JP4920596B2 - 急激な金属−絶縁体転移素子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、急激な金属−絶縁体転移物質膜を利用した素子及びその製造方法に係り、特に、改善された電極を持つ急激な金属−絶縁体転移素子及びその製造方法に関する。
最近、相転移物質を利用したメモリ素子への関心及びそれによる研究と開発が活発に進行しつつある。相転移物質を利用したメモリ素子のうち、高温で生じる結晶相と非晶質相との構造的な相変化を利用した相変化メモリ(Phase Change Memory:PCM)素子がある。このようなPCM素子は、構造的な相変化による状態変化を利用できるので、メモリ素子として利用されることはあるが、他の分野は、例えばスイッチング素子として利用することには適切でない。その理由は、構造的相変化による原子の位置変化によって速いスイッチング速度を具現できないためである。
相転移を利用したスイッチング素子の例として、連続的金属−絶縁体転移を行うモット・ハバード(Mott−Hubbard)絶縁体をチャンネル層として使用するモット・ハバード電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)が提案された。モット・ハバードFETは、非特許文献1に紹介されている。モット・ハバードFETは、金属−絶縁体転移によってオン/オフ動作を行い、一般的なMOSFETとは異なって空乏層が存在しないので、素子の集積度を大きく向上させることができるだけでなく、MOSFETより高速のスイッチング特性を表すと知られている。しかし、モット・ハバードFETは、連続的に発生する金属−絶縁体転移を利用するので、金属的特性を最もよく表すまで連続的に運搬子(carrier)として利用される電荷を添加せねばならない。したがって、添加する電荷が高濃度でなければならないが、それにより、ゲート絶縁膜の誘電率が大きいか、ゲート絶縁膜の厚さが薄いか、または印加されるゲート電圧が大きくならねばならない。しかし、誘電率があまり大きくなれば、高速スイッチング動作で誘電体の疲労特性が急激に悪くなってトランジスタの寿命が短縮される。そして、ゲート絶縁膜の厚さを薄くするのは、工程上の限界によって難しい点がある。また、ゲート電圧が大きくなる場合、電力消耗が増大して低電力用に使用し難いという問題がある。
このような問題を解決するために、連続的でない急激な金属−絶縁体転移物質を利用した急激な金属−絶縁体転移素子が特許文献1に開示されている。急激な金属−絶縁体転移物質は、モット−ブリンクマン−ライス絶縁体に低濃度の正孔を添加することによって、絶縁体から金属への転移が連続的でない急激に起こる特性を持つ物質である。低濃度の正孔添加による正孔誘導金属−絶縁体理論(Hole−drivenmetal−insulator transition theory)は、非特許文献2あるいはhttp://xxx.lanl.gow/abs/cond−mat/0110112に提示されている。添加する正孔の濃度が非常に低濃度であるため、連続的な金属−絶縁体転移物質を利用したFETが持っていた問題点が解決される。
ところが、急激な金属−絶縁体転移素子で金属−絶縁体相転移が起きる時、突然に大きい電流がソース電極とドレイン電極との間に流れる(current−jump)。一度に多くの電流が微細な大きさを持つ素子内部を流れれば、高温発熱作用を起こして問題になる。
図1は、急激な金属−絶縁体転移素子の電流−電圧(I−V)特性曲線である。図1を参照すれば、約27Vのドレイン電圧で突然に大きいドレイン電流が流れることが分かる。この時、ソース電極とドレイン電極との間隔が約5μmであり、ゲート電極の線間幅が25μmであるとすれば、ソース電極とドレイン電極との間に流れる電流密度は、約5x10A/cm2になる。したがって、非常に大きい電流がソース電極とドレイン電極との間に流れることが分かる。電流は、ジュールヒーティングにより素子を加熱する。
現在、急激な金属−絶縁体転移素子には、Cr/Auをソース電極及びドレイン電極として使用している。ところが、Cr/Auは、このような高い電流密度に耐えられずに熱的劣化して、図2のようにチャンネル上のソース電極とドレイン電極とが電極破綻してしまう。このように電極が損傷すれば素子特性が低下し、激しい場合には全く素子として使用できなくなる。
米国特許第6,624,463号明細書 D.M.Newnsらの論文[Appl.Phys.Lett.73(1998)780] 金ヒョンタクの論文"New Trends in Superconductivity"[NATO Science Series Vol II/67(Kluwer,2002)p137]
本発明では高出力動作時に劣化による電極破綻及びこれによる素子特性低下を防止できる電極を持つ急激な金属−絶縁体転移素子及びその製造方法を提供する。
本発明による急激な金属−絶縁体転移素子は、2eV以下のエネルギーギャップと正孔準位内の正孔とを持つ急激な金属−絶縁体転移物質膜と、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜にコンタクトする2つの電極と、を備える。前記電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に形成されてNiまたはCrを含む第1層と、前記第1層上に形成されてInを含む第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWを含む第3層と、前記第3層上に形成されてAuを含む第4層とで形成された積層膜を熱処理して形成したものである。
