JP4922987B2 - 段付け穴加工具 - Google Patents

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Description

本発明は、所望の基板に穴あけ加工を行うと共に、前記穴周縁部に段付け加工を行って段付け穴を形成する段付け穴加工具に関する。
例えば、家屋等の軒樋には、前記軒樋に集水した雨水を排水するための排水口を開設しており、この排水口には、一般に、木の葉等のゴミを除去して前記雨水だけをスムーズに排水するために自在ドレンが取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
具体的には、前記自在ドレンは、上方フランジを備えた集水筒と、下方フランジを備えた排水筒とからなり、前記集水筒を排水口の上方から貫通して、前記排水口の周縁に前記上方フランジを係止すると共に、前記排水口の下方に貫通された前記集水筒に対して、前記排水筒を螺着し、該排水筒の下方フランジを前記排水口の周縁に係止させると共に、これら集水筒と排水筒を一体化して、排水口に自在ドレンを取り付けてなる。
ところが、前記上方フランジの厚みによって、前記軒樋の底壁と、前記上方フランジとの間に段差が生じてしまうため、この上方フランジを介して雨水等をスムーズに排水できないという問題があった。
そのため、最近では、前記排水口の穴周縁部に前記上方フランジが埋設する程度の段付け加工を行うことによって、前記軒樋の底壁と、前記上方フランジとの間に生じる段差を無くして、雨水等をスムーズに排水するようにしている。
図8、図9は、前記軒樋に自在ドレンを取り付けるための施工手順図であり、図8(a)〜(c)は、軒樋に段付け加工を行うための従来の段付け穴加工具を用いた施工手順図を示しており、図9(d)、(e)は、図8の段付け穴加工具を用いて段付け加工した後に取り付ける自在ドレンの施工手順図を示している。
先ず、軒樋100の底壁101の所望の位置に、鋏、ホルソー等の工具102を用いて自在ドレンに応じた丸穴、角穴等の穴を開設して、排水口103を形成する〔図8(a)参照。〕。
次に、この排水口103の穴周縁部に段付け加工を行うために、段付け穴加工具200を用いる。
具体的には、この段付け穴加工具200は、基台211の上面周囲を残して凹ませて受型部212を形成した固定型210と、この固定型210の受型部212に対向する押型部221を基台部222に設けた可動型220と、より構成してなる〔図8(b)参照。〕。
そして、固定型210の受型部212を、排水口103周縁部の下方に設置したうえで、可動型220の押型部221を受型部212に対向させて排水口103の上方から可動型220を載置する。詳しくは、押型部221の中心側に突設した凸部223を、受型部212の中心側に凹ませた凹部213に嵌合すれば、押型部221を受型部212に対向させて位置付けできる〔図8(b)参照。〕。
次に、この載置した可動型220の上方からハンマー104で基台部222を打設すれば、排水口103の周縁部が、押型部221と受型部212によって変形され、その後、これら固定型210と可動型220を除去すれば、排水口103の周縁部に段付け加工された段付け穴300を形成できる〔図8(c)、図9(d)参照。〕。
このように形成した段付け穴300に、前述した要領で、自在ドレン400の集水筒410を上方から貫通して、この段付け穴300の段付け部301に集水筒410の上方フランジ411を埋設して係止すると共に、段付け穴300の下方に貫通された集水筒410に対して、排水筒420を螺着し、該排水筒420の下方フランジ421を段付け穴300の周縁に係止させると共に、これら集水筒410と排水筒420を一体化して、軒樋100の段付け穴300に自在ドレン400を取り付けてなる。なお、図中500は、排水筒420に更に連結される竪樋である〔図9(d)、図9(e)参照。〕。
以上のように、従来では、段付け穴加工具200を用いて排水口103の穴周縁部に上方フランジ411が埋設する程度の段付け加工を行うことによって、軒樋100の底壁101と、上方フランジ411との間に生じる段差を無くして、雨水等をスムーズに排水していたのである。
