JP4924458B2 - 色変換対応情報作成装置及び方法、そのためのプログラム、並びに、印刷装置の製造システム及び方法 - Google Patents

色変換対応情報作成装置及び方法、そのためのプログラム、並びに、印刷装置の製造システム及び方法 Download PDF

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Description

この発明は、色変換対応情報を作成する技術に関し、特に、平滑化処理を利用して色変換対応情報を作成する技術に関する。
色変換対応情報は、入力表色系と出力表色系との対応関係を示す情報であり、例えば、色変換ルックアップテーブルや色変換関数などの形式で利用される。色変換ルックアップテーブルの入力表色系の座標値は、入力表色系の色空間内の点の位置を表しており、出力表色系の座標値は出力表色系の色空間内の点の位置を表している。なお、本明細書において、任意の色空間内の点を「色点」又は「格子点」とも呼ぶ。また、色変換ルックアップテーブルに登録されている入力値で表される色点及び出力値で表される色点を、それぞれ「入力格子点」及び「出力格子点」とも呼ぶ。
色変換ルックアップテーブルの入力格子点や出力格子点の配置を平滑なものにする技術として、例えば本願の出願人により開示された特許文献1に記載されたものがある。
特開2006−197080号公報
この平滑化では、L*a*b*表色系の格子点を移動させた後、目的関数を用いた最適化処理を利用して、移動後のL*a*b*格子点に対応する最適なインク量を決定している。この最適なインク量は、目的関数を最小とするようなインク量として決定される。最適化処理の手法としては、準ニュートン法や逐次2次計画法などの非線形計画法が利用される。
しかしながら、従来の方法では、非線形計画法を用いた最適化処理にかなりの処理時間を要するという問題があった。
本発明は、色変換対応情報の作成における最適化処理を高速に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
入力表色系の座標値を、複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報の作成装置であって、
前記入力表色系の所定の色点である複数の入力表色系色点のそれぞれに対応付けられた初期値として、前記インク表色系の初期値と、前記入力表色系に対応する機器独立表色系の色点である機器独立表色系色点の初期位置と、を設定する初期値設定部と、
前記複数の機器独立表色系色点の分布を初期位置から平滑化する平滑化処理と、平滑化された前記複数の機器独立表色系色点に対応する前記インク表色系のインク量を、所定の目的関数を用いた最適化によって決定する最適化処理と、を実行する平滑化/最適化処理部と、
前記平滑化/最適化処理部で決定されたインク量に基づいて、前記入力表色系の座標値を前記インク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報を作成する色変換対応情報作成部と、
を備え、
前記平滑化/最適化処理部は、前記最適化処理によって得られるインク量で表されるインク量ベクトルに関する2次形式の関数を前記目的関数とする2次計画法を用いて前記最適化処理を実行する、色変換対応情報作成装置。
この構成によれば、2次形式の目的関数を利用した2次計画法を用いてインク量の最適化処理を実行するので、準ニュートン法や逐次2次計画法などの他の非線形計画法を用いた場合に比べて最適化処理を高速に行うことが可能である。
[適用例2]
適用例1記載の色変換対応情報作成装置であって、
前記平滑化/最適化処理は、前記最適化処理で得られたインク量を機器独立表色系の座標値に変換した後に、この変換で得られた機器独立表色系の座標値と前記最適化処理で得られたインク量とを初期値として前記平滑化処理及び最適化処理を再度実行する処理を繰り返すことによって、前記色変換対応情報の作成に使用されるインク量を決定する、色変換対応情報作成装置。
この構成によれば、処理を複数回繰り返すことによって、平滑化及び最適化の結果を向上させることができる。
[適用例3]
適用例2記載の色変換対応情報作成装置であって、
前記目的関数は、
(i)インク量を第1座標系の座標値とし、機器独立表色系の座標値と画質評価指数とを含む複数のパラメ―タを第2座標系の座標値とする座標変換に関して定義されるヤコビ行列を用い、前記ヤコビ行列にインク量の変動量を乗ずることによって算出される前記複数のパラメータの第1の変動量と、
(ii)前記平滑化処理前後における前記複数のパラメータの第2の変動量と、
の差分の2乗誤差の和を含む、色変換対応情報作成装置。
この構成によれば、比較的簡単な演算で2次計画法に適した2次形式の目的関数を得ることができる。
[適用例4]
適用例3記載の色変換対応情報作成装置であって、
前記目的関数は、さらに、前記最適化処理前後のインク量の2乗誤差を含む、色変換対応情報作成装置。
この構成によれば、最適化処理前後のインク量が過度に変化してしまうことを防止できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、色変換対応情報の作成方法および装置、そのための平滑化/最適化処理方法及び装置、色変換対応情報を印刷装置に組み込む印刷装置の製造方法及び製造システム、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.装置構成と全体処理手順:
B.力学モデル:
C.スムージング処理(平滑化/最適化処理)の処理手順:
D.最適化処理の内容:
E.変形例
A.装置構成と全体処理手順:
図1は、本発明の一実施例におけるルックアップテーブル作成装置の構成を示すブロック図である。この装置は、ベースLUT作成モジュール100と、色補正LUT作成モジュール200と、フォワードモデルコンバータ300と、LUT格納部400と、を備えている。「LUT」は、ルックアップテーブルの略語である。これらのモジュール100,200やコンバータ300の機能は、メモリに格納されたコンピュータプログラムをコンピュータが実行することによってそれぞれ実現される。また、LUT格納部400は、ハードディスク装置などの記録媒体によって実現される。
ベースLUT作成モジュール100は、スムージング処理初期値設定モジュール120と、テーブル作成モジュール140とを有している。スムージング処理モジュール130は、色点移動モジュール132と、インク量最適化モジュール134と、画質評価指数算出モジュール136とを有している。フォワードモデルコンバータ300は、分光プリンティングモデルコンバータ310と、色算出部320とを備えている。これらの各部の機能については後述する。
