JP4919035B2 - スクロールコンプレッサ - Google Patents

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Description

この発明は、スクロールコンプレッサに係り、特に外気を圧縮して供給するスクロールコンプレッサに関する。
図10に示すように、スクロールコンプレッサ101は、軸方向両端部が閉鎖された筒状のハウジング102内に駆動スクロール115と従動スクロール116とを回転自在に支持し、ハウジング102の周壁部103の外周面に内径D1の吸気ポート108を設けるとともにハウジング102の軸方向端部には吐出ポート157を設け、駆動スクロール115に渦巻き状の駆動ラップ部117を形成するとともに従動スクロール116には渦巻き状の従動ラップ部130を形成し、駆動ラップ部117と従動ラップ部130とを互いに噛み合わせるとともに駆動スクロール115を従動スクロール116に対して旋回運動させ、駆動ラップ部117と従動ラップ部130との間に形成される圧縮室137を圧縮しながら径方向外側から内側へと移動させ、吸気ポート108から外気を取り込むとともに圧縮室137で圧縮した外気を吐出ポート157から吐出する。前記吸気ポート108は、ハウジング102の所定厚さT1の周壁部103に内径D1で径方向に形成されている。
従来、スクロール送風機には、脈動音が発生するスクロール部から離れた位置に吸込口を設けることで脈動音を距離減衰させ、且つ固定部材孔以外からの音漏れを防ぐ遮音効果によって騒音を低減するものがある。
消音装置付きスクロール流体機械には、固定端板に、径方向の内端へ向かって圧送された圧縮気体を導出するための径方向の外側に向く排出孔内に、流入孔を求心方向とした筒状消音器を嵌合したものがある。
特開2005−291015号公報 特開2006−275021号公報
ところが、従来、スクロールコンプレッサにおいては、消音効果を得るために、消音器を別途に装備する必要があるとともに、消音効果を発揮するために、相当容量の消音器を必要とし、スペース効率が悪かったという不都合があった。
また、吸気圧力の損失を少なくしようとして、吸気ポートの内径を大きく設定するが、そのために、スクロールコンプレッサの内部から発生する脈動音が吸気ポートから外部へ放出してしまい、よって、消音効果が低くなってしまうという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、ハウジングに設けられた吸気ポートに流入する外気の吸入抵抗を低減しつつ、吸気ポートから外部に漏れる吸気の脈動音を低減することができるスクロールコンプレッサを提供することにある。
この発明は、軸方向両端部が閉鎖された筒状のハウジング内に駆動スクロールと従動スクロールとを回転自在に支持し、前記ハウジングの外周面に吸気ポートを設けるとともに前記ハウジングの軸方向端部には吐出ポートを設け、前記駆動スクロールに渦巻き状の駆動ラップ部を形成するとともに前記従動スクロールには渦巻き状の従動ラップ部を形成し、前記駆動ラップ部と前記従動ラップ部とを互いに噛み合わせるとともに前記駆動スクロールを前記従動スクロールに対して旋回運動させ、前記駆動ラップ部と前記従動ラップ部との間に形成される圧縮室を圧縮しながら径方向外側から内側へと移動させ、前記吸気ポートから外気を取り込むとともに前記圧縮室で圧縮した外気を前記吐出ポートから吐出するスクロールコンプレッサにおいて、前記吸気ポートには外部に放出される脈動音を減衰させる絞り部を設けるとともに、この絞り部の上流側には外気の吸入抵抗を低減させるファネル部を設け、前記吸気ポートを覆うとともに外気取入口が備えられたカバーを前記ハウジングの外周面に装着し、前記吸気ポートと前記外気取入口との間には脈動音を減衰させる拡張室を形成したことを特徴とする。
