JP2012124730A - プロファイル作成方法、プロファイル作成装置および印刷装置 - Google Patents

プロファイル作成方法、プロファイル作成装置および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】特色のインクによるカラーインコンスタンシーへの影響を抑制する。
【解決手段】機器非依存表色系の複数の格子点について、格子点が示す色彩値を再現するための複数種類のインクのインク量の組合せからなるインク量セットを決定することにより、プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、上記複数の格子点のうち、色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点については、上記複数種類のインクのうち特色にかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定するインク量決定工程を備える構成とした。
【選択図】図11

Description

本発明は、プロファイル作成方法、プロファイル作成装置および印刷装置に関する。
印刷対象の画像データを、プリンターが搭載する複数種類のインクのインク量の組み合わせ(インク量セット)の情報に変換するための色変換プロファイルを作成する技術が出願人によって開示されている(特許文献1参照。)。この技術においては、所定の表色系の格子点に対応付けられて初期的に用意されたインク量セットに基づいて、粒状性や、非色恒常性(Color Inconstancy:カラーインコンスタンシー)や、階調性等の評価を行なうための目的関数を用いたインク量セットの最適化を行なっており、格子点毎に最適化されて決定された後のインク量セットに基づいて色変換プロファイルが作成される。
特開2008‐263579号公報
プリンターにおいては、プロセスカラーと呼ばれるシアン(C)、マゼンダ(M)、Y(イエロー)、K(ブラック)等の各種インクを搭載することが一般的であり、また、その色再現領域を拡張するために、特色と呼ばれる色のインクをさらに搭載することもある。ここで特色のインクは、その特性に起因して、印刷結果のカラーインコンスタンシーへの影響が大きい(異なる光源下で観察したときの色の見えの差異を大きくする)ことが判っている。従来においては、上記目的関数にカラーインコンスタンシーを評価するための評価指数CIIを含ませることで、カラーインコンスタンシーをある程度抑制するインク量セットを決定していた。しかしながら、より優れた印刷結果を得るには、このようなカラーインコンスタンシーをより低減させることが望まれている。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、従来に増して優れた印刷結果、特にカラーインコンスタンシーを的確に抑制した優れた印刷結果をもたらすインク量を決定することが可能なプロファイル作成方法、プロファイル作成装置、および、優れた印刷結果を実現可能な印刷装置を提供する。
本発明にかかるプロファイル作成方法の態様の一つは、機器非依存表色系の複数の格子点について、格子点が示す色彩値を再現するための複数種類のインクのインク量の組合せからなるインク量セットを決定することにより、プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、上記複数の格子点のうち、色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点については、上記複数種類のインクのうち特色にかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定するインク量決定工程を備える。
本発明によれば、上記複数の格子点のうち色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点については、特色のインク量の発生を抑制したインク量セットが決定される。つまり、特色のインクによるカラーインコンスタンシーへの影響を極力低減した優れた印刷結果をもたらすインク量セットが決定される。
本発明の態様の一つとして、プロファイル作成方法は、上記複数種類のインクによる色再現領域を上記機器非依存表色系の複数の格子点の分布により表現したガマットと上記所定の色領域とを正規化する正規化工程と、上記正規化されたガマットおよび所定の色領域を比較することにより、複数の格子点のうち上記所定の色領域に属する格子点を特定する格子点特定工程とを備え、上記インク量決定工程では、上記特定された格子点について、上記特色のインクにかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定する構成としてもよい。当該構成によれば、上記複数の格子点のうち色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点(特色のインクのインク発生量を抑制させてインク量セットを決定することが望ましい格子点)をより正確に判別することができる。
なお上記正規化工程では、上記機器非依存表色系においてガマットの明度範囲と上記所定の色領域の明度範囲とを揃えることにより上記正規化を実行するとしてもよい。当該構成によれば、上記ガマットと上記所定の色領域とを、両者の最大明度の位置(白点)、最小明度の位置(黒点)を揃えた上で比較することができ好適である。
本発明の態様の一つとして、上記インク量決定工程では、上記所定の色領域に属する格子点が示す色彩値を再現可能なインク量セットが複数存在する場合、上記特色のインク量がより少ないインク量セットを優先して当該格子点についてのインク量セットと決定するとしてもよい。当該構成によれば、上記所定の色領域に属する格子点について、特色のインク量を抑制したインク量セットを的確に決定することができる。
本発明の態様の一つとして、上記インク量決定工程では、上記所定の色領域の内外において隣接する格子点間におけるインク量の変動が抑制されるようにインク量セットを決定するとしてもよい。当該構成によれば、隣接する格子点間におけるインク量の急激な変動を避けることにより、階調性が損なわれない印刷結果をもたらすインク量セットを決定することができる。
本発明の技術的思想は、プロファイル作成方法以外によっても実現可能である。例えば、プロファイル作成方法を構成する工程を実現する手段を備えたプロファイル作成装置の発明や、プロファイル作成方法を構成する工程をコンピューターに実現させるプログラムの発明も把握することができる。また、上述したプロファイル作成装置に相当する構成を含み、画像データの色変換処理に当該プロファイルを使用し、印刷装置としてのプリンターを制御する印刷制御装置の発明や、この印刷制御装置に対応する方法、プログラムの発明も把握可能である。さらには、上記のように作成されたプロファイルを組み込み、画像データの色変換処理に当該プロファイルを使用する印刷装置や、この印刷装置に対応する方法、プログラムの発明も把握可能である。
プロファイル作成装置の構成例を示すブロック図である。 実施例の全体処理手順を示すフローチャートである。 ステップS100〜S300の処理内容を示す説明図である。 RGB表色系の色点とLab表色系の色点との対応関係を示す説明図である。 ベースLUTを用いた色補正LUTの作成方法を示す説明図である。 実施例のスムージング処理に利用される力学モデルを示す説明図である。 スムージング処理の典型的な処理手順を示すフローチャートである。 ステップT100の詳細手順を示すフローチャートである。 ステップT120〜T150の処理内容を示す説明図である。 最適化処理(ステップT130)の詳細手順を示すフローチャートである。 特色のインク量制御を伴う最適化処理にかかわる処理を示すフローチャートである。 正規化の様子を例示する図である。 プリンターの構成例を示すブロック図である。 プリンターのソフトウェア構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
1.装置構成と全体処理手順:
図1は、本発明の一実施例におけるプロファイル作成装置の構成を示すブロック図である。プロファイル作成装置は、プロファイル作成方法の実行主体となる。当該装置の主要部は実体的にはコンピューター10により実現される。具体的には、コンピューター10が備えるCPU12が、ハードディスクドライブ(HDD)11等のメモリーに記憶されたプログラムを読み込み、プログラムをRAM13に展開しながらプログラムに従った演算を実行することにより、ベースLUT作成モジュール100、色補正LUT作成モジュール200等の各機能を実現する。ベースLUT作成モジュール100はさらに、初期値設定部15、正規化部16、格子点特定部17、インク量決定部18を含む。また、コンピューター10は、フォワードモデルコンバーター300を備える。フォワードモデルコンバーター300は、さらに分光プリンティングモデルコンバーターRCと色算出部CCとを備える。これらの各部の機能については後述する。またコンピューター10は、図示しないマウスやキーボード等の入力装置を介してユーザーによる入力を適宜受け付ける。「LUT」は、プロファイルの一種としてのルックアップテーブルの略語である。
LUT格納部としてのHDD11には、インバースモデル初期LUT410、ベースLUT510、色補正LUT610などが格納される。但し、インバースモデル初期LUT410以外のLUTは、ベースLUT作成モジュール100や色補正LUT作成モジュール200によって作成されるものである。ベースLUT510は、例えば、RGB表色系を入力とし、インク量を出力とする色変換ルックアップテーブルである。ベースLUT510の入力表色系は、いわゆる機器依存表色系では無く、特定のデバイスとは無関係に設定された仮想の表色系(あるいは抽象的な表色系)である。ベースLUT510は色補正LUT610を作成する際に使用される。「ベースLUT」と呼ぶ理由は、色補正LUTを作成する基礎として用いられるからである。色補正LUT610は、標準的な機器依存表色系(例えばsRGB表色系やAdobeRGB表色系)を、特定のプリンターのインク量に変換するためのルックアップテーブルである。インバースモデル初期LUT410については後述する。なお、本明細書において、任意の色空間内の点を「色点」または「格子点」とも呼ぶ。また、ルックアップテーブルに登録されている入力値で表される色点および出力値で表される色点を、それぞれ「入力格子点」および「出力格子点」とも呼ぶ。
図2は、コンピューター10が実行する実施例の全体処理手順を示すフローチャートである。図3(A)〜(C)は、図2のステップS100〜S300によってベースLUT510を作成する場合の処理内容を示す説明図である。ステップS100では、フォワードモデルコンバーター300とインバースモデル初期LUT410とが準備される。ここで、「フォワードモデル」とは、インク量を機器非依存表色系の色彩値(測色値)に変換する変換モデルを意味し、「インバースモデル」とは、逆に、機器非依存表色系の色彩値をインク量に変換する変換モデルを意味している。実施例では、機器非依存表色系としてCIE−Lab表色系を使用する。なお、以下では、CIE−Lab表色系の色彩値を、単に「L***値」または「Lab値」とも呼ぶ。