LUT格納部400は、インバースモデル初期LUT410や、ベース3D−LUT510,ベース4D−LUT520,色補正3D−LUT610,色補正4D−LUT620などを格納するためのものである。但し、インバースモデル初期LUT410以外のLUTは、ベースLUT作成モジュール100や色補正LUT作成モジュール200によって作成されるものである。ベース3D−LUT510は、RGB表色系を入力とし、インク量を出力とする色変換ルックアップテーブルである。一方、ベース4D−LUT520は、CMYK表色系を入力とし、インク量を出力とする色変換ルックアップテーブルである。なお、「3D」や「4D」は、入力値の数を意味している。これらのベースLUT510,520の入力表色系であるRGB表色系やCMYK表色系は、いわゆる機器依存表色系では無く、特定のデバイスとは無関係に設定された仮想の表色系(あるいは抽象的な表色系)である。これらのベースLUT510,520は、例えば色補正LUT610,620を作成する際に使用される。「ベースLUT」という名前は、色補正LUTを作成する基礎として用いられるからである。色補正LUT610,620は、標準的な機器依存表色系(例えばsRGB表色系やJAPAN COLOR 2001表色系)を、特定のプリンタのインク量に変換するためのルックアップテーブルである。インバースモデル初期LUT410については後述する。
図2は、実施例の全体処理手順を示すフローチャートである。図3(A)〜(C)は、図2のステップS100〜S300によってベース3D−LUTを作成する場合の処理内容を示す説明図である。ステップS100では、フォワードモデルコンバータ300とインバースモデル初期LUT410とが準備される。ここで、「フォワードモデル」とは、インク量を機器独立表色系の色彩値(測色値)に変換する変換モデルを意味し、「インバースモデル」とは、逆に、機器独立表色系の色彩値をインク量に変換する変換モデルを意味している。実施例では、機器独立表色系としてCIE-L*a*b*表色系を使用する。なお、以下では、CIE-L*a*b*表色系の色彩値を、単に「L*a*b*値」又は「Lab値」とも呼ぶ。
図3(A)に示すように、フォワードモデルコンバータ300の前段を構成する分光プリンティングモデルコンバータ310は、複数種類のインクのインク量を、そのインク量に応じて印刷されるカラーパッチの分光反射率R(λ)に変換する。なお、本明細書において「カラーパッチ」という用語は、有彩色のパッチに限らず、無彩色のパッチも含む広い意味で使用される。本実施例では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、淡シアンLc、淡マゼンタLm、淡ブラックLk、極淡ブラックLLkの8種類のインクを利用可能なカラープリンタを想定しており、分光プリンティングモデルコンバータ310もこの8種類のインクのインク量を入力としている。但し、プリンタで使用する複数種類のインクとしては、任意のインクセットを利用することが可能である。色算出部320は、分光反射率R(λ)からL*a*b*表色系の色彩値を算出する。この色彩値の算出には、予め選択された光源(例えば標準の光D50)がカラーパッチの観察条件として使用される。なお、分光プリンティングモデルコンバータ310を作成する方法としては、例えば特表2007−511175号公報に記載された方法を採用することが可能である。
インバースモデル初期LUT410は、L*a*b*値を入力とし、インク量を出力とするルックアップテーブルである。この初期LUT410は、例えば、L*a*b*空間を複数の小セルに区分し、各小セル毎に最適なインク量を選択して登録したものである。この選択は、例えば、そのインク量で印刷されるカラーパッチの画質を考慮して行われる。一般に、或る1つのL*a*b*値を再現するインク量の組み合わせは多数存在する。そこで、初期LUT410では、ほぼ同じL*a*b*値を再現する多数のインク量の組み合わせの中から、画質等の所望の観点から最適なインク量を選択したものが登録されている。この初期LUT410の入力値であるL*a*b*値は各小セルの代表値である。一方、出力値であるインク量はそのセル内のいずれかのL*a*b*値を再現するものである。従って、この初期LUT410では、入力値であるL*a*b*値と出力値であるインク量とが厳密に対応したものとなっておらず、出力値のインク量をフォワードモデルコンバータ300でL*a*b*値に変換すると、初期LUT410の入力値とは多少異なる値が得られる。但し、初期LUT410として、入力値と出力値とが完全に対応するものを利用してもよい。また、初期LUT410を用いずにベースLUTを作成することも可能である。なお、小セル毎に最適なインク量を選択して初期LUT410を作成する方法としては、例えば上記特表2007−511175号公報に記載された方法を採用することが可能である。
図2のステップS200では、ベースLUT作成のための初期入力値がユーザによって設定される。図3(B)は、ベース3D−LUT510の構成とその初期入力値設定の例を示している。ベース3D−LUT510の入力値としては、RGBの各値として予め定められたほぼ等間隔の値が設定される。1組のRGB値はRGB色空間内の点を表していると考えられるので、1組のRGB値を「入力格子点」とも呼ぶ。ステップS200においては、複数の入力格子点のうちから予め選択されたいくつかの少数の入力格子点に対するインク量の初期値がユーザによって入力される。この初期入力値が設定される入力格子点としては、RGB色空間における3次元色立体の頂点に相当する入力格子点を少なくとも選択することが好ましい。この3次元色立体の頂点では、RGBの各値がその定義範囲の最小値又は最大値を取る。具体的には、RGBの各値を8ビットで表現した場合には、(R,G,B)=(0,0,0)、(0,0,255)、(0,255,0)、(255,0,0)、(0,255,255)、(255,0,255)、(255,255,0)、(255,255,255)である8つの入力格子点に関してインク量の初期入力値が設定される。なお、(R,G,B)=(255,255,255)の入力格子点に対するインク量は、すべて0に設定される。他の入力格子点に対するインク量の初期入力値は任意であり、例えば0に設定される。図3(B)の例では、(R,G,B)=(0,0,32)の入力格子点に対するインク量が0以外の値になっているが、これはこのLUT510が完成したときの値である。
図2のステップS300では、スムージング処理モジュール130(図1)が、ステップS200で設定された初期入力値に基づいてスムージング処理(平滑化/最適化処理)を実行する。図3(C)は、ステップS300の処理内容を示している。図3(C)の左側には、スムージング処理前の状態における複数の色点の分布が2重丸と白丸とで示されている。これらの色点は、L*a*b*空間における3次元色立体CSを構成している。各色点のL*a*b*座標値は、ベース3D−LUT510の複数の入力格子点におけるインク量を、フォワードモデルコンバータ300(図3(A))を用いてL*a*b値に変換した値である。上述したように、ステップS200では一部の少数の入力格子点についてのみインク量の初期入力値が設定される。そこで、他の入力格子点に対するインク量の初期値は、初期入力値からスムージング処理初期値設定モジュール120(図1)によって設定される。この初期値設定方法については後述する。
L*a*b*表色系の3次元色立体CSは、以下の8つの頂点(図3(C)の2重丸の点)を有している。