特開平8−151741
しかしながら、従来の段付け穴加工具200には、以下の問題があった。
すなわち、この段付け穴加工具200を用いて段付け加工を行うためには、予め、基板(軒樋の底壁)に受型部212の凹部213に対応する排水口103を鋏、ホルソー等の工具102で正確に開設する必要があるため、熟練した技術を要し、加工作業が難しく、しかも、前記工具102で予め穴を開設したうえで、段付け穴加工具200を用いて段付け加工を行うため、作業時間に手間を要するという問題があった。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とするもので、鋏、ホルソー等の工具を用いることなく、所望の基板に穴あけ加工を行うと共に、前記穴周縁部に段付け加工を行って段付け穴を簡単且つ確実に開設できる段付け穴加工具を提供する。
前記目的を達成するため、
請求項1に係る段付け穴加工具は、所望の基板に穴あけ加工を行うと共に、前記穴周縁部に段付け加工を行って段付け穴を形成する段付け穴加工具であって、基台の上面周囲を残して凹ませて受型部を形成し、前記受型部の中心に、上面を中心に向けて凹ませて、上面周端縁を鋭角に上方に突出させた刃受部を形成し、更に前記刃受部の中心には、先鋭部を先端に備えた支持棒を立設してなる固定型と、前記支持棒に嵌挿可能な穴あけパイプと、基台部の下面周囲を残して突出させて前記受型部に対向する押型部を形成し、前記押型部の中心に、上方に凹ませることによって内周端縁に刃部として機能させる角部を形成し、更に前記刃部の中心には、前記支持棒を挿通可能な挿通穴を開設してなる可動型と、より構成され、前記固定型の支持棒と、前記穴あけパイプとを用いて基板に穴あけ加工し、その後、前記可動型を前記固定型に対して降下させることによって、前記可動型の刃部と、前記固定型の刃受部との間に介在する基板を切断して、該基板に穴を開設し、次いでこの穴の周縁部に位置する前記可動型の押型部が、前記固定型の受型部に嵌合して、前記開設された穴の周縁部が、前記押型部と前記受型部に押圧されて変形して、段付け加工されることを特徴とする。
請求項2に係る段付け穴加工具は、請求項1において、可動型は、押型部と刃部との間で分離して各々を形成してなる。
請求項3に係る段付け穴加工具は、請求項1又は2の何れかにおいて、可動型の基台部を可動させる可動源は、ハンマーによる打設方式である。
請求項4に係る段付け穴加工具は、請求項1又は2の何れかにおいて、可動型の基台部を可動させる可動源は、ネジ山及びネジ溝による螺合方式である。
請求項5に係る段付け穴加工具は、請求項1〜4の何れかにおいて、刃部及び刃受部を金属で形成し、前記刃部及び刃受部以外を前記金属よりも軟質の樹脂等の軟質素材で形成してなる。
本発明によれば、次のような効果がある。
請求項1に係る段付け穴加工具によれば、穴あけパイプを打設して固定型の支持棒を基板に貫通させた後、この貫通させた前記支持棒に可動型の挿通穴を挿通するだけで、前記固定型の受型部と、前記可動型の押型部を確実に対向でき、そして、前記可動型を打設するだけで、前記基板の所望の位置に、鋏、ホルソー等の工具を用いなくても、段付け加工による段付け部を備えた所定の大きさ及び形状の段付け穴を短時間で簡単且つ確実に開設できる。
請求項2に係る段付け穴加工具によれば、可動型は、押型部と刃部との間で分離して各々を形成してなるので、押型部と刃部を各々個別に打設することができ、排水口を開設するための切断力と、段付け加工するための押圧力を変えて容易に打設できる。
請求項3に係る段付け穴加工具によれば、可動型の基台部を可動させる可動源は、ハンマーによる打設方式であるため、段付け穴を更に短時間且つ簡単に開設できる。
請求項4に係る段付け穴加工具によれば、可動型の基台部を可動させる可動源は、ネジ山及びネジ溝による螺合方式の手動工具や電動工具が使用でき、段付け穴を更に確実に開設できる。
