JP6712659B1 - 油脂製造方法及び油脂製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来は加工後に廃棄物とされていた農作物や魚類の残渣から、より低コストで容易に安全性の高い油を抽出することができる油脂製造方法及び油脂製造装置を提供する。【解決手段】この油脂製造装置は、原料が投入される反応容器2と、反応容器内に飽和水蒸気を注入する水蒸気注入手段4と、反応容器内の攪拌を行う攪拌手段3と、反応容器の下部に設けられた温度センサ7aと、反応容器内の圧力を調整する圧力調整手段5と、水蒸気注入手段4と攪拌手段3と圧力調整手段5の駆動制御を行う制御手段6と、油脂を抽出する作業エリアを無酸素状態とするためのハウジング15と、ハウジング内に設けられた、生成物から固体を分離する固液分離手段12と水分除去手段13と、ハウジング内に窒素を注する窒素注入装置16と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、油脂製造方法及び油脂製造装置に関し、従来は加工後に廃棄されていた農作物の残渣(農業残渣)や魚類の残渣(漁業残渣)から油脂を製造することのできる油脂製造方法及び油脂製造装置に関する。
食品から油を分離する方法に関しては、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される油分離方法は、食品残渣からなる原料に加水して原料と水が混合した被処理溶液を形成し、これを高温及び高圧の容器内に保持して亜臨界水とする。そして、水の誘電率を低下させて、原料内に含まれている油を水と混合して抽出するものである。
具体的に説明すると、図3に示すように最初に食品残渣からなる原料を粉砕タンク51に投入後、撹拌機52で粉砕し、固形分が10〜40%となるように加水する。
これにより形成された残渣溶液は、送液ポンプ61により原料タンク53に送られ、そこで更に撹拌機54で撹拌され、押込ポンプ62により水熱反応装置55のプレヒータ56に3MPaに加圧されて送られる。
水熱反応装置55では、残渣溶液はプレヒータ56内で150℃程度に予熱されてから縦型反応器57に供給される。縦型反応器57では、残渣溶液は図示しないヒータにより200℃程度に加熱されて3MPaに保持され、約10分間、滞留させる。
これにより、残渣溶液中の水は亜臨界状態とされて誘電率が下がり、有機溶媒に近い状態(水と油が混合しやすい状態)となり、食品残渣中の油と混合する。
また、水熱反応装置55内でこのように処理された残渣溶液は、縦型反応器57から冷却水タンク58内を、送液ダクトを通じて通過させて90〜100℃程度に冷却し、背圧弁59を通過させて大気圧(常圧)に戻す。大気圧下となって水が亜臨界状態から通常の状態に戻ると、縦型反応器57内で混合していた油と水は分離した状態となり、残渣溶液は、処理水タンク60に供給される。
ここで、残渣溶液は、90℃に保温されて、油層と水層とが分離される。即ち、処理水タンク60内で残渣溶液中に抽出された油は上方に浮き、油分離用配管を介して分離され、その油は例えば工業用に利用される。
特開2009−291665号公報
ところで、特許文献1に開示された油分離方法の主とする目的は、食品残渣から油を分離し、飼料等を製造することにある。そのため、食品残渣溶液を高温(200℃)に加熱し、かつ高圧(3MPa)の状態におき、加水分解反応により食品残渣中の蛋白質を低分子に分解し、細菌学的に減菌し、さらに細菌性毒素等も無毒化する必要がある。
加水分解反応を発生させる手段としては、水熱反応装置において、プレヒータや縦型反応器でのヒータを用いて食品残渣を高温(例えば200℃)に加熱保持するとともに押込ポンプにより加圧している。
しかしながら、上記のような油分離方法にあっては、粉砕タンク、原料タンク、撹拌機等の他、高圧耐久性の縦型反応器を有する水熱反応装置55が必要となる等、設備に係るコストが高くなるという課題があった。
特に、高圧(3MPa)以上の高圧耐久性を有する縦型反応器を用いなければならず、設備に係るコストが高くなるという課題があった。
また、水熱反応装置において、ヒータを用いて所定時間の間、高温加熱する必要があるため、電力消費が大きく、運用コストも高くなるという課題があった。
また、上記のように特許文献1に開示された油分離方法にあっては、残渣より分離した油が、大気に触れ酸化してしまい、食用油、化粧品、医薬品に利用するには適さないという課題があった。
