JP4923453B2 - 加湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微粒化した水によって加湿する加湿装置における不純物の噴出防止に関するものである。
従来、超音波を用いた加湿装置においては、水槽で繁殖した細菌や真菌などの微生物が、加湿空気とともに噴出してしまうという課題を解決するために、本体内に殺菌灯を組み込み、水粒子に殺菌灯を照射するなどの方法が取られてきた。たとえば、従来の加湿装置では、図5に示すように超音波振動子101などにより微粒化された水102に殺菌灯103の光を照射し、水粒子102中の細菌や真菌を死滅させるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、超音波を用いた加湿装置において、加湿水として用いられる水道水中の無機イオンが水粒子に溶け込んで加湿空気と一緒に噴出し、水が気化した後に家具や電化製品の表面に白い粉となって析出するという課題を解決するために、加湿空気中にヒーターを配置して無機イオンを分離するなどの方法が取られてきた。たとえば、従来の加湿装置では、図6に示すように超音波振動子201により微粒化された水202を、噴出口に備えた多数の微細口を有するセラミックヒーター203に通すことにより、水粒子202中の不純物をろ過するものが知られている(例えば特許文献2参照)。
また、超音波を用いた加湿装置における上記の課題を同時に解決するために、加湿空気中にヒーターを配置し、さらにその後段に電気集塵部を設けるなどの方法も取られてきた。たとえば、従来の加湿装置では、図7に示すように原水301の中に設置した超音波振動子302の振動によって発生した煙霧303を、加熱ヒーター304によって蒸発させて水蒸気305にし、原水301が含む無機イオン等の不純物306を正負の電荷が印加された吸着用電極307に吸着するものが知られている(例えば特許文献3参照)。
実開昭61−76230号公報 実開昭59−184021号公報 特開平3−110334号公報
しかしながら、微生物の噴出に対する解決手段として取られてきた殺菌灯を組み込む方法では、加湿装置を構成するプラスチック材料が紫外線によって劣化するのを防ぎ、さらに紫外線が加湿装置の外部に漏れないように安全対策を施す必要があるという課題があった。また、殺菌効果を持続させるためには、定期的に殺菌灯を交換する必要があるという課題があった。
また、水道水中の無機イオンを除去するために行われてきた、加湿空気中にヒーターを配置して無機イオンを分離させる方法では、ヒーター上に蒸発残留物が徐々に付着してヒータ―の加熱効率が低下するという課題に対して何ら対策方法が示されておらず、長期間使用した場合の性能低下に対して、必ずしも満足する性能は得られなかった。
また、超音波振動子によって発生させた煙霧を加熱ヒーターと正負の電荷が印加された吸着用電極で処理して、原水が含む無機イオン等の不純物を除去する方法では、不純物の堆積による性能劣化について何ら記載がなく、継続的に使用する加湿装置としての実用性は、必ずしも充分ではない。すなわち、水道水中の無機イオンであるカルシウム・マグネシウム・シリカなどの成分は、乾燥固化すると熱伝導性の悪いスケール成分として加熱ヒーターに付着し、ヒーターの放熱性能を低下させるため、煙霧に効率的に熱を与えることができなくなってしまうという課題があった。また、前記無機イオンの乾燥固化物は電気抵抗が高く、吸着用電極表面に吸着すると絶縁作用を示すため、吸着用電極は充分な正負電荷を保つことができず、その吸着作用が徐々に低下してしまうという課題があった。
そこで本発明では、上記課題を解決するため、微生物や無機イオンを噴出させず長期間にわたって加湿性能を維持することができる加湿装置を提供することを目的としている。
本発明の加湿装置は、上記目的を達成するために、請求項1記載のとおり、水を微粒化する手段によって発生する水粒子の通路に、空隙のない磁性体と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体を加熱する加熱手段と、前記磁性体に隣接して伝熱媒体を備え、この伝熱媒体が、水粒子が通過できる空隙を有する非磁性体の金属またはシリカ・アルミナで構成される耐熱性のセラミックからなり、微生物を滅するのに充分な温度を水粒子に与えることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1記載の加湿装置における水粒子の径が1μm〜60μmであることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1または2記載の磁性体に隣接する伝熱媒体の形状が、多孔質またはハニカム状であることