JP4921324B2 - 微粒子分散ポリオールの製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち本発明は、ポリオール(a)を含有する分散媒中で、体積平均粒子径が0.01μm〜1.0μmである微粒子(P1)及び150〜2,000の数平均分子量を有し芳香環を有する活性水素含有化合物(d)の存在下で、エチレン性不飽和モノマー(b)を重合させることを特徴とする微粒子分散ポリオール(I)の製造方法、および、ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応させてポリウレタンを製造する方法において、ポリオール成分が上記の製造方法で得られた微粒子分散ポリオール(I)をポリオール成分の重量を基準として10〜100%含有することを特徴とするポリウレタンの製造方法である。
(1)PO−AOの順序でブロック付加したもの
(2)PO−AO−PO−AOの順序でブロック付加したもの
(3)AO−PO−AOの順序でブロック付加したもの
(4)PO−AO−POの順序でブロック付加したもの
(5)POおよびAOを混合付加したランダム付加物
(6)米国特許第4226756号明細書記載の順序でランダムまたはブロック付加したもの
また、(a1)の水酸基当量は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から、好ましくは200〜4,000、さらに好ましくは400〜3,000である。2種以上の(a1)を併用して水酸基当量がこの範囲内としたものも好ましい。
ポリオール(a)として、前記(a1)と共に他のポリオール(a2)を併用することもできる。この場合、(a1)/(a2)の使用比率(重量比)は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から好ましくは、100/0〜80/20である。
(a2)としては、公知(特開2007−191682号公報等)のものが挙げられ、ポリエステルポリオール、ジエン系ポリオールおよびその水素添加物、水酸基含有ビニル重合体、天然油系ポリオール、天然油系ポリオールの変性物等の高分子ポリオール並びにこれらの混合物が挙げられる。
ポリオール(a)の数平均分子量〔ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による、とくに記さない限り以下の数平均分子量についても同じ〕は、通常1,500以上、好ましくは1,500〜15,000、特に好ましくは1,800〜12,000、最も好ましくは2,000〜9,000である。数平均分子量が1,500以上であるとポリウレタンフォームの発泡性の面で好ましく、15,000以下であると低粘度となり微粒子分散ポリオールの取り扱い性の面で好ましい。また(a)の水酸基当量は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から、好ましくは500〜4,000、さらに好ましくは700〜3,000である。
(PA1)としては、金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属珪酸塩、金属窒化物、金属チタン酸塩、金属ホウ酸塩、金属燐酸塩、金属硫化物、炭素が好ましい。
(PA2)としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂が好ましい。
微粒子(P1)は、(PA1)、(PA21)、(PA23)、並びにこれら2種以上の混合物であることが好ましい。
さらに好ましくは、金属酸化物、金属炭酸塩、金属珪酸塩及び(PA21)であり、次にさらに好ましくはシリカ、珪藻土、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、マイカ、ベントナイト、活性白土、ウレタン樹脂、ビニル樹脂及びポリエステル樹脂であり、とくに好ましくは、シリカ、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、珪藻土、タルク、クレー、活性白土、ビニル樹脂であり、最も好ましくは、後述するエチレン性不飽和モノマー(b)を重合させてなる重合体である。
すなわち、本発明は、(b)を重合させる際に(a)中で(P1)及び芳香環を有する活性水素化合物(d)の存在下で行えばよく、あらかじめ(a)中に(P1)を分散させてから重合反応器に仕込んでもよいし、ポリオール(a)と微粒子(P1)(又は(P1)を希釈溶剤(f)にあらかじめ分散した分散液)を各々別々に重合反応器に仕込んでもよい。