また、農作物などの植物の油脂類は、細胞膜の構成成分であるが、特に良質かつ希少な油脂は種皮に含まれている。
例えば、特許文献1に開示された油分離方法により、植物の種皮等に含まれる油脂を分離抽出する場合、前工程として原料となる植物の種子等を粉砕タンクの撹拌機で細かく粉砕する必要がある。
しかしながら、植物の種子は堅固で粉砕が困難な上、特に種の大きさが微細な場合には、粉砕タンク51の撹拌機52でも全く粉砕できない場合があった。
そのため、植物の種子を粉砕するためには、安全性に課題を有する化学薬品の使用、あるいは、より複雑な工程と高い運用コストが必要となるという課題があった。そのため、特に農業残渣の場合は、そのまま廃棄物として処分されることが多かった。
また、植物あるいは魚類から抽出した油脂が外気に晒されると、前記したように、酸化により安定した品質が望めず、また、周囲に生息するバクテリア(多様な菌類)の影響により安全な品質を提供することができないという課題があった。
本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、従来は加工後に廃棄物とされていた農作物や魚類の残渣から、低コストかつ容易に、安全性の高い油を抽出することができる油脂製造方法及び油脂製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかる油脂製造方法は、反応容器内に農業残渣或いは漁業残渣からなる原料を投入する工程と、前記原料の投入後、前記反応容器内に飽和水蒸気を注入する工程と、前記水蒸気注入を続けた状態で、反応容器内の攪拌を開始する工程と、前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程と、前記反応容器内を減圧し、前記反応容器内から生成物を導出する工程と、無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程と、を含む脂製造方法において、前記無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程は、前記生成物から固体を除去する固液分離する工程と、前記固液分離により得られた液体から水分を除去し、油脂を得る工程と、を含み、前記無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程は、窒素ガスが導入されたハウジング内でなされることを特徴としている。
尚、前記水蒸気注入の終了後、前記反応容器内の下部温度が、所定温度に達するまで攪拌を所定時間継続する工程を含み、その後、前記反応容器内を減圧しても良い。
ここで、前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程において、前記所定圧力は、1.1MPa〜1.75MPaであり、前記所定温度は、110℃〜181℃であることが望ましい。
尚、前記所定圧力は、高圧耐久性の反応容器が不要な構成が好ましいため3MPa未満が望ましく、更には1.75MPa以下であることがより望ましい。また、前記所定温度は、ヒータが不要な構成が好ましいため200℃未満が望ましく、更には181℃以下であることがより望ましい。
また、前記原料はアボカドであって、前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程において、前記所定圧力は、少なくとも1.20MPaであり、前記所定温度は、少なくとも120.7℃であることが望ましい。
このような方法によれば、農業残差或いは漁業残渣からなる原料を収容した反応容器内に水蒸気を注入することによって、密閉された容器内を高圧かつ高温の状態とすることができる。その結果、効果的に原料の細胞膜を破砕し、また、種などの外殻を圧力差と高熱により破壊し、種中の油脂、及び皮中の油脂などを容易に得ることができる。
また、反応容器における生成物の導出から油脂の抽出までの間は、無酸素状態で行うため、油脂の酸化を防止し、品質の安定した安全性の高い製品を得ることができる。
また、反応容器内の圧力は、従来の油分離方法に用いた反応容器よりも大幅に低くなるため、従来のような高圧耐久性の反応容器が不要となる。