この発明のスクロールコンプレッサは、吸気ポートに絞り部を設けるとともにこの絞り部の上流側にはファネル部を設けることにより、絞り部によってハウジング内で発生する脈動音を減衰させ、吸気ポートを通して外部に漏れる騒音を低減することができ、また、ファネル部によって絞り部に吸入される外気の吸入抵抗を低減させ、スクロールコンプレッサの駆動損失を低減することができる。
この発明は、外部に漏れる騒音を低減したり、外気の吸入抵抗を低減させてスクロールコンプレッサの駆動損失を低減する目的を、吸気ポートに絞り部を設けるとともにこの絞り部の上流側にはファネル部を設けて実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1、図2は、この発明の第1実施例を示すものである。図1において、1は両端支持スピニングタイプのスクロールコンプレッサである。このスクロールコンプレッサ1は、ハウジング2を備えている。このハウジング2は、円筒状の周壁部3の軸方向両端部に第1側壁部4、第2側壁部5が第1取付ボルト6、第2取付ボルト7によって取り付けられ、周壁部3の軸方向両端部が閉鎖されて内部に収容空間Sを形成している。この周壁部3には、軸方向の略中央部位で、外気を導入する吸気ポート8が径方向に形成されている。
この第1実施例において、この吸気ポート8には、内周面で図10の従来の吸気ポート108の内径D1よりも小さな口径Dで絞り部9が設けられ、また、この絞り部9の上流側にはファネル部10が設けられている。
絞り部9は、圧力損失が極力発生しないレベルまで口径Dが所定に絞られ(例えば、口径Dがφ10以下)、ハウジング2の内部からの吸気による脈動音を外部に放出しにくくし、外部に放出される脈動音を減衰させるものである。因みに、この絞り部9の口径Dの設定するための実験では、口径をφ10から2mmずつ小さくすると、φ10から振動レベルが減少し始め、φ6では3dB程度に下がり、そして、φ6以下でも振動レベルが減少していくが、吸入抵抗が増大して駆動系の消費電力が増えるので、妥協点として、口径Dは、φ6程度が最良である。よって、絞り部9の口径Dをφ6付近に設定することにより、脈動音の減衰を最も効果的に実施することが可能である。
また、絞り部9においては、ポンプ容量が異なる(大きい)場合でも、口径Dがφ10よりも大きい絞り部9を形成していると、当然そこからの脈動音の漏出が、その口径の大きさに応じた大きさの脈動音を発生するので、人間の聞く音として許容させるためには、ポンプ容量等に関わらず、上記の口径Dの寸法が妥当となり、当然容量が大きければ、吸気の吸入抵抗が大きくなるので、適宜、吸気ポート8の個数を増やしたりして、トータルの吸気通過面積を確保する必要がある。
なお、絞り部9においては、脈動音を低減すれば良いものであり、円形に限られず、楕円形、矩形、スリット形等の他の形状でも良く、しかも、複数設けることも可能である。
ファネル部10は、丸みRで上方に広がるように形成され、絞り部9に吸入される外気の流れを円滑にして、導入される外気の吸入抵抗を低減するものである。
また、本構造では、吸気ポート8の長さが周壁部3の厚さTに相当するが、実験結果より脈動音を低減するには吸気ポート8の長さを10mm以上とすることが望ましい。この周壁部3の厚さTの設定においては、0mmから5mmずつ大きくしていくと、10mmから振動レベルが減少し始め、30mmで3dBに下がり、そして、30mm以上でも振動レベルが減少していくが、吸入抵抗が増大して駆動系の消費電力が増えるので、妥協点として、周壁部3の厚さTは、30mm程度が最良である。よって、絞り部9の長さに相当する周壁部3の厚さTを30mm程度に設定することにより、脈動音の減少を効果的に実施することができる。
第1側壁部4には、ハウジング2の外側に第1駆動用軸受孔部11が形成され、この第1駆動用軸受孔部11の収容空間S側に第1従動用軸受筒部12が突設されている。第2側壁部5には、ハウジング2の外側に第2駆動用軸受孔部13が形成され、この第2駆動用軸受孔部13の収容空間S側に第2従動用軸受筒部14が突設されている。第1駆動用軸受孔部11と第2駆動用軸受孔部13とは、駆動用軸線C1を中心軸として同軸上に形成される。第1従動用軸受筒部12と第2従動用軸受筒部14とは、駆動用軸線C1から一定の距離Lだけ離間(偏心)した従動用軸線C2を中心軸として同軸上に配設される。