図3(A)に示すように、フォワードモデルコンバーター300の前段を構成する分光プリンティングモデルコンバーターRCは、複数種類のインクのインク量を、そのインク量に応じて印刷されるカラーパッチの分光反射率R(λ)に変換する。なお、本明細書において「カラーパッチ」という用語は、有彩色のパッチに限らず、無彩色のパッチも含む広い意味で使用される。本実施例では、少なくともプロセスカラー(C,M,Y,K)のインクの他、オレンジ(Or)やグリーン(Gr)といった特色のインクを含む複数種類のインクを利用可能なカラープリンターを想定しており、ここでは一例として、C、M、Y、K、ライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)、Or、Grの8種類のインクを利用可能なカラープリンターを想定している。本実施例では、RGB表色系におけるグリーン(G)との混同を避けるために、特色のインクとしてのグリーンインクについては“Gr”と表現する。分光プリンティングモデルコンバーターRCは、この8種類のインクのインク量を入力としている。色算出部CCは、分光反射率R(λ)からLab表色系の色彩値を算出する。この色彩値の算出には、予め選択された光源(例えば標準の光D50)がカラーパッチの観察条件として使用される。なお、分光プリンティングモデルコンバーターRCを作成する方法としては、例えば特表2007−511175号公報に記載された方法を採用することが可能である。
インバースモデル初期LUT410は、L***値を入力とし、インク量を出力とするルックアップテーブルである。この初期LUT410は、例えば、L***空間を複数の小セルに区分し、各小セル毎に最適なインク量を選択して登録したものである。この選択は、例えば、そのインク量で印刷されるカラーパッチの画質を考慮して行われる。一般に、或る1つのL***値を再現するインク量の組み合わせは多数存在する。そこで、初期LUT410では、ほぼ同じL***値を再現する多数のインク量の組み合わせの中から、画質等の所望の観点から最適なインク量を選択したものが登録されている。この初期LUT410の入力値であるL***値は各小セルの代表値である。一方、出力値であるインク量はそのセル内のいずれかのL***値を再現するものである。従って、この初期LUT410では、入力値であるL***値と出力値であるインク量とが厳密に対応したものとなっておらず、出力値のインク量をフォワードモデルコンバーター300でL***値に変換すると、初期LUT410の入力値とは多少異なる値が得られる。但し、初期LUT410として、入力値と出力値とが完全に対応するものを利用してもよい。また、初期LUT410を用いずにベースLUTを作成することも可能である。なお、小セル毎に最適なインク量を選択して初期LUT410を作成する方法としては、例えば前記特表2007−511175号公報に記載された方法を採用することが可能である。
図2のステップS200では、ベースLUT作成のための初期入力値がユーザーの操作によって設定される。図3(B)は、ベースLUT510の構成とその初期入力値設定の例を示している。ベースLUT510の入力値としては、RGBの各値として予め定められたほぼ等間隔の値が設定される。1組のRGB値はRGB色空間内の点を表していると考えられるので、1組のRGB値を「入力格子点」とも呼ぶ。ステップS200においては、複数の入力格子点のうちから予め選択された幾つかの少数の入力格子点に対するインク量の初期値がユーザーによって入力される。この初期入力値が設定される入力格子点としては、RGB色空間における3次元色立体の頂点に相当する入力格子点を少なくとも選択することが好ましい。この3次元色立体の頂点では、RGBの各値がその定義範囲の最小値または最大値を取る。具体的には、RGBの各値を8ビットで表現した場合には、(R,G,B)=(0,0,0)、(0,0,255)、(0,255,0)、(255,0,0)、(0,255,255)、(255,0,255)、(255,255,0)、(255,255,255)である8つの入力格子点に関してインク量の初期入力値が設定される。なお、(R,G,B)=(255,255,255)の入力格子点に対するインク量は、すべて0に設定される。他の入力格子点に対するインク量の初期入力値はユーザーによる任意の値であり、例えば0に設定される。図3(B)の例では、(R,G,B)=(0,0,32)の入力格子点に対するインク量が0以外の値になっているが、これはこのLUT510が完成したときの値である。
図2のステップS300では、ベースLUT作成モジュール100(図1)が、ステップS200で設定された初期入力値に基づいてスムージング処理(平滑化および最適化処理)を実行する。図3(C)は、ステップS300の処理内容を示している。図3(C)の左側には、スムージング処理前の状態における複数の色点の分布が2重丸と白丸とで示されている。これらの色点は、L***空間における3次元色立体CSを構成している。各色点のL***座標値は、ベースLUT510の複数の入力格子点におけるインク量を、フォワードモデルコンバーター300(図3(A))を用いてL***値に変換した値である。上述したように、ステップS200では一部の少数の入力格子点についてのみインク量の初期入力値が設定される。そこで、他の入力格子点に対するインク量の初期値は、初期入力値から初期値設定部15(図1)によって設定される。この初期値設定方法については後述する。
Lab表色系の3次元色立体CSは、以下の8つの頂点(図3(C)の2重丸の点)を有している。
・点PK:(R,G,B)=(0,0,0)に対応する黒点。
・点PW:(R,G,B)=(255,255,255)に対応する白点。
・点PC:(R,G,B)=(0,255,255)に対応するシアン点。
・点PM:(R,G,B)=(255,0,255)に対応するマゼンタ点。
・点PY:(R,G,B)=(255,255,0)に対応するイエロー点。
・点PR:(R,G,B)=(255,0,0)に対応するレッド点。
・点PG:(R,G,B)=(0,255,0)に対応するグリーン点。
・点PB:(R,G,B)=(0,0,255)に対応するブルー点。
図3(C)の右側は、スムージング処理後の色点の分布を示している。スムージング処理は、L***空間における複数の色点を移動させて、それらの色点の分布を等間隔に近い平滑なものにする処理である。スムージング処理では、さらに、移動後の各色点のL***値を再現するために最適なインク量(正確には、各種類のインクのインク量の組合せからなるインク量セット)も決定される。この最適なインク量がベースLUT510の出力値として登録されると、ベースLUT510が完成する。
図4(A)〜(C)は、入力表色系の色点(すなわち入力格子点)とLab表色系の色点との対応関係を示している。Lab表色系の3次元色立体CSの頂点は、ベースLUT510の入力表色系の3次元色立体の頂点と一対一に対応している。また、各頂点を結ぶ辺(稜線)も、両方の色立体で互いに対応しているものと考えることができる。スムージング処理前のLab表色系の各色点は、ベースLUT510の入力格子点にそれぞれ対応付けられており、従って、スムージング処理後のLab表色系の各色点もベースLUT510の入力格子点にそれぞれ対応付けられる。なお、ベースLUT510の入力格子点はスムージング処理によって変化しない。スムージング処理後のLab表色系の3次元色立体CSは、ベースLUT510の出力表色系を構成するインクセットで再現可能な色域(カラーガマット)の全体に対応している。従って、ベースLUT510の入力表色系は、このインクセットで再現可能な色域の全体を表す表色系としての意義を有している。
ベースLUT510を作成する際に、L***空間においてスムージング処理を行う理由は以下の通りである。ベースLUT510では、なるべく大きな色域を再現できるように出力表色系のインク量を設定したいという要望がある。特定のインクセットで再現可能な色域は、インクデューティ制限(印刷媒体の一定面積に吐出可能なインク量の制限)などの所定の制限条件を考慮して決定される。一方、上述したフォワードモデルコンバーター300は、これらの制限条件が考慮されておらず、再現可能な色域とは無関係に作成されている。そこで、スムージング処理の際にインクデューティ制限等の制限条件を考慮してL***空間内の色点の取り得る範囲を決定すれば、特定のインクセットで再現可能な色域を決定することが可能となる。なお、色点の移動を行うアルゴリズムとしては、例えば、後述する力学モデルを使用したものが利用される。
図2のステップS400では、ベースLUT作成モジュール100は、スムージング処理の結果を用いてベースLUT510を作成する。すなわち、ベースLUT作成モジュール100は、各入力格子点に対応付けられたLab表色系の色点を再現するための最適なインク量(インク量セット)をベースLUT510(図3(C))の出力値として登録する。なお、スムージング処理では、その計算負荷を軽減するために、ベースLUT510の入力格子点の一部のみに対応する色点のみを処理対象として選択することも可能である。例えば、ベースLUT510の入力格子点におけるRGB値の間隔が16である場合に、スムージング処理の対象となる入力格子点におけるRGB値の間隔を32に設定すれば、スムージング処理の負荷を半減することができる。この場合には、ベースLUT作成モジュール100は、スムージング処理結果を補間することによってベースLUT510のすべての入力格子点に対するインク量を決定して登録する。
図5は、色補正LUT作成モジュール200による、ベースLUT510を用いた色補正LUT610(例えばsRGB表色系をインク量セットに変換するためのルックアップテーブル)の作成方法を示す説明図である。ベースLUT510は、RGB値をインク量Ijに変換する。このインク量Ijは、図3(B)に示した8種類のインクのインク量を表している。このとき、インク量Ijの添え字jは1〜8である。変換後のインク量Ijは、フォワードモデルコンバーター300によってL***値に変換される。一方、sRGB値は、既知の変換式に従ってL***値に変換される。この変換後のL***値は、その色域が、フォワードモデルコンバーター300で変換されたL*a*b*値の色域と一致するようにガマットマッピングされる。一方、ベースLUT510とフォワードモデルコンバーター300を通じて、RGB値から変換したL***値を、逆方向ルックアップテーブルとして、逆変換LUT511を作成する。ガマットマッピングされたL***値は、この逆変換LUT511によってRGB値に変換される。このRGB値は、さらに、ベースLUT510によってインク量Ijに再度変換される。この最後のインク量Ijと最初のsRGB値の対応関係をルックアップテーブルに登録することによって、色補正LUT610を作成することができる。この色補正LUT610は、sRGB表色系をインク表色系に変換する色変換テーブルである。
なお、通常は、ベースLUT510はコンピューター10が備えるプリンタドライバに実装され、色補正LUTの作成処理以外の処理にも活用されているが、ここでは他の活用例の説明は省略する。以下では、実施例のスムージング処理(平滑化および最適化処理)に利用される力学モデルについて簡単に説明した後に、スムージング処理の処理手順、最適化処理の内容および特色のインク量抑制について順次説明する。
2.力学モデル:
図6は、本実施例のスムージング処理(平滑化および最適化処理)に利用される力学モデルを示す説明図である。ここでは、L***色空間内に複数の色点(白丸および2重丸)が配列されている様子を示している。ただし、ここでは説明の便宜上、色点の配置を2次元的に描いている。この力学モデルでは、着目色点gに対して次式の仮想的な力Fpgが係るものと仮定する。
Figure 2012124730