また、反応容器内の加圧及び加熱は容器内への水蒸気の注入のみで行い、原料の破砕は反応容器内の圧力及び温度により行うため、別途、ヒータや原料の破砕手段を設ける必要がない。そのため、設備に係るコスト及び運用コストを従来よりも低減することができる。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかる油脂製造装置は、農業残渣或いは漁業残渣からなる原料が投入される投入口と生成物を導出するための導出口とを有する反応容器と、前記原料が投入された前記反応容器内に飽和水蒸気を注入する水蒸気注入手段と、前記反応容器内の攪拌を行う攪拌手段と、前記反応容器の下部に設けられた温度センサと、前記反応容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、前記温度センサにより検出された温度、或いは前記圧力調整手段により調整された圧力に基づき、前記水蒸気注入手段と前記攪拌手段と前記圧力調整手段の駆動制御を行う制御手段と、前記反応容器における生成物が導出される前記導出口から油脂を抽出するまでの作業エリアを無酸素状態とするためのハウジングと、前記ハウジング内に設けられた、前記生成物から固体を分離する固液分離手段と、前記ハウジング内に設けられた、前記固液分離手段により固体が除去された液体から水分を除去する水分除去手段と、前記ハウジング内に窒素を注する窒素注入装置と、を備えることを特徴としている。
このような構成によれば、農業残差或いは漁業残渣からなる原料を収容した反応容器内に水蒸気を注入することによって、密閉された容器内を高圧かつ高温の状態とすることができる。その結果、効果的に原料の細胞膜を破砕し、また、種などの外殻を圧力差と高熱により破壊し、種中の油脂、及び皮中の油脂などを容易に得ることができる。
また、反応容器における生成物の導出から油脂の抽出までの間は、無酸素状態で行うため、油脂の酸化を防止し、品質の安定した安全性の高い製品を得ることができる。
また、反応容器内の圧力は、従来の油分離方法に用いた反応容器よりも大幅に低くなるため、従来のような高圧耐久性の反応容器が不要となる。
また、反応容器内の加圧及び加熱は容器内への水蒸気の注入のみで行い、原料の破砕は反応容器内の圧力及び温度により行うため、別途、ヒータや原料の破砕手段を設ける必要がない。そのため、設備に係るコスト及び運用コストを従来よりも低減することができる。
本発明によれば、従来は加工後に廃棄物とされていた農作物や魚類の残渣から、より低コストで容易に、安全性の高い油を抽出することができる油脂製造方法及び油脂製造装置を得ることができる。
図1は、本発明に係る油脂製造装置の一実施形態を示すブロック図である。 図2は、図1の油脂製造装置による油脂製造方法の流れを示すフローである。 図3は、従来技術における食品残渣からの油の分離方法を説明するためのブロック図である。
以下に、本発明に係る油脂製造方法及び油脂製造装置の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る油脂製造装置の一実施形態を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の油脂製造装置1は、農業残渣(農作物の加工後の残渣、規格外農産物、廃棄物など)、或いは漁業残渣(魚類の加工後の残渣、規格外の魚類等)を収容して処理するための反応容器2(水熱反応容器)と、反応容器2に前記残渣からなる原料を投入するための投入口2aと、この反応容器2に投入された原料を撹拌するための撹拌手段3とを備えている。
また、油脂製造装置1は、反応容器2内の原料に対して高圧水蒸気を注入するための水蒸気注入手段4と、反応容器2内の圧力を調節するための圧力調整手段5とを備えている。
また、油脂製造装置1は、反応容器2において処理された生成物を容器外に導出する導出口2bと、この導出口2bより導出された生成物から最終的に油脂を得るまでの作業エリア(工程)に設けられ、外気(酸素)を遮断するためのハウジング15とを備えている。
油脂製造装置1は、ハウジング15内に窒素(N)ガスを注入する窒素注入装置16を備え、この窒素注入装置16により、ハウジング15内の圧力が微陽圧の所定値(例えば0.2MPa)に維持され、且つ酸素(O)を排出し無酸素状態とされるように構成されている。
また、油脂製造装置1は、ハウジング15内において、導出口2bから導出される生成物から不要な滓や異物などの固体を除去するための固液分離機12(固液分離手段)と、固体を除去した液体から水分を除去し、油脂を取り出す水分除去機13(水分除去手段)と、取り出した油脂を計量し複数の容器20に瓶詰めする瓶詰め装置14とを備える。