ハウジング2には、内部稼働部分(駆動部)として、収容空間Sに駆動スクロール15と従動スクロール16とが回転自在に支持されている。
駆動スクロール15には、図2に示すように、渦巻状の一組の駆動ラップ部17が別体に形成されている。また、この駆動スクロール15には、一組の駆動ラップ部17の軸方向両端を支持する第1駆動側受け部18、第2駆動側受け部19が設けられている。
第1駆動側受け部18は、第1端板20とこの第1端板20の軸方向一側から突出された第1支持軸21とからなる。この第1支持軸19には、第1駆動側軸受部22が形成されている。
第2駆動側受け部19は、第2端板23とこの第2端板23の軸方向他側から突出された第2支持軸24とからなる。この第2支持軸24には、第2駆動側軸受部25が形成され、また、軸方向に延びる吐出口26が貫通して設けられている。
駆動スクロール15は、図1に示すように、第1支持軸21の第1駆動側軸受部22を第1側壁部4の第1駆動用軸受孔部11に第1駆動用軸受27によって回転自在に軸支され、第2支持軸24の第2駆動側軸受部25を第2側壁部5の第2駆動用軸受孔部13に第2駆動用軸受28により回転自在に軸支される。これにより、駆動スクロール15は、駆動用軸線C1を中心軸としてハウジング2に回転自在に軸支される。第1駆動用軸受27は、軸受押え具29によって第1側壁部4に保持されている。
従動スクロール16には、図2に示すように、渦巻状の一組の従動ラップ部30が形成されている。この一組の従動ラップ部30は、径方向の内周部位が連結部31で連結され、また、径方向の外周部位が円筒状のスクロール壁32に連結されている。この従動スクロール16は、一組の従動ラップ部30とスクロール壁32とによって渦巻状の一組の空間33を形成している。
スクロール壁32には、外面円周方向中央に周壁部3の吸気ポート8に連通する周溝部34が窪んで形成され、また、この周溝部34を空間33の外周部位に連通する吸入口35が形成されている。
また、従動スクロール16は、一組の従動ラップ部30の内周端の連結部31の軸方向他側(ハウジング2の第2側壁部5側)に、一組の空間33の内周部を連通する連通部36が窪んで形成されている。この連通部36は、駆動スクロール15の吐出口26に連通する。
従動スクロール16には、図2に示すように、駆動スクロール15の駆動ラップ部17が空間33に挿入され、これにより、駆動ラップ部17と従動ラップ部30とが互いに噛み合わされ、圧縮室37が形成される。そして、駆動スクロール15は、従動スクロール16に対して旋回運動可能となる。
駆動スクロール15が組み付けられた従動スクロール16には、図1に示すように、軸方向両側に第1支持板38、第2支持板39が取り付けられる。第1支持板38は、中心側に第1従動側軸受孔部40を備えている。第1支持板38は、第1従動側軸受孔部40に駆動スクロール15の第1支持軸21を挿通して従動スクロール16に外周を当接させ、第3取付ボルト41を螺着することで、従動スクロール16に取り付けられる。第2支持板39は、中心側に第2従動側軸受孔部42を備えている。第2支持板39は、第2従動側軸受孔部42に駆動スクロール15の第2支持軸24を挿通して従動スクロール16に外周を当接させ、第2取付ボルト43を螺着することで、従動スクロール16に取り付けられる。
第1支持板38、第2支持板39が取り付けられた従動スクロール16は、第1支持板38の第1従動側軸受孔部40が第1側壁部4の第1従動用軸受筒部12に第1従動用軸受44によって回転自在に軸支され、第2支持板39の第2従動側軸受孔部42が第2側壁部5の第2従動用軸受筒部14に第2従動用軸受45によって回転自在に軸支される。これにより、従動スクロール16は、駆動用軸線C1から一定の距離Lだけ離間(偏心)した従動用軸線C2を中心軸としてハウジング2内に回転自在に軸支される。