ここで、Fgは着目色点gが隣接色点gn(nは1〜N)から受ける引力の合計値、Vgは着目色点gの速度ベクトル、−kvgは速度に応じた抵抗力、Xgは着目色点gの位置ベクトル、Xgnは隣接色点gnの位置ベクトル、kp,kvは係数である。係数kp,kvは予め一定の値に設定される。なお、文中では、ベクトルを示す矢印は省略される。
このモデルは、バネで互いに結ばれた質点の減衰振動モデルである。すなわち、着目色点gに係る仮想合力Fpgは、着目色点gと隣接色点gnとの距離が大きいほど大きくなるバネ力Fgと、着目色点gの速度が大きいほど大きくなる抵抗力−kvgとの合計値である。この力学モデルでは、各色点について、位置ベクトルXgと速度ベクトルVgの初期値を設定した後に、微小時間dt経過後の速度ベクトルVgと位置ベクトルXgとを順次算出して更新してゆく。なお、複数の色点の速度ベクトルVgの初期値は、例えば0に設定される。このような力学モデルを利用すれば、L***色空間内における各色点が徐々に移動して、平滑な色点分布を得ることが可能である。
なお、各色点に係る力としては、バネ力Fgと抵抗力−kvg以外の力を用いても良い。例えば、本出願人により開示された特開2006−197080号公報で説明されている他の種々の力をこの力学モデルで利用してもよい。また、力学モデルを適用して各色点を移動させる際に、特定の色点は、力学モデルによって移動しない拘束点として取り扱うことも可能である。
3.スムージング処理(平滑化および最適化処理)の処理手順:
図7は、スムージング処理(図2のステップS300)の典型的な処理手順を示すフローチャートである。ステップT100では、初期値設定部15(図1)が、スムージング処理の対象とする複数の色点を初期設定する。
図8は、ステップT100の詳細手順を示すフローチャートである。ステップT102では、インク量の初期入力値(図3(B))から、スムージング処理の対象となる各色点の仮インク量が決定される。例えば、次の(2)式、(3)式に従って、各入力格子点に対する仮インク量I(R,G,B)が決定される。
Figure 2012124730