請求項5に係る段付け穴加工具によれば、刃部及び刃受部を金属で形成し、前記刃部及び刃受部以外を前記金属よりも軟質の樹脂等の軟質素材で形成してなるので、軽量化ができて加工具の損傷が少なくなり、また、刃部及び刃受部以外を安価な軟質素材を使用して段付け穴を更に短時間で簡単且つ確実に開設できる。
以下、本発明に係る段付け穴加工具Aを図面とともに説明する。
図1は、本発明に係る段付け穴加工具Aの一実施例を示した分解斜視図であり、図2(a)〜(c)、図3(d)〜(f)は、図1で示した段付け穴加工具Aの使用状態を示す要部断面図である。又、図4(g)、(h)は、図1〜図3の段付け穴加工具Aによって開設された段付け穴に自在ドレンLを取り付けた場合を例示した取付図である。
本発明の段付け穴加工具Aは、所望の基板Tに穴あけ加工を行うと共に、前記穴周縁部に段付け加工を行って段付け穴を形成するものであり、固定型10、穴あけパイプ20、可動型30と、より構成してなる。
具体的には、基台11の上面周囲を残して下方に凹ませて受型部12を形成し、この受型部12の内側を上方に突出させて刃受部13を形成し、更に刃受部13の中心には、先鋭部14を先端に備えた支持棒15を立設してなる固定型10と、支持棒15に嵌挿可能な穴あけパイプ20と、基台部31の下面周囲を残して下方に突出させて、受型部12に対向する押型部32を形成し、この押型部32の内側を凹ませて刃部33を形成し、更に刃部33の中心には、支持棒15を挿通可能な挿通穴34を開設してなる、可動型30と、より構成してなる。
なお、本実施例では、基板Tとして、軒樋の底壁を例示して説明するが、これに限定される訳ではなく、例えば、台所の排水口等に段付け加工を行う場合にも使用可能であることは勿論である。以下、各部材について更に詳説する。
固定型10は、一体成形し、円柱状に形成した基台11の上面周囲を残して下方に凹ませて受型部12を形成している。なお、基台11の外形は角柱状であっても構わない。
受型部12は、段付け加工を行う大きさや形状に対応して形成し、本実施例では、後述する自在ドレンLの形状に対応させて円形の段付け部D1を形成するため、受型部12を円形のリング状に形成したものを例示しているが、自在ドレンLの形状によっては、角形のリング状に形成することも可能である。
又、受型部12の中心には、上方に突出させて段付け穴Dの大きさや形状に対応した刃受部13を形成している。この刃受部13は、後述する段付け穴(排水口)Dの大きさや形状に対応して形成し、本実施例では、円形の段付け穴(排水口)Dを形成するため、刃受部13を円形に形成したものを例示しているが、段付け穴(排水口)Dの形状によっては、角形に形成することも可能である。
又、刃受部13の上面を、中心に向けて凹ませて、刃受部13の上面周端縁を鋭角に形成することによって、基板Tの切断を容易にしている。
更に、刃受部13の中心には、先鋭部14を上端に備えた支持棒15を立設してなる。本実施例の支持棒15は、円柱に形成したものを例示しているが、角柱に形成することも可能であり、支持棒15を角柱に形成した場合には、嵌挿する可動型30の回転を規制することができる。
穴あけパイプ20は、支持棒15に嵌挿可能な筒状に形成してなり、本実施例では円柱の支持棒15に嵌挿可能な円筒状に形成したものを例示しているが、支持棒15を角柱に形成した場合には、角筒に形成することは勿論である。なお、穴あけパイプ20の下端を先鋭に形成しておくことが好ましい。
可動型30は、一体成形し、円柱状に形成した基台部31の下面周囲を残して下方に突出させて、受型部12に対向する押型部32を形成している。なお、基台部31の外形は角柱状であっても構わない。
又、可動型30の基台部31を可動させる可動源は、ハンマーHによる打設方式、或いは、ネジ山及びネジ溝による螺合方式を採用できる。
押型部32は、段付け加工を行う大きさや形状に対応して形成し、本実施例では、後述する自在ドレンLの形状に対応させて円形の段付け部D1を形成するため、受型部12を円形のリング状に形成したものを例示しているが、自在ドレンLの形状によっては、角形のリング状に形成することも可能である。