また、油脂が瓶詰めされた容器20は、図示するようにコンベア装置17によりハウジング15外に搬出する構成とすることができる。
更に、油脂製造装置1は、前記撹拌手段3、前記水蒸気注入手段4及び前記圧力調整手段5等を制御するためのコンピュータからなる制御手段6と、を備えている。
更に、前記各構成部についてより詳細に説明する。
前記反応容器2は、所定の耐圧性を備えた第一種圧力容器により構成されており、その内部で原料を処理するものである。尚、この反応容器2は,使用圧力が1.1MPaから1.75MPaであるため、2MPa程度の圧力に耐えうる容器であれば良い。
この反応容器2の上部には、投入口2aが設けられるとともに、下部には水熱処理により大量に油脂を含む生成物を外部に導出する導出口2bが設けられている。
これらの投入口2aと導出口2bは、前記原料を処理する際に反応容器2内の高温高圧に耐えられるパッキンが使用された密閉構造(バルブ構造)を備えている。
尚、投入口2a及び導出口2bは、安全性を考慮して、反応容器2内の圧力が0.015MPa以下に達しない限り、開閉操作が反応しないインターロック制御構造を備えている。
更に、反応容器2の内部下部には温度センサ7aが設けられ、内部中央には温度センサ7bが設けられ、内部上部には温度センサ7cが設けられている。また、内部上部には、圧力センサ8が設けられ、反応容器2内の温度及び圧力を検出するように構成されている。
特に、温度センサ7aが反応容器2の内部下部に設けられているため、反応容器2の内部下部に位置する、温度が低くなる下層の生成物(処理中の原料)の温度を測定することができる。即ち、反応容器2下部に位置する生成物の温度を検出することによって、生成物全体の温度が、温度センサ7aで検出した温度以上であることを確認することができる。
尚、前記したように容器内部中央には温度センサ7bが設けられ、容器内部上部には温度センサ7cが設けられているため、生成物全体の温度管理を細かく行うことが可能となっている。
前記撹拌手段3は、容器内の原料を全体にわたって一様に攪拌するためのものである。この撹拌手段3は、反応容器2内の長手方向に延設され、回転可能に軸支された水平回転軸3aと、この水平回転軸3aに取付けられた撹拌羽根3bとを備えている。
また、水平回転軸3aには駆動モータ3cが連結され、前記撹拌羽根3bを駆動モータ3cによって回転駆動するように構成されている。
また、前記水蒸気注入手段4は、高圧の水蒸気(飽和水蒸気)を発生させるボイラー4aと、このボイラー4aから発生した水蒸気(飽和水蒸気)を反応容器2内に供給するための送気管4bとを備えている。
前記ボイラー4aで発生する水蒸気(飽和水蒸気)の圧力は一定値に保持されており、反応容器2内の圧力は、高圧水蒸気(高圧飽和水蒸気)の注入量で調節される。
この高圧水蒸気(高圧飽和水蒸気)の圧力によって、反応容器2内の温度が定まり、反応容器2内は高温に保持される。
また、前記送気管4bは、反応容器2に対して水平回動軸3aよりも上方位置であって略水平方向に連結されている。
また、前記圧力調整手段5は、電気制御により開閉制御される圧力調整バルブ5aと、この圧力調整バルブ5aを介して反応容器2内の水蒸気を排気するための排気管5bとから構成されている。
そして、反応容器2内の温度が所定値を越えると圧力調整バルブ5aを開放し、反応容器2内の圧力を抜いて反応容器2内を減圧するようになっている。
また、排気管5bには、サイレンサー9を介して冷却装置10が連結されており、反応容器2からの水蒸気を冷却して液化し、排水処理設備11に供給されるように構成されている。更に、サイレンサー9により、騒音防止条例の規制値をクリアして市街地などに設置できるように設計されている。
また、制御手段6は、撹拌手段3、水蒸気注入手段4及び圧力調整手段5と電気的に接続されており、これを制御するように構成されている。また、制御手段6は、駆動モータ3cの回転方向や回転速度を制御して、反応容器2内における原料の撹拌の開始、停止を制御するように構成されている。
また、前記制御手段6は、反応容器2内の温度センサ7a〜7c、及び圧力センサ8と電気的に接続されており、温度センサ7a〜7cからの信号を受けて、駆動モータ3c、水蒸気注入手段4、及び圧力調整手段5の駆動開始、駆動停止の制御を行う。
例えば、制御手段6は、検出した反応容器2内の温度及び圧力がそれぞれ所定値に達した場合に、水蒸気注入手段4による水蒸気の反応容器2内への注入を停止するよう制御する。