Figure 2012124730


ここで、I(R,G,B)は、入力格子点のRGB値に対するインクセット全体のインク量(図3の例では8種類のインクのインク量)を表している。RGB値が0または255を取る入力格子点に対するインク量(仮インク量)は、図2のステップS200においてユーザーによって予め入力された値である。前記(2)式および(3)式によれば、さらに任意のRGB値に対応する仮インク量I(R,G,B)を求めることが可能である。
図8のステップT104では、初期値設定部15は、フォワードモデルコンバーター300を用いて、仮インク量に対応する色彩値L***を求める。この演算は、以下の(4)式で表すことができる。
Figure 2012124730


ここで、L* (R,G,B)、a* (R,G,B)、b* (R,G,B)は変換後の色彩値L***を示しており、関数fL*FM、fa*FM、fb*FMはフォワードモデルコンバーター300による変換を意味している。なお、これらの式からも理解できるように、この変換後の色彩値L***は、ベースLUTの入力値であるRGB値に対応付けられている。
図8のステップT106では、初期値設定部15は、ステップT104で得られた色彩値L***を、インバースモデル初期LUT410(図3(A))を用いてインク量に再度変換する。ここで、インバースモデル初期LUT410を用いてインク量に再度変換する理由は、インク量の初期入力値や、ステップT102で決定された仮インク量が、L***値を再現するインク量として必ずしも好ましいインク量では無いからである。一方、インバースモデル初期LUT410では、画質等を考慮した好ましいインク量が登録されているので、これを用いてL***値をインク量に再度変換すれば、そのL***値を実現するための好ましいインク量を初期値I(R,G,B)として得ることができる。但し、ステップT106を省略してもよい。
上述のステップT100の処理の結果、スムージング処理の対象となる色点について、以下の初期値が決定される。
(1)ベースLUTの入力格子点の値:(R,G,B)
(2)各入力格子点に対応するL***空間の色点の初期座標値:(L* (R,G,B),a* (R,G,B),b* (R,G,B)
(3)各入力格子点に対応する初期インク量:I(R,G,B)
以上の説明から理解できるように、初期値設定部15は、代表的な入力格子点に関する入力初期値から他の入力格子点に関する初期値を設定する機能を有している。
図7のステップT120では、ベースLUT作成モジュール100が、上述した力学モデルに従ってL***空間内の色点を移動させる。
図9(A)〜(D)は、図8のステップT120〜T150の処理内容を示す説明図である。図9(A)に示すように、スムージング処理前には、色点の分布にはかなりの偏りがある。図9(B)は、微小時間経過後の各色点の位置を示している。この移動後の各色点のL***値を「ターゲット値(Lt *t *t *あるいはLAB)」と表記する。「ターゲット」という修飾語は、このLt *t *t *値が、以下で説明するインク量の最適値の探索処理の際の目標値として使用されるからである。
ステップT130では、インク量決定部18が、予め設定された目的関数Eを用いて、ターゲット値LABtに対するインク量(インク量セット)の最適値を探索する(図9(C)参照)。この目的関数Eを用いた最適化では、力学モデルで微小量だけ移動した後の色点の座標値LABtに近いL***値を再現するインク量Ijの中で、複数のパラメータΔL*,Δa*,ΔGI,ΔCII,ΔTIの2乗誤差の和がなるべく小さいインク量Ijが最適なインク量として決定される。また、最適なインク量の探索は、ステップT100で設定された各入力格子点の初期インク量から開始される。従って、探索で得られるインク量は、この初期インク量を修正した値となる。後で詳述するように、(EQ1)式で与えられる目的関数Eは、(EQ2)式のようなインク量ベクトルIに関する2次形式の関数として書き表すことができる。インク量の最適化は、このような2次形式の目的関数Eを用いて、2次計画法に従って実行される。なお、ステップT130の詳細手順や目的関数Eの内容については後述する。
図7のステップT140では、ステップT130で探索されたインク量Ijに対応するL***値が、フォワードモデルコンバーター300で再計算される(図9(D)参照)。ここで、L***値を再計算する理由は、探索されたインク量Ijが目的関数Eを最小とするインク量なので、そのインク量Ijで再現されるL***値は、最適化処理のターゲット値LABtから多少ずれているからである。こうして再計算されたL***値が、各色点の移動後の座標値として採用される。
ステップT150では、各色点の座標値の移動量の平均値(ΔLab) aveが、予め設定された閾値ε以下であるか否かが判定される。移動量の平均値(ΔLab) aveが閾値εよりも大きい場合には、ステップT120に戻りステップT120〜T150のスムージング処理が継続される。一方、移動量の平均値(ΔLab) aveが閾値ε以下の場合には、色点の分布が十分に平滑になっているので、スムージング処理が終了する。なお、閾値εは、予め適切な値が実験的に決定される。
このように、本実施例の典型的なスムージング処理(平滑化および最適化処理)では、力学モデルによって各色点を微小時間間隔毎に移動させつつ、移動後の色点に対応する最適なインク量セットを最適化手法で探索する。そして、色点の移動量が十分に小さくなるまでそれらの処理が継続される。この結果、図3(C)に示したように、スムージング処理によって、平滑な色点分布を得ることが可能である。
4.最適化処理の内容:
最適化処理の目的関数E(図9(C)参照)は、インク量の関数である色彩値(L***値)および画質評価指数に関するヤコビ行列Jを用いて表現することが可能である。ヤコビ行列Jは、例えば以下の(5)式で表される。
Figure 2012124730