・点PK:(R,G,B)=(0,0,0)に対応する紙黒点。
・点PW:(R,G,B)=(255,255,255)に対応する紙白点。
・点PC:(R,G,B)=(0,255,255)に対応するシアン点。
・点PM:(R,G,B)=(255,0,255)に対応するマゼンタ点。
・点PY:(R,G,B)=(255,255,0)に対応するイエロー点。
・点PR:(R,G,B)=(255,0,0)に対応するレッド点。
・点PG:(R,G,B)=(0,255,0)に対応するグリーン点。
・点PB:(R,G,B)=(0,0,255)に対応するブルー点。
図3(C)の右側は、スムージング処理後の色点の分布を示している。スムージング処理は、L*a*b*空間における複数の色点を移動させて、それらの色点の分布を等間隔に近い平滑なものにする処理である。スムージング処理では、さらに、移動後の各色点のL*a*b*値を再現するために最適なインク量も決定される。この最適なインク量がベースLUT510の出力値として登録されると、ベースLUT510が完成する。
図4(A)〜(C)は、入力表色系の色点(すなわち入力格子点)とL*a*b*表色系の色点との対応関係を示している。L*a*b*表色系の3次元色立体CSの頂点は、ベースLUT510の入力表色系の3次元色立体の頂点と一対一に対応している。また、各頂点を結ぶ辺(稜線)も、両方の色立体で互いに対応しているものと考えることができる。スムージング処理前のL*a*b*表色系の各色点は、ベースLUT510の入力格子点にそれぞれ対応付けられており、従って、スムージング処理後のL*a*b*表色系の各色点もベースLUT510の入力格子点にそれぞれ対応付けられる。なお、ベースLUT510の入力格子点はスムージング処理によって変化しない。スムージング処理後のL*a*b*表色系の3次元色立体CSは、ベースLUT510の出力表色系を構成するインクセットで再現可能な色域(カラーガマット)の全体に対応している。従って、ベースLUT510の入力表色系は、このインクセットで再現可能な色域の全体を表す表色系としての意義を有している。
ベースLUT510を作成する際に、L*a*b*空間においてスムージング処理を行う理由は以下の通りである。ベースLUT510では、なるべく大きな色域を再現できるように出力表色系のインク量を設定したいという要望がある。特定のインクセットで再現可能な色域は、インクデューティ制限(一定面積に吐出可能なインク量の制限)などの所定の制限条件を考慮して決定される。一方、上述したフォワードモデルコンバータ300は、これらの制限条件が考慮されておらず、再現可能な色域とは無関係に作成されている。そこで、スムージング処理の際にインクデューティ制限等の制限条件を考慮してL*a*b*空間内の色点の取り得る範囲を決定すれば、特定のインクセットで再現可能な色域を決定することが可能となる。なお、色点の移動を行うアルゴリズムとしては、例えば、後述する力学モデルを使用したものが利用される。
図2のステップS400では、スムージング処理の結果を用いて、テーブル作成モジュール140がベースLUT510を作成する。すなわち、テーブル作成モジュール140は、各入力格子点に対応付けられたL*a*b*表色系の色点を再現するための最適なインク量をベースLUT510(図3(C))の出力値として登録する。なお、スムージング処理では、その計算負荷を軽減するために、ベースLUT510の入力格子点の一部のみに対応する色点のみを処理対象として選択することも可能である。例えば、ベースLUT510の入力格子点におけるRGB値の間隔が16である場合に、スムージング処理の対象となる入力格子点におけるRGB値の間隔を32に設定すれば、スムージング処理の負荷を半減することができる。この場合には、テーブル作成モジュール140は、スムージング処理結果を補間することによってベースLUT510のすべての入力格子点に対するインク量を決定して登録する。
図5(A)〜(C)は、図2のステップS100〜S300によってベース4D−LUT520を作成する場合の処理内容を示す説明図である。図5(A)は、図3(A)と同じである。図5(B)に示すベース4D−LUT520は、入力がCMYK表色系である点が図3(B)に示したベース3D−LUT510と異なっている。このベース4D−LUT520の初期入力値としては、(C,M,Y,K)=(0,0,0,0),(0,0,255,0),(0,255,0,0),(0,255,255,0),(255,0,0,0),(255,0,255,0),(255,255,0,0),(255,255,255,0),(0,0,0,255),(0,0,255,255),(0,255,0,255),(0,255,255,255),(255,0,0,255),(255,0,255,255),(255,255,0,255),(255,255,255,255)である16個の入力格子点に関してインク量の初期値が設定される。他の入力格子点に対するインク量の初期入力値は任意であり、例えば0に設定される。
図5(C)は、スムージング処理の様子を示している。なお、L*a*b*空間においてベース4D−LUT520に対応する色立体としては、図5(C)の右端に示すように、入力値のうちのK値のそれぞれの値に対して1つの3次元色立体CSが存在する。この例では、K=0の色立体とK=32の色立体とを含む複数の色立体CSが図示されている。本明細書では、これらの個々の色立体CSを「Kレイヤ」とも呼ぶ。この理由は、各色立体CSが、CMYK値のうちのK値が一定でC,M,Y値が可変である入力層に対応するものと考えることができるからである。複数の色立体CSは、K値が大きいほど暗い色域を表現するものとなっている。これらの複数の色立体CSは、入力表色系のK値が大きいほど濃ブラックインクKのインク量が多くなるように濃ブラックインクKのインク量を決定することによって実現できる。上述したように、再現可能な色域はインクデューティ制限値によって制限される。このインクデューティ制限値としては、個々のインクのインク量と、全インクの合計インク量と、の2つの制限値が課されるのが普通である。一方、暗い色を再現する方法としては、濃ブラックインクKなどの無彩色インクを用いる方法と、コンポジットブラックを用いる方法とがある。しかし、コンポジットブラックは合計インク量が多くなるので、濃ブラックインクKに比べてインクデューティ制限値に抵触する可能性が高く、暗い色を再現するのには不利である。従って、入力表色系のK値が大きく濃ブラックインクKのインク量が多い色立体の方が、入力表色系のK値が小さく濃ブラックインクKのインク量が少ない色立体に比べてより暗い色を再現することが可能となる。
