JP4924090B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
図1Aは、実施の形態1における発光装置100を示す正面図(透過図)であり、図1Bは図1Aの発光装置100の斜視図である。本実施の形態において、発光装置の基体101は樹脂からなり、側面と底面を有し上面を開口部とする凹部105を有している。凹部105の底面には、導電部材としてリードフレーム102、103が露出するように設けられている。このリードフレームは一部が基体101に内包されるとともに、基体の側面から突出するように延在している。これにより、基体101に配置された発光素子104a、104b、104cなどの導体配線として機能する。発光素子は、樹脂や金属ペーストなどのダイボンド部材(図示せず)によって、リードフレーム102、103上に固定される。そして、導電性ワイヤ(以下、単にワイヤを称する場合もある)により発光素子のp電極及びn電極と、リードフレーム102、103とを電気的に接続している。また、これらを被覆するように、凹部105の内部には、樹脂などの封止部材が充填されている。また、基体101には、貫通孔106が設けられており、この部分に導光体を嵌合させるなどの位置合わせをすることができる。
共通リードフレームは、複数の発光素子と電気的に接続されるとともに外部接続端子として機能するものであり、後述する個別リードフレーム(挿入用接続端子部)とは異なる基体の側面のみから突出するように配置される。そして、図1Aに示す発光装置に示すように、基体101の右側側面のみから共通リードフレーム103の一部が突出しており、この突出する領域に表面実装用端子部103aを有するものである。ここで、表面実装用端子部とは、例えば回路基板等に発光装置を実装する際に、その回路基板の表面にはんだなどの接着部材を用いて実装することが可能な形態の部材である。形状としては、表面実装が可能な程度の面積があればよく、所望に応じて任意に設計することができる。例えば、図1A、図1Bに示すように平板状のものが基体101の右側側面から略垂直方向に突出するようにすることができる。このように、基体101の裏面とは異なる位置(同一面上にない位置)に表面実装用端子部103aを設けることで、リードフレームの加工が容易であり、正面側(発光面側)に導光体などを設ける際に、位置合わせしやすくすることができる。また、図5に示す発光装置500のように、基体501の側面から突出する共通リードフレーム503の表面実装用端子部503aを、基体501の裏面側に向けて屈曲させ、さらに基体501の裏面と同一面となるように再度屈曲させるような形状としてもよい。このようにすることで、実装時の位置精度を向上させることができる。また、個別リードフレーム502の挿入用端子部502a、502b、502cも、直線状だけに限らず、同一平面で複数の直線を組み合わせたような形状や、折り曲げるなどの変形形状としてもよい。
個別リードフレームは、複数の発光素子のうちの少なくとも一つと電気的に接続され、外部接続端子として機能するものであり、前述の共通リードフレーム(表面実装用端子部)とは異なる基体の側面から突出するように配置される。そして、図1Aに示す発光装置100に示すように、基体101の下側側面から個別リードフレーム102の一部が突出しており、この突出する領域に挿入用端子部102a〜102cを有するものである。ここで、挿入用端子部とは、例えば回路基板等に発光装置を実装する際に、この回路基板に貫通孔を設け、その貫通孔に挿入することで実装することが可能な形態の部材である。ここでは、青色発光素子104aが載置されているリードフレームの挿入用端子部が102aとなるように、一つの発光素子に対して一つの挿入用端子部を設けるようにしているが、これに限らず、複数の発光素子を載置させることもできる。
基体は発光素子や保護素子などの電子部品を保護するとともに、これら電子部品に外部からの電流を供給するためのリードフレームを内包しているものである。基体の形状は、平面視において四角形又はこれに近い形状を有するものが好ましいが、特にこれに限定されるものではなく、平面視において三角形、四角形、多角形又はこれらに近い形状とすることができる。例えば、図1に示すような、共通リードフレーム103の表面実装用端子部103aが突出している側面の一部を凹ませたような形状としてもよい。表面実装用端子部103aは、表面実装が可能な大きさを確保する必要があるが、そのため、このように基体の形状を変化させて、表面実装用端子部103aが、必要な実装面積を確保しつつ、かつ、基体からの実質的な突出領域を低減させることで、発光装置をより小型化することがえきる。これは、図3、図4に示すように、表面実装端子部303a、403aが異なる面からも突出している場合においても同様であり、突出している部分に対応する基体301、401は、側面を凹ませたような形状にしている。これにより、発光装置を小型化することができる。