(5)式の右辺の第1行〜第3行は、色彩値L***を個々のインク量Ijで偏微分した値を示している。また、第4行以下は、1組のインク量Ij(j=1〜8)で印刷されるカラーパッチの画質を表す画質評価指数(粒状性指数GI(Graininess Index)、非色恒常性指数CII(Color Inconstancy Index)、合計インク量TI)を個々のインク量Ijで偏微分した値を示している。なお、画質評価指数GI,CII,TIは、その値が小さいほど、インク量Ijで再現されるカラーパッチの画質が良い傾向にあることを示す指数である。
色彩値L***は、フォワードモデルコンバーター300を用いて、以下の(6)式でインク量Ijから変換される。
Figure 2012124730

画質評価指数GI,CII,TIも、一般にインク量Ijの関数としてそれぞれ表現できる。
Figure 2012124730


Figure 2012124730


Figure 2012124730

なお、(8)式の非色恒常性指数CIIillの下付文字「ill」は、光源の種類を表している。上述した(6)式では、光源の種類として、標準の光Aと標準の光F12とを用いている。なお、非色非恒常性指数CIIの計算方法の例は後述するが、非色恒常性指数CIIとしては一種類または複数種類の任意の標準光源に関するものを利用することが可能である。
粒状性指数GIは、各種の粒状性予測モデルを用いて算出可能であり、例えば以下の(15)式で算出することができる。
Figure 2012124730


ここで、aLは明度補正係数、WS(u)はカラーパッチの印刷に利用されるハーフトーンデータが示す画像のウイナースペクトラム、VTF(u)は視覚の空間周波数特性、uは空間周波数である。ハーフトーンデータは、カラーパッチのインク量Ijからハーフトーン処理(プリンター20が実行するハーフトーン処理と同一のものとする)によって決定される。前記(10)式は一次元で表現しているが、空間周波数の関数として二次元画像の空間周波数を算出することは容易である。粒状性指数GIの計算方法としては、例えば、本出願人により開示された特表2007−511161号公報に記載された方法や、Makoto Fujino, Image Quality Evaluation of Inkjet Prints, Japan Hardcopy '99, p.291-294に記載された方法を利用することができる。
非色恒常性指数CIIは、例えば以下の(11)式で与えられる。
Figure 2012124730


ここで、ΔL*は2つの異なる観察条件下(異なる光源下)におけるカラーパッチの明度差、ΔC* abは彩度差、ΔH* abは色相差を示す。非色恒常性指数CIIの計算時には、2つの異なる観察条件下でのL***値は、色順応変換(CAT)を用いて標準観察条件(例えば標準の光D65の観察下)に変換される。CIIについては、Billmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.129, pp. 213-215を参照。
ヤコビ行列Jの複数の成分(「要素」とも呼ぶ)のうち、例えばL*値に関する成分は、(12)式で与えられる。
Figure 2012124730


ここで、fL * FMは、フォワードモデルによるインク量IからL*値への変換関数、Irはインク量Iの現在値(平滑化および最適化処理前のインク量)、hjはj番目のインク量Ijの微小変動量である。ヤコビ行列Jの最下行を除く他の成分も同じ形式で表される。前記(9)、(12)式に準じて、ヤコビ行列Jの最下行の要素を算出すると、ヤコビ行列Jの最下行の要素はすべて1となる。あるインクのインク量Ijが微小変動量hjだけ変動した場合の合計インク量TIの変動量もhjとなるからである。
最適化の目的関数Eは、例えば以下の(13)式で与えられる。
Figure 2012124730


ここで、右辺の各項の最初に記載されているwL *,wa *…等は、各項の重みである。各項の重みwL *,wa *…は、予め設定されている。ヤコビ行列Jの最下行の合計インク量TIに対する重みwTIは、1としておく。
(13)式の右辺第1項wL *(ΔL*−ΔL* t)2は、色彩値L*の変動量ΔL*,ΔL* tに関する2乗誤差である。これらの変動量ΔL*,ΔL* tは、次の式で与えられる。
Figure 2012124730


Figure 2012124730

前記(14)式の右辺における偏微分値はヤコビ行列((5)式)で与えられる値であり、Ijは最適化処理の結果として得られるインク量、Ijrは現在のインク量である。第1の変動量ΔL*は、最適化処理によるインク量の変動量ΔIjを、ヤコビ行列の成分である偏微分値で線形変換した量である。一方、第2の変動量ΔL* tは、ステップT120の平滑化処理で得られたターゲット値L* tと、現在インク量Irで与えられる色彩値L*(Ir)との差分である。なお、第2の変動量ΔL* tは、平滑化処理の前後におけるL*値の差分と考えることが可能である。
前記(13)式の右辺の第2項以降の各項も、前記(14)式および(15)式と同様の式で与えられる。すなわち、目的関数Eは、最適化処理によるインク量の変動量ΔIjをヤコビ行列の成分で線形変換して得られる第1の変動量ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…と、パラメータL*,a*,b*,GI…に関する平滑化処理の前後における第2の変動量ΔL* t,Δa* t,Δb* t,ΔGIt…と、の2乗誤差の和として与えられている。
ところで、第1の変動量ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…は、行列を用いて以下の(16)式および(17)式の形式に書き表すことが可能である。
Figure 2012124730


Figure 2012124730

前記(13)式は、行列を用いて(18)式のように表記できる。
Figure 2012124730

ここで、Tは行列の転置を表している。行列WMはそれぞれ対角要素に重みを配置した対角行列((19)式参照)であり、行列ΔMは各パラメータに関する目標変動量ベクトル((20)式参照)である。
Figure 2012124730