分散装置は、一般に乳化機、分散機であればとくに限定されず、ホモジナイザー(IKA社製)、ポリトロン(キネマティカ社製)、TKオートホモミキサー(特殊機化工業社製)等のバッチ式乳化機、エバラマイルダー(荏原製作所社製)、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサー(特殊機化工業社製)、コロイドミル(神鋼パンテック社製)、スラッシャー、トリゴナル湿式微粉砕機(三井三池化工機社製)、キャピトロン(ユーロテック社製)、ファインフローミル(太平洋機工社製)等の連続式乳化機、マイクロフルイダイザー(みずほ工業社製)、ナノマイザー(ナノマイザー社製)、APVガウリン(ガウリン社製)等の高圧乳化機、膜乳化機(冷化工業社製)等の膜乳化機、バイブロミキサー(冷化工業社製)等の振動式乳化機、超音波ホモジナイザー(ブランソン社製)等の超音波乳化機等が挙げられる。このうち粒子径の均一化の観点で好ましいものは、APVガウリン、ホモジナイザー、TKオートホモミキサー、エバラマイルダー、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサーである。
(P1)を分散させる際のポリオール(a)もしくはその溶剤溶液の粘度は、粒子径均一性の観点から、10〜5万mPa・s(B型粘度計で測定)が好ましく、さらに好ましくは100〜1万mPa・sである。
分散時の温度としては、0〜150℃(加圧下)が好ましく、さらに好ましくは5〜98℃である。分散体の粘度が高い場合は、高温にしてポリオール(a)もしくはその溶剤溶液の粘度を上記の好ましい範囲に調整し、分散を行うのが好ましい。
ポリオール(a)の溶剤溶液に用いる溶剤は、後述する重合時に使用する希釈溶剤(f)と同様のものが使用できる。
706号公報等)の乳化剤や微粒子分散ポリオールの製造の際に使用される公知(特許第2006−241198号等)の分散剤(D)を使用することもできる。
また、(d)の活性水素当量(すなわち、(d)の活性水素当たりの分子量)は、ポリマー粒子の体積平均粒子径の観点から、100〜2,000が好ましく、さらに好ましくは150〜1,700、次にさらに好ましくは250〜1,600である。
(d1)としては、ビスフェノール等のフェノールにアルキレンオキサイドを付加した化合物が挙げられる。フェノールとしては、1価のフェノール(クレゾール、ナフトール、モノスチレン化フェノール等)、2価のフェノール(カテコール、レゾシノール、ビスフェノール等)、3価以上のフェノール(ピロガロール等)等が挙げられる。さらに(d1)としては、ジヒドロキシナフタレン(1,4−及び1,8−ジヒドロキシナフタレン等)にアルキレンオキサイドを付加した化合物、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラヒドロキシフェニルメチル−2,2’−ジフェニルプロパンにアルキレンオキサイドを付加した化合物等が上げられる。
(d2)としては、フタル酸等の芳香環含有カルボン酸にアルキレンオキサイドを付加した化合物が挙げられる。芳香環含有カルボン酸としては、1価のカルボン酸(安息香酸、サリチル酸等)、2価のカルボン酸(フタル酸、テレフタル酸等)、3価以上のカルボン酸(メリト酸等)等が挙げられる。
(d3)としては、トリレンジイソシアネートなどの芳香族系イソシアネートとポリオールを重縮合した化合物が挙げられる。芳香族イソシアネートとしては、1価のイソシアネート(フェニルイソシアネート等)、2価のイソシアネート(トリレンジイソシアネート(以下、TDIと略す。)、4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す。)、キシリレンジイソシアネート等)、3価以上のイソシアネート(トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニール)チオフォスフェート、ポリメリックMDI等)等が挙げられる。
これらの中で、(d)の粘度の観点から、(d1)が好ましい。
80≦X≦360 (1)
−0.012×X+14.0≦S≦−0.012×X+17.0 (2)
式中、Xは活性水素含有化合物(e)の水酸基当量、Sは活性水素含有化合物(e)のSP値を表す。
−0.012×X+14.0≦S≦−0.012×X+16.0 (2’)
95≦X≦340 (1’’)
−0.012×X+14.1≦S≦−0.012×X+15.8 (2’’)
110≦X≦310 (1’’’)
−0.012×X+14.4≦S≦−0.012×X+15.7 (2’’’)
活性水素含有化合物(e)の水酸基当量(X)は、(d)の粘度および微粒子分散ポリオール中の微粒子の粒子径の観点から式(1)を満たすことが好ましく、さらに好ましくは式(1’)を満たすことであり、次にさらに好ましくは式(1’’)を満たすことであり、特に好ましくは式(1’’’)を満たすことである。