封止部材は、凹部を有する基体に載置された発光素子や保護素子などを、塵芥、水分や外力などから保護する部材であり、発光素子からの光を透過可能な透光性を有するものが好ましい。具体的な材料としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂やユリア樹脂を挙げることができる。このような材料に加え、所望に応じて着色剤、光拡散剤、フィラー、色変換部材(蛍光部材)などを含有させることもできる。
ダイボンド部材は、基体や導電部材に発光素子や保護素子などを載置させるための接合部材であり、載置する素子の基板によって導電性ダイボンド部材又は縁性ダイボンド部材のいずれかを選択することができる。例えば、絶縁性基板であるサファイア上に窒化物半導体層を積層させた発光素子の場合、ダイボンド部材は絶縁性でも導電性でも用いることができ、SiC基板などの導電性基板を用いる場合は、導電性ダイボンド部材を用いることで導通を図ることができる。絶縁性ダイボンド部材としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等を用いることができる。これらの樹脂を用いる場合は、発光素子からの光や熱による劣化を考慮して、発光素子裏面にAl膜などの反射率の高い金属層を設けることができる。この場合、蒸着やスパッタあるいは薄膜を接合させるなどの方法を用いることができる。また、導電性ダイボンド部材としては、銀、金、パラジウムなどの導電性ペーストや、Au−Sn共晶などの半田、低融点金属等のろう材を用いることができる。さらに、これらダイボンド部材のうち、特に透光性のダイボンド部材を用いる場合は、その中に発光素子からの光を吸収して異なる波長の光を発光する蛍光部材を含有させることもできる。
発光素子の電極と、基体に設けられる導電部材とを接続する導電性ワイヤは、導電部材とのオーミック性、機械的接続性、電気伝導性及び熱伝導性が良いものが求められる。熱伝導度としては0.01cal/(s)(cm2)(℃/cm)以上が好ましく、より好ましくは0.5cal/(s)(cm2)(℃/cm)以上である。また、作業性などを考慮して導電性ワイヤの直径は、好ましくは、Φ10μm以上、Φ45μm以下である。このような導電性ワイヤとして具体的には、金、銅、白金、アルミニウム等の金属及びそれらの合金を用いた導電性ワイヤが挙げられる。
上記封止部材中に、波長変換部材として発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長を有する光を発する蛍光部材を含有させることもできる。
発光素子は、任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色、緑色の発光素子としては、ZnSeや窒化物系半導体(InXAlYGa1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)を用いたものを用いることができる。また、赤色の発光素子としては、GaAs、InPなどを用いることができる。さらに、これ以外の材料からなる発光素子を用いることもできる。用いる発光素子の組成や発光色、大きさや、個数などは目的に応じて適宜選択することができる。
101、201、301、401、501・・・基体
102、502・・・個別リードフレーム
102a〜c、502a〜c・・・挿入用端子部
103、203、303、403、503・・・共通リードフレーム
103a、303a、403a、503a・・・表面実装用端子部
203b・・・放熱部
403c・・・貫通孔
104a〜c・・・発光素子
105・・・凹部
106、206・・・貫通孔
600・・・発光ユニット
21、発光ユニット基板
21a・・・開口窓
22、リードフレーム
22a、22aa・・・給電するために露出した部分(リード端子部)
22b・・・開口窓内に露出した部分(発光素子搭載・接続部)
22c・・・基板樹脂内に隠れた部分(内部リード部)
Claims (4)
- 凹部と下側側面と右側側面と左側側面とを有する基体と、前記凹部の底面に露出されるとともに前記基体の側面から突出するリードフレームと、前記凹部に載置される複数の発光素子と、を有する発光装置であって、
前記リードフレームは、前記複数の発光素子と電気的に接続される共通リードフレームと、前記複数の発光素子のうちの少なくとも一つと電気的に接続され、前記共通リードフレームと異なる極性の複数の個別リードフレームと、を有し、
前記個別リードフレームは、前記下側側面から突出する領域に、突出方向に挿入して実装するための挿入用端子部を有し、
前記共通リードフレームは、前記右側側面及び/又は前記左側側面のみから突出するとともに、突出する領域に表面実装用端子部を有することを特徴とする発光装置。 - 前記共通リードフレームは、前記基体の裏面から露出した放熱部を有する請求項1記載の発光装置。
- 前記共通リードフレームは、前記右側側面から突出している請求項1または請求項2記載の発光装置。
- 前記表面実装用端子部は、貫通孔を有している請求項1乃至請求項3記載の発光装置。
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