又、押型部32の中心には、上方に凹ませることによって、内周端縁に角部を形成し、刃部33を形成しており、具体的には、押型部32の内側を凹ませて角部を形成し、本実施例では、前記角部を刃部33として機能させており、この刃部33と、受型部12に突出した刃受部13を摺接することで、これら刃部33と刃受部13との間に介在する基板Tを切断する構造にしている。
更に、刃部33の中心には、受型部12の支持棒15を挿通可能な挿通穴34を開設してなる。なお、本実施例の挿通穴34は、支持棒15の外形に応じて丸穴に形成したものを例示しているが、支持棒15を角柱に形成した場合には、角穴に形成することは勿論である。
又、刃部33及び刃受部13を金属で形成し、刃部33及び刃受部13以外を前記金属よりも軟質の樹脂等の軟質素材で形成することも可能であり、このように刃部33及び刃受部13を金属で形成すれば基板Tを更に簡単且つ確実に切断でき、また、軽量化できて、さらに損傷が少なくなり、後述する段付け穴Dを更に短時間で簡単且つ確実に開設できる。
なお、材質について、基板Tと接する受型部12・先鋭部14・支持棒15・押型部32・挿通穴34・穴あけパイプ20等も金属で形成しても前記同様の作用、効果を得ることができる。
以上のように構成した本発明の段付け穴加工具Aは、以下のように使用する。
先ず、基板Tの下位に固定型10を設置し、この固定型10に突設した支持棒15の先鋭部14を、後述する段付け穴Dの略中心位置に配置すると共に、前記中心位置に対応する目印(不図示)を基板Tの表面(上面)にケガキ等によって付する〔図2(a)参照。〕。
次に、前記目印(不図示)に合わせて基板Tの上位から穴あけパイプ20を載置して位置決めした後、穴あけパイプ20の上方からハンマーHで該穴あけパイプ20を打設すれば、支持棒15の先鋭部14が基板Tの適所を破断し、支持棒15が基板Tを貫通する〔図2(b)、(c)参照。〕。
次に、この貫通した支持棒15に向けて、基板Tの上方から可動型30を被せると共に、可動型30の挿通穴34を支持棒15に挿通するだけで、基板Tを介して固定型10の受型部12に、可動型30の押型部32を確実に対向できる〔図(d)、(e)参照。〕。
そして、可動型30を、押圧力、締付力等によって降下させることによって、可動型30の刃部33と、受型部12の刃受部13との間に介在する基板Tを切断(剪断)して、基板Tに穴を開設し、次いでこの穴の周縁部に位置する可動型30の押型部32が、固定型10の受型部12に嵌合して、前記穴の周縁部である基板Tが、これら押型部32と受型部12に押圧されて変形し、段付け加工された段付け部D1を形成できる〔図(e)、(f)参照。〕。なお、図中T1は、切断後の基板Tの切断片を示している。
その後、可動型30と固定型10を基板Tから取り外せば、基板Tの所望の位置に、所定の大きさ及び形状である段付け部D1を備えた段付け穴Dを確実に開設できる。
最後に、軒樋の底壁である基板Tの段付け穴(排水口)Dに、従来と同様にして、自在ドレンLの集水筒L1を上方から貫通して、この集水筒L1の上方フランジL2を段付け部D1に埋設して係止すると共に、貫通した集水筒L1に対して、排水筒L3を螺着し、該排水筒L3の下方フランジL4を段付け穴Dの周縁に係止させ、これら集水筒L1と排水筒L3を一体化して、軒樋の底壁である基板Tに自在ドレンLを取り付ける。なお、図中L5は、排水筒L3に更に連結される竪樋である〔図4(g)、(h)参照。〕。
このように、本発明に係る段付け穴加工具Aによれば、穴あけパイプ20を打設して固定型10の支持棒15を基板Tに貫通させた後、この貫通させた支持棒15に可動型30の挿通穴34を挿通するだけで、固定型10の受型部12と、可動型30の押型部32を確実に対向でき、そして、可動型30を打設するだけで、基板Tの所望の位置に、鋏、ホルソー等の工具を用いなくても、段付け加工による段付け部D1を備えた所定の大きさ及び形状の段付け穴Dを短時間で簡単且つ確実に開設できるのである。
図5(i)〜(l)、及び、図6(m)は、本発明に係る段付け穴加工具Aの他の実施例を示した使用状態を示す要部断面図である。