また、微粒子分散ポリオール中の微粒子の粒子径及びポリウレタン樹脂の機械物性の観点から、活性水素含有化合物(e)のSP値と水酸基当量の関係が式(2)を満たすことが好ましく、さらに好ましくは式(2’)を満たすことであり、次にさらに好ましくは式(2’’)を満たすことであり、特に好ましくは式(2’’’)を満たすことである。
SP値=(△E/V)1/2
ここで△Eは凝集エネルギー密度、Vは分子容を表し、その値は、Robert F.Fedorsらの計算によるもので、例えばポリマー エンジニアリング アンド サイエンス(Polymer engineering and science)第14巻、147〜154頁に記載されている。
XとSが上記式(2)を満足するためには、(e)が有する水酸基以外のSP値が大きくなる構造または官能基の数と、SP値が小さくなる構造または官能基の数を調整すればよい。例えば、Sが(2)式の下限よりも小さい場合には、SP値が10よりも大きな構造又は官能基の数を増やす、あるいは、SP値が10よりも小さな構造又は官能基の数を減らすことで(2)式を満たすように調整できる。また、Sが(2)式の上限よりも大きくなる場合には、SP値が12よりも大きな構造又は官能基の数を減らす、あるいは、SP値が12よりも小さな構造又は官能基の数を増やすことで調整できる。
また、水酸基当量(X)と(e)のSP値(S)が式(2)を満たすと、(e)が、有する水酸基(すなわち、アルキレンオキサイドが付加できる官能基)の量に応じて、適度なSP値を有することを意味する。すなわち、この関係を満たす(e)にアルキレンオキサイドが付加された構造を有する(d)がポリオール(a)との親和性に応じて、適度な微粒子(P)への親和性を有することを意味する。
よって、これら式(1)および(2)を満たす(e)にアルキレンオキサイドが付加された構造を有する(d)は、適切なポリオール(a)との親和性と適切な微粒子(P)との親和性を有し、そのバランスが適切であり、極めて良好な微粒子の分散性を有することを意味する。
また、(e)の活性水素当量(すなわち、(e)の活性水素当たりの分子量)は、粒子径の観点から、60〜500が好ましく、さらに好ましくは80〜450、次にさらに好ましくは100〜400である。
(e1)としては、ビスフェノール等、(e2)としては、モノスチレン化フェノールおよびジスチレン化フェノール等が挙げられる。
これらの中で、(d)の粘度および微粒子分散ポリオール中の微粒子の粒子径の観点から、(e1)、ジヒドロキシナフタレン(1,4−及び1,8−ジヒドロキシナフタレン等)、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラヒドロキシフェニルメチル−2,2’−ジフェニルプロパンが好ましい。
(d−1−1)としては、ビスフェノールにアルキレンオキサイドを付加した化合物等、(d−1−2)としては、モノスチレン化フェノールにアルキレンオキサイドを付加した化合物等が挙げられる。
これらの中で、(d)の粘度および微粒子分散ポリオール中の微粒子の粒子径の観点から、(d−1−1)が好ましい。
(b1)としては、アクリロニトリル(以下、ACNと略記する)、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
(b2)としては、スチレン(以下、Stと略記する)、α−メチルスチレン、ヒドロキシスチレン、クロルスチレンなどが挙げられる。
(b3)としては、C、H、およびO原子のみで構成されるものが挙げられ、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル(アルキル基の炭素数が1〜24);ヒドロキシポリオキシアルキレン(アルキレン基の炭素数2〜8)モノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(b4)としては、α−アルケニル基含有化合物および水酸基を有する不飽和エステルのアルキレンオキサイド付加物が含まれる。α−アルケニル基含有化合物のアルキレンオキサイド付加物としては、炭素数3〜24の末端不飽和アルコールのアルキレンオキサイド付加物が挙げられ、末端不飽和アルコールとしては、アリルアルコール、1−ヘキセン−3−オールなどが挙げられる。水酸基を有する不飽和エステルのAO付加物としては、C3〜24の水酸基を有する不飽和エステルのAO付加物が挙げられ、水酸基を有する不飽和化合物としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。粒子安定性の観点から、好ましいのはアリルアルコールのアルキレンオキサイド付加物、ヒドロキシアルキル(C2〜12)(メタ)アクリレートのAO付加物である。