Figure 2012124730

(20)式の右辺は、各パラメータL*,a*,b*,CII…(「要素」とも呼ぶ)に関するターゲット値と、現在のインク量Irで与えられる各パラメータ値との差分である。各パラメータのターゲット値のうち、色彩値L* t,a* t,b* tは平滑化処理(ステップT120)で決定される。前記(19)式における行列WMのwIT=1と設定する。画質評価指数のターゲット値と現在の画質評価指数から求められる目標変動量ΔGIt,ΔCIIt,ΔTItについては、いくつかの決定方法がある。第1の方法は、目標変動量ΔGIt,ΔCIIt,ΔTItとして所定の定数(例えばΔGIt=−2,ΔCIIt=−1,ΔTIt=1)を使用する方法である。なお、定数としてマイナスの値を使用する理由は、これらの画質評価指数は、より小さいほど高画質であることを示す指数だからである。また、粒状性指数GIのターゲット値GItは、ゼロとすることも好ましい。第2の方法は、ターゲット値GIt,CIIt,TItを色彩値のターゲット値L* t,a* t,b* tの関数として定義しておく方法である。以上のように、各パラメータのターゲット値は最適化処理前に決められているので、目標変動量ベクトルΔMの各成分はすべて定数である。
前記(18)式の右辺の各項のうち、第3項(Ir TT+ΔMT)WM(JIr+ΔM)は、最適化処理の結果として得られるインク量Iを含まないので定数である。一般に、最適化の目的関数Eとしては定数項は不要である。そこで、前記(18)式から定数項を削除して全体に1/2を乗じると、次の(21)式が得られる。
Figure 2012124730

ここで、以下の(22)式および(23)式のように行列Aおよびベクトルgを定義すると、前記(21)式は(24)式のように書き表せる。
Figure 2012124730


Figure 2012124730


Figure 2012124730

(24)式で与えられる目的関数Eは、最適化で得られるインク量ベクトルIに関する2次形式であることが理解できる。図9(C)に示した(EQ1)式と(EQ2)式は、(13)式と(24)式とそれぞれ同じものである。
本実施例の最適化処理では、(24)式のような2次形式の目的関数Eを用いるので、最適化手法として2次計画法を使用することが可能である。ここで、「2次計画法」とは、逐次2次計画法を含まない狭義の2次計画法を意味している。2次形式の目的関数を用いた2次計画法を利用すれば、準ニュートン法や逐次2次計画法などの他の非線形計画法を利用する場合に比べて、処理を大幅に高速化することが可能である。
ところで、本実施例における最適化処理によるインク量の探索は、以下の条件の下で実行される。
(最適化条件)目的関数Eを最小とする。
(制約条件)インクデューティ制限を守る。
インクデューティ制限値としては、例えば、個々のインクのインク量の最大許容値と、合計インク量の最大許容値とが使用される。例えば、各インクのインク量を8ビットで表現したとき、8種類の個々のインクのインク量Ijの最大許容値を180に設定し、合計インク量ΣIjの最大許容値を240に設定してもよい。
インクデューティ制限は、次の(25)式で表すことができる。
Figure 2012124730


ここで、ベクトルbは、デューティ制限の対象となるインク種類を識別するための係数であり、要素に0か1を持つベクトルである。例えば、1種類のインクに関するデューティ制限の場合には、ベクトルbの1個の要素のみが1となる。一方、全インクの合計インク量に関するデューティ制限の場合には、ベクトルbのすべての要素が1となる。(25)式の右辺のlimIは、デューティ制限値である。
各インク量Ijには、負でないという制約も存在する。この非負制限は、以下の(26)式で表せる。
Figure 2012124730