図6(A),(B)は、ベースLUTを用いた色補正LUTの作成方法を示す説明図である。図6(A)に示すように、ベース3D−LUT510は、RGB値をインク量Ijに変換する。このインク量Ijは、図3(B)に示した8種類のインクのインク量を表している。このとき、インク量Ijの添え字jは1〜8である。変換後のインク量Ijは、フォワードモデルコンバータ300によってL*a*b*値に変換される。一方、sRGB値は、既知の変換式に従ってL*a*b*値に変換される。この変換後のL*a*b*値は、その色域が、フォワードモデルコンバータ300で変換されたL*a*b*値の色域と一致するようにガマットマッピングされる。一方、ベース3D−LUT510とフォワードモデルコンバータ300を通じて、RGB値から変換したL*a*b*値を、逆方向ルックアップテーブルとして、逆変換LUT511を作成する。ガマットマッピングされたL*a*b*値は、この逆変換LUT511によってRGB値に変換される。このRGB値は、さらに、ベース3D−LUT510によってインク量Ijに再度変換される。この最後のインク量Ijと最初のsRGB値の対応関係をルックアップテーブルに登録することによって、色補正3D−LUT610を作成することができる。この色補正3D−LUT610は、sRGB表色系をインク表色系に変換する色変換テーブルである。
図6(B)は、色補正4D−LUT620を作成する方法を示している。図6(A)との違いは、3D−LUT510及びその逆変換LUT511の代わりに、4D−LUT520及びその逆変換LUT521を利用している点と、sRGB表色系をL*a*b*値に変換する既知変換式の代わりにJAPAN COLOR表色系(図中では「jCMYK」と記したもの)をL*a*b*値に変換する既知変換式を使用している点である。良く知られているように、JAPAN COLORは、CMYKの4色で構成される表色系である。なお、図6(B)の方法では、逆変換LUT521において、L*a*b*値からCMYK値に変換する際に、既知変換前の最初のjCMYK値のK値から、逆変換LUT521のKレイヤ(K値が一定を取る部分)が選択される。従って、色補正4D−LUT620として、ベース4D−LUT520のうちのKレイヤにおける特性を反映したものを作成することが可能である。
なお、通常は、ベースLUT510,520がプリンタドライバに実装されており、色補正LUTの作成処理以外の処理にも活用されているが、ここでは他の活用例の説明は省略する。以下では、実施例のスムージング処理(平滑化/最適化処理)に利用される力学モデルについて簡単に説明した後に、スムージング処理の処理手順、及び、最適化処理の内容について順次説明する。
B.力学モデル:
図7は、実施例のスムージング処理(平滑化/最適化処理)に利用される力学モデルを示す説明図である。ここでは、L*a*b*色空間内に複数の色点(白丸及び2重丸)が配列されている様子を示している。但し、ここでは説明の便宜上、色点の配置を2次元的に描いている。この力学モデルでは、着目色点gに対して次式の仮想的な力Fpgが係るものと仮定する。
Figure 0004924458
ここで、Fgは着目色点gが隣接色点gn(nは1〜N)から受ける引力の合計値、Vgは着目色点gの速度ベクトル、-kvVgは速度に応じた抵抗力、Xgは着目色点gの位置ベクトル、Xgnは隣接色点gnの位置ベクトル、kp, kgは係数である。係数kp, kgは予め一定の値に設定される。なお、文中では、ベクトルを示す矢印は省略される。
このモデルは、バネで互いに結ばれた質点の減衰振動モデルである。すなわち、着目色点gに係る仮想合力Fpgは、着目色点gと隣接色点gnとの距離が大きいほど大きくなるバネ力Fgと、着目色点gの速度が大きいほど大きくなる抵抗力-kvVgとの合計値である。この力学モデルでは、各色点について、位置ベクトルXgと速度ベクトルFgの初期値を設定した後に、微少時間経過の位置ベクトルXgと速度ベクトルFgを順次算出してゆく。なお、複数の色点の速度ベクトルVgの初期値は、例えば0に設定される。このような力学モデルを利用すれば、各色点が徐々に移動して、平滑な色点分布を得ることが可能である。
なお、各色点に係る力としては、バネ力Fgと抵抗力-kvVg以外の力を用いても良い。例えば、本出願人により開示された特開2006−197080号公報で説明されている他の種々の力をこの力学モデルで利用してもよい。また、力学モデルを適用して各色点を移動させる際に、特定の色点は、力学モデルによって移動しない拘束点として取り扱うことも可能である。
C.スムージング処理(平滑化/最適化処理)の処理手順:
図8は、スムージング処理(図2のステップS300)の典型的な処理手順を示すフローチャートである。ステップT100では、スムージング処理初期値設定モジュール120(図1)が、スムージング処理の対象とする複数の色点を初期設定する。
図9は、ステップT100の詳細手順を示すフローチャートである。ステップT102では、インク量の初期入力値(図3(B),図5(B))から、スムージング処理の対象となる各色点の仮インク量が決定される。例えば、3D−LUT用のスムージング処理では、次の(2)式、(3)式に従って、各入力格子点に対する仮インク量I(R,G,B)が決定される。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
ここで、I(R,G,B)は、入力格子点のRGB値に対するインクセット全体のインク量(図3の例では8種類のインクのインク量)を表している。RGB値が0又は255を取る入力格子点に対するインク量は、図2のステップS200においてユーザによって予め入力された値である。上記(2)式及び(3)式によれば、任意のRGB値における仮インク量I(R,G,B)を求めることが可能である。
4D−LUT用のスムージング処理では、次の(4)式、(5)式に従って、各入力格子点に対する仮インク量I(C,M,Y,K)が決定される。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
なお、(4)式からも理解できるように、4D−LUT用のインク量の初期入力値は16個存在するので、初期入力値の設定が煩雑である。そこで、例えば、インク量の初期入力値を設定する入力格子点を、K=0の8個の頂点、すなわち、(C,M,Y,K)=(0,0,0,0),(0,0,255,0),(0,255,0,0),(0,255,255,0),(255,0,0,0),(255,0,255,0),(255,255,0,0),(255,255,255,0)の8個の頂点と、K=255の1個の頂点、例えば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,255)の頂点のみとし、K=255の色点のインク量を次の(6)式又は(7)式で決定してもよい。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
ここで、I(C,M,Y,0)は、K=0の8個の頂点におけるインク量の初期入力値から、上記(2)式と同様の式で算出されたインク量である。(6)式の関数fD1は値I(C,M,Y,0)と値I(0,0,0,255)の合計値がインクデューティ制限値をオーバーする場合に、値I(C,M,Y,0)を減じることによって、インク量I(C,M,Y,255)がインクデューティ制限値内に納まるようにする関数である。また、(7)式の関数fD2は、値I(C,M,Y,0)と値I(0,0,0,255)の合計値がインクデューティ制限値をオーバーする場合に、合計値(I(C,M,Y,0)+I(0,0,0,255))の全体を減じることによって、インク量I(C,M,Y,255)がインクデューティ制限値内に納まるようにする関数である。