更に、制御手段6は、反応容器2内の温度が所定値に達した場合に、前記制御手段6によって、圧力調整手段5の圧力調整バルブ51を開放して高圧水蒸気を排気し、圧力及び温度を低下させるように制御する。
次に、本実施形態の油脂製造装置1による油脂製造方法について説明する。
まず、農業残渣としてアボカドを原料とした場合について説明する。
原料であるアボカドを、投入口2aから反応容器2内に投入する(図2のステップS1)。
ここで、反応容器2の容積を5mとすると、投入される原料は例えば4.5m程度とされる。これは、容器内上部に所定の空隙を形成するためである。
尚、原料については、投入口2aを形成するバルブ内部を通過する大きさであればよく、従来技術のように原料の粉砕、水分含水率、粒度、粘性、硬度などの調整(前処理)は不要である。
原料を投入後、反応容器2内を密閉状態にすると、反応容器2内の上部に形成された空隙に、水蒸気注入手段4により高圧水蒸気(飽和水蒸気)を注入する(図2のステップS2)。ここで注入された水蒸気は圧力ガスとして機能し、反応容器2内における原料の高さ(レベル)を押し下げる。
制御手段6は、温度センサ7aにより容器下部の温度を監視し、例えば80℃まで上昇すると、撹拌手段3の駆動モータ3cを駆動し、所定の回転速度(例えば2rpm)で所定方向に撹拌開始する(図2のステップS3)。
更に、容器下部の温度が90℃付近まで上昇すると、制御手段6は、温度上昇速度を確認しながら撹拌速度を上昇させる(例えば10rpm)。
そして、制御手段6は、原料が例えばアボカド残渣の場合、容器下部温度が120.7℃、且つ容器2内の圧力が1.20MPaに達した時点で、水蒸気注入手段4による水蒸気の供給を停止する(図2のステップS4)。尚、この水蒸気供給停止の温度及び圧力は、原料の種類ごとに設定された値である。
制御手段6は、反応容器2内への水蒸気の供給を停止すると、撹拌手段3による撹拌処理(例えば、回転速度10rpm)のみで所定時間(例えば5〜10分)の間運転する(図2のステップS5)。
そして、制御手段6は、温度センサ7aにより容器下部の温度を監視し、所定温度(例えば124℃)に達した時点で撹拌を停止し、圧力調整手段5を制御して圧力制御バルブ5aを開放し減圧動作を開始する(図2のステップS6)。
即ち、反応容器2内の高圧水蒸気が排気管5bに排気され反応容器2内は減圧される。尚、この減圧開始の目標温度は、原料の種類ごとに設定された値である。
その後、制御手段6は、圧力センサ8により反応容器2内の圧力を監視し、反応容器2内の圧力がインターロック条件内に到達後、導出口2bを形成するバルブを徐々に開き、生成物を固液分離機12に導出する(図2のステップS7)。
尚、上記反応容器2における処理において、反応容器2内は高圧(例えば1.20MPa)かつ高温(例えば120.7℃)となされるため、原料の細胞膜は破砕され、また、種などの外殻は圧力差と高熱により破壊される。そして、種中の油脂、皮中の油脂などが生成物中に大量に得られる。
一方、ハウジング15内は、窒素注入装置16から供給される窒素(N)ガスにより所定の微陽圧(例えば0.2MPa)で無酸素状態に維持されている。
反応容器2の導出口2bから導出された生成物は、ハウジング15内において固液分離機12を介して不要なカスや異物の除去がなされ(図2のステップS8)、更に水分除去機13において水分が除去され(図2のステップS9)、得られた油脂が瓶詰め装置14にて容器20に瓶詰めされる(図2のステップS10)。
そして無酸素状態の環境下で油脂が瓶詰めされた容器20は、コンベア装置17によりハウジング15の外に搬出される(図2のステップS11)。
ここで上記のようにハウジング15内は、無酸素状態であるため、油脂が酸化することがなく、安定した品質を得ることができる。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、農業残差或いは漁業残渣からなる原料を収容した反応容器2内に水蒸気を注入することによって、密閉された容器内を高圧かつ高温の状態とすることができる。
その結果、効果的に原料の細胞膜を破砕し、また、種などの外殻を圧力差と高熱により破壊し、種中の油脂、及び皮中の油脂などを容易に得ることができる。
また、反応容器における生成物の導出から油脂の抽出までの間は、無酸素状態で行うため、油脂の酸化を防止し、品質の安定した安全性の高い製品を得ることができる。