前記(25)式と(26)式とを合体すると、インクデューティ制限は、次の(27)式で与えられる。
Figure 2012124730

(27)式で表される制約は、線形不等号制約である。一般に、2次計画法は線形制約の下で実行することが可能である。すなわち、本実施例における最適化処理では、(27)式の制約の下で、前記(24)式で与えられる2次形式の目的関数Eを用いた2次計画法を実行することによって、最適なインク量を探索する。この結果、この線形制約を厳密に満足しつつ、インク量探索を高速に実行することが可能である。
図10は、インク量決定部18による最適化処理(図7のステップT130)の詳細手順を示すフローチャートである。ステップT132では、まず、前記(20)式で与えられる目標変動量ΔMを求める。この目標変動量ΔMは、前述したように、ステップT120(平滑化処理)で得られたターゲット値L* t,a* t,b* tと現在インク量Irに基づいて決定される。
ステップT134では、前記(5)式で与えられるヤコビ行列Jを算出する。なお、ヤコビ行列Jの各成分は、前記(12)式で例示されるように、インク量の現在値Ir(平滑化および最適化前の値)に関して算出される値である。
ステップT136では、ヤコビ行列Jによる線形変換の結果ΔL*,Δa*,Δb*,ΔGI…と、目標変動量ΔM(ΔL* t,Δa* t,Δb* t,ΔGIt…)との差が最小になるように、インク量の最適化を実行する(ターゲット値LABt近傍のL***値を再現する複数のインク量セット(I1,I2,I3,I4,I5,I6,I7,I8)の中で、目的関数Eを最小にするインク量セットを探索する)。この最適化は、前記(24)式で与えられる2次形式の目的関数Eを用いた2次計画法を実行することによって実現される。
図7のフローチャートにおいて既に説明したように、ステップT130の最適化処理の後、収束が不十分と判断される場合(ステップT150において“No”)には、平滑化処理(ステップT120)および最適化処理(ステップT130)が再度実行される。この際、平滑化および最適化処理の初期値としては、その前の平滑化および最適化処理で得られた値が利用される。
5.特色のインク量抑制:
ただし本実施例においては、ベースLUT作成モジュール100は、ステップT120〜T150の一通りの処理を少なくとも2回以上実行し、2回目以降のこれら処理の少なくとも1回において、ある領域内の格子点(L***値)について、特色(本実施例においてはOr,Gr)のインク量Ij(j=7,8)を抑制したインク量セットの探索(特色のインク量抑制を伴う最適化処理)を行なうようにしている。例えば、ベースLUT作成モジュール100は、ステップT120〜T150を規定回数繰り返した後(ステップT150で“No”の判定を規定回数行なった後)に、次のステップT120〜T150を繰り返す中で、特色のインク量抑制を伴う最適化処理を行なう。あるいは、ベースLUT作成モジュール100は、ステップT150で“No”の判定を上記規定回数行うよりも前に当該ステップT150で“Yes”の判定をした場合には、もう一度上記一通りの処理を繰り返すこととし、その中で特色のインク量抑制を伴う最適化処理を行なう。あるいは、ベースLUT作成モジュール100は、ステップT150で“Yes”の判定をした場合に、もう一度上記一通りの処理を繰り返すこととし、その中で特色のインク量抑制を伴う最適化処理を行なうとしてもよい。
つまり本実施例では、ベースLUT作成モジュール100は、少なくとも1回以上のスムージング処理(図7)により、複数種類のインク(本実施例では8種類)によるインクデューティ制限等を考慮したある程度正確な色再現領域を機器非依存表色系(Lab表色系)において表現した“ガマット(平滑化され且つ最適化処理によりインク量セットがそれぞれ対応付けられた複数の格子点(L***)の分布)”を取得した上で、特色のインク量抑制を伴う最適化処理を行なう。
図11は、特色のインク量制御を伴う最適化処理にかかわる処理ステップを抜粋してフローチャートにより示している。ステップT110では、正規化部16が、上記ガマット(ガマットGMと呼ぶ。)と色再現の目標となる所定の色領域とを正規化する。色再現の目標となる所定の色領域とは、色補正LUT610における入力色空間であり、例えばsRGB表色系やAdobeRGB表色系が該当する。ここでは、当該所定の色領域がsRGB表色系である場合について説明する。
図12(A)は、L***空間におけるsRGBの再現領域およびガマットGMを例示している。sRGBの再現領域は予め決められた範囲である。ガマットGMは、当該ステップT110の直近のステップS140で計算された各格子点(L***値)の分布である。当該ステップT110では、正規化部16は、ガマットGMの明度L*の範囲とsRGBの再現領域の明度L*の範囲とが揃うように正規化(規格化とも言う)を行う。具体的には、ガマットGMおよびsRGBの明度L*がL*=0〜100にわたって分布するように正規化する。ここで、sRGBの再現領域の白点、黒点はそれぞれ明度L*=100,0であり、ガマットGMの明度範囲が0〜100よりも狭いため、ガマットGMの白点、黒点をそれぞれ明度L*=100,0に変換するように正規化を行う。
例えば、正規化部16は、目標とする明度範囲0〜100とガマットGMの実際の明度範囲との比率に応じた変換率(倍率)を求めるとともに、この変換率をガマットGMの各格子点の明度L*に掛けたときに、ガマットGMの白点の明度L*を100に変換し、ガマットGMの黒点の明度L*を0に変換する特性を持った変換関数(例えば、線形関数)を定義する。そして、この変換関数をガマットGMの各格子点の明度L*に適用することにより、ガマットGMを正規化する。
図12(B)は、上述したような正規化後のガマットGM´およびsRGBの再現領域をL***空間において例示している。正規化により両者の明度範囲の上限、下限が100,0に揃えられ、両者の比較が容易となる。本実施例では、正規化前後においてsRGB空間の範囲に変動は無い。なお正規化部16は、ガマットGMの各格子点と正規化後のガマットGM´の各格子点との対応関係を保持しているものとする。
ステップT112では、格子点特定部17が、L***空間における正規化後のガマットGM´およびsRGBの再現領域を比較することにより、ガマットGM´の複数の格子点をsRGBの再現領域の内側と外側とに分別するとともに、内側に属すると分別したガマットGM´の各格子点に対応するガマットGMの各格子点を特定する。このように特定した各格子点が、本発明における色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点に該当し、このような格子点の色彩値(L***値)は、基本的に特色を用いないか或いは殆ど用いないで表現することが可能である。そこで本実施例では、このように特定した各格子点については、特色にかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定するようにしている。
ステップT112の後は、上述した平滑化処理(ステップT120)および最適化処理(ステップT130)が実行される。ただし、ステップT112を経た後のステップT130では、インク量決定部18は、ステップT112で特定された各格子点については、特色のインク量を抑制するという制約条件を加えてインク量の最適化を実行する。例えば、インク量決定部18は、上記特定された格子点を平滑化処理で微小距離移動させることにより得られたターゲット値LABt近傍のL***値を再現する複数のインク量セット(I1,I2,I3,I4,I5,I6,I7,I8)のうち特色のインク量I7=I8=0であるインク量セットの中で、目的関数Eを最小にするインク量セットを探索する。あるいは、ターゲット値LABt近傍のL***値を再現する複数のインク量セットの中に特色のインク量I7=I8=0であるインク量セットが無い場合であっても、特色のインク量I7,I8に対してはインクデューティ制限値を特定の小さな値(例えば、上記最大許容量180よりも大幅に小さく、0に近い値)に設定し、インクデューティ制限値を満足するインク量を探索するとしてもよい。
いずれにしてもステップT112で特定された格子点に関しては、特色にかかるインク量の発生を極力抑えるという思想の下でインク量の最適化を実行する。ステップT112で特定された格子点以外のガマットGMにおける各格子点に関しては、特色のインク量を抑制するという制約条件は外して上述した通りのインク量の最適化を実行する。ステップT130より後は、上述した通りである。
このように本実施例によれば、スムージング処理により取得された機器非依存表色系におけるガマットを構成する格子点のうち、色再現の目標となる色領域と共通の領域に属する格子点については、最適なインク量セットを探索する際に、カラーインコンスタンシーへの影響が大きい特色にかかるインク量をできるだけ0に近い値に抑制するようにした。その結果、作成されるベースLUT510においては、上記色再現の目標となる色領域に属する格子点に基づいて探索されて登録されたインク量セットは、基本的に特色のインク量が0(あるいは0に近い値)となっている。そのため、かかるベースLUT510に基づいて、上記色再現の目標となる色領域(例えばsRGB表色系)とインク量セットとの変換関係を規定した色補正LUT610を作成する場合、基本的には特色についてはインク量を極力発生させず、特色以外のインクの組合せでsRGBの各入力格子点の色を表現する特性を持った色補正LUT610が作成される。すなわち、特色のインクの影響によるカラーインコンスタンシーを極力低減した優れた印刷結果をもたらすベースLUT510、色補正LUT610が得られる。
ただし、色補正LUT610をベースLUT510に基づいて作成する場合、上記ガマットマッピング(図5)の結果によっては、ガマットGMにおける上記ステップT112で特定された格子点よりも外側の格子点について探索されたインク量セット(特色のインク量の発生が特に抑制されずに決定されたインク量セット)が、色補正LUT610の入力格子点(sRGB)に対応付けられることもある。この場合、色補正LUT610の入力格子点間において、特色のインクが唐突に発生する領域が発生していまい、このような領域は印刷結果の階調性を乏しくする。そこでインク量決定部18は、上記最適化処理では、上記色再現の目標となる色領域の内外において隣接するガマットGM´の各格子点(正確には、これら隣接する各格子点が対応するガマットGMにおける隣接する各格子点)に基づいてそれぞれインク量セットを探索し決定する場合、これら隣接する各格子点に基づいてそれぞれ決定されるインク量セット間において、特色のインク量の変動を所定値以下に抑制するという条件下でインク量セットを決定するとしてもよい。かかる構成とすることで、カラーインコンスタンシーを極力低減しかつ階調性が良好な印刷結果をもたらすベースLUT510、色補正LUT610が得られる。
6.印刷装置の構成:
図13は、プリンター20の構成を示している。同図において、プリンター20はCPU50とRAM52とROM51とメモリーカードスロット53とバス54とASIC55を備えている。ROM51に記憶されたプログラムデータ15aをRAM52に展開しつつCPU50がプログラムデータ15aにしたがった演算を行うことによりプリンター20を制御するためのファームウェアFWが実行される。ファームウェアFWは、メモリーカードスロット53に装着されたメモリーカードMCに記憶された印刷データPDに基づいて駆動データを生成可能である。ASIC55は駆動データを取得し、紙送り機構57やキャリッジモーター58や印刷ヘッド59の駆動信号を生成する。ROM51においては、コンピューター10から提供された色補正LUT610が記憶されている。プリンター20はキャリッジ60を備え、キャリッジ60は複数のインクカートリッジ61を取り付け可能な複数のカートリッジホルダー61aを備える。キャリッジ60は、各インクカートリッジ61から供給されるインクを多数のノズルから吐出する印刷ヘッド59を備える。
図14は、ファームウェアFWのソフトウェア構成を示している。ファームウェアFWは、画像データ取得部FW1とレンダリング部FW2と色変換部FW3とハーフトーン部FW4とラスタライズ部FW5とから構成されている。画像データ取得部FW1は、メモリーカードMCに記憶された印刷データPDを印刷対象として取得可能である。レンダリング部FW2は、印刷データPDに基づいて印刷に使用する入力画像データを生成する。入力画像データは、印刷解像度に対応した画素数(印刷解像度×印刷実サイズ)の画素で構成されており、各画素が8ビット(0〜255)のsRGB色空間に準拠したRGB値で表現されている。
色変換部FW3は、入力画像データを取得し、入力画像データを色変換する。色変換部FW3は、色補正LUT610を参照しつつ補間演算を実行することにより、RGB値を各インクのインク量からなるインク量セットに変換する。ハーフトーン部FW4は、色変換部FW3が出力したインク量セットに基づくハーフトーン処理を実行する。ラスタライズ部FW5は、ハーフトーン処理後のハーフトーンデータの各画素(吐出可否)を印刷ヘッド59の各主走査および各ノズルに割り当て、駆動データを生成する。駆動データはASIC55に出力され、ASIC55が紙送り機構57やキャリッジモーター58や印刷ヘッド59の駆動信号を生成する。これにより、印刷が実行される。つまり、コンピューター10によって作成された色補正LUT610をプリンター20に保持させることにより、プリンター20側において色補正LUT610を用いた色変換を実行することができる。むろん、コンピューター10側でも、入力画像データを取得し、入力画像データに対する色補正LUT610を用いた色変換を実行することができる。あるいは、ベースLUT510をプリンター20に保持させ、プリンター20がベースLUT510に基づいて適宜色補正LUT610を生成し利用するとしてもよい。
7.変形例:
本発明は前記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形例も採用できる。各変形例は、それらを組み合わせたり、また前記実施例に適用することができる。前記実施例では、機器非依存表色系としてCIE−Lab表色系を利用していたが、CIE−XYZ表色系やCIE−L***表色系などの他の任意の機器非依存表色系を利用することが可能である。但し、滑らかな色再現を実現するという意味からは、CIE−Lab表色系やCIE−L***表色系などの均等色空間である機器非依存表色系を用いることが好ましい。
前記実施例では、平滑化処理として力学モデルを利用した処理を採用していたが、他の種類の平滑化処理を採用してもよい。例えば、隣接する色点同士の間隔を測定し、その平均値になるべく近づくように個々の間隔を調整する平滑化処理を採用することも可能である。
本明細書において「インク」とは、インクジェットプリンタやオフセット印刷等に用いられる液体状インクに限らず、レーザプリンタに用いられるトナーも含む広い意味で使用されている。このような「インク」の広い意味を有する他の用語としては、「色材」や「着色材」、「着色剤」を用いることも可能である。
前記実施例では、ルックアップテーブルのような色変換プロファイルを作成する方法および装置に関して説明したが、本発明は、こうして得られたプロファイルを印刷装置に組み込む組み込み部を備える印刷装置製造システムにも適用可能である。プロファイルを作成するプロファイル作成装置は、この印刷装置製造システムに含まれるものとしてもよく、他のシステムや装置に含まれるものとしてもよい。なお、この製造システムの組み込み部は、例えば、プリンタドライバのインストーラ(インストールプログラム)として実現することができる。
10…コンピューター、11…HDD、12…CPU、13…RAM、15…初期値設定部、16…正規化部、17…格子点特定部、18…インク量決定部、20…プリンター、100…ベースLUT作成モジュール、200…色補正LUT作成モジュール、300…フォワードモデルコンバーター、410…インバースモデル初期LUT、510…ベースLUT、610…色補正LUT