図9のステップT104では、フォワードモデルコンバータ300を用いて、仮インク量に対応する色彩値L*a*b*を求める。この演算は、以下の(8)式又は(9)式で表すことができる。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
ここで、L(R,G,B)、L(C,M,Y,K)は変換後の色彩値L*a*b*を示しており、関数fFMはフォワードモデルコンバータ300による変換を意味している。なお、これらの式からも理解できるように、この変換後の色彩値L*a*b*は、ベースLUTの入力値であるRGB値又はCMYK値に対応付けられている。
図9のステップT106では、ステップT104で得られた色彩値L*a*b*を、インバースモデル初期LUT410(図3(A))を用いてインク量に再度変換する。ここで、インバースモデル初期LUT410を用いてインク量に再度変換する理由は、インク量の初期入力値や、ステップT102で決定された仮インク量が、L*a*b*値を再現するインク量として必ずしも好ましいインク量では無いからである。一方、インバースモデル初期LUT410では、画質等を考慮した好ましいインク量が登録されているので、これを用いてL*a*b*値をインク量に再度変換すれば、そのL*a*b*値を実現するための好ましいインク量を初期値として得ることができる。但し、ステップT106を省略してもよい。
上述のステップT100の処理の結果、スムージング処理の対象となる色点について、以下の初期値が決定される。
(1)ベースLUTの入力格子点の値:(R,G,B)又は(C,M,Y,K)
(2)各入力格子点に対応するL*a*b*空間の色点の初期座標値:L(R,G,B)又はL(C,M,Y,K)
(3)各入力格子点に対応する初期インク量:I(R,G,B)又はI(C,M,Y,K)
以上の説明から理解できるように、初期値設定モジュール120は、代表的な入力格子点に関する入力初期値から他の入力格子点に関する初期値を設定する機能を有している。なお、初期値設定モジュール120は、スムージング処理モジュール130に含まれるものとしてもよい。
図8のステップT120では、色点移動モジュール132が、上述した力学モデルに従ってL*a*b*空間内の色点を移動させる。
図10(A)〜(D)は、図8のステップT120〜T150の処理内容を示す説明図である。図10(A)に示すように、スムージング処理前には、色点の分布にはかなりの偏りがある。図10(B)は、微少時間経過後の各色点の位置を示している。この移動後の各色点のL*a*b*値を「ターゲット値LABt」と呼ぶ。「ターゲット」という修飾語は、この値LABtが、以下で説明するインク量の最適値の探索処理の際の目標値として使用されるからである。
ステップT130では、インク量最適化モジュール134が、予め設定された目的関数Eを用いて、ターゲット値LABtに対するインク量の最適値を探索する(図10(C)参照)。この目的関数Eを用いた最適化では、力学モデルで微少量だけ移動した後の色点の座標値LABtに近いL*a*b*値を再現するインク量Ijの中で、複数のパラメータΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI,ΔCII,ΔTIの2乗誤差の和がなるべく小さいインク量が最適なインク量として決定される。また、最適なインク量の探索は、ステップT100で設定された各入力格子点の初期インク値から開始される。従って、探索で得られるインク量は、この初期インク量を修正した値となる。後で詳述するように、(EQ1)式で与えられる目的関数Eは、(EQ2)式のようなインク量ベクトルIに関する2次形式の関数として書き表すことができる。インク量の最適化は、このような2次形式の目的関数Eを用いて、2次計画法に従って実行される。なお、ステップT130の詳細手順や目的関数Eの内容については後述する。
図8のステップT140では、ステップT130で探索されたインク量Ijに対応するL*a*b*値が、フォワードモデルコンバータ300で再計算される(図10(D)参照)。ここで、L*a*b*値を再計算する理由は、探索されたインク量Ijが目的関数Eを最小とするインク量なので、そのインク量Ijで再現されるL*a*b*値は、最適化処理のターゲット値LABtから多少ずれているからである。こうして再計算されたL*a*b*値が、各色点の移動後の座標値として使用される。
ステップT150では、各色点の座標値の移動量の平均値(ΔLab)aveが、予め設定された閾値ε以下であるか否かが判定される。移動量の平均値(ΔLab)aveが閾値εよりも大きい場合には、ステップT120に戻りステップT120〜T150のスムージング処理が継続される。一方、移動量の平均値(ΔLab)aveが閾値ε以下の場合には、色点の分布が十分に平滑になっているので、スムージング処理が終了する。なお、閾値εは、予め適切な値が実験的に決定される。
このように、本実施例の典型的なスムージング処理(平滑化/最適化処理)では、力学モデルによって各色点を微少時間間隔毎に移動させつつ、移動後の色点に対応する最適なインク量を最適化手法で探索する。そして、色点の移動量が十分に小さくなるまでそれらの処理が継続される。この結果、図3(C)に示したように、スムージング処理によって、平滑な色点分布を得ることが可能である。
D.最適化処理の内容:
最適化処理の目的関数E(図10(C)参照)は、インク量の関数である色彩値(L*a*b*値)及び画質評価指数に関するヤコビ行列Jを用いて表現することが可能である。ヤコビ行列Jは、例えば以下の(10)式で表される。
Figure 0004924458
(10)式の右辺の第1行〜第3行は、色彩値L*a*b*を個々のインク量Ijで偏微分した値を示している。また、第4行以下は、1組のインク量Ij(j=1〜8)で印刷されるカラーパッチの画質を表す画質評価指数(粒状性指数GI(Graininess Index)と、色非恒常性指数CII(Color Inconstancy Index)と、合計インク量TIを個々のインク量Ijでそれぞれ偏微分した値を示している。なお、画質評価指数GI, CII, TIは、その値が小さいほど、インク量Ijで再現されるカラーパッチの画質が良い傾向にあることを示す指数である。
色彩値L*a*b*は、フォワードモデルコンバータ300を用いて、以下の(11)式でインク量Ijから変換される。
Figure 0004924458
ここで、インク種別を示す下付文字jは便宜上省略されている。なお、以下の説明においても、インク量の全体を示す場合には下付文字jが省略される。
画質評価指数GI,CII、TIも、一般にインク量Ijの関数としてそれぞれ表現できる。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
Figure 0004924458
なお、(13)式の色非恒常性指数CIIillの下付き文字「ill」は、光源の種類を表している。上述した(10)式では、光源の種類として、標準の光Aと標準の光F12とを用いている。なお、色非恒常性指数CIIの計算方法の例は後述するが、色非恒常性指数CIIとしては一種類又は複数種類の任意の標準光源に関するものを利用することが可能である。