なお、図1〜図4と共通する部位には、同一の符号を付し、以下では、本実施例の特徴についてのみ説明する。
本実施例で示した段付け穴加工具Aは、可動型30が、押型部32と刃部33との間で分離して各々を別々に形成してなる点で、実施例1で示した段付け穴加工具Aと相違するものである。
すなわち、本実施例の可動型30は、円筒状に形成した基台部31の下面周囲を残して下方に突出させて、受型部12に対向する押型部32を形成すると共に、この基台部31に内接して上、下方向に移動可能なスライド基台31’を別形成している。
そして、スライド基台31’の下面周端には、下方に突出させて角部を形成し、該角部を刃部33として機能させている。
又、基台部31の内面側壁を、図例のように湾曲して形成することで、前記基台部31の内面側壁と、スライド基台31’の外面側壁との接触面積を軽減して、両者のスライドをスムーズに行うことができる。
又、本実施例のように、可動型30を押型部32と刃部33との間で分離して各々を形成することで、押型部32と刃部33を各々個別に打設することができ、段付け穴Dを開設するための切断力と、段付け加工するための段付け部D1の押圧力を変えて、段付け穴Dを簡単且つ確実に開設できる。
特に、基台部31の内面側壁を、図例のように湾曲して形成することで、スライド基台31’と少量の隙間ができ、基台部31を少量傾けて押圧できるようになり、段付け部D1を形成するための段付け加工を行うときに、押型部32が受型部12の全部ではなく、必要な部分にのみ嵌合する構造にしているので、段付け部D1を形成する際の押圧力をより少ない力で段付け加工を行うことができる。
更に、可動型30を押型部32と刃部33との間で分離して各々を形成することで、例えば、刃部33のみを金属で形成し、刃部33以外を前記金属よりも軟質の樹脂等の軟質素材で形成することも容易にでき、段付け穴Dを更に短時間で簡単且つ確実に開設できる。
以上のように構成した本発明の段付け穴加工具Aは、以下のように使用する。
ここで、基板Tの所望の位置に支持棒15を貫通する手順については、図2(a)〜(c)と同じであるため省略し、以下では、本実施例の特徴についてのみ説明する。
すなわち、押型部32を設けた基台部31と、刃部33を設けたスライド基台31’を組み合わせた状態にした可動型30を、基板Tの上方から被せると共に、可動型30の挿通穴34を支持棒15に打設し、挿通するだけで、基板Tを介して固定型10の刃受部13に、可動型30の刃部33を位置付けできると共に、固定型10の受型部12に、可動型30の押型部32を確実に対向できる〔図5(i)、(j)参照。〕。
そして、先ず、スライド基台31’の上方からハンマーHで該スライド基台31’だけを打設すれば、この押圧力によって、スライド基台31’に設けた刃部33と、受型部12の刃受部13との間に介在する基板Tを切断(剪断)し、基板Tに穴を開設する〔図5(k)参照。〕。なお、図中T1は、切断後の基板Tの切断片を示している。
次に、基台部31の上方からハンマーHで該基台部31だけを打設すれば、この押圧力によって、基台部31に設けた押型部32が、固定型10の受型部12の一部に嵌合して、前記穴の周縁部である基板Tが、これら押型部32と受型部12に押圧されて変形し、段付け加工される〔図5(l)、図6(m)参照。〕。
そして、可動型30と固定型10を基板Tから取り外せば、基板Tの所望の位置に、所定の大きさ及び形状である段付け部D1を備えた段付け穴Dを確実に開設できるのである〔図6(m)参照。〕。
図7(n)〜(p)は、本発明に係る段付け穴加工具Aの更に他の実施例を示した使用状態を示す要部断面図である。
なお、図1〜図5と共通する部位には、同一の符号を付し、以下では、本実施例の特徴についてのみ説明する。
本実施例で示した段付け穴加工具Aは、可動型30の基台部31を可動させる可動源が、ネジ山及びネジ溝による螺合方式である点で、実施例1、2で示した段付け穴加工具Aと相違するものである。