Claims (7)

  1. 機器非依存表色系の複数の格子点について、格子点が示す色彩値を再現するための複数種類のインクのインク量の組合せからなるインク量セットを決定することにより、プロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、
    上記複数の格子点のうち、色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点については、上記複数種類のインクのうち特色にかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定するインク量決定工程を備えることを特徴とするプロファイル作成方法。
  2. 上記複数種類のインクによる色再現領域を上記機器非依存表色系の複数の格子点の分布により表現したガマットと上記所定の色領域とを正規化する正規化工程と、
    上記正規化されたガマットおよび所定の色領域を比較することにより、複数の格子点のうち上記所定の色領域に属する格子点を特定する格子点特定工程とを備え、
    上記インク量決定工程では、上記特定された格子点について、上記特色のインクにかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定することを特徴とする請求項1に記載のプロファイル作成方法。
  3. 上記正規化工程では、上記機器非依存表色系においてガマットの明度範囲と上記所定の色領域の明度範囲とを揃えることにより上記正規化を実行することを特徴とする請求項2に記載のプロファイル作成方法。
  4. 上記インク量決定工程では、上記所定の色領域に属する格子点が示す色彩値を再現可能なインク量セットが複数存在する場合、上記特色のインク量がより少ないインク量セットを優先して当該格子点についてのインク量セットと決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプロファイル作成方法。
  5. 上記インク量決定工程では、上記所定の色領域の内外において隣接する格子点間におけるインク量の変動が抑制されるようにインク量セットを決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロファイル作成方法。
  6. 機器非依存表色系の複数の格子点について、格子点が示す色彩値を再現するための複数種類のインクのインク量の組合せからなるインク量セットを決定することにより、プロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、
    上記複数の格子点のうち、色再現の目標となる所定の色領域に属する格子点については、上記複数種類のインクのうち特色にかかるインク量の発生を抑制したインク量セットを決定するインク量決定部を備えることを特徴とするプロファイル作成装置。
  7. 印刷装置であって、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプロファイル作成方法によって作成されたプロファイルが組み込まれた印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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