粒状性指数GIは、各種の粒状性予測モデルを用いて算出可能であり、例えば以下の(15)式で算出することができる。
Figure 0004924458
ここで、aLは明度補正係数、WS(u)はカラーパッチの印刷に利用されるハーフトーンデータが示す画像のウイナースペクトラム、VTF(u)は視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。ハーフトーンデータは、カラーパッチのインク量Ijからハーフトーン処理によって決定される。上記(15)式は一次元で表現しているが、空間周波数u, vの関数として二次元画像の空間周波数を算出することは容易である。粒状性指数GIの計算方法としては、例えば、本出願人により開示された特表2007−511161号公報に記載された方法や、Makoto Fujino,Image Quality Evaluation of Inkjet Prints, Japan Hardcopy '99, p.291-294に記載された方法を利用することができる。
色非恒常性指数CIIは、例えば以下の(16)式で与えられる。
Figure 0004924458
ここで、ΔL*は2つの異なる観察条件下(異なる光源下)におけるカラーパッチの明度差、ΔC*abは彩度差、ΔH*abは色相差を示す。色非恒常性指数CIIの計算時には、2つの異なる観察条件下でのL*a*b*値は、色順応変換(CAT)を用いて標準観察条件(例えば標準の光D65の観察下)に変換される。CIIについては、Billmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.129, pp. 213-215を参照。
ヤコビ行列Jの複数の成分(「要素」とも呼ぶ)のうち、例えばL*値に関する成分は、(17)式で与えられる。
Figure 0004924458
ここで、fFM( )は、インク量IからL*値への変換関数、Irはインク量Iの現在値(平滑化/最適化処理前のインク量)、hjはj番目のインク量Ijの微少変動量である。他の成分も同じ形式で表される。
最適化の目的関数Eは、例えば以下の(18)式で与えられる。
Figure 0004924458
ここで、右辺の各項の最初に記載されているwL*,wa*等は、各項の重みである。各項の重みは、予め設定されている。
(18)式の右辺第1項wL*(ΔL*−ΔL*t2は、色彩値L*の変動量ΔL*,ΔL*tに関する2乗誤差である。これらの変動量ΔL*,ΔL*tは、次の式で与えられる。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
上記(19)式の右辺における偏微分値はヤコビ行列((10)式)で与えられる値であり、Ijは最適化処理の結果として得られるインク量、Ijrは現在のインク量である。第1の変動量ΔL*は、最適化処理によるインク量の変動量ΔIjを、ヤコビ行列の成分である偏微分値で線形変換した量である。一方、第2の変動量ΔL*tは、ステップT120の平滑化処理で得られたターゲット値L*tと、現在インク量Irで与えられる色彩値L*(Ir)との差分である。なお、第2の変動量ΔL*tは、平滑化処理の前後におけるL*値の差分と考えることが可能である。
上記(18)式の右辺の第2項以降の各項も、上記(19)式及び(20)式と同様の式で与えられる。すなわち、目的関数Eは、最適化処理によるインク量の変動量ΔIjをヤコビ行列の成分で線形変換して得られる第1の変動量ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…と、パラメータL*,a*,b*,GI…に関する平滑化処理の前後における第2の変動量ΔL*t,Δa*t,Δb*t,ΔGIt…と、の2乗誤差の和として与えられている。
第1の変動量ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…は、以下の(21)式及び(22)式の形式に書き表すことが可能である。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
なお、目的関数Eとしては、次の(23)式で与えられるものを利用してもよい。
Figure 0004924458
ここで、(23)式の最後の数個の項wI1(I1-I1t)2…wI8(I8-I8t)2は、上記(18)式から追加された成分であり、最適化処理の前後での各インク量Ijの滑らかさを維持するために導入されたものである。ここで、I1t〜I8tは、注目している入力格子点に関するターゲットインク量(最適化処理において目標とするインク量)を意味している。ターゲットインク量Ijtは、現在のインク量Ijrに依存する所定の関数に従って決定された値を利用することができる。例えば、ターゲットインク量Ijtとして、その入力格子点に関する現在のインク量Ijrそのものの値や、その入力格子点の現在インク量Ijrとその周囲の入力格子点における現在インク量の加重平均などを利用することが可能である。(23)式で追加された項wI1(I1-I1t)2…wI8(I8-I8t)2は、最適化処理の結果として得られるインク量Ijと、ターゲットインク量Ijtの2乗誤差である。このような項を導入すれば、最適化処理の前後でインク量が過度に変化してしまうことを防止できるという利点がある。
上記(23)式は、行列を用いて(24)式のように表記できる。
Figure 0004924458
ここで、Tは行列の転置を表している。行列WM,WIはそれぞれ対角要素に重みを配置した対角行列((25)式、(26)式参照)であり、行列ΔMは各パラメータに関する目標変動量ベクトル((27)式参照)である。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
Figure 0004924458
(27)式の右辺は、各パラメータL*,a*,b*,CII…(「要素」とも呼ぶ)に関するターゲット値と、現在のインク量Irで与えられる各パラメータ値との差分である。各パラメータのターゲット値のうち、色彩値L*t,a*t,b*tは平滑化処理(ステップT120)で決定される。画質評価指数のターゲット値GIt,CIIt,TItについては、いくつかの決定方法がある。第1の方法は、ターゲット値GIt,CIIt,TItとして所定の定数(例えばGIt=-2,CIIt=-1,TIt=-1)を使用する方法である。なお、定数としてマイナスの値を使用する理由は、これらの画質評価指数は、より小さいほど高画質であることを示す指数だからである。なお、粒状性指数GIのターゲット値GItは、ゼロとすることも好ましい。第2の方法は、ターゲット値GIt,CIIt,TItを色彩値のターゲット値L*t,a*t,b*tの関数として定義しておく方法である。以上のように、各パラメータのターゲット値は最適化処理前に決められているので、目標変動量ベクトルΔMの各成分はすべて定数である。
