JP4918274B2 - 燃料電池セル及び水電解セルの製造方法、並びに、セル構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池セル及び水電解セルの製造方法に関しており、特に、燃料電池セルや水電解セルの電気的、機械的特性を適正に検査することを可能にするための技術に関する。
固体電解質型の燃料電池セルは、焼成工程の後、所望の電気的、機械的特性が得られていることを検査によって確認した後に製品として出荷される。これは、固体電解質型の燃料電池セルの電気的、機械的特性が、焼成雰囲気の微少な違いに強く影響を受けることが知られているからである。何らかの不具合によって不適正な雰囲気で焼成が行われると、所望の電気的、機械的特性が得られない。このため、焼成が適正に行われたことを、何らかの検査によって確認する必要がある。
燃料電池セルの検査方法は、例えば、特開2005−276729号公報に知られている。特開2005−276729号公報は、燃料電池セルに発電を行わせることなく、燃料電池セルを検査する方法を開示している。この公報に開示されている検査方法では、燃料電池セルの開回路電圧が測定され、開回路電圧から当該燃料電池セルの不良が判定される。
燃料電池セルの特性、特に、機械的特性を適正に検査するためには、破壊検査を行うことが望ましい。例えば、燃料電池セルの引っ張り強さの検査は、燃料電池セルから試験片を切り出し、その試験片が破壊される引っ張り応力を計測することによって行うことが可能である。
一つの問題は、破壊検査が、多数の燃料電池セルの検査、特に全数検査とは相容れない点である。製造された燃料電池セルの特性の分布を把握するためには、多数の燃料電池セルの検査、最も好適には、全数検査を行う必要がある。しかしながら、多数の燃料電池セルに対して破壊検査を行うことは、製品の理想的な歩留まりを低下させる。例えば、同時に焼成工程が行われた1ロット、N本の燃料電池セルのうち、M本の燃料電池セルを破壊検査によって検査する場合には、製品の歩留まりは、最高でも100×(N−M)/N%であり、決して100%にはならない。1ロットの燃料電池セルのうちの破壊検査が行われる燃料電池セルの数Mを増加させれば、検査の確実性は向上するものの、製品の歩留まりは低下してしまう。このような事情は、水を電気分解して水素と酸素とを発生するために使用される水電解セルの検査でも同様に当てはまる。
特開2004−327129号公報は、燃料電池セルの全数検査を行うための検査技術を開示している。しかし、公知のその検査技術では、燃料電池セルに応力を印加するものの、破壊検査を行うわけではないので、燃料電池セルの機械的特性を充分に測定することはできない。
このような背景から、燃料電池セルや水電解セルの特性を、破壊検査を用いて評価する一方で、燃料電池セルや水電解セルの理論上の歩留まりを100%にできるような燃料電池セルの検査技術の提供が望まれている。
特開2005−276729号公報 特開2004−327129号公報
したがって、本発明の目的は、燃料電池セルや水電解セルの特性を破壊検査を用いて適正に評価する一方で、燃料電池セルや水電解セルの理論上の歩留まりを100%にできるような検査技術を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段を構成する技術的事項の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
一の観点において、本発明による燃料電池セル製造方法は、製品セル(2、2A、2B)と検査部分(3、3A、3B)とを有するセル構造体(1、1A、1B)を作製するセル作製工程と、セル構造体(1、1A、1B)を切断して検査部分(3、3A、3B)を分離する切断工程と、検査部分(3、3A、3B)に対して、破壊検査を含む特性検査を行う検査工程と、前記特性検査の結果に基づいて製品セル(2、2A、2B)の合否を判定する判定工程とを具備する。
このような燃料電池セル製造方法では、破壊検査が使用されることにより、特に機械的特性について適正な特性検査を行うことができる。破壊検査は、製品セル(2、2A、2B)ではなく検査部分(3、3A、3B)に対して行われるため、破壊検査を行っても製品セル(2、2A、2B)の理論上の歩留まりは低下しない。言い換えれば、燃料電池セルの理論上の歩留まりを100%にすることができる。加えて、本発明による燃料電池セル製造方法は、多数の燃料電池セルの検査、理想的には、全数検査を行うことを可能にし、これにより、燃料電池セルの特性の分布を把握することを可能にする。燃料電池セルの特性の分布を把握することは、製造された燃料電池セルが組み込まれる燃料電池モジュールの要求に合わせて組み込むべき燃料電池セルを選定するために有効である。
好適には、燃料電池セル製造方法は、更に、検査部分(3、3A、3B)を還元するための還元工程を具備し、前記特性検査は、検査部分(3、3A、3B)が還元された後に行われることが好ましい。