また、反応容器2内の圧力は、従来の油分離方法に用いた反応容器よりも大幅に低くすることができるため、従来のような高圧耐久性の反応容器が不要となる。
また、反応容器2内の加圧及び加熱は容器2内への水蒸気の注入のみで行い、原料の破砕は反応容器2内の圧力及び温度により行うため、別途、ヒータや原料の破砕手段を設ける必要がない。そのため、設備に係るコスト及び運用コストを従来よりも低減することができる。
尚、前記実施の形態においては、水蒸気注入停止のタイミングと、減圧開始のタイミングとに対し、それぞれ目標温度を設定し、動作制御するようにしたが、本発明にあっては、その形態に限定されるものではない。
例えば、1つの目標温度(及び圧力)に達すると、水蒸気注入を停止し、すぐさま撹拌停止、減圧開始するように制御してもよい。
続いて、本発明の油脂製造方法及び油脂製造装置について、実施例に基づき更に説明する。
(実験1)
実験1では、本実施の形態に示した油脂製造装置において、原料としてアボカドの残渣を用い、撹拌条件、温度条件等を変えて、原料から油脂を抽出可能か検証した。
(実施例1)
実施例1では、3000Kgのアボカド残渣を原料とし、表1に示す条件にて本実施の形態に示した手順で油脂の抽出を行った。また、水蒸気注入停止の際の目標温度を120℃、目標圧力を1.2MPa以上とし、減圧開始の際の目標温度を124℃とした。尚、表1における回転方向は、正回転方向をFで示し、逆回転方向をRで示す。
(表1)
Figure 0006712659
実施例1の結果、処理に要した時間は71minであり、種子、皮、果実部分より抽出した油脂量は1409.5Kgであった。即ち、原料3000Kgに対し十分な油脂を得ることができた。
(実施例2)
実施例2では、3000Kgのアボカド残渣を原料とし、表2に示す条件にて本実施の形態に示した手順で油脂の抽出を行った。また、水蒸気注入停止の際の目標温度を123℃、目標圧力を1.2MPa以上とし、減圧開始の際の目標温度を123℃とした。尚、表2における回転方向は、正回転方向をFで示し、逆回転方向をRで示す。
(表2)
Figure 0006712659
実施例2の結果、処理時間は85minであり、種子、皮、果実部分より抽出した油脂の抽出量は1200Kgであった。即ち、原料3000Kgに対し十分な油脂を得ることができた。
(実施例3)
実施例3では、3000Kgのアボカド残渣を原料とし、表3に示す条件にて本実施の形態に示した手順で油脂の抽出を行った。また、水蒸気注入停止の際の目標温度を124℃、目標圧力を1.2MPa以上とし、減圧開始の際の目標温度を124℃とした。尚、表3における回転方向は、正回転方向をFで示し、逆回転方向をRで示す。
(表3)
Figure 0006712659
実施例3の結果、処理時間は95minであり、種子、皮、果実部分より抽出した油脂の抽出量は1392Kgであった。即ち、原料の量に対し十分な油脂を得ることができた。
(比較例1)
比較例1では、2545Kgのアボカド残渣を原料とし、表4に示す条件にて本実施の形態に示した手順で油脂の抽出を行った。また、水蒸気注入停止の際の目標温度を113℃、目標圧力を0.90MPa以上とし、減圧開始の際の目標温度を121℃とした。尚、表4における回転方向は、正回転方向をFで示し、逆回転方向をRで示す。
(表4)
Figure 0006712659
比較例1の結果、処理に要した時間は94分であり、種子、皮、果実部分より抽出した抽出量は488Kgであった。即ち、原料2545Kgに対し、抽出できた油脂量が少ない結果に終わった。
この実験1の結果、原料がアボカド残渣の場合、容器内圧力が1.20MPa〜1.28Mpa、容器下部の温度が120.7℃〜124℃となれば、原料から十分な量の油脂を抽出できることを確認した。
(実験2)
実験2では、本実施の形態に示した油脂製造装置において、原料としてアボカド以外の残渣を用い、本発明に係る油脂製造方法が有効であるかを検証した。
(実施例4)〜(実施例50)
実施例4〜50では、原料の種類ごとに予め求めた反応容器内の目標温度等の条件に基づき、本実施の形態に示した油脂製造方法により十分な油脂が得られるかを検証した。原料ごとの条件を、表5〜7に示す。尚、表中の容器下部温度は、容器内の減圧を開始した温度(原料によっては水蒸気注入停止温度と同じ)を示す。
(表5)
Figure 0006712659
(表6)
Figure 0006712659
(表7)
Figure 0006712659