上記(24)式の右辺の各項のうち、第3項(IrTJT+ΔMT)WM(JIr+ΔM)、及び、第6項It TWIItは、最適化処理の結果として得られるインク量Iを含まないので定数である。一般に、最適化の目的関数Eとしては定数項は不要である。そこで、上記(24)式から定数項を削除して全体に1/2を乗じると、次の(28)式が得られる。
Figure 0004924458
ここで、以下の(29)式及び(30)式のように行列A及びベクトルgを定義すると、上記(28)式は(31)式のように書き表せる。
Figure 0004924458
Figure 0004924458
Figure 0004924458
(31)式で与えられる目的関数Eは、最適化で得られるインク量ベクトルIに関する2次形式であることが理解できる。なお、上記(23)式で与えられる目的関数代わりに、上記(18)式で与えられる目的関数を用いた場合にも、(31)式と同じ2次形式で書き表すことが可能である。図10(C)に示した(EQ1)式と(EQ2)式は、(18)式と(31)式とそれぞれ同じものである。
本実施例の最適化処理では、(31)式のような2次形式の目的関数Eを用いるので、最適化手法として2次計画法を使用することが可能である。ここで、「2次計画法」とは、逐次2次計画法を含まない狭義の2次計画法を意味している。2次形式の目的関数を用いた2次計画法を利用すれば、準ニュートン法や逐次2次計画法などの他の非線形計画法を利用する場合に比べて、処理を大幅に高速化することが可能である。
ところで、本実施例における最適化処理によるインク量の探索は、以下の条件の下で実行される。
(最適化条件)目的関数Eを最小とする。
(制約条件)インクデューティ制限を守る。
インクデューティ制限値としては、例えば、個々のインクのインク量の最大許容値と、合計インク量の最大許容値とが使用される。例えば、各インクのインク量を8ビットで表現したとき、8種類の個々のインクのインク量Ijの最大許容値を180に設定し、合計インク量ΣIjの最大許容値を240に設定してもよい。
インクデューティ制限は、次の(32)式で表すことができる。
Figure 0004924458
ここで、ベクトルbは、デューティ制限の対象となるインク種類を識別するための係数であり、要素に0か1を持つベクトルである。例えば、1種類のインクに関するデューティ制限の場合には、ベクトルbの1個の要素のみが1となる。一方、全インクの合計インク量に関するデューティ制限の場合には、ベクトルbのすべての要素が1となる。(32)式の右辺のlimIは、デューティ制限値である。
各インク量Ijには、負でないという制約も存在する。この非負制限は、以下の(33)式で表せる。
Figure 0004924458
上記(32)式と(33)式とを合体すると、インクデューティ制限は、次の(34)式で与えられる。
Figure 0004924458
この(34)式で表される制約は、線形不等号制約である。一般に、2次計画法は線形制約の下で実行することが可能である。すなわち、本実施例における最適化処理では、(34)式の制約の下で、上記(31)式で与えられる2次形式の目的関数Eを用いた2次計画法を実行することによって、最適なインク量を探索する。この結果、この線形制約を厳密に満足しつつ、インク量探索を高速に実行することが可能である。
図11は、最適化処理(図8のステップT130)の詳細手順を示すフローチャートである。ステップT132では、まず、上記(27)式で与えられる目標変動量ΔMを求める。この目標変動量ΔMは、前述したように、ステップT120(平滑化処理)で得られたターゲット値L*t,a*t,b*tと現在インク量Irに基づいて決定される。
ステップT134では、上記(10)式で与えられるヤコビ行列Jを算出する。なお、ヤコビ行列Jの各成分は、上記(17)式で例示されるように、インク量の現在値Ir(平滑化/最適化前の値)に関して算出される値である。
ステップT136では、ヤコビ行列Jによる線形変換の結果ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…と、目標変動量ΔM(ΔL*t,Δa*t,Δb*t,ΔGIt…)との差が最小になるように、インク量の最適化を実行する。この最適化は、上記(31)式で与えられる2次形式の目的関数Eを用いた2次計画法を実行することによって実現される。
なお、図8のフローチャートにおいて既に説明したように、ステップT130の最適化処理の後、収束が不十分と判断される場合には、平滑化処理(ステップT120)及び最適化処理(ステップT130)が再度実行される。この際、平滑化/最適化処理の初期値としては、その前の平滑化/最適化処理で得られた値が利用される。なお、このような繰り返し処理は必須ではなく、少なくとも1回の平滑化/最適化処理を行えばよい。
このように、本実施例では、2次形式の目的関数Eを用いた2次計画法を実行することによって最適なインク量を探索するので、インク量探索を高速に実行することが可能である。発明者らの実測では、従来の準ニュートン法を用いた場合に比べて約1/10の時間で処理を完了できることが見いだされた。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上記実施例では、機器独立表色系としてCIE-L*a*b*表色系を利用していたが、CIE-XYZ表色系やCIE-L*u*v*表色系などの他の任意の機器独立表色系を利用することが可能である。但し、滑らかな色再現を実現するという意味からは、CIE-L*a*b*表色系やCIE-L*u*v*表色系などの均等色空間である機器独立表色系を用いることが好ましい。
E2.変形例2:
上記実施例では、平滑化処理として力学モデルを利用した処理を採用していたが、他の種類の平滑化処理を採用してもよい。例えば、隣接する色点同士の間隔を測定し、その平均値になるべく近づくように個々の間隔を調整する平滑化処理を採用することも可能である。
E3.変形例3:
本明細書において「インク」とは、インクジェットプリンタやオフセット印刷等に用いられる液体状インクに限らず、レーザプリンタに用いられるトナーも含む広い意味で使用されている。このような「インク」の広い意味を有する他の用語としては、「色材」や「着色材」、「着色剤」を用いることも可能である。
E4.変形例4:
上記実施例では、ルックアップテーブルのような色変換対応情報を作成する方法及び装置に関して説明したが、本発明は、こうして得られた色変換対応情報を印刷装置に組み込む組み込み部を備える印刷装置製造システムにも適用可能である。色変換対応情報を作成する色変換対応情報作成装置は、この印刷装置製造システムに含まれるものとしてもよく、他のシステムや装置に含まれるものとしてもよい。なお、この製造システムの組み込み部は、例えば、プリンタドライバのインストーラ(インストールプログラム)として実現することができる。