前記セル構造体(1)を形成する工程が、セル構造体(1)を、その一端で支持して焼成する工程を含む場合には、検査部分(3)は、セル構造体(1)の他端に形成されていることが好ましい。
製品セル(2)と検査部分(3)とは、同一の膜積層構造を有することが好ましい。具体的には、製品セル(2)と検査部分(3)とは、いずれも、燃料極(12)と電解質膜(13)とインターコネクタ(14)と空気極(15)とを備えることが好ましい。
このような製造方法は、水電解セルの製造方法に適用されることも可能である。
他の観点において、本発明による燃料電池セル構造体は、燃料電池セルとして機能する製品セル部分(2)と、製品セル部分(2)と一体に形成され、且つ、製品セル部分(2)と同一の膜積層構造を有する検査部分(3)とを具備する。
更に他の観点において、本発明による水電解セル構造体は、水電解セルとして機能する製品セル部分(2)と、製品セル部分(2)と一体に形成され、且つ、製品セル部分(2)と同一の膜積層構造を有する検査部分(3)とを具備する。
本発明によれば、燃料電池セルや水電解セルの特性を破壊検査によって評価しながら、燃料電池セルや水電解セルの理論上の歩留まりを100%にできるような燃料電池セルの検査技術が提供される。
更に本発明によれば、燃料電池セルや水電解セルの性能の分布を明らかにし、燃料電池セルや水電解セルが組み込まれるモジュールの要求に合わせて組み込むべきセルを選定することが可能になる。
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池セルの製造工程を示すフローチャートである。本実施形態の燃料電池セルの製造工程では、まず、セルチューブの作製が行われる(ステップS01)。
図2は、作製されるセルチューブの構造を示す側面図である。セルチューブ1は、製品セル2と、製品セル2と一体に形成された検査素子3とから構成されている。製品セル2は、セルチューブ1のうち最終製品として出荷されるべき部分である。検査素子3は、製品セル2の電気的、機械的特性を測定するために使用される部分である。製品セル2と検査素子3は、同一の原料で、同一の時期に、同一の装置で作製されるため、製品セル2と検査素子3は、概ね同一の特性を有していると考えてよい。したがって、検査素子3を検査することは、製品セル2を検査することとほぼ等価である。後述されるように、セルチューブ1が後の工程において製品セル2と検査素子3とに切断され、検査素子3が製品セル2の検査に使用される。
図3は、セルチューブ1の構造を示す断面図である。本実施形態では、セルチューブ1は、円筒横縞型の構造を有している。具体的には、セルチューブ1は、円筒形の基体管11を備えており、基体管11の表面に、燃料極12、電解質膜13、インターコネクタ14、及び空気極15が順次に形成されている。セルチューブ1の製品セル2と検査素子3とは、同一の膜積層構造を有している。即ち、製品セル2と検査素子3とは、いずれも、燃料極12、電解質膜13、インターコネクタ14、及び空気極15を備えている。このような構成は、検査素子3を用いて製品セル2の電気的特性を評価するために重要である。
図1に戻り、セルチューブの作製工程(ステップS01)では、原料粉体から粘土が調製され、その粘土を押し出し成型によって成型することによって、基体管11が作製される(ステップS02)。更に続いて、基体管11の上に、燃料極12、電解質膜13、及びインターコネクタ14が順次に成膜される(ステップS03)。成膜の後、基体管11、燃料極12、電解質膜13、及びインターコネクタ14が一度に焼成される(ステップS04)。ステップS04の焼成は、セルチューブ1の上端を支持しながらセルチューブ1を吊り下げた状態で行われる。続いて、空気極15が成膜され(ステップS05)、その後、その空気極15が焼成される(ステップS06)。ステップS06の焼成は、ステップS04の焼成と同様に、セルチューブ1の上端を支持しながらセルチューブ1を吊り下げた状態で行われる。以上で、セルチューブ1の作製が完了する。
セルチューブの作製工程(ステップS01)では、所定の本数のセルチューブ1を1ロットとしてセルチューブ1が作製される。1ロットのセルチューブ1については、上述のステップS02〜S06の各工程が、同時に行われる。特に、1ロットのセルチューブ1は、ステップS04、S06において同一の焼成炉によって同時に焼成されることに留意されたい。
セルチューブ1の作製工程の後、セルチューブ1が製品セル2と検査素子3とに切断される(ステップS07)。