このような本発明の急激な金属−絶縁体転移素子は、2端子スイッチング素子として具現されうる。この時、前記2つの電極のうち、第1電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の下面に配置され、前記2つの電極のうち、第2電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の上面に配置されて、電流が基板に垂直に流れる構造(以下、垂直構造)になる。その代わりに、前記2つの電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上で相互対向しつつ離隔されるように配置されて、電流が基板に水平に流れる構造(以下、水平構造)になってもよい。
このような本発明の急激な金属−絶縁体転移素子は、3端子スイッチング素子として具現されうる。この時、前記2つの電極上に、ゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記2つの電極間の前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に配置されているまた一つの電極と、をさらに備える。前記さらに一つの電極も、NiまたはCrを含む第1層と、前記第1層上に形成されてInを含む第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWを含む第3層と、前記第3層上に形成されてAuを含む第4層とで形成された積層膜を熱処理して形成したものでありうる。
本発明の望ましい実施形態では、急激な金属−絶縁体転移物質膜としてGaAs層を利用した水平構造の2端子スイッチング素子を提示する。この素子の電極は、望ましくはNi/In/Mo/Auの積層膜を熱処理して形成したものである。そして、電極とGaAs層との間にInGaAsからなる中間層をさらに備える。この中間層は、熱処理による境界面反応により形成される。
本発明による急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法は、2eV以下のエネルギーギャップと正孔準位内の正孔とを持つ急激な金属−絶縁体転移物質膜を形成する工程と、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜にコンタクトする2つの電極を形成する工程と、を含む。ここで、前記電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に、NiまたはCrで構成される第1層と、前記第1層上に形成されてInで構成される第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWで構成される第3層と、前記第3層上に形成されてAuで構成される第4層と、を備える積層膜を形成する工程、及び前記積層膜を熱処理する工程を行って形成することを特徴とする。
前記熱処理工程で、またはその以後の高温過程で、前記積層膜の前記第1層と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との境界面反応を起こす工程をさらに含むことが望ましい。そして、前記積層膜の前記第2層と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜とを反応させて、前記電極と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との間に前記急激な金属−絶縁体転移物質膜より小さなバンドギャップを持つ中間層を形成する工程をさらに含むことが望ましい。
前記積層膜の前記第1層ないし第4層それぞれは、電子ビーム蒸着で形成できる。そして、所望の電極パターンを得るために、前記積層膜をリフトオフ工程でパターニングする工程をさらに含むことができる。前記急激な金属−絶縁体転移物質膜はGaAs層で形成することが望ましいが、このGaAs層は、MBE(Molecular Beam Epitaxy)結晶成長方法で形成できる。
このように、本発明による急激な金属−絶縁体転移素子は、Ni(またはCr)/In/Mo(またはW)/Auの積層膜で形成された電極を備える。この電極は、コンタクト抵抗が低く、電流流入効率を高めることができ、高出力素子の駆動時に高温発熱反応による電極の熱的劣化を防止できる。したがって、このような電極を持つ急激な金属−絶縁体転移素子は電極破綻の問題がなく、これによる特性低下の問題がなくて信頼性が高い。
本発明による急激な金属−絶縁体転移素子は、電極破綻の問題がなく、これによる素子特性低下を防止できるので信頼性が優秀である。
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現され、単に本実施例は本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範ちゅうによってのみ定義されるものである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を称する。
第1実施例