本発明の一実施例におけるルックアップテーブル作成装置の構成を示すブロック図である。 実施例の全体処理手順を示すフローチャートである。 図2のステップS100〜S300によってベース3D−LUTを作成する場合の処理内容を示す説明図である。 入力表色系であるRGB表色系の色点とL*a*b*表色系の色点との対応関係を示す説明図である。 図2のステップS100〜S300によってベース4D−LUTを作成する場合の処理内容を示す説明図である。 ベースLUTを用いた色補正LUTの作成方法を示す説明図である。 実施例のスムージング処理に利用される力学モデルを示す説明図である。 スムージング処理の典型的な処理手順を示すフローチャートである。 図8のステップT100の詳細手順を示すフローチャートである。 図8のステップS120〜S150の処理内容を示す説明図である。 最適化処理(図8のステップT130)の詳細手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100…ベースLUT作成モジュール
120…スムージング処理初期値設定モジュール
130…スムージング処理モジュール
132…色点移動モジュール
134…インク量最適化モジュール
136…画質評価指数算出モジュール
140…テーブル作成モジュール
200…色補正LUT作成モジュール
300…フォワードモデルコンバータ
310…分光プリンティングモデルコンバータ
320…色算出部
400…LUT格納部
410…インバースモデル初期LUT
510…ベース3D−LUT
511…逆変換LUT
520…ベース4D−LUT
521…逆変換LUT
610…色補正3D−LUT
620…色補正4D−LUT

Claims (8)

  1. 入力表色系の座標値を、複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報の作成装置であって、
    前記入力表色系の所定の色点である複数の入力表色系色点のそれぞれに対応付けられた初期値として、前記インク表色系の初期値と、前記入力表色系に対応する機器独立表色系の色点である機器独立表色系色点の初期位置と、を設定する初期値設定部と、
    前記複数の機器独立表色系色点の分布を初期位置から平滑化する平滑化処理と、平滑化された前記複数の機器独立表色系色点に対応する前記インク表色系のインク量を、所定の目的関数を用いた最適化によって決定する最適化処理と、を実行する平滑化/最適化処理部と、
    前記平滑化/最適化処理部で決定されたインク量に基づいて、前記入力表色系の座標値を前記インク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報を作成する色変換対応情報作成部と、
    を備え、
    前記平滑化/最適化処理部は、前記最適化処理によって得られるインク量で表されるインク量ベクトルに関する2次形式の関数を前記目的関数とする2次計画法を用いて前記最適化処理を実行する、色変換対応情報作成装置。
  2. 請求項1記載の色変換対応情報作成装置であって、
    前記平滑化/最適化処理は、前記最適化処理で得られたインク量を機器独立表色系の座標値に変換した後に、この変換で得られた機器独立表色系の座標値と前記最適化処理で得られたインク量とを初期値として前記平滑化処理及び最適化処理を再度実行する処理を繰り返すことによって、前記色変換対応情報の作成に使用されるインク量を決定する、色変換対応情報作成装置。
  3. 請求項2記載の色変換対応情報作成装置であって、
    前記目的関数は、
    (i)インク量を第1座標系の座標値とし、機器独立表色系の座標値と画質評価指数とを含む複数のパラメ―タを第2座標系の座標値とする座標変換に関して定義されるヤコビ行列を用い、前記ヤコビ行列にインク量の変動量を乗ずることによって算出される前記複数のパラメータの第1の変動量と、
    (ii)前記平滑化処理前後における前記複数のパラメータの第2の変動量と、
    の差分の2乗誤差の和を含む、色変換対応情報作成装置。
  4. 請求項3記載の色変換対応情報作成装置であって、
    前記目的関数は、さらに、前記最適化処理前後のインク量の2乗誤差を含む、色変換対応情報作成装置。
  5. 入力表色系の座標値を、複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報の作成方法であって、
    (a)前記入力表色系の所定の色点である複数の入力表色系色点のそれぞれに対応付けられた初期値として、前記インク表色系の初期値と、前記入力表色系に対応する機器独立表色系の色点である機器独立表色系色点位置と、を設定する工程と、
    (b)前記複数の機器独立表色系色点の分布を初期位置から平滑化する平滑化処理と、平滑化された前記複数の機器独立表色系色点に対応する前記インク表色系のインク量を、予め設定された目的関数を用いた最適化によって決定する最適化処理と、を実行する平滑化/最適化処理部と、
    (c)前記工程(b)で決定されたインク量に基づいて、前記入力表色系の座標値を前記インク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報を作成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、前記最適化処理によって得られるインク量で表されるインク量ベクトルに関する2次形式の関数を前記目的関数とする2次計画法を用いて前記最適化処理を実行する工程を含む、色変換対応情報の作成方法。
  6. 入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報の作成をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    (a)前記コンピュータが、前記入力表色系の所定の色点である複数の入力表色系色点のそれぞれに対応付けられた初期値として、前記インク表色系の初期値と、前記入力表色系に対応する機器独立表色系の色点である機器独立表色系色点位置と、を設定する工程と、
    (b)前記コンピュータが、前記複数の機器独立表色系色点の分布を初期位置から平滑化する平滑化処理と、平滑化された前記複数の機器独立表色系色点に対応する前記インク表色系のインク量を、予め設定された目的関数を用いた最適化によって決定する最適化処理と、を実行する平滑化/最適化処理部と、
    (c)前記コンピュータが、前記工程(b)で決定されたインク量に基づいて、前記入力表色系の座標値を前記インク表色系のインク量に変換するための色変換対応情報を作成する工程と、
    を前記コンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記工程(b)は、前記最適化処理によって得られるインク量で表されるインク量ベクトルに関する2次形式の関数を前記目的関数とする2次計画法を用いて前記最適化処理を実行する工程を含む、色変換対応情報の作成プログラム。
  7. 印刷装置の製造システムであって、
    請求項1記載の色変換対応情報作成装置で作成された色変換対応情報を印刷装置に組み込む組み込み部を備える印刷装置の製造システム。
  8. 印刷装置の製造方法であって、
    請求項5記載の色変換対応情報作成方法に従って作成された色変換対応情報を印刷装置に組み込む工程を備える印刷装置の製造方法。
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