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置における磁性体が鉄もしくはステンレスから選ばれる少なくとも一方を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置における磁性体がアルミニウムを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置における磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が銅・銀・亜鉛・ニッケルから選ばれる少なくとも一種類の抗菌性金属を含むことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置における磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が通路から着脱自在であることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置における磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が洗浄可能であることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置において磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体の水を微粒化する手段とは反対側にフィルターを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項記載の加湿装置におけるフィルターの表面を親水性にしたことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項記載の加湿装置におけるフィルターとして、導電性を有する2枚以上の板を平行に積層し、交互に配列した印加電極とアース電極に高圧電源から電圧を印加することで、電極間に電界を生成させる電気集塵ユニットを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項1記載の加湿装置におけるフィルターの水を微粒化する手段側に荷電手段を備え、フィルターを電気集塵部とすることを特徴とするものである。
また、本発明の加湿装置は、請求項乃至1いずれかに記載の加湿装置におけるフィルターが通路から着脱自在であることを特徴とするものである。
本発明によれば、水を微粒化する手段によって発生する水粒子の通路に、空隙のない磁性体と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体を加熱する加熱手段と、前記磁性体に隣接して伝熱媒体を備えることにより、微生物や無機イオンを噴出させず長期間にわたって加湿性能を維持することができる加湿装置を提供することができる。
本発明の請求項1記載の加湿装置は、水を微粒化する手段によって発生する水粒子の通路に、空隙のない磁性体と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体を加熱する加熱手段と、前記磁性体に隣接して伝熱媒体を備え、この伝熱媒体が、水粒子が通過できる空隙を有する非磁性体の金属またはシリカ・アルミナで構成される耐熱性のセラミックからなり、微生物を滅するのに充分な温度を水粒子に与えることを特徴とするものであり、水粒子に含まれる細菌や真菌を殺菌処理することができるという作用を有する。また、水粒子に含まれる無機イオンを取り除くことができるという作用を有する。さらに、加熱によって水粒子の蒸発を促進して大きな水粒子をより小さな水粒子に変換することができるため、大きな粒子の落下による加湿装置周辺の水濡れを生じることなく室内を加湿することができるという作用を有する。また、水粒子が前記伝熱媒体の空隙を通過する際に衝突あるいは空気の熱によって、効率的に水粒子を加熱することができるという作用を有する。また、繊維屑やダストなどの水粒子より大きな粉塵をろ過捕集して、下流側に清潔な加湿空気を供給できるという作用を有する。さらに、空隙のない磁性体を加熱して、より低コストで信頼性の高い空隙を有する伝熱媒体を伝熱加熱することにより、空隙のある磁性体単独で用いるよりも経済性に優れた加湿装置を得ることができるという作用を有する。
また、水粒子の径が1μm〜60μmであることを特徴とするものであり、空気と水粒子の接触面積が大きく加熱効率が良いため、水粒子の温度上昇が早いという作用を有する。