図3は、本発明の第1実施例による急激な金属−絶縁体転移素子100の断面図であり、水平構造の2端子スイッチング素子として具現された例を図示する。
図3を参照すれば、基板10上に急激な金属−絶縁体転移物質膜20が形成されている。図示したように、急激な金属−絶縁体転移物質膜20は、基板10の一部表面上にのみ配置されたものでありうる。基板10と急激な金属−絶縁体転移物質膜20との間にバッファ層(図示せず)がさらに配置されていることがある。このバッファ層は基板10の全面に配置されている。
急激な金属−絶縁体転移物質膜20は2eV以下のエネルギーギャップを持って正孔準位内の正孔を持つ物質からなる。急激な金属−絶縁体転移物質膜20は、望ましくはGaAs層、すなわち、p型GaAs層からなる。この時の基板10は、p型GaAs基板のような半絶縁性基板でありうる。
本明細書で急激な金属−絶縁体転移物質膜20は、低濃度の正孔が添加される時に急激な金属−絶縁体転移を起こす物質からなる薄膜を意味する。例えば、低濃度の正孔が添加されたp型半導体、低濃度の正孔が添加されたp型酸化物半導体、半導体元素(III−V族、II−VI族)、遷移金属元素、希土類元素、ランタン系元素を含む低濃度の正孔が添加されたp型無機物化合物半導体、または低濃度の正孔が添加されたp型有機物半導体及び絶縁体などでありうる。ここで、低濃度というのはモットの基準(criterion)から考えるが、正孔濃度nは、ほぼ(0.2/a(ここで、aはその物質でボーア半径(Bohr radius))で与えられる。例えば、エネルギーギャップが0.6eVでありつつ正孔準位を持つVOに対して、正孔濃度は、ほぼn=0.0018%程度であって約n=3x1018cm−3である。また他の例は、エネルギーギャップが1.45eV程度でありつつ正孔準位を持つp型GaAsに対して、正孔濃度は、ほぼn=0.001%程度であって約n=1x1014cm−3である。
このような急激な金属−絶縁体転移物質膜20を形成できる基板10としては特別な制限がないが、例えば、Si、SiO、GaAs、Al、プラスチック、ガラス 、V、PrBaCu、YBaCu、MgO、SrTiO、NbがドーピングされたSrTiO、または絶縁膜上のシリコン(Silicon On Insulator:SOI)基板を使用できる。バッファ層は、基板10上に急激な金属−絶縁体転移物質膜20がよく成長するように配置されるものであり、図示したように省略されてもよい。周知の意味のように、バッファ層は、基板10と急激な金属−絶縁体転移物質膜20との間の格子整合をなしうる物質、例えば、SiO、Si膜で形成される。
急激な金属−絶縁体転移物質膜20には、2つの電極、例えば、第1電極と第2電極、すなわち、ソース電極30とドレイン電極40とがコンタクトされている。ソース電極30とドレイン電極40とは、急激な金属−絶縁体転移物質膜20上で一定間隔、すなわち、チャンネル長さほど相互離隔して配置されている。
ソース電極30とドレイン電極40それぞれは、図3のA部分を図4に拡大図示したような積層膜を熱処理して形成したものである。図4は、ソース電極30を拡大図示したものであるが、ドレイン電極40も同じ構成を持つ。
図4を参照すれば、ソース電極30は、基板10と急激な金属−絶縁体転移物質膜(図3の20)上に形成され、NiまたはCrを含む第1層22と、第1層22上に形成されてInを含む第2層24と、第2層24上に形成されてMoまたはWを含む第3層26と、第3層26上に形成されてAuを含む第4層28とで形成された積層膜を熱処理して形成したものである。最も望ましい積層膜の例は、Ni/In/Mo/Auである。
ここで、ソース電極30とドレイン電極40とを構成するNi(またはCr)/In/Mo(またはW)/Auの金属層の各役割について説明する。
コンタクト抵抗を低めるために導入されたNi(またはCr)を含む第1層22は、望ましくは、GaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20とコンタクトされる第1のオーミック(Ohmic)コンタクト用金属層である。それだけでなく、金属蒸着後にオーミックコンタクトを得るための高温熱処理過程で金属とGaAs層との境界面反応を誘導できる反応性物質層である。Ni(またはCr)を含む第1層22を蒸着すれば、ソース電極30及びドレイン電極40と、望ましくはGaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20の表面との間の熱拡散が可能になる。このように境界面反応を通じて高温の熱的反応温度(すなわち、高融点)を持つNiGa化合物を形成することによって、素子高温動作時にも熱的に安定化する役割を行う。