(b4)のオキシアルキレン単位の数は、粒子安定性の観点から、1〜9が好ましく、さらに好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3である。上記アルキレンオキサイドとしては、前述のポリオール(a)の項において、活性水素含有化合物に付加させるアルキレンオキサイドとして例示したものと同様のものが挙げられる。粒子安定性の観点から、好ましくは、POおよび/またはEOである。
(b4)の数平均分子量は、170〜480が好ましく、さらに好ましくは180〜450、特に好ましくは182〜420、最も好ましくは185〜400である。数平均分子量が170以上であると、微粒子分散ポリオールの粘度が低粘度となり取り扱い性の面で好ましく、それから得られるポリウレタン樹脂の硬度も良好である。(b4)の数平均分子量が480以下であると、それを用いて得られるポリウレタン樹脂の硬度が良好である。
水酸基を有する不飽和化合物のポリオキシアルキレンエーテル(b4)の含有量は、微粒子分散ポリオール(I)の低粘度化および得られるポリウレタン樹脂の物性(引張強度等)の観点から、0.5〜10%が好ましく、さらに好ましくは1〜7%である。
耐スコーチ性の点から、不飽和ニトリル(b1)(とくにACN)の含有量は、好ましくは50%以下、さらに好ましくは15〜40%である。
また、芳香環含有モノマー(b2)(とくにSt)の含有量は、(I)中の微粒子の小粒子径化の観点から、好ましくは99.5%以下、さらに好ましくは20〜90%、特に好ましくは35〜80%である。
これら以外のモノマーの(b)中の含量は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から、(b3)は好ましくは0〜30%、さらに好ましくは0〜20%である。(b5)は好ましくは0〜10%、より好ましくは0〜5%である。(b6)は好ましくは0.01〜0.7%、より好ましくは0.05〜0.4%である。
ラジカル重合開始剤(c)としては、遊離基を生成して重合を開始させるものが使用でき、公知(特開2007−191682号公報等)のものが含まれ、例えば、アゾ化合物、有機過酸化物及び無機過酸化物等が挙げられる。尚、これらは2種以上を併用することができる。
分散剤(D)としては、とくに限定されず、微粒子分散ポリオールで使用されている公知(特開2007−191682号公報等)の分散剤等を使用することができる。
例えば、〔1〕ポリオールとエチレン性不飽和化合物を反応させたマクロマータイプの分散剤(特開平08−333508号公報等);〔2〕ポリオールとオリゴマーを結合させたグラフトタイプの分散剤(特開平05−059134号公報等);〔3〕高分子量ポリオールタイプの分散剤(特開平07−196749号公報等);〔4〕オリゴマータイプの分散剤(特開平09−77968号公報等);が挙げられる。
これらの中でポリマーの粒子径の観点から、好ましいものは〔1〕および〔4〕のタイプである。いずれの場合もポリマーの粒子径の観点から、数平均分子量が1,000〜30,000であることが好ましい。
反応性分散剤(D’)は、実質的に飽和のポリオールと、少なくとも1個の重合性不飽和基を有する単官能活性水素化合物が、ポリイソシアネートを介して結合されてなり、1分子中のNCO基に由来する含窒素結合の数に対する不飽和基数の比の平均値が0.1〜0.4である含窒素結合含有不飽和ポリオールである。
ここで実質的に飽和とは、JISK−1557(1970年版)で規定された測定法で測定された不飽和度が0.2meq/g以下(ポリマーの粒子径の観点から、好ましくは0.08meq/g以下)であることを意味する。
得られる微粒子分散ポリオール(I)中の(f)の含有量は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から、好ましくは2%以下、さらに好ましくは1%以下である。
ラジカル重合において、(a)、(P1)、(b)、(c)、(d)および(f)の合計重量を基準とするエチレン性不飽和モノマー(b)の濃度(重量%)は、ポリウレタン樹脂の物性およびポリマーの粒子径の観点から、7〜55が好ましく、さらに好ましくは10〜50、次にさらに好ましくは15〜45である。
工程(1):(a)中で、(P1)及び(d)の存在下、(b)を重合させて微粒子分散ポリオール中間体(B1)を得る工程
工程(2):微粒子分散ポリオール中間体(B1)中で、(b)を重合させて微粒子分散ポリオール中間体(B2)、または微粒子分散ポリオール(I)を得る工程
工程(2)を複数回行う場合、その回数は、ポリマーの粒子径の観点から、2〜6が好ましく、さらに好ましくは2〜4、さらに好ましくは2〜3の整数である。