続いて、検査素子3の還元処理が行われる(ステップS08)。この還元処理は、電解質膜13を還元することによって検査素子3の状態を製品セル2が実際に使用される状態に近づけるためのものである。空気極15の焼成後では、電解質膜13が完全に酸化されており、電解質膜13の導電性が低い。このような状態では、製品セル2の発電能力は低い。電解質膜13の導電性を向上させて発電能力を高めるために、製品セル2は、それが実際に使用される前に還元処理がなされる。その一方で、還元処理は、製品セル2の電気的・機械的特性に大きく影響を与える。還元処理は、特に機械的強度を低下させる。製品セル2を適正に評価するために、検査素子3に還元処理がなされ、検査素子3の状態が、製品セル2が実際に使用される状態に近づけられる。
検査素子3の還元処理は、基体管11の内側に還元性ガス(例えば、水素と不活性ガスとの混合ガス)が供給され、空気極15の外側に酸化性ガス(例えば、空気)が供給されている状態で、検査素子3を高温に加熱することによって行われる。これにより、電解質膜13が還元され、検査素子3の状態が、製品セル2が実際に使用される状態に近づく。
還元処理の後、検査素子3の電気的・機械的特性の検査が行われる(ステップS09)。この特性検査では、様々な試験が行われる。例えば、検査素子3のリーク率、気孔率、ガス透過率、及び導電率の試験が行われ得る。リーク率、気孔率、ガス透過率、及び導電率は、製品セル2の発電効率に影響する重要なパラメータである。加えて、機械的強度の試験が行われ得る。機械的強度の試験としては、例えば、内圧バースト試験、引っ張り試験、圧環試験、曲げ試験が行われ得る。内圧バースト試験とは、基体管11の内側に高圧力のガスを封入して基体管11の内圧を上昇させ、基体管11が機械的に耐えられる最高内圧を測定する試験である。引っ張り試験とは、検査素子3の両端に検査素子3が破壊されるまで引っ張り力を作用させることによって引っ張り強度を測定する試験である。圧環試験とは、増大する応力を基体管11の径方向に、検査素子3が破壊されるまで印加する試験である。曲げ試験とは、検査素子3から切り出された試験片に曲げ応力を印加する試験であり、曲げ試験としては、3点曲げ試験、4点曲げ試験が行われ得る。更に、液体浸透探傷試験(PT:penetrant test)が行われ得る。
ステップS09の特性検査では、検査素子3を破壊的に検査する破壊検査が行われる。破壊検査は、機械的強度を評価するためには最も適した方法であり、破壊検査を行うことにより、検査素子3の機械的特性を、高い信頼性をもって評価できる。これは、製品セル2の機械的特性を高い信頼性をもって評価することと等価である。上述の内圧バースト試験、引っ張り試験、圧環試験、曲げ試験は、いずれも、破壊検査である。破壊検査は、機械的強度を評価するためのものに限られない。例えば、検査素子3から試験片を切り出し、その試験片の断面写真から、気孔率を評価することも可能である。
ステップS09で行われた検査素子3の検査の結果から、製品セル2の合否が判定される(ステップS10)。例えば、ある検査素子3の特性が所定の要求を満足しない場合、当該検査素子3に接続されていた製品セル2が不良であると判定される。検査素子3の特性と製品セル2の特性との相関性のデータを予め取得しておけば、検査素子3の特性の検査により、間接的に製品セル2の特性を検査することが可能である。
1ロットのセルチューブ1に対して、特性検査が行われる検査素子3の数は、適宜に決定可能であることに留意されたい。必要であれば、全てのセルチューブ1の検査素子3の検査が行われてもよい。重要なことは、検査素子3について破壊検査を実施しても、このことが最終的に出荷される製品セル2の数には影響しない点である。たとえ検査素子3の全数検査を行っても、製品セル2の理想的な歩留まりは100%である。多数の検査素子3を検査すること、特に、検査素子3の全数検査を行うことは、燃料電池セルの特性の分布を把握することを可能にする点でも好適である。燃料電池セルの特性の分布を把握することにより、製造された燃料電池セルが組み込まれる燃料電池モジュールの要求に合わせて組み込むべき燃料電池セルを選定することができる。これは、燃料電池モジュールの設計の裕度を向上させるために好適である。
このように、本実施形態における燃料電池セルの製造手順では、製品セル2の特性、特に機械的特性が、検査素子3の破壊検査によって高い信頼性をもって評価される。その一方で、製品セル2は検査によって破壊されないから、製品セル2の理想的な歩留まりは、100%に維持される。
製品セル2の合否の判定をより適切に行うためには、図4に示されているように、ステップS04、S06の少なくとも一方の焼成工程において、検査素子3が設けられている端と反対の端が支持された状態でセルチューブ1が吊り下げられることが好適である。より具体的には、焼成を行う焼成炉21の内部に支持筒体22が設けられ、支持筒体22により、セルチューブ1の上端が支持される。即ち、セルチューブ1は、検査素子3がセルチューブ1の下端に位置するような向きに保持される。