Inを含む第2層24は、望ましくはGaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20とコンタクトされる第2の金属層であり、オーミックコンタクトのための金属層である。また、Inは、高温熱処理過程で第1層22下のGaAsからなる 急激な金属−絶縁体転移物質膜20に拡散して、大きいバンドギャップを持つGaAs層と境界面反応を起こして、GaAs層より小さなバンドギャップを持つInGaAs層を金属−絶縁体転移物質膜20と電極との間に形成する。これで、GaAs層とソース及びドレイン電極30、40との間のポテンシャルバリアを低くして素子特性を極大化する役割を行うことができる。すなわち、Inは、金属層とGaAs層の中間のバンドギャップを持つ新たな化合物を生成してポテンシャルバリアを低くすることによって電流流入効率を高める。一般的に、GaAsのような化合物半導体を利用した素子製作において、大きいバンドギャップ物質であるGaAs層と電流流入のために組成される電極との間には相異なるバンドギャップサイズから来るバンドギャップオフセット、すなわち、ポテンシャルバリアが存在する。素子動作のために電流を流入させる場合、このポテンシャルバリアによって円滑な電流流入がなされずにGaAs層と電極との間に大きい電圧消耗が起きる。これは、結局素子の駆動電圧を高めてGaAsのような化合物半導体を利用した素子の動作効率を低める問題点を持っている。しかし、本発明のようにInを含む第2層24を利用すれば、GaAs層より小さなバンドギャップを持つInGaAs層を形成してポテンシャルバリアを低くするので、素子電流流入が円滑に行われる。したがって、望ましくは、GaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20とソース及びドレイン電極30、40との間に大きい電圧消耗がない。このように、本発明による急激な金属−絶縁体転移素子のソース及びドレイン電極30、40にはInを含む第2層24を備えるので、ソース及びドレイン電極30、40と急激な金属−絶縁体転移物質膜20との間に急激な金属−絶縁体転移物質膜20より小さなバンドギャップを持つ中間層(図示せず)をさらに備えることができる。
Mo(またはW)を含む第3層26は、望ましくは、GaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20とコンタクトされる第3の金属層である。Mo(またはW)は、第2層24のInと第4層28のAuとの間に導入されて、高出力素子駆動時に高温動作過程でAuの熱拡散によるオーミック特性抵抗を防止する役割を行う。また、高融点を持つために、高出力素子の駆動時に熱的劣化による電極破綻を防止できる。
Auを含む第4層28は、望ましくは、GaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜20とコンタクトされる第4の金属層である。Auはワイヤーボンディング(wirebonding)のために電極材料最も上部層に蒸着される。Auは基本的にGaAs層に対して電流流入効率が低いショットキー(schottky)特性を持つ。ところが、Auが高温熱処理過程時下部のオーミック特性を持つNi及びIn方向に熱拡散によって流入される場合、低抵抗特性低下を起こしてオーミック特性の低下をもたらす。前述のように、第3層26は、このような熱拡散を防止する。
このように、本発明ではバンドギャップリエンジニアリングによって低抵抗オーミックコンタクトを得ることができ、高温での動作時にも、熱的劣化による電極材料変形のない安定したオーミック電極形成が可能になる。
再び図3を参照して、このような構造の急激な金属−絶縁体転移素子100の動作を説明すれば、ソース電極30とドレイン電極40とに一定サイズのバイアスを印加すれば、ソース電極30とドレイン電極40との間の急激な金属−絶縁体転移物質膜20の両端に一定サイズの電界が形成される。この電界により、急激な金属−絶縁体転移物質膜20内の正孔準位にある正孔が価電子帯(valence band)に注入される正孔ドーピング現象が発生する。正孔ドーピング現象が発生するにつれて急激な金属−絶縁体転移物質膜20が絶縁体から金属に転移し、その結果、ソース電極30とドレイン電極40との間に多くの電流が流れる。
ところが、本発明による急激な金属−絶縁体転移素子100のソース電極30とドレイン電極40とは、電極破綻を防止するために高融点を持つMo(またはW)を含む第3層26を、オーミックコンタクトのためのNi(またはCr)を含む第1層22とInを含む第2層24、及びワイヤーボンディングのためのAuを含む第4層28との間に導入したものであるので、高電流 、高出力動作時にもAuの熱拡散によってNi、Inなどの下部層の低抵抗特性が低下する問題及び劣化発生の問題がない。
次いで、図5ないし図7を参照して、水平構造の2端子スイッチング素子の急激な金属−絶縁体転移素子100の製造方法を説明する。
まず図5のように、基板10、望ましくは、p型GaAs基板を準備する。
次いで、図6のように、基板10上に急激な金属−絶縁体転移半導体物質、望ましくは、p型GaAs層を蒸着しパターニングして急激な金属−絶縁体転移物質膜20を形成する。GaAs層は、MBE結晶成長方法で蒸着できる。GaAs層上にフォトレジスト膜をスピンコータ(spin−coater)で塗布し、Crマスクを利用したフォトリソグラフィ工程を行ってパターニングする。エッチング方法としてはRFイオンミーリング法を使用でき、このようなパターニング工程を経れば、図6のようにアイソレーションされた急激な金属−絶縁体転移物質膜20を形成できる。ここで、基板10上に急激な金属−絶縁体転移半導体物質を蒸着する前にバッファ層を形成する工程をさらに行ってもよい。
次いで、図7のように、金属−絶縁体転移物質膜20上に相互対向しつつ離隔して配置されるようにソース電極30とドレイン電極40とを形成する。このために、図4を参照して説明したように、NiまたはCrを含む第1層、Inを含む第2層、MoまたはWを含む第3層及びAuを含む第4層で形成された積層膜を形成する。第1層ないし第4層それぞれは、電子ビーム蒸着法を利用して蒸着する。次いで、リフトオフ工程を利用してパターニングして、チャンネル領域として使われる急激な金属−絶縁体転移物質膜20の一部表面を露出させ、この露出部分の両側に相互対向しつつ離隔して配置されるように、ソース電極30とドレイン電極40の形態を形成する。以後、オーミックコンタクトのための高温熱処理を進めて必要な境界面反応を誘導する。