なお、工程(2)の(b)の濃度は、(B1)に(b)が含まれる場合には、(B1)に含まれる(b)も合わせて濃度を算出するものとする。
また、工程(2)において、さらにポリオール(a)を添加してもよく、その場合には、添加した(a)も合わせて濃度を算出するものとする。
また、工程(1)、工程(2)の重合方式は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。
本発明において、得られる微粒子分散ポリオール(I)の微粒子含有量(重量%)は、それから得られるポリウレタン樹脂の物性、例えばポリウレタンフォームの切断伸度や圧縮硬さおよび微粒子分散ポリオールの粘度の観点から、35〜60が好ましく、さらに好ましくは40〜55、特に好ましくは40〜50である。
<微粒子含有量(重量%)>
遠心分離用50ml遠沈管に、微粒子分散ポリオール約5gを精秤し、微粒子分散ポリオール重量(W1)とする。メタノール50gを加えて希釈する。冷却遠心分離機[型番:H−9R、コクサン(株)製]を用いて、18,000rpm×60分間、20℃にて遠心分離する。上澄み液をガラス製ピペットを用いて除去する。残留沈降物にメタノール50gを加えて希釈し、上記と同様に遠心分離して上澄み液を除去する操作を、さらに3回繰り返す。遠沈管内の残留沈降物を、2,666〜3,999Pa(20〜30torr)で60℃×60分間減圧乾燥し、乾燥した沈降物を重量測定し、該重量を(W2)とする。次式で算出した値を、微粒子含有量(重量%)とする。
微粒子含有量(重量%)=(W2)×100/(W1)
なお、微粒子は、ポリウレタン樹脂の物性の観点から、実質的に0.020〜2000μmの範囲内の粒子径を有するものであることが好ましい。ここで実質的とは、99体積%以上、好ましくは100体積%がこの範囲の粒子径を有することを意味する。
これらのうちで好ましいものは、2,4−および2,6−TDI、これらの異性体の混合物、粗製TDI;4,4’−および2,4’−MDI、これらの異性体の混合物、粗製MDI;およびこれらのポリイソシアネートより誘導されるウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、またはイソシアヌレート基を含有する変性ポリイソシアネートである。
また、本発明においては、ポリウレタン樹脂の製造に際し、発泡剤(たとえば水、HFC、HCFC、メチレンクロライドなど)を使用し、ポリウレタンフォームとすることができる。発泡剤の使用量はポリウレタンフォームの所望の密度により変えることができる。
本発明のポリウレタン樹脂の製法において、必要により整泡剤を使用することができる。整泡剤としてはシリコーン界面活性剤(例えばポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体)が挙げられる。
本発明において、必要により老化防止剤、抗酸化剤を使用できる。老化防止剤、抗酸化剤としては、公知(特開2006−188685号公報等)のもの等が使用でき、ラクトン、ヒンダードフェノール、リン含有化合物、ヒンダードアミン、ヒドロキシルアミン、硫黄含有化合物等が挙げられる。ポリウレタン樹脂の変色防止の観点から、ラクトンとヒンダードフェノールの併用が好ましい。
その他、本発明の製法において使用できる添加剤としては、例えば難燃剤、反応遅延剤、着色剤、内部離型剤、老化防止剤、抗酸化剤、可塑剤、殺菌剤、カーボンブラックおよびその他の充填剤等公知(特開2005−162791号公報等)の添加剤が挙げられる。
ポリウレタン製造には通常用いられている製造装置を用いることができる。無溶媒の場合はたとえばニーダーやエクストルーダーのような装置を用いることができる。閉鎖モールドあるいは開放モールド内で各種の非発泡あるいは発泡のポリウレタン樹脂の製造を行うことができる。ポリウレタンの製造は普通低圧あるいは高圧の機械装置を用いて原料を混合反応させることにより行われる。さらには、原料混合前後(とくに原料混合前)、原料中の溶存空気あるいは混合時に混入した空気などのガスを真空法により除去することによりポリウレタン樹脂の製造を行うこともできる。
(1)ポリオール(a)
ポリオール(a1−1):グリセリンにPO−EO−POの順に付加させた、水酸基価=56、内部EO単位含量=5%、末端PO単位含量=5%のポリオール。
ポリオール(a1−2):ペンタエリスリトールにPO−EOの順に付加させた、水酸基価=32、末端EO単位含量=14%のポリオール
(2)ラジカル重合開始剤(c)
c−1:2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)商品名「V−59」、和光純薬工業(株)製〕
(3)活性水素含有化合物(d)