従動スクロール16の第1支持板38と駆動スクロール15の第1駆動側受け部18の第1端板20との間には、同期機構46が設けられる。この同期機構46は、駆動側部材47と従動側部材48とからなる。駆動側部材47は、第1支持軸21を挟んで第1端板20の駆動側収納窪部49に配置され、第5取付ボルト50によって第1端板20に取り付けられている。従動側部材48は、駆動側部材47と係合して第1支持板38の従動側収納窪部51に配置され、第6取付ボルト52によって第1支持板38に取り付けられている。同期機構46は、駆動側部材47と従動側部材48との係合によって、駆動スクロール15のの回転に同期して従動スクロール16を回転させる。
第2側壁部5には、吐出部材53が取り付けられている。この吐出部材53は、取付部54と吐出部55とからなり、取付部54にシール材56が設けられ、吐出部55には吐出ポート57が形成されている。吐出部材53は、第7取付ボルト58によって第2側壁部5に取り付けられ、シール材56によって駆動スクロール15の第2支持軸24の外周がシールされ、また、吐出ポート57が駆動スクロール15の吐出口26に連通する。
スクロールコンプレッサ1においては、第1支持軸21に駆動力を作用させて、一方の駆動スクロール15を他方の従動スクロール16に対して偏心して旋回させ、ハウジング2の吸気ポート8から従動スクロール16のスクロール壁32の周溝部34に外気を取り入れ、周溝部34の吸入口35から空間33に取り入れた外気を、駆動ラップ部17と従動ラップ部30との間の圧縮室37を圧縮しながら径方向外側から内側へと移動させ、吸気ポート8から外気を取り込むとともに、圧縮室37で圧縮した外気を吐出ポート57から吐出して必要とする機器に供給する。
この場合、吸気ポート8部位においては、所定の内径Dで形成された絞り部9によってハウジング2内で発生する吸気による脈動音が減衰され、吸気ポート8を通して外部に漏れる騒音を低減し、また、ファネル部10によって絞り部9に吸入される空気の吸入抵抗が低減される。
この結果、この発明において、吸気ポート8には外部に放出される脈動音を減衰させる絞り部9を設けるとともに、この絞り部9の上流側には外気の吸入抵抗を低減するファネル部10を設けたことにより、絞り部9によってハウジング2内で発生する吸気による脈動音を減衰させ、吸気ポート8を通して外部に漏れる騒音を低減することができ、また、ファネル部10によって絞り部9に吸入される外気の吸入抵抗を低減することができ、これにより、スクロールコンプレッサ1の駆動損失を低減することができる。
図3は、この発明の第2実施例を示すものである。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは以下の点にある。即ち、ハウジング2の周壁部3の外周面には、吸気ポート8を覆うとともに外気取入口61が備えられたカバー62を装着する。外気取入口61と吸気ポート8との間には、脈動音を減衰させる拡張室63が形成される。
また、カバー62には、空気浄化器64が装着される。この空気浄化器64は、外気取入口61に連通するケース65内にフィルタエレメント66を内蔵するとともに、ケース65に複数の外気吸入口67を形成している。
更に、ハウジング2の周壁部3には、吸気ポート8で、口径Dの絞り部9とこの絞り部9の上流側のファネル部10とを備えた調整部材68が取り付けられる。
この第2実施例の構成によれば、吸気ポート8を通過した脈動音を拡張室63によって減衰させ、そして、吸気ポート8を通して外部に漏れる騒音を絞り部9によって低減することができ、また、カバー62の遮音効果によって吸気ポート8を通して外部に漏れる騒音を低減することができ、さらに、消音構造の小型化を図ることができる。
図4は、この発明の第3実施例を示すものである。