すなわち、本実施例の支持棒15には、外周にネジ山15’を形成すると共に、このネジ山15’に螺合可能なネジ溝を備えたナットNを用い、このナットNをスパナSや電動ドライバー等の工具で締め付ければ、この締付力によって、可動型30の刃部33と、受型部12の刃受部13との間に介在する基板Tを切断(剪断)して、基板Tに穴を開設し、次いでこの穴の周縁部に位置する可動型30の押型部32が、固定型10の受型部12に嵌合して、前記穴の周縁部である基板Tが、これら押型部32と受型部12に押圧されて変形し、段付け加工された段付け部D1を形成できる〔図7(n)〜(p)参照。〕。なお、図中T1は、切断後の基板Tの切断片を示している。
その後、可動型30と固定型10を基板Tから取り外せば、基板Tの所望の位置に、所定の大きさ及び形状である段付け部D1を備えた段付け穴Dを更に確実に開設できるのである〔図7(p)参照。〕。
本発明に係る段付け穴加工具Aの一実施例を示した分解斜視図である。 (a)〜(c)は、図1で示した段付け穴加工具Aの使用状態を示す要部断面図である。 (d)〜(f)は、図1で示した段付け穴加工具Aの使用状態を示す要部断面図である。 (g)、(h)は、図1〜図3の段付け穴加工具Aによって開設された段付け穴に自在ドレンLを取り付けた場合を例示した取付図である。 (i)〜(l)は、本発明に係る段付け穴加工具Aの他の実施例を示した使用状態を示す要部断面図である。 (m)は、本発明に係る段付け穴加工具Aの他の実施例を示した使用状態を示す要部断面図である。 (n)〜(p)は、本発明に係る段付け穴加工具Aの更に他の実施例を示した使用状態を示す要部断面図である。 (a)〜(c)は、軒樋に段付け加工を行うための従来の段付け穴加工具を用いた施工手順図である。 (d)、(e)は、従来の段付け穴加工具を用いて段付け加工した後に取り付ける自在ドレンの施工手順図である。
A 段付け穴加工具
10 固定型
11 基台
12 受型部
13 刃受部
14 先鋭部
15 支持棒
15’ネジ山
20 穴あけパイプ
30 可動型
31 基台部
32 押型部
33 刃部
34 挿通穴
T 基板

Claims (5)

  1. 所望の基板に穴あけ加工を行うと共に、前記穴周縁部に段付け加工を行って段付け穴を形成する段付け穴加工具であって、
    基台の上面周囲を残して凹ませて受型部を形成し、前記受型部の中心に、上面を中心に向けて凹ませて、上面周端縁を鋭角に上方に突出させた刃受部を形成し、更に前記刃受部の中心には、先鋭部を先端に備えた支持棒を立設してなる固定型と、
    前記支持棒に嵌挿可能な穴あけパイプと、
    基台部の下面周囲を残して突出させて前記受型部に対向する押型部を形成し、前記押型部の中心に、上方に凹ませることによって内周端縁に刃部として機能させる角部を形成し、更に前記刃部の中心には、前記支持棒を挿通可能な挿通穴を開設してなる可動型と、より構成され、
    前記固定型の支持棒と、前記穴あけパイプとを用いて基板に穴あけ加工し、その後、前記可動型を前記固定型に対して降下させることによって、前記可動型の刃部と、前記固定型の刃受部との間に介在する基板を切断して、該基板に穴を開設し、次いでこの穴の周縁部に位置する前記可動型の押型部が、前記固定型の受型部に嵌合して、前記開設された穴の周縁部が、前記押型部と前記受型部に押圧されて変形して、段付け加工されることを特徴とする段付け穴加工具。
  2. 請求項1において、
    可動型は、押型部と刃部との間で分離して各々を形成してなる段付け穴加工具。
  3. 請求項1又は2の何れかにおいて、
    可動型の基台部を可動させる可動源は、ハンマーによる打設方式である段付け穴加工具。
  4. 請求項1又は2の何れかにおいて、
    可動型の基台部を可動させる可動源は、ネジ山及びネジ溝による螺合方式である段付け穴加工具。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、
    刃部及び刃受部を金属で形成し、前記刃部及び刃受部以外を前記金属よりも軟質の樹脂等の軟質素材で形成してなる段付け穴加工具。
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