第2実施例
図8は、本発明の第2実施例による急激な金属−絶縁体転移素子200の断面図であり、垂直構造の2端子スイッチング素子として具現された例を図示する。
図8を参照すれば、基板110上に第1電極130、急激な金属−絶縁体転移物質膜120及び第2電極140が順次に積層される構造を持つ。すなわち、2つの電極のうち、第1電極、例えば、ソース電極130は、急激な金属−絶縁体転移物質膜120の下面に配置されており、2つの電極のうち、第2電極、例えば、ドレイン電極140は、急激な金属−絶縁体転移物質膜120の上面に配置されている。
このような金属−絶縁体転移素子200の動作は、急激な金属−絶縁体転移物質膜130が金属に転移されて流れる電流の方向が、基板110に垂直方向であるという点を除いては、図3ないし図7を参照して説明した水平構造の2端子スイッチング素子である急激な金属−絶縁体転移素子100と同一である。第1電極130、急激な金属−絶縁体転移物質膜120及び第2電極140の積層順序を除いては、その製造方法も前述 した急激な金属−絶縁体転移素子100の製造方法と同一である。
第3実施例
図9は、本発明の第3実施例による急激な金属−絶縁体転移素子300のレイアウトであり、図10は、図9のX−X’線の切断線に対応して示す断面図である。本実施例で急激な金属−絶縁体転移素子300は、3端子スイッチング素子である。
図9及び図10を参照すれば、基板210上に急激な金属−絶縁体転移物質膜220が形成されている。図9のように、急激な金属−絶縁体転移物質膜220は、基板210の一部表面上にのみ方形に配置されてもよい。急激な金属−絶縁体転移物質膜220には2つの電極、例えば、第1電極と第2電極、すなわち、ソース電極230とドレイン電極240とがコンタクトされている。ソース電極230とドレイン電極240とは、急激な金属−絶縁体転移物質膜220上で一定間隔、すなわち、チャンネル長ほど相互離隔して配置されている。
ソース電極230は、急激な金属−絶縁体転移物質膜220の左側側面と一部表面とに接着される。ドレイン電極240は、急激な金属−絶縁体転移物質膜220の右側側面と一部表面とに接着される。
以上のような急激な金属−絶縁体転移物質膜220、ソース電極230及びドレイン電極240との構造及び形成方法は、前述した急激な金属−絶縁体転移素子100と同一ないし類似している。
このように形成されたソース電極230とドレイン電極240、急激な金属−絶縁体転移物質膜220、そして基板210の一部の表面上に、図10のようにゲート絶縁膜250が形成される。ゲート絶縁膜250としては、誘電率がほぼ43であるBa0.5Sr0.5TiO(BST)誘電体膜を使用できるが、これに限定されない。ゲート絶縁膜250として、BST誘電体膜の代りに他の誘電体膜、例えば、Taのような高誘電率誘電体膜、またはSi、SiO誘電体膜のような一般的な絶縁特性を持つゲート絶縁膜を使用してもよい。ゲート絶縁膜250上にはさらに他の電極、すなわち、ゲート電極260が形成される。ゲート電極260も、Ni(またはCr)を含む第1層/Inを含む第2層/Mo(またはW)を含む第3層/Auを含む第4層で形成された積層膜を熱処理して形成することが望ましい。このようなゲート電極260の形成方法は、ソース電極230とドレイン電極240の形成方法と同一である。すなわち、第1実施例でのソース電極30とドレイン電極40の形成方法をそのまま利用できる。
このように、本発明による急激な金属−絶縁体転移素子は、水平構造の2端子スイッチング素子、垂直構造の2端子スイッチング素子及び3端子スイッチング素子として多様に具現でき、Ni(またはCr)/In/Mo(またはW)/Auの積層膜で形成された電極を少なくとも2つ備える 。この電極は、コンタクト抵抗が低く、電流流入効率を高めることができ、高出力素子の駆動時に高温発熱反応による電極の熱的劣化を防止できる。したがって、電極破綻の問題がなく、これによる特性低下がなく、信頼性が高い。
本発明に関するさらに詳細な内容は、次の具体的な実験例を通じて説明し、ここに記載されていない内容は当業者ならば十分に技術的に類推できるものであるため、その説明を省略する。また、次の実験例は、本発明を制限しようとするものではない。
実験例
図3ないし図7を参照して、前記の第1実施例で説明したような水平構造の2端子スイッチング素子を製作した。
まず、基板10としてp型GaAs基板を準備し、その上に急激な金属−絶縁体転移物質膜20としてp型GaAs層を厚さ350nmになるようにMBE結晶成長方法で成長させた。次いで、RFイオンミーリング法でエッチングして素子アイソレーション領域を製作した。次いで、電極形成のための積層膜の第1層22/第2層24/第3層26/第4層28として厚さがそれぞれ25nm 、20nm、50nm及び200nmのNi/In/Mo/Au薄膜を電子ビーム蒸着法を利用して蒸着した後、リフトオフ工程を利用してソース電極とドレイン電極とのパターンで形成した。この時、チャンネルの長さと幅はそれぞれ5μm、10μmとした。