この第3実施例の特徴とするところは以下の点にある。即ち、ハウジング2の周壁部3の外周面には、吸気ポート8を覆うとともに外気取入口61が備えられカバー62を装着する。外気取入口61と吸気ポート8との間には、脈動音を減衰させる拡張室63が形成される。
また、カバー62には、空気浄化器64が装着される。この空気浄化器64は、外気取入口61に連通するケース65内にフィルタエレメント66を内蔵するとともに、ケース65に複数の外気吸入口67を形成している。
更に、ハウジング2の外周面には、吸気ポート8において、口径Dの絞り部9を周壁部3に形成するとともにこの絞り部9を延長する高さHの延長パイプ69を装着する。この延長パイプ69の上流側には、ファネル部10が設けられる。
この第3実施例の構成によれば、絞り部9の長さを延長パイプ69より所定に延長することで、さらにハウジング2内で発生する吸気による脈動音を低減することができる。
図5は、この発明の第4実施例を示すものである。
この第4実施例の特徴とするところは以下の点にある。即ち、上記の第1実施例におけるスクロールコンプレッサ1において、ハウジング2の周壁部3の外周面には、吸気ポート8を覆うとともに複数の外気吸入口70を形成したカバー71を装着する。空気吸入口70と吸気ポート8との間には、脈動音を減衰させる拡張室72が形成される。また、カバー71内には、フィルタエレメント73が装着される。つまり、ハウジング2を囲い込む形状で空間としての拡張室72を形成して一体構造とし、そして、この拡張室72内にフィルタエレメント73を充填することにより、消音容量の確保と空気の清浄化とを両立させ、さらに、吸気ポート8を絞ることで、その効果を大きくすることが可能となる。
この第4実施例の構成によれば、フィルタエレメント73によってハウジング2内で発生する脈動音を吸収又は減衰させ、吸気ポート8を通して外部に漏れる騒音を低減することができる。
図6、図7は、この発明の第5実施例を示すものである。
この第5実施例の特徴とするところは以下の点にある。即ち、ハウジング2は、例えば、箱型であり、従動スクロール16対して径方向に拡大され、絞り部9の下流側且つ四隅に拡張室74A〜74Dが形成する。つまり、ハウジング2は、内部稼働部分(駆動部)に合わせた形状である円筒形状である必要がなく、箱型等にして内部空間の容量を大きくすることにより、脈動音の低減効果を大きくすることができる。このように、ハウジング2を箱型に構成した場合に、ハウジング2の内部空間(容量)は、通常時に比べて25%程度大きくなる。
この第5実施例の構成によれば、ハウジング2内に複数の拡張室74を設けることによって、ハウジング2内で発生する脈動音を吸気ポート8に達する前に減衰させることができ、これにより、絞り部9の内径を拡大して外気の吸入抵抗を低減することができる。
図8(A)、図8(B)は、この発明の第6実施例を示すものである。
この第6実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、ハウジング2の周壁部3には、空気の吸入抵抗を低減するために、複数(例えば、4つ)の吸気ポート75(75A〜75D)を所定に配置して形成する。これら吸気ポート75(75A〜75D)には、内径Dの絞り部9(9A〜9D)がそれぞれに形成されている。
なお、絞り部9(9A〜9D)においては、脈動音を低減すれば良く、円形に限られず、楕円形、矩形、スリット形状等の他の形状でも良く、しかも、複数個設ける場合に、そのレイアウトや間隔(近接配置又は離間配置)等が自由に設定可能である。
この第6実施例の構成によれば、複数の吸気ポート75によって外気の吸入抵抗を低減することができる。
また、複数の吸気ポート75を形成することによって各絞り部9をさらに絞ることが可能であり、このように各絞り部9をさらに絞ることにより、吸気損失を減少させることができる。
更に、複数の吸気ポート75の設計(レイアウト)においては、吸気音の減少、吸気損失の減少を実現しつつ、設計の自由度を高くすることができる。