また、磁性体が、微生物を滅するのに充分な温度を水粒子に与えることを特徴とするものであり、加熱手段のエネルギーを利用して磁性体自身が発熱するため、加熱効率が良いという作用を有する。また、通常の電熱ヒーターでは、入力電源からのリード線を外さなければ加湿装置から着脱できないのに対し、本発明では加熱手段と磁性体が非接触の状態で加熱可能であるため、磁性体だけを容易に取り外して洗浄することができるという作用を有する。
また、磁性体に隣接する伝熱媒体が、微生物を滅するのに充分な温度を水粒子に与えることを特徴とするものであり、磁性体からの伝熱作用によって、経済性・加工性・耐腐食性に優れた磁性体以外の材料を加熱手段として用いることができるという作用を有する。
また、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体の形状が、多孔質またはハニカム状であることを特徴とするものであり、空気との接触面積を大きくして効率的に水粒子を加熱することができるという作用を有する。また、繊維屑やダストなど多孔質またはハニカムの孔径より大きな粉塵をろ過捕集して、下流側に清潔な加湿空気を供給できるという作用を有する。
また、磁性体が鉄もしくはステンレスから選ばれる少なくとも一方を含むことを特徴とするものであり、鉄もしくはステンレスの高周波抵抗が高いという性質によって、加熱効率がよく消費電力が少ないという作用を得ることができる。
また、磁性体がアルミニウムを含むことを特徴とするものであり、高周波抵抗が高く加熱効率が良い鉄もしくはステンレスをアルミニウムと混合することにより、軽量化と熱伝導性の向上ができるという作用を有する。
また、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が銅・銀・亜鉛・ニッケルから選ばれる少なくとも一種類の抗菌性金属を含むことを特徴とするものであり、加熱されていなくても金属の抗菌作用により殺菌することができ、表面を清潔に保つことができるという作用を有する。
また、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が通路から着脱自在であることを特徴とするものであり、ユーザーが容易にメンテナンスでき、蒸発残留物の付着による加熱効率の低下および殺菌効果の低下を防ぐことができるという作用を有する。
また、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が洗浄可能であることを特徴とするものであり、付着した蒸発残留物を水またはクエン酸洗いによって洗浄し、加熱効率の低下および殺菌効果の低下を防ぐことができるという作用を有する。
また、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体の水を微粒化する手段とは反対側にフィルターを備えたことを特徴とするものであり、磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体によって水粒子と分離された菌や無機イオンをろ過捕集して、下流側に清潔な加湿空気を供給できるという作用を有する。
また、フィルターの表面を親水性にしたことを特徴とするものであり、フィルターに水が付着した際に空気との接触面積が広がって気化が促進されるという作用を有する。また、フィルター表面が親水性であれば水の接触角が低下してフィルターの目が細かい場合でも内部に浸透しやすくなり、目詰まりによる加湿能力の低下を防止することができるという作用を有する。
また、加湿装置におけるフィルターとして、導電性を有する2枚以上の板を平行に積層し、交互に配列した印加電極とアース電極に高圧電源から電圧を印加することで、電極間に電界を生成させる電気集塵ユニットを備えたことを特徴とするものであり、前記構成によってろ過式のフィルターに比べて圧力損失が低いという作用を有する。
また、フィルターの水を微粒化する手段側に荷電手段を備え、フィルターを電気集塵部とすることを特徴とするものであり、ろ過式のフィルターに比べて圧力損失が低いという作用を有する。
また、フィルターが通路から着脱自在であることを特徴とするものであり、ユーザーが容易にメンテナンスでき、殺菌された菌や蒸発残留物の付着による捕集効率の低下を防ぐことができるという作用を有する。また、フィルターに不具合が生じた場合に、加湿装置本体を修理することなく、フィルターのみを交換することで不具合を改善できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を見ながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の加湿装置は、水を微粒化する手段によって発生した水粒子の通路に、磁性体と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする。図1にその一例を示す。貯水タンク11から供給された水は、水を微粒化する手段である超音波振動子12によって微粒化され、水粒子13が発生する。発生した水粒子13は通路14を通り、通路14に配置された磁性体15を通過する。この磁性体15は、通路14外周に配置した加熱手段16が発生する高周波磁界によって発熱する。前記加熱手段16は、加熱コイルと加熱コイルに周波数20kHz以上の高周波電流を供給する高周波発生回路から構成される。さらにその後段には、水粒子13が含む菌や無機イオンなどの不純物をろ過するためのフィルター17が配置されている。上記構成によれば、発熱した磁性体15が微生物を滅するのに充分な温度を水粒子13に与えることにより、水粒子13に含まれる細菌や真菌を殺菌処理することができる。微生物を滅するのに充分な温度は50℃以上であり、75℃以上であれば、より短時間で効率よく殺菌を行うことができる。水の温度は高いほど殺菌効果が高いが、高すぎると加湿装置の通路14を構成する樹脂が軟化して変形する恐れがあるため、樹脂の軟化温度以下にすることが好ましい。
また、無機イオンを含む水粒子13が、発熱した磁性体15に当たれば、水粒子13は磁性体15上で瞬間的に気化するため、加湿空気から蒸発残留物として無機イオンを取り除く効果も期待できる。このとき、磁性体15に隣接する伝熱媒体が、磁性体15の熱を受けて加熱される構成としても良い。磁性体15とそれに隣接する伝熱媒体は接触していることが望ましいが、使用時に空気あるいは水が熱を伝える役割を果たすことができる場合には、両者に隙間があってもよい。伝熱媒体としては、耐熱性かつ耐水性の材料であれば特に制限はなく、非磁性体の金属やシリカ・アルミナ等で構成される耐熱性のセラミックなどが挙げられる。
水を微粒化する手段としては、図1に示す超音波振動子12以外に微細なノズルから水を噴出する方法、回転するファンに水滴をぶつけて破砕する方法、静電霧化などの方法が挙げられ、水の径を1〜60μm程度の微粒子にできれば特に限定するものではない。なお、主成分以外に少量の1μm以下の微粒子が混在していても何ら問題はない。また、加熱手段16により発熱する磁性体15が、水粒子13が通過できる空隙を有すれば、水粒子13と磁性体15との接触面積が増えるため、加熱効率が向上し、より効果的に殺菌ができる。磁性体15でなく、磁性体15に隣接する伝熱媒体が同様の空隙を有していても良い。磁性体15および/または磁性体15に隣接する伝熱媒体の形状としては、ハニカム形状や板を積層した形状、発泡形状、繊維を絡めた形状などが考えられるが、水粒子が通過できる形状であればなんら限定されるものではない。
また、磁性体15としては、高周波抵抗の高い材料が望ましく鉄やステンレスを含めば容易に発熱する。軽量化と熱伝導性を向上させるためには、アルミニウムを鉄やステンレスと混合すると良い。また、磁性体15および/または磁性体15に隣接する伝熱媒体に、銅・銀・亜鉛・ニッケルから選ばれる少なくとも一種類の抗菌性金属を混合すれば、磁性体15および/または磁性体15に隣接する伝熱媒体が加熱されていなくても金属の抗菌作用により、表面を清潔に保つことができる。
磁性体15を配置するときは、通路からの着脱が自在な構造にするのが望ましい。磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体表面に、殺菌された菌や水の気化による蒸発残留物が付着すると加熱効率が低下し殺菌効果も弱くなるため、ユーザーが磁性体15を容易に取り外し洗浄できるような構造にすることで、より清潔な加湿を維持することが期待できる。図2に通路14からの着脱が自在な磁性体15の配置方法の一例を示す。通路14には突起18が内向きに設けられており、耐熱性の接着剤で接合した磁性体15および発泡形状の伝熱媒体19を乗せて保持する構造となっている。通路14と磁性体15はわずかな隙間をはさんで略接触しており、通路の上部から磁性体15および伝熱媒体19を持ち上げることにより容易に取り外すことができる。磁性体15および伝熱媒体19の表面に付着した不純物は、流水で洗浄することで剥離させることができ、汚れがひどいときはクエン酸水溶液などに漬けおきすることで洗浄可能である。
また、磁性体15の後段にフィルター17を配置し、殺菌された菌や無機イオンなどの不純物を捕集すれば、得られる加湿空気はいたって清潔なものとなる。フィルター17の表面を親水性にすれば、フィルター17に水が付着した際に空気との接触面積が広がって気化が促進される。フィルター17の耐熱温度を考慮しながら綿やレーヨンなどの親水性の繊維素材を使用しても良いし、アルミナ・ムライトなどのセラミックハニカムを使用しても良い。また、樹脂や金属などの表面をシリカやゼオライトやカオリンなどの親水性材料で被覆加工しても良い。またフィルター17表面が親水性であれば水の接触角が低下してフィルター17の目が細かい場合でも内部に浸透しやすくなり、目詰まりによる加湿能力の低下を防止することができる。