前記の工程を経て製作した素子で、チャンネル層であるGaAs層に電圧印加による電流流入がなされるにつれてGaAs層内部に正孔の誘起が起き、その時、GaAs層では急激な金属−絶縁体転移現象が起きてGaAs層が金属になって、莫大な量の電流が流れる伝導性チャンネルが形成された。
あらゆる条件は前記と同一にし、ソース及びドレイン電極のみ従来のCr/Auからなる水平構造の2端子スイッチング素子も比較例として製作した。
図11は、多様な駆動電流による急激な金属−絶縁体転移素子の電流−電圧特性曲線である。図面で−△−、−○−、−□−は駆動電流がそれぞれ3、10、15mAである場合を表す。図11を参照すれば、比較例の場合、3mA程度の駆動電流でも電極破綻が起きて使われなくなるが、本発明の場合には、15mAの高い駆動電流でも電極破綻がおきず、“B”で表示したようにCurrent−jumpが起きる。したがって、本発明のようにNi/In/Mo/Auの積層膜で形成された電極を備える場合に、高い駆動電流を使用しても問題のない高出力の急激な金属−絶縁体転移素子として具現されるということが分かる。
図12は、本発明と比較例による急激な金属−絶縁体転移素子のコンタクト抵抗測定のためのTLM(Transmission Line Measurement)パターンである。図12のように、コンタクト抵抗測定のためのTLMパターンPは、二パターン間の間隔をそれぞれ10、15、20、25μmとし、パターン幅は100μmとして製作した。
図13及び図14は、それぞれ本発明と比較例とによる急激な金属−絶縁体転移素子に対して、2つの電極間を流れる電流量を測定したグラフである。各グラフで−□−、−○−、−△−、−▽−は、TLMパターン間隔がそれぞれ10、15、20、25μmである場合を表す。
図13を見れば、本発明の場合、TLMパターン間隔が10μmである時(−□−)に25Vのドレイン電圧で150μAのドレイン電流を得ることができる。ところが、図14を見れば、比較例の場合、TLMパターン間隔が10μmである時(−□−)に同じ25Vのドレイン電圧で50μAのドレイン電流を得ることができる。したがって、同じ電圧を印加しても本発明の場合が比較例より3倍以上電流が増加する効果があるということが確認できる。これは、本発明でチャンネル層であるGaAs層に接する最初の金属としてNiとInとを使用することによって、既存のCr/Auを使用する場合より、電極とGaAs層表面との間のコンタクト抵抗が低くなったためである。
図15及び図16はそれぞれ、本発明と比較例とによる急激な金属−絶縁体転移素子に対して信頼性を評価したグラフである。本発明の場合電流流入量を約5×10A/cm2 程度として数十回以上反復測定しても電極破綻されなかった。図15は、5回連続測定結果を図示する。グラフで−◇−、−▽−、−△−、−○−、−□−は、それぞれ1回、2回、3回、4回、5回目の測定結果を表す。そして、図17は、本発明による急激な金属−絶縁体転移素子を、図15のように5回連続測定した後に撮影した電極パターンのSEM(Scanning Electron Microscope)写真であり、劣化による電極破壊がないことを表す。ところが、比較例の 場合には、図16のように2回測定時に劣化による電極破綻が発生して短絡された。このように、本発明の場合に信頼性がさらに高いということが確認できるが、これは、本発明に利用された電極に高融点を持つMo、Wなどを使用したためである。
次いで、図18及び図19は、それぞれ本発明と比較例とによる急激な金属−絶縁体転移素子に対する動作特性を示すグラフである。図18から分かるように、本発明の場合にコンタクト抵抗を低めることによって駆動開始電圧(Turn−On Voltage:V)が10.2V程度に低くなった。ところが、比較例の場合は、図19から分かるようにVが23.5V程度である。したがって、本発明の場合にVを10V以上低減できるということが分かる。これは、電力消費が小さく、かつ高出力を持つ高効率のスイッチング素子具現が可能であるということを意味する。
本発明による急激な金属−絶縁体転移素子は、Ni(またはCr)/In/Mo(またはW)/Auの積層膜で形成された電極を備える。この電極は低抵抗高耐圧という特性を持つ。
すなわち、このような電極はコンタクト抵抗が低くて電流流入効率を高めることができるので、これを備えた急激な金属−絶縁体転移素子の電流利得が良い。そして、高出力素子の駆動時に高温発熱反応による電極の熱的劣化を防止できて、このような電極を備えた急激な金属−絶縁体転移素子は熱的に安定している。
以上、本発明を望ましい実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、当業者によって色々な多くの変形が可能であるということは明らかである。
本発明は、相転移物質を利用したメモリ素子関連の技術分野に好適に用いられる。