図9(A)、図9(B)は、この発明の第7実施例を示すものである。
この第7実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、ハウジング2の周壁部3には、絞り部9を延長するように、図9(A)では、所定高さの直線状の延長パイプ76を設け、また、図9(B)では、所定高さのL字状の延長パイプ77を設けた。
この第7実施例の構成によれば、直線状の延長パイプ76やL字状の延長パイプ77によって絞り部9を延長して吸気による脈動音を低減することができる。また、特に、図9(B)のように、L字状の延長パイプ77を設けることにより、この延長パイプ77の湾曲部位77Mで吸気による脈動音を効率良く低減させることができる。
吸気ポートに絞り部を設けるとともにこの絞り部の上流側にはファネル部を設けることを、他の構造にも適用することができる。
第1実施例においてスクロールコンプレッサの断面図である。 第1実施例において図1のII−II線によるスクロールコンプレッサの断面図である。 第2実施例においてスクロールコンプレッサの一部断面図である。 第3実施例においてスクロールコンプレッサの一部断面図である。 第4実施例においてスクロールコンプレッサの断面図である。 第5実施例においてスクロールコンプレッサの一部斜視図である。 第5実施例において図5の矢印VIIによるスクロールコンプレッサの端面図である。 図8Aは、第6実施例においてスクロールコンプレッサの一部断面図である。 図8Bは、第6実施例において図8Aの複数の吸気ポートを表わした平面図である。 図9Aは、第7実施例において直線状の延長パイプを設けたスクロールコンプレッサの一部断面図である。 図9Bは、第7実施例においてL字状の延長パイプを設けたスクロールコンプレッサの一部断面図である。 従来においてスクロールコンプレッサの断面図である。
符号の説明
1 スクロールコンプレッサ
2 ハウジング
3 周壁部
8 吸気ポート
9 絞り部
10 ファネル部
15 駆動スクロール
16 従動スクロール
17 駆動ラップ部
26 吐出口
30 従動ラップ部
32 スクロール壁
33 空間
35 吸入口
37 圧縮室
53 吐出部材
57 吐出ポート

Claims (3)

  1. 軸方向両端部が閉鎖された筒状のハウジング内に駆動スクロールと従動スクロールとを回転自在に支持し、前記ハウジングの外周面に吸気ポートを設けるとともに前記ハウジングの軸方向端部には吐出ポートを設け、前記駆動スクロールに渦巻き状の駆動ラップ部を形成するとともに前記従動スクロールには渦巻き状の従動ラップ部を形成し、前記駆動ラップ部と前記従動ラップ部とを互いに噛み合わせるとともに前記駆動スクロールを前記従動スクロールに対して旋回運動させ、前記駆動ラップ部と前記従動ラップ部との間に形成される圧縮室を圧縮しながら径方向外側から内側へと移動させ、前記吸気ポートから外気を取り込むとともに前記圧縮室で圧縮した外気を前記吐出ポートから吐出するスクロールコンプレッサにおいて、前記吸気ポートには外部に放出される脈動音を減衰させる絞り部を設けるとともに、この絞り部の上流側には外気の吸入抵抗を低減させるファネル部を設け、前記吸気ポートを覆うとともに外気取入口が備えられたカバーを前記ハウジングの外周面に装着し、前記吸気ポートと前記外気取入口との間には脈動音を減衰させる拡張室を形成したことを特徴とするスクロールコンプレッサ。
  2. 前記ハウジングの外周面には前記吸気ポートに前記絞り部を延長する延長パイプを装着し、この延長パイプの上流側には前記ファネル部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスクロールコンプレッサ。
  3. 前記カバー内には、フィルタエレメントを装着したことを特徴とする請求項1に記載のスクロールコンプレッサ。
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