d−1 :ビスフェノールA(水酸基当量:114、SP値:13.6)にPOを付加させた、数平均分子量=518の活性水素含有化合物。
d−2 :モノスチレン化フェノール(水酸基当量:198、SP値:12.1)にPOを付加させた、数平均分子量=778の活性水素含有化合物
d−3 :ジスチレン化フェノール(水酸基当量:302、SP値:11.6)にPOおよびEOをランダム付加させた、数平均分子量=1554の活性水素含有化合物
d−4 :ブタノール(水酸基当量:74、SP値:11.3)にPOを付加させた、数平均分子量=654の活性水素含有化合物
d−5 :1,4-ジヒドロキシナフタレン(水酸基当量:80、SP値:13.8)にPO2モルおよびEO2モルをランダム付加させた、数平均分子量=364の活性水素含有化合物
d−6 :4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラヒドロキシフェニルメチル−2,2’−ジフェニルプロパン〔旭有機材工業(株)製、放射状六核体化合物、水酸基当量:154、SP値:15.3〕にPO1モルおよびEO0.5モルをランダム付加させた数平均分子量=1404の活性水素含有化合物
(4)分散剤(D)
D−1 :ポリオール(a1−2)0.14モルと2−ヒドロキシメタクリレート0.07モルをTDI0.16モルでジョイントして得られる水酸基価=20、不飽和基数/含窒素基数=0.22の反応性分散剤〔特開2002−308920号公報参照〕
(5)ポリイソシアネート
TDI−80:コロネートT−80〔日本ポリウレタン工業(株)製〕
(6)触媒
触媒A:ネオスタンU−28(オクチル酸第1スズ)〔日東化成(株)製〕
触媒B:DABCO(トリエチレンジアミン)〔日本乳化剤(株)製〕
(7)製泡剤
SRX−280A(ポリエーテルシロキサン重合体)〔東レダウコーニングシリコーン(株)製〕
<体積平均粒子径>
得られた微粒子分散ポリオール中間体又は微粒子分散ポリオールを、レーザー光の透過率が70〜90%となるように、それに用いたポリオールで希釈し、下記の粒度分布測定装置にて体積平均粒子径(μm)を測定した。
装置 :堀場製作所製 LA−750
測定原理 :Mie散乱理論
測定範囲 :0.04μm〜262μm
溶液注入量:He−Neレーザー
測定時間 :20秒
体積平均粒子径は、以下の式により求めた。
体積平均粒子径(μm) = Σ〔q(J)×X(J)〕/Σ〔q(J)〕
J :粒子径分割番号(1〜85)
q(J):頻度分布値(%)
X(J):粒子径分割番号J番目の粒子径(μm)
遠心分離用50ml遠沈管に、微粒子分散ポリオール中間体又は微粒子分散ポリオール約5gを精秤し、微粒子分散ポリオール重量(W2)とした。メタノール50gを加えて希釈した。冷却遠心分離機[型番:H−9R、コクサン(株)製]を用いて、18,000rpm×60分間、20℃にて遠心分離した。上澄み液をガラス製ピペットを用いて除去した。残留沈降物にメタノール50gを加えて希釈し、上記と同様に遠心分離して上澄み液を除去する操作を、さらに3回繰り返した。遠沈管内の残留沈降物を、2,666〜3,999Pa(20〜30torr)で60℃×60分間減圧乾燥し、乾燥した沈降物を重量測定し、該重量を(W2)とした。次式で算出した値を、微粒子含有量(重量%)とした。
微粒子含有量(重量%)=(W2)×100/(W1)
BL型粘度計(東京計器製)を用いて、3号ローター、12rpm、25℃の条件にて求めた。
転化率は、仕込みモノマー量に対する各モノマーの残存モノマー含量から算出し、その重量平均から求めた。残存モノマー含量は、ガスクロマトグラフ法により、内部標準物質に対する面積比から算出した。具体的な分析方法はスチレンを例に以下に示す。
転化率〔重量%〕
=100−100×[(残存スチレン含量〔%〕/(原料中のスチレン仕込量〔%〕]
残存スチレン含量〔%〕=L/M ×(内部標準物質に対するファクター)
L=(残存スチレンのピーク面積)/(微粒子分散ポリオールの重量〔g〕)
M=(内部標準物質のピーク面積)/(内部標準物質の重量〔g〕)
内部標準物質に対するファクターは、同質量における各モノマーのピーク面積を内部標準物質のピーク面積で除したものである。
ガスクロマトグラフ :GC−14B(島津製作所製)
カラム :内径4mmφ、長さ1.6m、ガラス製
カラム充填剤 :ポリエチレングリコール20M〔信和化工(株)製〕
内部標準物質 :ブロモベンゼン〔ナカライテスク(株)社製〕
希釈溶媒 :ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 1級〔和光純
薬(株)製〕(50%溶液とする。)
インジェクション温度:200℃
カラム初期温度 :110℃
昇温速度 :5℃/min.