急激な金属−絶縁体転移素子の電流−電圧(I−V)特性曲線である。 急激な金属−絶縁体転移素子で劣化によるソース−ドレイン電極破綻を示すSEM写真である。 本発明の第1実施例による急激な金属−絶縁体転移素子の断面図である。 図3のA部分を拡大図示した図面である。 本発明の第1実施例による急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法を説明するための工程ステップ別斜視図である。 本発明の第1実施例による急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法を説明するための工程ステップ別斜視図である。 本発明の第1実施例による急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法を説明するための工程ステップ別斜視図である。 本発明の第2実施例による急激な金属−絶縁体転移素子の断面図である。 本発明の第3実施例による急激な金属−絶縁体転移素子のレイアウトである。 図9のX−X’線の切断線に対応して示す断面図である。 多様な駆動電流による急激な金属−絶縁体転移素子の電流−電圧特性曲線である。 本発明と比較例とによる急激な金属−絶縁体転移素子のコンタクト抵抗測定のためのTLMパターンである。 本発明による急激な金属−絶縁体転移素子に対して2つの電極間を流れる電流量を測定したグラフである。 比較例による急激な金属−絶縁体転移素子に対して2つの電極間を流れる電流量を測定したグラフである。 本発明による急激な金属−絶縁体転移素子に対して信頼性を評価したグラフである。 比較例による急激な金属−絶縁体転移素子に対して信頼性を評価したグラフである。 本発明による急激な金属−絶縁体転移素子を図15のように5回連続測定した後に撮影した電極パターンのSEM写真であり、劣化による電極破壊なしを示す。 本発明による急激な金属−絶縁体転移素子に対して動作特性を示すグラフである。 比較例による急激な金属−絶縁体転移素子に対して動作特性を示すグラフである。
符号の説明
10 基板
20 金属−絶縁体転移物質膜
30 ソース電極
40 ドレイン電極
100 金属−絶縁体転移素子

Claims (19)

  1. 2eV以下のエネルギーギャップと正孔準位内の正孔を持つ急激な金属−絶縁体転移物質膜と、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜にコンタクトする2つの電極と、を備え、
    前記電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に形成されてNiまたはCrを含む第1層と、前記第1層上に形成されてInを含む第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWを含む第3層と、前記第3層上に形成されてAuを含む第4層とで形成された積層膜を熱処理して形成されているとともに、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜は、GaAsで形成される、
    ことを特徴とする急激な金属−絶縁体転移素子。
  2. 前記電極と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との間に、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜より小さなバンドギャップを持つ中間層をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  3. 前記2つの電極のうち、第1電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の下面に配置されており、前記2つの電極のうち、第2電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の上面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  4. 前記2つの電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上で相互対向しつつ離隔されるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  5. 前記2つの電極上に、
    ゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成され、前記2つの電極間の前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に配置されているさらに一つの電極と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  6. 前記また一つの電極は、前記ゲート絶縁膜上に形成されてNiまたはCrを含む第1層と、前記第1層上に形成されてInを含む第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWを含む第3層と、前記第3層上に形成されてAuを含む第4層とで形成された積層膜を熱処理して形成したことを特徴とする請求項5に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  7. GaAsからなる急激な金属−絶縁体転移物質膜と、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上で相互対向しつつ離隔されるように配置されている2つの電極を備え、
    前記電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に形成されてNiまたはCrを含む第1層と、前記第1層上に形成されてInを含む第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWを含む第3層と、前記第3層上に形成されてAuを含む第4層とで形成された積層膜を熱処理して形成したことを特徴とする急激な金属−絶縁体転移素子。