フィルター17の形状としては、ハニカム形状や板を積層した形状、発泡形状、繊維を絡めた形状などが考えられるが、水が通過した際に不純物をろ過できる形状であれば、なんら限定されるものではない。ハニカム形状や板を積層した形状であれば、空気の整流板としても有効である。
図3に示すように、フィルター17として、導電性を有する2枚以上の板を平行に積層し、交互に配列した印加電極20とアース電極21に高圧電源22から電圧を印加することで、電極間に電界を生成させ電気集塵ユニット23とすることができる。導電性を有する板は金属板でも良いが、高湿度下では腐食のおそれがあるため、金属を樹脂フィルムで被覆するフィルムラミネートなどを施すと良い。フィルムラミネートを施せば、電圧が印加された金属が水と直接接触しないため絶縁の確保にも好適である。フィルターの前段に鋭利な針状の荷電部24を備えれば、殺菌された菌や無機イオンを帯電させ、フィルターにおいて電気的に捕集することができる。荷電部24は、図3のように電器集塵ユニット23の直前に設けても良いし、図示しない空気の吸い込み口に設けてもよい。空気の吸い込み口に設けた場合は、水粒子13が荷電部24に直接触れることなく空気のみを帯電させることができるので、荷電部24の腐食防止と水の付着に伴う印加電圧の低下を抑制する作用が得られる。
フィルター17を配置するときは、通路からの着脱が自在な構造にするのが望ましい。フィルター17には殺菌された菌や、水の気化により析出した蒸発残留物が捕集され堆積していくので、ユーザーがフィルターを容易に取り外し洗浄できるような構造にすることで、捕集効率を維持することができる。たとえば図4では、上部にフィルター枠25を備えたフィルター17を通路14に挿入した構造となっており、フィルター枠25を持って上方に持ち上げることにより容易にフィルター17を取り外すことができる。フィルター17の表面に付着した不純物は、流水で洗浄することで剥離させることができ、汚れがひどいときはクエン酸水溶液などに漬けおきすることで洗浄可能である。フィルター17が、板を積層した形状であれば、ブラシなどを容易に挿入して清掃することができる。
(実施例1)
図1に、水を微粒化する手段によって発生する水粒子13の通路14に、磁性体15と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体15を加熱する加熱手段16と、フィルターを備える加湿装置の一例を示す。貯水タンク11から供給された水は、1.6MHzの周波数で発振する超音波振動子12によって微粒化される。このとき、発生する水粒子13の平均粒子径は約4μmである。水粒子13はまず通路14に配置されたステンレス製の磁性体15を通過する。この磁性体15は、外周に配置した加熱コイルと加熱コイルに周波数20kHz以上の高周波電流を供給する高周波発生回路から構成される加熱手段16によって発熱し、微生物を滅するのに充分な50℃以上の温度を水粒子13に与える。さらに、水粒子13が含む菌や無機イオンなどの不純物をろ過するためのフィルター17を最終噴出口前段に配置している。
(実施例2)
図2に通路14からの着脱が自在な磁性体15の配置方法の一例を示す。通路14には突起18が内向きに設けられており、シリコーン系耐熱接着剤で接合したステンレス製の磁性体15およびハニカム形状のアルミニウム製伝熱媒体19を乗せて保持する構造となっている。ステンレス製の磁性体15は、通路14の上部から挿入して接触固定されている。磁性体に蒸発残留物が堆積し、洗浄が必要になった場合には、前記磁性体15および伝熱媒体19の図示しない着脱用突起に指をかけて上方に引き上げることにより、容易に取り外すことができる。磁性体15および伝熱媒体19の表面に付着した不純物は、流水で洗浄することで剥離させることができ、汚れがひどいときはクエン酸水溶液などに漬けおきすることで洗浄可能である。
同様に、図4に通路14からの着脱が自在なフィルター17の配置方法の一例を示す。金網状のステンレス製フィルター17の上部開口部外周にフィルター枠25が設けられており、通路14に上部からフィルター17を挿入してフィルター枠25に支えられる形で通路14内に接触固定されている。フィルター17に蒸発残留物が堆積し、洗浄が必要になった場合には、前記フィルター17のフィルター枠25に指をかけて上方に引き上げることにより、容易に取り外すことができ、フィルターを通路から着脱自在にすることができる。フィルター17の表面に付着した不純物は、流水で洗浄することで剥離させることができ、汚れがひどいときはクエン酸水溶液などに漬けおきすることで洗浄可能である。また、フィルター枠25の設置位置により、洗浄後にフィルター17を通路14に設置する際に、フィルター17の上下の区別を容易に判断できるという効果を得ることができる。