カラムファイナル温度:200℃
試料注入量 :1μl
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、減圧装置、ジムロート冷却管、窒素流入口および流出口を備えた4口フラスコに、ポリオール(a1−1)、活性水素含有化合物(d−1)、分散剤(D−1)およびキシレンを表1の初期仕込に示す部数で投入し、窒素置換後、窒素雰囲気下(重合終了まで)で撹拌下130℃に昇温した。ついで、ポリオール(a1−1)、分散剤(D−1)、ACN、St、ジビニルベンゼン、ラジカル重合開始剤(c−1)およびキシレンを表1のモノマー液に示す部数で予め混合したモノマー含有混合液(Z1)を滴下ポンプを用いて25部/分の速度で連続的に滴下し、滴下終了後さらに130℃で30分重合させた。その後、25℃に冷却し、微粒子分散ポリオール中間体(H−1)を得た。(H−1)の体積平均粒子径および微粒子含有量(重量%)を測定し、表1に示した。
製造例1において、表1に示す部数で混合した初期仕込、モノマー液を使用する以外は製造例1と同様にして、微粒子分散ポリオール中間体(H−2)を得た。(H−2)の体積平均粒子径および微粒子含有量(重量%)を測定し、表1に示した。
500mlガラス製ビーカーに、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、品名:MA−ST−M、固形分40%のメタノール分散液)87.5g及び(a1−1)65gを仕込み、TKオートホモミキサー(特殊機化工業社製、型式:卓上型fMODEL)にて10,000RPMにて混合し均一溶液を得た。この混合液のメタノールをロータリーエバポレーター(東京理化器械社製、型式N−1000S-W型)にて2,666〜3,999Pa(20〜30torr)で2時間、130〜140℃、減圧下でストリッピングして取り除き、その後、25℃に冷却し、微粒子分散ポリオール中間体(H−3)を得た。
(H−3)の体積平均粒子径は、0.01μm、微粒子含有量(重量%)は37重量%であった。
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、減圧装置、ジムロート冷却管、窒素流入口および流出口を備えた4口フラスコに、初期仕込みとしてポリオール(a1−1)、微粒子分散ポリオール中間体(H−1)、分散剤(D−1)、および活性水素含有化合物(d−1)を表2に示す部数で仕込み、窒素置換後、窒素雰囲気下(重合終了まで)で撹拌下130℃に昇温した。ついで、ポリオール(a1−1)、ACN、St、ジビニルベンゼン、分散剤(D−1)、キシレンおよびラジカル重合開始剤(c−1)を表2に示す部数で予め混合したモノマー含有混合液(M−1)を滴下ポンプを用いて130℃、240分かけて連続的に滴下し、さらに滴下終了後20分重合させ微粒子分散ポリオール中間体(Z−1)を得た。(Z−1)から未反応モノマーとキシレンを2,666〜3,999Pa(20〜30torr)で2時間、130℃で、減圧下でストリッピングして、その後25℃に冷却し、微粒子分散ポリオール(I−1)を得た。前記の測定、評価方法で(I−1)を評価した。結果を表4に示す。
実施例1において、初期仕込みおよびモノマー含有混混合液の組成を表2及び表3に示す部数にする以外は実施例1と同様にして、ポリマーポリオール(I−2)〜(I−10)、(I−12)〜(I−14)および比較のポリマーポリオール(R−1)〜(R−6)を得た。これらについて、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表4及び表5に示す。
〔第1工程〕
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、減圧装置、ジムロート冷却管、窒素流入口および流出口を備えた4口フラスコに、初期仕込みとしてポリオール(a1−1)、微粒子分散ポリオール中間体(H−1)、キシレン、分散剤(D−1)および活性水素含有化合物(d−1)を表3に示す部数で投入し、窒素置換後、窒素雰囲気下(重合終了まで)で撹拌下130℃に昇温した。ついで、ポリオール(a1−1)、ACN、St、ジビニルベンゼン、分散剤(D−1)、キシレンおよびラジカル重合開始剤(c−1)を表3に示す部数で予め混合したモノマー含有混合液(M−11)を滴下ポンプを用いて、130℃で240分かけて連続的に滴下し、滴下終了後20分間重合させ、その後25℃に冷却し、微粒子分散ポリオール中間体(Z−11)を得た。
〔第2工程〕
温度調節器、バキューム攪拌翼、滴下ポンプ、減圧装置、ジムロート冷却管、窒素流入口および流出口を備えた4口フラスコに、初期仕込みとして上記第1工程で製造したポリマーポリオール中間体(Z−11)を表3に示す部数で投入し、窒素置換後、窒素雰囲気下(重合終了まで)で撹拌下130℃に昇温した。ついでポリオール(a1−1)、ACN、St、ラジカル重合開始剤(c−1)を表3に示す部数で予め混合したモノマー含有混合液(M−11−2)を滴下ポンプを用いて130℃で240分かけて連続的に滴下し、滴下終了後20分間重合させ微粒子分散ポリオール(Z−11−2)を得た。(Z−11−2)から未反応モノマーとキシレンを2,666〜3,999Pa(20〜30torr)で2時間、130℃で、減圧下でストリッピングして、ポリマーポリオール(I−11)を得た。前記の測定、評価方法で(I−11)を評価した。結果を表5に示す。