実施例4〜50の結果、アボカドの場合と同様に、いずれも原料から十分な油脂を抽出できた。即ち、原料ごとに設定した目標温度まで容器下部温度を上昇させることにより、密閉された容器内の圧力を上昇させ、高温と高圧力により効果的に油脂を抽出できることを確認した。
即ち、容器内の圧力を1.1MPa〜1.75MPaとし、容器内の温度を110℃〜181℃とすることにより、実施例4〜50のいずれも原料からも、十分な油脂を抽出できることを確認した。
以上の実施例の結果、本発明の油脂製造方法によれば、従来は加工後に廃棄物とされていた農作物や魚類の残渣から、低コスト且つ容易に安全性の高い油を抽出することができることを確認した。
1 油脂製造装置
2 反応容器
3 攪拌手段
4 水蒸気注入手段
5 圧力調整手段
6 制御手段
12 固液分離機(固液分離手段)
13 水分除去機(水分除去手段)
15 ハウジング
16 窒素注入装置

Claims (5)

  1. 反応容器内に農業残渣或いは漁業残渣からなる原料を投入する工程と、
    前記原料の投入後、前記反応容器内に飽和水蒸気を注入する工程と、
    前記水蒸気注入を続けた状態で、反応容器内の攪拌を開始する工程と、
    前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程と、
    前記反応容器内を減圧し、前記反応容器内から生成物を導出する工程と、
    無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程と、
    を含む脂造方法において、
    前記無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程は、前記生成物から固体を除去する固液分離する工程と、前記固液分離により得られた液体から水分を除去し、油脂を得る工程と、を含み、
    前記無酸素状態で前記生成物から油脂を抽出する工程は、窒素ガスが導入されたハウジング内でなされることを特徴とする油脂製造方法。
  2. 前記水蒸気注入の終了後、前記反応容器内の下部温度が、所定温度に達するまで攪拌を所定時間継続する工程を含み、
    その後、前記反応容器内を減圧することを特徴とする請求項1に記載された油脂製造方法。
  3. 前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程において、
    前記所定圧力は、1.1MPa〜1.75MPaであり、
    前記所定温度は、110℃〜181℃であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された油脂製造方法。
  4. 前記原料はアボカドであって、
    前記反応容器内の圧力及び下部温度が、原料の種類に基づき設定した所定圧力及び所定温度まで上昇した時点で前記水蒸気注入を終了する工程において、
    前記所定圧力は、少なくとも1.20MPaであり、
    前記所定温度は、少なくとも120.7℃であることを特徴とする請求項3に記載された油脂製造方法。
  5. 農業残渣或いは漁業残渣からなる原料が投入される投入口と生成物を導出するための導出口とを有する反応容器と、
    前記原料が投入された前記反応容器内に飽和水蒸気を注入する水蒸気注入手段と、
    前記反応容器内の攪拌を行う攪拌手段と、
    前記反応容器の下部に設けられた温度センサと、
    前記反応容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、
    前記温度センサにより検出された温度、或いは前記圧力調整手段により調整された圧力に基づき、前記水蒸気注入手段と前記攪拌手段と前記圧力調整手段の駆動制御を行う制御手段と、
    前記反応容器における生成物が導出される前記導出口から油脂を抽出するまでの作業エリアを無酸素状態とするためのハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられた、前記生成物から固体を分離する固液分離手段と、
    前記ハウジング内に設けられた、前記固液分離手段により固体が除去された液体から水分を除去する水分除去手段と、
    前記ハウジング内に窒素を注する窒素注入装置と、
    を備えることを特徴とする油脂製造装置。
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