このような向きでセルチューブ1を支持して焼成を行うことにより、セルチューブ1の発電効率が最も悪い部分を、検査素子3に割り当てることができる。気孔率が低いと燃料ガスが通りにくいから、(極端に気孔率が高くない限り)発電効率は、気孔率が低いほど低い。その一方で、焼成の際にセルチューブ1の上端が支持される場合には、上端に近いほど大きな荷重がかかるから、セルチューブ1の気孔率は、セルチューブ1の下端に近いほど低くなる。言い換えれば、発電効率は、セルチューブ1の下端に近くなるほど低くなる。したがって、検査素子3がセルチューブ1の下端に位置するような向きにセルチューブ1を保持することにより、発電効率が最も悪い部分を、検査素子3に割り当てることができる。発電効率が最も悪い部分である検査素子3から製品セル2の合否の判定を行うことは、実際に使用される製品セル2の信頼性を高めるために有効である。
なお、上述の実施形態では、セルチューブ1に検査素子3が一つだけ設けられる燃料電池セル製造方法が開示されているが、セルチューブ1に複数の検査素子3が設けられることも可能である。セルチューブ1に複数の検査素子3が設けられることは、多くの種類の検査を行うことを可能にする点で好適である。
また、セルチューブの構造としては、図5に示されているように、円筒縦縞型の構造を採用することも可能である。この場合でも、セルチューブ1Aが、製品セル2Aと検査素子3Aとで構成され、セルチューブ1Aから切断された検査素子3Aを用いて電気的・機械的特性の検査が行われる。
また、図6に示されているように、本発明は、セルチューブ1の代わりに平板型セル1Bが作製される場合にも適用可能である。この場合、平板型セル1Bが、2つの切断面4、5において切断され、これにより、製品セル2Bと検査素子3Bとが作製される。検査素子3Bを用いて電気的・機械的特性の検査が行われる。
燃料電池セルと水電解セルの構造は、実質的に同一であるから、上述された燃料電池セル製造方法が、水電解セル製造方法にも適用できることは、当業者には自明的である。
図1は、本発明の一実施形態における燃料電池セルの製造工程を示すフローチャートである。 図2は、一実施形態におけるセルチューブの構造を示す側面図である。 図3は、一実施形態におけるセルチューブの詳細構造を示す断面図である。 図4は、セルチューブの好適な焼成方法を示す図である。 図5は、他の実施形態におけるセルチューブの構造を示す鳥瞰図である。 図6は、更に他の実施形態における平板型セルの構造を示す鳥瞰図である。
符号の説明
1、1A:セルチューブ
1B:平板型セル
2、2A、2B:製品セル
3、3A、3B:検査素子
4、5:切断面
11:基体管
12:燃料極
13:電解質膜
14:インターコネクタ
15:空気極
21:焼成炉
22:支持筒体

Claims (6)

  1. 製品セルと検査部分とを有する、円筒型のセル構造体を作製するセル作製工程と、
    前記セル構造体を切断して前記検査部分を分離する切断工程と、
    前記検査部分に対して、破壊検査を含む特性検査を行う検査工程と、
    前記特性検査の結果に基づいて前記製品セルの合否を判定する判定工程
    とを具備し、
    前記セル構造体を形成する工程は、前記セル構造体を、その一端で支持して吊るしながら焼成する工程を含み、
    前記検査部分は、前記セル構造体の他端に形成されている
    燃料電池セル製造方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池セル製造方法であって、
    更に、前記検査部分を還元するための還元工程を具備し、
    前記特性検査は、前記検査部分が還元された後に行われる
    燃料電池セル製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料電池セル製造方法であって、
    前記製品セルの特性と前記検査部分の特性との相関性のデータが予め取得され、
    前記検査工程では、検査された前記検査部分の特性と前記相関性のデータとを用いて、前記製品セルの特性が検査される
    燃料電池セル製造方法。
  4. 請求項1に記載の燃料電池セル製造方法であって、
    前記製品セルと検査部分とは、同一の膜積層構造を有する
    燃料電池セル製造方法。
  5. 請求項4に記載の燃料電池セル製造方法であって、
    前記製品セルと検査部分とは、いずれも、燃料極と電解質膜とインターコネクタと空気極とを備える
    燃料電池セル製造方法。
  6. 製品セルと検査部分とを有する、円筒型のセル構造体を作製するセル作製工程と、
    前記セル構造体を切断して前記検査部分を分離する切断工程と、
    前記検査部分に対して、破壊検査を含む特性検査を行う検査工程と、
    前記特性検査の結果に基づいて前記製品セルの合否を判定する判定工程
    とを具備し、
    前記セル構造体を形成する工程は、前記セル構造体を、その一端で支持して吊るしながら焼成する工程を含み、
    前記検査部分は、前記セル構造体の他端に形成されている
    水電解セル製造方法。
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