分離させ、上方の油脂層を油脂分として回収した。油脂の回収量は27g(回収率90%)であった。回収した油脂の酸価および過酸化物価を上記した方法で測定したところ、酸価は0.3、過酸化物価は0.6であった。この結果から、本発明の方法による場合は、油脂含有食品から、分解や酸化劣化が少なく、食品としても十分に再利用可能な、低い酸価および過酸化物価を有する、高品質の油脂を、簡単に、安全に、しかも極めて高い収率で効率よく回収できることがわかる。
【0029】
(4) 上記(2)で分取した固形物を、水分含量が1.0質量%になるまで60℃で乾燥して、40gの乾燥固形物を得た(固形分の回収率約67%)。回収した乾燥固形分の蛋白質含量および炭水化物含量を上記した方法で測定したところ、蛋白質含量は18.3質量%、炭水化物含量は26.7質量%であった。この結果から、本発明の方法による場合は、油脂含有食品から、蛋白質や炭水化物などの有用物質を多割合で含み、飼料や肥料などとして有効に用い得る利用価値の高い固形物を、簡単に且つ高い収率で効率良く回収できることがわかる。
【0030】
《実施例2》
下記の表1に示す温度および圧力を使用して一連の加熱加圧処理を行った以外は実施例1と同様にして、植物性油脂クリームから油脂および固形物を分離回収したところ、下記の表1に示すとおりであった。
【0031】
【表1】
Figure 0004925515
【0032】
上記の表1の結果から、油脂含有食品から油脂および有用固形物の分離回収を温度120℃以上200℃未満および圧力0.2MPa以上1.5MPa未満で行った実験番号2〜5による場合は、分解や酸化劣化の少ない高品質の油脂を簡単に且つ高い収率で効率よく回収できること、それと併せて蛋白質や炭水化物などの有用物質を含む利用価値の高い固形物を簡単に且つ高い収率で効率良く回収できることがわかる。
【0033】
《実施例3》
加熱加圧処理時の水の存在量を下記の表2に示す量に変えて、一連の加熱加圧処理を行った以外は実施例1と同様にして、植物性油脂クリームから油脂および固形物を分離回収したところ、下記の表2に示すとおりであった。
【0034】
【表2】
Figure 0004925515
【0035】
上記の表2の結果から、油脂含有食品を水の存在下に温度120℃以上200℃未満および圧力0.2MPa以上1.5MPa未満で加熱加圧処理するに当たって、水の存在量を、油脂含有食品中の水以外の成分100質量部に対して100〜500質量部の範囲内とした実験番号2〜5において、分解や酸化劣化の少ない高品質の油脂を簡単に且つ高い収率で効率よく回収できること、それと併せて蛋白質や炭水化物などの有用物質を含む利用価値の高い固形物を簡単に且つ高い収率で効率良く回収できることがわかる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の方法による場合は、製造・加工・調理時に生ずる残渣、賞味期限切れ、売れ残り、食べ残しなどにより発生していた多量の油脂含有食品廃棄物を、水のみを用いて特定の温度および圧力下に加熱加圧処理することにより、食品中に含まれる油脂の分解や劣化を抑制しながら、品質および安全性に優れる油脂を、簡単に、効率よく、安全に、低コストで分離回収することができる。
そして、本発明により分離回収される油脂は、有機溶媒を含まず、しかも劣化が変質が少なく、食品や飼料などとして十分に再利用可能な低い酸価および過酸化物価を有している。
【0037】
さらに、本発明による場合は、油脂だけでなく、油脂含有食品に含まれる蛋白質や炭水化物などの有用成分を、固形物として、簡単に且つ効率良く分離回収することができる。
本発明により分離回収される蛋白質や炭水化物などからなる有用固形物は、有機溶媒を含んでおらず、油脂の含量が極めて低く、しかも高温高圧での加熱加圧処理によって十分に滅菌されているので、腐敗しにくく保存性に優れており、そのため飼料や肥料などとして極めて有用であり、飼料として用いる場合は脂肪過多による肉質の軟化を生じず、肥料として用いる場合は含有油脂の酸化による植物生育環境の悪化を招かない。
本発明の方法は、従来取り扱いに苦慮されてきた油脂含有食品廃棄物を有効に再利用するものであり、焼却処分を伴わないので、資源の有効利用、地球環境の汚染防止、産業廃棄物の低減などの点から極めて有用である。

Claims (7)

  1. 油脂を含む食品および/または食品残渣を、該食品および/または食品残渣中に含まれる水以外の成分の合計100質量部に対して、100〜500質量部の水の存在下に、120℃以上200℃未満の温度および0.2MPa以上1.5MPa未満の圧力で加熱加圧処理して、該食品および/または食品残渣中に含まれる油脂を分離回収することを特徴とする方法。
  2. 加熱加圧処理を1〜60分間行う請求項1に記載の方法。
  3. 加熱加圧処理を、温度120〜180℃および圧力0.2〜1.3MPaの条件下に行う請求項1または2に記載の方法。
  4. 油脂の分離回収と併せて、他の有用物質を別途分離回収する請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 油脂を液状で分離回収し、他の有用物質を固形物状で別途分離回収する請求項4に記載の方法。
  6. 油脂を含む食品および食品残渣が、油脂を含む加工食品およびその残渣である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 油脂を含む食品および食品残渣が、マーガリン、バター、クリーム、チョコレート、マヨネーズ、ソース類、ドレッシング類またはチーズからなる油脂含有加工食品、前記した油脂含有加工食品の少なくとも1種を用いてなる食品、およびその残渣から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
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