(実施例3)
図3に、フィルターが2枚以上の導電性を有する板によって形成され、平行に配列した板ごとに交互に異なる電圧を印加する加湿装置のフィルターの一例を示す。アルミニウム製の平板を等間隔で保持した構造体が、交互に印加電極20とアース電極21になるように接点をつなぎ、高圧電源22と接続し、電気集塵ユニット23を構成する。前記電気集塵ユニット23の前段には、荷電針と対向電極で構成される荷電部24を設置する。荷電部24と電気集塵ユニット23に、電極間に作られる電界強度が2〜6kVとなるように高圧電源22から電圧を印加すると、荷電部24の近傍を通過した無機イオンや菌は帯電され、電気集塵ユニット23の電極に捕集される。
本発明の加湿装置は、微生物や無機イオンを噴出させず長期間にわたって清潔な加湿性能を維持することができるため、サウナなどの理美容機器やネブライザーなどの健康機器としての用途も期待できる。
本発明の実施の形態1および本発明の実施例1に記載の加湿装置の概略図 同実施の形態1および実施例2に記載の加湿装置における磁性体の配置方法の斜視図 同実施の形態1および本発明の実施例3に記載のフィルターの斜視図 同実施の形態1および実施例2に記載のフィルターの斜視図 従来の加湿装置の概略図 同加湿装置の概略図 同加湿装置の概略図
符号の説明
11 貯水タンク
12 超音波振動子
13 水粒子
14 通路
15 磁性体
16 加熱手段
17 フィルター
18 突起
19 伝熱媒体
20 印加電極
21 アース電極
22 高圧電源
23 電気集塵ユニット
24 荷電部
25 フィルター枠

Claims (13)

  1. 水を微粒化する手段によって発生する水粒子の通路に、空隙のない磁性体と、その外周から高周波磁界を発生して前記磁性体を加熱する加熱手段と、前記磁性体に隣接して伝熱媒体を備え、この伝熱媒体が、水粒子が通過できる空隙を有する非磁性体の金属またはシリカ・アルミナで構成される耐熱性のセラミックからなり、微生物を滅するのに充分な温度を水粒子に与える加湿装置。
  2. 水を微粒化する手段によって発生する水粒子の径が1μm〜60μmである請求項1記載の加湿装置。
  3. 磁性体に隣接する伝熱媒体の形状が、多孔質またはハニカム状である請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 磁性体が鉄もしくはステンレスから選ばれる少なくとも一方を含む請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  5. 磁性体がアルミニウムを含む請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  6. 磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が銅・銀・亜鉛・ニッケルから選ばれる少なくとも一種類の抗菌性金属を含む請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  7. 磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が通路から着脱自在である請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  8. 磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体が洗浄可能である請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  9. 磁性体および/または磁性体に隣接する伝熱媒体の水を微粒化する手段とは反対側にフィルターを備えた請求項1乃至いずれかに記載の加湿装置。
  10. フィルターの表面を親水性にした請求項記載の加湿装置。
  11. フィルターとして、導電性を有する2枚以上の板を平行に積層し、交互に配列した印加電極とアース電極に高圧電源から電圧を印加することで、電極間に電界を生成させる電気集塵ユニットを備えた請求項記載の加湿装置。
  12. フィルターの水を微粒化する手段側に荷電手段を備え、フィルターを電気集塵部とする請求項1記載の加湿装置。
  13. フィルターが通路から着脱自在である請求項乃至1いずれかに記載の加湿装置。
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