  8. 前記電極と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との間に、InGaAsからなる中間層をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の急激な金属−絶縁体転移素子。
  9. 2eV以下のエネルギーギャップと正孔準位内の正孔を持つ急激な金属−絶縁体転移物質膜を形成する工程と、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜にコンタクトする2つの電極を形成する工程と、を含み、
    前記電極を形成する工程は、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に、NiまたはCrで構成される第1層と、前記第1層上に形成されてInで構成される第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWで構成される第3層と、前記第3層上に形成されてAuで構成される第4層と、を備える積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜を熱処理する工程と、を含んでいるとともに、
    前記急激な金属−絶縁体転移物質膜は、GaAs層で形成される、
    ことを特徴とする急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  10. 前記積層膜の前記第1層ないし第4層それぞれは、電子ビーム蒸着で形成することを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  11. 前記積層膜をリフトオフ工程でパターニングする工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  12. 前記GaAs層は、MBE結晶成長方法で形成することを特徴とする請求項に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  13. 前記積層膜の前記第2層と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜とを反応させて、前記電極と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との間にInGaAsからなる中間層を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  14. 前記積層膜の前記第1層と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との境界面反応を起こす工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  15. 前記積層膜の前記第2層と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜とを反応させて、前記電極と前記急激な金属−絶縁体転移物質膜との間に前記急激な金属−絶縁体転移物質膜より小さなバンドギャップを持つ中間層を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  16. 前記2つの電極のうち、第1電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の下面に配置されるように形成し、前記2つの電極のうち、第2電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜の上面に配置されるように形成することを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  17. 前記2つの電極は、前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上で相互対向しつつ離隔して配置されるように形成することを特徴とする請求項9に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  18. 前記2つの電極上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に前記2つの電極間の前記急激な金属−絶縁体転移物質膜上に配置されているまた一つの電極を形成する工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
  19. 前記さらに一つの電極を形成する工程は、
    前記ゲート絶縁膜上にNiまたはCrで構成される第1層と、前記第1層上に形成されてInで構成される第2層と、前記第2層上に形成されてMoまたはWで構成される第3層と、前記第3層上に形成されてAuで構成される第4層と、を備える積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜を熱処理する工程と、を含むことを特徴とする請求項17に記載の急激な金属−絶縁体転移素子の製造方法。
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