実施例1〜14及び比較例1〜6で得られた微粒子分散ポリオール(I−1)〜(I−14)及び比較の微粒子分散ポリオール(R−1)〜(R−6)を使用し、表6及び表7記載の配合比で、以下に示す発泡条件によりポリウレタンフォームを製造した。これらのフォーム物性測定結果を表6及び表7に示す。発泡処方は以下の通りである。
〔1〕 微粒子分散ポリオール、ポリオール(a1−1)及びポリイソシアネートをそれぞれ25±2℃に温調する。
〔2〕 微粒子分散ポリオール、ポリオール(a1−1)、整泡剤、水、触媒の順で容量1リットルの紙コップに入れて、室温(25℃±2℃)で撹拌混合し、直ちにポリイソシアネートを加え、攪拌機〔ホモディスパー:特殊機化(株)製、撹拌条件:2000rpm×8秒〕を用いて、撹拌して発泡を行った。
〔3〕 撹拌停止後、25×25×10cmの木箱(25℃±2℃)に内容物を投入して、ポリウレタンフォームを得た。
(1)密度(kg/m3):JIS K6400−1997〔項目5〕に準拠。
(2)25%ILD(硬度)(kgf/314cm2):JIS K6382−1995〔項目5.3〕に準拠。
(3)引張強度(kgf/cm2):JIS K6301−1995〔項目3〕に準拠。
(4)引裂強度(kgf/cm):JIS K6301−1995〔項目9〕に準拠
(5)切断伸度(%):JIS K6301−1995〔項目3〕に準拠
(6)圧縮永久歪(%):JIS K6382−1995〔項目5.5〕に準拠。
なお通常ポリウレタンフォームの物性として、密度は15〜50の範囲が好ましく、25%ILD、引張強度、引裂強度、切断伸度は数値が大きいほど好ましい。また、圧縮永久歪は数値が小さいほど好ましい。
また、実施例1〜4、6、9〜10は、比較例1及び2と比較して、高微粒子含有量にもかかわらず、粘度が低い。特に、実施例12及び13は、比較例1〜6と比較して、高微粒子含有量にもかかわらず、粘度が低い。
表6及び7の結果から、実施例15〜28で得られたポリウレタンフォームは、比較例7〜12とポリマーポリオール以外の原料組成がほぼ同一であるが、25%ILD(硬度)、引張強度が全ての比較例に対して良好である。また、実施例で得られたポリウレタンフォームは、引裂強度、切断伸度、圧縮永久歪も良好である。
Claims (9)
- ポリオール(a)を含有する分散媒中で、体積平均粒子径が0.01μm〜1.0μmである微粒子(P1)及び150〜2,000の数平均分子量を有し芳香環を有する活性水素含有化合物(d)の存在下で、エチレン性不飽和モノマー(b)を重合させることを特徴とする微粒子分散ポリオール(I)の製造方法。
- 微粒子(P1)があらかじめポリオール(a)に分散されてなる請求項1に記載の製造方法。
- 芳香環を有する活性水素含有化合物(d)が、1個以上の活性水素を有する活性水素含有化合物(e)のアルキレンオキサイド付加物であり、(e)の水酸基当量及びSP値が式(1)及び式(2)を満たす請求項1または2に記載の製造方法。
80≦X≦360 (1)
−0.012×X+14.0≦S≦−0.012×X+17.0 (2)
[式中、Xは活性水素含有化合物(e)の水酸基当量、Sは活性水素含有化合物(e)の
SP値を表す。] - 芳香環を有する活性水素含有化合物(d)の使用量が、エチレン性不飽和モノマー(b)の重量を基準として、0.1〜20%である請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- 微粒子(P1)の使用量が、エチレン性不飽和モノマー(b)の重量を基準として、1〜50%である請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- 下記の工程(1)および(2)を含む請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
工程(1):ポリオール(a)中で、微粒子(P1)及び芳香環を有する活性水素含有化合物(d)の存在下、エチレン性不飽和モノマー(b)を重合させて微粒子分散ポリオール中間体(B1)を得る工程
工程(2):微粒子分散ポリオール中間体(B1)中で(b)を重合させて微粒子分散ポリオール中間体(B2)、または微粒子分散ポリオール(I)を得る工程 - エチレン性不飽和モノマー(b)を重合させる工程が、分散剤(D)の存在下である請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
- エチレン性不飽和モノマー(b)を重合させる工程が、希釈溶媒(f)の存在下である請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
- ポリオール成分とイソシアネート成分とを反応させてポリウレタンを製造する方法において、ポリオール成分が請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法で得られた微粒子分散ポリオール(I)をポリオール成分の重量を基準として10〜100%含有することを特徴とするポリウレタンの製造方法。
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